• 検索結果がありません。

IoT機器データ変換へのオントロジー適用の検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IoT機器データ変換へのオントロジー適用の検討"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)情報処理学会第 80 回全国大会. 1B-04. IoT 機器データ変換へのオントロジー適用の検討 折本. 拓真†. 塚本. 良太†. 田村. 孝之†. 三菱電機株式会社 情報技術総合研究所†. 1. はじめに IoT サービスの普及に伴い、工場、ビル、家庭 などの特定ドメインに閉じた垂直型のソリュー ションから複数ドメインに亘る水平型のソリュ ーションが求められている。 水平型ソリューション展開では、アプリケー ションは多様な機器に対応する必要がある。そ の結果、それぞれの機器データの仕様が異なる ため、アプリケーションが機器データ仕様に依 存してしまい、アプリケーションの流用性が低 くなってしまうという課題がある。 本稿では、アプリケーションの流用性、機器 仕様の変化に対応する柔軟性を向上するため、 機器仕様とアプリケーションの要求からデータ 変換方法を導出し、自動的に変換を行うアーキ テクチャについて述べる。. 2. 機器データの相互利用における課題 異なる機器やプロトコルに対応するデータの 表現方法の差異には XML、JSON、バイナリなどの エンコーディングの違いに加え、値の解釈に関 する差異がある。 例えば温度では、プロトコルの慣習により単 位が異なる。IEC 61970 や ECHONET Lite では世 界標準での温度基準である摂氏を使用している が、BACnet では華氏も選択可能としている。摂 氏及び華氏のいずれの単位系で表されるかによ り同じ物理量に対応する数値が異なってくる。 単位については、温度の他に距離を表すヤード、 フィートなどの国際標準でない単位や、基準と なる単位の中にもミリやキロなどの桁を含んだ 単位も多くあり、単位間の関係が複雑である。 その他、時刻における 3 月 12 日の表記として、 日本や米国では 3/12 が一般的だが、欧州では 12/3 が一般的であり、同じ意味であっても異な る表現方法が用いられる。また、海外で取得し た時刻データを日本で使用する際にはタイムゾ ーンが異なるため、差異を考慮する必要がある。. 図 1 値の解釈の差異による相互利用の阻害 また、電力量では、ある機器は 30 分毎の機器 データ(積算値)を出力し、別の機器は計測開始 以降の積算値を出力するというように、値の定 義に含まれるパラメータ(この場合は積算対象 の時区間)が異なる場合がある。さらに、セン サーの生データのように、読み取った値から元 の物理量を求めるのに補正処理が必要になる場 合もある。 以上のように、フォーマットや単位が一定で はないため、意味的には同じデータが異なった 表現を持つ。これらの差異は、従来、アプリケ ーションが吸収する必要があった。. 3. データ変換向けオントロジーとその処 理系 アプリケーションを流用する際に、機器仕様 に合わせてアプリケーションを修正するのは、 非効率である。効率的に IoT アプリケーション を開発するには、IoT アプリケーションが要求す るデータ形式に機器データを自動的に変換する 必要がある。 その解決手段として、データの表現や意味に 関するオントロジーの活用を検討する。オント ロジーを用いた機器データの単位変換の例を図 2、図 3に示す。. Application of ontologies to IoT device data conversion Takuma Orimoto, Ryota Tshukamoto, Takayuki Tamura Information Technology R&D Center, Mitsubishi Electric Corporation †. 1-175. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. 図 2は QUDT.org[1]が公開している、物理単位、 測定単位、数量種類、寸法などのオントロジー 4. IoT データ管理アーキテクチャ のうち、温度の単位に関する記述例である。基 以上を組み合わせた IoT データ管理アーキテ 準となる単位系(ここでは K:ケルビン)に対し、 クチャを図 4に示す。IoT データ管理アーキテク 乗数とオフセットを定義している。 チャでは、機器データとともに機器データ仕様 情報を保持し、アプリケーション要求仕様に合 わせてアプリケーション要求データを返す API unit:DegreeCelsius rdf:type qudt:TemperatureUnit ; を提供する。図 3の例を用いると、arg1 が機器 qudt:conversionMultiplier "1"^^xsd:double ; データ、arg2 が機器データ仕様、arg3 がアプリ qudt:conversionOffset "273.15"^^xsd:double ; ケーション要求仕様に相当する。 ... . unit:DegreeFahrenheit アプリケーションの指定するデータに自動的 rdf:type qudt:TemperatureUnit ; に変換することで、アプリケーションの流用性、 qudt:conversionMultiplier 0.55556 ; 機器仕様の変化に対応する柔軟性が向上する。 qudt:conversionOffset 255.37 ; ... .. 図 2 オントロジーの記述例 図 3では、図 2のオントロジーを用いて華氏 を摂氏に変換する SPARQL 言語 1[2]の例である。 単位系 arg2(機器データ仕様)の値 arg1(機器デ ータ)を、単位系 arg3(アプリケーション要求仕 様)の値 value(アプリケーション要求データ)と してデータ取得する処理を記述している。機器 データ仕様が華氏、アプリケーション要求仕様 が摂氏であるため、arg2 に華氏、arg3 に摂氏を 指定することで、華氏から摂氏へ変換する処理 を行う。 0F0F. SELECT(((((?arg1 * ?M1) + ?O1) - ?O2) / WHERE { ?arg2 qudt:conversionMultiplier qudt:conversionOffset ?arg3 qudt:conversionMultiplier qudt:conversionOffset }. ?M2) AS ?value) ?M1 ?O1 ?M2 ?O2. 図 4 IoT データ管理アーキテクチャ. ; . ; .. 5. まとめと今後の課題. 図 3 単位変換の例 オントロジーの構築はドメイン毎に独立に行 われているが、複数ドメインに亘る相互変換の 枠 組 み と し て 、 Open Group の O-DEF[3](Open Data Element Framework)がある。これを用いる ことで、QUDT 以外のオントロジーについても共 通辞書を介してデータの意味をマッピングする ことが可能になる。 QUDT のオントロジーや O-DEF を活用・拡充す ることで、複数ドメインに亘る共通データモデ ルを構築可能とし、効率的な IoT アプリケーシ ョン開発を可能にする。 1. SPARQL Protocol and RDF Query Language の略。. 多様な機器を組み合わせた IoT システムを構 築する際に、アプリケーションが機器仕様に直 接依存してしまい、案件毎に個別開発が必要と なることが課題であった。本稿では、機器仕様 からアプリケーション仕様へのデータ自動変換 を実現するため、変換方法の推論にデータ変換 オントロジーとそのソフトウェアアーキテクチ ャについて検討した。 今後は、実装開発を通し応答性能を含む実運 用における課題の精査や、技術適用効果の検証 を行う。. 6. 参考文献 [1] QUDT.org, http://qudt.org/, (参照 2017-12-21) [2] SPARQL 1.1 Overview , https://www.w3.org/TR/ sparql11-overview/, (参照 2017-12-26) [3] O-DEF, http://www.opengroup.org/subjectareas/ platform3.0/o-def, (参照 2017-12-21). 1-176. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(3)

図 2は QUDT.org[1]が公開している、物理単位、 測定単位、数量種類、寸法などのオントロジー のうち、温度の単位に関する記述例である。基 準となる単位系(ここでは K:ケルビン)に対し、 乗数とオフセットを定義している。  図 3では、図 2のオントロジーを用いて華氏 を摂氏に変換する SPARQL 言語 0F0F 1 [2]の例である。 単位系 arg2(機器データ仕様)の値 arg1(機器デ ータ)を、単位系 arg3(アプリケーション要求仕 様)の値 value(アプリケーション要求データ)

参照

関連したドキュメント

1-1 睡眠習慣データの基礎集計 ……… p.4-p.9 1-2 学習習慣データの基礎集計 ……… p.10-p.12 1-3 デジタル機器の活用習慣データの基礎集計………

管理画面へのログイン ID について 管理画面のログイン ID について、 希望の ID がある場合は備考欄にご記載下さい。アルファベット小文字、 数字お よび記号 「_ (アンダーライン)

層の項目 MaaS 提供にあたっての目的 データ連携を行う上でのルール MaaS に関連するプレイヤー ビジネスとしての MaaS MaaS

「海洋の管理」を主たる目的として、海洋に関する人間の活動を律する原則へ転換したと

電子式の検知機を用い て、配管等から漏れるフ ロンを検知する方法。検 知機の精度によるが、他

回収数 総合満足度 管理状況 接遇 サービス 107 100.0 98.1 100 98.1 4

ポイ イン ント ト⑩ ⑩ 基 基準 準不 不適 適合 合土 土壌 壌の の維 維持 持管 管理

• パフォーマンス向上コーディネーター( PICO )を発電所各部に 配置した。 PICO は、⽇々の不適合/改善に関するデータのスク