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診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討-地域における医療ソーシャルワーカーの支援の必要性-: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検

討−地域における医療ソーシャルワーカーの支援の必要

性−

Author(s)

富樫, 八郎; 村田, 真弓

Citation

地域研究 = Regional Studies(4): 25-34

Issue Date

2008-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/5567

(2)

富樫八郎 ・村EB真弓 :診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討

診療所利用患者- の ソーシャル ワーク介入 システムの検討

地域 にお け る医療 ソー シ ャル ワー カーの支援 の必 要性

-富樫

八郎*・村 田 真弓**

TheExaminationofSocialW orkhteⅣentionSystemsforClinicPatients: TheNeedtoSupportHospltalSocialW orkersintheCommunity

HachiroTogashiand MayumiMurata

本研究の目的は、診療所利用患者-のソーシャルワーク介入が可能 となる支援 システムを考察することにある。 疾病や障害をかかえた患者は、諸 々の生活課題 をかかえるが、疾病や障害 に伴 う苦痛や不快 、不安などか ら生活課題 に対する対処能力は、一般的に低下する。 また療養生活 に必要 な医療や福祉のサー ビスなどの社会資源の活用 に も困難 をきたす。 これ らの患者 に対 して、病院における医療 ソーシャル ワーカー (以下

、S

W と略記)は、生活課題 の明確化 と対処能力の向上、適切 な社会資源の活用 を支援 している。 しか し、多 くの診療所 に

S

Wが不在のため、診療所利用患者の多 くは、 ソーシャル ワーク介入の機会 を得 ない。地域 で諸々の生活課題 をかかえなが らも半ば放置 されている現実がある。 本研究の対象 となった沖縄県 にある浦添市 メデ ィカル ・インフォメーシ ョンセ ンターには、2名の

S

W と1名の保健師 を配置 し、診療所利用患者やその家族、一般市民 に対 しソーシャルワーク介入を行 っている。 この浦添市 メデ ィカル ・ インフォメーションセ ンターの運営方法や ソーシャルワーク介入の実績等 を調査研究するなかで示唆 されたことがある。 それは、行政 と地域医師会 との協力 ・連携があれば、診療所利用患者への ソーシャルワーク介入が可能 となるシステム を構築で きるとい うことである。 キーワー ド :診療所利用患者、生活課題、ソーシャルワーク介入

Thepurposeofthisstudyistoexamineasupportsystemthatenablessocialworkinterventionsforclinicpatients. Patientswithillnessordisability,whilefacingvariouslifetasksin general,experiencedeteriorationofthe capacJtytOCOPewithpain,discomfort,orwiththeanxietyassociatedwith ilhessordisabilities.Theyalsoface difrlCultyLnuLihzlngSOCial resourcessuchasmedicalandwelfareservices,whichareneededforrecuperation.For thesepatients,hospitalsocialworkersprovideasupportsystem formakinglifetaskseasier,toaidincoplng,andto helputilizetheapproprlateSOCialresources・

Howeyer,becausesocialworkersareabsentinmanyclinics,mostoftheclinicpatientscannotmeetthe opportunltyOfsocialworkintervention.Inreality,theyareneglectedinthecommunityWhilefacingvariouslifetasks.

UrasoeCityMedicalInformationCenLerin Okinawaprefecture,theplacewherethis sttldywasconducted, hasastaffoftwosocialworkersandonehealthnurseforconductJLlgS∝ialworkinterventionsforclinicpatients,their families,andthegeneralpublicIInthecourseofstudyingmanagementandimplementationofsocialwork interventionsatthlSUrasoeCityMedicalhformationCenter,an implicationwasobserved.Inotherwords,with cooperationand/orpartnershipwlthpublicadministrationandlocalmedicalass∝iations,ilispossibletoestablisha system山atenabless∝ialworkinteⅣentionsfb∫cl血icpatients・

Keywords:clinicpatients,lifetasks,socialworkinteⅣention

*沖縄 大学 人文学部,902-8521那覇 市 国場555,[email protected]_jp

(3)

「地域研究」4号 2008

3月

(

A _

旦_

_

)

問題の所在 1.患者の生活課題 と対処能力 私たちの 日常の生活は、生活課題 (問題)に対する対 処能力(1'の発揮 と、公私の社会資源の活用の連続か ら なる。ここでい う 「生 活課題 」とは、個 人 と環境 (衣 族 ・知人 ・制度 ・施設 ・住宅等)との間に生 じる生活 上の遂行課題 を意味す る。 また 「対処能力」の構成要素 は、現実認識能力や対人関係能力、 自尊感情 の保持か らなる。そ して 「社会資源」 は、 ピンカス とミナハ ン (pincus&Minahan,1973)`2'の区分、すなわちインフォー マルな資源 (家族 ・知人等)や フォーマルな資源 (自 助団体等)、社会的な資源 (保健 ・医療 ・福祉 の機関、 施設、制度等) をい う。 ところで私 たちが、突然、疾病や障害 をかかえた場合、 個人差 はある ものの生活課題 (疾病 ・障害の受容、医療 費 ・生活費の確保、就労 ・就学、家族役割の変化、家屋 の転変等)に対す る対処能力 は、一般 的 に低 減す る。 疾病や障害 には苦痛や不快感、不安感 などが伴 うため、 ラザルスやホ オルクマ ン (LazaruS&Folkman,1984)(3'が 指摘す るように問題 中心 の対処 よ り情動 中心の対処が 優位 となるか らであるoまたキヤツセル (Cassel,1976)州 は、合理的思考 よ り感情的思考が優位 になるか らだ と 指摘 している。

2.

ソーシャル ワーク介入の欠落 と諸問題の発生 疾病や障害の発生 は、同時 に経済的、心理 ・社会的 問題、すなわち新 たな生活課題 を引 き起 こす。 しか し、 患者 ・家族 は、対処能力 の低減 によ り問題解決が困難 になるため、 しば しば危機的状況 に陥る。 この危機的 状況への適切 なソーシャルワーク介入がなかった場合、 患者 ・家族 は、負の学習 を重ね、病院-の不信 や他者 不信 、 自己概念の障害、生活苦、家族間題等 を引 き起 こす ことになる。 なお、 ここでの 「ソーシャル ワーク 介入」 は、臨床 的機能の発揮 (認知 ・感情 ・行動 の変 容)、教育的機能の発揮 (保健 ・医療 ・福祉制度、機関、 施設等の情報提供や助言)、調整的機能の発揮 (媒介 ・ 代弁 ・調停)、代行的機能の発揮 (代筆 ・同行等)か ら 構成 される。

3.

患者に対するソーシャルワーク介入の実態 (1)病院への

S

Wの配置状況 厚生労働省の 「2005(平成 17)年医療施設 (静態 ・ 動 態 )調査 ・病 院報 告 の概 要

」(

5

'

よれば、一般病 院 ・7952箇所 に対 し

S

Wの数 は7842人、精神科病院 ・ 1073箇所 に対 し

S

Wの数は967人である。要するに一般 病院お よび精神科病院への

S

Wの配置は、約

1

名 に し かす ぎない。当然の ことなが ら

S

Wの配置 されていな い病院 もまだまだ存在する。従 って患者 ・家族 は、病 院に通院や入院 を していて も

、S

W によるソーシャル ワーク介入の機会 を得 ないこともでて くるわけである。 (2)急性期型病院でのソーシャルワーク介入の実態 急性期型病院における患者 ・家族 に対するソーシャ ルワーク介入は、昨今 の平均在 院 日数の短縮化 とあい まって、その介入頻度 は少 な くなって きている。富樫 (2004)の 「急性期型病院におけるソーシャルワーク介 入 に関する研究」 (6)によれば、面接や電話 による 1回の みの ソーシャルワー ク介入で終結す るケースは、仝ケ ースの34%に もなる。平均す る と 1ケースに対するソ ーシャルワーク介入は、約3回で しかない。そのため、 ソー シャル ワー ク介入の内容 は、教育 的機能の発揮 (医療 ・福祉制度、医療 ・福祉制度等の情幸即勺提供や助 言)や調整的機能の発揮 (媒介 ・調停 ・代弁)が中心 とな り、充分 な臨床的機能の発揮 (認知 ・感情 ・行動 変容)はみ られていない。 この ことか ら急性期型病院 を利用す る患者 ・家族 は、充分 なソーシャルワーク介 入の機会 を得 る状況 にはなっていない。 (3)診療所利用患者へのソーシャルワーク介入 大多数の診療所 には

、S

W は配置 されていない。従 って診療所利用患者、その家族の多 くは、医師や看護 師等 による助言 な どを受 けることがあって も

、S

W に よる ソー シ ャル ワー ク介入 を受 ける こ とはない。患

(4)

富樫八郎 ・村田真弓 :診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討 者 ・家族は、多様 な生活課題 をかかえなが ら療養生活 を送っているのが実情である。 (4)診療所利用患者への ソー シャルワー ク介入 システ ムの必要 この ようなことか ら、地域 に点在す る診療所利用患 者や一般病院や精神科病院 を利用 しなが らもソーシャ ルワーク介入の機会 を得 ない患者 (以下、診療所利用 患者等 と表現)への ソーシャルワー ク介入が可能 にな るようなシステムが必要である。医療現場の現任

SW

によるソーシャル ワーク介入が なぜ必要なのか。それ は、医療現場の

S

Wは、患者 ・家族のかかえる生活課 題 とそれへの対処能力の特徴お よび適切 な社会資源 を 知 り得ているか らである。疾病や障害の程度 やその進 行 は、生活課題やそれへの対処能力 、社会資源の活用 まで をも変化 させ る。そのため

、S

W は、医師 をは じ め とする医療 ス タッフとの連携の中で ソーシャルワー ク介入を展開 している。 Ⅰ 研究 目的 と意義 ところで、地域 における高齢者の生活 を総合的 に支 援するシステムは、2005年の改正介護保険法 によ り地 域包括支援セ ンターが各市町村 に設置 された。 このセ ンターは、高齢者の保健 ・福祉 ・医療の向上、虐待予 防、介護予防マネジメン トな どの役割 をもつ総合的な 支援機関である。 しか し、深刻 な生活課題 をかかえなが らも対処能力 が低減 している診療所利用患者等 に対 しソーシャルワ ーク介入が可能になるようなシステムは、地域 に存在 しない。 また地域生活支援 システムに関す る先行研究 を概観 すると、小林 (2007)(7)や山本 (2007)`8)らの研究 にみ ら れる。 しか し、診療所利用患者等への ソー シャル ワー ク介入 を可能 にす る支援 システムに関す る研究 はみ ら れない。 これ らの ことか ら、本研究の 目的は、診療所利用患 者等 に対 し医療現場の現任の

S

W による ソーシャル ワ ー ク介入が可能 になるようなシステムを考察す ること にある。そ してそれは、いかなる条件 の もとで、シス テムが成立す るか を検討す るこ とで もあ る。 ここで、 医療現場の現任 の

S

W と限定 している理 由は、 このS

W

であれば医療現場 の実情 を理解 した上で ソー シャル ワーク介入が可能 となるか らである。 診療所利用患者等 を対象 とす る ソー シャルワーク介 入 システムが各 自治体 に設置 され

、S

W によるソー シ ャルワーク介入が可能 となれば、患者の療養生活での 自立 ・自律や生活の質の向上がすすむことになる。

研究方法 1.調査対象 (I)調査対象1 ①浦添市の診療所 (2)調査対象

2

①対象機関 :浦添市 メデ ィカル ・インフォメーシ ョ ンセ ンター (以下

、MI

セ ンター と略記) ②特定理 由 :行政 に

MI

セ ンターを設置 し

、S

W を 配置 し、診療所利用患者お よび一般市民 を対象に、 相談支援 ならびに地域 ネ ッ トワークをすすめてい る先進事例であることか ら調査 ・研究対象 とした。

2.

調査内容 (1)浦添市内の診療所の

S

W配置 (2)

M

Iセ ンターの起源 ・概要 ・業務実績等 (

∋MI

セ ンターの沿革 (

参MI

セ ンターの概要 ・M Iセ ンターの事業 目的

・MI

セ ンターの実施主体お よび連携 ・協力機関

・MI

セ ンターの運営体制

・MI

セ ンターの職員構成

・MI

センターの業務内容

27

(5)

「地域研 究

」4

号 2008年3月

⊂車二

重⊃

(参M Iセ ンターの利用方法 IM Iセ ンターの設置場所 ・環境 ・M Iセ ンターの利用 日時 ・M Iセ ンターの利用方法 ・M Iセ ンターの周知方法 ④M Iセ ンターの業務実績 ・相談支援延べ件数 ・利用者の年齢 ・性別 ・相談支援 内容の割合 ・支援区分 (9市民 のM Iセ ンター評価 ・市民のM Iセ ンターへの役割期待 ・行政での医療相談の必要性

3.

調査期間 (1)調査期 間 (9期 間 :

2

0

0

7

1

2

4.

調査方法 (1)調査方法

1

(9資料調査 ・ 「浦添市医師会会員名簿」`9)か ら診療所数等 を調査 する。

「沖縄県医療 ソーシャルワーカー協会会員名簿」(10' お よび 「沖縄 県精神保健福 祉士協 会会員名簿」 ‖1) か ら浦添市 における診療所のSW配置 を調査す る。 (2)調査方法2 ① 訪 問調査 :M Iセ ンターのHSWお よび保健 師 よ り聞 き取 り調査 (∋資料調査 :M Iセ ンターの事業報告等 の調査 ③分析方法 ・政策的側面か らの分析手法 をとる。 ・実践的側面か らの分析手法 をとる。 Ⅳ 結 果 1.浦添市 における診療所の

S

W配置 (1)浦添市 における診療所

2

0

07

1

2

月現在 の浦添市 にお ける診療所 の数 は、 65施設である。

(

2)

浦添市 ・診療所 におけるSWの配置状況 浦添市 内 ・65の診療所 におけるSWの配置 は、 0 施設である。 2.浦漆市M lセンターの沿革

2

0

01

(平成13)年

3

月1日、市長の施政方針の中に掲 げた「浦添市 メデ ィカル ・インフォメーシ ョンセ ンター」 の実現 が発表 され る。同年7月2日か ら福祉保健部 ・ 福祉課 をは じめ とす る関係部署お よび浦添市医師会か ら 「メデ ィカル ・インフォメー シ ョン運営事業 (専門) 委員」 を選 出 し、検討委員会 を数 回にわた り開催 して い る。そ して、同年

1

1

2

6

日 「メデ ィカル ・インフォメ ーシ ョン運営事業検討委員会の最終報告

(

M I

事業創 設 の意義 と役割

、M I

事業の望 ま しい運営体制

、M I

事業 に関わる相談支援 、情報提供 のあ り方、行政 と医 師会の協力 ・連携体制等

)

」`L2'が市長 に提出 される。

2

0

02

年 (平成

1

4)

4

1

日、「平成

1

4

年度浦添市 メ デ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョン運営事 業 (相談支援) に係 わる面接相談員 (医療現場 の現任SW 2名)の派 遣契約」 を浦添市 と浦添市医師会 との間で締結 される。 この締 結 をみ た4月 1日、来所相 談 お よび電話相談 (フリーダイヤル)が可能 な浦添市 メデ ィカル ・インフ ォメーシ ョンセ ンターが開所 される。(]3' 3.M lセンターの概要革 (1)M Iセ ンターの事業 目的 「浦添市 メデ ィカル ・インフォメー シ ョン運営事業 実施要綱」 で、M Iセ ンターの 目的 を 「保健 ・福祉 ・ 医療 の連携 に よる包括 的な地域 ケア体制の構築 を図 る とともに、市民 の医療 に関す る各種 の相談 に応 じ、疾 病 の予 防 をは じめ、個 人が良質の医療 を自己選択 で き る よう、 その医療 ニーズ に対応 した必 要 な情報提供 、 相談助言、関係機 関 との連絡調整等 の便宜 を供与す る

(6)

富樫八郎 ・村田真弓 二診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討 ことにより、地域医療の発展 に資す ることお よび市民 福祉の向上 を図る」(r4'としている。 (2)

M I

セ ンターの実施主体 と相談支援業務の医師会 委託

M I

セ ンターの実施主体 は、浦添市 となっている。 しか し、相談支援業務 については、浦添市医師会 に委 託 し、医師会が

M I

セ ンターに

2

名の

S

W を派遣 して いる

。2

名の

S

W は、市内の4病院のなかか らローテー ションで

6

ケ月か ら

1

年間

、M I

セ ンターに派遣 され ている。 この

2

名の

S

Wの人件費 は、浦添市福祉保健 部の予算に計上 されている。 (3)浦添市 と医師会 との協働 での

M I

セ ンター運営

M I

セ ンターの運営お よび事業 に関す る重要事項 を 調査 ・審議す ることを目的に 「浦添市 メデ ィカル ・イン フォメーションセンター運営協議会」が開催 されている。 委員は、学識経験者 ・医師会長 ・副医師会長 ・歯科医 師会 .市の関係部署の管理職か ら構成 されている。t.5' (4)M Iセ ンターの職員

M I

セ ンターは、所長 (保健 師)お よび医師会か ら 派遣 された 2名の

S

W (社会福祉士お よび精神保健福 祉士等)で構成 されている。 (5)M Iセ ンターの業務内容 ①相談支援業務 ・健康や医療 に関する相談支援 ・医療お よび医療機関等の情報提供 ②地域ケアネッ トワーク ・健康増進 ・疾病予防の啓発等 に関する支援 ・保健 ・福祉 ・医療連携 に伴 う

IT

事業の整備推進 ・保健 ・福祉 ・医療のネッ トワークによる包括的な地 域ケア体制の構築 4.利用者本位のMlセンター (I)

M

Iセンターの設置場所 ・環境 ①設置場所

M I

セ ンターは、利用者が身近 に来所で きる身近 性 、正面玄関や地下駐車場か ら容易 に来所で きる と い う利便性、わか りやすい とい う周知性 、相談窓口 の総合的な機能が発揮 で きる総合性 を確保す るため 「本庁

1

階ロビー」 に設置 されている。 (

aM I

セ ンターの環境 ・約33m2(事務室 ・会議室 ・面接室2重) ・電話 (フリーダイヤル) (2)

M I

セ ンターの利用 日時 (∋利用 日 :月曜 日-金曜 日 ②利用時間 :午前

8

3

0

分 -午後

6

時 (3)M Iセ ンターの利用方法 ①来所相談 ②電話相談 ③上記(互X参の匿名性の保証 (4)

M

Iセ ンターの広報 ・その他の活動 ①広報紙の発行 ・年

6

回の 「メデ ィカル ・ナ ビ (医療機関情報等)」 の発行 ②

M I

セ ンターホームページ ・各種の医療関係の情報提供 ③医療 に関する講演会等の開催 5.Mlセンターの業務実績 本稿 で活用す るデー タは

、MI

セ ンターの

2

0

0

6

(平成 18)年度 「相談支援業務実績」`16'か ら引用 した ものであ る。なお、デー タの解釈 は、筆者が記 した ものである。 (1)相談支援延べ件数 (9年間の総相談支援延べ件数は、841件であ り、月平 均 にすると約70件である。 ②電話相談

(

5

21

件) と来所相談

(

3

2

0

件)の割合は、

6

4

と電話相談が多い。

2

9

(7)

「地域研 究」4号 2008年

3

⊂車 :

電 話 来 所 計 06年4月 36 18 54 5月

4

6

34 80 6月 44 32 76 7月 54 23 77 8月 59 28 87 9月 37 14 51 10月 34 35 69 11月 36 29 65 12月 37 26 63 07年1月 40 20 60 2月

4

6

35 81 3月 52 26 78 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市) 表1-2:2006年度相談支援延べ件数 1806050403020009070100

` ■ 一 3月 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市 ) (2)M Iセ ンター利用者の年齢 ・性別 ① 不 明 を除 く男女比 では、男性 (37%) に比べ女性 (63%)か らの相談が多い。 (参全体841件 を年齢 でみる と30-34歳 (99件) と最多 であ り、50-54歳 (98件)、60-64歳 (68件)の順 となっている。 男性 女惟 不明 計 0- 4 12 7 22 41 5- 9 8 9 10 27 10′- 1 5 4 10 15- 6 7

0

13 20′- 9 15 1 25 25- 5 27

0

32 30- 36 62

0

98 35- 21 23 1 45 40- 10 31

0

41 45∼ 8 8

0

16 50′- 37 54

0

91 55- 8 16 1 25 60- 26 42

0

68 65- 27 27 3 57 70/- 21 21 0 42 75/- 1 10 1 12 80- 4 ll 2 17 85∼

0

2

0

2 90- 2 6

0

8 不 明 26 69 76 171 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市) 表2-2:2006年度利用者の年齢 .性別 180 160 140 120 1♂40008060200ゝ ∫ ∫ ∫

h F,t'

-

.

.

/\ ハ

r

L l

m

・ 謀 鮎 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市)

(8)

富樫八郎 ・村臼真弓 :診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討 (3)相談支援 内容 ① 医療 関連 (74%)が突 出 して最 多であ る。次 に保 健 関連 (14%)、福祉 関連 (5%) となっている。 表3-1 区分 割合 医療関連 74% 保健関連 14% 福祉関連 5% 介護支援 1% その他 6% 計 100% 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市) 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援 実績 (浦添市) (4)支援 区分 ① 情報提供 (60%)が最 多で、次 に助 言 (25%)の順 である。 表4-1 区分 割合 助言 25% 情報提供 60% 傾略 .受容 6% 連絡調整 5% その他 4% 計 100% 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援実績 (浦添市) 出典 :平成18年度M Iセ ンター相談支援 実績 (浦添市 ) 6.市民のMlセ ンター評価 本稿 で活用 す るデー タは、M Iセ ン ターが2006(辛 成18)年8月- 9月 にか けて実施 した 「浦添市 メデ ィ カル ・イ ンフ ォメー シ ョンセ ンター運営事 業 に関す る 意識調 査結 果」り7)に よる もの で あ る。 この調査 は、20 歳 以 上 の市 民 を対 象 と し、配布900件 、 回収 数439件 (回収率48.8%)か ら得 たデー タであ る。 (1)市民 のM Iセ ンターへ の役割期待 ①保健 ・福祉 ・医療制度 や施設 に関す る相談(33%)、 次 に医療情 報提 供 (27%)、医療 に関す る苦情 等 (9%)の順 になってい る。 表5-1 医療情報 す る苦情等医療 に関 保 健 .宿祉 .度や 施 設相談に関す る医療制 計 20代 15 5 19 39 30代 78 22 39 139 40代 28 7 13 48 50代 16 6 10 32 60代 27 9 12 48 70代 9

0

4 13 出典 :平成18年 「浦添市 メデ ィカル ・イ ンフォメー シ ョンセ ンタ ー運営事業 に関す る意識調査結果」 31

(9)

「地域研究」4号 2008年3月 ⊂ 垂 二二亘 ⊃ 出典 :平成 18年 「浦添市メディカル ・インフォメーションセンタ ー運営事業に関する意識調査結果」

(

2

)

行政での医療相談 の必要性 ① 医療 に関す る相談支援 の必 要性 (77%)が明 らか になってい る。 表6-1 必要 不必要 無回答 計 20代 60 1 2 63 30代 127 24 5 156 40代 45 8 9 62 50代 32 8 1 41 60代 56 16 7 79 70代 18 7 13 38 出典 :平成18年 「浦添市メディカル ・インフォメーションセンタ ー運営事業に関する意識調査結果」 表6-2行政での医dE相政の必要性 *回 必事なめ

.

/ ./ ./ ./ ./ ./ ./ JK)ヽ 出典 :平成 18年 「浦添市メディカル .インフォメーションセンタ ー運営事業 に関する意識調査結果」 Ⅴ 考 察 1.患者 ・市民の医療情報等 ニーズへの行政 の対応 社 会福祉 の発展 の条件 は、政策主体 (行政) ・利用 主体 (患者 ・市民) ・実践 主体 (保健 ・福祉 職等 )の 各主体 お よび相互 の統合 的発展 にあ る。 この視座 で

M

Iセ ンターの創設 をみ た場合 、そ こには、患者 ・市民 の医療情 報等 のニ ーズお よび関連 ニーズ を行 政が把握 し、医師会の協力 を得 て、ニーズの実現 を図 っている。 明確 な政 策主体 (行 政) の意思 の なか にM Iセ ンター の誕生 はあ る。 2.Mlセ ンター と相互互恵 M Iセ ンターの

S

W や保健 師 に よる 「相談支援 (健 康 や医療 に関す る相談 、医療 お よび医療機 関等 に関す る情報提供)」 は、診療所利用患者や市民 の不用 な不安 や不用 な病院 シ ョッピングを取 り除 くことがで きる。 行 政 の側 で捉 えてみ る と、M Iセ ンターの ソー シャ ル ワー ク介 入 は、診療所利用患 者 や市民 の行 政へ の信 頼 とい う波 及効果 とともに、医療 費 の節 減 とい った実 質的 な効果 を ももた らす。 病 院や診療所 に とっては、M Iセ ンターで行 われ る ソー シ ャル ワー ク介入 で、経 済 的 、心理 ・社会 的問題 の解 決 に よ り、治療効果 を高め る こ とがで きる ように なる。 また、苦情解 決等 で円滑 な病 院 ・診療所運営が 図 られた りもす る。 そ して また、M Iセ ンターで実施 され る 「地域 ケア ネ ッ トワー ク (健康 の増進 、疾 病 の予 防啓発 、保健 ・ 福祉 ・医療 の ネ ッ トワー クの推進等

)

」 は、診療所利用 患者 ・市民- の トー タル なサ ー ビス提供 を可能 にす る。

3.

行政 の場 に医療 ソー シャル ワーカーの配置 医療 ・高齢 リ巳童 ・障害福 祉 な どの領域 に働 くソー シャル ワー カーの共通 目標 は、い わゆ る医療 ・保健 ・ 福祉 サ ー ビスの利用者 の生 活課題 へ の対処 能力の向上 と適切 な社会資源の活用支援 にあ る。 特 に医療現場 の

S

W に よる患 者 ・家族 に対 す る ソー シャル ワー ク介 入 には、充分 な配慮 が必 要 となる。 そ れ は、患 者 の疾病 や障害 の程度 、病状 の変化 な どに よ って、 そのつ ど生活課題 やそれへ の対処能力が変動す

(10)

富樫八郎 村田真弓 :診療所利用患者へのソーシャルワーク介入システムの検討 るか らである。M Iセ ンターの ソー シャル ワー ク介入 には、患者 ・家族 の生活課題 と対処能力の特徴 、幅広 い社会資源 、医療情勢等 を熟知 している医療現場 の現 任 の

S

Wの配置が求め られる。

4.

マンパワーの効果的活用 近年の行政 は、地方財政の節減傾 向の中で、行 政 は 少 ない財政投資で、高 い市民サ ー ビスの提供が課 され ている。 浦添市 は、浦添 市医師会 との委託契約 を通 し

、2

名 の

S

W を派遣 して もらいM Iセ ンターに配置 している。 M Iセ ンターの相談支援 には、医療現場 の現任 の

SW

の力が必要であ り、その点上手 なマ ンパ ワーの確保 の 手法 をとっている。浦添市 は、人件費 を予算化 し、医師 会に支弁 している。そ して、医師会か ら

S

W を派遣 して いる病院に人件費が支弁 されるシステム となっている。 5.Mlセンターの実績 と市民評価 M Iセ ンターの実績 をみる と、年 間841人に対 し電話 や面接 を通 して ソー シャルワー ク介入が行 われている (表1-1、表1-2)。 この841人の年齢層 は、幅広 く、い わゆる 「子 ども相談」 とか 「高齢者相談」 とい った年 齢層の偏 りはみ られない (表2-1、表2-2)。その相談 内容 は、医療関連が もっとも多い (表3-1、表3-2)0 M Iセ ンターに対す る市民評価 をみ る と、市民が 、行 政 における医療相談 の必要性 を強 く望 んでい ることが 明 らかである (表

6-1

、表

6-2

)

。そ して市民 は、M I セ ンターに対 し、医療情報 の提供 や保健 ・福祉 ・医療 制度や施設 に関す る相談がで きるこ とを期待 している (表5-1、表5-2)0

6.

医療制度改革 「地域 ケア整備構想」への対応 と し てのMlセンター 1997年の健康保険法改正 (健保本人の一部負担 1-2割 に引 き上 げ) には じまった医療制度改革 は、2008 年か ら各都道府県で具体化 され ることになる。 この医 療制度改革では、2012年 をその第一期計画の 目標年 と して 「医療費適正化計 画 (生活習慣病 の予 防、平均 在 院 日数の短縮)」,「地域医療計画 (医療連携 ネ ッ トワー クの構築等)」、「地域 ケア整備構想」、「医師確保対策」、 「後期高齢者医療制度」な どがすすめ られることになる。 ここで注視 したい医療制度改革 は、特 に 「地域 ケア 整備構想」 であ る。 この中で は、現在 あ る療養病床35 万 (医療療養23万床 +介護療養 12万床) を2008年 4月 か ら2011年 末 まで に20万床 を削 減 し、医療療 養 病床 (15万床)のみにす る計画である。削減 された20万床 は、 老 人保健施設やケ アハ ウス、在宅療養支援診療所 に転 換 されることになる。 前記 の 「医療費適正化計画」 の もとでの平均在院 日 数の短編 と療養病床 の大幅削減は、地域 に多数の医療 ニーズや相談支援 ニーズの高い診療所利用患者等 を生 みだす ことになる。 これ らの診療所利用患者等 には、M Iセ ンターにみ られ るような

S

W の ソーシャル ワー ク介入が必然 的 に 必要 となる。 この点か らもM Iセ ンターは、医療制度 改革 の 「医療 費適正化計 画」 や 「地域 ケ ア整備構想

へ の確 かな対応 システム ともいえる。 Ⅵ 結 論 このたび、沖縄 県 ・浦添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメ ー シ ョンセ ンターの運営方法や

S

W によるソー シャル ワー ク介入 の実績 、市民 のセ ンターへ の期待 の多 さ等 を調査研 究す る中で示唆 された ことがあ る。 その第 1 は、診療所利用患者- の医療現場 の現任

S

W に よるソ ー シャルワーク介入 システムの構築 は可能であること。 第2に、その具体化のためには、行政が医師会 と協力 ・ 連携す れば、医療現場 の現任 の

S

W の確保 が可能 とな ること。 医療制度改革の進行す る時代 を迎 え、各 自治体 には、 浦添市 メデ ィカル ・イ ンフォメー シ ョンセ ンターの よ うな医療現場 の現任 の

S

W による ソー シャル ワー ク介 入が可能 となる ようなシステムの構 築が課 され る もの と考 えるO

33

(11)

「地域研 究」4号 2008年3月

(

旦 旦 _

)

また、 自治体 での医療現場 の

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W の確保が困難 な場 合、各都道府県 と都 道府県医師会 との協 力 ・連携 で浦 添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョンセ ンターの よう なソー シャル ワー ク介入 システム を構築す るこ とも考 えられる。 注 (1) H ・M・バ ー トレッ ト、小 松 源助訳、1989、 F社 会福祉 実践 の共通基盤」 ミネル ヴ ァ書房、95-104. (2) ア レン ・ピンカス/ ア ン ・ミナハ ン、岡村重夫 ・小松 源助監 訳、1980、 F社 会福祉 実践 方法 の統 合化』 ミネル ヴ ァ書房 (3)リチ ャー ドS ・ラザ ル ス/ ス ーザ ン ・フ ォル クマ ン、本橋 寛 .春 木豊 .織 田正美 監訳、1991、 rス トレスの心理 学』 実 務教育 出版、155-160. (4) エ リ ック ・キ ヤ ツセ ル 、大橋 秀 夫訳、1981、 『医者 と患 者」 新曜社、26-29. (5) 厚 生労働 省 、200 5、 「平 成 17年 (静態 ・動態 )調査 病 院報告」 厚 生労働 省 ホームペ ー ジ (6)富樫 八郎、2004、「急性 期 型病 院 にお け る ソー シ ャル ワー ク 介 入 の頻 度 に関す る研 究

F沖縄 大 学 人文学部研 究紀 要」 5 号、79-86. (7)小林 良二、2007、「地域生活支援 システムの現状 と課題

「社 会福 祉研 究j第99号、33-36. (8) 山本繁樹、2007、「地域包括 支援 セ ンター にお け る総合相談 の意義 と展 開

Fソー シャル ワー ク研 究Jvol.33(3)、13-21 (9)浦添市 医師会、2007.12

r

浦添市 医師会会員名簿」 (10)沖縄県 医療 ソー シ ャル ワー カー協 会、2007.6

r

会員 名簿J (ll)沖縄 県精神保 健福 祉 士協 会、2007

.

3

F沖縄 県精神保健福祉士 協 会会員 名簿』 (12)浦添 市、2002.4.17、 「浦添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョ ン運営事 業 開始 までの経過

(13)浦添市、2002.4.1、「浦添市 メデ ィカル ・インフ ォメー シ ョン 運営事 業実施 要綱」 (14)浦添市、2002.10,1、 「浦添 市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョ ンセ ンター運営協議 会規則」 (15)浦添市、2002.10.1、 「浦添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョ ンセ ンター運営協議会規則」 (16)浦添 市、2007.3.15、 「浦添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョ ンセ ンター相談 支援 業務実施状 況報告書

(17)浦添市、2007.2、「浦添市 メデ ィカル ・イ ンフ ォメー シ ョンセ ンター運営協議 会 に関す る意識調査表

参照

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