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阿波国文庫旧蔵・徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補遺

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はじめに 71 徳島県立図書館蔵﹃拾遺集私抄﹄は、不忍文庫旧蔵・阿波 国文庫旧蔵で、上下二冊の写本にして、天下の孤本である(以 下、﹃拾遺集私抄﹄を指して﹁本書﹂、徳島県立図書館蔵本 を指して﹁阿波本﹂という)。阿波本によると、﹃拾遺和歌 集﹄から三六五首の短歌-二首の旋頭歌。一首の短連歌を抄 出し、加えて田首の長歌から一一唄目ずっ、読書。作者名から 八十九項目を取り出して注を加えた本書は、阿波本が孤本で あることと他に言及した資料が見い出せないことが大きく、 編者 e 成立時期・伝来過程等につき、確かなことは分かって し な し こういう状況ではあるが、佐藤高明氏による精力的かつ詳 細な研究があり、本書に対する研究の礎は授に築かれている。 が、佐藤氏以降本格的な研究が全く見受けられないのは残念 である。本書は、内容のユニークさをはじめ、色々と注目す べき点を多く持っているのである。 例えば、阿波本巻十六は﹁雑春﹂に加えて﹁雑夏﹂の部立

﹃拾遺集私抄﹄

てを持ち、巻十七は﹁雑秋﹂に加えて﹁雑冬﹂の部立てを持 つが、﹁雑夏﹂﹁雑秋﹂の部立てを持つ﹃拾遺和歌集﹄写本 類は他にないと佐藤氏は一一一日う。そしてこれらの部立ては、阿 波本の親本から既にあったものだろうと類推する。一方で佐 藤氏は、阿波本の和歌本文を精査し、﹁定家本系の流れを汲 む一本﹂が基であると一言う。このような阿波本の特徴からし でも、本書に対する関心がもっと高まって然るべきだと思う の で あ る 。 そこで、佐藤氏の研究を発展させていきたいのであるが、 ( 3 ) まずは阿波本の全文の翻読から始めなければならない。その ( 4 d 全文翻刻も佐藤氏によって既になされている。また、徳島県 立図書館は、阿波本の全帖の白黒写真をウエブペ

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ジ上で公 開していて、阿波本の全容は二応確かめられる。しかし佐藤 氏の翻刻(以下、﹁佐藤翻刻﹂という)について言えば、凡 例で﹁忠実に翻刻した﹂と言うものの、必ずしも阿波本に忠 実でない面も見受けられる。また、写真で見るにしても、阿 波本には朱の書き込みがあるし、その他にもウエブペ!ジ上 の白黒写真では見えにくい箇所も若手ある。佐藤氏は見せ消

(2)

72 ら。補入記号 e 傍記等の書き込みも含めて微細に和歌本文を 観察することで﹁定家本の流れを汲む﹂という結識に至って いることでもあり、佐藤翻郊の正確ではないと思われる所に 写真では分かりにくい所やその他注意を要すると思われる所 を併せて提示することにしたのが、本翻刻補遺である。当然 だが、写真と併せ見られたい。 凡 例

指摘した箇所が、徳島県立図書館のウエブページの写 真のどこに位置するのかを、品洲町印の下に左の例に従っ て 提 示 す る 。 ↑専 和 週 刊

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② ① 上 巻 か 下 巻 か を 一 示 す 。 上巻@下巻の何枚目の写真であるかを一不す。即ら、写 真の各頁の上に、上巻なら円

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凶と掲示されている、斜 線の前の数字である。 各写真の右側(各帖の裏)か左側(各帖の表)かを一不 す 。 右側乃至左側の始めから数えて何行目かを示す c ③ ④ い﹂ J ヂ ﹂ j j ⑤ し、空白行は数えない ﹃新編国歌大観﹄番号によって、何番歌(詞章一一回。作者 名に対する注も含む)であるかを一不す。なお、佐藤翻 刻に付された歌香号も、﹃新一編国歌大観﹄番号と一致 す る 。 指摘する箇所が歌本文である相場合は﹁歌﹂、調書本文 である場合は﹁詞警へ作者名である場合は﹁作者名﹂、 それぞれに対する注である場合は﹁歌注﹂﹁詞書注﹂ ﹁作者名投﹂とする。 ⑥

山 N 印の下に示したのが佐藤翻刻に私に訂正を加え た結果、乃至、阿波本を見て問題と恩われる点の 指摘である。問題の文字は倍角。傍線で示した。

二字下げ部分に、原則倍角・傍線で示した文字に関し、 佐藤翻刻の問題点や写真では見えにくい所などを指摘 し た 。 な お 、 ﹁ 一 脇 ﹂ 合 ﹁ ハ ノ ﹂ の よ う に あ る 場 合 は、佐藤翻刻では 7 0 ﹂となっているのを、﹁園﹂に 訂正したことを示す o F ︺内には私見を示した。 次に、佐藤翻刻の凡例の一部を掲げ(鈎括弧内)、本翻刻 補遣を見るにあたって注意していただきたい点(二字下げ部 分)を挙げておく。佐藤翻刻の凡例は、阿波木﹃拾遺集私抄﹄ のみならず、注 ( 4 ) に挙げた五作品の翻刻すべてに対する

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ものであるが、次に引用した部分は﹃拾遺集私抄﹄には適用 されておらず、ぞれを本翻刻補選でどう扱ったかを示してお いたものである。 ﹁原典における漢字は一部を除き原典通りの字体とし、あえ て常用漢字字体に統一したりはしなかった。例えば、原典の ある個所に﹁替﹂﹁褒﹂﹁透﹂とあり、別な個所で﹁声﹂﹁松﹂ ﹁辺一とあればその通りとし、これをあえて﹁啓﹂﹁奉﹂﹁⋮漫﹂ に、また﹁声﹂﹁松﹂﹁辺﹂などの字体に統一したりするこ と は 避 け た 。 ﹂ 佐藤翻刻では、例えば、吹上巻斜/右 3 行 自 四 番 詞 書 二 一 銭 掻 政 蔵 人 一 頭 に て ﹂ の ﹁ 擬 ﹂ は 阿 波 本 通 り に 翻刻するが、﹁僚﹂は﹁条﹂に改めて翻刻している(三

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頁 5 行自)。このように、阿波本通りの字体である所 とそうでない所がある。旧字体については、この﹁掻﹂ のように阿波本通りであるのはむしろ例外的で、概ね常 用漢字体に改めて翻刻されている(例えば﹁巌﹂を一帰﹂ と翻刻する等)。また、異体字を見ても、次に掲げたも のなどは、すべて乃至はほとんどが常用漢字体乃至は通 用の字体(括弧内の字)に翻刻されている。これら漢字 の字体については、煩雑を避けるため一々指摘しなかっ た 。 阿波国文庫18蔵。徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補選 73 非(第 霊 ( 野 ) 迫(迄) 篠(条) 議(鶴) 枚(杉) 州 側 ( 淵 ) 斗(許) 表(松) 寄 ( 歌 船(船 ﹁翻刻文には濁点は附さなかった﹂ 佐藤翻刻では、阿波本にはなく私意に付されたと思わ れる濁点が多数ある。阿波本は原則的に濁点を付さない 方針で書写されたと恩われるが、主として朱による濁点 が所々に見られる(後筆か)ので、佐藤翻刻の私意によ る濁点と区別するため、阿波本に濁点がある場合は一々 それを示しておいた。即ち、濁点であることを示してい ない場合は、佐藤翻刻の私意による濁点である。一方、 傍記にも一部濁点があるが、傍記については、佐藤翻刻 の私意による濁点も、﹁濁点無し﹂と訂正しておいた。 ﹁原典には書写者または校訂者の附したと恩われる句読点に かわる朱点が附されているのでー本書の句読点も大体それに 従うこととした一 阿波本﹃拾遺集私抄﹄にはここに言うような朱点はな い。佐藤翻却にある句読点は、すべて私意によって付さ れたと恩われる。 ﹁原典の本文にある傍注形式による朱の書き込みについては、 本書においては(朱)として翻刻した。﹂ ある文字の左に見せ消ち、右に傍記(訂正文字)があ って、両方が朱であっても、佐藤翻刻では、右の傍-記に

(4)

74 の み ﹁ ( 朱 ご と 記 さ れ て い る 場 合 が 多 い 。 こ う い う 場 合、見せ消ちも朱であることは、一々指摘しなかった。 また、貴下巻引/右 7 行自の見せ消ちと傍記を最後と して、書き込みは濁点も含めて朱ではなくなる。以下の 書き込みはすべて墨による。しかし、佐藤翻刻では最後 ま で ヱ 朱 ご と 記 さ れ て い る の で 注 意 を 要 す る が 、 一 点指摘しなかった。 翻刻補遺

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等 交官甘 う 上 か 左 し 巻 ] に ろ 3 見 め / せ た 左 消 き 8 ち は 行 ー 心 目 朱 ろ /

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直 と 歌 上 な 注 の き 「 な ろ り に付けるのを誤った 和 堤 合上巻 S / 左 l 行自/日番詞書 食 き た の 宮 の も ﹀ 今 己 の 扉 風 一文字ごとに左に見せ消ち(朱)、﹁、この右に﹁ぎ﹂(朱、 濁点有り) な 脅 し 上 左 ら 巻 に ιl-

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滞 る 5 ち ゃ 行 ( う 目 朱 な / 、てる 91 4ー と 番 定 也 歌 注 け 朱 世上巻 9 / 右 4 行自/山番歌注 会 我 宿 凶 u m かりになくほとに 左に見せ消ち(朱)、右に ﹁ ば ﹂ ( 朱 、 濁 点 有 り ﹀ 背 骨 一 上 左 巻

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せ 伴 右 消 坂 6 ち 上 行 ( 郎 自 朱 女 / ノ

120 番 d釘 l」 者作 名 ﹁ 大 ﹂ ( 朱 ) 合上巻 9 / 右 7 行自/山一番作者名注 大 i 人ともさかのへのをとめと讃なり 左に見せ消ち(朱)、右に一!大﹂(朱) 大上巻 9 / 左 5 行 自 / / 印 番 歌 会行末はす八 左に見せ消ち(朱)、右に﹁まだ﹂(朱、 党上巻 9 / ' 左 7 行田//印番歌注 合たちかた h 竹ごふてかうして 左に見せ消ち(朱) 会 女 い 上 左 つ 巻 lこ こ 9 見 に / せ も 左 消 さ 8 ち き

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神 な り 阿波国文庫旧蔵・徳島県立図書館蔵『拾遺集夜、抄』翻刻補選 品開上巻叩/右から左にかけて/巻二巻末から巻三巻頭 一行分空白無し 大上巻 ω / 左 4 行 自 / / 間 番 歌 会天河こその渡りの移ろへはあさせかいふむまに夜そ 字に重ねて抹消記号(朱) 会 常 ほ 上 「 と 巻 と に 10 ~

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1.1163 は 番 か 歌 な 注 ふ 75 品 向 上 巻 口 / 左 8 行 目 ノ / 同 番 歌 ム M 口口いっこにか今宵の月のみえさらん 冒 頭 二 字 空 き ︹ 日 行 自 が 二 経 臣 つ ね を ん ﹂ と な っていて、一行で同番歌の作者名とその読みを記して注 の行を持たないので、ロ行自はその注の行であると誤っ た か ︺ 吹上巻目/右7行目/ノ同番歌注 会松虫のこゑもかひなし宿なから たつねは草の露の山陰(小一子二行書き) 大 賞 そ 上 右 む 巻 lこ く 13 上 七 物 / 較 か 左 的

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せ は 右 消 か 5 ち な 1 T ( し 目 朱 き / ) 物 207 に 番 歌 注 合上巻 M 山 / / 左 8 行医ノ/別番歌注 女 暴 賞 の 士 山 と 左に﹁志﹂(朱、上の線も朱)、右に﹁コ¥ロサシ﹂(墨) 品 開 上 巻 時 / / 右 5 行 思

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番歌注

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76 す と 「 き じ は 」 カミ エごき と は

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生 J に重ねて抹消記号(朱)、右ではなく左に 前 上 巻 ゆ / 右 7 から 8 行 自 に か け て 一行分空白無し ﹁ き ﹂ ( 朱 ) 巻 五 巻 末 か ら 巻 六 巻 頭

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零 大 合 た 上 左 め 巻 lこ も 20 見 と 〆 せ!斗!右 消 1ιI1 ち か 行 ( た 目 朱 よ / 、てり 316 + 別 番

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11巻 i土 22 き / の 正E l立 8 流 行 れし目 J主i / 川368 浅 番 き 歌 瀬 を せ

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は 襖l と そ 濁 点 朱 ( 汚 れ に も 見 え る 大 上 巻 お / 左 5 行 目 / 別 番 詞 書 注 大 あ る を す は う 私 ん け と い ふ な り 左に見せ消ら(朱)、右に﹁こ﹂(朱、濁点無し) ~, ,1買 い 上 左 か 巻 lこ り 24 見 ゐ / せ の 左 消し、 7 ら し 行 ( を 目 ~ ;什ト " / 、て'>3現。 + み 番 ;日て歌 、」ぉ、 --., ~l ,

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し は すずを 池 上 濁 を 巻 点 は 25 朱 り / は 右 j也 5

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注 大 上 巻 泌 / 左 6 行 巴 / / 制 番 一 欽 カ あ し き ぬ は さ け か ら み て そ 人 は き る ひ ろ や た p h J ぬ と 恩

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左に見せ消ち無し、右にえ(朱) 阿波国文庫旧蔵・徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補遺

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上巻幻/右2行目/制番歌 女ほしのあゆく手、みへつるは畿の空に飛そ有け円ノ ﹁そ﹂の左に見せ消ち無し、右に﹁と﹂(朱) ﹁り﹂の左に﹁る﹂(朱)

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上巻町/右 5 行自/制番歌注 交をしあゆかすなは川川

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ノ 一文字ごとに左に見せ消ち(朱)、右に長い鍵形記号 ( 朱 ) セ セ 別 上 左 れ 巻 に て 27 見 い / せ か 左 け ん 8

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朱 な / ) く 419 る 番 歌 交 安 水 上 左 の 巻 に そ 28 見 こ / せ に 左 消 鵜 3 ち の 行 ( 鳥 目 朱 の / ) い425

り 注 1<* た 上 左 る 巻 tこ1Il128 見 ソ

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せ 也 左 消 4 ち 行 ( 呂 朱 / ~ 425 番 歌 注

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上巻却/右6行目/削番歌 ム H 秋風のよもの山よりをのかいレたふくにちりぬる 濁点朱 肯上巻 m / 左ーから 2 行自にかけて/巻七巻末から巻八巻頭 一行分空白無し

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上巻却/左 3 行目/紺番歌 ム H つもりつ﹀いと/¥深くは身を沈むらん 左に見せ消ち(朱)、右に﹁ど﹂(朱、濁点有り) 食 事k q上 濁 り │ 巻 点 も 30 朱 く / の 左 時 4 官 行 位 固 な / と443 の 番 歌 注 公 安 水 上 左 か 巻 に し 33 見 み / せ て 左 消 を

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482 番 詞 書

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上巻 M M / 右 8 行 目 / 川 町 番 歌

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78 会 は 濁 ね 点 も 朱 な ら

な し か も 交官甘 さ 上 濁 げ ! 巻 }!'i: _..

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34 朱 な / み 左 や 4 あ 行 ふ 呂 み / の483 宮 番 は 歌 な の み し に 大 大 方 上 二 土 巻 箇 と 35 所 は /

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幼 術 1 」 な 2 の り ? 子 右 夢 自 に t,fj.

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そ ろJI487 れ と 番 ぞ 云 歌 れ は 注 ﹁ 幻 ﹂ ( 朱 ) f専 手 口 寸 大 向 上 左 の 巻 に 瀬 36 見 1ァ

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右: 消 う 2 ち つ 行 無 ま 目 し く / み 489 右 れ 番 に は 歌 ﹁ の ﹂ ( 朱 ) ふ隠 吊E 女上巻灯油/右 3 行目/川町番歌注 カかはのせにう﹄け川まくをみれは 左に見せ消ち(朱)、右に﹁つ﹂(朱、濁点無し) 世 上 巻 お ノ ノ ノ ノ 右 4 行自//伊香歌注 大たれたる舟かけネ L 山 也 二文字の中間右に﹁と﹂(朱、潰れているので判読困難) ﹁也﹂の'互に見せ消ち無し u 女 な 上 濁 る 巻 点 と 36 朱 い / ふ 左 右 1 る 行 す 日 げ

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~!494 か 番 山 歌 え て 嬉 し き 食上巻銘//左 3 行 自 / / / 山 一 一 番 歌 一 大 叫 川 ﹂ 吋 叫 吋 州 川 叶 判 叫

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ド ﹁付﹂に鍵形記号を付け(朱)、﹁たかゑたかにみ﹂の 右に﹁大にら﹂と読める三一文字(朱)と繰り返し記号三 つ(朱)有り 党上巻均/左 5 行目/間番歌注 ム M 我テ﹂ーとは﹀我なト﹂たでは也 ﹁ こ と ﹂ す ご ﹂ ﹂ ﹁と﹂の左に見せ消ち し ) 朱 右に﹁そ﹂(朱 濁点無 安上巻羽//右 3 行自・ 4 行自/四番調書 交 一 健 守 法 姉 一 偽 名 の ﹀ 同 ふ し に て 濁点朱 [ 3 ・ 4 行目ともに四番歌詞書だが、 す る 注 を 欠 ぐ 、 ﹂ ﹁ 健 守 法 師 ﹂ 対 吹上巻判/右 5 行

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型合調書注

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町 し と い ふ 也 濁 点 朱 育上巻何/左 6 行自と 7 行 局 の 問 一行分空白 阿波国文庫│日蔵・徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補選 吹上巻将/左 5 行目 / m m 番歌注 大と云心﹄ r ﹂と也 左に見せ消ち(朱) 安上巻灯//右 3 行自/⋮四番歌注 大さわと云附尚子をうるほふと 右に﹁字﹂(朱) 大 賞 経 上 ~ ~た巻 ジ ず ん 41 ん 」 す / 」 ー る 右 の 仕 事 6 中 「 也 行 間-;'~i

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(10)

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し 番 と 歌 也 注 翻刻補遺党番 f専 本翻刻補選は阿波木本文を客観的に正確に読みとることを 目指したものだが、これを作り終えて、阿波本の書写あるい は本書の伝来過程の解明に少しでも関与してくるのではない かと思える点を覚書として記しておく。阿波本に至るまでの 書写伝来過程を明確に類推できる有力な内部徴誌とは言えな いのだが、今後の検討の材料としたい。 まず、世上巻日/左 2 行目と 3 行目の間に一行分空白があ るのは注意される。 2 行 目 に は 叫 ん 番 歌 、 3 行間同には別委歌が 書かれているので、一川市杏歌は本文のみあって注が欠落してい ることになる。この空白は、その欠落が親本段階で既にあっ たことを示しているものと思われる。しかし、言えるのはこ こまでで、この欠落が親本以前のどの段階で生じたのか、な ぜ生じたのかは、杏として知れない。 一行分空白と言えばもう一箇所、前上巻必/左 6 行自と 7 行目の簡にも注意を要する空白がある。 6 行自は叩番の旋頭 歌の注であり、 7 行 目 は ﹁ 一 ち は や ふ る 我 お ほ き み の ﹂ と いうように別番の長歌の一部が引かれており、その次行即ち 吹 上 巻 幻 一 / / 右 1 行自からは問歌の注になっている。長歌はこ 平 日 j是 の抑番歌と、刑番歌をとばして

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番歌は玉音の一旬のみ)だけが引かれている。 こ の ﹁ 一 ・ ・ ﹂ と い う 引 用 の 形 は 、 他 で は 詞 蕎 。 作 者 名 か ら引用する際に用いられて(﹁一﹂を欠脱している場合も若 干ある)おり、八月つ挙げた四箇所に限って、長歌の一句乃至二 匂を引くのに用いられているのである。そんなことも考慮に 入れてここに空白がある意味を考えると、ここから長歌の注 に入ることを示しているものだとみてよかろう。よって、こ この空白は、親本の欠落を意味したりするものではないので あ る 。 次 に 詞 書 か ら の 引 用 と な う て い る ご ・ ・ ﹂ の 形 の 部 分 で、反対に空白がないので気になる所を見てみよう c 常上巻 6 / / 右 8 行田から同左 1 行自にかりては、次のよう になっていて、左 1 行目が右 8 行田に対する注ゃあることを 一ボす形をとっている。ちなみに、同左 2 行自からは、目別番歌 引用とその注が続いている。 一 権 中 納 言 義 懐 よ し ち か ( 右 8 行白) きたの宮のも、ふさの扉風土江 1 行 口 問 ) しかし、右 8 行自の﹁権中納言義懐﹂は日番詞書の一部であ り、その注は下の﹁よしちか﹂で完結している。人各につい ては、このように引用と同じ行に読みのみを示す例が他にも 幾つもあるのである。では左 1 行目は何かと 4 一 酉 う と 、 こ れ は む 番 詞 書 の 一 部 で あ り 、 こ の 行 は 本 来 二 き た の 富 の も き

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阿波国文庫旧蔵。徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補選 の扉風﹂とあって、次行にその注があった筈なのが、二﹂ とともに注を欠いているのである。このような形になってい った経緯を、左 2 行田と左 3 行自の問に一行分空白がないこ とも加味して想定すると、最初にむ番詞書注が書き漏らされ、 次にそれに伴って、あるいは字の擦れもあったのかもしれな い、二﹂が蓄さ、漏らされ、﹁きたの宮--﹂が﹁権中納言 義懐﹂に対する注と誤解されて、あたかも注のように三字程 下げて書写されたというような段階を経たものと考えられよ う(このような段階を踏むうちに、﹁き﹂←﹁﹄さー一の誤写 も生じたか)。いずれにせよ、親本の段階で完備していたの が、阿波本が書写される時に現在の形にいきなり変わったと は考えにくかろう。 さらに、常上巻羽/右 3 行 目 。 4 行 目 は 、 一 健 守 法 師 一 偽 名 の ﹀ ぶ し に て ( 1 1 ) となっているが、共に別番詞書の一部からの引用である。 ところが、続く 5 0 6 行自には仏名の野伏の説明があるだけ で、﹁健守法師﹂の説明を欠く。 m m 番歌注の例に照らせば、 ここの 3 包 4 行自の聞にも一行分空白があってもよさそうで ある。しかしこれは、もともとは恐らく﹁健守法師﹂の下の 部分にその読み方が記されていたのが落ちたのであろう。つ まり、先に示した中向上巻 6 / 右 8 行自と同じ形式だったので あろう。この欠脱も、いつの段階で起こったのかはやはり分 からない。阿波本書写者の書き漏らしである可能性も充分に 89 あ ろ う 。 おわりに 縁があって﹃拾遺集私抄﹄の研究を始めた。その手始めと して阿波本にあたって本文を確かめ、佐藤翻刻の補遺を作成 したのである。その佐藤翻刻があり、かっ、ウェブ上で全帖 の写真、が見られるので、かえって誤りが含まれているかもし れない本翻刻補遺を公にするまでもないかとは思ったが、佐 藤氏以外には本書に対寸る本絡的研究が皆無である現況を緩 み、本書の存在が学界に再認識されることを願って、敢えて 出したものである。ご叱正を切に願う次第である。 さて、佐藤氏の研究は精徽を極めたものと言ってよく¥繍 考や成立時期などに関しても説得力のある推論が展開されて いる。が、いずれもまだ確定というところまではいっていな い。そんな中、当面の目標は、成立時期を明らかにするとこ ろに置くのが順序であろう。佐藤氏は中世を主張するが、﹃和 歌大辞典﹄は項目立ての下に︹江戸期注釈蓄︺としていて、 字数の制約のためもあろう、本ー文でも根拠は示していない。 実は私も江戸期の可能性を捨てきれないと考えており、今後 考察を進めていきたい。 成立時期の次には編者を明らかにしたい。佐藤氏は、﹃拾 遺和歌集﹄から本書に採歌された歌の傾向を見、勅撰和歌集 の中核を占める四季 P 歌・十俗歌よりも神楽歌をはじめとする

(20)

90 ﹁雑歌的な性格の歌を多く採取している﹂点に着目、加えて ﹁﹁釈教歌﹂的性格の歌﹂の採歌も目立つこと、あるいは注 (2)でも言及した特徴なども加味し、﹁作者は恐らく宗教 方面の仕事にたずさわる神官か僧侶か、あるいはそうしたこ とに多大の関心を持つ者であろうと息われるのである。﹂と 推測している。もう少し具体的には、兼好と性質を共有する ような﹁二条派の穏選歌人﹂圃﹁歌学僧﹂を編者に比定して いる。太ー蓄の研究は、もう一人の兼好の発掘に繋がるかもし れないのである。 成立時期・作者の究明のためには、﹁翻刻補選﹂でも少し 触れた本書の伝来過程の究明も同時に進めなくてはなるま い。本書に対する唯一の本格的研究である佐藤氏の研究成果 を多く紹介してきたが、佐藤氏の研究は、本書の成立から阿 波本に至るまで、増補や抄出がなされなったことを前提とし てなっているようだ。実はそもそもその点が気がかりである。 このような注釈蓄の場合に、この前提に最初から立って果た してよいものか。勿論、孤本で外部徴証を見いだせない本書 の場合、内部徴証から増棟。抄出の有無を見極めるのは不可 能に近いとも言えるのであるが、それだけに多くの人が研 究に参画することが望まれるのである。

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専 河 μ 手 小 e 堤 古 田 ︺ ( 1 ) ﹁拾遺集私抄について﹂(﹃冒一一語と国文学﹄第幻巻第3 n v 口方・明一年3月)。後、﹃中世文学未刊資料の研究﹄(ひた ウ ム く 審 一 房 ・ 錦 年 2 月 ) ﹁ 第 二 部 研 究 置 解 説 篇 第 一 章 拾遺集私抄について﹂に吸収。以下、佐藤氏の説に言及 する場合は.すべて悶著による。 ( 2 ﹀佐藤氏が指摘する本書の内容の特徴の一部を挙げてお く。佐藤氏は、本書の注釈内容が﹁翠易を旨として﹂、 ﹁啓蒙的﹂﹁常識的﹂であることを繰り返し指摘する。 そんな中で、﹁恋歌の部の注釈は、(中略)他の部類の 歌に比較すると比較的に長いものが多くみられ﹂、かっ ﹁恋愛心理の分析を試みている説明までみられて面白い﹂ と言っている。その他、﹁非科学的な神がかり的な一一言葉 をはっきりと否定し、冷静に注釈を施している﹂とか、 本警の興味深い特徴を佐藤氏は多く指摘しているのであ る 。 ( 3 ﹀その前に阿波本の書誌を確認しておかなければならな いが、基本的書誌についても、佐藤氏が詳細に紹介して いるので参照されたい。ただ、私が阿波本を実見して、 佐藤氏の報告に付け加えておくべ、さと気づいた点として 次の三点がある。即ち、上巻表紙右上に判読できない一 文字乃至は二文字(朱)が書かれており、題第下に﹁共 一一﹂(朱)と書かれていること、一 I 巻の題材然は後のもの であること、下巻の裏表紙は剥がれて存在しないことで あ る 。 ( 4 ) 注(1)蕃の﹁第一部本文翻刻篇﹂に、他五作品の 翻刻とともに収録されている。参考までに他五作品を挙

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阿波国文庫!日蔵@徳島県立図書館蔵『拾遺集私抄』翻刻補遺 げ て お く 。 家長日記(阿波国文庫旧蔵徳島県立図書館蔵) 土御門内相通親郷記(阿波国文庫旧縁徳島県立図書館蔵) 遠嶋百首(森敬介旧蔵徳島県立図書館蔵) 下冷泉為豊七十五番恋歌合(阿波国文庫旧餓佐藤高明刊紙) 文亀三年品川六番歌合(阿波国文庫回議徳島県立図書館蔵) (5)徳島県立図書舘のホ

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ジに入り、﹁一所蔵資料紹 介﹂←﹁デジタルライブラリ阿波国文庫(部分公開ご ←﹁拾遺集私抄﹂へと進む。 一 回 同 門 官 。 ¥ 不 当 老 若 Z F S 々 吉 田 内 5 F E 同 国 出 品

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﹂ 同 丈 島 田 加 国 内 田 一 ¥ 同 国 由 同 戸 甲 山 王 } ¥ 由 耳 目 仏 間 性 同 曲 一 町 一 て C E N 目 官 官 官 ( 6 ) 注 ( 3 ) で触れた上巻表紙の朱の文字もウエブ上の写 真では見えない。本文中でも、例えば、品開下巻却/右 2 行自の﹁やり﹂の右にある﹁と﹂(朱)はウェプ上の写 真では見えないと思う。ちなみに、徳島県立図書舘で写 真の現物が開閲覧できるが、それではこれらの文字が、う っすらとではあるが、確認できる。 ( 7 ) 佐藤翻刻の私意による濁点が問題を抱える箇所の一例 を、誤読されたと思われる文字も含まれている所から一 笛所挙げておく。 中 間 上 巻 m w / 左 5 行自/四番歌注 ム H 我ヲ﹂

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乙は﹀我なト﹂たでは也 ご ﹂ と ﹂ AU ﹁ と ﹂ ﹁と﹂の左に見せ消ち(朱)、右に﹁そ﹂(朱、 91 濁 点 銀 山 し ) ここを佐藤翻刻は、見せ消ち・傍記に従い、かっ、私意 に濁点を付して﹁我とは、豆、我なぞたてば也﹂とする(二 七頁口行自)。﹁我問はば、我謎立てば也﹂ととる(実 質的には、動詞﹁間ふ﹂リ動詞﹁謎立つ﹂の指摘)ので わが あろう。しかし、ここは交の下に示した返りで、即ち﹁﹁我 -︾ わ が ことは﹂(四番歌の初旬)は、﹁我謎立ては﹂也﹂の意 (実質的には、名詞﹁こと﹂日名詞﹁謎立て﹂の指摘) であろう。文字の読みもさることながら、﹁ b ﹂ や ﹁ 山 由 ﹂ の上の﹁は﹂に濁点を付して解するのも誤りだと思う。 ( 8 ) ここから朱がなくなる理由は勿論分からない。ここよ り後、品開下巻お/左 7 行自に朱の汚れがあるのも気にな る。反対にここより前で墨の書き込みがある所としては、 世上巻泌/左 8 一行自の﹁忠﹂に付された片仮名の読み仮 名がある。この字の友には朱で鍵型の印と﹁志﹂の傍記 もあり、ともども異質である。 (9)他の空白行は、ある巻から次の巻へと移る巻の切れ目 にある。ただ、すべての巻の切れ目に空白があるわけで はないが、その場合は指摘しておいた。 / む ( M W ) 佐藤氏も﹃和歌大辞典﹄(明治書院・川均年 3 月 。 ﹃ 拾 遺集私抄﹄は武井和人氏の担当)も、本蓄が﹃拾遺和歌 集﹄から抄出した歎数を三百六十八苦とするが、これは 歌句今一体が引用された短歌・旋頭歌。短連歌を併せた数 であり、長歌四首は数えられていない。なお、佐藤氏は

(22)

92 f専 ﹁﹃拾遺集私抄﹄では、 が 、 誤 り 。 (日)これと同様、一首の読書から二箆一所引いている所とし て 、 大 上 巻 付 / / ' 右 3 行自﹁一大隅さくらしまの忠信﹂、 同 8 行自二めしかんかへんとし侍けるとき﹂があり、 共に矧番詞蓄の一部である。ここの場合は、それぞれに 対する注が直後に備わっている。 (口)注(日)参照。 (日)阿波本を見る限り増補・抄出の痕跡はないと言っても ょいと思うが、増補。抄出の痕跡がないことが楢補。痕 跡のないことに直ちに繋がるわけではないのは言うまで も な い 。 長歌は採歌していない﹂ と 広コ フ 平 日 堤 門付記︺阿波本の閲覧並びに翻刻を許可下さった徳島県立図 書館には深く感謝します。

参照

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