• 検索結果がありません。

主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態"

Copied!
17
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態. Author(s). 中森, 千佳子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 39(2): 9-24. Issue Date. 1989-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6664. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 9巻 第2号・ 北海道教育大学紀要(第2部C) 第3. 平成元年3月. IC)Vo l Sec i i t i fEduc t lo fHokka i do Umver t onl on( a s Jour na .2 yo ,39 ,No. Ma r ch ,1989. 主婦の消費者態度と生活関連サー ビスの利用実態 中. 森 千佳子. 北海道教育大学函館分校家政教室. i tudes as A Research ofHouseW4ves’Att. Consumers. f l i ated Sermces and The e- Re r Uses ofLi. u i kako NAK削MOR cl I i i l l } d 【 i do Un i t H0me Econo I P d t t t a ver s a on csLabor a o eCo ege yofEduc 1γ, Hakoda , Ho Hakoda t e040. Abstract ’ :betWeenthesuburban housewiVes l l Theob ご chi sto makec earthere adon tpresentedi ntmsrese鑓 j ec i t t tudes r V 4 fse rconsumera useo cesrelatedto dauy 紙eandthei . formed ats fl iPr f ourresearch was per i t t t L P 〔 ober12 zu面 Ci n Mi e ec e xareaso yi yag ,Japan ,丘om oc. l fourreserch 血c he tems o t to oc t j udedt ec s were 383 housewi ves ober19 , Thei . Thesub ,1985. i i 0k fse j b 目dso r ~ d t t tudesandthe ruseof 3 tざfacesheet, thei rconsumera ces j sub ec , i l l l t nresu sareasf o oWs: e ma ‘ Th ’ i 1, l l housewi don t makeuseofserv s cesvery much v e ngenera , ,. l i heyr ” he qua 2, Th i dedares i ftheserwcesprov tht t - s6ed 瀕ththem, Espec auyt ea zebo a euserso i ft heser- i hepr ft heselvi i heconvenience o t ceso cesused t s丘ed 面tht a yandt , Butthey are nots v l ces , f hes r”cesand new ser‐ 3. Housewl t t - reU zmt as consumers use bo ves wh ab員shedse o are more sel. heotherh t ont ab亘shed z md ,housewlves whoarenotseば-reUantasconsumersusenet eres rdces i d i h i ht h f d h d b B tt t t h l t 内 唾 t s o o s e eca e.w e u w a s owe men one a ove sno se cesnornew ones. , ih. i v ces .. 緒. 1. 言. ●. ●. -. ・. .. 生活関連サー ビスの利用実態に焦点を絞ると, およそ次の様な問題をあげることができるであろ く. う,. 1) サー ビス供給側の問題群 ①. 誰がサー ビスを供給しているか. (9).

(3) . 中 森 千佳子 ②. どんなサービス内容を供給しているか. ③. どんなサー ビスの供給方法をとっている か. ④. サー ビスの生産と流通の条件は何か サー ビス体制はどう組まれているか. ⑤ 2). サービス利用側の問題群. ①. サー ビスの購入主体と利用主体は誰か. ②. どんな内容のサービスを利用するか. ③. サー ビス利用を促進させたり停滞させる条件. ④ ⑤. サー ビスの利用数÷ 量, 頻度,:利用方法 サービス利用の理由. ⑥. サービス利用の態度. ⑦. サー ビス利用後の反応 -- 満足か拒否か. ⑧. サー ビス利用の選択基準. な ど で ある,. を取りあげることはできないので, 今回は特に, 家庭 本稿では以上のサービス供給・利用の全体● 生活とサービス利用の選択の問題に限定することにしたい, 家庭経営における有効なサービス利用は, まず, 最も適切なサー ビスの選択から始まる. 従来,. 財の購買行動論 だけが消費者行動として追求されてきたが, サービスの選択行為も消費者行動とし て把握されなけれ ばならない. しかし, 財のもつ特性とサー ビスのそれとの相違からみて, サー ビ ス独特の消費者行動のメカニズムが存在すると考えられる. 利用の促進要因とか妨害要因は何なの か,・また, 有効な選択と有効な利用をなしうる利用者の能力や技能の実態や形成過程などが, サー ビス利用者の消費者行動については明らかにされなければならないふ 』この点に関しては, 主婦の家事関連サー ビスの利用実態の調査から, 既にいくつかの知見 が得ら れて い る,. 三井情報開発株式会社総合研究所「サービス経済化の進展と家庭構造の変容」( ・では, 属性別, ,3) れ 生活意識別, 家事行動パターン別, ライフ・スタイル別などに詳細な考察が行わ , サ「 ビス利用 ビスの質の三要因をあげ, ;利用に至るシ の要因として, 主婦の家事時間の不足, 能力の不足, サー・ ステムが説明されている, また, 経済的理由や伝統的規範, 例 えば, 主婦の使命観, 子どもに対す ′ 〉人情など精神的側面とサー ビス利用の関連も取り上げられている‐ ・しつけ,.思いやり, る 井原哲夫氏(1)は, 利用のシステムを家事技術とコストで説明しており, また, 壁谷沢万里子・. 長沢由喜子氏 (2) らの調査では, 家事サー ビス利用の要因が利用,.非利用の視点から分析さ れて. ・ ′安全志向と保守性 いるド サー ビスの利用促進にはサービスの利便性が, 一方, 利用抑制には健康; ビスが新たな生活を形成する過程が の二つの意識が深く関係 していることと , , 後者の調 , 家事サー 査 で は明 ら か にさ れ て い る.. 以上の資料や文献でさらに補充の必要があるのは, 消費者としての主婦の主体的側面とサー ビス 利用との関係に関する問題である. 例え ば, 年齢や職業, 収入な どのデモグラフィックあるいは社 会的要因が一定の場合, 主婦の内面的な要因が異なると, 消費者行動, すなわち, サー ビス利用の あ り 方 に は差 が で る の で はな い か と い う観 点 であ る.. そこで, 主婦のサー ビス利用の図式に消費者態度をつけ加えて, 主婦の消費者態度によるサー ビ スの利用実態を明らかにすることを目的とし た調査を実施した. 主婦のサー ビス利用のあり方は, その主婦の消費者態度のあり方いかんによって規定を受けるというのが本調査の基本的な考え方で 10 ) (.

(4) . 主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態 ある. この調査の考え方に立てば, どのような消費者態度が有効なサービス利用と関係するかが明 ● より効率的な家庭経営のためのサー・ ビス利用を推進する消費者態度と関連させること らかになり , ができるし, また, そのような消費者態度の育成について消費者教育の領域にも貢献でき: るのであ ’. る.. n 調査の概要 1 調査の目的 以上の様に, サービスの中でも家庭生活に関係する生活関連サービスについて, 主婦の消費者意 識によって構成される消費者態度の相違がサー ビス利用のあり方をどのように規定しているかを明 らかにすることを目的とした, 2 調査の方法 1) 調査の枠組みと調査項目. 本調査の独立変数は主婦の消費者態度であり,、従属変数は主婦の生活関連サー ビスの利用実態で. あ る.. ・. 調査項目は, 対象者の属性, 消費者態度, サービス利用実態である. まず, 対象者については, 年代, 学歴,.夫と本人の職業, 家族構成員, 世帯年間収入など6項目. を質問した. 次に, 消費者態度とは 「消費者が消費行動を行う際の心の準備状態である」 と定義し, 消費者態 度を測る指標として消費者意識, 行動, 知識に関 する18の質問をした, この中には, 家事に対する 態度も含まれている, さらに, その質問間クロスを行って7つの消費者意識パターンを作成した. また, サービスとは 「それを利用することによって, 利用者が満足, 利益, あるいは, 便宜を得 ることのできる, 有料で無形の諸活動である」 と定義し, その中には商品, あるいは, その他の無. 形活動が結合して購入されることもある. 今回の調査 では, 三井総研の調査(3) を参考に, 利用率の高さ,. 今後利用が増加すると見込まれるもの, 既に生活に定 着しているものと新しく提供されたもの, などを基準. .表1 対象団地世帯数 帯 数 対象世帯数 対 象 団 地 総 世 帯数. と して30種 類 の サー ビ ス を 選 定 した. サ ー ビス に 関す. 将監1・3丁目 将監1,3丁目. 65 8. 7 8. 利用 のき っ か け, 利用 年 数, 品 質, 価 格, 利 便性 に 対 する 評 価, 改 善 条件, の10項 目 か ら構成 し, そ れ によ っ. 永. 台. 2 1 2. 24. 鶴 ヶ 丘 4 丁目. 4 9 8. 0 6 o. 南光台東1丁目. 554. 64. 黒松 3丁目. 673. 80. 旭 ヶ 丘 堤. 795. 94. 3 ,390. 400. る質問は, 利用者, 利用率及 び利用度, 満足度, 費用,. てサー ビスの利用実態を把握しようとした, 2) 調査方法. 対象地は, 宮城県(旧)泉市(現在は仙台市に合併). 6団地である, (旧) 泉市は仙台 ,市の ベッ ドタウンで あり, 対象地としては各種サー ビスの供給を受け易い. 環境にある6団地を選定した. . 対象者・ は, 20代~6 0代の主婦4 00名であり, 6団地. 1 1 ( ). 合. 和. 計.

(5) . . 中 森 千佳子 1軒に1軒の割合でサン プルが得られたことになる (表1参照) の総世帯数からすると, ほぼ1 , 調査方法は, 留置き自記式質問紙法である. 質問紙の配布と回収は, (旧)・泉市 ブロック生活学 校の7人の主婦 が当たった,. 調 査 期 間 は, 1985年10月12日 ~19日 で あ っ た,. な お,1986年4月 7 日に,この質問紙の内容を中心に,仙台市内の各世代の主婦8人に グルーフ・. インタ ビューを実施し, 分析に必要な情報の補充を行った.. m. 調査の結果と考察. ・ 1 対象者の特性 ・ ● 1 3票 (95 00票全部回収できたが, そのうち有効票本数は38 質問紙の回収は, 4 .8%) であった. 0代は若干多く, 0代, 5 0代がほぼ2割ずつ, 3 対象者の属性は図1に示す通りである, 年代は, 2. 4 0代は約3割である. 末子年齢によるライフ・ステージ別にみると, 未就学と小・中学校の子ども を抱えている世帯が半数を越え, 養育期から教育期の段階にある世帯がほぼ7割を占めた,. 同居者数は4人暮ら .7人であった. 同居者数は対象者 .5%と一番多く, 平均世帯員数は3 ・しが41 0代以上では一人暮らしか夫婦のみの二人暮らしが目立っ の年代に応じて増加するが, 5 .た. 3%を占め, 拡大家族世帯は15%である, 家族形態は, 核家族世帯が8 るが, 仕事をもっている者のうち, フルタイムの仕事 また, 対象者の7 5 5 %が家事に従事してい . 0代が最も多 0代が最も多く13 をしているのは2 ,3%, アルバイ トやパー トなどに従事している者は4 r く31 .5% で あ っ た,. 2 0万円前後であった. 世帯収入の中位数 (メ ディ アン) はおよそ5 . . . 1. 0 ,. 代 年 .・. !” r g. 離 壇-. . 冊. . 業. 世 年. 帯 収. ・ . 1% i o o. 壷 f X I 踏 i g 滋 1 1. 1剛 もが 園霊園序. - 馳 一厘 垂]L喜 汀[ー 一 - 当1人1 .6. 職. i. 1 5 0. . i 含 -. ‐ 1 南国 ー. 6 .2. 1 剥 馨r. 糟. . … ,. 7欝 ド言 o 方 org o o 4 o o 万i 苧 零そ ! 1 翻3 鉦ず 脅す「5 3 8 N=3. 者の属性 図1 対象 , 2. 主婦の消費者態度. 消費者態度を測るための主な質問とその回答の比率は図2に示される通り である, まず, 対象者7人のうち1人は趣味やス ポーツ, ボランティ アなど, 全般的な社会集団に参加し. ) ( 12.

(6) . 主婦の消費者態度と生活関連サー ビスの利用実態 - 0. 参篭増あり. 参加集団 あるか. 参加集団1 の数. 消費生活 関係集団. 沸い. 消費生活関連 知識の数. 濃 なし. 1. 2 9 .5. 参加し葛ない. 者菅 ー. 決めているかL. 1. 4 以上 ー 12 ー13 1 1 9 0 ,1 .7 7 .8. 1. 3 2 ,9. ー% 1 0 0. .. - 5 0. 決めている. 決めていない. 1. 4 2 .8. r 豊 三. 1. 5 7 .2. i. 1. 宝′. 冨. A N . .1 ,3. i婚. 商品購買時 情報源の数. 1. 全く 0 .5. よく注意する よ く 夢r 6 7 .6. 品質表示 製造年月日. ー. 家族外 よくする 1 ーシ コ ミ ニ ケ ン1 1 ュ ョ 6 .2. 晴々する 時 する 嘉 2 9 .0. l. しない 1 あまり 副 2 4 4 .5. 時々話をする 5 4 ・8. . N A . .1 ,1. 1. あ零身ない 薗 A N .1 .3 . N=3 8 3. (N ,A .=無解答). 図2. 消費者としての行動・知識. て おり, ま た, 消 費 生 活 に 関 係の あ る 集 団 へ の. 参加度も同じく, 1 5%程度であった, 品質表示 や製造年月日への注目度などはきわめて高く,. また, 家庭内外で消費生活を話題とするコミュ ニ ケー シ ョ ン 度 も比 較 的 高 い,. 消費者としての知識は図3に示してあるよう に, 消費者問題, 表示マーク, 消費者保護に関. して, 16の用 語 の 中 か ら知 っ て いる も の を 複 数 回 答 で選 択 し て も ら,っ た, ネ ズ ミ 講 (94 ,0%) ,. 適 マ ー ク (81、9%) , マ ル チ 商 法 (76 .7%) な. どの比率が高く, 他の用語については半数以上 の対 象者 は知 らな いと 回 答 して い る,. 1 =. あまりしない- 2 .9. 時誓言する. よ二言る !. 家族内 コ ー ミ ニ ケ シ ン ュ ョ. fi rぼ. 鋪. ′. (%. 9 8 o 7 0. ・ネズミ講, ( 9 4 ) .0 ・マルチ商法 ( 7 6 ) .9. 6 0. 5 0 4 o 3 2. .Gマーク ( 5 0 ) .5. ・奥さま大学( 5 4 ) .2 oクーリングオフ ( 4 ) 7 ,1. 本法 SG商品 :憾者保護基 ず 語;)‐ 。 (37.2) .. .sF商法 ) ( 2 5 .7. Sマーク ( 2 ) 8 .5. ( 3 5 ) ,9 .. ,ユニットプライス 1 ( 7 ) .o ( 4 2 ) ・BLマーク , 保護 ホマーク “ 関係. , 。 ,ネガテ ブ ・Qマーク(9 ) ,2 ィ .. 。. マ. 関係. 消費者問題に関する知識として,代表的な「間 題のある商法」 を5つあげてみたが, マスコミ. .「適マーク」 ( 8 1 ) ,9. ロ. 図3 消費者としての知識 (複数回答). を に ぎわ した用 語 につ い て は知 っ て い る が, キ ャ ッ チ セ ー ル, SF 商 法, ネ ガ ティ ブ・ オ プシ ョ ン につ いて は用 語 と して の な じみ が薄 い よう で あ っ た,. 3 ( 1 ).

(7) . . 中 森 千佳子 表 示 マ ー ク で は, 適 マ ÷ ク (81 ,9%) の 認 知 度 が高 く, G マ ー ク (50 ,5%) .4%) が こ れ に 続 い た, そ れ 以 外 は , SG マ ー ク (37. 表2 商品購買時の情報源 , (複数回答). ど は よく 普 及 し て い る マ ーク で ある が, 比 較 的新 しい マ ー ク はま だ. 折込み・チラシ 5 折込み,チラシ 8 2 2 5 ) ,7( 9( {2 1 } 4) 家 族 の 話 5 5 .9. ほ と ん ど 知 識 が な か っ た. 今 回 の 質 問 に はな い が, GIS マ ー ク な. 普 及 が足 り な い と 言 っ て よ い,. ↓験 4 { 9{ 1 9 1) } 購 買 経 経 9 .9. 消費者保護に関する知識をみると, 県主催の奥様大学 (5 4 ,2%). 知人・友人の話 4 7 5{ { 2) 1 8 } 知 人・友人の話 4 7 5 . .. とク ー リ ン グオ フ (47 .1%) につ い て ほ ぼ半 数 の 対 象 者 は知 っ て い , る も の の, 消 費者 保 護 基 本 法 (37 .2%) ,9%) や ユ ニ ッ , JAR0 (35. 新 聞 広 告 3 4 1 3 1 ) .2( 保証の有無 3 1 1 1 9 ) .1(. 消費者の権利, 義務や消費者問題が生じた際の対応のために必要な. ビC テレ レビ テ. また, 消費者技能の測度の一つ である, 商品購買時の際に利用す る情報の種類と情報源の数では, 表2の通り, 家族や知人など比較. 雑 誌 誌 広 広 告 告 雑 ジ ・M ラ オ C ラ ジオ. 11 2) } .0{4 ,. 特 に な し. 3 ) .4(13. ブ ラ ン ド 29 2{1 12) .2(. ト プライ ス (17 ,o%) な ど と な る と 知名 度 は 低 か っ た, こ れ ら は,. M 28 10 ) .7(1. 3(7 店 の 人 の 話 19 7 4) .3(. 知 識 で あ り, 一 層 の 普 及 方 法の 検 討 が必 要 で ある.. ,. 的身近な家族や知人とか自分の購買経験を媒介としており, メ ディ ア関係ではチラシの利用度が高かった, 情報源の数は平均3~4で 複数の情報源の利用傾向がみられた,. 2 } .3( 9). 単位:%( )内実数. さらに, 消費者としての意識を技能, 自立, 基本的態度から構成される消費者意識で測ってみる. と, 図4 に示 す よう で あ っ た,. 商品見る目 (商品評価). 消. . 態. まあ熊ある. 1 乳. 、 し あま腐信な ,. 商量. 2 .I. - - か 「 な し ら r 」[: あ墾 ‐ ÷ 墓 園. ま獅. 3 6 .6 ?わかる・ 1 - .3. 1. ら扉 ÷ ≦園 雫す. ) る 灘 瀦 に 菅『 =わかる 1 ,6. . . .. . 誠 覇 顧一 . 2 3 .0. 4 6 .7. . -2 .I. 思 う 重 4 0 .5. に る 繭綴 喜 , [ 『謬. ‐. - 1. 温. -. - -. 一. “,. …珂 煽一仁あ そ しキ 禰も蝿 ま う り し 零 細 罰面 1 4 4 0 .0 .7 墓 一 的 蓬 誤響蒙をー 読む ー 1 54 (契約). .. (N A . ,=無回答). 図4. 掘ちんと読む 5 0 .7. 消費者と しての意 識. 4 1 ) (. A し ・i 読まな ・ E i 1 あまり 2 4 8 .2 .7. 全くi .〇 8 3 N=3.

(8) . 主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態 まず, 消費者技能については, 三つの質問のうち 「商 品を見る目」には約半数が自信があると回答しているが,. 商品の適正価格, 適正情報などを評価する自信の度合は 0%弱であった, 全般的に言えば, 消費者技能の自己評 4 価はあまり高くはないようである, また, 行政への非依存度に代表される消費者の自立度 は2 5 ,1%であり, 買い手責任の考え方や子どもに対する. 消費者教育の実施の自信度から見て, 消費者の自立度は あまり高い比率ではなかっ た, しかし, 反面, 消費者の基本的態度として, 最近強く 求められている契約への対応については, 署名をしたり 「はん」 を押すことには半数の対象者は 「そうしない」. と回答 ,しているし, 契約書は7割近くが読んでいる. こ のことからすれ ば, 消費者意識からみた基本的な態度は 慎重型であるといえる,. 全般的に, 消費者としての意識, 行動, 知識は, 良好 だいたい半々に分けるこ である場合とそう でない場合と・. とができ, 今回の対象者は平均的な消費者態度を持って いたと判断される. 以上の消費者態度の他に, 家事に対する態度として, 家事の好き嫌いについても質問したが, 「好きな ・方だ」 という回答に集中したため, 今回の分析には使用 しな か っ た.. 3 サービスの利用実態 0項目について質問した サービス利用実態については1 .本稿では, 利用率, 満足度, 価格評価‘ 品質評価, が, 利便性評価について報告する. 1) 利 用 率 今 回の 調 査 で と り あ げた30の サ ー ビ スを 「よく 利用 す. る」 と 「時々利用する」 の回答をあわせた利用率の高い 順 に並 べ る と 表 3 の よう に なる,. 表3 サービス利用率 A 利用率 50%以上 88 リ ー ニ ン ○ク グ( .5) 便(61 急 0宅 ,4 十 ○イ ン ス タ ン ト ,1) .冷 凍 食 品(54 B 利用率 30~50%未満 一 物(46 出÷ .5) ○外食 (ファミリー・レストラン) (42 ,3) ○化学ぞうきんのレンタルサービス. お. 惣. 菜. の. ≧ 入総量き. 購. C 利用率 20~30%未満 グ ○カ タ ロ 販 売(2 1 ,1) ○クレジツ ト・力」 ド(一括払い方式) (20 ,6) ” 食 (フ ー ○外 ァ ス ト フ ー ド)(20 ,1) 0%未満 D 利用率 lo~2 ○クレジッ ト・カー ド(分割払い ○長期ローン (住宅・自動車な. 品). ・ポ ○ ス.. ー. ツ. ク. ・. B. 8 商 8332. . ラ. ‘ ぎt盗 み、主 毒殺 . 誓 I ぎ 程 騒 過. o%未満 E 利用率 ~1 ≧ 窪. . F 利用率 1%未満. 畳 ィ 霊ラ ンむドリ ろ総量; 消費者金融 (サラリーローンなど). . . . い 琢 8 脅 電 話 守 番 0印. (. 分析に使用. )内 %. N=383. 8 61 利用率の高かったサービスは, クリーニング (8 ,5%) ,4%) , 宅急便 ( , インスタン ト冷凍食. 品 (54 . 今 回 とり .1%) の 三つ で あ っ た. そ の他 のサー ビ ス は, 50% 以下 の利 用 率 で あ っ た, ま た,. あげた3 0%以下であることから, 全般的には利用率はそう高 0のサービスのうち, 半数は利用率が1 く はな い と い える,. サービ スの内容で分類すると,インスタント冷凍食品,ファミリー・レストランの食生活関係サー. ビス,.ク リ ÷ ニ ン グ, 化 学 ぞう き ん の利用 率 が30%を こ え て い る. ク レジ ッ ト・ カ ー ド, 長 期 ロー. ンなど消費者金融的サービスやスポーツ・クラブ, カルチュア・センターなど趣味関係のサー ビス が10~20% の 利 用 率 であ る,. 5 1 ( ).

(9) . 中. 森. 千佳子. ま た, 比 較 的 新 しいサ ー ビス であ る カ タ ロ グ販 売 通信 販売 ク レジ ッ ト・ カ ー ド ス ポー ツ , ・ , , ,. クラ ブなどの利用は相対的に低い. しかし. グループ・インタビューでは 「使ってみると便利だ , , と思う」 とか, カタロ グ販売やカ ルチュアセンターは 「カタログをながめるのが楽し い」 「クラ , , ブが終わった後, お茶を飲みながら雑談が楽しみ 新しい友人ができる」・など サービスのもつ本 , , 来の特性よりもアフターサービスの楽しみや余暇的要素を求めてそのサービスを利用している あ , る い は, こ れ か ら 利 用 して み た い と の 声 が 聞 か れ た‘ 従って 新しいサービ ,スには, 消費者の 「食 , , わずぎ らい」 的な面があり, 使うきっかけによって今後の利用率がのびると考えられる , . 逆に, 利用率が1%未満ないし10%に満たないものとしては 食生活関係の中の惣菜宅配サ ビ , ス や ベ ビ ー ・ フ ー ド, ま た, 通 信 販 売 や テ レホ ン・サ ー ビ ス そ して ディ ス カ ウ ン ト・ シ ョッ プ , ,. やリサイクル・ショッ プ, さらに, 便利屋, 家政婦などがある これらのサービスは 三井総研の . , 調査結果 (3) にもみられたように, 主婦の義務感やサービスの安全性 信頼性 経済的な問題な , , どと関係し, 主婦はその利用を慎重に考え なかなか積極的には利用に踏み出せないものである , , 次に, サービス利用の利用度, 満足度 評価について述べるが 統計処理の都合上 利用率10% , , , 以上の12のサービスの利用 者に限定して分析した (表3の○印参照) , 2) 利用度 12のサービスについて, 利用者の中 でどの程度各サービスの利用頻度に差があるだろうか 「全 . く利用 しない」 対象者を除外して, 利用者を 「よく利用する」 「時々利用する」 「あまり利用しな , , い」 の利用度別に計算してみた (表4参照) , 利用者の中で 「よく利用する」 サー ビスは, クリーニ ング 化学ぞうきん スポーツ,クラ ブ , , , カ ル チ ュ ア ・ セ ン タ ー で 他 の サ ー ビ ス は 「時々 利 用 す る」 割 合 が高 い 12のサ ー ビ ス の 中 で 「あ , , , ま り利 用 しな い」 の ー 2 表4 1 サ ビス利用 度 は, 外食 関 係, 長 期. ローン, カタログ販 売 な ど で ある,. 化 学 ぞ う き んと ス. ポーッ.クラ ブは対 象 者 が利 用 しやす い. システムや施設が近 く に 存 在 する た め に. 比 率 が 高 いと 思 われ. ----. 脅 , 用 榊 度 府 よ 棚用 棚 用 m あまり利用 し \乍 m 時々 キ+ m憩m 此L く利 々利 m 反 」雀 i誉 ま ぞ」 製 ~\ 合 ゼ\ 守 \ー 贋 7 r す る 学 す 老 ご サ ーマ し な ス い 合. ク リ ー り - グ ニ ン 曇 宅 急 便 。 冷 一 翼 凍 食 品 ロ ロ 乗 ,」 .レスト 合 フ′ タ (ブ トK 食‘ ァミリー・ ) 怠 ラン れ、 y ハ 十 柁 ぎ き/ Z ん 化 学 学 ぞ ぞ ぅ う カ タ ロ グ 販・ 売 レ ジ ッ ト・カー ト ・ カ ー ド (一 ク レジ 一括) 一括 ) 外食( (フ ァ ース スト トフ ー ド) フ 界 ; r 一; ク レジ ト・カー ド( ) ジッご カード (分割 長 期 ロ ー 口 ン ′ ダ - ツ , ス ポ ー ・ ク ラ ブ カ ルチユ ・ セ ン タ - ー ュア. ,. 43 ) 5 11 (1 } 54 2 1 8 51 ,3 ・ ,1 ・ ・ 15 - 11931 2) 69 .2(4 ・9 . 4 (1 1) 77 1196- ,5 ,3 ” 、 … “ 1 6 触 … 5 1 2 (1 3 115 0- ,6 . i る 三宅g 滑 落 6 0 - さ :86 3ま 5 6 15 0 : .1. ,0 ・ ド 6 8 17 0 17 1) .5 10- ,7 15 4 :17- 57 一 62) .9 .9 5 ヨ 7F 53 0 ) .4 ,817 9 1 10E 62 6 ) .5 .9(6 16 1 19ト 44 3 ) .0 .5(5 45 1 25 47 6) .5 .3( 2 4 2 0 2 (2 0 1 5 2 6) ,o ・ .o ・. %. 計 計 4 (1 6 0 1355 (1 } 10 ) .6 ・ ,0 ・ , ・ 14 O 1) 100 1276 ,9( 4 ・ .0 18 2 {4 { 6 1 0 ) 0 0 1 2 5 3 ) 4 , . . が 、 ”, M 鰯 3 1 3 {7 1皿 0 0 0 4 12 )1 3 6 ) 汎 伽 ,J .ぴ \ 叫 ′ .. 4 7、 . .9( . 30 .8( 36- 26 ,2{28- 40 .8(53- 27 .6 291 39 4 47- ,5 7 ヨ 41 ,2 ) 3 ,0 3 ・. 100 .OL143) 100 0( {117) .o 100 0(107) .○ 100 .0{130) 100 ,0(105). (霧豆8 槌 通 量 開g ≧ 費g 8 8 I { 8 g ま :. 1 0 0 1 19 ( ) ,0 1 う 豊富ゑ g 孝 雲霧 境界キ ii 8 8 g 1 ; ー1 18 0 0 0(≧ 5 ) 5 : .. るが, 店舗が近くにあっても外食関係のファース トフー ドの利用度は低かった ,. (. ) 1 00.0{ .50 製 ? 糠. 3) 満足度 サービス利用者の満足度及びサービスへの評価は 表5に示す通りである , . 満足度は, 比較的高い, 最も低い長期 ローンでも約7割の利用者が満足を示している 中でも宅 .. 急 便, ス ポー ツ ・ ク ラ ブ カ ル チ ュ ア ・ セ ン タ ー は95% 前 後と 高く 次 い でク レジ ト, カ ー ド(一 , ッ ,. 括) の満足度が9割 で高かった. 逆に 相対的に低いのは 食生活関係のイ ンスタント冷凍食品 , , ,. フ ァ ミ リ ー ・ レス トラ ン, フ ァ ー ス トフ ー ドで あ っ た (70% 台) ま た カ タ ロ グ販 売 長 期 ロ ー . , , ン はか な り低 い満 足度 で あ っ た,. 6 ( 1 ).

(10) . 主婦の消費者態度と生活関連サービスの利用実態 表5 、. \. 評. 価. 満. 足 満 足. サー ビス利用者のサ ー ビス評価 品 質 評 偶 利 便 性 評 価 便利で わから 良く 合・ 無回答 良 い 無回答 便 利 無回答. 度. 価 格 評 価. 満 足 無回答 高 い サービス 安 い 5 3 I 9 O 2 O 4 8 7 4 1 4 ク リ ー ニ ン グ . . , . , 宅 急 1 8 2 I 3 5 5 5 2 9 1 1 6 便 , . . . . 2 8 2 3 2 3 I 7 冷 品 7 9 5 5 0 凍 食 , . . . ・ 外食(ファミリー・レストラン} 2 7 8 3 I 6 6 I 2 5 3 8 6 , , . , , l 2 3 5 2 8 4 9 化 学 ぞ う き ん o 7 0 7 4 . , ・ . , カ タ ロ グ 販 売 3 2 2 5 0 6 5 2 4 1 7 5 I . , , . . 7 6 2 非 該 当 クレジット・カード(一括) 3 , , 外食(ファーストフード ) 2 29 3 4 7 4 8 2 4 2 81 2 , , , , ., 1 8 8 1 0 非 該 当 クレジット・カード(分割) , , 非 該 当 長 期 ・ロ ー ン ,6 9 O 3 1 O . , スボ…ツ・クラブ 2 5 0 5 , . 1o 9 チユプ・セ ン・ 夕 4 6 O . .. 誓 言 gE 三 三愛 客 : :. 1 3 1 3 6 0 , , 1 4 , 2 6 7 , 2 5 7 , 6 3 , 2 2 5 , 5 S . 8 2 6 . 73 1 5 7 . 2 1 1 . 0 2 0 4 O , ,. 計. 8 5 I ン1 4 1 2 8 1節 0 ( 3 5 5 ) , , , . 2 1 I 21 9 4 4 0 0 0 ( 2 7 6 ) , , . , 9 3 6 4 4 1 51 0 0 2 5 3 0 ( ) . , , , 8 4 6 3 9 7 61 0 0 0 ( 2 3 6 ) . . , , 9 0 I 5 2 3 91 0 0 1 4 3 0 ( ) . , , , 8 1 0 6 1 { 8 4 91 0 0 0 1 1 7 } . , , , 2 :2 9 3 2 1 O 3 61 0 0 0 1 0 7 ( ) . . , , , 6 8 8 8 7 1 0 ( 0 0 1 3 0 ) . , , . 9 4 3 3 0 1 61 0 0 0 1 0 5 ( ) . . , , 2I 8 7 I 5 2 3 0 ( 0 1 1 9 ) Q . . , , 8 4 9 2 9 4 51 0 0 0 5 (5 } . . . , 9 0 0 0 2 0 O1 ー’ 8 0 0 0 (5 } 0 . , . ,. ( ) 内実数. 4) 価格評価 価格については必ずしも一元的な評価は得 られなかっ た. しかし, ファミリー・レス トランと ファーストフー ドの外食関係には相対的に高額感があり, ,宅急便と化学ぞうきんに対 しては相対的 ● そ の他 の サ ー ビ ス につ いて はど ちら と も 評 価 は定ま っ て い な い, に廉価感がもたれていた, ,. 5)品質評価. 品質については比較的評価が高く, 宅急便, カルチュア・センター, 化学ぞうきんは約9割が, スポーツ・クラ ブ, クレジッ ト・カー ドは利用者の約8割が良いと評価している, 食生活関係と力 タロ グ販売は相対的に評価は低い,. 6)利便性評価 利 便性 につ い て は, どの サ ー ビス の・・.. 表6 利用度及び満足度との相関図. 利用者も8割以上が便利であると回答. しており, 評価は高い, 中でも評価が 高いの は宅急便, クレジッ ト・カー ド. で, また, 食生活関係では外食よりも インスタント冷凍食品の方が利便性の 評価が高かった. 以上の評価からみると, サービス利. 用者の利用実態は, 満足度, 品質評価, 利便性評価ともに高いこと, それに対 して価格評価はどちらともいえず利用 と 関 係 しな い こと がわ かる, しか し,. サー ビスの特性によって, 品質を重視. するか, 利便性を重視するかは違って くるが, 今回の調査からは, 品質か利 便性のどちらかが高い評価であること がサービス利用に連結することを示し. 度 \…. -. ク. リ. ー. 宅. ニ. ン. 急. 冷. 品. 外食(ファミリー・レストラン) 化. 学. ぞ. う. き. ん. カ. タ. ロ. グ. 販. 売. ク レジッ ト・カー ド(一括) 外 食 (フ ァ ー ス トフ ー ド) ク レジッ ト・カー ド(分割) 長. 期. ロ. ー. 用. 度. ×L 満 足 度 ×. 度. 評価 評価. 性. グ 便. 食. 凍. 利. 満足 価格 品質 利便 品質 利便. ン. ス ポ ー ツ ・ ク ラ ブ カ ルチュア ・セ ンター. 評価 ◎ 0. ◎. 0. 0. 0. 0. ◎. ◎. ◎. ◎. 0. 0. ◎ 0. ◎. 0. 0. 0. 0. 0 ・ 0. 0. 0. 0 ; ◎. 0. ◎. O. ◎. 0 O. . ◎か 0糠担競r り 待望弊寄り ◎非常転移坤鰭あり. (”). 性.

(11) . 中. 森・ 千佳子. て い る,. 7) 利用度と満足度, 各評価との関連. 次に, それぞれのサー ビスの利用度と満足度, 各評価との関連を相関係数を用いて分析した (表 6参照) . 全般的傾向としては, 利用度と満足度には, ある程度高い相関がみられ, 利用する頻度が高いほ. ど満足度も高いといえる,. 利用度と品質評価では, 食生活関係, 化学ぞうきん, カタロ グ販売, クレジッ ト・カー ド, 長期 ローンなどは利用度と相関があり, 利用頻度が高いほど便利であると感じている,. 再度, 食生活関係・化学ぞうきんと品質評価, クレジッ ト・カー ドは利便性との相関が高いこと から, サービスの種類によって, 利用度と相関の高い評価の種類が異なるといえる, なお, 利用度 と価格評価の相関はスポーツ・クラブ以外に見られない. さらに, タカログ販売や長期ローンなど, 安全性に疑問のあるものについては, 品質, 利便性の納得の上 で慎重に利用 している. 8) 満足度と各評価との関連 利用者に満足感を与える評価は品質評価と利便性評価であり÷ 満足感は特に↓ 品質評価との相関 が高い. これに反し, 価格評価との相関はみられない. つまり’ 利用者の満足度は品質の高さと関. ′. 連 し, 価 格 と は あ ま り 関 係 して いな い. 中 で も, クリ ーニ ン グ, 外食 (フ ァ ミ リ ー ・ レス トラ ン) ,. 化学ぞうきん, 長期ローン, 特にカタロ グ販売は, 品質評価が満足度のポイントになっている. ま. 喪7 消費者態度パターン作成表 パ ター ン1 パター ン2. 表8. ①商品評価 ②消費者教育 × ③価格評価 ④商品情報評価. 家庭外コミ ュ ニケー ショ ン頻度 ×家庭内コ ミ ュ ニケーショ ン頻度 頼 まれると 署名 するか×契約書 読むか. パ ターン3 パターン4 パターン5 パターン6. 行政依存度×商品評価 行政依存度×価格評価 行政依存度×商品情報評価 行政依存度×買手責任. パタ ーン 7. 商品評価×消費者教育×価格 評価×商品情報評価. 消費者態度パターン (パター ン7) の作成. 非常に自信ある ( 1点) まあ自信ある・ ( 2点) あまり自信ない . (3点). まったく 4点) r自信ない(. 消費者態度の分布 、 ′ 、. %. ・り 4 ~ 8 点) 自信 (4~8 8 目 あり型 い 1 1 .5(71) 1 ( f ;中 型 9~ 1 1点) 4 6 7 8) 〔 間 ,5 1 16点) 23 8(91) 自信 な し型 ,(12~ . ・ ・ 無 回 答 1 ー 1 ,2(43) ー △ 100 計 ,0(383} . (● r ) i● , ・内実数. た, イ ンス タ ン ト冷凍食 品, フ ァ ース トフ ー1ドの 食生 活 関 係 と カ タ ロ グ販売, ク レ ジ・ッ ト‘ ,カヤ ド, ● 長 期、ロ ー ン は, 品 質, 利 便 性 と もに そ ろ わ な いと 満 足 でき な い サ ー ビ ス であ る と い え よ・ う, ,,. 4. 主婦の消費者態度と利用状況. 1) 分析のための手続き さて, 本稿の主目的である主婦の消費者態度とサー ビス利用の関係についてまとめよう‘ . まず,分析にあたって,表7にあるように消費者態度に関する質問を組み合わせて ′ ,7つのパター. 8 ) ( 1.

(12) . 主婦の消費者態度と生活関連サrビスの利用実態 ン を作 成 した, パ タ ー ン1 は, 消 費 者 情 報 の 態 度 バ タ 「 ン, パ ター ン2 か ら パ タ ー ン7 は, 消 費 者. 意識を組み合わせた消費者としての基本的態度パターンや自立度と技能を組み合わせた態度パター ン であ る.. さらに, 7つの態度パターンのクロスの結果, 総合的に消費者としての態度を最も適切に表すの. は, パタ ー ン7 で あ る こと がわ か っ た, そ こ で, パ タ ・一 ン7を消費者態度の指標として用い, これ. を 「消費者態度パターン」,と呼んだ, 消費者態度パターン (パターン7) は表8にあるように消費. 者意識に関する4つの質問の回答を点数化し, 消費者としての態度を「自信あり型」 ,「中間型」 ,「自 信 な し型」 に分 類 した もの で あ る. そ れ ぞれの 型 の分布 は,18 ,5%,46 ,5%,23 ,8%● ,2% , 無 回答11 であ る,. これらの三種類の態度に分類される対象者の特性としては, 「自信型」 に40代が多いこと, また, 参加集団の数や消費生活関連の知識が多いことなどから 「自信型」 の消費者は, 知識や行動からみ ても消費者態度が良好であるといえる. なお, クロス集計にあたって, 無回答は除外してある. 2) ,消費者態度別サー ビス利用状況 、. 表9・ 消費者態度別サービス利用度 ●宅急便 - ; ● ・ . ・. 上 記 で説 明 した消費者 態 度バターンと. 益ドミ 溢 撰 ミ ミ 岬 朋 時々利用 霜藷型 合. サービス利用実態をクロスさせて両者の関. よく利用 時々利用. 連をみた,. 自信あり 中 間. 全 般 的 に, 利 用 度と のク ロス で は, 消 費. 者 態 度 の 「自 信 あり型」 はサ ー ビス 利用 が. 自信な・し 自信なし 合 計. 積 極 的 で あ り, 「自 信 な し型」 は利 用 が 消. 極 的 で ある と いう 傾 向 がみ られた. こ の 結. 1 2 .1 13 ,5 .. 73 ,7 6 5 ,9 .. 1 3 ,8. 0 ,7 .3. 7 ,9. 合 計 計 、 , 5 1 0o 0 0 o (5 (5 7 ) .2 1 ,o 0 1 0 0 1 2 o 6 o o , ( 2 6 ) , , .0 15 (6 3 ) .9 100 .0 15 4 6 ) .9 100 .0(2 0 1<P<0 5 .0 .0. 用 しない. 76 ,2. ルレチュア・センター. 果 は, 12のサ ー ビス の う ち, 宅 急 便, カ タ. 益 R よく利用 時々利 潔 高 ミ 碁盤秀島ごろ支 署y参事 ; 際 よく利用 時々利用. 自信あり 中 間. カ ル チ ュ ア , セ ン タ ー の7 種 類 につ いて い え る,. 例 え ば, 表 9 に ある よう に, 宅急 便 の利 用 者 に つ い て み る と, 「自 信 あ り 型」 の 消. .. 4 6 ,7 ・ 47 . ・6. 5 3 .3. あまり利. 用 しない. 52 24 , ,4 . 55 6 .. 自信な し ・ , 11 自信なし 1 ,l 合 計 4 0 0 5 3 .O ,3 ( ) 内実数. %. あまり利. %. 合. 計. 0 100 0 (1 5 (, ) ,0 , . ,o 0 0 1 0 0 1 ) , ・0(2 . 33 ○ ( 9 ) .3 100 .0 6 o(4 5 ) ,7 100.0 pくo l .o. 費者態度をもつ利用者は, 「よく利用する」 が2 1 ,が5 ,2%であるのに対し, 「自信なし型」 の利用者は, 「よく利用す .1%, 「あまり利用しない」 る」 が7 ,9% であ る, カ ル チ ュ ア ・ セ ンタ ー の利 用 者 につ い ,9% に 対 し, 「あま り 利 用 しな い」 は15. ても,「自信あり型」は「よく利用する」が46 ,7%に対し,「自信なし型」は「よく利用する」が11 ,1%, 3 %である 3 「あまり利用し ない」 は3 , ,. このような 「自信あり型」 の消費者態度をもつサー ビス利用者は利用に積極的で, 「自信なし型」. が消極的であるという傾向は,,利用,率が高い (利用者が多い) サービス (例えば宅急便など) より. も利用率が低い (利用者が少ないナサー ビス (例えばカタログ販売, 長期ロ .一ン, カルチュア・ ,セ ンターなど) につ いて顕著である,.しかし, 一方でクリーニングや化学ぞうきんのように利用率が 高いサ『 ビスでは消費者態度による差がみられない場合もあるし, 食生活 ,関係では, 逆に, 「自信. あまり利用しない」 と 回答する傾向もみられた. あり型」 は 「 ・ また,消費者態度バターンと満足度や品質評価,利便性評価をクロスさせたところ,「自信あり型」 「自信な くなく, どちらかというと批判的, は満足度や各評価の度合いはあまり高、 であるのに対し,.. ( 1 9 ).

(13) . 中. 森 .千佳子. し型」 は逆に満足度も評価も相対的に高い傾向がある. 従って, 消費者態度として 「自信あり型」 はサービス利用は積極的であるものの, サー ビスへの. 評価は批判的であり, 逆に, 「自信なし型」 は利用は消極的であるが, 利用 しているサービスには 満足していると解釈できる, 以上の結果から, 長期ローンなど消費者金融的サー ビス, カタロ グ販売, そして, カルチュア・. センターやスポーツ・センターの教養娯楽, 健康志向型サー ビスは, 家庭の生活設計や生活様式の あり様を含めた家庭経営に関係するサー ビスであり, その利用の仕方が消費者態度としての自信の. 有無にようて異なるということは, これからの家庭経営担当者への消費者教育にとって意味のある 知見であると考えられる,. . 3) 消費者態度とサー ビス利用数との関係 ( 1 ) 分析のための手続き 次に, サービス利用の全般的傾向をみるために, サー ビスの利用数別 グルー プを作成して分析に . シ 0種類のサr ビ 用いた, この分析には3 , 対象者のサ- ビス利用数は, 1 ,スすべてをサ プルとした● 個 か ら14個 ま で あ り, 平 均5 ,5個 の 利 用 数 で あ っ た. 30の う ち, 1 ~ 3個 の サ ー ビス を利 用 して い. る対象者を 「利用数の少ない」 グループ, 4-7個の利用者 を 「平均」 グループ, 8 ~14個の利用 1 4 者を 「利用数の多い」 グルー プと して分類した, それぞれの分布は, 24 ,5%であ .5%, 5 ,0%, 2 る (表IP参照) , また, 3 0の サービスの中から比較的新しいサー ビスを9種類ぬき出し, 「新サー ビス」 と呼ぶこ とにした. 9種類の新サー ビスは, 惣菜宅配, カタロ グ販売, 通信販売, ク レジッ ト・カー ド(一 括 払 い) , ディ スカ ウ ン ト・ シ ョ ッ プ, ス ポー ツ ・ク ラ ブかカ ル , ク レ ジ ッ ト・カ ー ド (分 割 払 い) 表10 サー ビス利用数別 グルー プの分布 . 0サ 「 ビス利用 数別 グルー プ 。 、 3 24 少い (1~3個) グルー プ ,5(94) 54 平均 (4~7個) グルーフ .0(207) 21 多 い (8 ~14個) グルー プ .5(82) 計 100 合 .0(383). 表11 サー ビス利用 数 グルー プ別対象者 の特性. ・. 年 齢 職 業 知識数 サ ー ビス利 用. %. ,. 翻豪雪1 蒙懸 霊 祭ヒメ-; と”凹″ v rムー / 装. 詩. . -. 1 も蘭越発日 ・ (. **. 新サービス利用. 9サー ビス (新サー ビス) 利用数別 グルー プ. コ ミ 源 数 **. **. *. . 消費者 価 格 .情 報 消費者 契約書 教, 育 ,評 価 評 価 態 度. ,.. 藁 豪サi嘉 一 、. ) 内実数. ***. **. 家庭外 情 報. “ “. .. て. .. .. l<p<o 5 o 5<P<0 0 ***pく。 . .o ,o ,0 ,1 ,。 ,* , **o ,. チ ュ ア ・rセ ン タ ー, 各 種 通 信 教 育, 各種 テ レホ ン ・サ ー ビ ス, であ る,. 新サ ービス のう ち1個でも利用 している対象者 は全体の58 ,2%で, 全く利用 していないのは グルー プを作成して行っ た, ビ 利用数別 た 新サー ス利用者について 8 %であ 分析は 4 1 っ , . , , 新サー ビスの利用数分布は, 1個から6個であり, 平均利用数2 ,0個であった, 新サー ビス9種 類のうち, 3~6個の利用者を 「利用数の多い」 グループ, 1~2個の利用者を 「利用の少ない」 グル ー プと した, そ れ ぞ れ の 分 布 は, 26 .0% で あ り, 新 サ ー ビ ス の利 用 数 はあま り多 く は .0%, 74. ない (表10参照) . 全般的に,.サー ビス利用数の多い グルー プは新サービス利用数も多く, サー ビス利用数の少ない. 0 ) ( 2.

(14) . 生活関連サービスの利用実態 主婦の消費者態度と ,. グルー プは新サービ ・ス利用者はほとんどいないという関連があった,. 以上の手続きから作成したサービス利用数及び新サー ビス利用数と関係する要因は表11のようで. あ っ た,. ( 2 ) サービス利用数と関係する消費者態度 まず, 対象者の特性からみると, サービス利用数の 「多い」 グルー プは20代に若干多い以外は属 性に よる 差 はあまりみ られな 表ー2 サービス利用数グループ別消費者態度 % か っ た,. 壷豊. 消 費 者 関 連 知 識 の 数 5以内 6~8 9~1 計 6 合 ・ ‐し 2 少 、 ′40 9 3 5 5 1 3 6 1 0 0 0 ( 9 3 ) 少 , い , , , . 3 8 1 9 O 1 0 0 6 o l o o 0 ( 2 0 5 ) 平 、一,均・ 4 2 4 . . , ・ , O 1 0 0 0 ( 多 0 0 8 い 3 2 7 5 4 2 5 0 ) . , , . 2 (3 ) 合 計 3 78 5 9 5 3 5 , .1 100 ,0 . ,4 ・ ・ < 0 0 1 ・ P ・ . ′ % 旨 商 品,購 買 時 の 情 報 源 の 数 3以内 ,4~5 6以上 合 利用度 ,計. 消 費者 態度 と の 関 係 で は, 消. 利用度. 費生活関連知識の数や商品購買・ 時の情報源の数な どに差が出. ・. た, サ ー ビ ス利用 数 の 「多 い」 グル ー プは,表12に ある よう に, 消 費 生 活 関 連 の知 識 の数 が多. 豪遊き. く, 商 品購 買 時 に は多く の情 報 源を 利 用 す る し, 契約 書 を き ち. 少 少. んと読み, 商品の品質, 価格,. 均. 多. い 計. 情 報 の 評 価こ自信 があ る 消 費. 董. 者 と して 良好な 態 度を も っ て い. 合. る と い える, 消 費 者 態 度 パ ター. ンからみても,.サー ビス利用数 の 「多い」 グルー プは消費者と. 向がみられる.. 少. い. 平. 均. 多. い. 合. 計 (. ( 3 ) 新 サー ビス 利用 数 と 関係 する 消 費者 態度 費 者 態 度 は, 新 サ ー ビ ス利 用 者. .. ・ 利用数 い ぃ 多. につ い て もほ ぼ当 て はま る.. 主 婦 は利用 数 の 平 均 を 下 回 る. .参照) .. 消費者 滋 との関係では, 表. 13に あ る よう に, 新 サ ー ビス の 利用 数 の 「多 い一 グ ルー プは,. 品 質, 価 格, 商 品 情 報 の評 価 や. 43 .6. ′. 3 3 .3 ,. 4 1 .4 ‐ 38 O ,0 .6 38 ,. {9 { 93) 9 0 . . ,7 100 ,o 、 0 1 9 1 98) 0 0 ( .2 1 ,o ‐ ・ 24 I,100 0 (7 9 ) .1 .o 17 {37 0) ,8 100 ,0. 0 1<P<0 5 .0 ,0. 細 か い書 類 や契約 書を 読 むか ま あ あ ま り 全 然 読 む 合 読 む 読まない 読まない 22 .3 11 .9 19 ,5 16 .2. .. 少. い. 50 ,O 51 ,O. 26 .6 35 .6. 62 .3 , 53 ,2. 18 ,2 29 .6. 0 { 77) ,0 100 .0 1 (365) ,0 100 ,0. )内実数. .o ・くpくo 5 .o ,o. 合. 計. ど れ が正 しい 商 品 情 報 か わ か る か ・ぁ ● あ ぁ あまりわ わ よ・ まりゎ 全 然 ゎ ょ … く ま 合 からない わ か る わ か る から ない からない. ・ 5 5 1 8 4 . . ・ ・ 0 ,6 0 1 ,o. ・ ・. ,. \\懲塵. . .. く3 o 7 ,0. い い. 合. 計. (. ( 2 1 ). 3 3 9 , ・. I 9 5 ,1 5 3 8 ,. 1 4 ,9 ′ ● ・ ・. 3 2 ,4. }内実数. 5 2 .2. ・. 計. ( 0 15 4) 0 3 ,0 ,3 1. (2 ) 10 3 3 100 ,0 . ・ 1 <P<0 0 0 0 5 , . ・ 、 %. 間 自 自信なし 合 信なし 合 間. O 3 4 4 7 .0 .2 I・ 4 1 9 5・ 5 , .1. %. (5 6) 3 5 100 , ,0 ・. パ タ 費 者 者 態 態 度 度 パ ター ン 消 費 消 ーン. 中 自信あり 信あり 中 利〆 \ 自. 多 少. 計. ′9 1 0 ( 4 ) ,l 10 .0 1 0 (19 4) .5 10 .0. 表13 新サー ビス利用 数 グルー プ別 消費者態度. サービス利用数と関係する消. を も つ 主 婦 で, 職業 を もた な い・. 57 O . ,0. 3 9 ,4 ・ 3 7 ,9 ・. ぷ. して 「自信あり型」 である, 逆に, 利用数の 「少ない」 グ ルー プについては, ほぼ逆の傾. , 属 性 別 で は, 新 サ ー ビ ス利 用 ・ 者 が多 い の は フ ,ル タイ ム の 職 業. い 、 し. 平. 計 計. (5 3) } 1 8 .0 .8 100 ( ) 0 1 4 8 2 6 4 100 , .. 2 4 0 0 (2 0 1) ,4 1 .0. 0 5くP<0 l o ,0 ,.

(15) . 中. 森′ 千佳子. 子どもの消費者教育などに自信 がある 点で自 己評価 が高 い, 従つて, 消 費者態度パターンにつ い. て も新サー ビス利 用 数 の 「多い」 グルー プは 「自信あり型」 が多いことがわかる, 以上のサー ビス利用数の分析から, 新サー ビスも含めて, サー ビス利用数が 「多い」 グルー プは, 消費者としての技能, 自立度, 基本的態度に対する自己評価が高い, つまり, 消費者として 「自信 あり型」 の態度をもっているといえよう.. W. 調査結果のまとめと今後の課題. 今回の調査では, 消費者としての態度が生活関連サr ビスの利用のあり方をどのように規定して た. その結果, サービス利用者の消費者態度と生活関連サー ビス利用のあり方 いるかについて調べ: : る, に関係があることが実証されたが」 その要点は次のようにまとめることができ・ 」ビ ス利用に積極的である. 第 “こ, 消費者として自信があると自己評価している対象者は, サ. 利用するサー ビスの数も多いし, 新しいサー ビスも取り入れようとする意向がみられる.・しかし- やみくもに利用しているのではなく,,サー ビスの種類に応じてさま ざまな視点からの検討を加え,. 利用の仕方を工夫する選択的, 合理的な利用方法がうかがえる, それに対してふ 自信のない消費者 はサービスの利用 には消極的であり, 新しいサ÷ ビスにもあまり興味を示さない傾向 がある. 第2に, サー ビス利用者は, 利用 しているサー ビスには比較的満足し, 品質, r利便性にも高い評 価 を 与 え て い る, サー ビスの利用度と満足度は, サー ビスの種類や特性によって品質か利便のどち. ′ らか, あるいは両方を重視するが, 価格とはあまり関連しないようである,L 第3に, 以上の2点と, さらに, グルー プ・インタビューで得られた知見を加えると, 利用前に は, ためらい, 後ろめたさがあっても, サー ビスを何かのきっかけで利用してその結果満足感が得. られると, その満足感が再利用を促すと推定される. 満足感は既に述べたように, サ「ビスの品質 かドスポ」ツ・ とか利便性に関係するが, さらに, 例えば外出の口実になるとか,ー友人ができると, とが楽しいなど, サー ビスの・ も クラ ブやカルチュア・センター参加後にお茶を飲んだり雑談するこ● . 」 つ付加価値とサ ビス利用とは少なからず関係がある. 従って, サー ビス利用の背景には, サー ビ ス内容の合理的な評価だけでは説明しきれない心理的側面がある, このような付加価値を生み出す サービス利用が家庭生活の中でどのような位置づけをもち, 家庭生活にいかに生かされていくかは 今後考察すべき問題で ,ある. 第4に,主婦のサー ビスの取り入れ方を聞くと,主婦としての使命感や価格の点から全面的にサー. ビスに頼る積りは見られない.,しかし, 自分の家事能力の限界や生活の質の向上のために部分的に サービスをとり入れることには積極的なようである.・従って, サー ビス利用 によって, 家事から解 放されよう ,とするのではないし, 価格が高いからとまったく敬遠するものでもなかっ た, また, 常 に状況の変化にあわせる柔軟性がみられる. 例.えば, 病人が出たり,.自分が老齢化した場合には,. 家事の全面外部化, 家政婦の利用なども考えるといった姿勢がみられた. ・どの1 ようなサー ビス ●を必要とす 以上の結果からだけでも, サー ビスの利用ないし非利用, また,. るかはそれぞれの事情で異なり, サー ビス利用の要因はかなり複雑であることがわかる,・しかし, サー ビスも商品であるとみなせ ば, その選択は商品購買の図式と同様に考えることができ, 今回の 調査から明らかになったように消費者としての態度が一つの要因としてかかわっ ていることは事実 で あ る.. ′ 自信のある消費者は÷ サービス利用を否定するのではなく, まず利用してみて- , それがどのよう ( 22 ).

(16) . 主婦の消費者態度と生活関連サ「ビスの利用実態 な点で家庭生活に有効に生かされるか, あるいは, 不必要であるのかを試している, つまり 商品 , を見る目と同様, サー ビスを見る目を養成することによって,・家庭経営にどのサービスを選択する. か, どのように有効に利用するかの能力を養成していることになるのである. 従って サー・ビス自 , 体の問題とそのサービスを使いこ● なす能力との両方の問題が家庭経営領域のサー ビス利用の研究と して設定されねばならない. それ故に, 教育の場面においては, それぞれの家庭生活の設計や各家 ′ あるいは 自分の生活様式の創造と形成にサー ビスをどう取り入れていく 庭それぞれの生活様式, , か, 柔軟な対応とサービスに対する選択眼が養成されるように教育内容の対応を考案しなければな らな い,. 新しいサービスの時代にあって,それに対処できる家庭生活の技能の開発をいかになすべきかが , 家庭経営の教育の場で今後問われなければならない問題である. 最後に, 今後の課題をあげておく. 第1に, 対象者を自営業やフルタイムの職業をもつ主婦層に 拡げること, 第2に, 主婦だけでなく, 夫や子どもなど他の家族員のサービス利用実態も取り上げ ること, 第3に, 利用者だけでなく非利用者につい・ ても分析の対象に取 り入れること, などである - ,. V. 要. 約. 三. ●. ●. +. 都市近郊団地に居住する主婦の生活関連サー ビスの利用実態と主婦の消費者態度との関係を明ら かにするための調査を実施した. 対象者は仙台市の ベッ ドタウンである宮城県 ( 1 日) 泉市 (現在は仙台市に合併) 6団地の主婦 8 3 3名である, 調査期間は, 198 5年1 0月12日から19日までで, 留置き自記式質問紙法による調査方 法をと っ た, さ ら に, 1986年 4月 7 日に 各世代の8人の主婦にグループ・インタビューを実施し , た,. 調査項目は, 対象者の属性, 消費者態度, 3 0種類のサービスの利用実態である, 結果の分析は,. 30の う ち12種 類 のサ ー ビス とそ の利 用 者 につ いて を主 と した.. 調査結果は次の通りである. 1. 今回取り上げた3 0種類のサー ビスのうち, クリーニング, 宅急便, インスタント冷凍食品以 外は利用者が半数以下で, サービス利用率は全般的に低い傾向がみられた, 2, サー ビス利用者は, 利用しているサービスについては満足しており, 品質 利便性にも高い ,. 評価を与えている, 従って, 利用による満足感や評価の高さが再利用を促していると考えられる, 利用度と満足度に関係するのは, 品質と利便性であり, 価格はあまり関係していない, サービスの中で, 食生活関連のサービスは相対的に評価が低 いにもかかわらず利用頻度が高い例 である,. 3, 利用者の消費者態度と利用実態との関連は次の通りである. 消費者として自信をもっている主婦は, サー ビス利用に積極的であり, 利用するサー ビスの数も 多いし, 新しいサー ビス(クレジッ ト・カー ド, カタログ販売など)の利用にも興味を示すが, サー. ビスの内容に対する評価は厳しいという傾向がみられた, しかし, 食生活関連サー ビスの利用には あまり積極的ではない,. 一方, 消費者として自信のない対象者は, サービス利用には消極的であるという傾向がみられた. 4. グ ル ー プ・イ ンタ ビ ュ ー の知 見 を ま じえて 考 察 する と, サー ビス利 用 の要 因と して, サ ー ビ. ス内容に対する合理的な評価とサービス本来の特性以外の付加価値 (例えば, 外出の口実とか友人. 3 ( ) 2.

(17) . 中 森 千佳子 ができるとか) のような心理的な側面もみられた. 今回の調査から, 主婦の生活関連サー ビス利用に消費者態度が関連していることがわかったが, 家庭経営にとっては, サー ビスをいかに有効に利用できるかの観点が必要であり, 消費者教育にお .家庭生活にサー ビスを有効に取り入れ使いこなす能力の養成 が望まれる. いて, 最後に, 本調査に ご協力いただきました (旧) 泉市 ブロック生活学校の皆様と, 本調査の主査で あり, 論文執筆に際 しご指導くださいました東北学院大学教授五十嵐之雄先生に深く感謝いたしま す」. ● 文・. . ・・. .. 献 . , . ・. ‘ . ・. ・. ● ・. ・ . . ・ .1一. ,. . ・. 、 ′ . . 19 79) 生活様式の経済学, 日本経済新聞社. 東京, 一 1) 井原哲夫 ( ) 家事サー ビス利用の要因について. 日本家政学会家庭経営学部会会報, 2) 壁谷沢万里子・長沢由喜子 (1988 23 , , 40-46. 1 9 8 3 )サービス経済学の進展と家庭構造の変容.三井情報開発株式会社. 3)三井情報開発株式会社総合研究所( 東京.. . ・. . ’. . ,く. . , ・. .. . ( 24 ).

(18)

参照

関連したドキュメント

成績 在宅高齢者の生活満足度の特徴を検討した結果,身体的健康に関する満足度において顕著

3 当社は、当社に登録された会員 ID 及びパスワードとの同一性を確認した場合、会員に

Results indicated three key findings: seventy percent of university students who had an Instagram account were using the account during the study; the level of life satisfaction

(自分で感じられ得る[もの])という用例は注目に値する(脚注 24 ).接頭辞の sam は「正しい」と

食品 品循 循環 環資 資源 源の の再 再生 生利 利用 用等 等の の促 促進 進に に関 関す する る法 法律 律施 施行 行令 令( (抜 抜す

3 主務大臣は、第一項に規定する勧告を受けた特定再利用

商標または製品の権利を主張する事業体を表すためにその他の商標および社名が使用され

道路利用者,特にドライバーの満足度は主として所要