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精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究(第3報) : Co空間とRo空間におけるかかわり行動の分析を通して

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Academic year: 2021

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(1)Title. 精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究(第3報 ) : Co空間とRo空間におけるかかわり行動の分析を通して. Author(s). 後藤, 守; 帰家, 大祐; 後藤, 恵美子; 金澤, 克美; 三浦, 哲; 高畠, 晋; 渡辺, 泰行; 小坂, 千華; 木村, 裕昭; 山田, 浩富. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 48(1): 107-116. Issue Date. 1997-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2207. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 平成 9年8月. 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第48巻 第1号 l fHokka i i fEduca i Se i lo do Uni t t t on1C)vo Journa Vers on( c yo ‐48 .1 ,No. Au恩1 t S ,1997. 精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第3報) -- Co 空間と Ro 空間におけるかかわり行動の分析 を通 して --. 後藤 高畠. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・ 金津. 克美・三浦. 哲. 音・渡辺. 泰行・小坂. 裕昭・山田. 浩富. 千華・木村. 1 問題の所在 97 本論文は前報 「精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第1報)19 一 に続く ものである。前報では,障害種別の壁, 障害の重さの壁,そして, 年齢の壁を越えた新しい指導法としての「行 動空間療法一 の輪郭とその開発の経緯を中心に報告し, あわせて, 附属校ふじのめ学級と札幌校特殊教育学 科との共同研究の取り組みの成果の一端を紹介した。 本論文では 「大学-附属校間共同研究」 の一環として 進められている研究課題のうち, 特に, 「あそびの指導」 の授業場面における行動空間の特性に着目し, 研 究を進めていくこととする。 行動空間療法を導入した 「あそびの指導」 の場合, 前報で説明しているように, 指導の骨子として,( 1 )物理的場の構成,( 2 )遊具の選定,( 3 )心理学的, 社会的場の構成, の3点があげられて いる。 ここではこのうち, 「物理的場の構成」 の持つ意味について, 実証的資料を通して検討を深めていき たい と 考える。. 行動空間療法を導入した 「あそびの指導」 では体育館の中央に2段重ねの舞台を設定し, 空間が構造化さ れや す い よう に工 夫 さ れ て いる。 こ の 舞 台 上 の 空 間 が Commun i i t ca veSpac e (以 下, Co 空 間 と 言う) と名 づ け ら れ て いる。 こ れ に対 して, Co 空 間 を と り まく 空 間 を RoundSpac e (以 下, Ro 空 間 と 言う) と名 づ け てい る。 こ れま で の研 究 の 中 で は, Co 空 間の 設 定 が遊 具 を 媒 介 と した セ ラ ピス トと の か か わ り 行 動 を 基. 礎としながら, 子ども同士のかかわり行動を形成する場を作り出しており, かかわり行動の成立水準が高め られることが報告されて い る (Gotoh,1994, 金 津, 1994, Kanazawa,Gotoh,and Gotoh,1995)。 ま た, セ ラ ピストの参入により集団が凝集化され, かかわり行動の水準が高まることが明らかにされている (帰家・ 安富, 1995 )。 どちらかと言えば, Ro 空間は比較的動的な空間で, 子どもの活動が大きく, 指導者は活動 の流れの中で遊具を媒介として子どもと接点をとる場合が多いとされている。 これに対して, Co空間は比 較的静かな空間で, 近距離での接触の割合が高く, 概して, 対人関係が発展的に拡がりをもつ傾向が強い空 間 と 考 え ら れ て いる (後 藤 他, 1984 )。 行 動 空 間療 法 で 重 視 さ t t oh oh , 1991 , Kanazawa ,Go ,andGo ,1995. れる 「子どものかかわり行動が自発的に生起しやすい場」 を考えていく ときに, Co空間の設定は重要な意 味を も っ と 考 える。 Co 空 間 が 集 団の 構成メ ンバー に と っ て, どの よう な 活動 の 場 にな っ ている か を 実 証 的. に明らかにすることは, 今後の指導のあり方にかかわっ て, ひとつの方向を提供するよう に思われる。また, その こ と によ っ て, 相 補 的 関係 にある R o空間のもつ意味も明らかにされよう。 本研究では以上述べた課題意識から, 行動空間療法を導入した 「あそびの指導」 における co 空 間 と Ro 空間の特性を, 主として, 対象児の言語関係行動の分析を通して明らかにしていくことにする。. 107.

(3) . 後藤. 江. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・金津. 克美・三浦. 哲・高畠. 晋・渡 暁辺 泰行・小坂 千華・木村 格昭・山田 浩富. 研究の方法. 1. 「遊びの指導」 のメンバーの構成 「遊びの指導」 のメンバーの構成は 附属校特殊学級小学部に在籍する児童15名 (1~4年生 男児8名 , , , 女児7名) , および指導担当者6名 (大学側スタッフ3名, 附属校教官3名) で構成される。 このうち2年 生の男児1名, 2年生の女児1名, 1年生の男児1名の計3名を研究対象児とする (以下, 研究対象児を順 にA児, B児, C児とする)。 表1は, 研究対象児の行動およ び性格特徴を浮きぼりにするために, 担任教 師による 所見 をま とめ て み たも の である。 特 に, こ こ で は, 研 究 対象児 のコミ ュ ニケ ー シ ョ ン能力 の程度 を. 把握する上で参考と思われる, 国語の学習における実態もあわせて記述してある。 2. 「遊びの指導」 の場の構成 図1は附属校特殊学級体育館を用いた 「遊びの指導」 の場を図示したものである。 体育館中央に2段重ね 表1. 対象児 性. 格. A. 児. ・どんな人とでも自分からかかわ りを持つことができ, 社交的で あ る。. ・ある物事に, 興味・関心を持つ とそれに固執してしまい, 気持 ち を切りかえる こと が困難に. 対象児のプロフィール B. 児. C. 巳. ・人とのかかわりを好む。 相手の 様子を見て, 慣れてから対人関. ・明るく, 活動的である。 ・ささいなことを, 気にしてしま. 係を拡げていく。 ・行動が自己本位で勝ち気なとこ. い神経質な面もある。 ・同じ学級にいる弟とのかかわり. ろもあるが, 他人にあまえたい という気持ちも強い。. が多かったが, 他の友達とのか. なってしまう。. かわりも多くなり対人関係が拡 が っ て き て い る。. ・友達の面倒 を見てあげたり, 優 しい面を持つ。 国語科に. 理解:自分の好きな紙芝居のあら. 理解:自分の好きな紙芝居のあら. 理解:紙芝居や絵本を教師に読ん. おける本. すじを覚え, 話の流れを理. すじを覚え, 話の流れを理. 解 す る こ と がで き る。. 解 する こ と が で き る。. でもらうのが好きである。 教師の指示を聞くことがで. 児の実態. 教師の指示を理解できる。 表現:主語, 述語をきちんと, 用. 教師の指示を理解できる。 表現:主語, 述語をきちんと, 用. い て 表 現で き る。. い て 表 現 で きる。. 自分の感情や要求を伝える. 自分の感情や要求を伝える. こ と が でき る。. こ と が で き る。. 事 項:平仮名の清音, 濁音は読め 話事項:平仮名の清音, 濁音は読め 言語 る。 ま だ, 拾 い 読 み の 段 階。. る。ま だ, 拾 い 読 み の 段 階。. 平仮名を模写することがで. 平仮名を模写することがで. き る。. きる。言葉を聴いて書ける。. きる。 また, 自分にわから ないことがあると教師に質 問 する。. 表現:2語文, 3語文のレベルで 発話量が多くなっている。 自分の要求を伝えることが で きる。. 語事項:平仮名は, 読めるが拾い読 み の 段 階 で ある。. 鉛筆に興味を持ち, 迷路や 名前を模写できる。. 108.

(4) . 精神発達に遅れをもつ子 ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第3報). の舞 台 を設 定 している。 下 段 は25c mの段 差 のある 正 方 形 の舞 台 で, 縦405c m×横405c mか ら成 っ て いる。 上 段 は円. ビ デオ カメ ラ. ブロ ッ ク コ ー ナ ー. 形 で25c mの 段 差 を も ち, 直 径 は180c mと して い る。 こ の. 舞台空間がCo空間と言われている場である。 これに対 して, Co 空間をとりまく体育館 の床面全体がRo 空間 と言 わ れている 場 で, こ の場 に は図1 で示 す よう に, あ. そびの活動素材であるブロックが置かれているコーナー が含ま れて いる。 図1. 「遊びの指導」 の場の構成. 3. 「遊びの指導」 の期日および分析資料の収集 指導は1996年6月から12月までに計5回実施する。 記録は VTRのカメラを用意し 本指導法による 「遊 , びの指導一 場面での対象児の動きを捉えるために, 研究対象児を中心とした録画資料を収集することに努め た。 また, 研究対象児にワイヤレス マイクを携帯してもらい, 言語行動に関する資料の収集をした。 本研究 は大学と附属校間の共同研究の一環として進められていたことと, 使用できる ワイヤレスマイクが限られて い た こ と か ら, 本研 究 での テ ー マ に耐 え得る 資 料 と して A児 の3 回目 お よ びB 児 C児 の5 回目 に設 定 , , ,. された指導場面の資料が採用されている。 以下の分析ではこれらの資料が分析資料として用いられる。 4. 分析の方法 1 ( ) 対象児の言語関係行動の文章化 文章化にあたっ ては, 対象児の言語行動を分析の中核にし, 対象児とかかわりを持つ他の構成メンバーの 言語行動もあわせて文章化がなされる。 これらの言語行動の分析は, 相互作用過程分析法を参考に文章化し た (後藤・後藤, 1981 )。 文章化にあたっ ては, 基本的には対象児の言語, および非言語行動 による表出行 動は伝達意図の有無を問わず, 記述される。 また, 他の構成メンバーの表出行動は 「対象児に働きかけたもの」 「対象児に直接働きかけたわけではな , 「 いが結果として対象児に反応を起こさせたもの」 , 対象児の行動 に反応したもの」のみが文章化される。なお, 本研究では対象児とのかかわり行動から文章化される他の構成メ ンバーの総体を2Eと呼ぶこととする 。 以下にその文章化の視点を示す。 ① 対象児の発語の文章化 ②. 対象児への三E (他の構成メンバー) の発語の文章化. ③. 対象児の発語を受けて, 発語したiEの文章化. ④. XEからの発語に反応した対象児の表出行動の文章化. ⑤. 対象児からの発語に反応したiEの表出行動の文章化. ⑥. 3Eの表出行動に対して対象児が発語した時の, 3Eの表出行動の文章化 対象児の表出行動 に対してXEが発語した時の, 対象児の表出行動の文章化. ⑦. 2 ( ) 分析単位および言語関係行動成立水準の設定 相 互 作用 過 程 分 析 法 で は, 2つ の 分 析単位 が設 定 さ れて いる。 そ の ひとつ は Commun i i i t t (以 下, ca on Un. CU と言う) と名づ けられているもので, 言語行動の内容 によっ て規定される単位である。 もう ひとつは (以下, IU と言う) と名づけられ, かかわり行動の文脈によって規定される性質をもつ単 位である。 このふたつの分析単位 によっ て文章化された言語関係行動の素資料が分析される。 以下 に CU ,. lnteract ion U i t n. 109.

(5) . 後藤. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・金津 克美・三浦. 哲・高畠. 晋・渡辺 泰行・小坂 千華・木村. 裕昭・山田. 浩富. の設定基準を示す。 CU) の目安とする。 イ) 伝達者の入れかわりをひとつの言語関係行動 ( ロ) 内容の同じ言語関係行動が連続する場合, その長短にかかわらずひとつのCU とする。 ハ) 独 立 した か け声, あ い づ ち, 呼 びか けな どは, ひとつ の CU とする が, 付 随 して発 語の 一部 を 構成 して いる 場 合, その 中 に含める。. 二) 伝達者の入れかわりがなくても, 異なる言語関係行動が後続した場合, 別々のCU として扱われる。 IU の単位についてはひとつのCU の伝達内容が他者によっ て受けいれられたか否かによっ て基準 を設定 し, 受け入れられた場合にはそれが同一のIU を構成するものとして分析される。 相手が一方のCU に対し て何も反応を示さなかっ た場合, ひとつのIU が終わっ たものと考えられる。 また, 表出行動が認められた 場合でも一方のCU に対して内容的に受けていないときは同一のIU を構成するものとしては見なされない。 IU については対象児 と2Eの側から発せられる言語行動が どの程度, 有機的に関連しあっ ているかを明ら かにするために, 以下の言語関係行動水準が設定される。. A水準 (言語関係行動成立状態) 1型. 3E→ 対 象児 → XE→. n型. 対 象児 → 3E →対 象児→. B水準 (言語関係行動成立しかけの状態) m型. 三E→ 対 象児 →. W型. 対 象児 → XE →. C水準 (言語関係行動無成立状態) V型. 3E→. W型 対象児→ ) 言語カテ ゴリーの設定 ( 3 さらに,CU に分割された資料は,各々のCU 毎にカテ ゴリー化を行う。大学・附属校間共同研究第2報(北 ) では着替えと給食の場面における教師の言語行動の分析にあたって, 後藤ら 教大紀要第48巻第1号, 19 97 の相互作用過程分析法で用いているカテ ゴリーが採用されているが, 本研究では相互のかかわりの様相 全体 を大きく捉えようとの意図から植田らが子ども間相互作用観察シートで用いているカテ ゴリーを用いる (植 )。 以 下 にそ のカ テ ゴリ 」 の 内容 を示 す。 田, 1988 働 き か けに関する カ テ ゴリ ー の内 訳. 統合的働きかけ:活動の発展に大きくかか わるような働きかけ。 指導・提案・援助・ 適切な要 求・助言・賞賛・励ましな ど。 中間的働きかけ:仲間の活動に対する影響力の弱い働きかけ。 自分の行為のア ピール・つぶや き・質問など。 支配的働きかけ:活動を抑圧したり, こわしたりするような働きかけ。 非難・あざけり・不適切 な要求・命令な ど。 ( 4 ) Co 空 間・ Ro 空 間の判 定. 録画記録を再生し, 対象児と2Eが Co空間, Ro空間のどちらにいるかの判定を行う。 対象児と3Eの どち ら か が Co 空 間 にい てか かわり が進行 している 場 合, かか わり の相 手 が Ro 空 間 にい ても Co 空 間 にいる. ものと判定する。 110.

(6) . 精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第3報). m. 結. 果. 表2 は, A 児 の 事例 にお けるIU の 関係 水準 の 分析 結 果 である。 IU の 総 数 は109ユ ニ ッ トで, そ の 内 訳 を 見る と, Co 空 間で21ユ ニ ッ ト, Ro 空 間 で88ユニ ッ トとな っ て お り, A児 の 言 語 関係 行動 が Ro 空 間 で主 に な さ れ てい た こ と が 分 かる。 Co 空 間で の 関係 水準 の 分布 は, A 水準66.7%, C水準19‐0%, B 水準14.3% の 順 にな っ て いる。 特 にA 水準 のn 型 が42‐9% と高く な っ て いる。 A 水準 の =型 と は, A児 本 人 が他 の構成. メンバー (3E) に働きかけ, 言語関係行動が1往復半以上成立している水準である。 次に高いのが1型の 2 3‐8%である。 これは, ZEの側の働きかけから言語関係行動が1往復半以上成立している水準である。 A 水準がCo空間の66%を占めている ことから見て, A児の事例の場合, Co空間は言語関係行動が成立しや す い 空 間と な っ て いる こ と がわ かる。 ま た, A 水準 の ロ型 が高 く な っ て いる こと か ら, A児 主 導型 で か かわ. り行動が展開していっ たことが推察される。 これに対して, A児のRo空間での関係水準の分布を見ると, C 水準 が50‐0% と な っ てい る。 こ れは 双方 の働 き か けに対 して, A児, ZE とも に反 応 してい な い こ とを示 して いる 関係 水準 であ る。 特 に C 水 準 W 型 が46‐6% と高 い 値 にな っ て いる。 Ro 空 間の A 水準 で は1型 よ り. n型が, B水準では頂型よりもW型 が数値が相対的に高くなっている。この江型, W型の関係型はいずれも, 初発のかかわり行動が, A児の側からなされている。 どちらかと言えば, Ro空間において言語関係行動が 1往復半以上成立している場面 表2 A児の言語関係水準分析結果. で は, A児 主 導型 で か かわり 行. ( ) 内は%. 動 が進 行 している と見 てよ い で. \\ \\. あろう 一 児の・U の関係水準 の 分 析 結 果 か ら, Co 空 間 で は A 水 準, B 水 準 が 高 く, Ro 空. 言語関係 行動 が1往復半以上成. XE→A→ヱ 丑→) I型 1型 (×E→A→×B→ A. 23 ) 5( ‐ -8. A-テXE→ =型 亘型 (A→×E 一A→). ) 9(嬢‐ -9. XE→A→) m型 (×E→A→. 2(9 ) ‐ -5. B. 立 し て い る 時 は, Co 空 間, Ro 空 間 を 問 わ ず, A 児 主 導 型 の 傾. CO 空間 C 間 o宛. Ro空間 郵罰. 関係水準. 間 で はC 水 準 が高 い傾 向 にある と 言 え る。 ま た, A 児 の 場 合,. 行動空間 動空間 \\\変. A → × E →) W 型 (A→XE→ W型. 1 ( 48 ) 1(. V型 (×E→ XE→) v型. o 0. C 4( 9 ) 1 4( ‐0. (A→ A →) ) 班型 ( 班型. 向 に あ る と 指 摘 で き る。. 合. 66 ) , 1 4( ‐ -7. 143 ) 3(. 25 22( ) ‐ -0. 1 17 ) 5( -0 ‐ ) 1o( 0( l 1 1 ‐4. 0 22( 2 ) 5 -o ‐. 3 1 2( , ) 1 , -6 ‐ 19 ) 4( ‐ -0. 0 0 ) 2 1( 10 ‐ -o. 計. ) 7(8 ‐ -0. 3(3 ) ‐ -4. 50 ) 44( ‐0. 1( 1( 4 6 ) 4 -6. 0 8 8( 10 ) ‐ -0. 表3 は, B児 の 事例 にお ける 表3. IU の 関 係 水 準 の 分 析 結 果 で あ. B児の言語関係水準分析結果 ( ) 内は%. る。 IU の 総 数 は, 142ユ ニ ッ. \\ \\ \ 関係水準. ト で, そ の 内 訳 を 見 る と, Co 空 間で12 , Ro 空 間で130とな っ て お り, 言 語 関 係 行 動 の ほ と ん ど が Ro 空 間 で 表 出 さ れ て い た. E→) I 1丑→ I型 1型 (28→B→1. 83‐3% で, A 児 の 場 合 と 同 様, B 児 の 事 例 も Co 空 間 の 方 が 言 語 関 係 行 動 が成 立 しや す い 空 間. とな っ て いる。 こ の こと はA 水. 1(8 ‐ -3). ) ‐ B÷→宝E÷うB‐ み =型 韮型 (B→zE→B→. ) 5( 4 1 ‐ -7. m型 (×B→B→ XB→B→). 3( 25 ) ‐ -0. B 型 E÷ → (B÷ →X 望( み ) N雪 →xE. 1 (8 1(8 -3). V型 (xE XE→ す). o 0. W型 (B→). 2( 16 ) ‐7. C. 合. 計. Ro宛 空間 間. Co空間 c 鯛. ぎ. A. こ と が 分 か る。 Co 空 間 の A 水 準, B 水 準.が C。 空 間 全 体 の. 行動空間 動空間. 6( 50 QO ) -0. ) 3 3 4( ‐ -3 ‐ 2( 16 ) ‐ -7. 0 ) 0 ・ 2( 10 1 -o. 2 1 ) 16( ‐ -3 24( 18 ) ‐ -5 2 1( 16 ) ‐2 15( 1 1 ‐ -5) ) 4(3 ‐ -0 50( 38 ‐5). 4 0( 3 0 ) ‐8. 36( 27 ) ‐ -7. 虹 ) 4 1 54( ‐ -5. ) 1 30( 1 00 ‐ -0. 111.

(7) . 後藤. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・金棒. 克美・三浦. 哲・高畠. 準 の n 型 が41‐7% と 高 い 値 と なっ ている こと からも推測さ れ. 饗翻豊艶 が 1 往 復 半 以 上 成 立 して い る 水. Co鑓 C oた間. 関係 水 準 関係水準. 1型 (工E→C→1 IB→) エE→C→1 A. 3( 3 0 ) - ‐0. 夏型 (C→XE→C→). 2( 20 ) -0. m型 (XB→C→ ×B→C→). 1( IQ ) ‐0. B. 間で次 に高い のがB水準 皿型 で. か らもB 児 に働 き か け B 児 の ,. 格昭‐山田 浩富. ( ) 内は%. \\ \ ミ ミ ぐぎ. 係 行 動 が B 児 主 導 型 で 進 行 して. あ る。 こ れ を 見 る と X E の 側 ,. 千華・木村. 表4 C児の言語関係水準分析結果. 準 で あ る。 C。 空 間 で の 言 語 関. い る こ と が う か が え る。 CO 空. 晋・渡 彰辺 泰行・小坂. W型 w型 (C- C→xE一 ) ジXE÷→. 2( 20 ) QO -0. V型 v型 (×E→). 2(2 0 ) o - ‐0. C W型 ( C→) (C→ 合. 0 。 計. 反応をひき出すことに成功して. R o空間 R 蝋 o. 5( 5 0 ) - ‐0. 3( 30 ) - ‐0. 2( 2 0 ) - ‐0. 1 0( 10 0 o ) ‐0. 7(4 ) ‐3 17( 1 0 ) - ‐6 20(1 2 ) - ‐4 9(5 5 ) 9( - ‐6 3 6(3 ) 6( -7 ‐ 2( 1 , 0 6 3 ) ‐4. 24( 1 4 ) - ‐9. 29( 18 ) - ‐0. 8( 67 ) 10 - ‐1. 16 1( 10 0 ) - ‐0. いる様子が認められる。 そ れで は, B 児 の Ro 空 間 での 様 子 は どう で あ ろう か。 表3 を見 る と, A 水 準30‐8% B 水準27.7% C , ,. 水準41 ‐5%と全体に関係型が分散した形になっている。 ここでも, A児の事例と同様に, C水準がRo空間 全体 で41‐5% と高 い 値 にな っ て いる こ と が注目 さ れる。 特 にC 水準 班 型 が38.5% にある。 C 水準 肌型 は B ,. 児が3Bに働きかけているがiEがそれに反応していない型である。B児のIU の関係水準の分析結果から, Co空間ではA水準,B水準が高く, Ro空間では相対的に見てC水準が高くなっていることが指摘されよう。 表4はC児の事例 におけるIU の関係 水準 の 分析 結果 であ る。 IU の 総 数は171ユ ニ ッ トで, 3 事例 のう ち, 最 も IU 数 が 多 い。 しか し, そ の 内 訳 を 見 る と, Co 空 間 で10 , Ro 空 間 で161と な っ てお り, A児, B 児 の. 事例と同様, 言語関係行動がRo空間で主になされていたことが分かる。 Co空間のA水準, B水準がCo空 間 全 体 の80% で, C 児 にお い て も Co 空 間 の 方 が, 後 で 述べ る Ro空間より 言語関係行動が成立しやすい , 空間になっ ていることが指摘される。 Co空間では, XEの側からの働きかけの型であるA水準工型, B水 準m型, C水準V型が全体の60%を占めている。 この結果から見て, C児の事例の場合, co空間ではXE 側からの働きかけが優位な形で言語関係行動が展開されている。 なかでもA水準工型が30%と高い値を示し ている。 A水準1型は, 3Eの側からの働きかけが初発となっ て言語関係行動が1往復半以上成立している 型 で ある。 一 方, Ro 空 間 で は C 水 準 が Ro 空 間 全 体 で67.1% と高 い 値 と な っ て いる。 特 に, C 水準 班 型 が. 63 .4%となっている。 C水準W型はC児がiEに向けて自己表出しているが, XEの側がそれに直接, 反応 していない型である。 Ro空間のA水準, B水準ではB水準m型が相対的に高くなっている。 B水準m型は XEの側の働きかけが初発となり, C児がそれに反応する型である。 C児の事例におけるIU の分析結果か ら, Co 空 間 で は A 水準, B 水 準 が高く, Ro 空 間 で はC 水準 が高く な っ て いる こ と Co 空 間で は 初 発 の , ,. iEの側からの働きかけが高くなっていることが指摘される。 表5はA児の事例における言語関係行動カテ ゴリーの結果を表にまとめたものである。 ここではそれぞれ のIU の初 発 の CU につ い て の みカ テ ゴリ ー 分 析 を 試 み て い る。 分析 結 果 をま とめ る にあ た っ て は, 言 語 関. 係行動カテ ゴリーをIU の関係水準のA水準とB水準をひとつにし, それとC水準の2つに分けた。 C水準 は, 相手に向けて自己表出をしているが, 相手がそれに直接, 反応していない関係型である。 表5からA十 B水準での Co空間のA児の働きかけは, 統合的働きかけが6 4 ‐3%に達しており, 同様に, 3Eの統合的働 きか けも85 .7%と高い割合を示している。 統合的働きかけとは, 提案, 援助, 要求など, 人とのかかわりを 指向する働きである。 Co空間では人とのかかわりを指向する働きかけがA児, XEともに認められる。 Ro 空間のA児の働きかけにおいて, 統合的働きかけはCo空間に比べて相対的に下がるが, 中間的働きかけが 112.

(8) . 精神発達に遅れをもつ子ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第3報). 表5. A +B. C. 嚢 R. A. E. 3. Ro空間. Co空間. Ro 空 間. 4 ) 6 統合的働きかけ 9 ( ‐3. ( ) 内は%. 児. Co空間. 6( 85.7 ). ) 11( 55‐0. ) ) 27( 39‐7 ) 10( 71.4) 12( 17‐6 中間的働きかけ 1 (7‐1. 14‐3 ) 1(. 85‐0 ) ) 1 (5‐0 ) 17( 7( 100‐0. 支配的働きかけ. 5 ) 1 (1 .. O. 5( 25 ) .0. 統合的働きかけ 1 (7.1). ) 12( 17.6. 0. 2( 10.0 ). ) 2 1 中間的働きかけ 3 ( ‐4. 42‐7 ) 41( 60‐3 ) 2 8 ) 29( 4( ‐6. O. ) 0 (1 .5. O. 20‐6 ) 14(. 0. 支配的働きかけ 0 合. ) 14 ( 100‐0. 計. 68 ( 100‐0 ). 表6. 遼※ 嚢 行動. B. 空間. Co 空 間. A 十B. ) 7 5 統合的働きかけ 6 ( .0 中間的働きかけ O. 支配的働きかけ. 支配的働きかけ 合. 計. ) 20 ( 100‐0. 100‐0 ) 7 (. ( ) 内は%. 児. X. Ro 空 間. E. Co 空 間. 00 ) 4( 1 .0. Ro 空 間. 2 8( 68 ) .3. 0. ) 1(1 .1. 0. O. ) 6 (6.8. 0. 4 (9.8). 48.3 ) 5 25 0( ) 2( ) 43( 56 ‐0 ‐2. 0. 0 (1 ) .1. 0. 0. 8( 1 00 ) ‐0. 89 ( 100‐0 ). 1 5 ) 3( -0. 0. 22‐5 6( 75.0 ) 20( ) 39( 43.8 ). O. 中間的働きかけ O. 1 (5.0). 0. B児の言語関係行動カテゴリー表. 20‐2 ) 18(. 統合的働きかけ 2 (25.0) C. A児の言語関係行動カテ ゴリー表. 90.2 ) 4( 100.0 ) 9( 21.9 ) 37(. O. 4 (9.8). O 0. 4( 10 0 ) ‐0. 41 ( ) 100.0. 相 対 的 に上 昇 してい る。 中 間 的働 き か け と は, 自 分 の行為 のア ピ ー ル, つ ぶや きな ど, 人との か かわり をあ. まり指向しない働きかけである。 これに対して, XEのRo空間の働きかけは統合的働きかけが優位である。 また, 支配的働きかけが2 5 .0%とCo空間ではなかっ た働きかけがでてきている。 支配的働きかけとは非難, 命令などである。一方,C水準のA児の働きかけを見ると,中間的働きかけが相対的に高い割合を占めている。 A児, ZEの言語関係行動カテ ゴリーの分析結果から, Co空間ではA児, ZEともに人との指向性を持っ た働きかけが多い。 Ro空間ではA児は相対的に見て, 人とのかかわりを指向しない行動が多くなる傾向に ある。 こ れ に対 して, !E は Ro 空 間 にお い て も 人 と のか か わり を指 向する 行動 を して いる。. 表6はB児の事例 における言語関係行動カテ ゴリーの分析結果を表にまとめたものである。 働きかけの内 訳を見ると, Co空間では, B児, XEともに人とのかかわりに指向性を持っ た統合的働きかけが多い傾向 にある。 こ れに対 して, Ro 空 間 で はB児 の 場 合, 人と の か か わり の指 向性 を 持 たな い 中間 的働 き か け が Co. 空間に比べて多くなる傾向にある。 SEでは, Co空間の結果と同様, 統合的働きかけが高い割合を示す。 C水準の働きかけの内訳を見ると, B児の場合, Ro空間で中間的働きかけが多いこ とが指摘される。 B児 の事例における言語関係行動カテ ゴリーの分析結果から, Co空間では人とのかかわりの指向性を持っ た行 動がB児, XE とも にあるのに対して, Ro空間ではB児 の場合, 人とのかかわりの指向性を持たない行動 が多くなる傾向にある。 これに対して, XEはCo 空間, Ro空間とも に人とのかかわりの指向性を持っ た 働きかけが多い傾向にある と言える。 113.

(9) . . 後藤. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・金津. 克美・三浦. 表7. 統 合 的働 き か け. 仝 中間的働きかけ B C. ) 10(7.8. 3( 75.0 ). 晋・渡 乾辺 泰行・小坂. 千華・木村 格昭・山田 浩富. C児の言語関係行動カテ ゴリー表. . . 哲・高畠. ( ) 内は%. . . ) 14( 42‐4. ) 4( 100.0. 00 o ) 1 6( 2 ) 2 6( 2o ) o 25β) 4( 1( 1 1 . ‐5 ‐3. ) oo ) 11( 3 3.3 8 4( I ) 27( 1 .o ‐8. 支 配 的働 き か け. o. o. o. 2 (6‐1 ). 統合 的 働 き か け. 0. ) 3 (2‐4. 0. 6( 18‐2 ). 中間 的働 き か け. 0. 支 配 的働 き か け. 0. △. 計. 0. 99( 77‐3) 102( 79.7 ) 0 0. ) 4 ( 100‐0. 0. 0 128 ( 1000). 0. 6( 18.2). 0 ) 4 ( 100.0. 100.0 ) 33 (. 表7はC児の事例における言語関係行動カテ ゴリーの分析結果を表にまとめたものである。 Co空間にお ける働きかけの内訳を見ると, C児, ヱEともに統合的働きかけが優位であることがわかる。 Ro空間では C児は中間的働きかけが高く, iEはCo空間と同様に統合的働きかけが高い割合を示している。 一方, C 水準ではC児の中間的働きかけが多い傾向にある。 C児の言語関係行動カテ ゴリーの分析結果から, C児, XEともにCo 空間では人とのかかわりの指向性を持っ た働きかけが認められる。 Ro 空間では, C児は中 間的働きかけの割合が高い傾向にある。 これに対して, 2EはCo 空間, Ro空間ともに統合的働きかけが 多いことが指摘される。. W 考察 表2~4のA児, B児, C児のIU の関係水準の分析結果から, Co空間はA水準, B水準が高く, 言語 関係行動が成立しやすい特性を持つ空間であることが指摘される。 これに対して, Ro空間はC水準の割合 が高く, 言語関係行動カテ ゴリーの分析結果からCo空間では, A児, B児, C児, およびXEのかかわり の内容において, 統合的働きかけが多いことから,.Co空間は人とのかかわりを指向する働きかけが生起し やすい空間であると言うことができる。 行動空間療法を導入した 「遊びの指導」 の場合, 直接の指示によっ て動かされることの極めて少ない行動空間に子ども達はおかれている。 子ども達は自らの選択で活動し, 活 動の場を作りあげていかなければならない。 その中で, 研究対象児は自らCo空間を人とのかかわりを指向 する場として選択している。 本研究では体育館の中央に舞台を設定し, その舞台をCo空間, それをとりま く空間をRo空間としている。 つまり, 体育館に舞台を設定することによりCo空間とRo空間を作り出すこ とができる。 このことから明らかなように, Co空間と Ro空間は相互補完的関係 にある。 その意味で, Co 空間が人とのかかわりを指向する特性を持つ場になっ ているのは, Ro空間の存在が関係しているものと思 わ れる。. 多くの場合, チーフティーチャーは集団全体の動きと連動させながら, 軸点を Co空間 (舞台下段) に設 定している場合が多い。 チーフティ ーチャーが軸点を Co空間に設定することにより, 子ども達の活動の範 囲がRo空間(舞台を取り巻く床の部分)全体に拡がりをみせる。Ro空間全体に活動が拡がったことにより, 子ども達がブロックに滑車を組み入れたブロックカーに乗り, 移動することが多くなった。 研究対象児達は ブロックカーに乗りながらの喚声が多くなる。 特にC児はブロックカーを押しながら, Ro空間全体を喚声 をあげながらの活動が多かっ た。 この動きはA児, B児, C児すべてに共通することであっ た。 この喚声が, 114.

(10) . 精神発達に遅れをもつ子 ども達の生活空間の再構成に関する研究 (第3報). 表2, 表3, 表4のRo空間での, 研究対象児からの働き かけが言語関係行動無成立状態のC水準虹型の値 が高く な っ た要 因 にな っ てい る。 ま た, 表5, 表6, 表 7の C 水準 の働 き か けを見る と, 人 との かか わり を. 指向しない中間的働 きかけが多い。 この中間的働きかけが, A児, B児, C児の喚声となっている。 Ro空 間にとって重要なことは, 子 どもがいかに自発 的に, 遊具 (ブロック) とのかかわりを通して, 自らを活性 化させているかが大切である。 チー フティ ー チ ャ ー は軸 点 の ベ ース 作 り と して, 舞 台下 段 に ブロ ッ ク で トンネ ルを作 っ て いる。 Co 空 間, Ro 空 間は共 に, 自 由度 の 高 い 活動 の 場 であ る が, チー フティ ー チ ャ ー が軸 点 を Co 空 間 にす える こ と によ り,. 人とのかかわりを指向できる場としての機能が内包される。 人とのかかわりを指向するか どうかは, 子 ども の 選択 にか か っ て いる。 今 回の 指 導 の 場 合, ブロ ッ ク を切 符 にみ たて て, 切 符 をチ ー フティ ー チ ャ ー からも らう という の が み ら れた。 ブロ ッ ク カ ー に乗 り, Ro 空 間 を 移動 しつ つ 切 符 をも らい にチー フティ ー チ ャ ー 「 の 所へ 行く。 出 会 い を 求め て Ro 空 間 を移動 して いる。 A 児, B 児 は, Co 空 間 に近 づ く 時, 離 れる 時 に た 「 があ っ た こ と からも推 察さ れる。 Ro 空 間 にお いて, 例 え ばブロ ッ ク カ ー だいま 一一 , い っ てきま す」 の 発 言 を大きく したり, ブロ ッ ク カ ー を 電 車 にみ たて たり 自 分のイメ ー ジを持 っ て ブロ ッ ク に かか わ っ ている。 自 分 の 持つイ メ ー ジを拡 げる ため に, Co 空 間 にあ る ブロ ッ ク を 視野 に入 れる。 そ こ で ブロ ッ ク を媒 介と した, 人 と の かか わり が生ま れる。そ して, 自分 のイメ ー ジを拡 げる ため に, ま た Ro 空 間 に向 か っ て いる の だ ろう。 Ro 空 間全 体 を使 っ た ブロ ッ ク の かか わり が 人 との 出 会い の機 会をつく っ て いく と思 わ れる。. 研究対象児 とXEの働きかけのCU の合計で は, 表5, 表6から, A児, B児ともにCo空間, Ro 空間 を問わずXEよりも上回っている。 研究対象児にとって行動空間療法を導入した 「遊びの指導」 が自由度の 高い場となっ た結果であろう。 A児, B児がCo空間に入っ ても, そこでは3E側 からの過度な働きかけが なく, Ro空間と同様, A児, B児がCo空間においても自分の世界を表出することができたのだろう。 Ro 空 間 で は, A 児, B 児, C 児 と も に言 語 関係 行 動 の 成 立 水準 は 下 が っ て い る。 こ れ は, ブロ ッ ク カー に乗 る こ と や ブロ ッ ク との か か わり の 中で の 喚声や 自 分 の行 為 の ア ピ ー ル に よ る も の であ る。 Ro 空 間で ブ ロ ッ ク カ ー に乗 り, Co 空 間 の周 り を移 動 する。 Ro 空 間を 移動 する 中で, Co 空 間で チー フ ティ ー チ ャ ー と ブロ ッ ク のや り とり が行 わ れる。そ の 経 験 がもう 一 度, 人と の か か わり を指 向さ せる の であろう。Ro 空 間で, ブロ ッ ク と か か わ っ て いる こ と が, Co 空 間 で の ブロ ッ ク と の か か わ り を 促 して いる。 Co 空 間の 人 と の か. かわりが多いという特性, Ro空間の物とのかかわりが多いという特性が, 相互作用的に影響し合い空間全 体で対人関係, 対物関係を含めたコミュニケーション能力の向上に機能している と考察する。. あとがき 本研究は札幌校特殊教育学科と附属札幌小学校特殊学級 (ふじのめ学級) との共同研究のう ち, 「遊びの 指導」における場の特性に関する検討を試みたものである。研究全体の計画を後藤, 三浦, 高畠が担当し,「遊 びの指導」 に関する 試行実践は後藤恵美子 (チーフティチャー) , 金津克美 (サブティチャー), 斉藤正子, および渡 度辺泰行, 小坂千華, 木村裕昭, 山田浩富 (附属校学級担任) が担当した。 記録の収集および分析は 帰家大祐, 石川麻美子が担当した。 本論文は帰家大祐が論文の素案作りを担当し, それに対して後藤守が加 筆 した。. 引用・参考文献 1 ( ) 三宅和夫・若井邦夫・伊藤則博‐後藤. 守・臼井. 4 ) :乳幼児発達研究法の探求 (虹) - 評定法 197 博・浜名紹代・吉村典子 ( 115.

(11) . 後藤. 守・帰家. 大祐・後藤恵美子・金棒. 克美・三浦. 哲・高畠. 晋‐渡辺. 泰行・小坂 千華‐木村. 格昭・山田. 浩富. による特性把握と相互作用過程分析 一‐ 北海道大学教育学部紀要第23号 1-66 . , ( 2 ) 後藤 守 ( ) :精神遅滞児のコミュニケーション能力の開発に関する基礎的研究 (ェ) 北海道教育大学附属校紀 要第11集 1 198 1 . , -13 ‐. 3 ( ) 文部省 ( ) :盲学校, 聾学校及び養護学校教育要領‐学習指導要領 1989 .. ( ) 文部省編 ( 4 1 9 9 1 ) :特殊教育諸学校 小学部・中学部学習指導要領解説-養護学校 (精神薄弱教育) 編 - 東洋館出版 . . ( 5 ) 文部省編 ( 199 ) :遊びの指導の手引き‐ 3 ( 6 ) 山口薫監修 ( 1 99 4 ) :クロワール精神薄弱教育実践講座第5巻, 遊びの指導.. ( 7 ) 後藤 守・小笠原詠子・後藤恵美子・福原真理子( 1 9 8 3 ) :行動空間分析法に関する方法論的検討‐北海道教育大学紀要(第一部C) . 第34巻第1号, 7 3一87 .. ( 8 ) 後藤 守・小笠原詠子・後藤恵美子・福原真理子( ):行動空間療法の体系化に関する研究.北海道教育大学紀要(第一部C) 1 9 8 4 第3 4巻第2号, 77一86 . ) 後藤 守・小笠原詠子・後藤恵美子・福原真理子 ( ( 9 199 ) :発達障害児のための行動空間分析法に関する研究‐ 北海道大学教育学 1 部紀要第55号, 3 3一45 ‐ 回 森 林・柚木譲・植田ひとみ ( 198 8 ) :あそびを育てる5. 仲間あそびを育てる. コレール社‐. むり Got 199 4 oh iveapproacht ):”BehavioraISpaceTherapr;analternat hand i ldr o’ IRepor capped chi ,E.{ toftheRCCCD, en ‐Annua Fa l fEduca t i i t do Un iver cu i on Hokka t yo s y .15 ,No . ,35一42. 回. 金淫克美 ( 199 4 ) :障害をもつ子 どもの社会的場に関する研究. 北海道教育大学コミュニケーション障害研究創刊号 1一42 ‐ ,. ⑩. Kanazawa t 1995 oh i i f f oh t ia ISpacein TheP ):Anlnvest 1 onofDi erencesi nsoc lys ga i . ,K. ,Go ayroom,Through Ana ,E ,andGot ,M.( s ’ by TheQuo i f A i tento s i t IRepor heRCCCD,Fa soc a ed Behav toft l or fEduca i t t i do Un i i N 1 cu 7 2 on Hokka t 9 1 yo ver .Annua s o 一 y . , . ,. 金津克美・後藤恵美子・後藤 守 ( 19 95 ) :障害をもつ子どもの社会的場に関する研究 (n) . 北海道教育大学コミュニケーショ ン障害研究第2号, 15一2 1 ‐ 回 帰家大祐・安富敬亮 ( ) :遊びの場面における障害を持つ子 どもの関係行動に関する研究 北海道教育大学コミュニケーショ 199 5 .. 側. ン障害研究第2号, 1 29-138 ‐ 回 帰家大祐 ( 199 6 ) :友達関係に困難をきたすT. S児の生活空間の再構成の取り組み (ェ) 北海道教育大学コミュニケーション . 障害研究第3号, 29一3 2 ‐ 金津克美・後藤恵美子・帰家大祐・三浦 哲・後藤 守 ( 1996 ) :行動空間療法を導入したあそび指導の試み (1) . 日本特殊教 育学会第34回大会発表論文集, 856一8 57 ‐ 鰯 後藤 守・後藤恵美子・金津克美・帰家大祐・三浦 哲・高畠 晋・渡 暁辺泰行・小坂千華‐木村格昭‐山田浩富 ( 199 ) :精神発 7. ◎. 達に遅れをもつ子 ども達の生活空間の再構成に関する 研究 (第1報) 大学および附属校教官による教育的遊戯療法に関する予備的 , 研究を通して. 北海道教育大学紀要 (第一部C) 第47巻第2号 13 . , 5一150 後藤. 守 (本学教授札幌校). 帰家大祐 (北海道雨竜高等養護学校教諭). 後藤恵美子 (本学非常勤講師札幌校). 金津克美 (本学講師岩見沢校). 三浦 哲 (本学助教授札幌校) 高畠 晋・渡 覧辺泰行・木村格昭・山田浩富 (本学附属札幌小・中学校教諭) 小坂千華 (札幌市手稲中央小学校教諭). 116.

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