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わが国企業の環境情報開示の実態調査-金属・鉄鋼・化学・薬品・石油業界1部上場企業の広報用報告書を対象にして-: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

わが国企業の環境情報開示の実態調査−金属・鉄鋼・化

学・薬品・石油業界1部上場企業の広報用報告書を対象

にして−

Author(s)

奥山, 正剛

Citation

沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 17(1): 117-139

Issue Date

1992-09-30

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6847

(2)

わが国企業の環境情報開示の実態調査

-金属・鉄鋼・化学・薬品・石油業界

1部上場企業の広報用報告書を対象にして- 奥山正剛 1.はじめに

企業はさまざまの環境保護活動を試みているが、こうした活動に関する情報

の開示は、現在、制度として要求されていない。しかし、多くの企業はこうし

た情報を営業報告書あるいは広報用報告書を通じて積極的に開示している。特

に、企業が任意に作成する広報用の会社報告書において最も良く開示されてい るようである。

本稿においては、金属・鉄鋼・化学・石油精製業界の1部上場企業を対象に

し、1991年もしくは1992年に公刊された広報用冊子、会社案内、会社

概要などの広報用資料を収集し、これら収集できた報告書を中心として、各企

業の環境情報開示の状況を概観してみた。 こうした社会関連情報のわが国での開示状況については、1988年に、日

本会計研究学会スタディ・グループ「会計情報ディスクロージャー委員会」に

よって実態調査が行なわれた。そこでの対象となった企業は「フォーチュン誌」

に掲載された上位企業49社であり、その業種別内訳は、食品2社、出版・印

刷2社、化学5社、石油精製7社、ゴム製品1社、建設資材1社、金属・鉄鋼

6社、金属製品1社、電機9社、自動車・部品9社、コンピューター・事務機

械2社、産業機械4社である。

調査対象となった報告書は、これらに企業が任意に公刊している事業報告書、

英文報告書、広報用報告書などの「会社報告書」であり、そこに掲載された社

会関連事項を(1)研究開発関係、(2)環境保護関係、(3)地域社会関係、

(4)国際活動関係、(5)従業員関係の5つに分類し、これらに関する情報

-117-

(3)

の開示実態が調査された。

本稿では社会関連情報の種類においても、また対象となる業種の種類におい

てもスタディ・グループの調査ほど広範囲に及べなかったが、スタディ・グル

ープが言及しなかった情報開示の様式・手段・方法を取り上げて見たい。

2.金属・鉄鋼業

金属・鉄鋼業においては、52社の広報用報告書が収集でき、そのうち、何

等かの形で環境情報の開示を行っている企業は16社(31%)であった。ス

タディ・グループの調査によれば、この業界に属する6社のうち環境保護関係

の情報を開示している企業は、以下のように2社(33.3%)と調査報告さ

れていた。パーセントにしてこの4年間ほぼ変わりが無い状況にあるようであ る。鉄鋼業と金属業に分けて概観してみよう。 金属6 〕00% ]U、 服用報告書6社(1001 (1)鉄鋼業

鉄鋼業では、25社中10社(40%)が環境情報の開示をしている。水質

汚濁、大気汚染、騒音、省エネ、廃棄物の再利用、緑化などに関する情報開示

がなされており、業種がらこういった点に関心があるようである。

また、この10社の中には、当該企業の製造する製品が環境保護に関係して

いる企業2社も含めている。つまり、こうした企業の場合、環境情報の開示そ

-118-

(4)

のものが当該企業の製品の宣伝広報活動の一環と考えられるが、しかし、これ らの企業の場合、例えば、環境保護に貢献できる新製品の研究開発に努めてい る旨の情報開示がされれば、それは優れた環境情報であると考えられるからで ある。 さて、これら10社の企業の情報開示の方法であるが、10社のほとんどが、 200字から1000字の範囲内で、一般的・全体的。概括的な、文章による 記述形式で`情報を開示している。例えば、 当社は公害対策なくして企業の発展はあり得ないとの理念のもと に、公害の防止・工場緑化等に積極的に努め、地域社会の環境保全 に資するよう努力を続けております。 また、各事業所においては、所在地の自治体と公害防止協定を結 び、大気汚染防止・水質汚濁防止・騒音防止等にあらゆる観点から 対策を講じており、この推進組織として本社および事業所には環境 管理部門を設置し、強力に活動を行なっております。 といったのが典型例である。 また、当該企業の製品が環境保護に関係している企業の場合、開示される情 報の内容がその企業の製品の宣伝広報を兼ねる内容になっているが、以下のよ うな内容の環境情報を紹介しておく。 ’90年秋、米国議会において、環境問題重視の立場からCAFE(企業 別平均燃費水準)の強化法案が審議されました。ブライアン法と呼 ばれるこの法案は、各メーカーの平均燃費を88年実績から95年に20 %、2001年には40%改善するよう義務付けるというもの。そのため にまず求められるものが、自動車本体の軽量化です。<当社>は軽 量化への設計変更並びに新たな素材を使用しての製品開発など、多 様なニーズに迅速に応え、より快適で安全性の高い車社会をサポー ト。私たちの暮らしに欠かすことの出来ないモータリゼーションの -119-

(5)

未来を、力強く支えていきます。 鉄鋼業界のこの10社のうち1社だけが、環境情報の開示だけに限定された 広報用冊子を発行しており、グラフ・数字などを用いて、他企業には見られな い詳細な情報開示を行っているので、グラフ・数字などの部分だけを取り出し て紹介してみよう。 まず公害防止設備投資の項では、現在までに投資した公害防止設備投資額を 以下のように記して、これら設備の運転経費は鋼材トン当り数千円になること を記している。 次に大気汚染防止対策の項では、硫黄酸化排出物の年々の減少度合が以下の ようにグラフで説明されている。 使用燃料平均S分の経年変化 2.1 1.5 0.5 0 -120- 区分 投資額(H1年まで) 大気汚染防止設備 水質汚染防止設備 騒音対策その他 82億円 25億円 35億円 計 142億円 年度 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 鋤:% 2.0 1.6 1.0 0.37 0.30 0.25 0.20 0.17 0.17 O」6 0.16 0」6 0.16 0.15 0.15 0.07 0.007 0.009

(6)

さらに、水質汚濁防止対策の項では、以下のように、工場毎に、処理能力を 規制値(協定)と比較できる形で数字化し、併せて処理に当てられる設備とそ の設置年月を一覧表にして情報開示している。 水質汚濁防止設備 分、 油叩 く J Ⅲ Sp Sp く

1 05 32 く

11

6200横流沈殿池439 1300横流沈殿槽3712 J 、50 022 8 く , 11加圧浮設備48.4 300ろ過設備 ()内曰間平均 -121- 工場名 主な仕様 項目 処理後の水質 PH SS (ppm) COD BOD (ppm) 油分 (ppm) 処理能力 r ロユ ノノ 、1 主な設備 設置年月 知名工場 規制値(協定) 1時処理能力 端末処理能力 5.5 〆~8.5 6 ヘゾ8.5 5~9 30 (25) 10 10 COD 20 (14) 10 10 2 2 1.5 6200 1300 600 400 横流沈殿池 横流沈殿槽 超高速擬集 ろ過設備 擬集沈殿 ろ過設備 43.9 37.12 60.9 48.12 規制値(協定) 処理能力 5.8 戸~8.6 5.8 ヘリ8.6 40 (30) 20 BOD 25 (20) BOD 5 2 1 50 11 300 廃酸廃水 処理設備 加圧浮設備 ろ過設備 63.1 48.4

(7)

(2)金属業 次に金属業においては、資料の収集できた28社のうち6社が何らかの形で 環境情報の開示を行なっているが、6社ともすべて当該企業の製品そのものが、 省力化、省エネ、産業廃棄物処理、騒音といった環境保護に関係するものであ り、そこでの環境情報の開示は同時に製品の宣伝広報をも兼ねる内容のもので あった。したがって、鉄鋼業にみられたような、大気汚染とか水質汚染とかに 対する工場などで実施されている環境保護対策等に係る情報の開示は、この6 社の資料の中にはみられなかった。 この6社の大部分は、10字程度から1000字程度までと差はあるが、鉄 鋼業の大部分にみられるのと同じく、一般的・概括的な記述形式で情報開示が されている。以下のような例を挙げておこう。 ●人類の快適な暮らしを出力する、さまざまな作業の中でも、ウエ イスト・マネージメントは要の一つといえるでしょう。●入力した 資源と、消費された資源のバランスシートは、リサイクルと廃棄物 という項目によって均衡します。この項目を上手にマネージメント しない限り、本当の意味の快適な暮らしは出力できません。●<当 社>は「地球を大事に、資源を大切に」を合い言葉として、産業廃 棄物処理事業、資源リサイクル事業、環境関連エンジニアリング事 業、環境関連コンサルティング事業、そして環境サービス事業の5 つのフレームからなる総合環境事業を展開しています。●産業廃棄 物処理事業では、東北から九州にかけて既に4カ所に処理工場と営 業網を持ち、更に全国規模への輪を拡大中。無害化する、減容化す るといった中間処理はもとより、安定化して地球に帰すという最終 処理までサービスしています。●処理対象も、廃油、廃酸、廃アル カリ、廃プラスチック、汚泥、そして医療系廃棄物まで、ほとんど を網羅。一方、資源リサイクルでは、ペースメタル、貴金属、レア メタルでのクローズドサーキットを目指しています。●こうした資 源リサイクルや産業廃棄物処理においても、<当社>の技術がフル -122--

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に発揮されます。たとえば、燃やす処理にしても、廃棄物が安全に 分解するように燃焼温度をコントロールする必要があるのです。 ●<当社>はマイニングで培った技術を生かして、こうした高度な サービスを提供している他、さまざまな環境保全の装置をもご提供 しています。●廃水中の重金属やCODを一括処理する装置や、バ イオ技術を駆使して硫化水素を安全かつ低コストに処理するシステ ムなど、どれにもく当社>が実践の中で鍛えてきたノウハウが生き ています。●1990年4月には、環境技術研究所も設立。今後も く当社>は、地球の保全に全力を注いでいきます。 1社だけアルミ製品を扱う企業であるが、見開き2頁にわたって、グラフィ ックデザイン風な絵を背景にしてアルミの特性を説き、その点において環境保 護に貢献している事を説明している。 この見開き2頁は、「アルミニウムの多くの特性は、地球環境にやさしく、 省エネ、省資源に貢献し限りない可能性を広げます。」という標題が付され、 アルミの持つ11の特性、「軽くて強い」「電気をよく通す」「熱をよく伝え る」「加工がしやすい」「磁気を帯びない」「いつまでも美しく、錆びにくい」 「光りや熱を反射する」「低温下でも強さを保つ」「再生しやすい」「毒性 がない」「真空特性がよい」それぞれについての、50字から100字程度の 説明が、絵に合わせて随所に配され、見やすく構成されている。 視覚に訴え、見やすく構成されているが、しかしながら、説明は、やはり一 般的・概括的な記述形式でなされている。例えば、「再生しやすい」という項 では以下のような説明がなされる。 省資源の効果が高い 再生コストが低い 他の金属に比べて融点が低いため、-度出来上がった製品を溶かし て、簡単に再生することができます。しかも二次地金(再生地金) -123-

(9)

をつくるのに必要なエネルギーは、新地金をつくる場合と比べてわ ずか3%ですむといわれています。

3.化学業界

化学業界においては、36社の広報用報告書が収集でき、そのうち、何等か の形で環境情報の開示を行っている企業は17社(47%)であった。スタデ ィ・グループの調査によれば、この業界に属する5社のうち、環境保護関係の

情報を開示している企業は以下のように3社(60%)と調査報告されている。

「従業員 関係」 2(40.0) 2(40.0) 2(40.0) 化学.5社 事業報告書5社(100.0%) 英文報告書5社(100.0) 広報用報告書5社(100.0) 5(100.0) 5(100.0) 3(60.0) 0(0.0) 0(0.0) 3(60.0) 1(20.0) 0(0.0) 1(20.0) 2(40.0) 2(40.0) 2(40.0) この環境情報の開示を行っている17社は全て、その製品が環境保護に関係 している。したがってその情報内容は、製品開発の努力あるいは製品の環境破 壊への影響の少なさを訴える内容が多い。 化学業界の特徴として、環境問題だけを取り上げた広報用パンフレットを作 成している企業が多いという点である。17社中6社である。その内の4社を 取り上げてみよう。 SU社は、「地球ISM」と題した環境'情報の開示だけを目的としたA4版 20頁程度の広報用パンフレットを作成している。その内容は、“海、大地、 空、生命”と題された4つのテーマに分けられ、それぞれのテーマ毎に美しい 自然の写真などを交えて情報の開示を行っている。 海のテーマの部分では、自社の工場廃水の浄化対策や、水質汚濁防止の技術 や製品の提供に関して、空のテーマの部分では、自社の工場における窒素酸化 物や硫化酸化物の排出量削減への取組み、大気汚染防止の技術や製品の提供な -124-

(10)

どについて、大地というテーマの部分では、森林資源保護のための再生紙利用 製品、農薬の開発などに関して、生命のテーマの部分では、生物環境科学研究 所の充実や生活環境の改善のための製品について、それぞれ1500字程度の 記述的情報開示がされている。 しかしこれら記述式の情報に加えて目につくのが、“1971年からの環境 ・保安投資累積額”についての棒グラフを使った情報開示、“1983年から の研究開発費の推移”に関する棒グラフによる情報開示、“累積省エネルギー

率(1976年を基準にして)”の棒グラフを使っての情報開示、“環境処理

技術関係の特許件数”に関する円グラフを使った情報開示である。以下のよう である。 1971年からの環境・保安投資累積額 1,000億円 ●●●■●●●$$●■●●CCcCCC●●。●●●。■●■■●●●●●□■。●。●●●●●●●●●の●B●●●●● ̄●●●CCC凸●●●●●●●●●。●■■巴●●●●■●●■●●●●●■。●●■■●●■■。●●●●の●●● )(] 、【 )( 717273747576777879808182838485868788899091年 -125-

(11)

1983年からの研究開発費の推移 400億円 350 ■●●■巳● 300 ■中の■。● 250 ●●●●巳● 200 ●●■■●■ 15O B●●■●■ 10O B●●●●● 50 ■●●■ 8384 85868788899091年 累積省エネルギー率(1976年を基準にして) 60% ■●。●●●●●●●●。● ̄申、●●●●●●●■●●●の●●の●●●●●●の●●C●●b●守句●●。●●■●●●●●、。■●●。●●●●●●C●C●●。●●●●●凸●●の■●$ 50 40 30

777879808182838485868788899091、年 -126-

(12)

環境処理技術関係の特許件数 廃プラスチック処理4件

|廃鋤

|燗

7Mlbひ〕君Eプヲズ鴎

|廃*

|||’

]1■ 86件 合計 次に、SE社の場合、「発泡スチロール(発泡ポリスチレン)包装材の再生 利用について」という標題の付されたB5版20頁程度の広報パンフレットが 作成されている。発泡スチロールのリサイクルシステム、回収品処理技術、回 収品の再生用途などについて写真などを交えて記述的に解説がなされ、さらに、 それを燃やした際に発生するガス量・残灰量。発熱量の紙との比較、環境への 影響比較、紙コップVS発泡スチロールカップの環境負荷比較などがグラフや 数字、表を使ってなされている点が目につく。 -127-

(13)

①紙製に比べ発泡スチロールが特に有害な燃焼ガスを出すわけではありません。 表1PSPと紙との比較表 同じ大きさのトレーを燃やした際に発生するガス量、残灰量、発熱量 PSP30006411967530 紙(ラミ)10007013,OOOLO501745 紙(含侵)12503216,2132,12510563 PSP:発泡スチロール製トレー 紙(ラミ):紙の表面に薄いプラスチック・フィルムをはったトレー 紙(含浸):紙の表面に合成樹脂を含浸させたトレー (高分子素材センター) ②発泡スチロール製の総エネルギー消費は紙製のそれよりむしろ少ないこと、 また燃焼エネルギーや残灰も紙製のそれより少なくて焼却炉負荷が小さいこ とが示されています。 表2各種容器(10000個当り)の燃焼性と総エネルギー消費 (米フランクリン・アソシエーツ) *PSP及びPS製の灰分については国産品のものに置きかえています。 製品霊園燃焼特性 10000個 当りk9 堅h 壬U芦 -128- トレー 1枚当り 重量(8) 残灰 (8) 炭酸ガス (mg) 一酸化炭素 (mg) アンモニア (mg) 亜硫酸ガス (mg) 発熱量 (Kcal) PSP 3.0 0.06 4,119 675 30 紙(ラミ) 10.0 0.70 13,000 1,050 17 8 45 紙(含浸) 12.5 0.32 16,213 2,125 10 5 56.3 各種容器 製品雷量10000個 当りk9 燃焼特性 熱焼却量灰分 105Kcalkg 総エネルギー消費 揺り篭から墓場迄 10bKcal 4インチクラムシェル容器 PSP製 LDPEコート紙製 9インチⅡ PSP製 LDPEコート紙製 16オンスカップ FS(型物) LDPEコート紙製 リックスコート紙製 9909096 ●●●●●●● 0858430 5465403 1 111 * * * 1410019 ●●●●●●● 0809055 0368301 ●●●●●●● 5767468 4283261 2418291 ●●●●●●● 1212112

(14)

③発泡スチロール製品の生涯分析(揺り篭から墓場)による環境排出物は紙製 品より少ないことが示されています。 図69インチ丸皿(10000枚当り)の環境への影響比較 (ゆりかごから墓場まで分析) 4.0 轆蒻 3.6

PSP製 LDPE 3.0 コート紙製 2 2.0 1.7 1.5

;鑿

1.0 0.5 唱踞写鎚 大気汚染 物質 (亘丘) (重■)(体積)  ̄ ̄------生産・輪送・加工 過程での廃棄物 (■丘)(体積) ---- ̄----一 便用後のごみ 排水汚染 物質 (重■) -129-

(15)

表3紙コップVS発泡スチロールの環境負荷比較 (マーチン・ホッキング教授、カナダ、ビクトリア大学) 可BIP -130- 項目 紙カップ (ノーコート、ノーラミのもの) 発泡PSカップ(FS型物) (カッコ月固当り) 原料 木材(9)… 石油成分(9) その他化学物筒(9) 製品重過(9) コスト(比) 33(28-37) 41(24-5.5) 1.8 10.1 25 2胴 ●■)■ ■0 0305 ● 11 0.●●s●C● (累材1トン当り) ユーティリティ 放出水 スチーム(k8) 電力(Kwh) 冷却水(、]): 体梢(m$) 懸濁物質(kg) BOD(kB)( 有機塩素(kg)

大気放垂鱗(k圖)

還元硫化物(kg) 浮遊物質!{八(k目) CFCフロン(kg) 炭化水素I(kg) 二酸化硫黄:(kg) 9.000-15.000 (Ⅲu・ 距(uu。、叩凹(叩u,い・・・函(皿u ■』 刃,5 1657い2::.1 0.

0⑪》脂トト奎鴎ト継叩叩M酷いO刊

《u【皿】一・|{、皿】・・』如亜】〔、『、|】一m『皿》。。・00●・印0.’ 《卯『俎一》、。、‐□ -5,000 120-180 154八 0.5等 煩跡I 0.07ノ ノ0 20 、 0 0 0 0 ● も■I 21 し 35-50 -10●

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本質的に安定i:

(16)

3番目のN社の場合、「地球は元気ですか」という表題の付されたB5版1

0頁程度のパンフレットが作成されている。小雨にけぷる中、遠くの山を背景

に、生活用の吊り橋を傘をさして歩く人の後ろ姿を捉えたモノクロ写真を中心

に据えて、感覚的に自然に関する何かを訴える効果を上げようとしているパン

フレットである。その中で、この企業が行った排ガス浄化システムの技術開発、

廃水処理システム、砂漠緑化システム、高吸油材の開発などに関し、それぞれ

100字程度に記述形式で説明がなされている。

最後にK社の場合、「環境に対するく当社>の取組み」という表題のA4版

数頁の広報用パンフレットが作成されており、天然油脂の積極利用、省資源・

省エネルギーの促進、再資源化の促進、廃棄の容易さを考慮した商品開発など

に対するこの企業の技術・製品開発について、それぞれ100字程度の説明が

されている。

省資源・省エネルギーの促進と廃棄の容易さを考慮した商品開発については、

従来の容器と新タイプの容器と比較できるよう、廃棄時のゴミ体積比較、プラ

スチック使用量比較、売却時カロリー比較、空間率比較、容積比較などを棒グ

ラフを用いて説明されている。空間率の比較 (●1980圧あ戚日用E1COとし厄哩S) IDO プラスチック便用■比収

門繍ロ》門》》

70

IDO ?8 1990圧お瓜■岡1991正あ中元用 従史の宙圏田凶用 (600m)(500mC) 晩皿時カロリー比lR 容積の比奴 (・匹采品を100とし巳担S)

睡央の百田路圀用 (600Fu)(500咽) (・そ、そ、従只召駆を100としE四s) コンパワト &臣 促只品 -131-

(17)

4薬品業界

薬品業界においては、29社の広報用報告書を収集できたが、そのうち、何 らかの形で環境情報の開示を行っている企業は9社(31%)であった。9社 の内、環境情報の開示だけを目的にした広報用冊子を作成している企業が3社 あった。 他の6社は会社案内などの広報用報告書の中で一般的.概括的な記述形式で 情報開示をおこなっている。例えば、 ・・・コンピューターによってシステム化された生産技術を駆使し、 厳格な品質管理はもとより、周辺の環境保全にも充分配慮しながら 農薬を生産しています。 といった程度の簡単な記述から、また、 国家的課題として取り組まれてきた環境保全の問題。<当社>は 豊かで健やかな地域社会の発展に寄与するため、人々の暮らしを守 ることを念頭に無公害企業をめざして努力してきました。 大気汚染・水質汚濁・騒音・臭気・振動などの多岐にわたる問題 について、未然の防止を基本方針として対応しています。生産設備、 保安設備、公害処理施設などのハード面、緊急時に備えた管理体制 の確立や訓練などのソフト面を共に強化し、全社一体となって公害 の防止と保安の確保に務めています。 青い空、清らかな水、豊かな緑一地域社会の皆様と心を通わせた 美しい環境づくりがく当社>のテーマです。 といったもので典型的である。 環境情報の開示だけを目的にした広報用冊子を作成している3社の例をみて みよう。 -132-

(18)

F社の場合、「ENVIRONMENTALPROTECTION」と表 題の付された5,6頁程度の冊子であるが、工場での廃水処理施設、水のリサ イクルのための洗浄技術、大気汚染防止のための対策等のそれぞれについて、 150字程度に写真を交えて記述形式で説明をし、さらに、自社製品のパッケ ージが再生紙使用であること、自社製品が森林資源の保護や省資源に貢献して いることなどについて、200字から300字程度にそれぞれ記述形式で説明 されている。 T社の場合、「かんきょう」と題されたB5版40頁という大量の冊子での 情報開示がされている。その内容は、<当社>の環境への取り組み、廃棄物、 省エネルギー、大気汚染、水質、騒音、振動、工場緑化といった分野に分けら れ、それぞれについての問題の現状が分かりやすく説明され、更にそれぞれの 問題に対するく当社>の取り組み・対策がグラフを交えて説明されている。 先ず、環境への取り組みであるが、そこでは、この企業の環境保全にかかる 費用(環境保全設備投資比率の推移と環境保全経費比率の推移)が棒グラフに よって全国比率と比較されて開示されている。 ●環境保全設備投資比率の推移 (%)

6 4 2 度) R5960blbZC

一豐社の環境保全設搬資比率(Ili響i諾豐慧璽×'001の鮒

一鋼化学エ………|竺三鵲慧i雲§×'00)…

出典;産業公害防止協会資料 (平成2年度は計画) -133- S54555657585960616263H、lz(年 IL 、 L ノ

、、

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■ 曰■ |I、 1 F-.

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(19)

●環境保全経費比率の推移 %6543210 -

(環境保全経費/生産事業場総発生費×100)

-m

54 55 56 57 58 59 60 6 62 63 H 2(年度) 廃棄物については、この企業の廃棄物発生量と処理状況の推移が、いくつか の処理方法別に線グラフを用いて説明されている。 ●廃棄物発生量と処理状況の推移 (t) 14qOOO 300000(t) 280.000 120.000 皿 血 印 0 印 加 6 0 廃棄物処理量 0 00 廃棄物発生量 000 0 0 0 0 26 240 0 22 40.000 200.000 20.000 180000 160.000 0 s、5354555657585960616263H、12(年度) 売却狼渡自社処理海洋投入委髄処理・処分廃棄物発生印 一一◆---△----B---.G--- -134- 』 巳■■ I■」 戸。 、

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(20)

省エネルギーでは、当社主要パルク製品のエネルギー原単位の推移が棒グラ フで説明されている。 ●当社主要パルク製品のエネルギー原単位の推移 (%)11208642 0000000 (S54年度を100とし'二値) 56b8 S54555657585960616263Hj2(年度) 大気汚染については、工場別の二酸化硫黄排出量の推移が、棒グラフでもっ て、また、水質汚濁については、工場別のCOD(BOD)排出量の推移が線 グラフで、また工場緑化については、全工場の総合緑化率の推移が棒グラフで 説明されている。 ●=酸化硫黄排出量の推移 (千N、') (ppm) 1,200 1,000 800 打ド 出600 量 400 lUj[ 匿回一服畷塊大気測定后 像鱒1月園平灼{■応 l[ 大気中濃度 10?[ DC UⅡ

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(21)

●各工場のCOD(BOD)排出量推移 (Kg/D) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1000 0 S5859606162 ※大阪工場はBOD(生物学的酸素要求量) 63H」2(年度) 清水、湘南エ場は排出丑が 小さいため省略している。 ●全工場(筑波リサーチセンター含)総合緑化率の推移 (%) 30 25 20 15 10 50 S555657585960616263H」2(年度) -136- Q と、′■、 B-e- ~e ̄ ̄  ̄○ -△--===迫F==----今------△---Z出---R二 ===で===吉一ムーー ---..△ 丑ミーニザニニニ了竺ニニニニ宇田

(22)

S社の場合、B6版30頁の広報用冊子が作成されているが、これはこの企 業が行なっている環境保全対策に関する情報の開示を目的にしているという面 よりも、むしろ、環境保全活動の啓蒙を目的にした内容のものであり、そのた め、環境情報の詳細な開示がさほど充分にはなされていないようである。フロ ンガス、排水、排煙、省資源、省エネルギー、廃棄物処理、社内リサイクルな どについての取り組み状況が、それぞれ100字から500字程度の、記述形 式で説明がされている。

5.石油業界

石油業界においては、5社の広報用報告書が収集でき、そのうち、何等力、の

形で環境情報の開示を行っている企業は4社(80%)であった。スタディ・

グループの調査によれば、この業界に属する7社のうち、以下のように、環境

保護関係の情報を開示している企業は4社(57.1%)と調査報告されてい る。 「従業員 関係」 6(85.7) 2(40.0) 3(42.9) 石油7社 0(0.0) 3(60.0) 2(28.6) 1(14.3) 1(20.0) 6(85.7) O(0.0) 1(20.0) 4(57.1) 2(28.6) 4(80.0) 4(57.1) 事業報告書7社(100.0%) 英文報告書5社(71.4) 広報用報告書7社(100.0) 4社のうち、3社は会社案内などの広報用報告書を通じての情報の開示がな

されている。300字程度から800字程度で、一般的・概括的記述形式での

情報開示である。以下のような例を示しておこう。 石油は、かけがえのないエネルギー資源として、人類に大きな恵 みを与え続けてきた。反面、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素 -137-

(23)

酸化物)等の有害物質を排出してきたことも真実である。20世紀 後半の石油需要の増大によって、近年、酸性雨、温暖化等といった 地球規模の環境破壊が心配されてきた。 環境破壊の防止は、石油の使用を減らせば済むという単純な問題 ではない。電気、ガス、灯油、ガソリン等、エネルギーの多くを石 油に依存している現在、その使用を抑制すれば経済や生活に大きな 影響を与えるだろう。しかし、石油に代わる有効な代替エネルギー が発見されない以上、石油産業にとっても避けて通れない問題であ る。現在、曰本の環境関連の法規制は、世界の国々の中でも特に厳 しい。とはいえ、それ以上に石油業界が環境問題に率先して取り組 まなければならないことは、いうまでもない。石油産業の環境・公 害対策は、(1)製油所・油槽所自体の環境対策、(2)消費され る石油製品の環境対策、という二面性を持っている。 (1)に関しては、硫黄分はさまざまな脱硫装置で石油より除去 される。低硫黄燃料油が、製油所の加熱炉・ボイラーなどの燃料と して使用される。また、NOxは燃料技術の改良、燃焼排ガスから 直接取り除く脱硫装置の設置など・・・ 石油と地球の共存を図る゜これこそは、総合エネルギー産業を目 指す石油産業に課せられた、最大の課題である。 4社のうちN社1社だけが環境情報開示だけを目的にした広報用冊子を作成 している。正確にはこの冊子は、この企業の環境対策の概要を紹介するための ビデオ「環境にやさしいく当社>」の内容をより理解するための冊子である。 この冊子はA4版10頁ほどの内容であるが、石油製品が消費される際の環 境対策、製油所での環境保全対策、地球環境の保全、という3項目からなって いる。 石油製品が消費される際の環境対策の項では、無鉛ガソリンの製造、ガソリ ン・重油・軽油の製造の際の硫黄の除去などについて、150字程度で記述形 式で説明されている。 -138-

(24)

製油所での環境保全対策の項では、大気汚染防止対策、水質汚濁防止対策、 騒音・臭気防止対策及び緑化について、各工場での技術・装置・対策・取り組 みなどについて、1頁から3頁程度にわたり、記述形式で説明されている。 地球環境の保全の項では、エネルギーの有効利用技術の開発、燃料電池の開 発について、1頁にわたって説明されている。 6.おわりに 以上のように、わが国の鉄鋼・金属、化学・薬品、石油の業界についてだけ であるが、環境情報開示がどのような形で公開されているかを概観してきた。 多くの企業は、そうした情報を文書でもって、一般的・概括的・全体的な記 述形式で開示しているが、しかしそうした中にあっても、いくつかの企業はグ ラフや表を交え、あるいは数字で表現・開示できる部分はそうした試みを行な っている。企業の、あるいは業種の特性に応じて、グラフや表で開示できる情 報や記述式で開示できる情報など差異がある。 こうした環境情報のような社会的情報が、従来のような経済的・財務的情報 を補完しながら、企業評価の判断尺度としての地位を占めていくべきであるな らば、そうした情報がどのような手段で持って開示されるべきなのかが検討さ れなければならない。 本稿では企業が任意に作成している広報用報告書に限定したが、その他、企 業から送付戴いた協会誌、講演要旨、社内報などにもさまざまな情報がみられ た。特に社内報などではさまざまな形の情報が見られ、機会があればまたそう した情報を検討してみたいと考えている。 -139-

参照

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