関 関 〈 論 文 〉 師 一 一
何が寄付行動を促進するのか
-Randomized F
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Survey Experiment
による検討一
善 教 将 大 ・ 坂 本 治 也
総 要 約 本稿の目的は, f可が寄付行動を促進する要凶なのかを,全国の有権者を対象とするサーベイ実 験を通じて明らかにすることである。先行研究は寄付行動の規定要因に関する重要な知見を蓄積 してきたが,他方でデモグラフィーなど個人的特性との関連性への傾斜や推定結果に存在する 内生性や欠落変数バイアスへの対処が不十分といった問題を抱える。さらにこれらの問題を解 決可能な実験的手法に基づく既往研究にも,代表性の低いデータを用いている点など課題が山 積している。本稿では, これら先行研究の問題を解決可能な実験的手法を用いて,寄付行動の 規定要因を分析する。具体的には,全国の有権者を対象とする無作為化要因実験(
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RFSE)によって,寄付の有無と寄付金額に何が影響を与えるの かを明らかにする。実験の結果明らかになった知見は次の2点である。第 lに寄付を募る際,他 者の l人あたりの寄付金額表示額が少なく,寄付金を管理運営費にあてる割合が小さく,物的・ 金銭的インセンティブを付加した返礼をしない方が,寄付確率が高くなる。第2に寄付を募る 主体がNPO
法人以外であり,寄付金を管理運営費にあてる割合が小さく,控除対象にできる方 が,寄付金額が高くなる。これら本稿の知見は,先行研究に疑義を呈しうるものであると同時に, 実際の政策展開にもいかすことが可能なものである。 キーワード:寄付行動,NPO
,規定要因,因果効果,サーベイ実験1.問題設定
代表性の低いサンプルを用いるといった問題があ る。これらの問題を解決し,寄付行動の規定要因 を明らかにすることが課題である。NPO
や ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 に と っ て 寄 付 金 は , 自らの活動を支える重要な資源である。特に大規 模震災からの復旧・復興に際しては,それを加速 化させる上で「市民社会組織J
の活発な活動が不 可欠である。しかし日本の寄付行動は活発ではな く , ゆ え に し ば し ば 被 災 地 でNPO
な ど が 十 分 な 活動を展開することが困難となる。ここに寄付行 動の規定要因を明らかにする本稿の問題意識があ る。 本 稿 で は サ ー ベ イ 実 験 , 具 体 的 に は 全 国 の 有 権 者 を 対 象 に 実 施 し た 無 作 為 化 要 因 実 験(randomized f
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survey experiment;
RFSE)により,寄付行動がどのような要因に規 定されているのかを分析する。その際本稿では, 寄付を募る組織・団体の特性や寄付控除の有無な ど,個人の属性とは異なる「外的」な要因の効果 に焦点をあわせる。そして少数の要因の効果しか 分析できなかった従来の方法論を修正した,多く の要因の効果を同時に分析できるRFSEによって 何が寄付金額や寄付の有無を規定する要因なのか を明らかにする。 何が寄付行動を促進するのかという問いに対し ては.多くの先行研究が解答を提示してきた。し かしこれらにはデモグラフィーなど、個人的特性へ 傾斜している研究の多さや,実験研究であっても
9
6
本 稿 の 構 成 は 以 下 の 通 り で あ る 。 ま ず2,で先 行研究の整理と検討を通じて,先行研究の問題点 と そ の 解 決 法 と し て のRFSEを説明する。 3.で はデータと実験設計について述べ,4
で は 実 験2
.
1
日本人の寄付水準の低さ まず, 日本人がどの程度寄付しているのかを把 握しておこう。図lは,国や自治体への寄付や赤 十字への募金など4
つの対象に対する金銭寄付経 験について筆者らが調査した結果を整理したもの で あ る に デ ー タ の 詳 細 は3
.1
で説明するため, ここでは調査結果についてのみ検討する。第lに 指摘できるのは寄付経験者の少なさである。どの 寄付についても,半数以上の人がここ1
年の聞に 寄付していないと回答している。第2に寄付金 額も高額ではない。国・自治体への寄付を除き, 5000円以上の寄付経験者は全体の 5%未満であ る。 さらに国際比較の視点からも日本の寄付行動の 低調さは指摘されている。日本ファンドレイジン グ協会編 (2015)によれば, 日本人の個人によ る寄付金総額は7
4
0
9
億円であると推計されてお り,アメリカ(約 27~包3504億円)やイギリス(約 1兆8100億円)に比べて明らかに少ないとされ る。もっとも同調査では, 2011年の東日本大震災 や新寄付税制の成立を経て, 日本人の個人寄付は 徐々に増えつつあることも指摘されている。しか し,依然として対GDP
比で見た場合の日本人の 寄付金総額は,国際的な観点から見ると低調であ り,今後のさらなる発展が期待されている。 結果を確認しながら寄付行動の規定要因について 考察する。最後に5
.
で結論と今後の課題を述べ る。 先 行 研 究 の 整 理 と 検 討2
.
2.2
先行研究の整理 個人が行う金銭による慈善的寄付 (charitable giving)はどのような要因に規定されるのだろ うか20 これは従来の寄付研究における中心的な 問いである。現在まで,経済学,心理学,社会学 などの学術領域を中心に, この間いに関するさ まざまな分析が行われてきており (Bekkersand Wiepking 2011),多くの知見が蓄積されてきた。 それら先行研究は,大きくは次の5つのタイ プの研究に分類できる。第 lに年齢,性別,収.
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関・自治体{ 0.8 0.6 0.'‘
02 00 IIDi事若手 過去 1 年間 (2015年 1 月 ~11 月末頃)における金銭寄付経験 図1善教・坂本:何が寄付行動を促進するのか-RandomizedFactorial Survey Experimentによる検討 入,学歴,家族構成,宗教などの個人の属性お よびそれらに規定される社会的ネットワークへ の参加の観点から寄付行動を説明する研究であ る。これらの研究では,年長者,女性,低収入 ないし高収入(中程度の収入で寄付が低調であ る
IU
字型jの関係),高学歴,既婚,子供の数 が多い,プロテスタント,社会的ネットワークへ の参加者であるほど,寄付を行う傾向にあること が指摘されている (Autenand Joulfaian 1996; Wit and Bekkers 2016; James and Sharpe 2007; Schervish and Havens 1997; Carroll et al.2005; Zaleski and Zech 1992; Wang and Graddy 2008)。第2は 個 人 の 心 理 に 着 目 す る 研 究 で あ る 。 そ こ で は 個 人 の 共 感 性 や 利 他 心 , 向 社 会 的
(prosocial)態度,脱物質主義的価値観などが寄 付行動に正の効果を与えることが指摘されている
(Andreoni 1990; Bekkers 2006; Bekkers and Wiepking 2006; Van Lange et al.2007)。
第3は寄付者を取り巻く制度的環境や情報環境 に着目する研究である。これらの研究では,マク ロ集計データや団体の財務データなどを用いつ つ,税制,団体の財務情報などの公開度合い,団 体の格付け情報などの影響が分析される。寄付者 は,寄付による税の控除を受けたいと考え,また, できるだけ寄付金を有効活用してもらいたいと 考えるため,税制や団体の信用情報は寄付行動の 判断に影響を及ぼすとされる (Duquette2016; Parsons 2007; Harris and Neely 2016)。 第 4は政府の公的資金が民間寄付に与える影響 に着目する研究である。これらの研究では,政府 の再分配支出の規模あるいは慈善事業に対する助 成金などが,手JI他心に基づく民間寄付をクラウ ディングアウト (crowdingout)しているのか どうかが間われている (Andreoniand Payne 2003; Brooks 2000)。 第5は外的な要因が寄付行動に与える効果を実 験によって検証する研究である。これらの研究で は,実験室実験やフィールド実験により,寄付者 の名前の公表,他者の寄付金額情報,富くじ付き 寄付,外見的に魅力的な白人女性調査員,寄付金 に上乗せするマッチングギフト,寄付の返礼品な どの効果を分析している (Mason2016; Jackson 2016; Landry et al.2006; Meier 2007; Alpizar et al.2008)。 以上のように,欧米においては寄付行動の実証 研究が盛んに行われている一方, 日本人の寄付行 動に関する実証研究は,質・量ともに十分な蓄積 がある状態とはいえない。飯野(1999)や日本 ファンドレイジング協会編 (2015)に代表され る現状記述や啓蒙的論考を除けば,寄付の動機類 型と寄付額の関係を分析した永田(1999),社会 的ネットワークへの参加と寄付行動の関係を分析 したIshidaand Okuyama (2015),団体の財務 情報の公開度合いと寄付行動の関係を分析した石 田・馬場 (2014),向調性の観点からオンライン 上の寄付行動を説明するSasaki (2015)などが, 数少ないながらも参照されるべき先行研究として 挙げられる。 2.3 先行研究の問題点の検討 前項で整理したように多様な観点から寄付行動 の探究が進められているが,他方で既存研究には いくつかの課題が残されている。第
1
は観察デー タに基づく分析であることの問題である。これは 第lから第4のタイプとして整理した研究にあて はまる。観察データを用いた個人の属性や心理に 着目する研究,団体の財務データを用いた研究な どは,いずれも内生性への対応や交絡要因の効果 の統制が不十分であり,そこでの効果を平均処置 効果 (averagetreatment effect; ATE)とみな すことは難しい30 この問題を解決する方法としては実験に基づく ATEの推定があげられる。事実,行動経済学者 による先行研究の多くは実験研究である。しかし 第2にそれらの多くは複数の要因の効果の相対比 較を行えておらず,さらに大学生サンプルである などデータの代表性が担保されていないという問 題を抱える七 Andorferand Otte (2012)は複 数要因の効果を同時に推定しているが,十分な要 因数を実験に組み込めておらず,またサンプルの 代表性の点でも不満が残る。 最後に第3の問題として,実験研究の大半はア メリカ.イギリス,オランダなどの欧米諸国を中 心に行われてきた点を指摘したい。言い換えれば 日本の寄付行動の実証研究は観察データに基づく 相関の分析に留まるものが大半である。 Sasaki (2015)など実験研究もあるが数としては圧倒的に少なく 5 実験研究の蓄積も課題である。 2.4 解決方法:RFSEによる規定要因の分析 前項で述べた問題を解決するには,災害支援へ の寄付行動を対象とする実験を行う必要がある。 さらに1)多くの要因の効果を同時に推定可能な 実験を, 2)代表性の高いデータを用いて行わな ければならない。本稿は,全国の有権者を対象に 実験を実施することで第
2
の問題を解決し,従来 の要因実験を改良したRFSEによる分析を行うこ とで第1の課題を解決する。データは次節で説明 し,以下ではRFSEの概略を述べる。 RFSEは 既 存 の 要 因 実 験 をHainmuellereta
.l(2014)の議論を参考に改良したものである。 要因実験とは,複数の属性により構成されるヴィ ネットを提示し,それに対する評価を尋ねる作業 を繰り返すことで,規定要因の効果を分析する実 験的手法である。要因実験は,複数の要因が含 まれるヴィネットを用いるため,多くの要因の効 果を推定できる。ただし作成するヴィネット数は 多くても100前後であることが専らであり, 10以 上の要因の効果を分析することは実質的には難し い。さらに要因聞の交互作用を分析できないとい う問題もある60 本稿では従来の要因実験とは異なるRFSEに より寄付行動に与える要因の効果を分析する。 RFSEは 複 数 の ヴ ィ ネ ッ ト を 作 成 す る の で は な く,ヴ、イネットに含まれる水準表記そのものを無 作為化する。 RFSEは既存の要因実験以上に多く の要因の効果を分析できるという利点があり,先 に述べた多くの要因の効果を同時に推定可能な手 法である。ここに本稿がRFSEに基づき寄付行動 の規定要因を明らかにする理由がある。 RFSEに よ る 分 析 の 結 果 がHainmuelleret a1.(2014)でいう平均的な各要因の効果(Average Marginal Component E百ect;AMCE)となるに は,ヴィネット聞の)11員序効果 (ordereffect)が ないことと,回答者に表示されるヴィネットが相 互に独立しているという2
つの仮定を満たす必要 がある。水準表記の無作為化はこれら2
つの仮定 を満たすものである。さらに,前の回答が後の回 答に影響を与えるキャリーオーバーがないという 仮定も必要とされる。この仮定が満たされている かは実証的に判断する必要がある。3
.
実 験 設 計 3.1 データ 筆者らは,寄付行動を明らかにするための調 査を2016年11月29日から12月2日にかけて,オ ンライン上で実施したに対象者は全国18歳から 79歳までの男女であり,蜘楽天リサーチのモニ タ か ら , 性 別 (2 [男,女]),年齢(5 [18-20代, 30代, 40代, 50代, 60代以上]),地域(6 [北海 道・東北,関東,中部,近畿,中国・四国,九 州])が国勢調査の結果と合うように調整しつ つ, 1500人から有効な回答を得た。なお,調査は Qualtricsを用いて実施した。 RFSEは,具体的には複数の属性によって構成 される架空のチラシ(ヴィネット)を5
回繰り返 して提示し,それぞれ寄付金額を回答してもらう というものである。一般的な質問と比較すると認 知負荷が高く, このような高負荷な実験では白身 の回答努力を最小化するSatisfice傾向の増加を 可能な限り防ぐ必要があるヘ Satisficerの存夜は 実験結果の妥当性を段損することがあるので(三 浦・小林 2015b),はじめから回答者に加えるべ きではないとの考え方がある一方で,除外するこ とでかえって推定結果にバイアスが発生すること も考えられるヘ 筆者らの調査ではこの問題を解決するために, 実 験 実 施 の 直 前 に 三 浦 ・ 小 林 (2016)でいう Direct Question方 式 でSatisficerを 識 別 し , そ こでSatisficerと識別された同答者に対して警告 文を表示したIII。最終的に本稿で用いるデータか ら不適切な回答傾向 (Satisfice)を理由に除外 したのは58人であり11 ここから本稿のデータで は回答者のSatisfice傾向が抑止されているもの と判断できる。 3.2 RFSEの概略 本稿で実施したRFSEの概略は以下の通りであ る。まず「あなたのもとに,以下のような寄付を 募るチラシが届きました。このチラシに記されて善教・坂本:何が寄付行動を促進するのか-RandomizedFactorial Survey Experiment による検討ー いる内容を見てあなたは,金銭的な寄付をしよう と思いましたか。またその場合,具体的にいくら くらいを寄付しようと思いますか。以下の選択 肢の中から,あなたが寄付してもよいと思う金額 にもっとも近い選択肢をlつ選んでください」と いうリード文を読んだ上で,複数の要因により構 成される架空のチラシ(ヴィネット)に目を通し てもらい,寄付金額を選択してもらう。選択肢は
1
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円J
から1
5
0
0
0
円以上J
までの7
件尺度であり,5
0
0
0
円以上の場合は寄付金額を自由記述欄に記 してもらう120 本調査ではこの作業を5回繰り返 す。そのため総観測数は約7
5
0
0
となる。 ヴィネットに含まれる属性と水準は表lに整 理した通りである。本稿では, Hainmueller et al.(
2
0
1
4
)
でいうところのAMCE
,つまり属性 ないし水準が寄付行動に与える効果を推定するこ とは何度も述べているところである。属性およ び水準の中には2.2
で議論した先行研究に基づ くものから,実務家などを中心に重要だと指摘 されるものまで含まれる。本稿は実験研究であ るため, これら属性ないし水準のAMCE
はバイ アスのない推定値となる。しかし多くの属性を 含むことの理由については妥当性を担保するこ とに加えて13 社会的期待迎合バイアス (Social Desirability Bias; SDB)の除去という点からも 説明した方がよいだろう。 要因実験の利点のlつは,回答者がどの要因に 反応したのかを秘匿できることである。要因の中 には賛同することに臨時うものもあるが, RFSE は複数の要因が同時に示されるため,調査主体 は回答者がどの要因に反応したのかを知ること は で き な い 。 ゆ え に 多 く の 要 因 を 含 むRFSEは SDBがほとんど発生しないという利点を有する (Auspurg et al.2
0
1
5
)
。 回答者に提示したヴィネットの具体例は図2に 示す通りである。図中の太字になっている箇所 に,各属性(要因)を構成する水準が無作為に表 示される。すべての水準が無作為に表示されるた め,同じヴ、イネットが連続して表示される確率は Oではない。しかし実質的には異なるヴィネット が表示されると考えてよい140 3.3 選択肢の妥当性 実験結果を確認する前に, RFSEの選択肢の妥 当性について検討する。本稿の実験では,寄付金 額を直接記入せず7
件尺度でおおよその金額を回 答してもらっている。この回答形式は一見すると 適切ではないように思われるかもしれないが,プ リテストの結果から判断したことをここに述べて おきたい150 端的にいえば,寄付金額を直接記入 する方式だと,実験を繰り返すにしたがい寄付金 額が減少するという,キャリーオーバーが発生し 表1 ヴィネットに含まれる属性と水準 属性(水準数) l 主体特性(4) 2 義援or支援(2) 水準NPO
法人l
公益社団法人/社会福祉法人l
ボランティア団体 寄付金がお金として被災者へとわたる義援金 /被災者支援事業などのための活動支援金 3 寄付者数(3)1
5
0
0
人15000人 11万人4
他者の寄付金額(3)1
5
0
0
円11000円 15000円 5 被害状況(3) 6 管理運営費(4) 7 活動実績(4) 8 評価主体(8) 9 寄付控除の有無(2)1
0
返礼(5) 未だ多くの方が避難されている現状ですので /未だ1
0
0
0
0
人近い方が避難されている現状ですのでl
一日も早く復興を進めるために 0% 110% 1 20% 1 30%1
0
年以上支援活動を行なっている/東北地方でも支援活動を行なっていた1
10年以上活動を行い,東北地方でも支援活動を行なっていた/今年設立された 行政/復興庁/自民党l
共産党l
日本NPO
センタ-1
日本放送協会(NHK)
/朝日新聞や読売新聞/政治行動研究センター 対象となります/対象となりません 寄付金額の半額程度の粗品/寄付金額の2割程度の粗品/ /寄付者の名前を記した活動報告書/手書きのお礼メッセージカード /当団体への参加申込書寄付のお轟弘、
iまじめまして。側役会融機人都紛糾代表相聞聞臨と指しま れこのたび別総鱗掛ける1機災務からの液体活動への審判粉瓶、し たく、ご;議絡皇室しjこiずiした。 宅建夜、草Uこちは寄付金ガ治金として後災者.AJ:わたる議緩急としてめ言寄付 金を事事黙して鈴ります.BllζJ'3よそ鈎船人命?すから1人ai;i
;:,')約悌号拘め務付 傘を浅いておりますが、 守 綿 綿 入 鰯λ方議嚇難割1ている務2
まで嘗めで、どうそと簿fで?なよろしくお機王 室女します。側、護軍f憾のうち鱒納会め管理運営資としてi柄拘て}資制 会!ま泌%です。 私どもは今年設立されtd遺憾であり、8渓党からそ痛い経治的等ておりま す。lJ:J
号、お寄付iま書写付傘f華街正1)然象1
となります。また、草寺{守して浅いた会今 につききましでは手議容のあ幸L
、メ:11主}ジ力、ザ どうぞ‘よろし<SJ軍事い申し上げます必 緩草加重量 f機 組 閣 鵬
5昌喜納以上 3容器棚緩綾1号告訴有権綬 5縛嶋晃震 1喜 納 浅 綾 5納t霊量産 開 図2 実験に用いたヴィネットの概略 注:図中の黒線には筆者らの名前がランダムに表示される。 て し ま っ た の で あ る へ も ち ろ ん 選 択 肢 を 順 序 に し て も , な お キ ャ リ ー オ ー バ ー が 生 じ る 余 地 は あ る 。 し か し こ の 問 題 を 確 認 し た と こ ろ キ ャ リ ー オ ー バ ー が あ る と は い え な い 結 果 で あ っ た17。 選 択 肢 を7
件 尺 度 に す る こ と に は 一 定 の 妥 当 性 が あ ることを示す結果だといえる。3.4
分 析 の 手 順 まず,本稿では次に述べる2つ の 従 属 変 数 に 対 す るAMCEを 推 定 す る 。 第1は 寄 付 す る か ど う かという 2値 ダ ミ ー 変 数 で あ る 。 第2は 選 択 肢 を 寄 付 す る 金 額 へ と リ コ ー ド し た 従 属 変 数 で あ る 。 本 稿 で は 前 者 を 「 寄 付 の 有 無j と し , 後 者 を 「 寄 付 金 額 」 と す る 。 こ の よ う に 区 別 す る 理 由 は , 寄 付 の 有 無 と ど の 程 度 の 金 額 を 寄 付 す る か は 異 な る と 考 え た こ と に よ る 。 寄 付 す る 人 が 有 意 に 増 え た と し て も ( 例 え ばl人から100人), 1人 あ た り の 寄 付 金 額 が 少 額 で あ れ ば ( 例 え ばl円), 総 額 と し て の 寄 付 金 額 の 増 分 は 小 さ い 。 寄 付 確 率 と 寄 付 金 額 の 差 分 は 必 ず し も 一 致 せ ず , ゆ え に 区 別 し て 議論する必要がある。 次 に 本 稿 で はAMCEの 推 定 に 際 し て , 共 変 量 として 1)緊急災害時における支援経験, 2)熊 本震災への寄付経験, 3) 一般的信頼, 4)熊 本への愛着, 5) 他者への共感性, 6) 性別, 7 ) 学 歴 を モ デ ル に 投 入 す る180 水 準 表 示 は 無 作 為化されているため, こ れ ら 要 因 の 効 果 を 統 制 し な く て もAMCEの 点 推 定 値 は 変 わ ら な い が 推 定 精 度 は 高 ま る190 し た が っ て 本 稿 は こ れ ら 7つ の 変 数 を 共 変 量 と し , 分 析 モ デ ル に 含 め た 上 で のAMCEを 推 定 し て い る 。 な お , 具 体 的 な 推 定 方 法 は 単 純 な 線 形 回 帰 モ デ ル(
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OLS)
だ が , 標 準 誤 差 に 関 し て は 回 答 者 で ク ラ ス タ 化 し た 口 バ ス ト 標 準 誤 差 と し た200善教・坂本 何が寄付行動を促進するのか-RandomizedFactorial Survey Experiment による検討ー
4
.
実験結果4
.
1
何が寄付の有無に影響を与えるのか 寄付の有無を規定する要因は何か。まずはこの 点を明らかにするために行ったRFSEの結果から 確認することにしよう。実験の結果は図3に整理 した。この図は回帰プロットあるいはキャタピラ プロットと呼ばれる図で,回帰分析など多変量解 析の結果をわかりやすく視覚化したものである。 iBaseJ と記されている水準はAMCE推定の際 の基準カテゴリである。このカテゴリを基準に,95%
信頼区間(横棒)がO
に重なっていない場合, その水準は統計的に有意な影響を与えていると解 釈する。 図3が示すところによれば,統計的に有意な形 で寄付の有無に影響を与えている属性は他者の'奇 付金額,管理運営費,返礼の3つである。分析結 果を解釈しやすい管理運営費の結果から検討しよ う。図3
を見ると,管理運営費については10%
か ら30%
のすべての水準が有意に負の影響を与えて いる。これは管理運営費を「とらないjという表一
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-u.10 ‘005 0.00 0.05 0.10 主寄付獲さ容の変動(%) 示が,寄付を促進させるという結果だと解釈でき る。自らの寄付金が目的外使用されていると寄付 しない傾向にあるということだろう。いわば常識 的な見解と一致する結果だといえる。 他方,他者の寄付金額と返礼については,第2
節で検討した先行研究の結果などと宇致するとは 必ずしもいえない結果だといえる。まず他者の寄 付金額については「たくさんの金額が寄付されて いるJ
という情報が提示されている方が,かえっ て寄付確率を低下させるという結果である。社会 的圧力に関する先行研究などに基づけば,多くの 金銭が寄付されている方が寄付確率を高めるよう に思われるが本稿の実験結果は逆であった。返礼 についても同様に,手書きのメッセージカードを 添えるよりも粗品など返礼に物的・金銭的インセ ンティブが付与されている方が,総じて寄付確率 の低下をまねくという結果であった。これも寄付 の返礼に関する先行研究の知見とは異なる結果だ といえるだろう。 他者の寄付金額と返礼がなぜ寄付確率を低下さ せるのかは.本稿の議論の範囲を超える聞いであ る。しかしあえてその理由と考えられる「仮説」 を述べるならば,寄付する傾向にある人は社会的 圧力などに嫌悪感を抱きやすく,ゆえに負の影響 を与えるという結果になった可能性がある。この 点については今後,さらに踏み込んだ分析が必要 ;舌重量愛緩 {お母se:'"きま革新絞} 予震災地方で3生後 10年以上活動 10まい策:lt 露干樋主体 (B隠居まわ台行動} 行 政 復興停 留民党 共E主党 6:<$:NP0t:ン担四 8;1転於i差m
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.0.1G 臥0.05 G.OO 0.05 0.10 図3 寄付の有無に対するAMCEの推定結果 注)Baseは基準カテゴリ,黒丸はAMCEの点推定値,横棒は推定値の95%信頼区間である。1
0
2
自 叩 閣 制 吋 . 白 血 個 目 白 一 一 吋 ・ 一 一 叩 叩 明 白4・ 何 時 明 日 係150 毎50 0 50 100 寄付主主審恥変動(Pヲ} 活 動 実 績
の
ase:今年新ま翌} 東北地方で3主主要 10J手以上j蓄量全 10主ド東北 毒事自画ミ主体 (Bas母一ま%台行動} 行政 l変興j斤 EH実党 共産党 8;$;NPOlzン担} 8;$;放送協会(NHK) 戦8新聞や続発新開 寄付書聖書金め有無 償ase: (Bas怨;メツゼ}シ7)]-ド} 活動李賢官主主書 2護1)幸自治0)綴5も まド書院自主語の級品 著書方自申込音響 -150 笹50 0 50 100 図4 寄付金額に対するAMCEの推定結果 注)Baseは基準カテゴリ,黒丸はAMCEの推定値,横棒は推定値の95%信頼区間である。 である。4.2
何が寄付金額に影響を与えるのか 続いて寄付金額を規定する要因の推定結果を確 認する。推定結果は図4
に整理した。寄付の有無 を従属変数とする場合の結果とやや異なる結果と なった。従属変数を寄付の有無と寄付金額に区別 することには意味があったことを示す結果だとい える。 図4を見ると,統計的に有意な形で寄付金額に 影響を与える要因は主体特性,管理運営費,控除 の有無であり,他の属性は有意な影響を与えると はいえない結果であった。控除の有無は,控除対 象となるほど寄付金額が高くなるというものであ り,これは非常にわかりやすい,常識的な見解と 一致する結果だといえる。また管理運営費につい ても,寄付の有無を従属変数とする分析結果と同 じく,管理運営費として充当しないことが寄付金 額を向上させるという結果であった。これも通説 的な見解と合致する結果だといえよう。 これらに対して主体特性のAMCEの推定結果 を見ると,法人格種別が明示されない「ボラシ ティア団体J
と比較してNPO
法人の場合,寄付 金額が有意に低下するというものであった。実務 家などを中心に法人格をもつことが団体として の信頼性を高めると指摘されることもあるが,図 4の結果によれば,法人格の有無は,寄付金額の 増減と関係があるとはいえない。むしろ,さらに 寄付傾向が抑制される場合さえある。NPO
法人に対してのみ有意な負の影響が見ら れたことをどのように解釈すればよいだろうか。 この点も今後明らかにされるべき課題だと考えら れるが,その理由を解釈するならば,NPO
法人 はたとえば「うさんくさいjといったような否定 的な印象を抱かれている可能性があり,そのこと が図4のような結果の原因となっているのかもし れない。NPO
法人がどのような印象を抱かれて いるのかに関するさらなる調査を実施する必要が あるだろう。 以ヒ本節ではヴィネットに含まれる属性ない し水準が寄付ーの有無および寄付金額にどのような 影響を与えるのかを分析した。本稿のRFSEから 得られた主な知見をまとめれば次の2
点となる。 1 )寄付の有無に影響を与える属性は他者の寄 付金額,管理運営費,返礼である。ただし他者の 寄付金額については「多くの金額が寄付されてい るj方が,また返礼についても「インセンティブj を与える庁が寄付確率を低下させる。 2)寄付金 額に影響を与える属性は,主体特性,管理運営費, 控除の有無である。特徴的な結果だといえるのは1
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善教・坂本:何が寄付行動を促進するのか-RandomizedFactorial Survey Experimentによる検討ー 主体特性であり.NPO法人だと寄付金額は有意 えで必要不可欠であることを海外の事例などを参 に低下する。 照しつつ啓発していくことにくわえて,学校教育 の場において寄付教育や社会貢献教育のコンテン ツを組み込んでいく必要もあるだろう。 無論,本稿に課題が存在しないわけではない。 例えば本稿の実験はあくまで架空のシチュヱー ションの中で寄付してもらうというものであり, 実際に金銭を寄付してもらっているわけではな い。その意味で外的妥当性にやや欠ける実験であ る点は否定できない。サーベイ実験であっても事 前にポイントを付与し,チラシを見せながら寄付 を実際にしてもらう外的妥当性の高い実験を行う 必要がある。また先行研究と逆の結果が出た要因 については,その頑健性を確かめる必要がある。 特に社会的圧力などの効果は,異なる実験デザイ ンで検証するなど,さらなる分析を蓄積していく べきである。さらに,本稿は大規模震災への寄付 行動の規定要因を明らかにするものである。福祉 事業への寄付行動などへも一般化できる知見なの かも,検証し明らかにしていくべきであろう。
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結論 本稿では,全国の有権者を対象とするRFSEに より,何が寄付行動を促進するかという問いにこ たえることを試みた。実験結果は前節にて述べた 通りであるが,先行研究が明らかにしてきた知見 と整合的なものもあれば,逆に異なる結果となっ たものもある。またNPO法人であることが寄付 行動を抑制するなど,これまで明らかにされてこ なかった知見を提示することもできた。もちろ ん,本稿の実験結果の妥当性については,改めて 検討する必要はある。しかし全国の有権者を対象 に.RFSEという複数の要因の効果を同時に推定 する方法で寄付行動の規定要因を明らかにする本 稿は一定の意義を有するものである。 具体的な本稿の意義としては次の2点を指摘で きる。第1は社会的圧力や同調圧力の効果は,実 際にはそれほど強くない可能性があることを明ら かにしている点である。実験結果から示唆される 通り,多くの属性との比較考量という観点から見 れば,何人寄付しているかという情報の効果は頑 健ではない。どのような条件が同調圧力を生むか については慎重な検討が必要である。第2は物 的・金銭的インセンティブもまた,寄付行動を促 進させる要因として機能しない可能性があること を明らかにした点である。インセンティブを与え られない方が寄付行動は促進されることを実証す る研究はそれほど多くないように思われる。この 点も本稿の意義といえるだろう。 本稿の分析結果からどのような政策的含意を導 出できるだろうか。図3
や図4
が示すように, 日 本人は自らの寄付金が団体の管理運営費に回され るのを忌避する傾向が強い。しかし寄付金のいく らかを管理運営費に回さないと活動が困難となる 場合も多い。したがってこのジレンマを解決する ことが日本人の寄付行動を促進する鍵となる。寄 付金から一定の管理運営費を差し引くことは,社 会問題の解決を効率的かつ効果的に行っていくう1
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謝辞:本稿の執筆にあたっては,匿名の2名の査読者 より貴重なご助言とご指摘を頂いた。また本稿のサー ベイ実験は,筆者らが参加する研究プロジ工クトのメ ンバーである岡本仁宏先生および三浦麻子先生(関西 学院大)のご助力を得ながら設計・実施している。こ こに記して謝意を表する次第である。無論,残された 誤りはすべて筆者らの責にある。 付記 本稿は関西学院大学2016年度大学共同研究(学 長指定研究)熊本地震関連共同研究(公募型)および JSPS科研費26780098による研究成果の一部である。 注 l 具体的な操作的定義はWebAppendixのA (URL: http://zkun.sakura.ne.jp/img/JPPS2017. pdf 2017.8.3)を参照のこと。 2 寄付の主体が個人ではなく法人や団体による 場合,物品による寄付やボランティア行動など の「時間による寄付Jである場合など,寄付の あり方には多様なタイプを想定できる。しかし 本稿が議論するのは個人が主体の金銭による慈 善的寄付である。既存の寄付研究の多くも個人 主体の慈善的金銭寄付の分析を行っている。 3 統計的因果推論については岩崎 (2015)を参 照のこと0 4 同様の指摘を行うものとしてBekkersandWiepking (2011)がある。 5 この点に付言すれば,既存の研究は環境や福 祉 な ど , 特 定 の 分 野 の 慈 善 事 業 を 対 象 に し た 寄 付を従属変数としており,本稿が対象とする災 害支援への寄付行動を分析する研究が少ないと いう問題もある。 6 さ ら な る 要 凶 実 験 の 説 明 はAuspurget al.(2015)を参照のこと。 7 この実験ないし調査は「関西学院大学人を対 象とする行動学系研究倫理委員会」の承認を得 て実施している(承認番号2016-51)。 8 Satisficerとは中点ばかりを選択するなど,自 身の回答努力を最小化するような回答者を指す (三浦・小林2015a)。 9 Satisficerの 有 無 は 性 別 , 教 育 水 準 ( 学 歴 ), 年齢,収入などと有意に関連するからである。 10 Sa tisficerの識別法および、警告文の詳細はWeb AppendixO)Bを参照のこと。 11 筆 者 ら の 調 査 で は 計3つのSatisficer識 別 用 の設問を用意しており, これらすべての設問で、 Satisficerとして識別された回答者をデータから 除外している。 12 分析に際しては,実際に記入された金額を用 いている。 13 Googleで 「 寄 付 チ ラ シ 」 な ど の キ ー ワ ー ド で画像を検索し,寄付を募る際に用いられてい るチラシを見ると自明であるが,実際に用いら れているチラシに含まれる情報量は多い。つま り多くの要因を含む本実験の方が,フィールド 実験などよりも外的妥当性が高いと考えられる のである。 14 水 準 の 組 み 合 わ せ は276480通りであるから, 連 続 し て 同 ー の 架 空 の チ ラ シ が 提 示 さ れ る 確 率 は1/2764802である。 15 プリテストは, 2016年11月10日から11日にか けて, Yahoo!クラウドソーシングを利用し実施 した。具体的には,選択肢を自由記述とするA群 と選択式にするB群 を 作 札 そ れ ぞ れ に 調 査 協 力 者(回答者)を無作為に750人ずつ割り当て,選 択肢の違いの効果について確認する実験を行っ ている。 16 具体的には実験を繰り返すにしたがって,寄 付金額が体系的に低下するという傾向を確認し た。 17 詳 細 な 結 巣 はWebAppendixのCを参照のこ と。 18 これら共変量の操作的定義はWebAppendix のDを参照のこと。 19 共変量を投入して分析した方が, AMCEの標 準誤差の値が小さくなる。 20 ロバスト標準誤差の推定にはRのmultiwaycov 論文 パ ッ ケ ー ジ を 利 用 し た 。 ま た ロ バ ス ト 標 準 誤 差 に 基 づ く 有 意 性 検 定 はlmtestパ ッ ケ ー ジ を 利 用 し 行 っ た 。 な おOLSによる推定の妥当性は, Hainmueller et al.(2014)により既に証明され ている。 参考文献 Alpizar, Francisco, Fredrik Carlsson, and Olof Johansson-Stenman (2008)“Anonymity,
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