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設備認定を受けただけで実体のない太陽光発電所の所有権を分割販売する「株式会社アイコン」に関する注意喚起[PDF:]

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平成261225

設備認定を受けただけで実体のない太陽光発電所の所有権を分割販売する

「株式会社アイコン」に関する注意喚起

平成26年4月以降、国の設備認定を受けた太陽光発電所の所有権を分割販売する事 業者に関する相談が、各地の消費生活センターに寄せられています。

消費者庁が調査したところ、「株式会社アイコン」(以下「アイコン」といいます。) を名乗る事業者との取引において消費者の利益を不当に害する行為(不実のことを告げ ること)を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規 定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に 注意を呼び掛けます。

(注意喚起の要旨)

○ 消費者宅に、国から設備認定を受けた群馬県高崎市に建造中の太陽光発電所におい て、固定価格買取制度を利用した売電事業を行う旨とアイコンの商号が記載されたパ ンフレット等が届きます。また、この時期と前後して、アイコンとは別の事業者か ら、アイコンの太陽光発電所の所有権を購入すれば高い収益が得られると電話があり ます。

○ パンフレットには、太陽光発電所の所有権(販売額はソーラーパネル1枚当たり11 万円)を購入すれば、20年間にわたって1枚当たり年間2~3万円の収入が見込ま れ、また、3年間にわたって年間約1万円のキャッシュバックがあるため、僅か3年 で投資分が回収できる旨が記載されています。そして、消費者がアイコンを名乗る者 に電話をかけると、キャッシュバックの原資は、千葉県成田市で既に運転中の太陽光 発電所による売電収益を充てると説明されます。

○ アイコンを名乗る者は、直接消費者宅を訪問して太陽光発電所の所有権売買に係る 契約を結び、その場で消費者から現金を受け取ります。

○ 当庁が調査したところ、パンフレット等の説明で建造中とする高崎市の太陽光発電 所と、運転中とする成田市の太陽光発電所は、共に存在しないことを確認しました。 また、それぞれの太陽光発電所については、平成26年1月に国の設備認定を受けて いましたが、電力会社との電力受給契約や発電設備の設置工事等は行っておらず、売 電開始に必要な手続がなされていないことを確認しました。

○ 東京都北区には、アイコンという商号の事業者が存在します。同事業者の代表者に よると、パンフレットに記載された代表者名は同事業者の前代表者名であり、前代表 者がこの件についての事情を知っていると思われるものの、現在、連絡が取れない状 態になっているとのことです。

○ アイコンを名乗る者から太陽光発電所の所有権の分割販売に関する勧誘があっても 決して応じないようにしましょう 。

○ このような取引に関して不審な点がある場合は、各地の消費生活相談窓口(消費生 活センター等)や警察に相談しましょう【消費者ホットライン 0570-064-370】。

本件に関する問合せ先

消費者庁 消費者政策課 財産被害対策室 TEL:03(3507)9187 FAX:03(3507)9287

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設備認定を受けただけで実体のない太陽光発電所の所有権を分割販売する

「株式会社アイコン」に関する注意喚起

平成26年4月以降、国の設備認定を受けた太陽光発電所の所有権を分割販売する事業 者に関する相談が、各地の消費生活センターに寄せられています。

消費者庁が調査したところ、「株式会社アイコン」(以下「アイコン」といいます。)を 名乗る事業者との取引において消費者の利益を不当に害する行為(不実のことを告げるこ と)を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基 づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼 び掛けます。

1.事業者の概要

商 号 株式会社アイコン

所 在 地 東京都北区東十条六丁目4番20号 代 表 取 締 役 髙橋一夫

設 立 年 月 日 平成24年7月24日

上記は消費者から提供された資料に記載されている内容です。

アイコンは、上記所在地に存在しません。

同名又は類似名の事業者と間違えないよう御注意ください。

2.具体的な勧誘事例(資料の詳細は別添を参照)

(1)平成26年5月下旬、この消費者宅に、アイコンの太陽光発電に関するパンフレッ トや申込書等が届いた。アイコンは、経済産業省から認定を受けた太陽光発電所にお いて、平成24年から始まった固定価格買取制度を利用して電力会社に売電する旨が パンフレットに記載されていた。

(2)この時期と前後して、A社のBと名乗る者から電話があり、アイコンが販売する太 陽光発電所の所有権を購入すれば安定して配当が得られるためその太陽光発電所の所 有権を購入できるよう紹介して欲しいと依頼された。また、A社とは別の者からもア イコンの太陽光発電所の所有権を購入すれば高い収益が得られるため紹介してくれな いかと依頼されたことから、売電事業に興味を持った消費者はアイコンに問い合わせ ることにした。

(3)平成26年6月下旬に消費者宅を訪れたアイコンの担当者Cから、同社は既に複数 の箇所で太陽光発電事業を行っていること、今回販売する物件は平成27年に売電開 始予定の群馬県高崎市にある太陽光発電所であること、その発電所は国からの認定を 受けていて現在建造中であること等を説明された。また、パネル1枚当たり11万円 で購入すれば、3年間にわたって年約1万円のキャッシュバックシステムがあり、そ の原資は、アイコンが成田市で既に運転中の太陽光発電事業の収益から充てられるの

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で安心してほしいと言われた。

消費者は、国の認定を受けているなど信用できる事業者であること、高利率の キャッシュバックが受けられることなどから、アイコンと太陽光発電所の所有権の購 入契約を交わすことにした。

(4)消費者は、アイコンとパネル3枚分33万円の契約を交わし、その場でCに現金を 手渡した。

契約書には中途解約ができない旨が記載されていたが、Cからは、解約を申し出た 場合、その時点の評価額を算定し、アイコンが買い取ってくれると言われた。

(5)平成26年9月下旬、消費者は、アイコンとの取引に不安を感じたため、消費生活 センターに相談して解約通知書を発送したが、Cから、騙すようなことはないから心 配することはないと諭され、解約を取り下げることにした。

(6)契約直後から毎月千円程度のキャッシュバックが支払われていたが、平成26年12 月中旬、突然Cから高崎市の売電事業は利益が上がらなくなったとの連絡があり、消 費者の口座に33万円が振り込まれた。しかし、Cからは現在も別の太陽光発電所の 所有権を購入するように勧められている。

3.当庁が確認した事実

○ アイコンを名乗る者は、群馬県高崎市内で太陽光発電所を建造中であり、平成27 年1月に売電開始予定である旨を告げて、ソーラーパネルの枚数単位に分割した太陽 光発電所の所有権購入を勧誘していますが、その場所には建造中の太陽光発電所は存 在しないことを確認しました。

○ また、この勧誘において、千葉県成田市内で既に運転している太陽光発電所による 売電収益の一部をキャッシュバックすることを取引の条件として示していますが、こ の場所にも太陽光発電所は存在しないことを確認しました。

○ パンフレット等の説明で建造中とする高崎市の太陽光発電所と、運転中とする成田 市の太陽光発電所については、平成26年1月に国の設備認定を受けていますが、電 力会社との電力受給契約や発電設備の設置工事等は行っていないなど、売電開始に必 要な手続がなされていないことを確認しました。

○ 東京都北区には、アイコンという商号の事業者が存在します。同事業者の代表者に よると、パンフレットに記載された代表者名は同事業者の前代表者名であり、前代表 者がこの件についての事情を知っていると思われるものの、現在、連絡が取れない状 態になっているとのことです。

4.消費者へのアドバイス

○ アイコンは、パンフレット記載の高崎市内及び成田市内に太陽光発電設備を所有し ていません。同社では、今後、少なくとも同地同所において売電事業を行う予定はあ

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りません。アイコンを名乗る者から太陽光発電所の所有権の分割販売に関する勧誘が あっても決して応じないようにしましょう。

○ 再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用した発電事業を行うには、経済産業 省に対する発電設備の認定申請のほか、電力会社との電力受給契約や発電設備の設置 工事など複数の手続が必要です。太陽光発電に係る事業投資やソーラーパネルの購入 契約を行う際は、経済産業省からの設備認定を確認するだけでなく、電力会社との契 約や工事施工会社との契約に関する書類について確認を求めるなど、慎重に判断する ようにしましょう。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度については、資源エネルギー庁のウェブサ イトを御参照ください。

(参考)資源エネルギー庁ウェブサイト 「なっとく!再生可能エネルギー」

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/index.html

本年1028日付け 資源エネルギー庁発表「再生可能エネルギー発電事業に関する注意喚起」

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/141027_attention.pdf

○ 過去に悪質業者から金融商品や外国通貨の購入をした消費者に対し、再び別の事業 者からパンフレットが届けられたり、電話勧誘を受けるケースが見受けられます。

過去にこのような経験がある方は、個人情報が出回っているおそれがあるため、特 に注意してください。

○ このような取引に関して各地の消費生活センターに複数の相談が寄せられていま す。取引に関して不審な点があった場合は、各地の消費生活相談窓口(消費生活セン ター等)や警察に相談しましょう。

消費者ホットライン(最寄りの消費生活相談窓口を御存知でない場合) 電話番号 0570064370

警察相談専用電話 電話番号 9110

(以 上)

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別添

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参照

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