平成20年3月
府 中 市
府 中 市 文 化 振 興 計 画
府 中 市 文 化 振 興 計 画
発行日 平成20年3月発 行 府中市
東京都府中市宮西町2-24
編 集 府中市生活文化部文化コミュニティ課
〈お問い合わせ〉
府中市文化スポーツ部文化振興課 電 話 042-335-4130(直通) ファックス 042-365-3593
府中市文化振興計画の策定にあたって
私たちのまち府中市は、今から約1,300年前の大化の改新により武蔵国の国府が置かれ、長きに
わたり文化的発展を続けてきた歴史と伝統のあるまちです。市内には、先人たちから受け継いだ
文化的資源(歴史資源、自然資源、文化施設など)が数多く存在し、これらは地域の宝として今も大
切に保存・活用されております。
今日、地方自治体を取り巻く環境は大きく変化し、市民の皆様の価値観が多様化する中で、文化
の力は大きな注目を集めております。市民一人ひとりが心豊かにいきいきと暮らし、活力のある
地域社会を形成するためには、文化の力は欠かせないものであり、地域の特性を生かした個性的で
魅力あるまちづくりを進めていくうえでも、大きな役割を果たすと期待されております。
本市では、平成20年度から平成29年度までの10年間を計画期間とした、文化振興の総合的な指針
となるマスタープラン「府中市文化振興計画」を策定いたしました。本計画を着実に推進すること
により、本市の目指す文化振興における基本理念「人と文化をはぐくむまち府中」の実現に取り組
んでまいります。また、幅広い市民の皆様との協働による、市民が主役の文化的なまちづくりを推
進してまいります。
結びに、本計画の策定にあたり、貴重なご意見をお寄せいただきました市民の皆様、文化振興計
画検討協議会において熱心にご議論いただき、ご提言を賜りました委員の皆様や関係の方々に改
めて心からお礼申し上げます。
計画の概要
1 背 景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 (1)文化を取り巻く社会的環境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 (2)国と都の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 (3)本市の文化的土壌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 (4)これまでの文化行政 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ※文化に関わる主なできごと ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
2 目 的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
3 基本理念と基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
4 文化振興の担い手 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
5 範囲と位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
6 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
府中市の文化的特徴
1 歴史を感じるまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
2 伝統が息づくまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
3 豊かな自然に恵まれたまち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
4 文化芸術がかおるまち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
5 市民がいきいきと暮らすまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
6 活気とにぎわいに満ちたまち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
目 次 CONTENTS
第
1
章計画の基本的方向
1 計画の方向性と施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
■ 方向1
(1)学習・体験機会の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 (2)鑑賞機会の充実 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 (3)活動場所の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
■ 方向2
(1)芸術家に対する支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 (2)文化を担う人材の育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 (3)文化に対する支援環境の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
■ 方向3
(1)文化財の保存・活用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 (2)地域文化の継承と活性化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 (3)美的景観の保全・整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
■ 方向4
(1)文化と観光との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 (2)文化情報の収集と発信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 (3)文化交流の促進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
2 体系図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
計画推進に向けて
1 計画の推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (1)行政の責務と取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (2)文化振興条例の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (3)多様な主体の参画、協働とネットワーク化 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
2 計画の進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 (1)新たな行政システムの構築 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 (2)市民の声の反映 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
第
3
章■第1章 計画の概要 ■
6 府中市文化振興計画
第1章 計画の概要
1 背景
(1)文化を取り巻く社会的環境
現代社会は高度情報化、グローバル化、少子高齢化などの急速な進展に伴い、大きな変革期を迎え ております。
こうした社会の動きに合わせ、人々の価値観は多様化し、精神的なゆとりや豊かさ、生きがい、自己 実現などを求めて、文化に対する関心も高まりを見せています。
各地でバブル経済進展下に活発化した文化施設の建設や環境整備といったハードの構築は、一定 の充足を見て終息したものと思われ、近年では、人々が日常生活の中において文化的資源を活用し、 いかに文化を活性化していくかというソフト面に重きを置く傾向が顕著になってきています。 文化は、人々に楽しさや感動、安らぎ、生きる喜びをもたらすもので、人生を豊かにするうえで欠か せないものであり、また人々の創造力の源泉である感性や想像力を育てるほか、他人を思いやり、歴 史や伝統、自然を大切にする心を涵養するものです。
活力ある社会の実現と個性的で特色のある地域づくりといった観点から文化の重要性に対する 再評価の機運が高まっています。
(2)国と都の動向
平成13年12月、国は「文化芸術振興基本法」を制定し、文化芸術振興についての基本理念を明らかに するとともに、文化芸術振興施策の総合的な推進や、地方公共団体の文化行政における役割・責務を 明文化しました。
《国が定める文化芸術振興に当たっての基本理念》 ※文化芸術振興基本法抜粋
■文化芸術活動を行う者の自主性が十分に尊重されるようにする。
■文化芸術活動を行う者の創造性が十分に尊重され、地位の向上が図られ、能力が発揮されるよ うにする。
■文化芸術を鑑賞し、これに参加し、創造することができるよう環境を整備する。 ■国の文化芸術の発展を図り、ひいては世界の文化芸術の発展に資する。
■多様な文化芸術の保護及び発展を図る。
■地域の人々により主体的に文化活動が行われ、各地域の特色ある文化芸術の発展を図る。 ■国の文化芸術を世界へ発信し、国際的な交流、貢献の推進を図る。
■第1章 計画の概要 ■
府中市文化振興計画 7
また、平成18年5月、東京都は「文化振興指針」を策定し、魅力的で、文化的に豊かな「創造的な文化 を生み出す都市・東京」の実現に向けた施策を展開しています。
(3)本市の文化的土壌
私たちのまちは、遠く大化の改新により武蔵国の国府が置かれ、政治、経済、文化の中心地として栄 えてきました。江戸時代には甲州街道の宿場町としてにぎわいを見せ、明治時代には北多摩郡の郡 役所が設置されました。
昭和29年、府中町、多磨村、西府村の1町2村が合併することで本市は誕生しました。行財政の基 盤が確立したことにより、市民生活は飛躍的に向上し、人口急増ともあいまって、市民の自主的な文 化活動が盛んに行われるようになりました。昭和40年には、第1回芸術文化祭が開催され、翌41年に は、府中市文化団体連絡協議会が18団体の加盟により発足しました。
昭和40年代後半以降、市民の文化活動の拠点となる文化施設の整備が進められました。地域の文 化活動の拠点となる文化センターを始め、郷土の森博物館、府中の森芸術劇場、府中市美術館などが 相次いで建設されました。平成19年12月には、市民会館と中央図書館の複合施設であるルミエール 府中が開館し、本市の文化施設は他に類を見ないほど充実しました。
こうした歴史と環境の下で、多くの人々が府中らしい固有の文化をはぐくんできました。府中囃 子や武蔵国府太鼓などの伝統文化は今もなお地域に息づき、伝承・普及活動が行われています。
(4)これまでの文化行政
市民の文化活動が盛んになるにつれ、それを支援する行政の責務と役割も重要度を増してきまし た。これまで本市では、市長部局(文化コミュニティ課、市民活動支援課、経済観光課など)と教育委 員会(生涯学習課、文化財担当、図書館、美術館など)の双方に文化を所管する部署を設置し、互いに役 割を分担しながら連携することで、市民の文化的生活の実現を目指して、様々な文化施策を推進し てきました。
また、市の外郭団体として、昭和55年に財団法人府中グリーンプラザ事業団を、昭和61年に財団法 人府中市郷土の森事業団を、平成3年に財団法人府中文化振興財団(後に両事業団を統合)を設置す ることで文化施策の推進体制を強化し、各種文化事業の展開、文化活動の機会や場の提供、文化情報 の発信などを通じて市民主体の文化活動を支援してきました。
《国が定める文化芸術振興に関する基本的施策》 ※文化芸術振興基本法より
■各分野の文化芸術の振興 ■ 文化財等の保存及び活用 ■地域における文化芸術の振興 ■ 国際交流等の推進 ■芸術家等の養成及び確保 ■ 国語の正しい理解 ■日本語教育の普及及び充実 ■ 著作権等の保護及び利用 ■国民の文化芸術活動の充実 ■ 文化施設の充実
■第1章 計画の概要 ■
8 府中市文化振興計画
《文化に関わる主なできごと》
年 できごと
1954年(昭和29年) 府中市制施行(府中町、多磨村、西府村が合併) 1961年(昭和36年) 市立図書館開館
1965年(昭和40年) 第1回市民芸術文化祭開催
1966年(昭和41年) 旧市民会館開館
府中市文化団体連絡協議会発足 1967年(昭和42年) 旧中央図書館開館
1968年(昭和43年) 郷土館開館
1970年(昭和45年) けやき並木周辺で歩行者天国開始
1971年(昭和46年) 白糸台に市内最初の文化センター開館
1972年(昭和47年) 西府文化センター開館
1973年(昭和48年) 武蔵台文化センター開館
大賀蓮を寿中央公園蓮池から市民健康センター修景池に移植 1974年(昭和49年) 第1回市民まつり開催
新町・住吉・是政文化センター開館 郷土かるたの標識柱設置完了 1975年(昭和50年) 紅葉丘文化センター開館
府中市遺跡調査会発足(武蔵国府跡の本格的な発掘調査開始) 1976年(昭和51年) 第1回地域まつり開催
1977年(昭和52年) 第1回市民芸術劇場(郷土芸能祭)開催
1978年(昭和53年) 押立・四谷地域センター開館
1979年(昭和54年) 長野県八千穂村(現佐久穂町)と姉妹都市提携
1980年(昭和55年) 財団法人府中グリーンプラザ事業団設立 府中グリーンプラザ開館
雑田堀緑道、二ケ村緑道開通
1981年(昭和56年) ホタルの養殖成功(新田川で20年ぶりに復活) 新田川緑道開通
1982年(昭和57年) 中央文化センター開館
1983年(昭和58年) 府中囃子が市の無形民俗文化財に指定 第1回地域文化祭開催
1984年(昭和59年) 文化情報電話サービス開始
■第1章 計画の概要 ■
府中市文化振興計画 9
年 できごと
1985年(昭和60年) 坂の由来碑設置完了
1986年(昭和61年) 押立・四谷文化センター開館(地域センターを増築) 府中市文化懇談会が提言
財団法人府中市郷土の森事業団設立 橋の由来碑設置完了
1987年(昭和62年) 郷土の森博物館開館 片町文化センター開館 地名の由来碑設置完了 1988年(昭和63年) 第1回梅まつり開催
道の由来碑設置完了
1989年(平成元年) 渡しの由来碑設置完了 (全ての由来碑設置完了)
1990年(平成2年) 第1回ちびっ子ふれあい文化祭開催
1991年(平成3年) 財団法人府中文化振興財団設立 府中の森芸術劇場開館
1992年(平成4年) ウィーン市ヘルナルス区と友好都市提携 彫刻のあるまちづくり事業開始
1993年(平成5年) 生涯学習センター開館
1996年(平成8年) 府中グリーンプラザ分館(ギャラリー)開館
1997年(平成9年) 府中国際交流サロン開設
第1回ウィーンフェスティバル開催 2000年(平成12年) 府中市美術館開館
2001年(平成13年) 大國魂神社本殿と馬場大門のケヤキ並木が都の歴史的建造物等に指定
2002年(平成14年) 府中NPO・ボランティア活動センター開設
2005年(平成17年) 観光情報センター開設
武蔵国分寺参道口跡が国の史跡に指定 武蔵府中熊野神社古墳が国の史跡に指定 「手づくり郷土賞」大賞受賞(郷土の森博物館) 2006年(平成18年) 武蔵国衙跡が市の史跡に指定
2007年(平成19年) パブリックアートによるまちづくり指針策定 府中市文化振興計画検討協議会が提言
■第1章 計画の概要 ■
10 府中市文化振興計画
2 目的
本市には、長い歴史と伝統、固有の風土、市民の活発な文化活動などにより築きあげられてきた文 化的土壌が既に存在しています。これらの特徴を生かし、伸展させていくことで、美しい風格のある 文化都市の形成を目指します。市民一人ひとりが郷土に愛着を持ちながら、豊かな社会生活をおく ることができるように、文化に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、この 計画を策定します。
人と文化をはぐくむまち府中
人と文化をはぐくむまち府中
人と文化をはぐくむまち府中
人と文化をはぐくむまち府中
人と文化をはぐくむまち府中
活性化し、 輝かせることで…
文 化
育 成
交 流
創 造
享 受
保 存
特徴を生かし、 伸展させるために…
文化的土壌
●豊かな文化的資源(歴史・伝統・自然・施設など)
●豊富な人材
●活発な文化活動
概念図
概念図
■第1章 計画の概要 ■
府中市文化振興計画 11
3 基本理念と基本目標
本市の文化振興にあたっては、「人と文化をはぐくむまち府中」を基本理念に掲げ、次の4つの基 本目標の実現を目指します。
《基本理念》 ☆人と文化をはぐくむまち府中
《基本目標》
☆文化芸術に身近に親しむことで、喜びと感動を享受できるまち ☆文化活動の担い手とそれを支える人々をはぐくむまち
☆歴史と伝統により培われた地域固有の文化を大切にするまち ☆文化を通じて人々が集い、交流する、にぎわいと魅力溢れるまち
4 文化振興の担い手
文化を創造し享受する主体は、市民一人ひとりです。これまでまちの文化は、市民の豊かな感性や 想像力を働かせた自由な心象表現によって創り出されてきました。そして、これらが社会と結びつ くことで、地域の文化性は高まり、まちに美しさや潤いが生まれてきました。
生活に楽しさ、感動、喜びなどをもたらす文化の創造と享受は、市民一人ひとりの権利であり、心豊 かな社会の形成には欠かせないものであるとの考え方に立ち、市民が主体となった文化振興に取り 組みます。
また、文化団体、企業、文化振興財団、教育機関、NPO・ボランティアなどの多様な主体も文化活動 の一翼を担い、まちの文化を支えているという事実を認識し、互いのパートナーシップのもとに文 化振興に取り組んでいくことが必要です。
5 範囲と位置付け
本計画は、本市が実施する文化振興施策に関する全ての分野を対象とします。平成19年8月に策 定された「第5次府中市総合計画(後期基本計画)」及びその他の個別計画との整合性を図りながら、 「文化芸術振興基本法」の趣旨に基づいて本市の文化振興施策を総合的かつ計画的に推進していき
■第1章 計画の概要 ■
12 府中市文化振興計画
6 計画の期間
本計画は、平成20年度から平成29年度までの10年間を展望したもので、本市の文化振興の考え方や 方向性を示すとともに、文化振興施策の全体像を整理したものであり、今後の文化振興施策の基本 となるものです。
なお、社会経済情勢の変化や施策の進捗状況などを踏まえ、必要に応じて見直します。
第
5
次
府
中
市
総
合
計
画
︵
後
期
基
本
計
画
︶
の
個
別
計
画
学校教育
推進計画
学校教育
推進計画
スポーツ振興
推進計画
スポーツ振興
推進計画
生涯学習
推進計画
生涯学習
推進計画
ケヤキ並木
保護管理計画
ケヤキ並木
保護管理計画
文化財
保存活用計画
文化財
保存活用計画
環境基本計画
環境基本計画
景観計画
景観計画
文化振興計画
文化振興計画
など
文化振興計画の位置付け
文化振興計画の位置付け
文化振興計画の位置付け
平成20年4月
文 化 振 興 計 画
後 期 基 本 計 画
平成26年4月
平成30年4月
第5次府中市総合計画
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
14 府中市文化振興計画
1 歴史を感じるまち
府中は、遠く大化の改新により武蔵国の国府が置かれ、政治、経済、文化の中心地として栄えた歴史 のあるまちです。江戸時代には、甲州街道の宿場町としてにぎわいを見せ、明治時代には、北多摩郡 の郡役所が設置されました。市内には、こうしたまちの繁栄の面影を残す貴重な歴史的文化資源が 数多く存在しています。
《文化的資源①・・・歴史》 ☆大國魂神社
⇒ 国指定重要文化財・木造狛犬
東京都指定有形文化財(建造物)・本殿 ☆国指定天然記念物・馬場大門のケヤキ並木 ☆国指定史跡・武蔵府中熊野神社古墳 ☆市指定史跡・武蔵国衙跡 など
第2章 府中市の文化的特徴
大國魂神社「木造狛犬」
大國魂神社「本殿」
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
府中市文化振興計画 15
2 伝統が息づくまち
今から約3万年前の旧石器時代から現代にいたるまで、府中には連綿と人々が住み続け、歴史と 伝統をはぐくんできました。長年にわたる人々の生活の中から多様な文化が生まれ、伝統として継 承され、今もなおまちに息づいています。こうした伝統文化に親しむことで、多くの市民が喜びを感 じ、心豊かに暮らしています。
《文化的資源②・・・伝統》
☆くらやみ祭(大國魂神社例大祭)
☆国選択記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財・武蔵府中の太鼓講の習俗 ☆市指定無形民俗文化財・府中囃子
☆武蔵国府太鼓 など
くらやみ祭「競馬式」
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
16 府中市文化振興計画
3 豊かな自然に恵まれたまち
府中は、水と緑に恵まれた、豊かな自然の残るまちです。けやき並木をはじめ、多摩川や浅間山、崖 線の緑といった美しい自然は、多くの生きものをはぐくむとともに、都市にゆとりの空間を形成し、 そこに暮らす人々に潤いをもたらしてきました。
《文化的資源③・・・自然》
☆大國魂神社とけやき並木 ☆多摩川 ☆崖線(ハケ) ☆浅間山とムサシノキスゲ ☆大賀蓮 ☆桜並木 ☆梅園 ☆社寺林 ☆屋敷林 ☆用水 ☆農地 など
けやき並木
大賀蓮
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
府中市文化振興計画 17
4 文化芸術がかおるまち
府中には、美術館や芸術劇場など数多くの文化芸術施設があり、芸術鑑賞の機会や成果発表の場 が身近に確保されています。人は美しいものに親しむ(観る、聴く、触れる)ことで、驚きや感動を覚 え、安らぎを感じます。こうした施設を利用した多様な市民活動が展開されることで、文化芸術が格 調高くかおるまちが形成されています。
《文化的資源④・・・施設》
☆府中市美術館 ☆府中の森芸術劇場 ☆郷土の森博物館 ☆ルミエール府中(市民会館・中央図書館複合施設)
☆文化センター(公民館・児童館・高齢者福祉館・図書館複合施設) ☆生涯学習センター ☆府中グリーンプラザ など
府中市美術館 府中の森芸術劇場(ウィーンホール)
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
18 府中市文化振興計画
5 市民がいきいきと暮らすまち
まちを取り巻く社会的環境が大きく変化する中で、心の豊かさやゆとりに価値を認め、日々の暮 らしに生きがいとふれあいを求める人が増えています。府中には、数多くの文化団体、サークル、グ ループなどが存在しており、地域の中で活動することで、充実感を味わいながら元気にいきいきと 暮らしています。
《文化的資源⑤・・・市民》
☆文化団体連絡協議会加盟団体・・・5部門、16分野、39団体 ☆社会教育関係団体(自主グループ)・・・1,178団体 など
《文化的資源⑥・・・発表の場》
☆府中市民芸術文化祭 ☆地域文化祭 ☆コミュニティ文化祭 ☆ちびっこ子ふれあい文化祭 ☆生涯学習フェスティバル など
府中市民芸術文化祭(市民交響楽団)
ちびっ子ふれあい文化祭
■第2章 府中市の文化的特徴 ■
府中市文化振興計画 19
6 活気とにぎわいに満ちたまち
府中には、魅力的な文化的資源(歴史資源、自然資源、文化施設など)が数多く存在しています。ま た、市内各所で、にぎやかな祭や楽しい催し(イベント)が開かれています。魅力に惹かれた観光客が 大勢訪れることにより、活気とにぎわいに溢れるまちが形成されています。
《文化的資源⑦・・・まつり》
☆くらやみ祭 ☆桜まつり ☆けやきフェスタ ☆梅まつり ☆商工まつり ☆NPO・ボランティアまつり ☆農業まつり ☆グリーンフェスティバル など
桜まつり けやきフェスタ
■第3章 計画の基本的方向 ■
22 府中市文化振興計画
1 計画の方向性と施策
本市の文化的特徴を伸展させ基本理念を実現するため、計画の方向性と取り組むべき主な施策の 内容について、基本目標に基づき次の4項目に分類し、まとめました。
第3章 計画の基本的方向
方向1
方向2
方向3
方向4
方向1
文化芸術に身近に親しむことで、喜びと感動を享受できるまちづくり
方向2
文化活動の担い手とそれを支える人々をはぐくむまちづくり
方向3
歴史と伝統により培われた地域固有の文化を大切にするまちづくり
方向4
■第3章 計画の基本的方向 ■
府中市文化振興計画 23
(1) 学習・体験機会の充実
市民が幅広く文化の魅力を理解し、豊かな感性や想像力を養うことができるように、学習・体験機 会の充実を図ります。特に、これからの文化を担う子ども達が、学校、地域、家庭などの身近な場所で 参加、体験、学習できるような文化活動、教育機会の充実を図ります。
《主要な施策》
施 策 内 容
文化講座の充実
文化施設、社会教育施設などを活用して、芸術家・専門家・学生・研究 者・文化ボランティアなどを講師とした文化講座、レッスン、指導な どを行い、教育普及事業の充実を図ります。
子ども教室の充実
子ども達が文化活動を通じて喜びや感動を体感し、文化について学 べるように、伝統文化子ども教室、放課後子ども教室や体験教室など 学習・体験機会の充実を図ります。
学校・地域・家庭との連携
文化施設と学校・地域・家庭との連携を強化することにより、身近な場 所で芸術鑑賞、創作体験などの機会を得て、文化に親しむことのでき るような環境づくりを進めます。
方向1
文化芸術に身近に親しむことで、喜びと感動を享受できるまちづくり
講座・教室の充実 35%
市民への情報発信 28% プロなどの一流に学ぶ
機会の拡大 18%
発表会などのイベントの開催 8%
グループ内の指導者育成 などの組織づくり
7%
その他 4%
市民の声①
文化活動の発展に必要なもの
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
アウトリーチ活動…文化施設(美術館・芸術劇場・博物館など)が裾野を広げる契機として行う施設訪問などの対外的な広報活動
24 府中市文化振興計画
(2) 鑑賞機会の充実
市民が身近な場所で良質な文化芸術に親しみ、喜びや感動を味わうとともに芸術的感性を磨き創 造意欲を高めていくことができるように、優れた作品を鑑賞できる機会の充実に努めます。
《主要な施策》
施 策 内 容
鑑賞機会の充実 文化施設を活用することで、舞台芸術(音楽、演劇など)、美術作品(絵画、彫刻など)の鑑賞機会の充実に努めます。
記念事業の開催 美術館などの文化施設の周年記念にあわせて、多くの市民の印象に残るような鑑賞型事業を開催できるように努めます。
市民文化の日(仮称)の設定 文化施設に割引料金又は無料で入館できる市民文化の日(仮称)の設定を検討し、市民が文化芸術に親しみやすい環境づくりを進めます。
アウトリーチ※活動の展開 多くの市民が身近な場所で優れた文化芸術に触れ、理解を深めることができ
るように、各文化施設によるアウトリーチ活動を積極的に展開します。
文化祭の開催
広く市民に文化芸術の鑑賞、参加、創造機会を提供し、文化活動の裾野 拡大を図るため、市民主体の文化祭をより効果的な方法で開催できる ように努めます。
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
バリアフリー…障害のある人や高齢者が生活を営むうえで支障がないように、商品を作ったり、建物を設計したりすること
ユニバーサルデザイン…施設、住宅、製品などを設計・製造する場合に、障害のある人用という区分けをなくし、誰でもが使えるものを作る という考え方
PFI(Private Finance Initiativeの略)…公共施設の整備や公共サービスの提供を民間に委ね、民間資金等を活用する手法
府中市文化振興計画 25
(3) 活動場所の整備
様々な文化活動(学習、創作、練習、発表、鑑賞など)の拠点となる市内の文化施設や公共スペース を、あらゆる人にとって安全で使いやすい状態に整備するように努めます。
《主要な施策》
施 策 内 容
文化施設の整備
様々な文化活動の拠点となる文化施設を安全で使いやすくその持て る機能を十分に発揮できる状態に順次整備していきます。施設の
※バリアフリー化に取り組むとともに、※ユニバーサルデザインの考
え方に基づいたあらゆる人にやさしいまちづくりを進めます。
景観への配慮
施設の外観変更を伴う改修工事等を実施する際には、周辺のまちな みと調和したデザインとなるよう景観面に十分配慮するよう努めま す。
文化施設の運営
民間の能力を活用した指定管理者制度や※PFI方式の効果を検証
し、多様で満足度の高いサービスを市民に提供できるように努めま す。また、文化施設が地域に果たしている使命や役割等を十分に果た せるような運営に努めます。
文化ゾーンの形成
府中の森芸術劇場、府中市美術館など一帯の文化施設を核とし、公園、 自然景観、まちなみなどを組み合わせ、オープンスペースなども活用 することで、まちの文化活動を活性化するための複合的な拠点(文化 ゾーン)を形成できるように研究を進めます。
ホール稼働率
※事務報告書よりウィーンホール
どりーむホール
ふるさとホール
けやきホール
ひばりホール
90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 65.0 60.0 55.0 50.0 45.0 40.0
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18(年度)
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
インターンシップ…学生が一定期間、企業等において研修生として働く就業体験制度
26 府中市文化振興計画
(1) 芸術家に対する支援
文化芸術の頂点を担う芸術家の自主性、創造性を尊重し、芸術活動が活発に行われるように環境 を整備することで、文化水準の向上を図ります。また、若手芸術家の育成支援と活躍の場の創出に努 めます。
《主要な施策》
施 策 内 容
若手芸術家に対する支援
文化施設における※インターンシップ(研修生受入)などの実施によ
り、未来の芸術家に対する育成支援を継続的に行います。また、若手 芸術家の成果発表の場を確保するため、展覧会事業(ビエンナーレや 公開制作)やめばえコンサートなどの事業の充実に努めます。
(2) 文化を担う人材の育成
市内には優れた文化人が多数在住し、今もなお多方面において活躍しています。また、過去に本市 が輩出したゆかりある文化人も大勢います。
こうした人々の力も借りながら、次代の文化活動の担い手や文化を支える人材を育成していける ように努めます。
方向2
■第3章 計画の基本的方向 ■
府中市文化振興計画 27
《主要な施策》
施 策 内 容
文化の担い手の育成
文化に関し専門的知識やノウハウを有しているプロデューサー、 ディレクター、リーダーといった優秀な人材を幅広く求め、指導的立 場からの参画を促すことで、文化の活性化を図るとともに、次代の文 化の担い手を育成できるように努めます。
文化を支える人材の育成
舞台技術、アートマネジメント、ボランティアマネジメントなどにつ いて学ぶことのできる場を設け、芸術家・アーティスト(作品を創る 人)と観衆・聴衆(作品を鑑賞する人)とを結び付ける役割を担う人材 を育成できるように努めます。
(3) 文化に対する支援環境の整備
芸術家、専門家、文化団体や市民グループなど文化活動を担う様々な主体が自主的な活動を行い やすいように環境整備を進めます。また、文化を側面から支えている支援者(市民、企業、団体など) が活動を行いやすいように、支援環境の構築について研究を進めます。
美術(絵画・彫刻・工芸・装飾・ 書道・写真・刀剣)
27%
音楽
(邦楽・洋楽・歌謡) 20% 華道・茶道・演芸・アマチュア無線・
映像・かるた 15% 舞踊
(邦舞・洋舞・ソシアルダンス) 12%
文芸(詩歌・文学) 9%
伝統芸能(囃子・木槌・太鼓) 7%
現代演劇、古典芸能 6%
その他 4%
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
CSR(Corporate Social Responsibilityの略)…企業の社会的責任。企業は、経済だけでなく社会や環境などの要素にも責任を持つべ きであるという考えのもとに成立した概念
メセナ活動…企業による文化芸術の擁護・支援活動
28 府中市文化振興計画
《主要な施策》
施 策 内 容
文化活動に対する支援
文化活動を担う多様な主体を社会全体で幅広く支援できるような環 境整備を進めることにより、文化の活性化を図ります。また、国や東 京都などの支援制度についても調査・研究し、適宜、情報提供を行い ます。
市民の主体的活動に対する支援
市民が自ら立ち上げ、企画・運営に参画し、主体的に取り組んでいる 文化事業や催しについて、今後とも継続的に支援できるように努め ます。
文化振興ファンドの検討
文化活動の基盤となる財源確保を強化するため、文化振興目的のファ ンド(基金)の設置について検討します。さらに、支援者に対する顕彰 などについても検討を進めます。
企業とのパートナーシップ
※CSRという概念のもとに社会貢献を重視する企業が増える中で、
企業とパートナーシップを築き、※メセナ活動を活用した文化振興を
図れるように環境整備を進めます。
NPO・ボランティアとの協働
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
ヘリテージマネージャー…文化財について、歴史的価値観、地域との関係などについて幅広く深い知識をもち、市内文化財の保存・活用にあ たり、積極的かつ中心的な役割を担う市民ボランティア
府中市文化振興計画 29
(1) 文化財の保存・活用
長い歳月を経て伝えられてきた歴史上重要な史跡や貴重な文化財を適切に整備・保存するととも に、公開・普及に取り組むなど積極的に活用することで、次世代に継承します。
《主要な施策》
施 策 内 容
文化財の調査・保存・活用
市内の貴重な有形・無形文化財を後世へ伝えていくために、文化財に 関する総合調査を実施し、現状を把握するとともに、基礎的資料の蓄 積を図ります。また、これらの保存・活用を、市民と協働で推進しま す。
地域の歴史の紹介・普及
歴史や史跡に関心の深い市民を募り、※ヘリテージマネージャーなど
を養成し、地域の歴史の紹介・普及活動を市民主体で行えるように支 援します。
方向3
歴史と伝統により培われた地域固有の文化を大切にするまちづくり
大國魂神社 27% けやき並木
26%
郷土の森 7% くらやみ祭り
武蔵府中熊野神社古墳などの古墳 府中高札所などの史跡
府中の森 緑 各種祭り 桜通りの桜並木神社
競馬場多摩川
浅間山寺 その他
武蔵国府関連遺跡、武蔵国分寺、 関連遺跡などの遺跡
■第3章 計画の基本的方向 ■
30 府中市文化振興計画
(2) 地域文化の継承と活性化
地域の歴史の中で培われてきた固有の郷土芸能、祭礼行事及び伝統的な生活文化の保存、継承に 努めます。これにより、地域に愛着を持ち、個性(府中らしさ)を大切にする風土を醸成します。 また、地域の文化活動を通じた交流を盛んにすることで、住民相互の連携をより強め、元気で活力 ある地域社会の創造を目指します。
《主要な施策》
施 策 内 容
郷土芸能の伝承
地域の暮らしの中から生まれた伝統文化や郷土芸能の保存・継承に 努めます。そのための伝承活動を支援するとともに、郷土芸能祭を 定期的に開催できるように努めます。
いしぶみの整備
ふるさと府中の歴史や風土を理解する道しるべとして設置されたい しぶみ(由来碑)の内容を精査し、整備に努めます。また、これを記し た小冊子(いしぶみ草紙)を改版し、内容について広く市民にPRし ていきます。
音楽作品の創作・伝承
地元の題材(人物、自然、文化財など)をテーマにした音楽作品の創作、 伝承活動を支援します。これにより、郷土に対する理解と愛着を深め ます。
地域における世代間交流の促進
地域で実施されている伝統的な祭りや催しを通じて、そこに暮らす子 どもから高齢者まで様々な世代の地域住民が交流を深め、伝統文化や 行事を体験的に楽しみ、学べるように支援します。
文化を楽しむ活動の促進
多くの市民がライフステージにあわせて幅広く生活文化(趣味、娯楽、 教養など)活動に参加し、日々の生活を充実させ、楽しむことができる ように事業内容、実施方法等を工夫し、生きがいづくりに努めます。
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
里親制度(アダプトプログラム)…市民と行政との協働により進めるまちの美化プログラム。一定区画の公共スペースを養子にみたて、市 民が里親となって美化・清掃等の活動を行い、行政がこれを支援する制度
府中市文化振興計画 31
(3) 美的景観の保全・整備
地域が誇る美しい風景、歴史や自然が織り成す良好な文化的景観を整備・保全し、まちにゆとり空 間を創出します。こうした安らぎと潤いの溢れるまちを形成することで、文化の心をはぐくみ、快 適で豊かな生活環境の実現を図ります。
《主要な施策》
施 策 内 容
自然環境と景観の保全
浅間山、多摩川、崖線(ハケ)の緑などの貴重な自然環境と美しい景観 の保全に努め、自然と触れ合う機会を提供することで、自然を大切に する市民の意識を醸成し、まち全体の文化性を高めます。
けやき並木の整備
けやき並木を子どもから高齢者まで皆が安心してくつろぐことがで き、文化に親しめる場所として整備します。また、地域の学校(農工 大や農業高校)と連携することで、専門的見地から並木の景観維持と 樹木の保護に取り組みます。
花と緑に溢れるまちづくり
市民、企業、学校、行政などが一体となって、花と緑に溢れるまちづく りを推進することで、都市空間に潤いと安らぎを創出していきます。 また、花と緑の※里親制度(アダプトプログラム)の導入についても検
討を進めます。
趣味等のサークル活動 (文化活動など)
35%
ボランティア活動 25% 地域の自治会や町内会・
老人クラブや婦人会 18%
住民参加型組織 (NPOなど)の活動
12%
保護者会・PTA活動 10%
地域活動への参加動向
■第3章 計画の基本的方向 ■
32 府中市文化振興計画
現状のままでよい 17%
現状のままで看板類を撤去 24%
緑のあるショッピングモール 18%
公園のような オープンスペース
26%
自転車駐車場 9%
その他 1%
無回答 5%
市民の声④
けやき並木の将来像
※市政世論調査(H18)より土日祭日とイベントがある日 は車両通行止め
41%
イベントがある日は車両通行止め 25%
1年間を通して車両通行止め 23%
車両通行止めの必要がない 4%
平日のみ車両通行止め 1%
無回答 6%
用語解説
■第3章 計画の基本的方向 ■
ICT(Information and Communications Technologyの略)…IT(情報通信技術)と同義で使われるが、コミュニケーションを伴っ たICTが定着しつつある
ユビキタスネット…いつでも、どこでも、何でも、誰でもアクセス可能なネットワーク環境 フィルムコミッション…映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする公的機関
パブリシティ…広報・PR活動
府中市文化振興計画 33
(1) 文化と観光との連携
本市には、特色のある文化的資源(歴史資源、自然資源、文化施設など)が数多く存在し、これらは貴 重な観光資源にもなっています。こうした文化的資源を整備するとともに、これらをつないだ魅力 的な観光ルートを開発し、市内各所で行われている文化的催しとあわせてPRすることで、文化、観 光、産業振興との連携を図り、にぎわいのあるまちづくりを進めます。
《主要な施策》
施 策 内 容
文化的資源をつないだ観光ルー トの開発
市内の文化的資源をつなぐ魅力的な観光ルートを開発していくこと で、観光客の増加を図ります。また、文化スポットへのアクセス改善 に加え、レクリエーション的要素の導入を図ることで誘客効果を高 め、にぎわいと魅力溢れるまちづくりを推進します。
(2) 文化情報の収集と発信
市民が身近な機会を捉えて積極的に文化活動に参加し、多様な文化に触れられるように、情報通 信技術(※ICT)など様々な方法を活用して、文化情報を収集、発信できる環境づくりを進めます。
《主要な施策》
施 策 内 容
文化情報の収集
市民、文化団体、専門家、企業、教育機関、国や東京都などから文化に 関する情報(活動、資源、人材などに関する情報)を幅広く収集し、正 確な情報の把握に努めます。
文化情報の発信
広報紙、情報誌、ポスター、チラシ、パンフレットなど様々な媒体を活 用した文化情報の提供に努めます。また、市のホームページの充実 などICTを活用した情報の受発信にも取り組み、※ユビキタスネッ ト社会への対応を進めます。さらに、新聞、テレビ等のマスコミ や※フィルムコミッションを活用した※パブリシティにも積極的に
取り組みます。 方向4
■第3章 計画の基本的方向 ■
34 府中市文化振興計画
(3) 文化交流の促進
市域を越えて国内都市(近隣市、姉妹都市など)や海外都市(友好都市など)との文化交流を促進す ることで、異文化間の相互理解を深めるとともにネットワークづくりを進め、さらなる文化の向上 と地域の活性化を図ります。
《主要な施策》
施 策 内 容
外国人に対する支援
在住外国人や外国人旅行者が本市の文化に親しみ、理解を深められ るように、外国人向けの文化情報の提供や各種事業における交流機 会の充実に努めます。
友好都市との交流促進
友好都市(ウィーン市ヘルナルス区)との関係を生かし、美術、音楽を 中心とした華やかなイベントの開催などについて実現の可能性を模 索するとともに更なる交流を促進します。
■第3章 計画の基本的方向 ■
府中市文化振興計画 35 方向1
文化芸術に身近に親しむ
ことで、喜びと感動を
享受できるまち
方向2
文化活動の担い手と
それを支える人々を
はぐくむまち
方向3
歴史と伝統により培われた
地域固有の文化を
大切にするまち
方向4
文化を通じて人々が集い、
交流する、にぎわいと
魅力溢れるまち
学習・体験機会の充実 鑑賞機会の充実 活動場所の整備
芸術家に対する支援 文化を担う人材の育成 文化に対する支援環境の整備
文化財の保存・活用 地域文化の継承と活性化 美的景観の保全・整備
文化と観光の連携 文化情報の収集と発信 文化交流の促進
人
と
文
化
を
は
ぐ
く
む
ま
ち
府
中
■第4章 計画推進に向けて ■
38 府中市文化振興計画
第4章 計画推進に向けて
1 計画の推進体制
(1) 行政の責務と取り組み
文化振興における行政の責務は、文化活動の担い手である市民の自主的活動や文化的暮らしの実 現に向けた様々な取り組みを支援していくことにあります。
現在、本市の文化行政は、市長部局と教育委員会とで分担実施しておりますが、文化という分野の 広範性や行政に対する市民ニーズの多様化などを踏まえ、より総合的な見地から実効的な施策展開 を図るため、市長部局に専任課(文化振興課)を設けることで推進体制を強化してまいります。 また、本計画には、文化部門のみならず、地域振興、都市間交流、産業振興、教育、子育て、福祉、環境、 都市整備など様々な関係部門が担当する施策も含まれているため、庁内の枠組みを超えた相互連携 を図りながら、計画の推進に努めます。
さらに、国、東京都、近隣市など他の行政機関とも連携することで、より広域的な文化振興を図るべ く取り組みます。
(2) 文化振興条例の検討
文化振興を図る上で重要なことは、市民の自主性を尊重しつつ、市民ニーズに応じた施策を柔軟 に展開することです。この点を踏まえ、本計画を推進していく中で、条例化の必要性について検討し ていきます。
(3) 多様な主体の参画、協働とネットワーク化
■第4章 計画推進に向けて ■
府中市文化振興計画 39
●芸術家・プロのアーティスト ●個人・団体
(文化団体、サークル、グループなど) ●NPO・ボランティア
など
●大学(農工大、外語大、明治大など) ●高校(明星高、都立高など)
●小・中学校
など ●民間企業
●地元商店 など
●府中市
●府中文化振興財団
●国、東京都
●その他関係機関 など
企 業
企 業
参画
連携協働
連携協働
連携協働
連携協働
参画
行 政
行 政
学 校
学 校
市 民
市 民
文 化
文 化
参
画
参
画
ネットワークイメージ
ネットワークイメージ
用語解説
■第4章 計画推進に向けて ■
市政モニター…広く市民からモニターを募り、モニター会議や電子メールにより意見や要望を聴取し、市政運営や施策等へ反映することに より、市民サービスの向上を図る制度
40 府中市文化振興計画
2 計画の進行管理
(1) 新たな行政システムの構築
本計画を着実に推進し、将来にわたり持続可能な文化振興を図るためには、文化施策・事業の進行 状況を管理し、必要に応じて改善していくことが重要です。そのためには、行政評価と行政運営を連 動し、文化施策・事業の「計画−実施−評価−改善(PDCAサイクル)」を一体のものとして運用する 新たな行政システムの構築が必要です。
(2) 市民の声の反映
このシステムを運用していくうえで最も大切なことは、市民の理解を得ながら、市民との協働に より継続的改善に取り組むことです。市民アンケートや※市政モニターなど様々な方法を活用する ことで広く市民の意向を把握し、集約・検討の後、システムの各段階において市民の声を反映できる ように努めます。
Action
Action
Plan
Plan
Check
Check
Do
Do
継続的改善
PDCA
PDCA
サイクル
サイクル
Action
Action
Plan
Plan
Check
Check
Do
Do
Action
(改善)
(計画)
Plan
Check
(評価)
Do
(実施)
■参考資料 ■
42 府中市文化振興計画
府中市文化振興計画検討協議会検討経過
回 開催日 主な内容
第 1 回 平成18年12月14日
・委員の委嘱
・会長・副会長の選出 ・今後の進め方
第 2 回 平成19年 2月15日 ・計画の範囲
・文化施設、文化施策の現況
第 3 回 平成19年 3月29日 ・計画の検討
(芸術文化について)
第 4 回 平成19年 4月19日 ・計画の検討
(歴史文化について)
第 5 回 平成19年 5月18日 ・計画の検討
(自然文化について)
第 6 回 平成19年 6月26日
・計画の検討
(A・・・歴史文化と自然文化について) (B・・・芸術文化と市民文化について)
第 7 回 平成19年 7月27日 ・計画の検討
(芸術文化・市民文化について)
第 8 回 平成19年 9月19日 ・計画の検討
(市民文化について)
第 9 回 平成19年10月15日 ・計画の検討 (起草委員会)
第10回 平成19年11月 6日 ・報告書(提言)の作成
■参考資料 ■
府中市文化振興計画 43
府中市文化振興計画検討協議会委員名簿
No. 氏 名 経歴等
1 三 善 清 達 音楽評論家・府中の森芸術劇場名誉館長
2 田 中 通 孝 武蔵野音楽大学 音楽環境運営学科教授
3 牛 山 剛 題名のない音楽会プロデューサー・(財)府中文化振興財団理事
4 太 下 義 之 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) 芸術・文化政策センター長
5 宮 﨑 健 二 府中市文化団体連絡協議会会長(府中市吹奏楽連盟)
6 中 村 洋 子 府中市文化団体連絡協議会副会長(府中市民交響楽団)
7 横 山 知 子 府中市書道連盟代表
8 髙 木 晴 夫 府中囃子保存会副会長
9 小野澤 せつ子 美術館運営協議会委員NPO法人アートプロジェクトTAMA理事長
10 莇 彦 一 郷土の森ボランティア
元新宿区教育委員会事務局次長・元同区立博物館長
11 土 屋 文 彦 公 募 市 民
12 大 和 田 和 子 公 募 市 民
13 山 田 和 代 公 募 市 民
■参考資料 ■
44 府中市文化振興計画
府中市文化振興計画検討協議会設置要綱
(平成18年10月31日要綱第90号)
(趣旨)
第 1条 この要綱は、府中市の文化振興計画の策定に当たり、府中市文化振興計画検討協議会(以下 「協議会」という。)を設置し、その組織及び運営等に関し必要な事項を定めるものとする。
(所掌事項)
第 2条 協議会は、府中市の文化・芸術の振興のあり方について、調査、研究及び協議をし、その結果 を市長に報告するものとする。
(組織)
第3条 協議会は、次に掲げる者のうちから、市長が依頼する委員13人以内をもって組織する。 (1) 学識経験者 4人以内
(2) 府中市文化団体連絡協議会の関係者 4人以内 (3) 府中市美術館運営協議会委員 1人 (4) 郷土の森博物館ボランティア 1人 (5) 公募市民 3人以内
(任期)
第 4条 協議会の委員の任期は、市長から依頼を受けた日から第2条の規定による報告の日までと し、補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第5条 協議会に会長及び副会長を置く。 2 会長は、委員の互選による。
3 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。 4 副会長は、会長の指名する委員とする。
5 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 協議会は、会長が招集し、会長はその議長となる。
2 協議会は、委員の半数以上が出席しなければ会議を開くことができない。
■参考資料 ■
府中市文化振興計画 45
(意見聴取)
第 7条 会長は、必要があると認めるときは、委員以外の有識者等に対し、会議への出席その他の方 法により意見を求めることができる。
(庶務)
第8条 協議会の庶務は、生活文化部文化コミュニティ課において処理する。
(雑則)
第 9条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営等について必要な事項は、会長が協議会に 諮って定める。
付 則
1 この要綱は、平成18年10月31日から施行する。
■参考資料 ■
46 府中市文化振興計画
府中市文化振興計画検討職員プロジェクトチーム検討経過
回 開催日 主な内容
第 1 回 平成18年12月18日
・メンバーを任命
・リーダー、サブリーダーの選出 ・今後の進め方
第 2 回 平成19年 1月10日 ・計画の目的、趣旨
第 3 回 平成19年 1月25日 ・現状と課題の整理 ・計画構成の検討
第 4 回 平成19年 2月 6日 ・計画骨子の検討
第 5 回 平成19年 2月22日 ・研修会(指定管理者制度について)
第 6 回 平成19年 3月23日 ・研修会(府中文化振興財団の取組について)
第 7 回 平成19年 4月17日 ・研修会(美術館の概要、取組について)
第 8 回 平成19年 5月14日 ・研修会(文化財について)
第 9 回 平成19年 6月13日 ・各施策の検討
第10回 平成19年 7月 5日 ・報告書の作成
第11回 平成19年 7月31日 ・報告書の作成
第12回 平成19年 8月30日 ・報告書の作成
■参考資料 ■
府中市文化振興計画 47
府中市文化振興計画検討職員プロジェクトチームメンバー表
No. 氏 名 所属 備考
1 福 嶋 史 江 総務部企画課
2 町 井 恵 美 子 生活文化部文化コミュニティ課
3 須 田 到 生活文化部文化コミュニティ課 サブリーダー
4 佐 伯 富 丈 生活文化部経済観光課
5 中 込 し の ぶ 生活文化部市民活動支援課
6 山 下 健 一 福祉保健部高齢者支援課
7 松 本 健 子ども家庭部児童青少年課
8 原 田 賢 学校教育部総務課
9 志 賀 秀 孝 生涯学習部美術館
10 江 口 桂 生涯学習部生涯学習課文化財担当 リーダー
【オブザーバーメンバー】
■参考資料 ■
48 府中市文化振興計画
府中市文化振興計画検討職員プロジェクトチーム設置要綱
(平成18年12月6日要綱第97号)
(趣旨)
第 1条 この要綱は、府中市文化振興計画の策定に当たり、職員による府中市文化振興計画検討職 員プロジェクトチーム(以下「プロジェクトチーム」という。)を設置し、その組織及び運営等に関し 必要な事項を定めるものとする。
(所掌事務)
第 2条 プロジェクトチームは、次に掲げる事項について調査し、及び協議し、その結果を府中市ソ フトパワー活用推進委員会委員長(以下「委員長」という。)に報告するものとする。
(1) 府中市における文化・芸術の振興状況に関する事項
(2) 第5次府中市総合計画前期基本計画に基づく文化・芸術に関する施策の実施状況及び課題に 関する事項
(3) 府中市文化振興計画の策定に関する事項
2 前項に定めるもののほか、プロジェクトチームは、別に設置される府中市文化振興計画検討協 議会の運営を支援するものとする。
(組織)
第 3条 プロジェクトチームは、委員長が任命する各課から選出された職員(以下「メンバー」とい う。)10人をもって組織する。
(メンバーの任期)
第 4条 メンバーの任期は、前条の規定により委員長の任命を受けた日から所掌事務が完了する日 までとする。
(リーダー及びサブリーダー)
第5条 プロジェクトチームにリーダー及びサブリーダーを置く。 2 リーダー及びサブリーダーは、メンバーの互選による。
3 リーダーはプロジェクトチームを代表し、会務を総理する。
■参考資料 ■
府中市文化振興計画 49
(プロジェクトチームの会議)
第6条 プロジェクトチームの会議は、必要に応じてリーダーが招集し、リーダーが議長となる。 2 プロジェクトチームは、メンバーの半数以上の出席がなければ、会議を開くことができない。 3 リーダーは、必要があるときは、プロジェクトチームの会議にメンバー以外の出席を求め、意見
を述べさせ、又は説明をさせることができる。
(庶務)
第7条 プロジェクトチームの庶務は、生活文化部文化コミュニティ課において処理する。
(雑則)
第 8条 この要綱に定めるもののほかプロジェクトチームの運営に関し必要な事項は、委員長が定 める。
付 則
1 この要綱は、平成18年12月6日から施行する。