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NICUで「触れる」ことから小さな赤ちゃんをわが子と母が実感するプロセスの研究

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Academic year: 2021

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全文

(1)

NICUで「触れる」ことから小さな赤ちゃんをわが子

と母が実感するプロセスの研究

著者

野口 幸美

発行年

2006-03-24

(2)

氏 名(本籍)

学位 の 種類

学位記番 号

学位授与年月日

学位論文題目

野 口 幸美(滋賀県)

修 士(看護学)

修 士第 68号

平成18年3月24日 NICUで「触れる」ことから小さな赤ちゃんを“わが子”と母が実感する プロセスの研究

(3)

別紙様式3

論  文  内  容  要

※整理番号′

70

氏   名(ふりがな) の  ぐち   ゆき  み野  口  幸  美 修士論文題目 NICUで「触れる」ことから小さな赤ちゃんを“わが子”と母が実感するプロセス の研究 研究の目的 母がNICUで面会時に小さく生まれた子にどのように触れていくか、というプロセスを明らかにす ることである。 方法 半構成面接法を用いて超低出生体重児を出産した7名の母からデータ収集をし、グラウンデッド・ セオリー・アプローチの継続比較分析を行った。 結果および考察 面接内容を母の子に触れた行動を主軸に、意味のある文節に区切ってコード化し、合計1273のコ ードを得た。分析の結果、【「触れる」ことから、小さな赤ちゃんを“わが子”と実感する】プロセス を中核カテゴリーとして導き出し、7つのカテゴリーと、18のサブカテゴリーが抽出された。 〔トラブルを抱え妊娠中をすごす〕は、母が超低出生体重児の子を出産することになるまでの妊娠 中に何らかのトラブルを抱えている様子で、<出産への期待とあきらめをもち>、<妊娠継続の不安 >をもちながらも、一日でも長く、自分のおなかの中に子をおいて<おなかの子の成長を待つ>てい た。〔急な出産に気持ちを切り替え、合わせようとする〕は、出産に急に臨まなくてはならなくなっ た状況に、気持ちを合わせようとする母の様子で、<最善の方法として出産を選択しないといけない >ことに戸惑い、出産に臨むが<通常の出産とは違い、生んだ後の安堵感がない>ままだった。〔物 理的に離れているが、子にもっと近づこうとする〕は、子はNICUに入院し、出産後一緒にすごすこ とはできないが、母は自分の子に近づこうとする行動で、早産での出産や、子と離れ離れの状態の< つらい気持ちの打開策を模索する>。〔実際に子と一緒にいない生活をする〕は、出産後に子はNICU に入院しており、実際に一緒にいない生活をする様子で、母は、<産後、NICUに子をあずける>こと で、<私にしかわからないつらさがある>と思いながらも、<母としてやるべきことをする>ために、 面会に行き、<面会で子に会えるうれしさと不安に揺れる>。〔周囲からの支援に励まされる〕は、 医療者や家族の支援に励まされる様子で、医療者や家族に対し、<反発する思いも抱えているが、励 まされ>、<自分自身が頑張らないといけないが、まわりにも助けられる>。〔気持ちの葛藤をもち ながら子に触れる〕は、母が自分の子に触れることになっても気持ちの葛藤を持つ様子で、<子に触 れたい気持ちもある>と同時に、<子に触れることをためらう>。そして<促されて子に触れてみる >。〔子に触れて、わが子を実感する〕は、母が子に触れることで子をわが子であると実感する様子 で、<子にしっかり触れることができる>ようになり、<人に言われ、小さいと改めて実感>しても、 わが子であるという実感は揺るがない。 母と子の早期の接触は、母が妊娠中から出産をとおした様々な経験や思いに折り合いをつけていな ければ、NICUスタッフが意図した早期接触の意味はなさない。母は子が大丈夫であると確認できれば、 触れたいと思う、その気持ちを大切にすることが重要である。 総括 母が子に触れるということは、母が子を目の前にして、手を伸ばして子に「触れる」という単純な ものではなかった。「触れる」ということは、妊娠中から始まっていて、母が子に少しずつ近づき、 子をわが子と実感することで「触れる」、そしてしっかり「触れる」ことで、さらに子を“わが子” であると、実感できるといった、母と子のかかわりの中で生まれていったものだった。

(備考)1.研究の目的・方法・結果・考察・総括の順に記載すること。(1200字程度)

2.※印の欄には記入しないこと。

参照

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