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日本における婦人労働者 : その生活構造と労働者福祉について(第2報)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 日本における婦人労働者 : その生活構造と労働者福祉について(第2報). Author(s). 関谷, 嵐子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 25(2): 33-47. Issue Date. 1975-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4393. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 関谷嵐子:日本における婦人労働者. 日本における婦人労働者 一一一 その生活構造と労働者福祉について (第2報)---. 関. 谷. 嵐. 子. Women W orkers in Japan. (Part 2). l f i i … Their Standard System of Li are… r Wre v ng and The Ranko seki ya he number of working women i n Japan has As menti t l (Sekiya n par oned i ,1974), t. l abor market has great i ter year si y nce l955 or so, and the woman l ncreased year af d h i i i i h t l i i ty and i t n quant n qua expanded both i y , And t s ope t at varous mprovemen s. d be introduced in the personnel management of women workers. shoul ” l i i l t s New Fea- hi i ei h on t l i e s art c si s the Chap,I Sect n part 2(t . The Sect ,3of t. fe i i r aI Changes;three types viewd from the l tures of Women W r orkers caused by lndust ’ ’ ’ l k b h i i h l b k t t f r ma n o n l l l e e a o s 1 sha cassiy women wor ers a or mar e v y cycl e stages i basi i i st cal dat a publ shed by the Ministry of Labor, Analysing these data, s of the stat f i d be cl assi ed i nto the l have so far reached a concl usi on that women workers coul i fol l fe cycl urther cs, though f i i st th thei e characteri owi ng three types i n connect on wi rl i aborat on i s sure to be necessary, el. i he younger, Their typical behav i Type A abor ty type, consi or m the l st ng oft , Majori l A i 直 l h l f l l t i i t pprox a ey a oyment s short term empl market i , ,e., premarta empoymen, l d h )e, but the percentage s ows a sow 。wn of women workers in Japan belong to this ty1 curve.. A -1, Persons i oyment e empl n stabl . A -1 1, Persons i oyment n unstabl e empl ,. .‐groups.) ′ l l f i i er sub may be c ass ed into smal i dd l Type B. Mi ty type, consi st ng of mi e‐aged workers. nori B -1, Persons i oyment e empl n stabl , l dren. dowed wi th no chi B - 1 - 1. Unmarri ed, d~orced or wi , h l d i h d i B -1 - 2, Marri t ren, no c e, w l dren h chi B -1 - 3. Marr i t ed , , wi. ( These A ‐ l. l and A‐1. l dren dowed th chi B - 1 - 4. Di vorced or wi . , wi b d Th i i i s the s type i B ‐1 u s on of thi 1. Persons i e s v oyment e empl n unstabl , i i he workeng cond t ob stabi 一 ons and j same as that of Type B 一 .・ But t. th those 。f Type l are l 1 i i ow and i nsecure compared wi t es of Type B ‐1 B」1 . l consi i 1 i 1,there may be ment st ng oned B ‐ 1 ( Besides these B ‐l and B -1. i abor market red from the l , They of reserves ,e,, those who have once ret ,i Th h h b h i d i i ma l h ~ i e h t t ome s i t r y get j n e t o u e s e o s o r w y o u s ew s are most w , y 33.

(3) . 関谷嵐子: 日本における婦人労働者 ai ime.) ob at any t Type C. Mi ty type, consi nori i st ng of those who are older than those of Type B . C ‐ 1, Thosewho correspond to B - 1 , C ‐ ロ. Those who correspond to B ‐1 1. C一 m. Housewi h l l ves w o are unski h the l ed i abor market ,. 1 1‐1, Re‐empl C‐1 oyed persons who were formerly in Type B - 1 1 1.. ln many cases thei r past experi f i i ences and qual i cat ons are notavailable for thei r new j obs ,. C - 1ロ ー 2. Newly employed persons who are ent i rel enced. y unexperi. 第一章 日本にお ける婦人労働者階層の成立と推移 (続 め -- あ わ せ て 若 干 の 系論 的 コメ ン トによ る. (3 } 産業構造の変革と婦人労働者 の諸タイ プ;ライ フ・サイクル的に みた. 三つの類型化 (仮説の設定) )と 3 6 前述のように、.i955~6 0年以降の婦人労働市場の拡大の内容は、 数量的拡大 (第1表) 、 産業範開と職種 範囲の拡大 (第2表、 および前節参照) という 2点 に集 約 さ れ る こ れ らは 第 、 。 、 二次産業従 事範囲の拡大 (繊維から機 器への移行 ないし軽工業を中心とした一般的拡散) 第三 、 、 次産業従事範囲の拡大 (商業・サー ビス業への拡散) である それの基底をなす第一次産業従事者 。 (女性の場合 は 家 族 労働 力の形態をとること が多い) の減少傾向 (1960年国調以降にみられる) は、 労働力化率 (第1表におけるBH Aの%) を低下させている。 が、それは第一次産業における家族 ) すなわち 家業の分解 3 7 従業者の激減より ●もゆるやかなカーブである。 による女子の無業化傾向を 、 上まわって、 雇用化が顕著に増大している の で あ る この 点 は 第1 表 の C“ % (15才 以 上女 子 の う ち 。 、 A. の雇用者比率)、 C売 B% (女子労働力 人口中の雇用比率) の、 経年的増 大から明らかである。 とく に 1967 年 以 降、 女 子がは た らく、 とは50% 以 上 が雇用 労 働力 化 を 意 味 して いる ・1973 年 に は 。 、 ) 1 を 占 め るに い た た 38 婦人労働 者数は、 1 1 8 6万人 全雇用労働者 の 、 っ 。 , 3. 第1表. 年. 婦人労働力数の推移. A. B. 女子15歳以上人口. 女 子労働力人口 万人. 万人. 1948. S 23 .. 1949. S24. 1950. S25. 1951 S26 1952. S27 1953 S28. 34. B /A %. C. 女子雇用者 万人. C/ ,. A %. C /B %. r 284 7 ). ( 1350). ( 4 7 ) .4. (329). 13 ( ) .3. ( 24 ) .3. ( 2871 ). ( ) 146 1. ( 50 .8). (309). ( 10 ) .7. (21 ) .1. ( 2887 ). ( ) 142 3. ( 48 ) .9. (317 ). (11 ) .0. ( 22 ) .3. ( ) 2965. ( 1448 ). 48 ) ( .8. (372). ( 12 ) .5. ( 2.7 ). ( 30 17 ). ( 150 4 ). ( 49 ) .9. (390). ( 12 ) .9. ( 25 ) .9. 3027 ( ) 2949. ( ) 1952 1608. 13 .7. 25 .3. 53 .9. (405) 404.

(4) . 関谷嵐子: 日本における婦人労働者 1954 S. 29 1955 S,30 1956 S,31. 1957. S.32 1958 S,33 1959 S 34 1960 S。 ・35. 1961. S。36 1962 S。37 1963 S。38. 1964. S。39. 1965. S。40 1966 S。41 1967 S,42. 1968. S。43 1969 S。44. 1970. S。45. 1971. S.46. 1972. S,47. 1973. S,48. 002 088 (3 )3 , ,. )1 (1 644 ,629 ,. 54 .2. (424) 424. 14 ,I. 26 ,O. 059 1 55 (3 )3 , ,. )1 (1 2 715 73 , ,. 56 ,n. (466) 465. 15 .2. 27 ,I. 3 225 131 ( )3 , ,. 8) i 75 (1 765 , ,. 56 .4. (512). 539. 17 .2. 30 .5. 195 (3291) 3 ,. 7 92 )1 (1 777 , ,. 55 .6. (555). 554. 17 .3. 31 .I. 360 261 (3 )3 , ,. )1 7 97 783 (1 , ,. 54 ,6. (601) 601. 18 .4. 33 ,7. 335 3 ,. 794 1 ,. 53 .7. 616. 18 .5. 34 .3. 392 3 ,. 828 1 ,. 53 ,9. 695. 20 .5. 37 .9. 412 3 ,. 854 1 ,. 54 ,3. 738. 21 ,5. 39 .8. 3488. 861 1 ,. 53 .5. 785. 22 .7. 42 .I. 3581. 862 1 ,. 52 .O. 811. 22 .7. 43 .5. 3675. 878 1 ,. 51 .I. 馳評 8 76. 23 ,9. 46 .7. 3758. 903 1 ,. 50 ,6. (873) 913. 24 ,3. 48 .O. 3831. 949 1 ,. 50 .9. (929) 969. 25 .3. 49 .7. 3B92. 991 1 ,. 51 .2. (964). 004 1 ,. 25 ,8. 50 .4. 3954. 00 2 , 3. 50 .7. IP32. 26 .3. 51 ,3. 4P07. 007 2 ,. 50 ,I. IP48. 26 ,I. 52 .I. 4P60. 024 2 ,. 49 .9. n96 1 ,. 2 7 .O. 54 .I. 4ユ06. 2004. 48 .8. i16 1 ,. 27 ,2. 55 .6. 4ユ48. 1981. 4 7 .8. 120 1 ,. 27 ,O. 56 ,6. 4 239 ,. 2 045 ,. 48 .5. 186 1 ,. 28 ,I. 58 .O. (労働省婦人少年局 「婦人労働 統計資料」 「婦人労働の実情」 各年版より抜すい、 算出。 5歳以上の修正値。 途中から統計の方法の変化があるので、 4歳以上。 その他は1 1958年以前の (.) 内は1 数字は、 厳密に時系列的につながるとはいえない。). 第2表は、 産業別雇用状況の大まかな推移を示 したものである。 第三次産業の比電の増大 (商業. お よ びサ ー ビス 業) 、 製 造工 業 に おけ る紡 織 分 野 の 激減 (48 → 37 → 25%へ) 、 があ と づ け られ. ″ る。 あきらかに、 もはや 紡績 女子″は、 婦人労働者の基本的類型を形成していない。 さて、 第3表の、 職業小分類にもとずく婦人就業者の職業分布の状況について、 若干の指摘を し ておく。 これは、 後述するA・B・Cの婦人労働力類型の職業的 基礎として対応的に考察される。 ) 3 ま た、 同 じく その 考察 の な か で、 とく に低 賃 金群 が職 種 的 に 形成 さ れ てい るこ と (前 節、 注3の3. 参照) を問題点として指摘するための、 資料としての位置をもつ。 それによれば、 二、 三の衰退的 35.

(5) . 関谷嵐子: 日本における婦人労働者. 例外をのぞいてどの職業分野でも就業者数は増加しており その中心はいうまでもなく雇用者 であ 、 る。 なかで減少傾向が顕著な職種と して、 助産婦 紡織関係職種 家事女中 (注 47} 参照)がある 、 。 、 一方、 増加傾向にあるまたは顕著な増加を示すものとして 小. 、 ・中教員、 看護婦、 事務員、 電話交 換手、 などの職種が指摘される。 いずれもその労働と生活におい て 多面的な問題をかかえた婦人 、 第2表 産. 業 雇. 用. 製. 造. 大. 別 者 工. 紡 そ. 分. 類. 産業別女子雇用の状況 (%). の. 1949年. 1959年. 1972年. 100 .0. 100 .0. 100 ,0. 業. 32 .1. 34 .4. 33 .6. 織. ( 48 .0). (37 ) .0. 他. ( 52 .0). 63 ( ) .0. 計. 製造兼 小 売業. 6 .3. 土 木 建 築 業. 2 .O. 商業 (含金融業). 10 .3. 運 輸 通 信 業. 5 .6. 自. 由. 業. 12 .9. 公務及 び団 体. 12 .6. そ. の. 他. 4 .5. 拾勧醸 23 .3. 産. 業. 1971年. 中. 製. 計. ioo ,O. 分. 食料 品 ・た ば こ. 11 .3. 類. 繊. 維. 25 .1. 器. 1 5 .6. 電. 造. 別. 気. 業. 機. 4 ,2. 29 .4. 4 3 .7 .7 サービス業 サービス業 28 .3. 2 .7. 25 .3 2 .8. 9 .6. (婦人少年局 「婦人労働の実情」、 総理府 「労働力調査」 より 計算作成。). 労働者群であり、 その詳細は後述とする。 さて以上は、 いずれも、 近年の1 0~2 0年間における 日本の産業構造の諸変化が、 婦人労働市場に 与え た 外見 的 か つ 概括 的 な特 徴である。 ここではすくなくとも 職業 (または職種) の多様化と 、 変転が指摘されるであろう。 この点はいわば、 前稿 (第1報) の追確認をなすものである 。 この婦人労働者の職業的多様化は、 さらに、 労働力構成の諸面であきらかである 以下 本節の 。 、 むすびとなる婦人労働者の三つの類型化 (仮設の設定) へと集約するために 労働力構成上の諸問 、 題 を 追 っ て ゆく・こ と と する。. ( ) 年令構成の高度化 i. 第4表は、 婦人労働者 の約2 5年間における概括的な年令構成の ・推移である。 第5表は同 じくそれ の、 平均年令と企業規模別にみた年令分 布状況である。 この二つの表から次の点を指摘できよ う 。 イ 平均年令の上昇。 1950年の前後、 すなわちいわゆる″紡績女工 類型がまだ明瞭に看取さ 〃 れる時期の、 婦人労働者の平均年令は2 3~2 5才であるが、 1960年代にはそれは2 0才代後半に移行 し、 1970 ・年代に 入ると3 0才を越えることとなっ た。 この場合、 男子労働者の平均年令は3 3才前後 で ず っ と コ ンスタ ン トで あ り、 こ れ は 男 子 の 労 働力 人口 の 年令 分 布と ほ ぼ パ ラ レル な構成 (若年 者 9 ) に 雇 用 者 が多 い が) の 結 果 で あるこ と が 知 られ て いる 3 。. ロ 年令構成の特徴。 男子労働者の上記の特徴にくらべ、 婦人労働者の年令分布の構成はことな 4才層の若年者が圧倒的に多く、 それより高年令層の分布はずっと低く なる ほぼ 結 0~2 っ ている6 2 。 、 36.

(6) . 関谷嵐子;日本における婦人労働者. 第3表. 職業小分類別就業者の推移. (女子比率のたかい職種、 女子が大半を占める職種、 女子の新しい専門職などを、 有意的に抜き出した。) 業. 職. 分. 類. 専門的・技術的職業 小. 学. 中. ″. 校. 教. 員. ″. 高等 〃 特 殊 学 校 ・幼 稚 園 教 員 大 そ. の. 学 他. 教 の 教. 薬. 剤. 助. ,産 健. 保. 護. 看. 婦. 栄. 1 9 70年. 756 ,700 154 ,600. 965 ,600. 1 ,256 ,425 187 ,375. 603 ,232. ド, 鰯 米 11 ,218. 士. 養. 保. 40 ,600 25 ,600 21 ,800. 母. 管理的職業従事者. 59 ,500. }324 ,100. 40 ,280. 幼 49 ,740 特 5 ,280. 10 .900 24 ,600 16 ,600. 24 ,755 24 ,170 17 ,225. ,440 ,700. 189 ,500. 15 ,600 306 ,780. 米 46 ,300. 95 ,845. 43 ,800. 79 ,200. 97 ,590. 1 事 務 従 事 者 ,166 ,753 一 627 般 事 務 ,807 372 会 計 ,255 外 勤 事 務 (集 金) 12 ,220 50 その他事務 (速記・タイ ピス ,689 ト・キーパンチャー等操作員 ). 1 ,681 ,600 973 ,000. 2 ,707 ,400 2 ,584 ,300. 3 ,622 ,935 3 ,462 ,825. 販 売 販. 員 1,102,866. 1 ,647 ,154. 1 ,921 ,500 1 2 5 5 , ,800. 2 ,440 ,600. 2 ,642 ,415 1 9 0 7 , ,205. 35 ,021 29 ,975. 185 ,300 54 ,100. 256 、400. 225 ,155. 技能工・生産工程作業者および単 2,451,844. 3 ,100 ,413. 4 ,076 ,500. 者 店. 運輸通信従事者 車. 掌. 電. 話. 純労働者 粗 織. 紡 工. 換. 父. ・. 精. 布. 手. 紡 工 工. 編 物 工 ・ メリヤス編 立工 電気機械器具組立工・修理工 サー ビス職業従事者 家 事 女 家. 政. 中 婦. 給 仕 人 ・ 接 客 女 中 美. 容. 師. 理. 容. 師. 89 ,224. 616 ,500 17 ,100. 64 ,200. ID0 ,000. 44 ,914 20 ,214. 70 .900 89 .900. 303 ,710 17 ,606. 1 ,207 ,620 26 ,700. 86 ,930 38 ,580. 52 ,725 145 ,110. 117 ,600. 89 ,119. 251 4 ,84. 4 ,936 ,425 87 ,930 226 ,865. 271 ,700. 237 ,000. 22 ,400. 373 -446. 499 ,600. 9 2 7 ト8 ,8. 257 ,100. 米米 米米. 28 ,485. 23 ,931. 従 事 売. 米. 12 ,445. 8 米 31 ,33 婦 米 1 1 1 ,68 人 米130 8 ,15 婦. 護. 1 9 6 5年. 員 員 師. 看. 1955 年 1 9 6 0年. 米米 米米. 米 米米 0% 米男子は約2 米 男子は約2 0~2 5%. 134 ,525. 361 ,650 2 ,000 ,100. 入 ) (住込. 0 8 5 0 }1 ,5 (給仕人). 詰 系) (擦酔±交. 米印=男子が0か0にちかい職種。 米米印=自営者をかなりふくむ職種。 (国勢調査および、 婦人少年局 「婦人労働の現状」 より抜すい作成。). 54 ,820 23 ,775. 68 537 ′ 5 124 ,760 248 ,970. 155 ,165. 米 米 米米 米 米米 米 米米. 37.

(7) . 関谷嵐子:日本における婦人労働者. 第4表. 婦人労働者の年令階級構成の推移. 1 5~19才 2 0~2 4才 2 4才 35~39才 40~5 4才15 5~29才 30~3 5~6 4才16 5才以上 \. ・. ノ. 19 48. 47 .7. 28 .8. 8 .2. 4 .5. 3 .8. 195 5. 25 .5. 29 .7. 13 .4. 8 .I. 6 .9. 13 .4. 2 .4. 0 .7. 1960. 25 .3. 27 ,5. 12 .7. 8 .7. 7 .5. 14 ,7. 2 .9. 0 .7. i 96 5. 19 .4. 27 .5. 11 .2. 8 .4. 9 .2. i9 .2. 4 ,I. 0 ,9. 19 6 8. 16 .7. 26 .5. 11 .4. 8 .3. 9 .6. 21 .6. 4 .8. 0 ,9. 19 69. 14 .4. 27 .9. 11 .5. 8 .2. 9 .4. 22 .4. 5 .2. 1 .0. 197 0. 12 .6. 28 .9. il .3. 8 ,i. 9 .7. 23 .O. 5 .4. 1 ,1. i 9 71. li .2. 29 .7. 10 .2. 8 .2. 9 .8. 24 ,I. 5 .8. i .2. 1 972. 9 ,6. 28 .O. 10 .7. 8 .7. 10 .0. 25 .5. 6 .2. 1 .2. 197 3. 8 .9. 25 .5. 11 .7. 9 ,O. 1 0 .3. 26 ,7. 6 .5. 1 .4. 第5表. 壕 i948. 6 .o. 平均年令. (満). 1 000人 ,. 以上規模. 500~ 999 人. 100~ 499 人. 30~99人. 1 0~2 9人. 23 .5才. 54. 25 .4. 58. 26 .I. 59. 26 .3. 60. 26 ,6. 61. 26 .6. 25 .8. 24 ,0. 25 .3. 27 .5. 29 .I. 32 .6. 62. 26 .9. 25 .8. 24 .4. 25 .7. 28 .3. 30 .5. 32 .8. 63. 27 .2. 25 .8. 24 .3. 26 .I. 28 .6. 31 ,3. 33 .O. 64. 28 .2. 26 .4. 24 .7. 26 .3. 29 .9. 32 .O. 32 .9. 65. 28 .I. 26 .4. 25 .0. 26 .9. 29 .7. 32 .0. 33 .2. 66. 28 ,3. 26 .5. 25 .1. 27 .O. 29 .9. 32 .3. 33 .5. 67. 29 .O. 27 .O. 32 .5. 33 .6. 29 ,O. 26 .O. 27 .9 ÷÷÷/ 27 .8. 30 .9. 68. 25 .7 、. 69. 29 .5. 27 .I. 28 .3. 32 .7. 70. 30 .2. 27 .7. 28 .9. 33 .7. 71. 30 .8. 28 ,3. 29 .5. 34 .6. 31 .4. 28 .6. 30 ,O 30 ,9. 35 .6 36 ,6. 38. 情 」. 男子平均 年令(満). 23 .8. 73. 人 労働の 実. 婦人労働者の企業規模別平均年令の推移. 49. 72. 国 各年 勢 調よ 査 り抜すい ・ 労 働力 ) 調査 (「 婦. 32 .3. (32 .9). 33 ,2. 29 .2 て30 .4). (31 ) .6. 」 」3 2 .0. (36 ) .1. ( 「婦 人 労働 の実情 」 各年より抜すい. 33 .9. ).

(8) . 関谷 嵐 子: 日 本 に お け る 婦人 労 働 者. 婚年令以降の、 労働市場からの退潮が明らかであるが、 この点についても時系列的にはかなり顕著 な変化が指摘される。 一つは、 未成年層の激減であり、 これは 若年人口の減少とともに学歴の伸長 が 基 本 的 原因 であ る。 20~24才 層は 一 貫 して、 全 体 の ほ ぼ30% 弱 である か ら、 平 均年 令 の 上 昇の 一 因は 未 成年 層 の 減 少に あ る。 第 二 に25才 以 上 を 5才 き ざみ にみ て ゆく と、 25~29才 層は10% 強 であ. る がや や 減 少 傾向、 30~34才 層 は8 % 強、 35~39才層 は10% 強で、 と も に 増加 傾 向と い うの が こ の. 4才層のいわゆる中高年令層の進出が1965年あたりからいち 0~5 1 0年間の推移であ る。 第三は、 4 4才層の高年令群も増加していること、 である。 平均年令の上昇 5~6 じるしく増大していること、 5 はこれら中高年令層の進出の結果である。 ・ 企業規模別にみた年令分布の特徴。 平均年令の上昇は当然、 どの企業規模の場合にもみられ ノ. る。 従来の傾向として、 中小企業ほど平均年令がたかいこと、 および、 近年の傾向として、 中小企 業ほ ど年令の上昇中が大きいことが指摘される。 ところで周知のように、 中小企業では全般的に賃 金水準が低く、 また年功賃金体系が未成立で、 年令別賃金上昇率は男子の場合も低い。 1960年あ. たりから深刻化する産業界の労働力不足は中小企業の場合によりいちじるしく、 労働力吸引のための 賃金上昇が顕著である。 また、 追加労働力としての婦人労働者の雇用もより高年令群にまで拡散し. てく る の で あ る。 因 みに、 1972 年 の 規 模30人以 上 事 業 所 の 現 金給 与総 額 の男 女 格差 は100対 50 2、 . 4 0 ) 10人以 上 の 場 合の 定 期 給与 に つい て は100対 52 .4 で あ る。. 以上の諸点から、 産業構造の変化にともなう婦人労働者の年令構成上の特徴として、( )若年 (未 a 一 b 婚) 者、( )中年 (未既婚者)、(c )中高令者(代表的には 家庭の主婦.) 、 の三つのタイ プの形成が 指摘される。 すなわち (a )群の相対的減少と (均群の増大、(c )群の広範な登場である。 i {i ) 労働市場滞留年数の長期化 (もしくは断続的長期化). 周知のように、 男子の場合は年功賃金体系によっ て保障される終身雇用型 (学卒入社 → 停年退 職) が、 日本の大企業では基本的な、 労働市場の型を構成 して きた。 こ れ は当然のことながら、. 婦人労働 市場にはあてはまらない。 婦人労働市場の基本型は、 若年・短期雇用型である。 以下の、 労働移動状況、 離職状況、 勤続状況などを通して、 今日 も依然として、 上述 …の{ a )群労働力 (若年. 短期雇用型) の支配的存在を確認できるであろう。 第6表は離職者の勤続期間であるが、 これによ 第6表 離職者の勤続期間. 間 3ケ月未満 年 \ミ (%). 3~6ケ月 6ケ月~1年 (%) (%). 1~2み. 2~5年 (%). 0年 10年以上 5~1 (彬) (%). 19 64 ( } 女. 21 .8. 28 .3. 17 ,0. 23 .9. 5 ,6. 3 .5. {男). 25 ,9. 23 .2. 16 .I. 20 .3. 6 .7. 7 .9. 6 .I. 6 .7. 500人以口女 ). 17 .7. 34 ,3. 11 ,8. 23 ,4. (男). 25 .7. 10 ,9. 19 .2. 6 .I. 1 0~2 9人 {女). 19 .7. 18 .3. 25 ,6 27 .6. 26 .5. 19,5. 22 .2. 4 ,4. 1 ,8. 27 .O. 17 .2. 18 .O. 6 ,I. 4 .1. 12 .5. 2 ,8. {男) 1 970 ( 女). 10 .6. .9 13 ,. 15 .7. 18 ,3. 26 .2. 1 9 71 ( 女). 8 .O. 12 .8. 19 ,6. 28 .3. 12 .8. 1 9 72. 15 ,6. 2 ,9. ( ) 女. 8 .4. 12 ,9. 14 .6. 19 .O. 12 ,9. 1 9 73 {女 ). 8 ,O. 11 ,3. 14 .9. 18 .O. 29 ,O 31 ,O. 3 .3 2 .9. 13 .5. (「婦人労働の実情」 1 965 97 4 年版より抜すい) .1 39.

(9) . 関谷嵐子:日本における 婦人労働者. れば、 6ヶ月 未満という ごく短期の勤続期 間で離職する 場合は男子および中小企業に多いこと に れらは不安定的職場、および若年男女 の高い労働移動志向 を意味する) 6ヶ月~1年未満では男女 、 、 ともに離職率がたカ斗、が1970年代になるとそのなかで女子の離職比率 が減少 し定着性がたかま て っ い る こ と、 そ して 2 ~ 5 年 お よ び5 ~ 10 年 勤 続 者 の 離 職 が増 大 して い るこ と が 指 摘 さ れ る。. 第7表は婦人労働者の平均勤続年数 の推移 である。 それによると 婦人労働者の平均勤続年数は 、 大体男子の場合の1/ 2であること、 大企業ほ ど勤続が長い傾向にあること、 などがあげられよ う。 第8表は]年以上雇用を中断 したあとの再雇用、 すなわち 労働市場への断続的接触の状況で ある 、 。 女子雇用者の1 3%、 とくに2 0 5才以上については各年令階層とも1 5%前後の流出入状況が指摘され . ) 41 る。 また、 勤務の中断期間は未婚者は1 .8年、 既婚者は約5年前後である。 第7表. N 19. 女. 4. 61 62 63 64 65 66. 婦人労働者平均勤続年数 子 男 (年). 3 .6 3 .8. 68. 1 1 0人以上計 1 ,の0人 ,000~ 10~9 9人 (年) 以 上( (年) 年) 999人(年). 7 ,2. 1 9 68. 3 .9 4 .O. 7 .8. 70. 3 .8. 7 ,2. 72. 3 .9. 4 .O. 7 .8. 8 .O 8 .2 8 .6. 7 .9. 4 ,3. 4 .3 4 .3. 69. 7 .5. 4 .I. 67. ミ子. 子 (年). 4 .4 4 .5. 71. 4 .7. 3 ,7 3 .7. 5 .I 5 .2. 5 .2 5 .3. 3 ,7 3 .8. 5 .4. 4 .O. 4 .O 3 .9. 4 .2 4 .4. 4 .5. (「婦人労働の実情」 各年より抜すい). 第8表 再就職の状況 (]971年). 義ミ. 未. 婚 (紛. 有配偶. (鰯. 社・産別 {紛. 女子雇用 者中再就 矧 識者比率(. 計. 22 .9. 59 .3. 17 .8. 1 5へ-24. 10 ,3. 75 .5. 23 .O. 1 .I. 2 5へ-2 9. 4 .O. 36 .6. 57 ,2. 7 ,I. 3 0^一3 4. 12 ,8. 14 ,7. 77 .2. 9 ,9. 3 5へ}39. 9 .4. 78 .1. 16 ,8. 13 ,5. 4 0^-4 4. 17 .0. 7 .0. .3 、 75. 18 .7. 4 5~ 4 9. 6 .6. 68 .6. 15 .I. 25 .7. 一5 4 5 0‐. 5 .8. 13 .7. 51 .2. 43 .I. 5 5才以上. 14 .O. 2.4. 37 .8. 59 .8. 11 .2. (曲 再就職とは 勤めをや めて1年以上たってか 再び勤めに出るよう にな った雇用者. (「婦人労働の実情」. 1973 18 . P .から算出。. 総理府 「就業構造基本 調査」 による。). 以上の諸点は、 婦人労働者の労働市場滞留の若干の長期化傾向並 びに断続的な滞留状 況を すな 、 わち結論的には一般 的な短期雇用型を示すものである。 これをさらに第9表で職業別に追 てゆく っ 40.

(10) . 関 谷 嵐 子: 日本 に お け る 婦人労 働 者. と、 紡績職種および電気機器精密機器職種群に若年・短期勤続 グループ、 教育・医療を中心とした 専門 職 また は 技術 職 群に中年・中高年令の長期勤続グループ、 保険外交員などに高年令・短期勤 続 グループという類型的な存在状況が指摘されるであろう。 中年・中高年令・長期勤続 グループで. は教育職 (小学校以上では男女共通の) 賃金が比較的たかいの に対し、 看護婦 (その底辺としての 准看護婦) や保母など女性固有の職種群における低賃金の存在が目立っている。 男女の賃金格差の うち、 この女性固有の専門職種群に おける低賃金は、 歴史的に一貫してみ出せる傾向といえる。 第9表. 年. \\\ \\\ 種. 職 キ. タ イ ー ノぐ ン. 精. 紡. 撒. 布. 文. 和. 給与・勤続年数事例. ピ チ. ス. ト ー. ャ. 工 工. ラ ジオ・テレ ビ・総組 立 店 売 販 外 交 険 保 美 容. 20 .5. 師. 保. 健. 婦. 看. 護. 婦. 看 補 護. 中. 学. 校. 教. 校. 教. ″ 小. 婦 者 母. 保. 学 ″. 9 ,2 9 .9. 9 ,I 11 .6. 剤. 准 看. 13 .6. 工 員 員 師. 薬. 護 助. 14 ,4. 諭 (男) 諭 甥). 20 ,3 11 .6 23 .5. 19 .2 11 .7 12 .2. 9 .6 3 .7. 2 ,9 4 .O 2 ,I 3 .9. 2 ,8 4 ,7. 5 .4 9 .7. 6 .4 2 .8 5 .2. (年). 守円 ) 40 .I. 5 1 .7. 16 ,7 13 ,4 * 17 .8 27 O . 18 ,2. 30 .6. 37 ,8 3 .I 4 .2 2 .9 3 .6. 34 ,4. 5 .2 5 ,3. 34 .I. 2 .9. 34 .8 28 .4. 10 .6 6 ,9. 22 .4 33 .3. 6 ,2 10 .6. 18 .7 13 .6. 39 .2 37 .2 42 .4. 29 .O 32 .5. 3 .O 2 .6. 35 ,8 54 .5. 53 ,8 67 .9. 56 .3 38 .O 40 .4. 19鑓. 1972. 1970. 1964. 1961. 定期給 勤続年 ) 仔円) 与守吟 数 (年. (年) 5 .5 3 ,O. 3 .3 5 ,5. 3 ,2 3 .4 5 ,I. 4 .4. 守円 ). (年). 53 ,9 50 .O 39 .3. 5 .6 3 .2. 42 .3 44 ,2. 48 .6 66 ,3. 平均年 ) 才 令{. 3 ,6 6 .2. 20 ,5 25 .O. 5 .4. 22 .7 42 .9. 3 .7 3 .5. 5 .3 13 .6. 8 .1 3 .9 4 ,3. 21 .9. 25 ,3. 32 ,2 36 ,8 34 ,8. 22 .9 25 ,I. 35 .I 33 .3. 13 .3. 36 .5. 15 .6. 38 ,O. 1 4 .7. 36 ,3. 5 973年より抜すい。 労働省 「賃金構造統計基本調査」 による。 ) 96 (「婦人労働の実情」 1 .1 *1965年. { Kb xc )の 年令構成的類型は、 つぎのような具体的内 a 以上の帰結として‐ 婦人労働者の、 前述 した 容をもつものと して確認される。 { a ) 若年・未婚・短期勤続 (そして低賃金) グループ。 この類型の、 労働市場との接 触の形は、 基本的には、 学卒就職 → (転職・または短期的雇用中断) → 結婚または出産・育児退職、 とい 況 う 短期 的・ ÷過 的 な も ので あ る。 今 日、 ライ フ ・ サイ ク ル の 進 展 に あわ せ て、 この 階層 の 行 動 状. b )に移行しつつ離職・再就職をくりかえ す労働市場との断 を推定するならば、 当然のことながら、{ 続的接触状況の普辺化を考えることができる。 梅村又次氏のいう 犠縁辺労働 力群・ の最大の予備軍 が、 この層の中で形成される。 雇用の断絶の前後では職種や労働条件の継続性は、 雑務的下級事務 や販売職種の場合は偶然的に存在するが、 多くの場合見出されない。 専門職の場合も、 職種は継続 2 4 ) 的であっても雇用条件 や経験年数の算定などでかなりの不利が指摘されてい る。 (b) 中年 型 グ ル ー プ。 年令 層の 進む に つ れ て 当 然の こと な が ら 既婚 者 が増 大 す る が、 こ の グ ル ー 41.

(11) . 関谷嵐子; 日本における婦人労 働者. プにはいくつかの分化が成立する。 勤務の中断をともなわず長期的に労働市場内部にある者 (これ 4 ) 3 は典型的には職場または勤務先が同一である長期勤続者である。 官公庁、 公社、 大企業の一部、 職 業 的 に は 教 員 な ど専 門 職に多 い と 考 え てよ い。 ) や、 フ ル タイ マ ー か ら パ ー トタイ マ ー へ、 と い. っ た労働時間形態の選好や雇用先の移動をおこなうもの、 中断・再就職・移動などをくり返しなが らも全体と してみれば労働市場滞留型と考えられるもの、 などがあげられよう。 したがっ て或る場 合には、 年功型身分や賃金体系が勤続に対応的であることもある (ただしとくに民間企業では男女 の格差は拡大し雇用条件の安定度はかなり悪い)。 が、 かなり多くは中小企業的ないしは流動的な、 低度な質と労働条件をもつ労働力タイ プとしてとらえられる。. {c ) 中高年型。 これには、 長期勤続ないし長期労働市場滞留者、 典型的な再就職者 (育児期間の 両端のいわゆるtwo cycles型)、 不熟練労働力としての労働市場への初登場者などがあげられ. る。 こ の う ち、 か なり の 部 分 が 事 実 上の パ ー トタイ マ ー (短時 間雇 用 お よ び臨 時 雇用) であ り、 カ ジュ ア ル な 労 働力 群 を 形 成 し て いる、 と 推定 してよ い。. { i b 既婚婦人労働者の増大 l 上述したような、 婦人労働市場における年令構成の上昇と滞留年数の長期化および断続的接触の. 不 断 の 増 大は、 既 婚 者 の 比 重を 増 大 さ せ る も の で ある。 す で に 第8 表 でこ の点 は あき らか で あ る が、. さ らに第1 0表でその推移をみると、 近年の1 0年間に有配偶者割合の増加が顕著である。 それは当然 未婚者の比重を減少させている。 この限りでみると、 すでに今日のわが国の婦人労働市場は、 未婚 女子を主体とするものでなく、 既婚者 (離死別 者を含む) と半々の構成であることが知られる。 な 2 お婦人少年局資料によれば、 再就職者 (注4 1 )と関連) のうち、 有配偶者の約4“ 5、 離死別者の 〆3 が子供をもち、 再就職時の末子の平均年令は8 .3才、 既婚者で子供のある人の勤続中断期間は5 ,9 年 で ある。. 以上の諸資料の意味するところは、 若年・未婚 者の一貫的な減少、 中年・既婚者および有子者の. 第1 0表 末・既婚別婦人労働者の割合. 増大 (雇用 継 続 者 と 雇 用 中 断 ・ 復帰 者に 分か れ る. 年. が 後者 に 有 子 率 が た か いと 仮 定 して よ い) 、 中 高. 年 . 既婚 者 の 増大 で あ る。 と ころ で 本稿 の 第 二 章. 1 963 ・ 64. 以 下 での べ るよ う に、 ライ フ ・ サイ ク ル の第 2 ~. 57 .8 56 I .1. 65. 54 .2 53 .2. 3 期 (育 児. 教 育期) に 主と し て 属 する 中年 ・ 既. 66. 婚 者層 は、 い わ ゆる家 庭 責 任を 担 う層で あ る。 家. 670秒. 庭 責任 とは、 収 入 役割 に かん す る 責 任、 家 庭 管 理 役 割 に 関 す る 責 任、 育 児 に か ん す る 責 任、 の 主 と. して 三 つ で あ る が、 女 性 の 場 合、 中 心 は家 事 と 育. 児 の 責 任 で あ ろ う。 因 み に 婦 人 少 年 局 資 料 に よ れ. 腕 6 7(節 68 69 70. ば、 30~34才 層 婦 人 労 働 者 の 末子 は 平均 5 .0 才、 35~39才 層 で は 8 .3 才で あ る。 こ の 家事 と 育 児の. 71. 責 任 は、 収 入 労 働 以 外の、 労 働 エ ネ ル ギー と 労 働. 73. 時間の支出を日常的に必要とするばかりでなく、 母性機能の果される時期 (妊娠と出産) をその中 にふく むから、 以上の諸点を可能とする労働力再. 72. 未. 婚 %. 52 .6 49 O .0 , 50 .5 49 ,5 48 .3 46 ,3 43 ,4 40 .9. 有配偶 % 離死別 31 0 .O 32 .9 34 .9 35 .9 36 .9 40 . ,3 I 39 .1. 40 .2 41 .2 43 .2 I 46 ,1. 48 ,3. %. 11 .2 11 .0 10 .9 10 .9 i0 o 1 ,4 10 .5 , 10 .4 10 .3 10 ,3 10 .5 10 .4 10 .7. (「婦人労働の実情」 各◎. 生産が確保されるために多く の社会的措置が不可欠となる (これらを後章で婦人労働者の福祉とよ ぶ)。 これら中年・既婚者の場合は、 若年・未婚者にくらべ、 労働市場への対応に、 いちじるしく 42.

(12) . 関谷 嵐 子 ; 日 本 に お ける 婦 人 労 働 者. 困難性と克己がともなっている。. 一 方、 中 高 年 令層 は、 ライ フ ・ サイ ク ル の‐一層 の 進 展 を と も な っ ている か ら、 既 婚者 比 率 な ら び. )末子 に離死別比率もたかいが、 同時に末子の平均年令も当然上昇する。 婦人少年局資料によれば、” の 平均 年 令は40~45才 の 婦人 労働 者 層 で は11 5才、 45~49才 層14 2才、 50~54才層18 . . ,8才、 55才 以. 4 上層2 c }型には {b )型にくらべ、 犠子供に手のかからなくなっ .6才である。 この中高年型婦人労働者層{ た. 同就職化が目立つのである。 育児役割を中心に家庭責任の所在を 考えると、 子供による家事の 補助的代行など、 この {c (b )型群は )型群にくらべ、 責任の比重は軽減化している。 さて、 上述の婦人労働力の構成上の諸変化を累積的に収集 してゆくと、 すでに指摘してきたとこ ろで あるが、 今日の婦人労働者はもはや、 未婚・出稼ぎ型ともこしかけ型とも、 単一的に把握 しきれ ない要素を大巾に増大してきたことが結語されるのである。 把握しきれない、 という意味は、 近年. 時系列的に変ってきた諸点が、 婦人労働者類型の本質そのものに変化をもたらすほどの傾向をふく んでいるとは、 依然としていいがたいからである。 労働市場における婦人労働力は一方で定着化を 拡大しながらも大勢はやはりカジュアルな性格をもつ。 しかも若年層 (男女ともの高い労働移動率) お よ びとく に 中 高 年層 に お い て、 そ の カ ジュ ア ル な 層 が 拡 大 して い る 傾 向 が 示さ れて い、 るか らであ. る。 このカ ジュアルな性格と対応するのは低賃金である。 婦人労働市場の底辺に分厚く存在してい るこの低賃金性は、 専門職や女性固有の職種にもひずみを与え 長期勤続者の労働条件に有形無形 、 の不利をもたらし、 全体として婦人労働者の 一一人前化. を妨げる要因となっているようである 。 すなわち、 未婚・若年型ということで把握しきれない部分の拡大はいうまでもなく明視できるが 、 以上の資料はそれが婦人労働力の本質的変化ではなくて、 未婚・若年型類型の年令的延長ないしは 労働力不足下におけるヴァリエーショ ン的存在をふくんでいることを意味している 上記の{ b )型群 。 の多くにみられる賃金・昇進をふくめた男女格差の増大は、 婦人労働者の賃金が本質的に単身者賃 金であること、 およびその低賃金 レベルにおいても婦人労働市場における労働力供給が広範に可能 であることを示すものである。 近年の労働力不足化につれて、{ b )およ 狽c )型群の、 労働市場への引 出 しに際して政策的にとられてきた措置は、 高賃金ではなく、 健保や失保の適用のほか公的保育所 の拡大や企業内保育所の設置や、 ときには母子の送迎バスであった 1974年以降の景気後 退による 。 婦人労働者の雇用の縮少や切り捨ては、 解雇や雇用継続の拒否以外にも これらのいわ ゆる福祉措 、 置の足場をはずすことで比較的簡単に可能である。 このような、 婦人労働力の全体としてみた場合の、 労働市場との接触の一時性またはその本質に ひそむカジュ アルな性格 (一昔前は一過的性格が?よかったが今日では2サイクル性または断続的接 触の性格がつよくなっ た) は、 資本主義社会における労働者家族の労働力再生産の形態、 すなわち 家庭生活のあり方から、 不可避的に成立してくるものである。 それは、 成人の性別分業を主たる基 礎として家庭生活の諸機能と諸役割が成立している、 ということである。 そして資本主義社会では 家庭の消費生活機能を遂行する担手は原則として、 結婚して妻の位置にある成人女子である。 そ し て、 消費生活の単位が個々の家族におかれるこの社会では、 いわゆる家庭管理役割は、 一人の成人 女子が原則と して専業化しうるほどの時間量と労働量を必要としている 家庭の諸機能が社会化が 。 いちじるしく 進行する社会主義社会 ( ・この家庭生活機能の社会化の進展そのものは社会主義社会に おいてもまた、 婦人労働力を生産の場にひき出してくるための 政策的対症療法として存在している が) では、 かなり状況が変ってきうる。それは 家庭生活の社会化の 政策として 資本主義社会の 、 、 ) 5 場合よりもおそ らく、 より定着的であろう。4 が、 わが国における婦人労働市場の拡大と労働力の一部の定着化現象は、 おそらく、 近年の1 0余 年の高度経済成長期の労働力不足基調経済を ピークとした限界をも っているといえよう。 生産年令 人口の減少傾向 (子供の数の減少) と高学歴化によ って、 若年労働力の不足は継続されるであろう 43.

(13) . 関谷嵐子: 日本における婦人労働者 し、 そ れ へ の ダイ リュー ショ ンと しての 婦人労働力の 吸 引 は、 継続 は する であろ う。 しか し、 婦 人 労働. 力の 基本額型としてはやはり、 家族内の消費労働や育児の分業を最少限にしかともなわない、 そ し て所得志向としては主観的にも客観点にも 一家計補助的. 性格のつよい未婚女子の、 一過的な労働 力化が代表的に指摘さ れるのである。 それを越えた外延的拡大が一国の労働市場の中で伸 びてゆく 途 は か な り き び しい と い え そ うで あ る。 ×. ×. (仮説の設定) 労働力構成にかんする上記の諸点の分析を通 じて、 今日の日本における婦人労働者は類型的に、. 以下 のよ う に やや こ ま か く 特 徴 づ け る こと ができ よう。 こ の 類 型化 は 本 節 の段 階 では、 仮設 的 なも の で ある。 そ れは、 の ち に実 証 的 に示 さ れ な け ればな らな い し、 ま た こ の 仮 設 的 類 型 の 消 長 や 動 態 46 ) の 方 向は 日本 資本 主義 の構 造の う ちに 求 め る こ と が必 要 であ る。. 多数類型 (基本類型) としての若年・未婚者。 ここでは短期雇用、 若年的要因のつよい低賃金、 比較的表面化または深刻化しない段階の男女格差、 などが特徴 的に指摘される。 本節で記述した (a ). A. 型 群の 集 約 で ある。 こ の 内 部はつ ぎの 諸 グル ー プに 分 け られ る。. 勤続型。 学卒 → 雇用 → 結婚 (または結婚退職) の、 典型的類型であり、 その勤続期間 は数年が多いといえよう。 仮定として、 出身社会階層の比較的たかい・したがっ て 一家計補助的. 所得志向さえも淡い層から、 従来の口べらし的出稼ぎ女子のタイ プまでが想定されよっ。 A-1. A-ロ 労働移動ない し転退職型。 このいわば労働 市場出入り型は、 不熟練または低賃金職種に多 く、 中小企業内流動の性格をもっと仮定してよいであろう。 日 少数類型 としての中年型労働者。 前述化)型群の集約である。 この群は、 A型との連続ないしは. 断続的な、 労働 市場との接触のかたちをとる。 B-1 長期勤続、 または労働市場における長期滞留者。 これは未婚と既婚 (有子・無子) という、 労働力の再生産の場である家庭生活への関わり方によ って分けることが必要である。 職種自体には 現在は未既婚の削があまりない (後述するように 看護婦も未婚者のみの職場ではなくなってきた) にし ても、 一般に、 職業へのモラール的対応、 職業継続の必要度合や中断の不可避性な どのいわば一家 庭の諸事情. には、 かなりの差異が指摘されよう。 B -1 - 1 . 未 婚 者 (い わ ゆ る ハイ ・ミ ス) と 子 供 のな い (夫との) 離 死別 者。 単身 ま た は 出 生. 家族依存的な消費生活をいとなんでいるといえよう。 . 既婚者、 子供のない者、 家事責任のみ。. B - 1 -2. B -1 -3 . 既 婚 者、 子 供の あ る 者、 家 事 と 育 児 の 責 任。. B-1-4 , 夫との離死別 者で子供のある者。 いわゆる母子世帯であり、 家庭生活における役割 責任 が 集 中 的 に そ の 肩に かか っ てい る 者。. 以上の細分は、 それぞれ婦人労働者自体および婦人労働者をふくむ家族の労働力再生産のあり方 (=生活構造) の差異を内包するものである。. B 一貫. 1-1 労働 市場 と の 接 触 がカ ジ ュ アル で 断 続 的 な型。 こ れ もB -1 と同 様 に、 R -1 .2 .3 ,4 .. に分けられよう。 労働市場接触のカジュアルな、 あるいは断続的な性格の規定要因は、 雇用およ び 労働条件と しては前述のように職種の低質性や雇用条件の不安定性である。 ライ ブ・サイクルとの関. 係 と して は こ れ また 前 述 のよ う に u 家 庭の 諸 事情 .に あ る。 B -1 の場 合 は、 u 家 庭の 諸 事 情. は、. 婦 人労働者の主体的な、 職業継続行動の選択や打開策や、 偶然的な幸運 (たまたま育児を代行して くれる人が居た、 など) にもとずいて、 労働市場滞留の方向で選好される。 また u家庭の諸事情“ と して所得志向が極めて切実な場合も多い。 が、 Bー=では、 一家庭の諸事情・ は、 労働市場と断. .

(14) . 関谷嵐子:日本における婦人労働者. 続的にまたは流動的に接触する際のかなり基本的な要因として作用する。 かなり基本的な、 という 意味は、 雇用とはつねに片方に必ず、 資本の労働力需要および労務管理志向が存在するからであり、 単 に 労働者 に お け る家 庭の 事情と の 対 応 が 全 て で は、 も ちろ ん な い か ら で あ る。 こ れら グル ー プ は、. 前述したように梅村氏のいわゆる u縁辺労働力. 群の構成者である。 労働 市場からの引退型。 主婦専業化・内職化・家業従事化などである。 縁辺労働力群の彪 大な背後群であり、 つねに、 一定の条件が加われば、 雇用労働力へと転化する。 事業所内に一部屋. (B-皿. の保育施設を設けるという、 単純な労務管理的措置だけでも、 この層においては労働力供給の刺激 要因として作用する。 Aからの転換者すなわち結婚出産育児を事由とする退職者もここにふくめて考. えられる。 このB一皿型群はB一江型群と相関的に問題点を考察することが可能であるし必要である。 ) C 少数類型としての中高年令層。. B-1型の年令階層的移行者。 かなりの長期勤続が成立する。 事業所と しては官公庁、 職 業的には教員などに多い。 C -I. B一江型 の年令階層的移行者。 この層は社会階層的には比較的低層を形成していると仮定. C-n. してよいであろう。 たえざる追加所得志向、 不安定な職場または労働条件との接触のくりかえし、. の 中 でライ フ ・ サイ ク ル が 移 行 して ゆく 型 で ある。. いわゆる主婦の雇用化。 基本的には不熟練労働力としての労働市場への登場である。 l-1 C一n , 再雇用型。 末婚期または若年期に雇用経験をもち (A型)、 その後育 児などでかな. C一皿. り長期間のB-m型状況 (代表的には主婦専業型) を経て、 ふたたび労働市場に登場するも. の。 この場合、 若年期の経験や熟練はあまり効力をもたず大半が不熟練職種に集中するか、 経験や熟練やときには ・資格 (看護婦・教員など) さえも低度の評価をうけて男子とはもちろ ん のこ と長 期 勤 続女子 にく らべてもいちじる しい低 賃 金が 設定 され る、 と いう こ と が往々 おこ 2 ) 参 照) 。 る。 そ の 場 合、 臨時雇用 や パ ー トタイ ム 雇用 の 形態 が しば しばと られ る (注4. C一皿-2 . は じめての雇用者。 大半が不熟練労働力であり、 家事能力からの応用範囲のような 職 種 (下級 雑 用 事務、 清掃、 ス ー パ ー ・ マ ー ケ ッ ト で の 食品 包 装 な ど) が多 い。 C 一皿 - 1 .型 も 中 断期 間 が長年 にわ た っ た 場 合、 労 働 市場へ の 適応能力 や モラ ー ル は、 C 一 皿- 2型 と 大差 が ない で あろ う。 (こ の C 型 層を 通 じて 一 般 的に 指摘で き る と こ ろは、 こ の 人 々 の 長. 年培っ てきた熟練である家事能力を労働力の内容そのものとして売る、 という姿勢の欠如の 傾向である。 第3表でみたように、 家事従事を内容とする雇用者 (家事女中・家政婦) は激. 減しており、 一方、 需要はきわめて大きい。 すなわち需要は大きく供給可能者も多いのに実 際の供給は絶望的に杜絶して いる。 これは従来の家庭生活の中での、 身分的な底辺をなす家事 労働担当者にさらに従属 的に付属する女中、 という前近代的雇用関係のかっ ての存在の事実 と 記 憶 を ぬきに し ては 考 え ら れな い であ ろ う。. 4 ) 7 ). 上述 の、 A ・ B・C 群 の全 て を 通 じて、 婦 人 労働 者 問題が 存 在す る。 しか し、 問題 の 存在 の し方、 問 題の あ ら わ れ方、 した が っ て そ れ への 対 応 の し方、 は群 ご と に いち じる しく こ とな る こ と が あ き. らかであろう。 すなわち、 婦人労働を論ずるに際して、 婦人労働者問題一般の解決、 などという特 効薬は存在しない。 また、 婦人労働者問題の一般的解決は、 資本主義社会における労働者階級 の被 搾取の止揚 (階級的解放) のなかにのみ存在する、 としばしばマルクス主義的婦人論の中で主張さ れてきている そ れを、 そのま ま結語とするほど、 研究論文として杜撰な問題意識設定はないであ ろう。 す な わち、 細部に 沿 っ て、 問 題 点の 指摘 と分析 を すす め ていく の が、 以 下の 章の 課 題で あ る。. 45.

(15) . 関 谷 嵐子: 日本における婦人労働者 36 ) 就業者数および雇用労働者数と、 その比率を長く時系列的にとらえてゆくことは困難な作業である。 セ ンサスでつなぐかぎりでもそれはかなり概括的なものにならざるをえない。op 。cit 小林謙一「就業構造 と農村過 剰人口」 第三章は、 i920 年代からの 就業および雇用構造の変動を各分野 にわたって追跡してい る。 戦前か ら戦後にかけての一般的傾向として全産業的に、 個人業主と家族従事者比率の減少 雇用者比 、 率の増加が指摘されることはいうまでもない。 女子の就業傾向は戦前も戦後も一貫して農業が、 したがっ て家族従業者が最大であるが、 1960年あたりからそれにかわって顕著に雇用者数の増大がみられる。 3の op 済学」 第2・3章における問題所在の指摘。 .Cit。, 佐野陽子編 「女子労働の経. 38 労働省婦人少年局 「婦人労働の実情」 (1973)、 Pp。 1 … 7, 同 (1974) pp。 10 . ) 男子の労働力化率は近年ほぼ8 3 9 、し 1一8 2%、 雇用率‘茄9%強であるが、学歴の上昇によって 若年層の比重は減少 ている。 総理府 「労働力調査」 各年参照。 4 0 ) op 。cit,, 婦少局 「婦人労働の実情」 (i973), p,14 なお本稿第一章 (1) 注 5) 参照 id 4 1 ) ib 0表 ., 婦少局 「婦人労働の実情」 (1973) p .19 .なお、 この数字の示されている資料は本稿第1 と計算があわない。 中 断2年未満が4 7 4%を示している。 1 5%、 2~4年2 . . 42 ) 看護婦の場合、 近年、 労働力不足が深刻化 して再雇用化が促進されているが、 その場合にも既経験年数10 年以上は算定しないなどの方法がとられている。 op .cit。, 札医大 「労働白 書」 p .125 . i t 3 2 5 2 4 ) op c 大羽・氏原編 「 婦人労働 一5 」 p p . ., 。 。cit,, 大羽 「変わりゆく婦人労働」 pp .op 。 30一33 . 婦人労働者の長期勤続化はとくに民間企業において、 労使双方の 争点を構成する。 本稿第三章参照。 卿 op 。cit,,婦少局 「婦人労働の実情」 (1973) pp 。ー9-20 . 末子とは再就職時にーしょに住んでいた 子供の最年少者。 4 5 ) 社会主義社会における婦人労働問題として次の点が注目されよう。 通常、 社会主義社会においては、 婦 人労働者の位置はいちじるしく 上昇し、 母性保護措 置も、 男女同一労働同一賃金も、 育 児の社会化も、 資 本主義社会よりはるかにすすむといわれている。 そして家庭生活も明るく健康に満ちたものだと紹介され ている。 田中寿美子 「新 しい家庭生活の創造」 (岩波新書, 1964 , ) 参照。 国家による統一的な経済計画の下に生産の急速な拡大がはかられるとき、 可能な一切の労働力化をすす めることが必要である。 この場合、 婦人に、 労働市場 (-- という言葉は社会主義社会では範鴎的に成立 しないのかもしれないが) への流入をうながすための社会的措置は不可避的に拡大する。 それは成人女子の、 家庭 責 任 にお け る 家 事 労 働 量 と そ の 時 間量 を 縮 少す る 方策を中心とする。 保育所の普辺的設置 食 、 事や被服管理労働の省力化と社会的サー ビスの拡大 (給食施設や低廉クリーニングの整備など)、 勤勉な 労働への報酬の性格をもつ長い休暇と休養施設の整備、 など各方面におけるいわゆる 福祉の社会化の展開 が指摘できよう。 婦人労働者はこのような社会的サービスをうけつつ継続的に就労するわけ であり、 それ を前提とした家庭生活タイ プが形成される。 その限りで、 日本における婦人労働者階層より 労働条件も生 、 活条件も安定 しているのは事実であろう。 以上のことが偽は、 ソ ビヱト、 中国、 朝鮮民主主義人民共和 国において具体的に制度化されている、 と しばしばいわれている。 ただし、 労働力化の必要度が高い場合にはこれらの社会的サービス措置がいちじるしくすすみ かつ就 、 労の義務が拡大され、 結果として家庭の消費生活機能が縮少傾向をもつのにたいし、 ソ ビヱトのように生 産力が資本主義的大国と比肩しうるようになってくると、 保育や教育における家庭役割の増大などの主張 や政策が出現してくるといえそうである。 文献は多数あると思われるが、 渡辺良智 「ソヴィエ トの婦人労 働」 (「日本労働協会雑誌」 1973 .7 . ) をあげておく。 46 ) 拙稿 「女子労働者の賃金」 (「日本労働協会 雑誌」 1964 .4 . ) で、 私はかって、 婦人労働者における 二つの類型の設定とそれぞれにおける問題点の分化、 ということを考えてみた。 すなわち、 多数類型とし ての若年・未婚者と、 少数類型としての (代表的には) 長期勤続既婚者とであり、 日本 における雇用およ び賃金管理 は伝統的に前者を中心に成立していることを指摘した。 その時は、 本稿でやや細分的に仮定し た類型化を念頭におく にいたらな かったし、 また労働市場 状勢としても本稿のC 型にみるような中高年令 層のパートタイマー的進出の大量化を類型的に把握する条件が未成熟であった。 その後、 就業構造のかな り ドラスティックな変化の過程で、 資本の婦人労働対策にいくつかの変化が生ずるようになり、 それは、 本稿でいうB型労働力群の一部の長期雇用化のための対策として具体化したり (たとえば教員における産 休代替教員制度、 電話交換手における保育所・育児休職制度の成立など)、 社会的サービス施設の拡大 (公的保育所の拡充など)、 となってあらわれてきた。 なお、 本稿でいうC型労働力群をひき出すにいたる の は ほ ゞ1965 年前後からである。 本稿は、 上掲拙稿の、 時点を異に し、 したがって問題のより立ち入った類型把握を試みようとする、 続 篇としての性格 をもつことになる。 がなぜ、 婦人労働者を、 主と して労働力構成とからみあわせて類型的 46.

(16) . 関谷嵐子:日本における婦人労働者 に分け、 問題提起をする必要があるか、 といえば、 それは、 上記のA・B・Cの三類型とその細分のそれ ぞれにおい ,て、 婦人労働者のおかれているライフ・サイクルがことなり、 その婦人労働者が労働者階級の 再生産構造の中で果している役割-- 具体的には労働力再生産の単位としての 家庭生活の中で果している 役割と位置--が、 異っているからである。 その差異性は、 労働市場への流出入のモメ ントを形成するも のである。 とともに、 婦人労働者は、 労働保護立法において、 母性機能をもつ婦人労働者として一般的に保 護されるものにとどまらず、 A・B・C 類型の各局面において、 固有の、 そして広義の意味における社会的 保障が必要である、 と思われるからである。 それが結局のところ、 労働力の追加的確保という点で企業に 利益をもたらすにとどまる政策なの か、 雇用にかんする社会的保障の措置化と して婦人労働者が好ま しい 労働条件で職業に定着していくきっかけを提供するものなのか、 はさまざまに評価の分れるところであろ う。 早急な結論を問う前に本稿は論をすすめる必要がある。 4の 労働者家族の消費生活の分析に際して、 家事労働の社会化の 諸問題は一つの大きなテーマを構成している。 家事労働の社会化は、 ①商品擬済的サービス利用への移行(他人の労働提供やクリーニ ング利用などによる省 力化。 資本主義的利潤経営にもとずく料金が家庭経済から支出される)、 ②社会施設的サービス利用への 者負担とする安価なもの)、 の二つを基本 移行 (学校給食、 公立保育所など、 実費またはその一部のみを受益旧 的とする。 資 本 主 義 社会 ではいうまでもなく前者が中心であり、 しかも国内市場の開拓が深度化するに つれて、 家事労働への商品経済の浸透、 あるいは商品経 済への家事内容の移行の度合はますますたかまっ てゆく。 a)第三者による家事労働の代行-- 女中・使用人あるいは家政婦、 このうち家 ①を細分して考えれば、{ 政婦が家事にかんする専門的職能をもつ職種として量も明確な位置にあるが、 わが国ではその専門性 (職 掌の専門化と、 専門職としての社会的認識と 身 分 の 確 立。 外 国では勤務先移動に際 して前勤務先の推せ ん状がライセンスとなることが多い) は、 かならずしも明確に成立していない。 いわば、 女中のやや専門 化した程度であり賃金が高いが、 身分は低い、 という扱いが、 職業的専門 性の不明確化と対応的に存在し ている。 需要が多いにもかかわらず、 そして低質的な レベルの場合をもふくめばC型労働力の大半がその 供給適格者であるにもかかわらず、 実際の供給量は減少 しているのが今日の特徴である。(b)家事労働の、 家庭外部へのお し出し。 前述のクリーニング利用のように家事労働部分が消費生活の中で欠落し、 サービ }家事労働の設 ス結果が商品として購入される場合である。 既製食品や既製衣服の購入もこれに属する。(c }と同 備化 (省力化を目的とした電気製品等の購入) 。 これも資本主義的商品の購入であるから、 上記の(b 様の性格をもつが、 設備化によって形を変えつつも、 直接的な消費目的のための労働その ものは家庭内で )とことなっている とを特徴とする点で、{b 無償でおこなわれるこ. 。 このような家事労働の社会化状況は、 , 婦人労働市場の形成、 拡大. 変容等ときわめて密接的にとらえることが必要である。 これは第二章以下の 課題の一部となる。 なお、 社会主義社会においては、 家事労働の社会化は、 上記② の社会施設的 サービスを中心に、 したが って無料か廉価な家計支出のなかで進行する。 したがっ て、 家事労働の社会化が、 労働者家庭に及ぼす経 済的影響は軽微であって、 全体 として、 婦人労働者の社会的地位の向上に役立つ面がつよく出てくる、 と 考えられる。. 後 本稿は、 昭和4 5年・4 6年・4 7年度文部省科学研究費による特定研究 「産業構造の変革とそれに 伴なう諸問題」 中の研究課題 「産業構造の変革に伴なう労働者生活の構造変化とその展望」 (生 活構造研究会による) の成果の一部である。 (本学教授・札幌分校). 47.

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参照

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