中学校給食指導における“残量ゼロ・チェック”運動がもたらす教育的効果に関する研究
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(2) 以上高い値が示され、残量ゼロ・チェックを有効. 年度1年生と2011年度2年生のマイナスイメー. に活用した給食指導を進めている結果であった。. ジの減少(λ2(1):46.19,ρ<.001))があり、集. 生徒自南記述では、1年生に事さや売食を否定. 団が教育によって変わる可能性を示した。また3. する記述があり(7.24%)、時間の不足(12,17%). 年生のクラブ活動時間の影響による共通性と、2. や量の多さ(13.16%)が主な理由となっていた. 学期以降の生活変化による学校給食への受容変化. が、学校給食を受容する態度も見られ、感謝の意. と意識の変化が考えられ、2010年度3年生だけ. を表すものが多かった(28.62%)。教師の自由記. が、特別な集団であった可能性もうかがえた。. 述では、生徒とともに考えながら指導していくプ. 【総合考察】. ラスイメージの態度と提案が記入24名中の半数. 『残しては申し訳ない、もったいない、自分の. 以上からうかがえた。. 健康維持・増進のためだ』と思えることで、嫌い. 以上のことから、生徒と教師は同歩調で残量ゼ. なものは食べたくないという衝動を抑えるr衝動. ロ・チェックを肯定的に受け入れ、教師は配慮の. 自己監視装置」(山名2003)を生徒自身の中にっ. ある柔軟な取り組みに努めているといえよう。. くれぱ、ゼロ・チェックがプラスに働き、売食し. 【研究2】. たり仲間を助けて食べた自分を褒めることになる. 目的:研究1の結果、3年生になるとr給食へ. と考えられる。しかし、中学生にもなれば食に対. の意識関心」は高いが「給食受容」は低かった。. して、誰もが関心を持ち、自分なりの考えを持つ. そこで学年の特性なのか、集団による違いなのか. ようになる。そこで、集団が教育によって変わる. を2011年度2年生と2010年度1年生、2011年 度2年生と2010年度2年生を比較し、研究1の. 可能性を示した結果を踏まえて、食育指導を発達 段階に応じた系統的・言十画的な指導を行うこと. 妥当性を確認することを目的とする. で、給食指導と残量ゼロ・チェックをプラスの教. 方法:2011年度2年生321名(男子163、女子 158)を2011年4月、研究1と同様に調査した。. 育的効果に導くことができるといえる。今後の課. 題として、2012年度3年生を追跡調査して、1年. 結果と考察:研究1と同様に3因子による年度. 生からの教育による変容の解明があげられる。. 学年×性別の分散分析をおこなった。r給食への. 【引用文献】. 意欲関心」は2010年度、2011年度ともに変わり. 松本晴美・深澤早苗(2007)山梨学院短期大学r家庭の. がなかった。「給食受容」は2011年度2年生が. 食生活環境と学校の調理方式が中学生の食意識・食行. 2010年度1年生よりも有意に高く(F(1,60g)=8.68,. 動、給食に対する評価および健康状態に及ぼす影響』. ρ<.Ol)、2010年度2年生よりも有意に高かった. 日本家政学会誌58No.11681−692.. (F(1,605)=6.O1、ρ<.05)ことから集団による違. 牧野幸志(2009)r中学生を対象としたコミュニケーション・スキル訓. いがみられた。「人間関係の向上」は女子特有の. 締の開発(1)中学生のコミュニケーション・スキル、精神的健康. 意識の高さが年度、学年に関係なくあり、楽しい. の性差、学年差の検討」経営情報研究第17巻第1号1−16. 会話が弾む給食を期待、心がけていることが示さ. 佐藤由美(2006)「食農教育」農山漁村文化協会発行47. れた(2010年度1年生と2011年度2年生F(1,60g). 増刊号10−23.. ;20.65,ρ<.001)、(2010年度2年生と2011年度. 政府統計の総合窓口「都道府県別学校給食実施状況」. 2年生F(1,605);1943,ρ<、OOl)。. 表6(平成20年度公立中学校生徒数)2011.12記載. 2011年度2年生の自由記述にも学校給食や残. http〃www.e−stat.gojp/SGl/estat/List.do?lid. 量ゼロ・チェックに対するイメージが、マイナス. 山名淳(2003)「増殖する教育の物語」矢野智司・鳶野党. からプラスに変化しており、1,2年生の学年や. 己編「物語の臨界」世織書房pp.115・150.. 年度を超えても変わらないものと、変わるもの (2010年度2年生と2011年度2年生のプラスイ. 主任指導教員 小林小夜子. メージの増加(x2(一)=33.74,ρ〈.001))や2010. 指導教員 小林小夜子. 一75一.
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