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明治維新と富国強兵

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Academic year: 2021

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地理歴史科(日本史

B)学習指導案

1.単元(題材)名 第 9 章 近代国家の成立 第 2 節 明治維新と富国強兵 新政府への反抗 2.単元設定の理由 ○単元観 本単元では、明治維新から新政府が強力な中央集権体制を志向し諸改革をおこなっていくまでの過程 について扱う。近代国家の基礎が形成されていく過程を社会や文化の特色に留意し、国際環境と関連付 けて総合的に考察させることをねらいとしている。具体的には、江戸幕府の滅亡後発足した新政府によ って行われた廃藩置県や地租改正など、一連の諸改革や富国強兵・殖産興業などの諸政策により、中央集 権的な近代国家の基礎が形成されるに至った過程を取り上げる。それによって、政府主導の諸改革を、欧 米列強がアジアに進出する国際環境を背景に、日本経済の状況や社会の動向と関係づけて理解を深めら れる内容である。本教材は、政府主導の諸改革の意義や、改革が及ぼした影響を欧米諸国、士族そして農 民という異なる立場から多面的・多角的に学習を進めることができる点に大きな特徴がある。そのため 本教材は、ねらいを達成するにあたって、政府主導の諸改革により、日本が近世国家から近代国家へと展 開する過程を捉え、近代国家の特色や改革による国民への影響、さらにその背景にある欧米諸国の影響 などを考察することができるという点においても価値を有するものである。 ○生徒観 前単元までに生徒は、開国に至るまでの過程とその後の影響を地図などを用いて学習しており、諸外国 の動きが日本にも影響を与えることを理解している。また、今回の中心的活動である諸資料の読解・分析 はこれまでの授業でも数回行っており、関心の高い様子がうかがえた。加えて、廃藩置県や地租改正など は中学校社会科歴史的分野で学習しており、基本的事項等の習熟度は高いと考える。一方で、歴史的事象 の暗記にとどまり、政府主導の諸改革が強力な中央集権体制を志向する当時の社会的背景や、諸改革が 国民に及ぼした影響など、諸改革の歴史的意義やその後の影響への理解が及んでいない。そのため、生徒 自身が具体的な歴史的事象を明治維新後の中央集権化、そして、近世国家から近代国家へという大きな 枠組みの中で、国際環境と関連付けながら捉えられるようになることが課題である。 ○指導観 本単元の指導に当たっては、生徒が一つ一つの歴史的事象を明治維新以降の近代国家への歩み、中央集 権化という大きな枠組みの中で捉え、説明できるようになることを目標としている。そのために、諸改革 を主導する政府の意図やそれらが国民に及ぼした影響を示す資料などを適宜提示する。本時の導入部で は、西南戦争を取り上げ、士族の政府に対する不満が反乱というかたちで表れたことを示し、その背景を 政府主導の諸改革と関連付けて考察させる。その際、不満を持っていたのは薩摩の士族だけではないこ とや、政府への反抗の仕方は士族ごとに多様であったことなどに触れ、政府主導の諸改革とそれらが士 族や農民に及ぼした影響を中央集権という枠組みの中で考察させることにつなげる。以降の展開部では、 政府主導の諸改革が特に士族に及ぼした影響を考察させるために、改革に関する資料や士族への影響が うかがえる資料を提示する。その際、ジグソー法的な手法を用い 3 つの異なる問いを各グループで考察 させて、考察させた内容を生徒間で話し合わせ、政府主導の諸改革とその影響に関して相互に理解を深 めさせる。

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3.単元指導目標 (1) 明治維新以降の流れについて歴史的背景に関心をもち、政策などを意欲的に探究、説明することが できる。 【関心・意欲・態度】 (2) 政府主導の諸改革を欧米諸国の動きと関連付けて考察、説明することができる。 【思考・判断・表現】 (3) 政府主導の諸改革についての資料から、諸改革の影響や当時の社会的背景を読み取ることができ る。 【資料活用の技能】 (4) 政府主導の諸改革とその影響に関して、中央集権化という一連の流れにそれぞれの歴史的事象を当 てはめて理解し、説明することができる。 【知識・理解】 4.指導計画(全7 時間) 第9 章 近代国家の成立 第2 節 明治維新と富国強兵 1 新政府の発足と組織の確立を、欧米諸国の政治体制と関連付けて考察させる。 (1 時間) 2 政府主導の諸改革を、近代国家の成立という観点から考察させる。 (1 時間) 3 政府が進めた四民平等に関して、解放令が形式的であったことについて触れながら政府や士族な どそれぞれの立場での四民平等の意味を考えさせる。 (1 時間) 4 富国強兵のもと殖産興業に力が注がれることや、文明開化と呼ばれる新しい風潮が出てきたこと などを、西洋の産業技術や社会制度の摂取という枠組みの中で把握させる。 (2 時間) 5 政府が欧米諸国との対等な関係を望んでいたことを明治初期の対外関係から考察させる。(1 時間) 6 政府による諸改革とその影響について諸資料に基づき考察させる。 (1 時間 本時) 5.本時 (1) 本時の指導目標(到達目標) ① 政府主導の諸改革に対して士族や農民の抱いた不満や反抗運動の背景を、諸資料に基づいて論理的 に説明できるようになる。 【資料活用の技能】 ② 政府主導の諸改革が及ぼした影響を考察し、自分の言葉で表現できるようになる。 【思考・判断・表現】 (2) 本時の手立て ① ジグソー法的な手法を用いたグループ学習により、意見を交換させ考察を深めさせる。 ② 士族の反乱がおこる背景を論述させる前に、本時の学習内容のキーワードをひろい整理させる。

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(3) 本時の授業仮説 「政府主導の諸改革とその影響の学習において、ジグソー法的な手法を用いたグループ学習を行うこと により、生徒間の意見交換が促進されて考察が深まり、政府主導の諸改革に対して士族や農民が抱いた 不満や反抗運動の背景を、諸資料に基づいて論理的に説明することができるだろう。」 (4) 教材 教師・・・教科書『詳説日本史』(山川出版社)、資料集『新詳日本史』(浜島書店)、ワークシート、ス ライド(パワーポイント) 生徒・・・教科書『詳説日本史』(山川出版社)、資料集『新詳日本史』(浜島書店)、ノート、ワークシ ート (5) 学習の展開 学習内容・活動 教師の支援 指導上の留意点 教材 配当 時間 学習 形態 評価 導 入 ○政府主導の諸改革 に対する士族や農 民の不満・反抗に ついて、今回学習 する内容を大まか に捉える。 ○西南戦争を例に、政府に 反抗する人々がいたこと を理解させる。 ○薩摩士族以外にも不満を 抱いている人々がいたこ とに触れる。 ○本時の学習主題を確認さ せ目標を明確にさせる。 ワークシート スライド 3分 一斉 展 開 1 ○民撰議院設立の建 白書、士族の商法、 徴兵告諭のそれぞ れに関する諸資料 をもとに背景や影 響を考察する。 ○グループ協議① A 班:民撰議院設 立の建白書 B 班:士族の商法 C 班:徴兵告諭 ○個人で考えさせる時間を 設定し、考察させる。 ○資料が示す事実を「政府 主導の改革とその影響」 というキーワードに着目 させ考察させる。 ○グループ学習の留意点や 進め方を説明し、その後 班単位で考察させる。 ○机間指導を行い、協議が うまく進んでいない班や 教科書 ノート ワークシート 教科書 ノート ワークシート 4分 15分 個人 グル ープ 学習主題:なぜ西南戦争が起きたのか。

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(5 人もしくは 6 人×6 班) ・班単位で割り当て られた質問につい て協議する。 生徒に対してヒントとな る発問を行う。 ○生徒が問いを段階的に考 えられるようワークシー トにいくつかの問いを設 定する。 ○徴兵制や士族の商法に関 しては既習の知識と関連 付けて考えさせるために 前回までのワークシート などを参照させる。 展 開 2 ○グループ協議② ・協議①の内容を 持ち合い、新たな グループ編成で質 問A~C に共通す る点を協議する。 例)A班Ⅰの班員 はA班Ⅰ~C班 Ⅱの各場所へ一 人 ず つ 移 動 す る。 ○協議②の内容を班 ごとに発表する。 ○「士族の不満」を中心に協 議を進めさせるため、協 議の内容が「諸改革の及 ぼした影響」であること を再度確認する。 ○C 班の徴兵告諭は農民の 不満が高まると同時に士 族の不満の原因の一つに なっていることに気付か せる。 ○各班の発表者をあらかじ め決めさせておきき、ス ムーズに進行させるよう にする。 ○各班の発表内容について 要点を記録させ、生徒間 で情報を共有させる。 教科書 ノート ワークシート ノート ワークシート 10分 8分 グル ープ 一斉 ○ 諸 改 革 に 対 し て 士 族 や 農 民 の 抱 い た不満や、反 抗 の 背 景 を 諸 資 料 に 基 づ い て 論 理 的 に 説 明 で きる(ワーク シ ー ト へ の 書 き 込 み の 確認)。 【 資 料 活 用 の 技能】 A 班 Ⅰ B 班 Ⅰ C 班 Ⅱ ② B 班 Ⅱ A 班 Ⅱ C 班 Ⅰ

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ま と め ○本時でとりあげた それぞれの歴史的 事象を政府への反 抗という一連の流 れの中に位置づけ る。本時の学習主 題である政府主導 の改革の影響に関 してまとめる。 ○スライドを使用し、本時 の学習を振り返る。 ○発表をもとに、士族の不 満がなぜたまっていたか について言及する。 ○本時の学習内容を<まと め>の欄に簡単に論述さ せる。 ○士族の反乱がおこる背景 を論述させる前に、本時 の学習内容のキーワード をひろい整理させる。 資料集 ワークシート スライド 10分 一斉 ○ 政 府 主 導 の 諸 改 革 と そ の 影 響 を 考 察し、自分の 言 葉 で 表 現 できる(ワー ク シ ー ト へ の 書 き 込 み 確認、抽出生 徒を指名)。 【思考・判断・ 表現】

参照

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