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かけ算(1)

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Academic year: 2021

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第2学年 算数科学習指導案

1 単 元 かけ算(1) 2 本単元の指導の立場 (1) 児童の実態 本学級の子ども達は、第1学年では、「2 とび」「5 とび」の数え方や、10 をひとまとまりにして数 える十進位取り記数法の学習をしている。更に、第2学年では、1000 までの数の学習を通して、100 のまとまりのいくつ分という見方や考え方を知るなど、乗法の素地となる経験もしてきている。前単 元では、たし算、ひき算の筆算の学習において、前時と本時の学習の違いから、自らめあてを立て、 具体物や絵図を使って、自分の考えをつくり表したり、説明したりする活動に取り組んできている。 しかし、自分の考えを整理して、順序よく伝えたり、友だちと自分の考えの違いを比べながら意見 を交流したりすることは、十分であるとはいえない。 (2) 教材の価値 本単元は、乗法が用いられる実際の場面を通して、乗法の意味について理解できるようにし、それ に基づいて乗法九九を構成したり、乗法九九について成り立つ性質に着目したりする。具体物を用い た算数的活動を繰り返す(活動性)中で、「いくつずつのいくつ分」にあたる大きさを求める場合の、同 数累加の簡潔な表現としてのかけ算の持つ機能的なよさ(価値性)に気づくとともに、身近な事象にす すんで九九を適用し、柔軟な計算の仕方を身につける(多様性)のに、適した教材である。 (3) 指導の構え 本単元の指導に当たっては、決められた数の具体物を工夫して数える活動を通して、1 つの数を他 の数の積としてみる見方に気づき、まとまりを作って計算で求めるかけ算のよさや便利さを理解し、 それを用いることのできる力の育成をねらいとしている。 また、絵図カードや説明カードを使い、根拠を明らかにしながら自分の考えをつくり、分かりやす く伝える力を育成するために、さぐる/ふかめる段階に、2~5の段ごとに、次のような「情報を使 いこなす活動」を1 単位時間4サイクル位置づける。 【情報をつかむ活動】 九九を構成するに当たっては、各段で「いくつずつのいくつ分」の「いくつずつ」が決まってくる ことをつかむために、他の段のかけ算と比較し、学習の見通しをもつ。 【情報を基に自分の考えをつくり・表す活動】 各段のつくり方(乗数が1~4)を、絵図カードや説明カードに書いて説明し、似ているところや気 づいたことを交流し、考えを深める。 【新たな情報を活用する活動】 かけ算のきまりを使って、乗数5~9 を、絵図カードや説明カードに書き、各段の九九を構成する。 特に、本時指導にあたっては、「いくつずつのいくつ分」を使って説明できるかどうかで2コースに 分け、習熟度別少人数指導を行う。<りんごコース>では、長方形に並んだりんごの数を、<チョコ レートコース>では、複雑なアレイ図のドットの数を、「いくつずつ」に着目しながら工夫して数え、 かけ算の式で表す活動を通して、1つの数を様々な2つの数の積としてみる見方を深める。 3 目 標 (1)身の回りの生活から、かけ算の用いられる場面を見つけようとし、絵図で表したり説明したり する活動を繰り返す中で、九九のよさを認めて、覚えたり、用いたりしようとする。 (2)数量を「単位とする大きさのいくつ分」という見方でとらえ、1 つの数を 2 つの数の積として 表す中で、全体の数量の求め方を工夫したり考えたりすることができる。 (3)かけ算の用いられる場面を、具体物で表したり、言葉や「×」を使った式で表したり、式を読 んだりすることができるとともに、2~5の段の九九を構成し、唱えることができる。 (4)かけ算の意味(いくつずつのいくつ分)や計算の仕方(同数累加)、 性質(かける数が 1 増えると答 えはかけられる数だけ増える)を理解できる。

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4 単元の展開(全19時間) 段階 配時 学習活動と内容 主にねらう読解力 教師の支援 で あ う ② ② ① 1 かけ算の意味をとらえ、式に表す。 (1)同数累加の場面で、数の数え方を工夫する。 ○「いくつずつ」「いくつ分」の考え方で数える。 3+3+3+3=12 1 台に 3 人ずつ 4 台分 で 12人 (2)かけ算の意味や式の表し方を理解する。 ○意味をとらえ、式で表す。 1 台に 2 人ずつ 4台分 で 8 人 2 × 4 = 8 (3)かけ算の場面を式で表し、答えを求める。 ○かけ算を使って問題を解く。 2×5=10 2+2+2+2+2=10 こたえ10人 ○同数ずつの集 ま り に 着 目 し、数をまと まりで見てい く力 ○「いくつずつ」 「いくつ分」 の考え方で数 を数える力 ○場面をかけ算 の式で表す力 ○同数ずつの集ま りで数えること のよさに気づく ために、異数の場 面と比較し、1、 2、3…と数える 不便さを取り上 げる。 ○同数ずつのいく つ分という場面 をとらえること ができるように、 具体物操作や絵 図カードの活用 を促す。 さ ぐ る / ふ か め る ③ ③ ③ ③ 2 2~5の段の九九のきまりに気づき、九九をかけ 算場面で使う。 (1)2の段の九九の構成について調べ、正しく唱え、 問題を解く。 (2)5 の段の九九の構成について調べ、正しく唱え、 問題を解く。 (3)3の段の九九の構成について調べ、正しく唱え、 問題を解く。 (4)4の段の九九の構成について調べ、正しく唱え、 問題を解く。 ○乗数が1増え るごとに積は 被乗数だけ増 えるという性 質をとらえる 力 ○かけ算のきま りを用いて、 九九の構成を 考える力 ○かけ算を式で 表し、答えを 求める力 ○自力で九九の構 成ができるよう に、操作活動のた めの半具体物や 図や式や言葉で 表すためのカー ドを準備する。 ○かけ算の性質を 見出すために、○ とびや同数累加、 たし算などさま ざまな考え方の 共通点に着目す るよう助言する。 ○かけ算の便利さ に気づき、きまり をとらえるため に、2~5の段の 学習を繰り返し 設定する。 い か す ① 本時 ① 3 かけ算を活用しながら、学習のまとめをする。 ○1 つの数を 2 つの数の積と してみる力 ○かけ算の場面 を「いくつず つ 」「 い く つ 分」の考え方 でとらえ、式 やことばで表 す力 ○数の見方を豊か にするために、多 様なかけ算の式 に表せる数を精 選して提示する。 ○「いくつずつ」を 意識するように、 同じ数ずつ囲ん だりドットを移 動したりする操 作を促す。 《チョコレートコース》 (1)1 つの数を同じ数ず つに再構成し、多様 な か け 算 の 式 に 表 す。 (2)2~5の段の九九 の表のきまりを見つ ける。 《りんごコース》 (1)簡単な場面で、1 つの数を同じ数ずつ に再構成し、かけ算 の式に表す。 (2)九九の表をつくり、 2~5の段の唱え方 の定着を図る。 「いくつずつ」「いくつ分」をかけ算で表そう。 ○「いくつずつ」「いくつ分」を使って、九九 を構成する。 ○かけ算のきまりを話し合う。 ○九九の唱え方を知り、九九を覚える。 ○九九を適用した問題を解く。 かける数が1ふえると、答えは2ずつふえる。 かける数が1ふえると、答えは5ずつふえる。 かける数が1ふえると、答えは3ずつふえる。 かける数が1ふえると、答えは4ずつふえる。

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5 本時の主眼 <チョコレートコース> ○かけ算の「いくつずつ」の「いくつ分」の考えを基に、1 つの数から多様なかけ算の式を作るこ とができる。 【内容】 ○ドットの数を、「いくつずつ」のまとまりとして見ながら求める方法を、図や式で表したり、説明 したりする活動を通して、かけ算の意味の理解を深める。 【読解力】 6 準 備 アレイ図カード 説明カード 7 本時の展開(45分) 段階 学 習 活 動 と 内 容 主 な 支 援 で あ う 1 2の段の九九を構成した時の絵図と、課題の絵図を比較 し、本時のめあてをつかむ。 【情報をつかむ活動】 ○ドットの数を数え、その並び方の違いに着目して、めあて をつくる。 ○多様なかけ算の式を作り出す ために、複雑なアレイ図を提 示する。 ○まとまりの数に着目するため に、「いくつずつ」をキーワー ドにしてめあてをつくるよう 助言する。 《つかませたい情報》 さ ぐ る 2 12 の数の構成を考え、多様な式の表し方を交流する。 【情報を基に考えをつくり・表す活動】 ○同じ数ずつのまとまりに分けて絵図や式に表し、説明カー ドを書く。 ○図や式の表し方を交流する。 ・引越しすると、見つけやすいものがある。 ・2 つの式でも表せそうだ。 ・同じ数でも「いくつずつ」をかえると、いろいろなかけ算 の式で表せそうだ。 ○「いくつずつ」を意識するた めに、同じ数ずつ○で囲む よう指示する。 ○「いくつずつ」を見えやすく するために、ドットの引越し を認める。 ○「いくつずつ」を使って、多 様な考え方をするために、複 数の立式も認める。 ○未習の九九や2 桁のかけ算も できるという見通しをもつた めに、「いくつずつ」の「いく つ分」を使えば、かけ算の式 にできることを助言する。 ふ か め る 3 「いくつずつ」の「いくつ分」の見方を活用して、24 の 数の構成を考え、かけ算の意味を深める。 【新たな情報を活用する活動】 ○同じ数ずつのまとまりに分け、絵図や式に表し、交流する。 ○数と式を比べ、気づいたことを発表する。 ・1 つの数でも、「いくつずつ」の「いくつ分」には、いろい ろな組み合わせがある。 ・「いくつずつ」が変わると、「いくつ分」も変わる。 ○「いくつずつ」の「いくつ分」 の考え方を深めるために、12 よりも多くの式で表せる 24 のアレイ図を提示する。 《身に付けさせたい読解力》 ふ り か え る 4 本時の学習を振り返る。 ○今後の学習に興味・関心をも つために、6×4 や 8×3 等に 目を向けて、学習をまとめる よう助言する。 ?×?=12 ・答えは両方とも12。 ・並び方が違う。 チョコレートの数は、「いくつずつ」の「いくつ分」 になるか、式に表そう。 2 つずつ の6 つ分 2×6 6 つずつ の2 つ分 6×2 引越しして 4 つずつ の3 つ分 4×3 12 こずつ の1 つ分 12×1 1 つずつの 12 こ分 1×12 1×24・2×12・3×8・4×6・ 6×4・8×3・12×2・24×1 「いくつずつ」の「いくつ分」を見つけると、 数は、いろいろなかけ算の式で表すことができる。 2×6=12 2つずつの6 つ分 「いくつずつ」の「いくつ分」 を使ったかけ算での表し方。 1 つの数を他の 2 つの数の積 として言葉や式で表す力。 4 つずつの 4 つ分から 4 引いて 4×4=16 16-4=12 3 つずつ の4 つ分 3×4 6 つずつの 5 つ分から 3 つずつの 2 つ分を引いて 6×5=30 3×2=6 30-6=24 3 つずつの 2 つ分と 6 つずつの 3 つ分を たして 3×2=6 6×3=18 6+18=24 3 つずつ の8 つ分 3×8 引越しして 6 つずつ の4 つ分 6×4

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5 本時の主眼 〈りんごコース〉 ○簡単な数の整列した場面で、「いくつずつ」「いくつ分」の考えをもとにかけ算の式をつくること ができる。 【内容】 ○「いくつずつ」のまとまりとして見ながら数を求める方法を、図や式で表したり説明したりする 活動を通して、かけ算の意味の理解を深める。 【読解力】 6 準 備 りんごの絵図カード、説明カード 7 本時の展開(45分) 段階 学 習 活 動 と 内 容 主 な 支 援 で あ う 1 袋入りのりんごとばらばらのりんごの数の数え方を比較 し、本時のめあてをつかむ。 【情報をつかむ活動】 ○考え方のちがいを話し合い、めあてをつくる。 ○同数ずつのまとまりに着目し てかけ算の式に表せるよう に、かけ算になる場面となら ない場面とを比較して提示す る。 《つかませたい情報》 さ ぐ る 2 8の数の構成を考え、式の表し方を交流する。 【情報をもとに考えをつくり・表す活動】 ○8個のりんごを同じ数ずつふくろに入れて絵図や式に表 し、説明カードを書く。 ○絵図や式の表し方を交流する。 ・同じ数でも「いくつずつ」をかえると、いろいろなかけ算 の式で表せそうだ。 ○「いくつずつ」をイメージし やすくするために、りんごを 同じ数ずつ袋に入れるという 場面を設定する。 ○りんごを○で囲んで「いく つずつ」を考え、言葉や式で 表せるように、説明カードを 準備する。 ○袋の入れ方がちがっても、入 れる数(いくつずつ)が同じ なら同じ式で表せることや、 同じ数でもいろいろな式で表 せることに気づくために、同 じところやちがうところに着 目するよう助言する。 ふ か め る 3「いくつずつ」「いくつ分」の見方を活用し、かけ算の意味 を深める。 【新たな情報を活用する活動】 ○12個のりんごを同じ数ずつふくろに入れて図や式に表 し、説明カードを書く。 ○絵図や式を交流する。 ・1 つの数でも、「いくつずつ」「いくつ分」には、いろいろ な組み合わせがある。 ・「いくつずつ」が変わると、「いくつ分」も変わる。 ○8以外の数に考え方を活用 し、かけ算の意味を深めるた めに、少し大きい数を提示す る。 《身に付けさせたい読解力》 ふ り か え る 4 本時の学習を振り返る。 ○6の段からの九九に興味・関 心をもつために、身の回りの ものでかけ算が使える事象に 目を向けながら学習をまとめ るよう助言する。 同じ数ずつふくろに入れて、かけ算のしきを つくろう。 「いくつずつ」「いくつ分」を見つけると、 数は、いろいろなかけ算の式で表すことができる。 「いくつずつ」「いくつ分」 を使ったかけ算での表し方。 1 つの数を 2 つの数の積とし て言葉や式で表す力。 2+3+1=6 ・答えは両方とも6。・同じ数ず 2×3=6 つふくろに入れるのがかけ算 2こずつ 4袋分 2×4 2こずつ 4袋分 2×4 4こずつ 2袋分 4×2 4こずつ 2袋分 4×2 8こずつ 1袋分 8×1 1こずつ 8袋分 1×8 3×4 4×3 2×6 6×2 12×1 1×12

参照

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