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タイの経済発展と農業 [Economic Development and Agriculture in Thailand]

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(1)

タ イ の 経 済 発 展 と 農 業

Economic I)evelopmentand Agriculture irLThailand

by TakeshiM oTOOKA l タ イの戦 後 の経済 発展 タイは,第2次世 界戦 争後, 東南 アジ アだけ でな く, 広 く全 世 界 の低 開発 国の なか で, 人 口 の爆 発的増 加 に もか かわ らず , 1人 あた り国民所 得 が順 調 に増大 して い る とい う意味 で,注 目 に値 す る。 低 開発 国経 済 発展 のす ぐれ た 国 と して,Case Studyの対 象 に さえな り うる。 ここに まず, この国 のお どろ くべ き人 口増 加 の統 計 を示 さなければ な らな い。 タイ で, は じ めて 国勢調査 の行 なわれ た のは

1

9

2

9

年 , この年 の総 人 口は

1

,

1

5

0

万人 であ った。 第

2

回国勢 調 査 の

1

93

7

年 には

1

,

4

4

6

万 人, つ い で戦 後

1

94

7

年 い ち早 く行 なわれ た 第

3

回国勢調 査 は

1

,

7

4

4

万 人 に な った。 しか し, この戦 前 か ら戦 中にかけ ての

1

8

年 間 の平均増 加率 は約

2.

4%

であ った。 と ころが ,戦 後, さ らに急 激 に人 口が増 加 しは じめ,第

4

回 国勢 調査 の

1

9

6

0

年 には

2,

63

9

万 人 , さ らに

1

96

4

年 推 定 では

2,

9

7

0

万人 とな った。 第

1

回か ら第

3

回 国勢調 査 に いた る戦 前 ・戦 中の

1

8

年 間 に

64

0

万人 弱増 加 した のにた い し

,1

94

7

年 か ら

1

96

4

年 に至 る

1

7

年 間 に, そ の倍近 くの,

1,

1

73

万人 の増 加 を見 る。 この

1

7

年 間 に, 人 口は実 に

6

5.

3

%増 加 し, そ の年率 は平 均

3.

0%

と な る。 ま さ し く,世 界的 にみ て高 い人 口増 加率 で あ り, ≪人 口爆 発 ≫ とい う形 容 詞 にふ さわ し 1) い。 (表1参 照) 1) たとえば,1947年 と1960年の両センサス問の人口増加は年 3%の幾何級数的増加であるとい う. ( Na-tionalStatistical0fhce,StatisticalYearbookof Thailand,1963.Bangkok,1964.p.40を見 よ。)

この人 口急増は,表1にあるように,出生率の上昇 と死亡率の減少 との両面か らの結果である。 出 生率上昇 ・死亡率減少のいずれ もが,国民所得水準上昇,防疫医療施設改善,政治的安定の結果であ るか ら,人 口急増は はた して憂慮さるべ き現象なのであろ うか。 しか し, タイでは, この人 口爆発 をひ じょうに憂慮 し,タイ政府がニ:T_-ヨークの Population Councilの援助のもとに,1963年に, 第 1回の人 口セ ミナーを開催 した。 (その報告書は,National Research Council,Proceeding ofike SeminaronPopulation・Bangkok,1963・⊂inThai〕)さらに1965年第 2回セ ミナーを開催 した。主催 機関を代表 して統計局長 BunditKantabutr教授は, そのセ ミナーの結論 として

,

「現状の3.2%と い う年増加率は抑制され るべきだ。 なぜな ら,将来 この割で人口が増加す ると,適切な教育,保健,経

(2)

-くr イ rJl 絹 IJ洋 享畠 展 Lと 農 i!一 ・}イ C])戦 後 の 経 折 成 長 は ま た , 低闇発 国 と して ∴こ, ま こ とに rlざ ま しい もの が あ る。 ノミン コ ク

へ 1

年 あ る い

は 2

年 ぶ りに 訪 れ る 旅 行 者 は , 二J)郡会 L))み ち か え る よ うな 発 展 ぶ りに 驚 か さ れ るに ち が い な い 。 バ ン コ クに か ぎ ら な い 。 地 方 の 小 郡会 も同 じ く, す ぼ らしい 発 展 を 示 Lて 表 1 タイの人 口動 向,1929-1964年 (単位 :1,000人) 人 目1,000人 あた り 年 次 人 目 総 数 出 生 死 1929* 1937ニト 1947* 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960* 1961 1962 1963 1964 ll.506 14,464 17,969 18,508 19,063 19,635 20,224 20,831 21,456 22,099 22,762 23,445 24,148 24,873 25,619 26,388 27,180 27,995 28,835 29,700 フ . 6 6 4 7 8 3 5 3 8 5 0 2 8 6 7 6 8 4 5 3 3 6 6 7 7 8 0 0 3 2 1 3 4 3 4 5 3 2 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

.tI

3 4 4 1 4 6 1 5 7 2 6 0 4 1 4 8 9 1 7 3 0 0 9 9 9 8 8 8 8 9 8 8 8 7 7 8 1 1 1 1 亡

註 :

*は 国勢調査

出所 :1.NationalStatistica一0fflCe,StatisticalYearbook of Thailand,1964.Bangkok., 1965.

2.1937-1951年 の 出生 ・死 亡率は,MinistryofPublicHealth.PILblicHealthStalis -iics.Bangkok,1965.p.7に よる。 済条 件,社 会サ - ビスを国民に与 え る ことがで きないか ら。 そ こで公衆衛 生省 の監督下 で産児制限 が 実 施されなければ な らない」 と述 べ てい る. (Bangkok World,Oct116,1965.) この よ うに,家族 計 画が タイの国家 の施策 と して,かな り強 力に と りあげ られ よ うと してい る。 1965年12月総理府統計局 ・国防省 ・公 衆衛 生省 ・文 部省が共同で閣議に家族計 画を採用す るよ う勧 告書 を提 出 した。(Bangkok World,Dec.10,1955) わた くLは,第1に人 目急増は経 済発 展お よび政 治的安定 の結果で あ る ことを, まず 認識すべ きだ と思 う。 第2に, 人 口の

増が国民 の 生 活水準に お よはす影響は イ ン ド ・中国 の よ うな 人 再 起剰 国 と,東 南 ア ジア諸国 の よ うな人出 王迫 のあ らわれ ていない国 とでは,全 然異な ることに 注意す べ きだ と考 え る。 タイをふ くめて東南 7 ジア諸国は

,資

源 と人 Liとの閑 斜 こおい て, 人 目遇小 国だ といい う るD タイの場合 ,人 。i一郎 口に よって,む しろ1人 あた り生 産性が増大 され る可能性 が大 きい。 現在 の 増加率は,必ず しも憂 うべ きでな く,人 。増加が 経済発展を 促進す るとい うpositiveな面 に も注蕊 が払われ るべ きではなか ろ うか 。(この点 ,後述 の タイ農業 の 特質 の ひ とつ と して 土地利 用の

放性 におい て も論 じたい 。)

(3)

来 南 ア L7 ア 研 究 第3巻 第5号 い る。 地 方 の 交 通 , 通 信 事 情 も, い ち じる し く改 善 され て い る。 農 民 の 生 活 も よ くな り, と く に , そ の 消 費 パ タ ー ンの 変 化 (た とえ ば , トラ ン ジ ス タ- ラ ジ *, パ ー マ ネ ン トウ ェ- ブの導 入 ) は , 目を み は らせ る もの が あ る。 この いわ ば 主 観 的 な 観 察 や 印 象 は , この 国 の 経 済 統 計 に よ っ て 数 字 的 , 客 観 的 に 確 認 され る。 1951年 か ら 国 民所 得 統 計 が 作 成 され て い る。 わ れ わ れ は 実 質 国 民 所 得 の 動 きを つ か む た め, 1956年 価 格 基 準 の タイ の実 質 国 民 総 生 産

(

GNP)

の動 きを み る。 1951年 の 総 額 が 309億 Bahtで あ った が, 12年 後 の1963年 に は 642億 Bahtに な った 。 す なわ ち , 名 目的 で な く実 質 的 に 107.9%の増 加 , つ ま り2倍 あ ま りに増 大 して い る (表2参 照 )。 年 平 均 実 質 成 長 率 は6.3% と計 算 され る。 この期 間 の人 口成 長 率 は 年 平 均 3.0% で あ るか ら, 実 質 的

GNP

の増 加 率 は 2) 3.3%に な る。 表 2 タイの国民総生産 (1956年価格基準),1956-63年 年 次 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 金 額 指 数 前年度にた 百万 Baht (1951年-100) いす る指数 30,864 100.0 32,628 105.7 36,375 117.9 36,091 117.0 39,822 129.0 40,929 132.6 41,291 133.8 42,607 138.1 47,283 153.2 53,642 173.8 55,553 180.0 58,167 188.5 64,167 207.9

I

H

l所 :TheNationalEconomicDevelopment Bangkok,1955.pp.88-89.

注 :1Bahtは約 〆5(20BahtニトU.S.$1)

105.7 111.5 99.2 110.3 102.8 100.9 103.2 110.0 113.5 103.6 104.7 110.3 1人あた り 指 数 金宅頁Baht (1951年-100) 1,526 100.0 1,566 102.6 1,695 111.0 1,633 107.0 1,749 114.6 1,746 114.4 1,710 112.1 1,713 112.2 1,846 121.0 2,033 133.2 2,044 133.9 2,078 136.2 2,225 145.8 Board,NationalIncomeStatisticsof Thailand,1964.

2) 国民総生産の年平均成長率6.2グ/ct,人 口増加率39占, したが って1人 あた り実質所得成長率3.2%と い うのが, タイ政府 の公的な見解であ る。(OfhceofthePrimeMinister,ThailandOfficialYearbook of1964.Bangkok.1965.p.327)さらに,Bank ofThailandのPisuthNimmanhaemid副総裁は, 過去5カ年に国民所得は年率8%で増加 した と誇 ってい る.(BangkokWorld,Octll,1965.)

この高い成長率について,総理府国家経済開発庁の国民所得 の統計作成にたいす る疑問がある。 作 成 されてい る国民所得が過小評価であ るとの説 と,過大評価であ るとの説が対立 してい る。 これにつ いては,あた くしは,残念なが ら現在なん らの判断 も くだす ことがで きない。 ただ,統計作成 の初期 ほ ど,把握 もれがあった り,把握 され て も過小評価 されがちだ ったのは, まず事実 とみて よい。 だか らその後,統計は毎年修正 され てい る。 初期 のものほ ど,相対的に低か った と見て, さしつかえがな か ろ う。それだけに,統計上,成長率が実際 よ りも高 くあ らわれた と考えて よい。 しか し, これ らの統計上 の誤差を考慮にいれ て,過去10年間は 年率5.5%の成長率,1960年以降は 6%の成長率を もった とみて よい0 1965年は8ヲ′乙とい う結果にな るのでは ないか とさえ 予想 され て い るOなお,1967年か らは じまる第2期経済計画では,7%を 目標に しようといわれ てい る。 4

(4)

-タ イ の 終 演 発 展 ,i_ 農 難

た しか に, タイの経 済成 長率 は め ざ ま しい。 た とえば , わ が 国 の 経 済協 力 自書 に よる と,

1962年 の ≪発展 途 上 国 (developing countries)参 の総 生 産 は1958年-に くらべ る と18%増 加し

● ● た が , この間 人 口は10%増 加 した ので,1人 あた り生 産 の のびは 4年 間 で8%, 年 率1.9%で 3) あ る。 これ に対 応 す る タイの数値 は ,総 生 産は37%増 加 ,人 口は13%増 加 , した が -〕て1人 あ た り生 産 は4年 間 で24%,年 率5.5%で の びて い る。 この タイの経 済成 長 率 の高 い ことの理 由は , 後進 国経 済 開発論 と して も, きわ め て 興味 あ る 4) 課題 だ。 わ た くLは,低 開発

国一

般 に くらベ タイの経 済 成長率 が高い ことの理 由 と して, つ ぎ の諸 点 を あげたい。 (i) 戦後 の政 治情勢 の終 始変 わ ら

い安定 ・--・タイほ ど過 去21年にわ た -)て 政 治情 勢 oYit'・ 定 的 だ った低 開発 国 は世 界的 にみ て珍 しいで あ ろ う。 (ii) 通 貨 の安 定 ・-- これ は政 府 の財政 安定 ,対 外収 支 の安定 ,BankofThailandoつ通 貨 政 策 な ど多 くの理 由が あげ られ るが ,Bahtは世 界 的 に見 て も安定 した 自由交換 通 貨 であ る。 (iii) 政 府の 自由経 済政 策 -・・・・もち ろん

,

自由放 任 では な くて 適 切 な管理 一下におけ る

由政 策 であ る。 (iv) 外 国か らの援 助 -- ・国際機関 お よび個 別の外 国か らの贈与 ・借款 ・技 術 協 力 の 積極的

受 け 入 れ 。 と くに ア メ リカの国際 開発援 助 局 (Agency forInternationalDevelopment,タイ 国 で の現地 機 関 は tT.S.0.Mリす なわ ち tTnitedStatesOperationMission)の活動 は活 発 で

5) あ る。

(Ⅴ) 工 業 化 の促進 ---これ には 1960年 の産 業投 資奨

(Promotion ofIndustrialI n-vestmentAct)に も とづ く外国 腎本 の導 入 の効果 が きわ め て人 きい。 戦前 には精 米 場 と製 材場 しか なか った のだ。 (vi) 農 業 で の多角化 (diversification)の発 達 ---これ は, J「)ちに 詳諭 され る。 この多f(i 化 が 発達 した 理 由 と して, トオ モ ロ コシ ・ケナ フな どにつ い て の海 外需 要 の急 速 な増大 が忘 れ られ ては な らな い。 しか し, た とえ, この タイ経 済 の成長率 の高 い ことが事 実 だ L, そ の理 由 と して, 以上 u_)請 点が 列挙 され る と して も, なお , つ ぎの3点が 看過 され ては な らない。 第1に, 以上 は 国民所 得 の増 大 を問 題 と して きた が , 国民所 得 の分 配

面につ いては全 然 ふ れ なか った。 また , 国民所 得 の安定 につ いて も, ただ通 貨 の安定 を指摘 した だけ だ -)た。 因艮 所 得 につ い て の重 要 な問 題 は, 国民所 得 の増 大 につれ て,階

層間

, 産業 部 門問, あ るいは地 域 3) 通商産業省,経済白書.東京,1965.(朝 日新聞,昭和40年10月12日による

)

4) これを, 真正面か らとりあっかい, それ が 自由貿易 ・為替政策の勝利 で あ る と主 張 した Andr6

Monsny,TheEconomy of Thailand,An AppraisalofA I,iberalExchangePolicy.Bangkok,1954

は,おもしろい文献である。

5) FrankC・Darling,Thailand and theUnited Staies・Washington,D.C.,1965が戦後のアメリカの タイ援助に詳 しい。

(5)

・1rL南 ア 汐 ア 研 究 第3巻 第5弓. 間 の所 得 較 差 が 拡 大 して い な い か ど うか との 点 で あ る。 事 実 , 階 層 的 に み て, ご く少 数 の富 裕 家 族 の存 在 , 産 業 部 門 間 の農 業 と農 外 部 門 との所 得 較 差 , あ るいは 地 域 的 に 東 北 タイ の 貧 窮 。 この所 得 分 配 較 差 が 経 済 成 長 に と もな って , ます ます 拡 大 しつ つ あ る。 た だ , これ を全 面 的 に 示 す 調 査 数 字 が え られ な い の は 遺 憾 で あ る。 別 の機 会 に 論 じた い と思 う。 第

2

は , この よ うな所 得 の上 昇 率 を 示 しつ つ も,

1

96

3

年 の

1

人 あ た り国 民 所 得 は

97

ドル とい う低 さに あ る。 国 民 所 得 統 計 の 開 始 され た

1

9

51

年 に は

,5

8

ドル とい う お どろ くべ き低 さに あ っ た (表

3

参 照 )。 この よ うに 所 得 が 低 か った た め に , 所 得 の上 昇 率 が 高 か った と もい い うる。 (も っ と も, 低 所 得 の場 合 , 上 昇 率 が 高 い とは 必 ず しもい え な い。 ビル マ, イ ン ドネ シ アの場 合 を 見 よ。) 表3 タイの1人あた りの国民所得,1951-63年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 5 5 5 5 5 5 5 5 5 6 6 6 6 9 6 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1人あた りNNP Baht l,248 1,260 1,332 1,277 1,528 1,551 1,522 1,537 1,636 1,806 1,841 1,948 2,009 ドル換算率 Baht 21.455 18.770 18.255 21.315 21.495 20.700 20.675 20.940 20.945 21.090 20.965 20.525 20.620 1人あた りNNP

U.

S

.

$ 58 67 73 60 71 75 74 73 78 86 88 95 97

出所 :1人あた りNNP (Baht)は The NationalEconomic DevelopmentBoard.ibid.,pp. 86-87に よる。

ドル換算率は,NationalStatistical0fnce,ibid・,p.362のBuyingとSellingの平均O タイ の 国 民 所 得 を 他 の東 南 ア ジ ア諸 国 の そ れ に 比 較 す る と, マ レー シ ア連 邦 の

2

2

2

ドル の半 6〕 分 以 下 , イ ソ ドネ シ アの50ドル , ビル マの62ドル よ り倍 近 い こ とが わ か る (表 4参 照 )。 マ レ ー シ アに く らべ て低 い こ との最 も重 要 な理 由 は , タイ が 鉱 山 資 源 に恵 まれ て い な い点 に あ る。 も っ と も, ス ズ と ゴ ムを もつ タイ南 部 の所 得 水 準 は マ レ← シ ア よ り低 い か ら, か な らず L も 自 然 資 源 の賦 与 だ け が 理 由に な らな い で あ ろ うが 。 6) 国民所得の国別比較がいかにむずか しいかは, この東南 アジア諸国の比較が よく示 してい る。 世界的 に権威あ る と されてい る

U・N

・,YearbookofNationalAccountsSiatisticsの統計は, どうも東南 アジア諸国の現実にマ ッチ しない ようだ。わた くLは, これについては ECAFE試算のほ うを とる。 このECAFE試算に して も, カンボジアの1人あた り62年の国民所得が タイの63年 のそれ よ り高い と ほ,わた くしの実際のフィール ド・ワークの経験か らして, とうてい信ず ることがで きない。 したが

って, この国民所得統計はひ とつのめやすにす ぎない。

(6)

-タ イ の 経 済 発 展 と 農 業 表

4

東南アジア諸国の1人あた り国民所得,1953,58,63年 (単位 :ドル) 国 ビ ノレ カ ン ボ ジ ア イ ン ドネ シ ア マ ラ ヤ 連 邦 フ ィ リ ピ ン シ/ソガ ポ - ル タ イ 53 52 ⋮ 60 ⋮ 90 却 8 9 1 1 ベ トナ ム(南) 国 連 本 部 1958 1963 66 ⋮ 73 86 13 18 84 73 1 1 1 ・ 2 7 2 2 3 ︰ 2 2 4 1 7 2 1 1 1 日 本 225 339 628 ECAFE 1963 62 112(62) 50(60) 280 123 449 96 89(62)

出所 :国連本部の欄は,U.N.,Yearbookof NationalAccountsStatistics,1964.New York,

1965.p.391.ECAFEは Preliminaryの ものでMimeograph。

3

, タイの この高 い経 済成 長率 にた い し農 業 が , は た して あ ず か っ て 力 が あ ー)たか ど う か , い いか え る と農 業 が この成 長率 実 現 に促 進 的役 割 を した とす る立 場 と, む しろ消極 的 な役 割 しか で きなか った の で は な いか とす る意 見 の対 立 が あ る。 これ は経 済 開発 の戦 略 と もむす び つ く。 これ につ い ては, 次節 で タイ経 済構造 におけ る農 業 と題 して分 析 しよ う。 2 タ イの経 済構 造 にお け る農業 タイ の経 済 発 展 に おけ る農業 の地 位 を た しか め た い。 そ のた め に, タイの経 済 構造 に お け る 農業 を ,人 口構 成 ・生 産 構 造 お よび貿 易構 造 の二十寛か ら, と りあ げ よ う。 (1) 人 口構 成 におけ る農 業 タイが農 業 国 だ と規 定 され る重 要 な理 由は, 国民 の ほ と ん どが 農 村 に 住 ん で い る ことに あ る。 事 実, 1960年 の 国勢 調 査 に よ る と, 人 口170万の Bangkok-Thonburiにつ ぐ市 (二City,

Nakorn)は, 6.6万 弱 の Chiengmaiだけ であ る。 さ らに行政 上 の Town(M uang)は82を か ぞ え るが , そ の うち人 口

3

万 を こえ るのは,Nakhornratchasima,Lampang,Hadyai ,Nakhorn-sawan,Nakhornsriayuthaya,Chonburi,Songkhla,UdorI-thani,Phitsanulokの9つ にす ぎな

7) い 。 Bangkok-Thonburiだ けが , きわ だ って大 き く,そ の他 はす べ て人 口が2け た小 さい地 方 郡市 で あ り,都 会 は Bangkokだけ とい って よい。 したが って, 人 口の大 部分 は 農 村 に 居住 し てい る とい え よ う (図 1の人 口密 度 分布 図を参 照 )。 これ が タイ の人 口地 理 の特 徴 で あ る。〕 8) 9) また , この 国 の主要 産 業 が農 業 であ り, 国 民 の90% まで, あ るいは80%までが ,農 業 に 従

7) NationalStatisticalOfhce,StatisticalYearbookof Thailand,1964.Bangkok,1965.pp.52-59. 8) R.L Pendleton,Thailand:Aspectsof LandscapeandLife.New York,1963.p.134.

9) InternationalBank forReconstruction and Development,A PublicDevelopmentProgram for Thailand.Baltimore,1959.p.33.

(7)

東 南 ア ジ ア 研 究 第3巻 第5号

図1 タイの人 口密度分布

出所 :NationalStatisticalOfhce,PopulationCensusoftheWholeKingdom, 1960.(inThai.)Bangkok,1963.

(8)

-タ イ の 経 済 発 展 と 箆 業 す る と推 定 され てい る。 国 勢 調 査 に よる と, 有 業 者 人 口の うち 農 業 従 業 人 口の 占め る 比 率 は

1

94

7

年 で

84.

1%,1

96

0

年 で

81.

6%

(た だ し これ に は 林 業 ・狩 猟 業 ・水 産 業 が 含 まれ る) に な って い る。 した が って, 現 在 ,農 業 に従 事 す る ものは全 就 業 人 口の約

8

0%

とみ るべ きで, そ の か ぎ り, タイは た しか に農 業 国 で あ る。 表

5

タイの産業別有業人 口構成 農 ・林 ・狩猟 ・水産業 鉱 業 製 建 竃 水 △U 造 設 糸 力 莱 商 業 交 通 ・通 信 ・倉庫業 サ

ビ ス 業 不 明 計 有 業 者 人 口 (A) 総 人 口 (B) B/A 1947 1956 84.8% 88.0ア('' 0.5 0.2 2.2 2.1 0.1 0.3 0.0 0.0 7.9 4.5 0.7 0.8 3.0 3.9 1.3 0.2 100.0 100.0 8,992,000 10,201,000 17,969,000 23,445,000 50.10.,1 43.57,(/' 19601) 19602) 82.4% 81.67,ら 0.2 0.2 3.4 3.6 0.5 0.5 0.1 0.1 5.7 5.9 1.2 1.3 4.7 5.1 1.8 1.7 100.0 100.0 13,749,000 12,681,000 26,388,000 52.17,ム 48.lワo

出所 :0庁iceofthePrimeMinister,Thailand

O

jficialYearbook,1964・Bangkok,1955,

p.330.

註 :

1947年 14歳以上 1956年 15歳以上 1960年1)11歳 以上 1960年3)15歳 以上 この

8

0%

とい う農 業 人 口率 に つ い て, つ ぎの

3

点 が注 意 され な け れ ば な らな い。 第1に , 農 業 の場 合, 家 族 従 業者 の比 率 が高 い ことで あ る。 また, 若 年 従 業者 の うち 農業 従 業 者 が 忙 倒 的 に 多 い。 た とえば,1960年 セ ンサ スで,l

l

-1

4

歳 従 業人 口の うち 農 業 就 業 者 は

9

2

% を 占め てい る。 は た して, これ ら家 族 従 業 者 や 若年 従 業 者 を一 人前 の有 業 人 口 と見 るか ど う か は 疑 問 だ o Lか し,す くな くと も, これ ら家 族 従 業 者 や 若 年 従 業 者 を含 む た 鋸 こ, 農 業 従 業 者 比 率 が高 ま って い る こ とは事 実 とみ て よい。 第 2に , 農 業 人 口率 が 高 い とい -つて も, 同時 に農 業 従 業 者 が農 外 部 門 に兼 業 して い る事実 が 無視 され て は な らない L, この 兼業 化 に つ い て の推 定 は容 易 で な い。 地 域 的 に 異 な る L, また経 営 形 態 や 経 営 規 模 に よ -つて も相違 が あ る。 これ に つ い て の調 査 は 部 分 的 に しか 行 なわ れ てお ら 10) ず , 全 国的 調 査ほい まの と ころみ られ な い。 た だ , か な り高 い兼 業 率 で あ る ことが 留 意 さ るベ 10) た とえば,Udllis博士は,1953年農家経済調査では, 1農家平均所得 3,214Bahtの うち農業所得が

55I'乙を占めるにす ぎない と指摘す る。(UdhisNarkswasdi,"Farm ManagementProb一emsinThai・ land,"WorldCrops,December,1963.)

(9)

東 南 ア L7 ア 研 究 第3巻 第5号 表6 タ イ の 産 業 別 国 内 総 生 産 次 年 総生産 絶 対 値 小 計 作 物 畜 産 1951 : 30,848.4 13,731.0 10,198.7 I,343.2 1952 1953 1954 1955 1956 (単位 : 1957 100万 Baht) 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1951 1952 1953 1954 相 対 (?,'o) 増加率 5 6 7 8 9 5 5 5 5 5 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 倍 32,589.1 13,375.6 36,447.7 15,429.2 36,134.9 14,297.2 39,924.9 16,288.8 41,088.6 16,586.1 41,550.3 16,276.9 42,768.7 17,078.9 47,421.1 17,574.4 53,745.8 20,007.3 55,664.4 20,799.5 58,296.3 20,951.2 64,248.1 23,014.1 100.0 50.1 100.0 43.9 100.0 43.5 9,829.8 1,351.5 ll,487.7 1,585.9 10,226.5 1,537.0 ll,628.1 2,214.0 12,798.3 1,502.6 莱 水 産 林 産 鉱 業 813.0 1,376.1 557.4 843.2 1,351.1 579.8 901.9 1,453.7 637.0 1,013.7 1,520.0 643.9 945.4 1,501.3 664.6 973.4 1,311.8 697.6 ll,667.2 2,260.5 1,032.5 1,316.7 731.2 12,842.6 2,066.7 859.9 1,309.7 537.3 13,316.9 2,067.9 904.5 1,285.1 649.4 15,518.5 2,159.5 992.1 1,337.2 763.1 15,735.2 2,369.1 1,322.6 1,372.6 841.4 16,386.5 1,592.1 1,448.6 1,524.0 967.9 17,433.5 2,260.7 1,804.0 1,515.9 1,032.0 38.5 4.3 2.2 5.1 1.9 32.8 4.2 2.2 4.7 1.9 32.3 4.4 2.2 4.6 1.7 100.0 40.0 28.5 4.3 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 0 4 2 6 7 2 0 9 8 6 4 4 3 3 3 4 1 5 5 3 0 1 8 9 8 3 3 2 2 2 3 7 2 0 7 5 3 5 4 3 1960 r 100.0 37.4 29.1 3.6 1963/1951 ×100 年率(形) 100.0 36.7 28.6 3.5 100.0 35.6 28.9 2.5 100.0 35.1 27.2 3.0 208.3 167.6 170.9 168.3 6.3 4.4 4.6 4.5 2.4 4.8 1.7 1 4 4 2 1 2 2 2 2 2 2 2 1 9 6 4 3 3 2 2 6 7 7 2 3 1 1 1 1 1 2.2 2.5 1.4 2.2 2.4 1.5 2.0 2.2 1.6 2.5 2.4 1.6 221.9 110.2 185.1 6.9 0.8 5.2

出所 :TheNationalEconomicDevelopmentBoard,ibid‥

註1:増加率の うち,銀行,保険,不動産および建物所有 きだ。 第

3

は, この高 い農 業 人 口率 がそ う急 速 に減 少 してい ない とい う事実 であ る。 つ ぎに述べ る 国民 総生 産 におけ る農 業生 産 の 占め る比率 の急 激 に減 退 してゆ くに くらべ, 農 業 人 口率 は1947 年 の84%か ら, 1960年 の81%に な って い るにす ぎない。 絶対 数 と して は,約760万か ら約1,030 万- と大 はば に増 加 して い る。 した が って,

1

人 あた りの生 産 高 につ い て,他 部 門 と農 業 部 門 との較差 は い よい よひ ろ ま って きた。 これ に は,

t

i

mel

a

g

問題 もあ るが, タイ国経 済 の産業 - 10

(10)

-タ T 0) 縫 済 発 展 と農 共 (1956年価格基準の市場価格) (1951-1963年 ) 製造業 建設業 3,361.1 924.1 3,609.0 1,241.9 4,354.3 1,367.5 4,524∴主 1,348.3 4,771.5 1,564.1 4,969.7 1,731.5 4,791.1 2,160.6 4,945.3 2,187.6 5,619.8 2,660.6 6,065.0 2,948.7 6,135.6 3,024.4 6,900.6 3,251.5 7,632.9 3,531.7

電力 ・

交通 ・ 給水業 通信業 36.3 1,305.6 35.6 1,254.9 43.3 1,725.1 61.1 1,842.7 89.6 2,065.6 99.8 2,209.9 101.2 2,424.4 125.9 2,344.7 150.2 3,049.3 187.0 4,126.7 269.9 4,340.6 327.5 4,647.8 340.2 5,276.2 10.3 2.9 0.1 3.1 ll.1 4.0 0.1 4.0 ll.5 4.1 ll.8 4.2 8 1 4 0 4 1 2 1 2 1 1 1 1 1 1 7 1 6 7 0 1 1 1 r: HH HH HH 0 2 2 0 5 4 4 5 5 5 3 2 7 7 5 5 5 5 227.1 382.2 7.1 11.8 0.1 5.0 0.2 5.5 2 2 2 3 3 0 0 0 0 0 3 4 5 5 0 nU 0 0 1 4 9 8 7 5 5 5 5 6 9 0 0 5 7 8 史U 8 937.2 404.1 20.6 12.4 商 業 24 20 08 58 69 86 75 3 1 02 71 11 08 27 ㌦ 0 3 0 3 6 4 1 7 8 4 2 7 2 8 9 9 9 6 7 9 7 8 「 8 9 8 9 9 9 9 8 7 8 5 1 9 7 7 8 7 1 1 1 1 218.0 6.7

行・

業 建

2,534.5 2,679.3 284.8 1,909.2 362.5 1,627.1 561.4 1,505.9 580.5 1,297.4 652.7 1,327.5 704.6 1,802.5 986.3 2,649.0 1,232.0 2,755.7 1,441.1 2,723.8 1,600.3 2,790.3 1,683.5 2,878.1 8 1 4 4 6 8 1 0 1 1 1 1 1 2 3 6 7 7 2 2 2 2

ヒ業︰

サス

理防

・国」」ノ

公と

918.7 1,422.0 1,467.3 1,669.4 1,927.9 2,278.3 2,378.0 2,338.4 2,362.3 2,570.9 2,757.5 2,783.6 3,018.0 2,054.8 2,170.9 2,521.9 2,50().1 2,616.1 2,651.8 2,731.() 2,772.4 3,117.1 3,317.7 3,418.7 3,667.0 4,013.7 8.2 2.8 6.7 8.2 4.5 7.0 5 6 0 2 2 1 3 3 3 3 3 3 4 6 5.8 5.7 5.3 5.1 150.7 2.5 4.3 7.5 5.0 7.6 8 5 8 8 2 4 5 5 5 5 4 ・ 9 5 ・ 1 4 ・ 8 聖 霊 1 5 5 7 7 7 2 2 1 3 37 5 5 Bangkok,1965.pp.88-91. は1963/1953×100, また年率は1953-1963年のそれである) 部 門 別所 得 較 差 と して重 要 な問 題 を 捉 起 して い る。 (2) 生 産構 造 に お け る農 業 ll) 世 界銀 行 の 調査 で は , ′畏業 が タイ J)国 民所 得 cJ)な か ば を 生 む と報 告 して い る。 ところが ,メ イ総 理 府経 済 聞登 庁 の 国民所 得 計 算 に よ る と, 国 内総 生 産 (GDP)構 成 比率 と して, それが

ll) internationalBankforReconstructionandDevelopment,ibid..p.33.ただ しこの調査は1958年に終 った ものであ る。 したが って,今 日とは, かな り時間的なずれのあることを認めなければな らない。

(11)

束 南 ア Lyア 研 究 第3巻 第5号 最初 に計算 され た

1

951

年 にお いて農 ・林 ・水 産部門で

5

0.

1

%

, 農業部門 (作物 部門 と畜 産部 門) で43.

8%

とな ってい る。 このか ぎ り,農業 部門が国民所 得形成 のなかば を 占め るとい うの も正 しいであ ろ う。 しか し

,1

9

6

3

年 に至 る と,農林水産業部門は

35.

1

%

,農業部 門は

3

0.

2%

を 占め るにす ぎな くな ってい る。 国民所 得 の信頼性 につ いて問題があ るに して も

,1

9

56

年価 格規 準での国内総生産 (市場価 格) が

1

951

年 の

3

08

Baht

か ら

1

9

63

年 の

64

2

Baht

-,

1

0

8%

の増加をみ てい る。 農林水産部 門 では

6

8%

, また農業部門では

7

0%

の増加 しかみ てお らず, 全経済 のそれ よ り低 い成長率 しか も っていない。 国民所 得形成 において農業 の地位 が相対 的に低下 してい る。 しか し, これ は タイの生産構造におけ る農業 の地位 を必ず しも正確に あ らわ していない。 な ぜ な ら, た しか に

1

96

3

年 におい て,製 造業 ・建設業 ・電 力給水業 の第

2

次部門は,

GDP

1

8

% を, また交通通信 ・商業 ・金 融不動産 業 ・建物所有 ・公共管理 国防 ・サ ー ビス業 な どの第3 次 部門は実 に

GDP

4

6%

近 くを 占めてい る。 だが,製造業 の多 くは 農産物 の 加工業 (た と えば精米) であ り,輸送 のか な りの部分 は農産物 のそれで あ り,商業 の うちの大 きな部 門は農 産物 の と りあっか いにあて られ てい る。 いわば,農産物 の加工流通過程 にあずか る農業 関連産 業

(

a

gr

i

b

us

i

ne

s

s

)

が, この第

2

次 ・第

3

次部門 の いずれ にわ た って も, きわ めて重要 なので あ る。 同時 に, 国民 の

8

0%

を 占め る農 民 の経営上 な らびに家計上 の需要 が, 第

2

次 ・第

3

次部 門におい て, はたす役割 もい ち じる し く大 きい と, 見 なければ な らない。

GDP

構成 におい て農 業部門が

3

0%

しか ない ことか ら, タイ経済 におけ る農業 の ウェイ トが判定 され るべ きでな い○ 第

2

次 ・第

3

次部門 の

GDP

構成 におい て占め る比率 の多 くが, 実 は農業 部門に間接 的 に依存 してい るのだ。 この意味 において,農業 が この国の基 幹産業 であ る ことには, まちがい ないので あ る。 農 業部 門の国民所 得形成 に 占め る比率 の計算に あた って,注意すべ き点を, ここに書 きとめ てお きた い。 (

i

) タイでは農産物庭 先価 格 が 国際水準に くらべ て きわ めて低 い。 他方,工業 生産物 (電 力 ・水 ・交通通信 な どの公共生産物 も含 んで) の価 格 は きわ めて高 い。 そ の結果 , 農業部門 の所 得が相対的 に低 くな る。

(i

i

)

国民 の 大 部分 を 占め る農 家が 消費す る家計仕 向け の飯 米 は,米 の庭先価格以下に評価 され る。 また,農 家消費 の野菜 ・果実 ・畜 産物 ・魚 な ど自 給用生産物 は, きわ めて ネグ リジブル な評価 しか うけ ていない。 したが って, も しこれ らの数 量 が正確 に把超 され, しか も市場価 格で評価 され る ときには, 農 家 自給 消費 の農 ・畜 ・水 産 物 の価額 は大 はばに高 まる もの とみ て よい。 この, 国民所 得計算 の特質に もとづ く2点 のため に, 農業部門所 得 が実際 よ りもいち じる し く低 く評価 され てい るのであ る。 (3) 貿易構造 におけ る農業 タイが農業 国 といわれ てい る理 由のひ とつに, 輸 出貿易 にお いて農 産物 が圧 倒的な重要性 を もってい る ことがあ る。 す なわ ち, タイの貿易 では古 くか ら,米 ・ゴム ・スズ ・チ- クが輸 出

- 1

2

(12)

-タ イの 経 済 発 展 と 農 業

の 四大 柱 を な して きて い た。 ま さ し く一 次 産 品輸 出 の 国 で あ る。

タ イの貿 易に つ い て留 意す べ きは ,

1

に 戦後 国 際収 支 の

Over

al

lBal

anc

e

と して は ,

隼黒 字 をつ づ け て きて い る ことで あ る。 す なわ ち

,1

94

8

-

51

年 の黒 字 は 出超 の た め で あ った 。

1

952

年 以 降 ,経 済 開発 の た め J)急 激 な輸 入 の増 加 に と もな い,貿 易 は終 始 入超 を つ づ け た 。幸 に , 輸 入 のか な りの 部 分 が 外 因, と くに ア メ リカ と 世 界銀 行 か らの 贈 与 と 借 款 で まか な わ れ た。

(た とえ

ば, 1

9

51

年 以

来 1

9(

3

2

牛 木に い た る贈与 と 借款 は 年 平均 約

1

,

0

61

百 万

Baht

して

リ,輸 入 /gjFiU)約

8%

に あ た る)〕 そ J欄 課 ,

Over

al

lBal

anc

e

は ,

1

9

(

)

2

年 に は

1

2.

7

Baht

,

1

96

3

年 に は

9.

5

Baht

,1

9

64

年に は

1

4.

4

Baht

に のぼ る。 そ の た め に , 外 貨保 有 は

牛増

加L

,1

96

3

年 末 に は

11

.

0

Baht

に 達 し, 同年 の輸 入額 の11カ月分 に 相 当 して い る。 この 国際 収 支 の特 徴 こそ タイ経 済 の安 定 と発展 の た め の重 要 な基 盤 で あ る。 第2に は, 貿 易量 の い ち じる しい増 大 で あ る。 表 6に示 され た よ うに ,輸 出だ け を 見 て も,

1

94

7

年 に わ ず か

9.

7

Baht

だ った の が

,1

96

4

年 に

は 1

2

4.

5

Baht

に 達 して い る。 もち ろん, この間 の物 価 上 昇 を考 慮 に いわ なけ れ ば な らな いが, 名 目的 に い って,過 去

1

7

年 間 に

1

3

倍に な 一一)た。 も-:,と も

,1

94

7

年 の関 税 統 計 は ,正 確 で な い の で ,

1

94

8

年 の

21

Baht

を も と とす る過 ● 去

1

6

年 間 の輸 出量 を 見 る と, 名 目上

6

倍 以上 の増 加 に な -'て い る。 この い ち じる しい輸 出 の の ● び は, ひ とつ は単 価 の 曙 貴 に もよ るが, 主 と して輸 出量 の増 大 に よ って い る。

二′

出 土, また タ イに お け る生 産性 の増 大 に む す ぴつ い て お り, 経 済 成 長 の一 面 を あ らわ して い る。 第3に は , タイ の輸 出貿 易 のほ とん どが農 産 物 で あ る ことで あ る。 農 産 物 (林 産 物 を含 め て) 以 外 の主 要 輸 出 品 は ス ズだ け で あ り, 輸 出総 額 の

9

0%

近 くは 農 産 物 が 占め て い る。 この意 味 で , タイ経 済 を 支 え る もの は農 業 で あ る とい って よか ろ う。 第4に, この商 品 別輸 出に つ い て戦 後 , い ち じる しい構 造 的 変 化 が み られ た 。 まず , か つ て 四大 輸 出 品 の ひ とつ で あ りた チ - クの輸 出が絶対 的 に も減 少 を しっ づけ て い る。 もは や , チ ー クは 主要 輸 出品 と しては, 米 ・コム ・ トオ モ ロ コシ ・ス ズ ・タ ピオ カ ・ケナ フに つ い で第7位 に まで さが -)てお り, 今 後 ます ます さが るで あ ろ う。 ス ズの輸 出量 もほ ぼ停 滞 して お り, そ の 輸 出額 は全 輸 出額 に くらべ , 相対 的 低 下 を つ づ け て い る。 米 も, ほ ぼ, それ と同 じ傾 向に あ る。 か つ て は ,米 だ け で 輸 出総 額 の

5

0%

を 古め た が , 輸 出高 が

1

5

0

万 トンか ら

1

0

0

万 トン近 く まで さが リ, 米 の輸 出減 退 が ひ じ ょ うに 憂 慮 され た。 しか し

,1

96

3

年 に は豊 作 に 恵 まれ ,

1

964

年 の輸 出量 は 飛 躍 的 に

1

9

3

万 トンに 急 増 , また

1

96

5

年 も,

1

7

0

万 トン以 上 の輸 出が 予 想 され て 12) い る。 米 の輸 出減 退 に つ い て の危 根 は , 楽観 説 に と 一)てか わ られ つ つ あ る。 とは い え,米 の輸 出量 は 絶 対 的 に は 増 加 してゆ くと して も, 輸 出総 額 にlliめ る比 率 は, 相対 的 に減 少Lて ゆ く。 (た とえば , さ きに 指 摘 した

1

93

万 トンとい う記 録 的 輸 出 を とげ た

1

964

年 , 米 の輸 出額 の輸 出 総 額 に占め る比 率

は 3

5.

8%。

こ′頼 こた い し, 136万 トン輸 出 した

1

953

年 に は実 に

64.

9

% をLli

(13)

血胸 -/ i77 研 究 第3巷 塀5LJ・ 1947 1948 1949 0 1 2 3 4 5 5 5 5 5 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 5 6 7 8 9 5 5 5 5 5 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 6 6 6 6 6 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 表7 米 コ ム 数 量 価 格 F 数 量 価 格 384 376 844 938 1,203 1,368 1,418 1,672 1,474 1,823 1,549 2,629 1,359 3,746 1,001 3,086 1,237 3,133 1,265 2,860 1,570 3,622 1,133 2,968 1,092 2,576 1,203 2,570 1,576 3,598 1,271 3,240 1,418 3,424 1,896 4,389 96 425 109 726 114 1,469 100 1,009 103 751 136 1,109 133 1,802 136 1,526 135 1,410 136 1,326 174 2,336 ィ . ス メ の 主 要 商 口m 別 棉 也 一 桁 . . 価 j 塞 . 数 ⋮ l 面 . 数 一 1 5 2 5 5 4 6 8 8 9 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 170 2,579 17 7 7 4 0 4 5 8 2 0 7 2 1 2 3 3 1 7 1 5 4 44 50 53 25 43 2 1 9 8 9 9 0 5 6 7 1 8 1 8 9 6 3 3 7 7 7 3 8 7 3 1 4 6 2 9 4 14 15 9 13 21 26 30 26 23 糾 356 185 2,130 18 617 F 64 252 194 2,111 20 187 1,903 22 217 2,060 22 685 1 40 170 32 137 40 179

出所 :National StatisticalOfhce,StaiisiicalYearbookof Thail

and,No.22-表

8

タイの輸出の商品別構成比率 単位 :形 く 米 ゴ ム ス ズ チ- ク エ誓 タピオ カ 言;三吉 そ の他 ∈ 計 O 1 2 3 4 5 5 5 5 5 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 5 6 7 8 9 5 5 5 5 5 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 O 1 2 3 4 6 6 6 6 6 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 9 3 8 0 0 0 3 1 3 8 2 3 2 1 1 1 3 9 9 0 8 1 6 4 0 4 4 5 6 5 3 0 7 6 9 25 22 18 劫 30 0 3 0 0 1 4 1 8 6 4 4 4 4 4 3 9 3 2 7 5 9 1 2 9 6 2 2 2 1 1 8 0 0 4 8 9 0 4 5 5 2 4 3 3 3 出所 :表7よ り計算 6 4 2 8 2 1 8 7 4 4 5 6 2 3 0 0 7 6 7 7 4 5 2 2 2 7 7 6 6 7 7 7 l 1 6 1 3 4 7 4 5 7 2 4 4 3 2 2 3 3 4 3 3 3 1 5 8 4 4 4 2 1 1 1 0 8 3 1 2 3 4 0 3 6 9 6 6 5 8 01 8 0 2 1 3 3 4 5 4 5 4 3 4 4 4 5 4 8 6 9 8 8 1 1 1 6 1 2 0 1 1 1 3 1 1 2 9 7 9 9 8 1 1 1 1 1 7 3 1 7 0 2 6 6 3 4 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

(14)

タ l 0)宗萎 済 発 展 LL_農 サー 単 位 : 1,000 ト ン ま た は 100万 Baht 4 3 7 6 6 3 1 2 4 3 0 7 8 5 1 2 515 551 567 597 472 502 744 828 1,115 1,346 9 2 5 1 3 1 7 0 9 15 19 ㌘ 44 40 42 77 8 2 4 9 6 3 9 6 3 9 2 8 4 2 3 6 1 1 2 2 4 4 4 6 5 8 7 2 3 8 6 2 1 2 3 6 4 3 2 6 1 2 1 1 968 2,076 2,777 3,473 4,413 4,619 5,772 6,177 7,121 6,923 46 1,461 7,540 69 1,214 6,446 88 1,408 7,560 230 1,644 8,614 626 : 1,731 9,997 579 1,819 9,529 358 1,846 9,676 495 2,269 12,454

24.Bangkok,1963-1965.なお若干の数値は NationalStatisticalO侃ceの新資料で修正 した。

め て いた ので あ った 。)ゴムに つ い て も, は ば米 と同 じ傾 向が 見 られ る。 つ ま りゴムは絶対 的増 加 ・相対 的 減 退 とい う範 噂 に 属す る。 これ に た い し, トオ モ ロ コシを は じめ, タ ピオ カ, ケナ フな どは, 絶対 的 に も相 対 的 に も急 激 な増 加 をみ てい る。 と くに, トオ モ ロ コシは, 1957年 に 10万 トン しか輸 出 され なか った のが, 1964年 の輸 出量 は77万 トンに増 加 して い る。 これ らの タ イの畑作 物 の急 激 な生 産増 加 , 輸 出増 大 は, タイ農業 の多角化 と して特筆 され るべ きで あ る。 い いか え る と, タイ の輸 出は米 を 中心 とす る農 産 物 輸 出で は あ るが , 米 以 外 の畑 作 物輸 出が 絶 対 的 に も相対 的 に も増 加 し, 農業 生産 構 造 の変化 に対 応 して, 輸 出構 造 もまた急 激 に変化 しつ つ あ るので あ る。 (4) 経 済 成 長 に おけ る農業 1951年 か ら1963年 に い た るあ いだ に, タイの実 質

GDP

は 108%の増 大 をみ てい る。 これ は 年 率 に して6.0%で あ り, 開発 国 と しては, か な り高 い値 で あ る ことは, さ きに指摘 した と こ ろで あ る。 この12年 間 の

GD P

の増 加率 を見 る と, 農林 水産 業 部 門 は67.6%,鉱 業 部 門85.1%とな る。 と ころが , 第2次産業 の製 造 業 127% ,建 設 業 282% ,電 力給 水業837% とな り, さ らに第2 次産業 の交通 通 信業 304%, 商 業 118%, 金 融不 動 産業491% , 公共 管理 国防 228% , サ ー ヒ

(15)

山 南 ア ジ ア 研 究 第3巻 第5号 ス業

9

5%

とな る。 い いか え る と, 農業 部 門 の成 長 率 が, 第

2

次 ・第

3

次部 門 のそれ に くらべ て , い ち じる し く低 い (表

6

参 照 )。 したが って, タイ の経 済 開発 の戦 略 と して, 農業 以 外 の部 門 を重 視す べ きで あ る との考 え方 13) が生 まれ て くる。 わ た くLは, い ま タイの経 済 開発 の戦 略 と して, 農 業 開発 か工業 開発 か, どち らに

pr

i

or

i

t

y

14) を置 くか は, たやす くい えな い と思 う。 しか し, この産 業 部 門 別成 長 率 を検 討 し, 開発戦 略 を 考 え る場 合 , つ ぎの諸 点が注 意 され なけれ ば な らない。 第1に , 非常 に高 い経 済 成 長 率 を 示 してい る部 門 は, 概 してGD Pの構 成 比率 が小 さい と こ ろで あ る。 た とえば, 農林 水産 業 部 門 に つ いで構 成 比率 の高 い商 業 ・製 造 業 の成 長 率 はか な ら ず Lも高 くは な い。 第2に , 非常 に高 い経 済成 長 率 を 示す 交 通 通 信 ・建 設 ・電 力給 水 な どほ, 外 国 の贈与 ・借款 な どの援 助 に 負 うと ころが, きわ め て大 きい。 製 造 業 ・商 業 の成 長率 に は, 外 国企 業 の進 出が あず か って大 きな役 割 を演 じて い る。 ● ● ● 第

3

に , これ らの外 国 の援 助 な しに, いわ ば じまえで ,

6

8%

の成 長 率 を もった農 林 水産 業 部 門 は, た とえそ の成 長 率 が他 の部 門 に くらべ て劣 る とは い え, そ の ≪ 自主性 ≫ が 評価 され な けれ ば な らない。 第

4

に , さ きに述 べ た よ うに, 農 業 関 連 部 門 を含 め る とき, こ こに あげ られ た農 業 部 門 の成 長率 よ りも, は るか に 高 い成 長率 を もつ こ とに な る。 い いか え る と,

1

0

8

% とい う全 産業 部 門 の成 長率 を もた ら した 背後 に は,農 業 部 門 のた んに

7

0%

とい う成 長率 だ け で は 理 解 され ない

agr

i

bus

i

ne

s

s

の高 い成 長率 が作 用 してい るので あ る。 最 後 に農 業 部 門 の生 産 は

1

9

6

4

年 か ら

1

9

6

5

年 にか け て, い ち じる し く高 ま って い る。 これ に つ い て は, まだ所 得統 計 が作 成 され て い ない。 いず れ所 得 統 計 が作 成 され た あか つ きに は 明 らか に され よ うが, この農 業 部 門 の増 産 が, この両年 の

8%

といわ れ てい る高 い経 済 成 長 率 の主 要 な原 因 とな って い る。 したが って,所 得 統 計 上 の経 済成 長率 を うのみ にせ ず に, タイ経 済 成 長 に はたす 農 業 部 門 の 13) た とえばECAFE経済計画部長喜多村浩博士は,タイの経済発展をすすめるにさい し,農業のはたす 役割をそ う大 きく期待す ることはできない とい う。 (喜多村浩編 :『タイの経済開発』. 東京,1963・ pp.179-202.) 14) 後進国経済開発の戦略的基本問題 として,≪農業か工業か≫ とい う問題が提示され る。 これは,国民 総生産の構成のあ りかた としてだけでな く,都市 ・農村間の人 口配分の問題 としても, と りあげ られ る。ただ,注意すべ きは,多 くの後進国で,工業化が経済開発 と同一視 されている。 その論拠 として, 工業国 (た とえばアメリカ)が富裕であ り, 貧困な諸国 (た とえば ビルマ)が農業国であるとする。 しか し,注意すべ きは,農業国に してかつ富裕な国 もある (た とえば, ニュージーラソ ド・デンマー ク)。要す るに,工業化は経済発展の原因でな くて,む しろ結果なのである。 経済発展の成果 として. 経済水準の上昇を ともな う工業化はた しかに歓迎され るべ きものであるが,未熟な,しかも政府によっ

て強制され る工業化は,経済的に浪費的であ り,政治的に危険であ りうる。(S.Enke,Economicsfor Development.Englewood.N.J.,1963,p.124.)

(16)

6-タ イ 03 轟茎 済 発 展 と 虚 器 役 割 が 重 視 され なけ れ ば な らな い と思 う。 と くに , 経 済 開発 戦 略 と して は , 農 業 部 門 のみ な らず , 農 業 関 連 産 業 部 門 をふ くめ て の, 広 義 の農 業 部 門 の経 済構 造 に お け る重 要 性 をか んが み る とき, ど うして も農 業 部 門 に

pr

i

or

i

t

y

が お か れ ざ るを えな くな る。 と くに , 経 済 開 発 とい って も, 国 は そ のた め の基 礎 条 件 の育 成 に あ た る。 した が って, 濯 概 ・道 路 ・通 信 ・電 力 ・給 水 な どに 国家 投 資が 行 なわ れ よ うが , 工 業 部 門 はむ しろ産 業 投 資奨 励 法 だ け で十 分 で あ る。 工 業 部 門 は基 礎 条 件 を育 成 し, 外 資導 入 をは か れ ば , お のず か ら成 長 す る もの とみ て さ しつ か え な い。 これ に た い し農 業 部 門 は, と くに基 礎 条 件 の育 成 以 外 に 国 の援 助 が 必 要 で あ る。 こ こで は ,サ トウキ ビ栽 培 以 外 ,外 資導 入 ,あ るい は 合 弁 事 業 は考 え られ な い。 この点 , 農 業 部 門 と工 業 部 門 は い ち じる し く異 な る。 しか も, 農 業 部 門 の成 長 は それ 以 上 に 非 農 業 部 門 の成 長 を もた らす ので あ る。 さ らに , 農 業 部 門 に

pr

i

or

i

t

y

をお くこ とに よって, 農 業 部 門 と非 農 業 部 門 間 の1人 あ た り所 得 較 差 の拡 大 傾 向 をふせ ぐこ と が , あ る程 度 まで , 可 能 で あ る。 タイ の よ うな場 合 , す なわ ち 自由主 義 経 済 を基 調 と し, 経 済 的政 治 的安 定 を もち, しか も外 資導 入 , 合 弁 経 営 が 最 も円滑 に は こんで い る場 合 , 国 家 資本 (外 国 か らの タイ国政 府 - の 資本 援 助 もふ くめ て) は , 農 業 部 門 な らび に建 設 部 門 に重 点 的 に注 が れ るべ きで あ る と考 え られ る。 3 タ イ経 済 開 発

6

力年 計 画 に お け る農業 部 門 (1) タイ経 済 開発6カ年 計 画

タイ は, サ リッ ト政 権 の も と

,1

9

5

9

7

月に 国家 経 済 開発 庁

(

Nat

i

ona

lEc

o

nomi

cDe

ve

l

o

p-me

ntBo

ar

d)

を設 立 ,総 合 経 済 計 画 に と りか か り,

1

9

61

1

月か ら

,1

9

61

-6

6

6

カ年 計 画 に 入 った。 しか し, この計 画 期 間 は , これ を正 確 に い うと, 第

1

2

カ年

9

カ月

(

1

9

61

1

1日∼1

9

6

3

9

月末 ) と, 第

2

3

カ年 (

1

96

3

1

0

1

∼1

9

6

6

9

月末 ) とか らな る。 だ か ら,

6

カ年 で な く, 正 味

5

カ年

9

カ月に な った の は, 財政 年 度 が

1

9

6

1

年 に従 来 の暦 年 度 と同 じ で あ った のが

,1

0

1

∼ 9

3

0

日に あ らた め られ ,

1

9

61

年 財政 年 度 は

9

カ月に な った た め で あ る。 また ,

2

期 にわ け られ た のは ,前 期 の実 績 で も って, 後 期 の計 画 を修 正 しよ うとの 意 図 に も とづ く。 これ は , もち ろ ん タイ経 済 政 策 の漸 進 的 ,現 実 的 な性 格 の反 映 で あ る。 この

6

カ年 計 画 は

1

人 あた り国 民所 得 の最 低年 率

3%

の上 昇 をね ら う。 と ころが , 人 口増 加 の年 率 は, お よそ

3%

で あ るか ら,全 国民所 得 最 低 年 率

6%

の上 昇 が計 画 の基 本 目標 とな る。 (2) 前 期 計 画 に お け る農 業 部 門 前 期2カ年 9カ月 の実 績 は す で に あ らわ れ て い る。 これ に つ い て は, 全 体 と して計 画 目標 が 達 成 され た といわ れ て い る/八 LかL,基 本 日標 で あ る国 民1人 あた り所 得 年 率

3%

増 加 とい う観 点 か ら, この実 績 を検 討 してお こ う (表 9参 照 )。

(17)

束 摘 )' ジ ブ 研 究 滞 3巻 第5Ej -表9 タイの1人あた り国民総生産(GNP)の動向 (1959-63年.1956年価格基準) 1962 買 民 総 生 雷 1 53;…慧 芸^Baht 55;;慧 芸^Bath 58;…慧 芸^Baht 64;…票 芸^Baht 1人あた り総生産 前 年 比 1960年 基 準 比 2,032Baht 2,042Baht 2,077Baht 2,228Baht O.5% 1.7% 7.2% 100.0 100.5 102.2 109.6

出所 :TheNational EconomicDevelopmentBoard,ibid..pp.86-89.

注 :1.1963年は暫定的。 2.国民総生産,人 口以外は筆者計算。

1

9

5

6

年 価 格 基 準 で の

1

9

6

0

年 の

1

人 あた り国民 総 生 産 は

2

,

0

3

2Ba

ht

, これ が 前 期 の終 る

1

9

6

3

年 に は

2,

2

2

8Ba

ht

とな る。 した が って, この満

3

カ年 間 に

1

人 あ た り実 質 国 民総 生 産 に

9.

6%

の増 加 が 見 られ た わ け で あ り, これ は平 均 年 率

2.

8

%

とな る (表

9

参 照 )。 した が って, 実 質 固 民所 得 も, は ば この年 率 で も って上 昇 した もの とみ て さ しつ か えな いか ら,1人 あ た り国民所 得

3%

上 昇 とい う目標 が, 一 応 到 達 され た と考 え られ る。 さて, 農 業 部 門 に つ い て は, 前 期 3カ年 で つ ぎの 目標 をか か げ た 。 (i) 米 は 年 率 1.3% の増 産。 (ii) ゴムは前 期 末

(

1

9

6

3

年 ) に

,1

9

5

9

年 生 産 高 の

6%

の増 産 。 (iii) トオ モ ロ コシは, 前 期 末 に

,1

9

5

9

年 生 産 高 の

2

倍 の増 産 。 (iv) チ ー クは, 前 期 に年 率

5%

の減 産 。 しか し, そ のか わ り, そ の他 の木 材 生 産 で これ を お ぎな い ,全 木 材 生 産 高 は コ ンス タ ン トとす る。 (Ⅴ) タ ピオ カは , 前 期 末 に

,1

9

5

9

年 生 産 高 の

1

5

%

の増 産 。

(

vi

)

家 畜 は 年 率

3%

で増 産 。

(

vi

i

)

水 産 は前 期 末 に

1

9

5

9

年 生 産 高 の

5

0%

の増 産 。

(

vi

i

i

)

全 国土 の

5

0%

の森 林 化 を 目的 とす る森 林 保 全 再 植 林 計 画 の樹 立 。 この農 業 増 産 目標 と成 果 に つ い て の表

1

0

に 示 され て い る よ うに,

1

9

6

2

年 に

1

9

6

3

年 目標 が ほ ぼ 達 成 され た。 この表 で 明 らか な よ うに, (i) 米 は

1

9

61

年 に 計 画 目標 を こえ,

1

9

6

3

年 に は天 候 に も恵 まれ て計 画 目標 を実 に

1

4

0

万 ト ン こえた 。 (ii) トオ モ ロ コシほ

,1

9

6

2

年 に

6

6.

5

万 トン

,1

9

5

9

年 の生 産 高 の倍 とな り

,1

9

6

3

年 に は 目標 を

7%

こえた 。 (iii) タ ピオ カは

,1

9

6

3

年 に

2

2

0

万 トン とな り, 目標 の ほ ほ 倍近 くな った。

(i

v)

ゴムは

,1

9

6

1

年 にす で に 目標 を こえ

,1

9

6

3

年 に は 目標 よ り

7%

大 き くな った 。 - 18

(18)

-タ イ の 経 済 発 展 と 農 業 表10 タイの6カ年経済開発計画の前期におけ る農業部門の 目標 と突績 年次 (千 トン)米 トオモロコシ タピオカ(千 トン) (千 トン) 1959 6,770 1960 7,834 実 績 1961 8,247 1962 9,254 1963(A) 9,500 計 画 目 標 1963(B) 8,100 達成率B/A xlOO 117.3 ゴ

チー ク (千 トン) (千mり その他木材 生 産 物 (千m3) 317 1,083 174 163 1,050 544 1,222 171 154 1,112 598 1,726 186 106 1,177 665 2,077 195 123 1,220 675 2,200 198 100 1,286 634 1,250 185 130 1,270 106.5 176.0 107.0 76.9 101.3

出所 :TheNationalEconomicDevelopmentBoard,NationalEconomicDeZJelopmeniPlan ,1961-1966,SecondPhase:1964- 1966.Bangkok,1964.p.59.

(V) チ - クは 減 産 目標 よ り さ ら に 低 い 生 産 を 示 した が , そ の他 の 木 材 と くに Yangwood ● ● の順 調 な の び で , カバ ー され , か い して, 林 産 は停 滞 的 で あ る。 これ を総 括 す る と, 農 業 部 門 に か んす るか ぎ り, 増 産 目標 は 完 全 に 達 成 さ れ た と い っ て よ い。 そ れ が は た して政 府 の政 策 手 段 に よ るか ど うか は , た しか に ひ とつ の 問 題 で あ るが , これ は . の ちに 検 討 す る。 前 期 に つ い て注 意 す べ きは , 農 業 開 発 の た め の 基 礎 条 件 を な す 濯 概 事 業 が 技 術 的 条 件 に 劣 り, 対 外 借 款 に 時 間 が か か った た め に , い ち じる し く計 画 よ りお くれ た こ とで あ る。 Yanhee ダ ムは

,1

9

6

4

年 に 完 成 され た が , まだ 擢 詐狛こは 利 用 され て い な い。 前 期 に は , Khang Kajan,

Lampow,LalTI Praplerng お よび M ae Tang の瀧 潅 ダ ム事 業 は 進 行 中で あ った し, M ae Klong と Nam Nan計 画 は 準 備 段 階 に あ った。 また , 大 Chao Phraya計 画 は

1

9

6

3

年 に 入 っ

て , は じめ て

7

0

r

ai

の 面 積 を対 象 とす る支 線 水 路 建 設 事 業 が 着 手 され た (図

2

参 照 )。 した が 一)て , 前 期 の農 業 増 産 と政 府 の 濃 蘭 建 設 事 業 とは , 無 関 係 に あ った 。 しか も濯 概 事 業 こそ 経 済 開 発 計 画 の 支 柱 を な して い る こ とを 指 摘 せ ざるを え な い 。 (3) 後 期 計 画 に お け る農 業 部 門 後 期

3

カ年 計 画 は , そ れ が ス タ- トした

1

9

6

4

1

月 に 発 表 され た 。 した が って, 計 画 の設 定 は前 期 の な か ば ごろに 行 な わ れ た の で あ り, 前 期 の実 績 を ま さ し くふ まえた うえ の もの で な い 15〕 こ とに 注 意 す べ きで あ る。 しか し, この後 期 計 画 に お い て, は じめ て タイ の経 済 計 画 の基 本 的 15) 総理府国家経済開発庁が後期3カ年計画を発表 した さいに, 前期2カ年9カ月の分析がな されえなか った ことは遺憾であ るが, これは時間的に不可能であ ったためである。 しか し,過去の成果の分析批 判が十分行われ ていない ことは, タイの経済計画の特徴で もあれば, また広 くタイの政治 ・行政 の特 徴で もある。つ ま り,政治 ・行政にたい して,外部の批判が とほ しい とともに, 内部の批判 もまたあ ま り行なわれない。 これは,ひ とつには, タイが一種の独裁政権下に あ る こ とに よるであろ う。 い かに前期の実績の分析 ・検討にかけてい るかは,TheNationalEconomicDevelopmentBoard,The NationalEconomicDevelopmentPlan,1961-1966.Second Phase:1964- 1966.Bangkok, 1964を参照すれば明 らかであ る。

(19)

東 南 ア iy ア 研 究 第3巻 第5号 l- .完 成 EZZa 施 行 中 ⊂=】 計画 中 図 2 タイの主要水系 と主要港概事業 (1965年末現在) 態 度 が確立 され た とい え 16) よ う。 す なわ ち, この計 画で は タイの過去 の実 績 とし て, 国民所 得成 長率 を

5

%, 人 口増 加率 を

3%

, 1人 あた り国民所 得成長 率 を 2% とふむ。 (これ は1963年 度 の国民所 得 の ● ● い ち じる しい のびを考 え なか ったた めで あ る。 表 9参 照 。) 資本形 成 が 国 民総生 産 の18% に近 く, 貿 易 は1952年 か ら61年 の 間 に倍加 し, 入超 をつ づ け る ものの, 外 国か らの 贈与 ・借款 ・投 資のた め 国際収 支 は黒字 で,外貨 保 有 に問題 が ない。通貨 は1963年10月以来 ,U.S.

$

1-20.28Bahtとして 安定 した。 しか し, これ らの 明 るい面 にた い し, 暗 い面 と しては,人 口の 急激 な増 加 (1965年 の 3,000万 が1982年 には 5,000万 に な り, しか もそ の とき15歳 以下人 口が 40%を 占め る との予想 ), 失業 者 の増大, 農業 に おけ る不 完全 雇 傭, 労 働 の低生 産性 , 資本 の 高費 用, 自然 資源 の荒 廃 が指摘 され る。 この条件 下 におい て, 後期

3

カ年 は, 国 民所 得 の年率

6

%,

1

人 あた り国民所 得 の

3%

の増 加 を 目標 とし, しか も分配 の適正 を はか ろ うとす る。 後期 におい て も, もち ろん農業 に firstpriorityが おか れ る。 農業生 産高 は 1959年 ∼62年 16) この後期計画については,前掲の後期計画 (TheNationalEconomicDevelopmentBoard,ibid.)が

なに よりの文献である。本論文での後期計画の記述はこの資料による。 なお,前期3カ年計画の分析

については,TheNationalEconomic DevelopmentBoard,TheNationalEconomicDevelopment Plan,1961-1966,FirstPhase:1961-1963.Bangkok,1961を参照されたい.

(20)

0-タ イ の 経 済 発 展 と 農 業 にか け て, 年 率

4%

を こえ る増 加 をみ た が, む しろ これ は 天候 に恵 まれ た 非正 常 的 状 態 と考 え,後 期 に お い て ほ, ひか えめ な 目標 と して, 成 長率 を

3%

とす るが , で きれ ば ,政 策 手 段 の 強化 (濯瀧 施設 , 交通 改善 , 改 良普 及 ) と農 民側 の イ ニ シアチ ブ (と くに農 業 - の個 人 的投 資 と多 角化 ) とに よって,

4%

に もってゆ きた い と して い る。 農 業 部 門 に おけ る経 済 開発 の 目的

(

Obj

ect

i

ve

s

)

と しては, つ ぎの諸 点 が 列挙 され る。 (i) 農業 産 出高 と輸 出高 の増大

(i

i)

生 産技 術 の改善 (iii) 農業 に利 用 され る 自然 資源 の適正 な 管理 と開発

(i

v)

農 村社 会 条 件 の改善 (Ⅴ) 農 業 団体 の組 織 促進

(

vi

)

農業 に お け る雇 傭 の経 済 的 ・社 会 的 条 件 の改 善 (vii) 公正 な農 業労 働報 酬 の確保

(

vi

i

i

) 農 業 の た め の政 府機 関 お よび公企 業 の改善拡 大 この よ うな政 策 目的 と して, 農業 産 出高, 輸 出高 の増 大 に か ぎ ってい ない こ とは注 目に値 し よ う。 しか し, この 目的 に は, ほ ん らい政 策 手段 と 目され るべ き もの (た とえば 生 産技 術 の改 莱, 政 府機 関 の拡 張 ) が含 まれ , か な り コソフ ュー ジ ングな もので あ る。 しか も,実 際 に は, 17) 農業 産 出高 の増 大 だ けが 開発政 策 の 目的 とな って い る とみ て さ しつか えない。 農 業 産 出高 の増 産 目標

(

Tar

get

s

)

は,表

1

1にか か げ る ところで あ る。 これ を主要 生 産物 別 に 見 る と,

(i)

米 は

1

954-63

年 は年 率

1.

5%

,

1

959-63

年 は

2.

4%

で増 加 して きたが ,

1.

5%

の増 産率 が ,と くに濯概 条 件 改 善 と栽 培 技 術 改 良 のた め, つ つ くもの と して,

1

96

6

年 末 目標 を

95

0

万 トン と推 測 した。 ところが

1

963

年 はす で に この 目標 が 突 破 され た。 これ は天 候 に恵 ま れ た豊 作 のた めで あ る

。95

0

万 トンは平年 作 にお い て達 成 した い 目標 とな る。 輸 出は

1

5

0

万 トン とす る。

(i

i) 1

955

年 には ゴム栽 培 面積

35

0

r

ai

,

r

ai

あた り生 産

6

0kg

と し,

21

万 トンを 目標 と し た。 国 内需 要 を1万 トンとみ て, 輸 出 目標 を

2

0

万 トン とす る。 (iii) トオ モ ロ コシは そ の産 出高が急増 したが,増 加率 は さが る もの と予想す る。 そ の理 由 は,海 外需 要量 増 加 の限界 と輸 出国間 の競争 , 他 方 トオ モ ロ コシ栽 培 地域 の地 力減 退 。 したが って

,1

966

年 の産 出高 は

75

万 トソ, うち

4

万 tソを国 内消費 とす る。 (iv) ケナ フ とジ ュ- ト, と くに ケナ フにつ い て 品質 が改 善 され ないか ぎ り, また海 外 市 場 17) こうした,いわば抽象的な美辞麗句をつ らねることが,タイの農業部門にかぎらず, あ らゆ る政策計●●●●●● 画の特徴である。だか ら計画は具体的なものでな く,む しろ長期的なね らいどころをかかげた ものだ と理解すべきである。

(21)

・ll南 ア J ア 研 究 簡 3巻 第553 -価 格 が有 利 で ないか ぎ り

,1

9

6

6

年 の生 産 目標 は,

1

9

6

1

年 実 績 よ り

2

5

%

減 産 の

2

0

万 トン, そ の うち

5

万 トンが 国 内消費 と見込 まれ る。 (Ⅴ) タ ピオ カにつ い ては, 欧米 市 場 の需 要 が なおつ づ くとす れ ば ,

1

9

6

6

年 には

2

2

0

万 トン (タ ピオ カ生 産 物 と して

6

6

万 トソ) を生 産 目標 とす る。 この 目標 達 成 は, 施 肥 され るか ど うか に もか か わ る。 (vi) 豆 類 は,増 産 の潜在 的可能性 が大 きいが, 海 外市場 と価 格条 件 とに よって 目標達成 の いか んが左 右 され る。 (vii) ヒマ もまた増 産 の可能性 が大 きい。 (viii) ワタの増 産率 の 目標 は大 きい。

70

万 トンを 目標 とす るが, む しろ問題 は 品質 の改 善 に

あ る

。 (ix) ゴマ もまた数量 こそ少 な いが, 増 産 目標 率 が大 きい。 (Ⅹ) タバ コは主 と して国 内消費 用 とす る。 (Xi) サ トウキ ビは,現 状維持 の

4

0

0

万 トンを 目標 とす る。 輸 出の可 能性 は ほ とん どな い0 (Xii) ココヤ シは需要 可能性 が大 き く,

1

6

0

万 トンを 目標 とす る。 (Ⅹiii) 家畜 の増 産率 は低 く,む しろ品質改善 を 目標 とす る。 表 11 タイの農業生産物別1961年実績 と1966年生産 ・輸出目標 生 産 作物 米 コ ム トオ モ ロ コ シ ケナフ ・ジュー ト タ ピ オ カ 大 豆 マ ン グ ビ - ソ 落 花 生 ワ タ ヒ マ コ、 --I 水 午 家畜 ヨ ブ タ ; : 鶏 ∃ l 1961年実績(A) 1966年目標(B) B/AXIOO 8,247千 トン 9,500千 トン 186 210 598 750 351 200 2,013 2,200 24 35 41 66 108 167 38 70 33 46 12 23 48 55 3,984 4,000 1,024 1,600 5,400千頭 5,670千頭 3,800 3,990 3,800 4,180 6,600 7,000 44,000 50,000 5 3 5 5 9 5 2 5 3 9 1 4 0 4 1 1 2 7 0 4 6 5 8 3 8 1 0 5 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 5 5 0 6 4 0 0 1 0 11 1 1 1 1 輸 出 1966年 目標

出所 :TheNationalEconomicDevelopmentBoard,ibid..pp.53-55. - 22

(22)

-夕 † の 経 済 発 展 と 農 半 これ らの 目標達成のための政策手段

(

Me

as

ur

e

s

)

として,つ ぎの諸項 目が あげ られ る。 (i) 濯概 ・動力 ・交通 な ど農業基盤の建設

(i

i

)

農業研究 の改善拡充

(

i

i

i

)

農業情報 ・普及 の改善拡充

(i

v)

畜産技術 の改善 と品種改 良 (Ⅴ) トオ モ ロコシ

・油

料作物 ・ココヤシ ・ワタな ど需要の多い作物 の重点的増産 とゴムに つ いての研 究 と新栽植計画

(

vi

)

土地制度 の改善

(

vi

)

販売組織 の改善

(

vi

i

i

)

農業協 同組合組織 の発展

(i

x)

農業金融制度の改革 (Ⅹ) 教育 ・農村生活改善 ・保険 ・農産物加工 ・指導 訓練 ・青年組織 な どの振 興

(

Xi

)

外国か らの援助 (と くに東北 部に重点をお く)

(

Xi

i

)

農業技術者 の訓練育成

(

Xi

i

i

)

農 民租 税負担 の軽減 この よ うな諸手段 を具体化す る計画

(

Pr

ogr

amme

s

)

として,以下 の事業

(

Pr

o

j

e

c

t

s

)

があげ られ る。

(i)

濯海浜水防禦一 前期に濯概面積 は

4

0

r

a

i増 加 し

,1

9

6

3

年 の擢瀧面積は

1

,

04

0万 r

ai

(1r

ai

≒0.

1

6ha)

にな った。 (この うち 大

Cha

oPhr

a

ya

計画地区が

54

0

r

a

iを 占め てい る。 後期

3

カ年 で

既面積 は

9

0

r

ai

増加 し,全港瀧面積が

1

,

1

3

0

r

ai

にな る見込 みで,これ は

概 を必要 とす る全 面積

5,

5

0

0

r

ai

にの約

1

/

5

に相当す る。 向 う

3

カ年 の 主要 な事業 は,大

Cha

oPhr

a

ya

計画 のほか,

Ya

nhe

e

計画,

Na

n

河流域計画,大

Mae

Kl

oI

l

g

計画 な どが あ る。 その他,東北部 の溜池事業, また多 くの小規模 の農民湛概計画 もあ る。) (ii) 農作物 の試験研究- 農業試験場 は

1

96

3

年 に

8

6

を数 え るに至 り, 現在 では,質的充実 が要請 され る。 そのた め,地域試験場 を

KhonKha

e

n

Chai

na

t

に設け ることを計画 してい る。 そのほか,高度研究機 関 としての国立農業技術研究所, また特殊 試験場 とし て ゴム研究所,米作保護研究所 の構想 があ る。

(

i

i

i

)

農業普及- 農業普及は従来 は,県お よび郡駐在農務官が担当 してい るが, この農務 官 の数 を増大す る。 地域農業普及事務所 ほ前期 末

2

カ所 あ ったが, これ を増加 し

,1

9

64

年 には3カ所 設立す る。 同時に 試験展示園を 設 け る。 農業者組合や 農業青年組織を 奨 励す る

。Communi

t

yDe

ve

l

opme

ntPr

ogr

a

m

の実施 され てい る ところでは, 農業普及 が これ と協 力す る。 農業放送を行 な う。 と くに後期は重点を東北部にお く。

図 1 タイの人 口密度分布
表 8 タイの輸出の商品別構成比率 単位 :形 く 米 ゴ ム ス ズ チ‑ ク エ誓 タピオ カ 言 ;三 吉 そ の他 ∈ 計 O 1 2 3 4555559999911111 5 6 7 8 9555559999911111 O 1 2 3 4666669999911111 93800031382321113990816404456530769252218劫30030014186444443 932759129622211800489045524333 出所 :表 7よ り計算 64282187445

参照

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