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グループホーム等小規模多機能型居宅介護施設における看取りの実態 : インタビュー調査から「豊かな看取り」を模索する

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Academic year: 2021

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(1)研 究報告. グル ープホ ーム等小規模 多機能型居宅介護施設 にお ける看取 りの実態 ―一 インタビュー調査か ら「豊かな看取 り」を模索す る一一. 田. 主大. 兼. 代. Actual Conditions at Patients']Bedsides When They E)ic at Small― Multi― Functional Types of ln― home(Care. ―. Scale,. Service Facilities,Such as Group Homes. Secking a “ Fulfilled Stay by A Person's Deathbed" from an lnterview Survey一一一一. KANEDA Miyo Abstract: The purpose of this study is to clarify the actual conditions of being at the deathbed of patients at small― scale,multi― functional types of in―. what a. hOme care service facilities,such as group homes,and determine just. “ fulfilled stay by a person's deathbed" is,. 轟hich is what such care service facilities aspire to pro―. video We conducted senli― constitutive interview surveys with 14 people at 7 sma11-scale, multi― functional types of in― home care service facilities and analyzed them qualitatively and inductivelyo As a result, when. these peoplc conduct a. “ fulfilled stay and carc by a person's deathbed",thc prenlises are. staying at a person's deathbed", they die", tients ofr',. “ scnse of value by. “ preparedness among management and staff lnembers to sce patients off as. “ listen and respond to the feelings of elderly people and their fanlilies towards sceing these pa― “ sharing feelings among staff rnembers",. “ the total cooperation of lnanagement'' and. “ coopera―. tion by the inedical staff in providing emotional support".Furthermore,fronn the interviews conducted at this. time,the author concludes that a“ fulilled stay and care by a person's deathbed"should be l)thoughts of respecting elderly people's will,2)the humble feeling of wishing to be there and spending time with patients to make mental room to see them o軋. 3)the desire to eliminate as much pain as possible,and 4)developing. support for this moment,while the patient is alive。. Key Words: stay by a person's deathbed, elderly people with dementia, group home, sma11-scale, multi― functional types of in― home care service facilities,care giver. 抄録 :本 研究の 目的は,グ ループホーム等小規模多機能型居宅介護施設 での看取 りの実態 を明 らかに し,そ の実態か らグルー プホーム等小規模多機能型居宅介護施設が 目指す 「豊かな看取 り」 とは何 で あるのかを提言する ことで ある。調査 はグルー プホーム,小 規模多機能型居宅介護施設 (合 計 7施 設)の 看護職 ・介護職等 14名 を対象 に,半 構成的イ ンタビュー調査 を行 い,質 的帰納的に分析 した。 結果,(豊 かな看取 リケア〉 を行 う際に,(看 取 りの価値観〉〈 管理者 とス タッフの看取 りを行 う覚悟〉 タッフ同士が思 い を分かちあ う〉 (管 理 者 の全面協力〉〈 医療関係者 の協力が情緒的な支 え〉が前提 にあった。 さらに,今 回のグルー プホー (高 齢者 とその家族 の看取 りに対する思 い を受け止める〉 (ス. ム等小規模多機能型居宅介護施設でのインタビュー調査か ら,「 豊かな看取 リケア」 とは,① 高齢者 の意思 を尊重 したい と思えること,② 寄 り添 いたい と心か ら思 い,時 を一緒 に過 ご し,見 守 るゆと り をつ くること,③ 出来る限 りの苦痛 を取 り除 きたい と思えること,④ 看取 り期 の生 きてい る今 を支え ることの 4点 であ った。 キーワー ド :看 取 り,認 知症高齢者,グ ループホーム,小 規模多機能型居宅介護施設,介 護者.

(2) 120. 甲南女子大学研究紀要第 5号. 看護学 ・ リハ ビリテーシ ヨン学編 (20H年 3月. ). の 介護者 が満 た された状態 で あ る ことが必要 な要素 で. は じめ に. あ るが ,看 取 られ る高齢者が満足 で あ ったか 否 か につ い ては確 認 の手段 は必 然 的 に限定 され る。認知症高齢. わが 国 で は,高 齢者やそ の家族 が施設での看取 りを. 者 の場 合 では,さ らにその意志 を確 認す るには限界が. 希望 して も,最 期 の 看取 りを受 け入れ て くれ る病 院等. あ る。 そ の うえ,今 回 の面談対 象者 はケ ア提供者 で あ. に任 せ る しか な い のが 現 状 で あ る。認 知 症 高 齢 者 で. るため ,可 能 な限 り高齢者 や家族 の意 向 に添 った看取. は,そ の事態 は さらに深刻 で あ る。認知症高齢者 の 多. りであ ったか否 か を,間 接 的 に介護者 の言葉 か ら探 る. くは,病 院 の入 院生活 に適応 で きず ,入 院す らままな. こ とに した。 そ もそ も,「 豊 か な」 とは主 観 的 な用 語. らないため ,家 族 の心 身 の 負担 をさらに助長 し,看 取. であ り,個 別性 も大 き く,そ の要素 を明 らか にす るに. りまでの 間 を病 院や施設 な ど,転 々 と して い る現実が. は 限界が あ る。 そ こで 「幸 せ な」,「 よい 」,「 安 らか. あ る。. な」,「 自然 な」等 の 表現 を用 い て看取 った こ とを肯定. 筆者 は,余 命宣告 を受 けた母 の 介護 のため ,職 を辞. 的 に評価 して い る こ とを,こ こで は「豊 か な看取 り」. して専念 した経験 が あ る。母 は亡 くなる まで の ほぼ 2. と仮定す る。. 年半 を,在 宅で の療養 と 3箇 所 の病 院 と施設 で 過 ご し. 期 【. た。 最期 は,看 取 りまで を叶 えて くれ る 3箇 所 目の宅. 年 2月. 老所 での入 所 1カ 月半 目であ つた。 そ こでは,医 療 内. 対 【. 容 で は決 して十分 とは い えない環境 で はあ つたが ,季. ーム,小 規模 多機能型居 宅介護施設 の合計 7施 設 にお. 節 の移 り変 わ りを身近 に感 じつつ ,気 分 の よい ときに. い て,認 知症高齢者が安 らか な終 末期 を過 ご した と職. はデ イサ ー ビス に参加 して い る人たち との会話 を楽 し み なが ら,笑 い声 の絶 えない 空 間 の 中 で 過 ご し,安 ら. 員 ,家 族 ,関 係者等 が評価 して い る事例 につ い て ,そ の事例 に最 も関 わ りの あ つた看護 職 ・介護職 等 14名. か な最期 を迎 える こ とがで きた。 そ の体験 は,筆 者 の. に,そ の概要 を語 っていただ く。. 20数 年 の 医療 人 と して の プ ラ イ ドを揺 るが す もの で. 方 【. あ った。 この看取 られ る もの ,看 取 る ものの両者 に と. 方法 は ,面 接 室 な どプ ライバ シ ー が保 て る場所 で ,1. っての あ たたか く,安 心 した豊か な体験 を,最 期 まで. 時間以内 と した。対 象介護者 と対 象高齢者 の背景 に関. 認知症 高齢者 をグル ー プホ ーム等 の小規模型 の施設 で. す る こと も合 わせ て イ ンタビュー を行 った。 また,イ. 過 ご させ ,そ れ を支 えた い と希望 して い る職 員 とその. ン タ ビュ ー 内容 は対 象者 の 同意 を得 て録音 し,逐 語記. 家族 に伝 えた い と思 った。 しか し,筆 者 の個 人的 な体. 録 を作 成 した。作成 した もの は,対 象者 に内容確 認 を. 験 のみで は限 界が あ るため ,さ まざまな背景 の 異 なる. 行 い信頼性 を高めた。. 認知症高齢者 の終 末期 の事例 を集積 し,分 析 をす る必. 調査内容】①事例の概要 ②経過の概要 ③ケアス 【 タッフが行った行為 とその根拠 ④行為に対する高齢 者の反応 ⑤家族の反応 ⑥なぜ,よ い看取 りをした. 要 が あ る と感 じた。従 って ,こ の研究 の 目的 は,グ ル ー プホ ーム等小規模 多機 能型居宅介護施設 での看取 り の 実態 を明 らか に し,そ の実態 か らグ ループホ ーム等 小 規模 多機 能型 居 宅 介 護 施 設 が 目指 す 「 豊 か な看 取 り」 とは何 で あるのか を提言 した い。. Ⅱ。 研 究 方 法. 間】イ ン タ ビュー調査 時期 は 2008年. H月. ∼2009. 象】本研 究 に協 力 の 同意 の 得 られた グ ルー プホ. 法】半構 成 的 イ ンタ ビュー 調査。 イ ンタビュー. と思うのか ⑦ この事例は何故,看 取 りまで出来たの か ③対象者の看取 りに対する考え方等について自由 に語っていただいた。 分 析】面接内容の逐語録を作成 し,質 的に分析す 【 る。分析内容 は,「 豊かな看取 り」に対す る思い ・認 識や行為などの部分を,そ れぞれ一要素 として抽出し た。 次 に,そ れぞれ につ い て類似 の もの をま とめ て. 「豊 かな看取 り」 の定義】「豊か」 とは,満 ち足 りて 【 不足 のない さま,心 や態度に余裕があ って,落 ち着 い て い るさまいを示す。 また,「 幸 せ な死」 とは,ど こ. 頼性 を高め るため に複 数 の老年看護学専 門家 と討議 し. で,誰 と,ど のように残 された 日々を過 ごす のかを自. なが ら進 めた。. 身で選 び取 ることであ り,そ れによって自分 の望む終 か 末期 を迎えることが可能であろう 。本来,「 豊かな看. 倫 理 的配慮】 この研 究全体 に関す る倫理 的配慮 に関 【. 取 り」 とは,人 の死 を,そ の人のそばで,看 取 られる. イ ン タ ビュー 開始前 には,研 究 の意義 ,プ ライバ シー. ものや看取 るもの,す なわち家族やケアス タッフなど. の保護 ,デ ー ター管理 ・処理方法 ,何 時 で も研 究協力. ,. ネ ー ミング し,カ テ ゴ リー に分類 した。分析 内容 の信. して ,甲 南女子大学 の研 究倫理 委員会 の承 認 を得 た。.

(3) 兼田 美代 :グ ルー プホーム等小規模多機能型居宅介護施設における看取 りの実態. 2.対 象高齢者 の 背景. の撤 回が 出来 るこ と,研 究者 の所在 な どを明 らか に し た依 頼 文 を示 しなが ら,日 頭 な らび に書 面 にて説 明. 対 象高齢者 の背景 を表 2に 示 した。高齢者 は 9名 で. し,文 書 に よる 同意 を得 た。. あ り,女 1生 が 7名 と男性 が 2名 で あ った 。年 齢 は 80 歳代 が 多 く 4名 で あ り,主 な疾患 は ,悪 性 新 生物 が 4. Ⅲ。 結. 名 で あ った 。主 な介護者 は,子 供 が 4名. 呆. ,孫 が 2名. ,. 夫 と兄弟姉妹が各 1名 で あ り,家 族 の なか った 1名 で. 1.施 設 の概要. は近 所 に住 む知 人が主 な介護者 であ った。. 施設 の概 要 を表 1に 示 した。 グル ー プホ ー ム (以 下. GHと 記す )は 5か 所 ,小 規模 多機 能型居 宅介護 施設 2か 所 で あ った 。調査 時期 で の 施 設 の 看 取 り指針 は. 表. 施設 の概 要. グル ー プホ ーム. 有. 診療所. 3例 /5年. グル ー プホ ーム. 有. 診療所. 1例 /2年. グル ー プホ ーム. 有. 無 し. 2例 /6年. グル ー プホーム. 有. 病 院 ・ 訪 問看 護 ス テ ー シ ョン. 1例 /8年. グル ー プホ ーム. 有. 無 し. 6例 /H年. 小規模多機能型 居宅介護施設. 有. 無 し. 1例 /2年. 有. 診療所 ・訪 問看護 ステー シ ョン. 1例 /1年. 20. 表. 1. 1. 同法 人内又 は近 隣 の 医療機 関 の有無. 施設. 小規模多機能型 居宅介護施設. No. 対 象職員 の 背景 を表 3に 示 した。職員 は 14名 で あ. ,. 看取 り指針 の有無. No. 1. ス タ ッフ人 員 常勤換 算 (名 ). 3.対 象職 員 の背 景. 年齢. 性別. 90歳 代後半. 女. 90歳 代後半. 女. 2. 高齢者 の背景 家族 の 主 な 有無 介護者. 認知症 高齢者 の 日常 生 活 自立度判定基準. (寝 た き り度 )判 定基準. 特 にな し. 不明. 不 明. 有. DM・ 狭心症 。肺 炎. Ⅲa. B2. 有. 障害老 人の 日常 自立度. 要介 護度. 孫 孫. 缶¨. 近所 の 知人. 90歳 代後半. 男. 肺がん. Ⅲb. A. 80歳 代後半. 女. 頚部拘縮. Ⅲ. Al. 有. 娘. 80歳 代後半. 女. 特 にな し. Ⅱb. B2. 有. 娘. 80歳 代 後半. 男. Ⅲb. A2. 有. 弟. 80歳 代前半. 女. 肺 が ん脳 転移 上行結 腸 が ん 。肺 が ん. Ⅱb. B2. 有. 娘. 有. 虐、 子 。娘. 有. 夫 ・娘. 70歳 代後半. 女. 70歳 代後半. 女. 悪性 リ ンパ 腫 心筋梗 塞. DM。 パ ー キ ンソ ン. Ⅱ. 不明. B2 不明. 7施 設全 て に作成 されて い た。2000年 か ら調査 時期 ま. り,女 性 が 11名 と男性 が 3名 で あ った。 年齢 は 40歳. で の 看 取 り人数 は ,1夕 1が 4施 設 ,2夕 」 が 1施 設 ,3. 代 と 60歳 代 が各 4名 で あ り,次 い で 30歳 代 ,50歳. 例が 1施 設 ,6夕 lが 1施 設 で あ った。. 代 が 3名 で あ った。職種 はヘ ルパ ーが 5名 ,介 護福祉. 施設 での看取 りを決定す る際 は,高 齢者本 人 とその. 士 と介護支援専 門員兼務者が 5名 ,看 護 師が 4名 であ. 家族 ,施 設管理者 ,ス タ ッフ (看 護職 ・介 護職 ),医. った。認知症高齢者 や高齢者施設 での勤務年数 は 2年. 療 関係者 (医 師 ・看護職 )な どが ,施 設 の看取 り指針. ∼ 35年 と幅 が あ った 。現 在 の 職位 は ,ス タ ッフが 8. に基 づ き,倫 理 的 に判 断 して い た。. 名 ,管 理者が 6名 であ った。殆 どの 管理者 は夜勤 な ど.

(4) 看護学 。リハ ビリテー シ ョン学編 (20H年 3月. 甲南女子大学研究紀要第 5号. 122. 表 No 1. 年齢. 60歳 代. 1生. ワ」. 3. 対 象職 員 の背景 経験 年齢. 職種. (年 ). 看護 師. 60歳 代. 女. 介護支援専 門員 ・ヘ ルパ ー. 60歳 代. 女. ヘリ レパ ー. 60歳 代. 女. 沿ヽリ レパ ー. 50歳 代. 女. 看護 師. 女. 介護支援専門員 ・介護福祉士. 50歳 代. 女. ン ヘル パ ー. 40歳 代. 女. へ ′ \ル. パ. 高齢者看護 。介護 の経験年数 (年. 看取 り人数. ). 30. 女. 50歳 代. ). 20. 35. (名. 多数. 管理者. l. ス タ ッフ. 1. ス タ ッフ. 1. ス タ ッフ. 多数. 管理者. 管理者 1. 20. ー. 40歳 代. 女. 看護 師. 40歳 代. 女. へ ′ \,レ パ ー. 40歳 代. 男. 看護 師. 30歳 代. 女. 30歳 代. 男. 介護福祉士 介護支援専 門員 。介護福祉 士. 30歳 代. 男. グド言 冨41LIヒ 隻ネ. 職位. ). 4.2. 20. ス タ ッフ. 1. 管理者. 多数. ス タ ッフ ス タ ッフ. 24. 多数 1. 管理者 ス タ ツ フ. 管理者 ス タ ッフ. りの看取 りをイメー ジ し,前 提 として肯定 して い る. もスタッフと同 じように行っていた。. が,そ の上に高齢者本人の思 い を尊重するとい う基本 4.「 豊 かな看取 り」 に対す る思い・認識や行為. がある ことを語 っていた。. 豊かな看取 りに対す る思 い ・認識や行為の 7つ のカ テ ゴ リー を ( )で 示 し,具 体的内容 を 『 』 で示. ・看取 りの始 ま りは,管 理者か らの指示や,施 設 とし. す。. ての方針 とい うスタッフ もいたが,最 後 は,各 人が 自 分な りに看取 りを受け止 めて,戸 惑 いや葛藤 の 中にあ. (1)〈 看取 りの価値観〉. ・看取 りに対す る各 人の考え方であ り,看 取 りを行 う 際に自身の心の拠 りどころになっていた。 在宅死 "を イ メー ジ して 具体 的内容 は,『 昔 の “. (2)(管 理者 とス タッフの看取 りを行 う党悟〉. って も,看 取 りを行 う意思 を表明 していた。 具体的内容 は,『 ○○ さんは,入 院 してい るときは. ,. 眉間に しわを寄せて何 も言わずに寝てい ました。 フラ. あれ ばいい と思った。看護師 として終末期の高齢者な. フラにな りなが ら病院か ら帰 って きた瞬間は笑顔が出 この人はここにず っと居 る人 たんです。その ときに “. ら,病 院ではな く,静 かに看取 るとい う方法 もある と. だな"と 思 い ました。そ こで家族 も覚悟 されたのはな. 思 っていた。 』『苦 しくなければ人は静かに眠 り,自 然. いか と思 い ます。管理者は看護師で在宅看護 の経験が. に命 は終 わるもの と思 う。 』,『 人が死ぬのは当た り前. 多 く,大 きく包み込 んで くれる ような管理者 で したの. です し,終 末期 だけを取 り上 げて何かをす るのではな く,生 活 の 中に終末期がある。 』,『 気持 ちよ く,そ の. で,そ の安心感 は もちろんあ りました。 また,元 々 自分 のなかに “ 何 で も来い"み たい な気持 ちがあるの. 時 を迎 えてほ しい。家庭的な雰囲気 を味 わって もら. で,そ の両方 で うま く消化 で きた と思 い ます。 』,『 自. い,特 別ではない笑顔があ った り,ご く自然にで きる ことをす る。 』,『 ここでは家族 として接 して,一 緒 に. 分には最期 まで看る,看 ないはその時 は判断 してなか ったのですが,病 院の方で担当医か ら本人の意思につ. 話 をし,普 通に しなが ら看取 る。家族 に自然のままで. いての説明があ り,所 長か ら相談 を受けました。他の. とい う思 いがあれば,私 たちもここでは大 きな意味で. 施設か らも看取 りまでやってい るとい うことは聞いて. 家族 と思 つているので,一 緒 に最期の時を迎える とい 』『私 (管 うのは,凄 く有 り難 いことだと思ってい る。. いたので,や らなければいけない状態 で もあるのでは. 理者)は ,高 齢者 の施設 を運営 してい く上で,最 期 は. 最初 は歩 いた りもされていて,そ れが寝た きりになっ. 凄 く大事 だ と思い ます。その人 らしく過 ご して もらっ. て… 自分 として も思 い入れではないですが,そ うい う. た中で,そ の人ら しく最期 を全 うしてほ しい と思 うの. 気持 ちもあ りました。 また,誰 かがやっていこうと舵. で,最 期 を迎える場は施設で もよいのか,日 々考え ま. を取 ったわけではな く,み んながそ うい う気持ちにな. す。 』 な どイ ンタビューの語 りの 中で,全 員が 自分 な. ったのではないか と思 い ます。 』,『 私 自身 (管 理者 ). みんなが周 りにいて,安 心 して死ねる空間になるので. ,. と話 しました。長 い期間居 られた入所者の方で した。.

(5) 兼田 美代 :グ ルー プホーム等小規模多機能型居宅介護施設における看取 りの実態. 123. は,グ ル ー プホ ーム で ター ミナルケア をす る こと を最. 具体的内容 は,『 不安 はみんなあった と思 い ますが. 初 か ら考 えて い ま した。 だか ら,職 員 には,常 日頃か. 施設代表に連絡 しなが ら,み んなで励 ましあい なが ら. ら看 取 りの 話 しを し,研 修 に も行 っ て も ら い ま し. やってい ました。 また,私 自身 も,い つ何時で も呼ん. た。 』 な ど,今 回 は管理者 もス タ ッフ も,全 員 が看 取. で と声かけをしました。私 も住 まいがす ぐ近 くで した. りを行 う覚悟 を語 られ た。 覚悟 の 時期 や きっか け は. ので,い つで も来れるか らとい う態勢 でやってい まし. ,. ,. 自分 な りに初 めか らその意思 を もって い た方 ,高 齢者. た。 』,『 やは り褥蒼 をつ くらないことですね。そ して. 本人 との 関係 や家族 の葛藤 を見 なが らな どさまざまで あ ったが ,自 分 自身 と高齢者本人 の意思 を持 って決 断. こまめに声かけをして,水 分が取れ る間は水分 を,摂 せめて唇 だ れない ときには割 り箸 にガーゼを巻 いて “. して い た。. けで も乾燥 しない ように"と こまめにケアをしてい ま. (3)(高 齢者 とその 家族 の看取 りに対 す る思 い を受 け止める〉. ,. した。 (そ うい うことを)ス タッフ間で も 1日 に何 回 も “ 今 の1大 態 はこうだ"と ミーテイングをしてい まし. ・看取 りを行 った,全 スタッフが,生 前 の高齢者 ,も. た。 』,『 よ りいっそ う記録 も細か くつ け るようにな り. しくは,家 族が施設での看取 りを強 く希望 してい るこ. ました し,連 絡 も密 にな り職員間で も一番良か った と. とを知 り,そ のことを叶えたい,そ の意思に添 いたい. 思 い ます。以前は連絡の行 き違 いがあ りましたが,タ. と判断 していた。. ー ミナルを扱 って余計 にケアの統一が出来るようにな. 具体的内容 は,『 “どこで亡 くなるのが母 の真意 に沿 っているか"は 娘 で もなかなか計 り切れない とい うこ とです。最後 の方になってやっと “ここだ"と 思 い ま したが,そ れまでは悩んでいたと思 い ます。家族は専. ったかなと思い ます。 』 などスタッフ間の協力があっ て,ケ アの統一 も図れた ことで看取 リケアの意義など を考える事にも繋が っていた。. (5)(管 理者の全面協力〉. ア提供者)よ りわか. ・グルー プホーム等 では,利 用者が少人数のため,ス. っていることが多かった と思 い ます。それで も感情的. タッフは一 人夜勤 を行なう中で不安な事が多 い。管理. になった り涙 した りす る姿 を見て,身 内の死 を看取 る. 者が どんな時で も直 ぐに来て くれ る態度 を示 して くれ. のは特別な ことなんだろうな と思 い ました。 』,『 私 は. た り,精 神的 に常 にサポー トして くれることで,安 心. 最後 は一度 自宅 に帰宅 させてあげたい と勝手に思 って. してケアを行 うことがで きていた。. い たのですが ,“ あんな ところに帰 って も自分で何 も で きないので しょうがない"と 言 われました。 ここが. 具体的内容 は,『 グルー プホームでは,夜 勤帯 は職 員が 1名 ずつ はい ますが,そ れだけでは不安が大 きい. “ 家 とは違 う安心 で きる空 間"に な っているのか な. と思 い ましたので,私. それが い ちばん大切 な こ とか な, と思 い ま した。』. でい ま した。起 きて介護 をす るのはス タッフですが “ 何かあ った らす ぐに呼 んで"と 。 自宅 もす ぐ近 くで. 門知識があ ったので,私 たち. (ケ. ,. ,. 『家族 と話 を して,本 人 を放 った らか しにするとい う 意味で はな く “(家 族 も)そ ばに い るので ,一 緒 に. "と い う気持ちだ と思 い ました。 (看 取 り)し てほ しい 家族 は亡 くなった後 に会 った ときも “ す ご く心強 く ,. (管 理者)も. 一緒 に泊 まり込ん ,. 歩 い て 1∼ 2分 です ので,風 呂 にだけ入 りに帰 って. ,. また戻 るとい うかたちで,初 めてのことだったので不 安 はなるべ く最小限に しようと,ほ ぼ毎 日,泊 まって. 安心 して看取れた"と 言 って くれ ま した。 』,『 自分 で “ここで逝 きたい"と 望んだ方ですので,少 しで も苦. 看護師 もしくは 自分 に連絡 をす るよ うに言 って ま し. 痛や死 に対す る不安 ,恐 れなどを軽 くしてあげたい. た。夜間に関 しては,ほ ぼ自分. ,. い ました』,『 スタッフには,1大 態がおか しければ訪問 (管 理者 )に. 連絡 をし. とい う気持ちがあ りました。だか ら,常 にス タッフが. て もらっていま した。 』 など,慣 れないス タッフを気. 交代 で顔 を見 るように して,“ 誰かがそ ばにい るか ら. 遣 い,管 理者 自らが常 に協力 し,実 践 していた。初め. 安心 してね"と い う気持 ちでい ま した。 』 など,高 齢. ての看取 りを行 った施設 も,数 例看取 つたことがある. 者や家族 の思 い を,そ の時 々に受け止 め,支 え,共 に. 施設 も,管 理者 の協力体制 は同 じであつた。. 看取 りまでを過 ご していた。 (4)(ス タッフ同士が思いを分かちあう〉. (6)(医 療関係者 の協力が情緒的な支 え〉 ・訪問診療 ,訪 問看護や施設 での看護師な ど,適 切 な. ・ケアをスムーズ に行 い,共 通の 目標 にむか う事 がで. 医療的指示や ア ドバ イスを して くれ る存在があると言. きるよう,カ ンフ ァレンス を密に行 い,自 分一人が不. うだけで安心感があ り,実 際には,医 療的な事 は何 も. 安なのではない,み んな同 じ思いでい ることなどを分. しない と決 めていたことか ら,臨 終時 しか来て頂かな. かち合 っていた。. くて も,安 定 した気持ちで最期 までケアを提供する こ.

(6) 124. 甲南女子大学研究紀要第 5号. 看護学 ・ リハ ビ リテー シ ヨン学編 (2011年 3月. とがで きていた。. ). かったのか とか,病 院なら機械浴 もあるのに・・・ ど. 具体的内容 は,『 横 の診療所 の医師の協力が凄 くあ. ちらか とい うと反省のほ うが出て きます。他 の職員に. って安心 した。状 態 の 悪 い と きは 頻 回 に きて くれ. も 2∼ 3名 ですが聞いてみた ところ,食 事 が入 らない. る。 』,『 母体が病院で,訪 間看護 もあ り安心。医療 と の連携が取 りやす かつた。 』,『 管理者 はナースで在宅. 時期 に少 しで も食べ て くれたことが嬉 しかった,入 ら. 看護 の経験が多 く,大 きく包み込んで くれ るような管. を自分のことのように感 じ,考 える, この気持 ちが大. 理者 で したの で ,そ の 安心 感 は もちろんあ りま し た。 』,『 代表 (管 理者 ・看護師)も 随時気 にかけて見. 切 と思 った。 』,『 本当に家族 は 自分 の家 と同 じように. に来て,「 こ うい う状態 な らば,も し何か口に入 るの. 思 い ます。常に横 になっていた として も,話 し声 が聞. であれば,と ろみを付 けてなどと,そ の時 々に具体的. こえた り,足 音が聞 こえた り,気 分が良けれ ば皆 さん. に指導 して くれてい ました。医師 もいつで もいいか ら. と話 をした り,窓 を開けて季節感 を感 じた り,そ うい. 電話 して と言 って ,本 当 に よ くして い た だ きま し. うことをして欲 しかったのではと思 い ます。私は. た。 』 などであ った。. の家族 の思 い を受け止め)そ う思 い,普 通の家庭 で過. (7)〈 豊 かな看取 リケア〉 0カ テ ゴ リー (1)∼ (6)を 前提 に しなが ら,ス タッフ. ない ときは残念な気持 ちになった。 この高齢者 の 日常. 余生 を送るとい うように過 ご して欲 しか ったのではと. (そ. ごすように, ご飯 を食 べ るときは皆 さんで食 べ…私 は そのように接 してきま した。 』,『 言 いたい こと も言 え. 容 には,こ れでいいのかなどの不安 を持 ちなが ら,ま. ない状況でな く,“ きつかつた ら起 こ して下 さい"と か “どうして下 さい"と か,何 で も言えるような関係. た,管 理者やスタッフみんなで話 し合い なが ら,高 齢. を築 きたい と思 ってい ま した し,特 別 な ことでは な. 者本人やその家族 の意思に沿 うようにケアを実践 して. く,ご く自然 に出来る ことをす るとい う感 じで私 は. いた。. 看取 りを理解 しました。 ここでは家族 として接 してい. 自らが考える豊かな看取 リケアを行 っていた。ケア内. ,. 具体的内容 は,『 亡 くなる前 日,私 が夜勤で娘 さん. けばいいと,一 緒 に話 をしたり,普 通 に接 していけれ. も泊 まっていました。本人はす ご く偏食で好 きなもの. ばいい と捉 えてま した。 』,『 本人の 身体 はとて も大変. と嫌 い なものがはっ きりしていて,文 句 も多 く言 う人 で したが ,1年 間や りと りして い る と言 われ な くて. だったのに関わ らず,笑 顔があ りました。調子のいい ときは車 イスで居間に出て きて…あれは踊 りや つたか. も,言 いたいこ とがわかって きます ので,も う寝 た き. な…団扇を持 って踊 りをされたのがす ご く印象に残 っ. りで食べ られない状態 で したが,夜 勤明けにおかゆを. てい ます。音楽 をかけてい た ときも,“ みんな歌 って. つ くって梅干 しを入れて娘 さんに渡す と,完 食 されま お い しか った言 うてたわ" した。そ して,娘 さんが “. い るね"と か敏感に反応 してい ました。その空間 を一 緒 に楽 しみま した。 』,『 自分 で “ここで逝 きたい"と. と言 われたのが ものす ご く印象的です。亡 くなる直前. 望んだ方です ので,少 しで も苦痛や死 に対す る不安. まで食 べ,お い しいと言 えたとい うことで,最 後 まで. 恐れな どを軽 くしてあげたい,と い う気持 ちがあ りま. 「食」 ができる幸 せがあるのだと,今 でも思 って いま. した。だか ら,常 にスタッフが交代で顔 を見るように. す。 』,『 看取 りを施設 です るとい うことが決 まってか. して,“ 誰 かが そばにいるか ら安心 してね"と い う気. ら,家 族が面会に来 られる機会 も増 えて,こ の方が本. 持 ちでいま した。 いつ も一 人にせず,朝 起 きた ら共有. 当に最期 の とい う時,血 圧 も下が つて今 日か明 日か つ て ときに,家 族が声 をかけられた ときに涙 をポ ロ ッと. 空間に連れて行 きました。状態 の よい ときは起 こ して. 流 されたのです。 もう状況的には意識 のない状況 だっ. と思 い ます。 気持 ちよ く 』『“. たのですが家族の声 を聞いてその ような ことが あ りま. い"と 思 っていたので,水 分が入 る うちはひと口で も. した。最期 を家族が看取 られた ことが良か った。その. 半口で もと思 って,夜 も頻回に行 ってました。下の清. 家族 を含 めた環境 を支 える事が出来た事 が良 かったと. 拭 などもこまめに行 って,褥 蒼がで きない ように,清. 思 っています。 』,『 褥療 は出来ない よ うにス タッフみ. 拭 をする都度に熱 い タオルを 2枚 もっていつて,1枚. んなで体交な どして,気 をつ けてい ました。声かけな. はお しりをパ ッテ ィングす るよ うに して,1枚 は下の. どは行 ってはい ましたが居室 で過 ごす時間が多 かった. 清拭 をして と, とにか くこまめには してい ました。大. です し,食 事が とれないので極力,飲 水 をして もらう 関わ りは してい ましたが,も っと出来なか ったのか と. きく動かす わけにはいかないので,少 しで もと思 って ふ とんをちょっと上げた り,座 布団 を敷 いた りしてい. い う思 い はあ ります。入浴 も何 とか他 の方法 で出来な. ました。 』 など,介 護施設 としてで きる ことに誇 りを. ,. い ました。寝たままだったのは 3日 ぐらいだったかな (そ. の時 を)迎 えてほ し.

(7) 兼田 美代 :グ ループホーム等小規模多機能型居宅介護施設における看取 りの実態. 125. 持ち,ス タッフ各人が看取 りまでの豊かな看取 リケア. リケ アを再確認 して い た。明確 な家族 の 意思表示 が あ. を行 っていた。. った と して も, 日々の1大 況 に よっては,家 族 の精神 的 揺 らぎや不安. Ⅳ.考. (こ. の ままで良 いの か )を ,身 近 に感 じ. なが ら,自 分 た ちのケア を振 り返 っているため ,ス タ. 察. ッフ も,こ のケ アで良 いの か ,他 に方 法 は無 いの か な. 1.豊 かな看取 りに対 す る思 い・ 認識 や行為 カテ ゴ リ. ど,看 取 リケアの 質 に葛藤 を持 っていた。認知症高齢 者 自身が感謝 を述 べ て亡 くな るこ とは少 ない ため ,亡. ーの 関係 カテ ゴ リー (7)の (豊 か な看取 リケ ア)を 行 う際. くな った後 の家族 に とつて も,高 齢者 の 意思 に添 えた. に,カ テ ゴ リー (1)∼ (6)が 前提 にあ るこ とが ,各 ス. とい う良 い余韻 を残す ことが必要である°。 また,そ. タッフの安心 や 自信 となって い た。. れが,次 の看取 り時の豊かなケアにつ ながると考えら. (1)(看 取 りの価値観 )で は,『 ここで は家族 と して. れる。 (4)(ス タツフ同士が思 い を分かち合 う〉では. ,. 接 して ,一 緒 に話 を し,普 通 に しなが ら看 取 る。』 『昔 の “ 在 宅死 "を イメ ー ジ して ,み ん なが周 りに い. 『(ス タッフ)み んなで励 ましあい なが らやってい まし. て,安 心 して死 ね る空 間 になるので有 れ ば いい と思 っ. ました。連絡 も密にな り職員間で も一番良か った と思. た。 』 と今 まで の経験 も踏 まえ,自 宅 で 家族 の よ うな. い ます。特 に若 い子 な どは,“ 私 も教 えて くだ さい". 関 わ りをす るこ とを大切 にす る とい う,看 取 りに対す. とみんなやる気が出て きました。 』,『 もっと他 の方法. る考 え方が明確 にあ る こ とで ,日 々の看取 リケア を行. で出来 たのではないか と,反 省 の方が出て きます。』. う際 に,自 分 自身の心 の拠 り所 となっていた。今回の. など,ス タッフ間の連携が良 くな り,ケ アに対す る話. 対象職員 の年齢 の幅 はあ ったが ,30歳 代 の職員 は経. し合 いが十分 に持 たれ,ケ アの工夫が出て きた事 で. 験年数 (認 知症高齢者 の経験年数)が 3人 とも,6年. もっと良いケアがで きたのではないだろ うか と振 り返. 以上であ り,高 齢者ケアに対 しての学習が継続的にな. っていた。 これは,看 取 リケアを行 う価値 をスタッフ. されてい た。経験年数が 5年 以下の職員 は 50歳 か ら. 自らが気 づ き,さ らに,高 めて い た と考 え られ る。. 60歳 と自分 自身の年齢か らも,両 親 な どが 80歳 前後. (5)〈 管理者 の全 面協力〉 では,『 私 (管 理者)も 頑張. で もあ り,身 内のことに重ねて考えられ,看 取 りに対. る,家 族 も頑張る。何かあって も驚かな くて よい。す. する意識が高 い傾向で もあ った。 これは,看 取 りに関. ぐに. する態度や意識,価 値観 の研究において,看 取 り経験. らの言葉かけで,人 の死 を真近で見た ことが無 いス タ. が多 く,看 取 りへ の関心が高 いほど看取 りのケアに対. ッフが安心 して,一 人夜勤につ くことがで きた と話 し. して肯定的な態度をとってい る。看取 り経験 を積 むこ. てい る。 これは,今 回のインタビュー を行なった施設. とや関心 をもって学 ぶことが,よ りよい看取 リケアに つ ながると示唆 されてれ ヽ た。 (2)(管 理者 とスタッフ. の全ての管理者が実践 していたことであ り,こ の体制 の安心感が,夜 勤時の支え とな り,一 人夜勤 において. の看取 りを行 う覚悟〉 では,『 誰かがや ってい こ う と. も,看 取 リケアの 1回 1回 の声かけのや さしさや丁寧. 舵 を取 ったわけではあ りませんが,み んな,そ うい う. さに繋が っていた。 (6)(医 療関係者 の協力が情緒 的. 気持 ちはあったのではないか と思 い ます。 』 と,各 ス. な支 え〉 では,『 状態が悪 くな る と頻 回に きて くれ. タッフが看取 る意思 を,自 分 自身でかためて い くこ. 』と 何時で も連絡 して と言 って くれると安心で きる。. と,つ まり,指 示 された ことが きっか けであ った とし. スタッフは,医 療的な ことか らの緊張感が和 らぐこと. ,. た。 』,『 よ りいっそ う帳面 も細か くつ け るようにな り. ,. (管 理者)電 話 をしてほ しい』 とい う,管 理者か. ,. ,. て も,仕 方な く業務 として看取 リケ アをしてい るとい. にな り,よ り直接的な看取 リケ アを怖が らず に行 えて. うことでは な く,看 取 りを自分 の 中で納得 してい た。. いた。. 高齢者 の状態 を自分 な りに肯定的に判断 し,自 分 自身. 死 の看取 り=医 療的処置 とい う認識が職員佃1に ある. の考える看取 リケアを工 夫 し実践 してい た。 (3)〈 高. 限 り,施 設での看取 りには医療職 の存在 が不可欠 とな. 齢者 とその家族 の看取 りに対する思 い を受 け止 める〉. り,看 取 りが困難 とい う結論 にならざるを得 ない。 こ. では,『 家族 と話 を して,家 族 もそ ばにい るので,一. れは非常に難 しい問題 ではあ るが,医 療職 を始め職員. 緒に して (看 取 りを)ほ しい とい う気持 ちだと思 い ま. が高齢者の死 に対する認識 を変える こと,つ ま り「生. した。家族は亡 くなった後 に会った ときも「す ご く心. 活 の場 での看取 りに必要なのは,死 のプロセス をアセ. 強 く,安 心 して看取 れた」 と言 って くれました。 』と. スメン トす る力 と日常生活 を整 える確実なケア技術 で. その後 の家族 の反応 にも関心 を向け,自 分 たちの看取. あ って…. ,. (中 略)…. 見守 りに徹す る「腹の くくり」が.

(8) 126. 甲南女子大学研究紀要第 5号. 看護学 ・ リハ ビリテー シ ョン学編 (20H年 3月. ). 必要」 'で ある とい う認識 を持 つ ことが必要である こと. ず ,朝 起 きた ら共有空 間で 過 ご し,日 常 的 な生活 をベ. か ら考 えると,今 回のインタビュー対象者 は,施 設 と. ース と し,一 人 き りにな らな い工 夫 を して い た。 さら. い う生活の場で死にゆ くための準備 では無 く,褥 清 を. に,“ 気持 ち よ く (そ の 時 を)迎 えてほ しい"と 思 い. つ くらず,脱 水 を起 こさず,食 べ たい時に食べ るを支. 水分 が入 る うち はひ と口で も半 口で もと思 って夜 も頻. えるなど毎日を生きるために必要な,【 日常の生きる をアセスメントする力】 と 【 日常生活を整える確実な ケア技術】を持ってお り,実 践をしていると考える。. 回 に訪室 して い た。下 の清拭 な ど も こ まめ に行 って. 褥蒼 が で きない よ うに清拭 も工夫 して い ま した。 とあ. つ ま り,カ テ ゴ リー (1)∼ (6)が ,豊 か な看取 リケア. を整 える確 実 なケア技術 で 痛 みや苦痛 が無 い よ う に. に必要 な条件 で あ る と考 え られ る。. さらに,二 次的 な合併症が起 こ らな い よ うに関わつて. ,. ,. る よ うに,死 を間近 に した高齢者 に対 して ,日 常 生活 ,. い た。 この 関 わ りや心 くば りが ,本 当に求 め られて い るケア と考 える こ とがで きる。それ は,そ の 後 の死後. 2.豊 かな看取 リケアの意味 今 回 の イ ン タ ビューか らい え る (豊 か な看 取 リケ. の ケア時 に高齢者 の遺体 か ら,い か に大切 に 日常 のケ. ア〉 とは,亡 くなる 日の朝方 に梅 干 入 りのお 粥 を全部 "と 美味 しか った ,あ の 子 は よ う分 か って る 食べ て “. アが な されて い たか を知 るこ とにな り,家 族 はその状 態 をあ りが た く思 い ,ス タ ッフは 自分 たちの看取 リケ. 高齢者が家族 に話 した事例。 ス タッフは高齢者本 人 の. アに誇 りを持 つ こ とがで きる と考 え られ る。. 今 まで の生 活 リズム か ら,時 間ペ ースや欲 しい もの を. 今 までの一 般病棟 や大型施設 での看取 りは,一 般病. 理解 し,時 間に とらわれず 食事 の準備 をす る と,高 齢. 棟 の看護 師 の語 りか ら「そばにい てほ しい とい う患者. 者本 人は 自ら身体 を起 き上が らせ ,食 べ る意思 を しめ. に,死 を前 に した寂 しさや苦 しみ ,孤 独 を感 じ,そ ば. し,そ して ,姿 勢 を整 え食事 を摂取 す る体 制 に入 り 予想 をはるか に超 えた状態 で スムーズ に食べ る こ とが. にい るこ との必 要性 を強 く感 じて い た。 しか し,実 際 °と述 にはその時 間 は取 れて い な い と も感 じて い た。」. で きた。 これは,亡 くな る 日の朝 のケア として行 えて. べ て い る よ うに,そ の実現 には 困難 さを感 じ,そ れは. い るのであ る。 つ ま り,ス タッフは高齢者 の 気持 ちに. 現在 も同 じで はな い か と,筆 者 は感 じて い る。. ,. 添 い た い とい う思 い か ら,高 歯令者 の望 む こ とをさ りげ. 看取 り期 とは,単 に死の準備 を行 う期 間 を指 して い. な く,し か も押 しつ けず ,食 べ て も,食 べ な くて もよ. るわけで はない 。死 を迎 えるその時 まで ,ど の よ うな. い と思 って 行動 して い る。高齢者 は 自分 のため に して. 支 えをすれば本 人の苦痛 を緩和 し,自 己 を保 ちなが ら. くれ た とい うこ とが 分 か つてお り,ケ アす る者 と受 け. 生 活 して い た だ け るか を倉1造 す る時期 で あ る。 また. る者 が つ なが ってい る こ とが 実 感 で きる関 わ りか ら. 本 人の意思 に添 い ,家 族 の望 み を確 かめ なが ら,サ ポ. そ の心 意気 が うれ しか ったので は な い か と推 察 で き. ー トす る時期 で あ る。 看取 り期 にお い ては,医 療処置. る。. が必 要 な場合 もあ るが ,そ れ は治療 が 目的で はな く. ,. 亡 くなる 2∼ 3日 前 まで,本 人の身体 は とて も大変. ,. ,. 苦痛 を緩和 す る こ とが主 た る 目的であ る。 そ の上 で. ,. だったのに も関わ らず ,笑 顔があ り,“ みんな歌 つて. 看取 り期 の生 活 づ くりは,ま ず本 人 を生活 の主 体者 と. い るね"と 敏感に反応 し,そ の空間を一緒に楽 しんだ 事例。その高齢者に残 された時間を,季 節感 を感 じな. して ,体 調 あ るい は気分 に合 わせ て ,こ れ まで と変 わ らぬ 時 間 を提 供 す る よ うに努 め るつ。 また ,そ の 高齢. が ら,よ り日常的に,よ り楽 しく,ス ッタフも一緒 に. 者 の生 きて きた道 の りを思 い ,生 きて い る事 を喜 び. 過 ご し,そ の時の写真や思い出を遠方 の家族に伝 えて. それ を本 人 に伝 えた り,や り残 した ことへ の手助 けを. い た。最期 までその よ うな時 を過 ごす ことがで きた. しなが ら,家 族 とともに見守 る。 そ して ,高 齢者 か ら. と,そ ばにい るスタッフが擬似家族のようにな り,家. た くさ んの 内 的思 い や感謝 を得 て 感動 し,個 人 と し て ,チ ー ム と して成長 を自覚 す る もの紳,と 考 え る こ. 族 もス タッフも悔 い を残 さず振 り返 ることがで きた。 つ まり,意 識 のある最期 まで笑えていた,笑 える環境 があ り,あ た りまえのように一緒に居て くれるスタッ フが いた とい うことがあ りがた く,心 か ら嬉 しく思 え たと推察で きる。. ,. とがで きる。 つ ま り,本 研 究 にお ける認知症高齢者 の グル ー プホ ー ム等 小 規模 多機 能型居 宅 介 護 施 設 で の 「豊 か な看取 り」 とは,や が て訪 れ る最期 の ときには. ,. 少 し手 間 をか け るか も しれ ない けれ ど,す なわち,自. 少 しで も苦痛や死に対する不安,恐 れなどを軽 くし. 分 で は動 けないの で ,寂 しくない よ うに部屋 に来て も. てあげたい,と い う気持 ちで,常 にスタッフが交代で. らった り,褥 蒼 が 出来 ない よ うに向 き変 えて もらった. 側にいて,顔 を見るように した事例。 いつ も一人にせ. り,季 節 の花 を見せ て もらった りな どのかかわ りがあ.

(9) 兼田 美代 :グ ルー プホーム等小規模多機能型居宅介護施設における看取 りの実態. り,住 み慣 れた施設 で ,顔 な じみのみ んな (家 族 ・他 の高齢者 ・ス タッフ)と ,今 まで と変 わ らず に,日 常. 小規模多機能型居宅介護施設 にア ンケ ー ト調査 を行. の生 活 を送 り,最 期 を迎 え る こ とで は な い か と考 え. い,看 取 リケアを行 う上での課題 を明確 に し,ま だ看 取 リケ アを実施 されてい ない施設へ の支援材料 として. る。. も考えてい きたい。. 以上 か ら,看 取 られ る認知症高齢者 と看取 る家族 や ス タ ッフの双方 に とって,普 段 と変 わ らぬ 時間 を過 ご. 謝辞. し,そ の 時 を安心 して迎 える場所 とは,地 域 との 関係. 本研 究 にあ た り,ご 多忙 な 中 ,ご 協 力 い た だ きま した. や家族 の よ うに小規 模 で ,生 活 を大切 にす るこ とが基. 各施 設 の 管理 者 様 や イ ン タ ビュー を させ て頂 きま した皆. 本 にあ るグル ー プホ ーム等小規模 多機 能型居宅介護施. 様 に深 く感謝 申 し上 げ ます。 なお本研 究 は ,平 成 20-21年 度科 学 研 究 費補 助 金 若 手. 設 で あ り,豊 か な看 取 リケ ア を成 し得 る もの と考 え. 研究. る。 今 回 の グル ー プホ ーム等小規模 多機 能型居宅介護. 一 部 であ る。. (ス. ター トア ップ)の 助 成 金 を うけ て行 った研 究 の. 施設 での イ ン タビ ュー調査 か ら (豊 か な看取 リケ ア). とは,① 高齢者の意思を尊重 したい と思えること,② 、 から思い,時 を一緒に過 ごし,見 守 亡 寄 り添いたい とノ つ るゆとりを くること,③ 出来る限 りの苦痛を取 り除 きたい と思えること,④ 看取 り期の生 きている今 を支 えることの 4点 であることを明らかにすることができ. 引用 文 献. 1)デ ジ タル大辞泉 :小 学館 1995 2)國 森康 弘 :家 族 を看取 る,平 凡社 ,2009;p35 3)間 鍋俊 美 。内布 敦 子 :「 看取 り」 に関す る最 近 の研 究 動 向 ,緩 和 ケ ア,MAR。 2007;Vol。 17 No。 2p134-139 :よ い 余韻 を残 す看取 リ ー家族 へ の ケ ア ー. 4)藤 田冬子 特集. た。. No。. V。. お わ りに. ,. い の ちの看取 り 緩和 ケ ア,MAR。 2007;Vol。 17. 2p108-112. 5)柳 原清 子 他. 1名 :介 護 老 人福 祉 施 設 職 員 の ター ミナ. ル ケ ア に関す る意 識 とそ れ に関連 す る要 因 の 分 析 ,新 潟青 陵大学紀要. 今 回 の研 究 で は,看 取 り経験 が初 回や 2回 目の ス タ ッフが 9人 と多 く,調 査 内容 に偏 りが有 る可 能性 が あ り,対 象者 数 も 14人 と少 な い こ とか ら十分 な検 討 が で きて い ない こ とが 考 え られ る。 今後 は本研 究 の結果 を基礎 資料 と して, さらに,多 くの グル ー プホ ーム等. 6)上 山千 恵 子. 第 3号. 2003年 ;p223-232. :終 末 期 ケ ア に 関 わ る看 護 師 が 捉 え る. 「 よい最期」,日 本看護科 学会誌 ,Jo Jpn.Acado Nurso Sci。 2007; Vol。 27,No。 3,p75-83. 7)横 山紘 子. :看 取 り とは. ター ミナ ル ケ アで大 切 な心. 構 え,り ん くる,2007;H,Vol.17p4-6. 8)前 掲書 7)p5.

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参照

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