Title
研究室紹介(県農業試験場バイオテクノロジー研究室)
Author(s)
-Citation
沖縄農業, 28(1): 96-97
Issue Date
1993-12
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/1302
Rights
沖縄農業研究会
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沖縄農業 第2
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巻 第1
号(
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年)県農業試験場バイオテクノロジー研究室
バイテクブームにより、バ イオテ クノロジ- とい う 用語がす っか り定着 し、研究体制 も登傭 され た。 この 数年の間に、全国的にバ イオ テ クノ ロ ジー関係 の研究 棲関が新設 され 、バ イオ研究 に積極 的 に取 り組 んだ こ とによ り、優 良種首の生産や細胞 育種の分野で多 くの 研究成果を上げている。 本県では、昭和6
2
年4
月にバ イオ テ クノロジー研究 室が設置され 、バイオによ る育種技 術 の開発 に着手 し た。研究対象作物はサ トウキ ビの他 に 、キ ク、熱帯花 き、ニ ガウ リ、パパ イヤなどの地域振興作物である。 バイオ実験室のある共同実験棟 ここでは、サ トウキ ビにつ いて 、 これ までの研究成 果 と現在進めている研究の 内容 につ いて紹 介す ること にす る。 バイオによるサ トウキ ビ育種技術 の開 発に関す る研 究は、次の3つの細 目課壕か らなる。 (D 組織培考 による大量増殖 ② 病害抵抗性等の細胞 レベルにおけ る選抜 ③ 組織培宅 による品種の長期保存 サ トウキ ビは巣鷲繁殖性作物のため 、増殖率が低 く、 また 、ウイルス病やわ い化病 な どが圃場 で感染 し、種 苗伝染す る。組鹿培鷲法 によ ると 、茎頂か ら多芽体が 形成され 、無病首の大量増殖 が 可能 であ る。多芽体 に サ トウキ ビの多寄体 よる大量増殖は遺伝的に安定 してい るの で新 品種 の急 速大量増殖に有効である。 サ トウキ ビのカルスか らの再 分化個体 には変異が生 じやす く、放射線等の突然変異 原 で処理 す るとさ らに 変異率が高まるOカルス堵挙 、変異体 の作 出条件が 明 らかにされ 、現在 、耐塩性 、鼎稚病抵抗性 につ いて 、 細胞 レベルでの選抜を検肘 している。 組抱培養苗の圃場綿情報交流 ・研究室紹介 97 新品種を育成するうえで、多 くの品種を保存す るこ とは重要なことである.サ トウキ ビのような栄巷繁殖 性の作物は、植え付け、肥培管理等で多 くの労力を要 し、広大な圃場を必要とする.サ トウキ ビを試鼓管で 培篭 し、種子のように低温で長期保存できれば、大幅 な経費節減、省力化になる。また 、試換管苗は無病 な ため、国内外の移動における植物防疫が簡素化され る. サ トウキ ビの茎頂、側芽を寒天培地に置床 して15℃の 低温で保存すると、休眠状態で1年生存 し、28℃ に戻 すと伸長 し始め、頗化首が得 られた。さらに、長期化 、 簡素化するためには、凍結による長期保存を検討す る 必要がある。 全国的にバイオテクノロジー研究が盛んにな り、 こ れまで多 くの研究成果が得 られている。 しか し、首の 生産コス トなど残された課題 もあ り、多 くの分野で実 用化を目指 して試行錯誤が行われ ている状況である。 今後は、実用化を目指 した研究に全力を傾けていきた い。 (照 屋 寛 由)