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第5回災害コミュニケーションシンポジウム会議報告 -災害情報処理分野の確立に向けて-

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Academic year: 2021

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(1)会議レポート. 図 -1 シンポジウムにおける講演の様子. 第 5 回災害コミュニケーション シンポジウム会議報告. ─災害情報処理分野の確立に向けて─. コミュニティの輪を広げていくことで,研究分野の発展に とどまらず本会の社会貢献の場ともなると考える.初年度 は参加人数が 20 名程度であったが,一昨年は 40 名,昨 年は 44 名の参加を得た.. 今回の開催報告. シンポジウムの紹介. 第 5 回災害コミュニケーションシンポジウムは,2015 年. 災害コミュニケーションシンポジウムは,災害コミュニケーシ. 12 月 26 日(土)に東京電機大学千住キャンパスにて開催. ョンの観点からさまざまな分野の方々にご講演いただく学際的. された.参加者は昨年より若干少ない 36 名であった.今. な場として開催されている.東日本大震災後の 2011 年 12 月. 回 は, 午 前 中に ISCRAM(Information Systems for Crisis. より本シンポジウムを毎年開催し,今年度で 5 回目となる.. Response and Management)の参加報告や発表論文の勉. 災害コミュニケーション(Disaster Communications)とは,. 強会を開催した.ISCRAM は,緊急管理のための情報シ. 災害発生直後から必要となる当事者間の意思疎通のことを. ステム の本の編集者らが中心になり,2004 年から開催. 指し,情報処理における災害関連の新たな研究開発領域で. している国際会議である.田中健次先生(電気通信大学). ある.一方,防災関連では,リスクコミュニケーションと呼. や石垣陽様を中心に,ISCRAM の紹介や今回当該国際会. ばれる研究分野があるが,こちらは将来の災害の脅威に備. 議で発表された福島等被災地での放射能観測についてご. えるための専門家や住民等当事者間の意思疎通のことを指. 講演いただき,活発な質疑応答が行われた.このほか,. す.災害関連分野はニーズが明らかなことが多く,情報処. 同会議で発表された論文についての調査発表が続いた.. 理の技術の応用分野として今後の展開が期待できる.. 午後は,情報支援レスキュー隊(IT DART)の活動を推. 災害コミュニケーションは, 欧 米で は, 危 機 管 理. 進されている及川卓也様,岩手県住田町仮設住宅を中心. (Emergency Management)の中で研究されてきた .今. にコミュニティ支援や地域づくりについて活動されている. 後の大規模災害における情報処理等も視野に入れ,新た. 木村直紀様,Twitter を利用した災害情報の共有を各地で. な研究領域とし,これを我が国で,本会から発信する意義. 実践されている東海大学の内田理先生と協力者の伊藤朋. は大きいと考える.今後,危機管理の関係者が情報処理. 子様にご講演いただいた.最後に,IOT 研究会でご活躍. に興味を持つとともに,情報処理関係者が災害情報処理. されている松本直人様(さくらインターネット研究所)に. に興味を持つよう,働きかけて参りたい.本シンポジウム. よる全天球カメラを利用した被災地での情報収集について. がその場を提供できることを希望している.. ご講演いただいた.図 -1 に今回の会議の様子を示す.. 1). 本シンポジウムの開催経緯. 本シンポジウムは,本会が震災についての対応をどのよ うに捉えているかを社会に示す絶好の機会であり,継続. 本シンポジウムは,第 1 回はセキュリティ心理学とトラ. することに意義があると考える.災害コミュニケーション. スト(SPT)研究会の単独開催であったが,第 2 回はイン. を含む災害情報処理の分野は,本会がイニシアティブをと. ターネットと運用技術(IOT)研究会との共催,第 3, 4 回. るべき領域であるが,本シンポジウムはそのための社会へ. は情報システムと社会環境(IS)研究会を含めた 3 研究会. 向けてのアピールの場となる.今後もこのコミュニティの. の共催として開催し,幅広い観点から災害コミュニケーシ. 発展を目指して参りたい.. ョンに関する議論を行ってきた.第 5 回となる今年度は,. なお,本シンポジウムは,情報環境領域プロジェクトと. グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会も加. して開催した.. わり,4 研究会共催となった. これまで,研究者だけでなく緊急事態の管理者や,災 害対策関係者等の実践者,ボランティア組織の関係者に も参加いただいている.今後もこれらの関係者とともに本. 246. 1). 情報処理 Vol.57 No.3 Mar. 2016. 参考文献 1)村山優子監訳:緊急事態のための情報システム,近代科学社(2014) . 原本:Van de Walle, B., Turoff, M. and Hiltz, S. R. eds : Information Systems for Emergency Management, M. E. Sharpe(2009) .. (村山優子/岩手県立大学).

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