中国内モンゴル自治区における小・中学生の傷害状況及び安全に関する知識,意識等の実態
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(2) った。そして,地域差を見ると,転倒・転落,咬. 大人に知らせる」を選んだのは,内モンゴル. 傷,殴打,火傷,濁水については,農村部の方が. 76.9%(男子64.7%女子84.8),日本90.4%(男. 発生率が高かった。男女差を見ると,転倒・転 落,殴打,交通事故,濁水については,男子の発. 子89.4%女子91.3%)であり,内モンゴルでの. 生率の方が高かった。. 多く17.9%(68/380人),続いて打撲. 交通事故の原因分析について適切ではない ものを選ぶ質問では,正答であるr自転車に乗 って,友人のところへ出かけたから」を選んだ のは,内モンゴル68.0%(男子66.7%女子. 16.6%(63/380人),切傷15.3%(58/378人),刺. 68.8%),日本54.1%(男子50.6%女子57.7%)で. 傷13.4%(51/380人),凍傷11.9%(45/379人),. あり,内モンゴルでの正答率は日本より高か. やけど10.0%(38/380人),脱臼7.9%(30/379. った。. 人),骨折3.2%(12/379人)順であった。そして,. 1V.考察. 地域差を見ると,捻挫,打撲,切傷,凍傷,やけ. ど,脱臼,骨折については,農村部の方が発生. 今回の調査では小規模ではあるが,中国内 モンゴルにおいて小・中学生の傷害発生率は. 率が高かった。男女差を見ると,捻挫,打撲,. 高いことが示唆された。また,傷害発生率は,. 脱臼,骨折については,男子の発生率の方が高. 女子よりも男子,都市部よりも農村部の方が 高いことが認められた。多くの先進諸国でも 男子の傷害発生率は女子より高いことが認め られており,男子への対策が特に必要である と考える。農村部の発生率が都市部より高い 要因としては,経済的な格差や教育上の格差 などが関連していると考える。 知識・理解については,内モンゴルでの正答. 正答率は日本より若干低かった。. 3)負傷の種類(8項目). 具体的な怪我の内容にろては,捻挫は最も. かった。. 4)負傷した部位(5項目). 負傷した部位については,最も多いのは下 肢部14.7%(56/380人),続いて,上肢部 10.0%(38/380人)と顔部10.0%(38/380人),頭. 部8.2%(31/378人),体幹部6.8%(26/380人). の順であった。そして,地域差を見ると,下肢 部,上肢部,体幹部については,農村部の方が 上肢部,頭部,体幹部については,男子の発生. 率は日本よりかなり低かった。思考・判断に ついての質問では,内モンゴルでの正答率は 日本と大きな差が見られなかった。. 率の方が高かった。. 本研究から,中国内モンゴルの児童・生徒た. 発生率が高かった。男女差を見ると,下肢部,. 2.安全に関する知識,意識. ちの傷害は高率であり,児童・生徒たちに対す. 1)知識・理解. る安全管理と安全教育が極めて必要とされて. 鼻出血の正しい応急手当を選ぶ質問では, 正答である「鼻をつまんでじっとしている」を. いることがわかる。また,中国内モンゴルの生. 選んだのは,内モンゴル全体で1.7%(男子. 徒たちの安全に関する知識・理解は非常に不. 1.6%女子1.8%),日本全体で48.9%(男子. 十分であることからも安全教育の充実が強く. 44.0%女子54.0%)であり,日本と比べて,内. 求められるものである。. モンゴルでの正答率は特に低かった。 軽いやけどの正しい手当を選ぶ質問では, 正答であるrきれいな水で冷やす」を選んだの. 主任指導先生:荒木 勉 指導先生 :西岡 伸紀. は,内モンゴル47.8%(男子49.2%女子46.3%) であり,日本の97.9%(男子96.8%女子98.9%). に対して,正答率は低かった。 2)思考・判断. 傷病者を発見時の対処についての質問では, 正答であるr助けを呼ぶために,すぐに近くの. 一489r.
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