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北海道の杢家具とその貼方

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(1)Title. 北海道の杢家具とその貼方. Author(s). 青柳, 惣次. Citation. 學藝 : 北海道學藝大學機關誌, 2(1): 54-58. Issue Date. 1950-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3478. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . Aug ,1950. 驚1 ‐ GAI GAKUG. Vo l .2 .I , No. 言ってい 描線があるのである。 それは馬の前胸、 及び 頭部と首部との接合点にそれは そのま ム用いられている. れた 「記憶の固執」 は、 アメリカ大陸に於てこそ非合理 性の影 像として拍手をあびたのであった。 一個の細々と. のである。 これは修得と言うこ とからばかりではないの である。 なぜならば印象派以後の描法では、 とうていこ んな味わいの線は出なし・からである。 然かも20世紀の同. した木の枝に、 だらりと二つにまがってぶらさがる懐中 時計、 熱気のためにとろりと軟化 した飴の懐中時計達、. ,家 が好んで修得し、 また修得 しようと務めたものからは 0世紀のアスフ 生れ出てこない描線なのである。 それは2. 充分あるのであるが、 私はその中にひそむ不健康な透明 の瓦斯体を肯定するわけにはい かないのである。 この中. しかも燈明なその彩色法には驚ろきの目を見はる要素は. ァルルトの上にお かれた石器のやじりなのである。 この. から未来の絵画が展開するであろう要素を全的に肯定す. こ とは異質な描写技術が彼の遺憾の中に流れていて、 病 的にまで新 しい形式、 新 しい図形えの意欲がそのより ど. るわけにはいかないのである。 狂人や、 特異児童 の作品は決 して豊術にはなり得 ない. ころを見出 じ〔出来上ったものだと言えるのである。 ま た1932年代の作 品である素描 「ギャラの顔の偏執狂的髪. のである。 サルア ドル・ ダリは大人の 特異児童だ、 それ もす ぐれた頭脳と驚ろくべき描写技術をもった狂人的 大. 形」 の中には、 モテイイフは、 ス プウ ンであり、 金属の ピンであり、 懐中時計であり、 現代の女のち ゞれ毛の プ. 人の児童だ。 それを意味づける 「超現実主義」 を私は否 定する。 終りに 「読費」 が発表 したマチス訪問記の中か らマチ. ロファイルであるのであるが、 それを表現する描線は、 こく めいであり、 印象派以前の描線である。 そしてこう. スの言葉を採鉄 して結末をつ けなければならない。. 言った一種の彼の血液に流れこんでいる古 さ え の 反 抗. --イ ンス ピレエションの品質を決定するのは題材で. が、 彼をかりたて ム 「絵画的な領域に於ける僕の野心. なくその人間なのだ。 --とそ して整備の必要は我々人 間が、 「人生に耐え得るように彼等を助けることが問題. は、 すべて具体的な非合理性の影像を、 最も織烈厳格な 精密さで表出することにある」 と言わ しめ、 偏執狂的批 判的タ ブロウを生ま しめているのである。 「最も織烈厳. なのである。 」 と、 私はマチスのこの言葉の中に絵画え の樽統を惟うものである。. 格な精密さ」 と言ふ文字の中には彼のとりのぞくことの 出来ない 体臭を合理化しようとする意図を汲みとること. (参照書籍) 4 .lo 1 . . 滝 口 修 造 「ダリ」 ア ト リヱ 刑: 、 昭 和 1.1. 2 , 安部公房 「シュールリアリズム批判」 みづゑ8月 号 1949.8,. が出来るのである。 たしかに、 サル ア ドル・ダリの作品は驚異的作品では あった。 だが根深い像統をもちその上に立て られた近代 31年に発表さ 絵画の欧洲では 育たなかったのである。 19. 3 リ トア ト リ エ 第 ニ 集 . 「セ ザ ンヌ 以 後」 別ガ ルス 4 . ライ フ 12:19 1949.. L 20 .ア. 北 海 道の 杢 家 具とそ の 貼方 青. 惣. 柳. ーた. 旭川分校工作研究室 l i do and . d i t ー Fーml 1g Med.od ーurein Ho { ai s Gh l l t t rne e ( l ・ Pa B胡iAoyagi: Grai. 5 . 杢の 着 色 日 止 6 , 杢 の 塗 装. L 杢 賭 家 具 . 2 . 北海道と杢鮎家具 3 . 杢 の 種 類 4 . 誓≦. ! , 杢. 販. 家. の j賄. 7 . 弓≦. の 対等も ※. 方. 科学白#工業的に なって ゐる。 こ れは産業革命後当然のこ. 具. と1され、 手工技法による .工聾的な方面は世の工業技術 家達には殆 ど省みられなくなった感があるα 然しこれは. 現在の家具は機能的にみても、 叉色彩、 技法に於ても 54.

(3) . 第2維 第1号. 差し. 学. 時としては永い習慣叉はその国民性等からみた場合、 何 かしら物足りなさを感じさ せるものがある。 例えば戦後. 昭 和25年 8 月. 波状杢理 (Wavy grain). ◎. 材を柾目に割製すれば、 表面波状を呈するもの故柾目 ヰ鼠 栃) に鋸断すれば、 波状杢理を現はす (楓、 樺、オ 之れは根株の樹幹に接する部分、 或は大なる枝傑の下. 盛んに金属漆器が作られるが、 之についてやはり幾分木 地の跡も見えるし、 刷毛の跡等もある方が何となく味も あり、 落付きを見せてくれるd 家具についても-これは. 部等繊維の懲状を呈する部分に起るもので、 市販のもの は之れも縮杢と して阪賞 してゐる。 i ⑮ 痛厭杢埋 ・(B1 t e r grain) s. ウ イ リ ア ム ・ モ リ ス の rァ← ツ ・ エ ン ド・ ク ラ フ ツ」 的. な考え方に逆戻りする様であるが一これから述べ様とす. 年輪に多数の不規則なる病状隆起により起るもので、 板目状にて 顕著である 【栓、 欄、 楓、 ュリノキ、マホガ ニー、 南部松、 黄松 (アメリカ)】ベニヤには(合板) 大. る杢貼家具はどうして もクラフトによらねばならずそこ に叉筆者の趣味唯好と合致するものを見出すのである。 2 , 北海道と杢貼家具. きいがこの杢が現れてゐる場合がある。. 之れを北海道にみれば、 家具は本州の如く所謂「サ ビ」 のあるものは少い が・ やはり北海道ら しい味が現はれて , ゐると思う。 家具の大部分が杢貼家具であると言っても 過言でない程多くの道民に杢が愛され親しまれてゐる様. l 縮杢埋 (Cu r y grain) Eの不規則なる歪みを呈するもの。 ”傾 } 純鎌蓮 、 朽、 楓) ′ i ‐eye gran) ◎ 鳥眼杢理 (Bi rds ◎. 年齢の局部的に強く圧迫されて起る。 「楓、 イタヤ、 等の板目叉は廻麹鞄削により見られる) i t ▽e ◎ 銀理 (S r grain」. である。 之れは欄が北海道の特産であり、 その杢目の多 悪はれる。 近代になって本州 いところに原因がある様に, より種々の杢が移入され、叉それが「内地物は優秀なり」. 射出岡で髄線の片輸歌をなせるもので、 柾目に於て認. との道民の先人感から珍重される向もある。 然 しー般に. 粗朴な性格を持つ一般道民には棚の輪状杢の方が、 ぴっ. められる。 (楢、 綿、 鈴懸) . たりしてゐるではなかろうかJ 北海道の家屋も家具も一 般に粗野である。 然 し大抵の家には本州では見られない. 昆虫或は人篇的に刺戟されて・ 多数の休眠せる芽の局 部的発達により生長せるものである。(黒トネリコ、 根、. 様な杢貼家具 (主として茶棚、 箪笥等) があ る の に 驚. 楓、 胡 桃、 レッ ドウ ッ ド、 ケ ソ ポ ナ シ、 イ タ ヤ). く。 之れは粗末な劃ー的な家屋に、 一つの光を輿えるも のである。 道民として之が研究発達を図ることは、 その. 之等の杢目は一様でなく、 千差万別に生長 してゐると こ ろところに杢の面白味があり、 工匠は之等を如鱗杢、 牡丹杢、 葡萄杢、縮緬杢、襲杢等名付けて珍重 してゐる。. 生活に趣味と明朗さを輿えるものと思う。 杢貼に用いる 膨は動物性であり、 耐水性がなく、 我国の様な爆気の多 い所では破損し易いが、 北海道の如く概 して湿気の少い 所では、 杢貼家具の多いのも理由の一つとして挙げられ. 北海道に多く見られるのは欄の杢であるが、 之れは. .波状杢理、 層状杢、 縮杢 等の杢で、 その鈎削の形によって、 種々に聾化してみら れる。 次に木製品指定地としての旭川市に於 け る 市 販. ると思う。 3 , 杢. の. (一係通十九丁目川島突杢店) の杢の種類を挙 げると. 種 類. 種. 杢は年輪、 騰線、 繊維の紐、 歪及色素の不規則なる拶. 類. 主. 産. 地. 欄 杢 欄柾杢. 潤によって生ずる模様で、 之れが挽き方により板目、 柾 目となり、 カー ブに削った時に美麗なる杢目を現はず。 之れを人篇的に木理、 杢目を模倣 して画く場合もあり、 叉木材に型を圧して木理を現は した り、 刀を以て導孔を. 朽 杢. 朽縮杢. 模作する法、 ローラーによって杢をそのま 外の材に轄 写する法等色々行はれてゐるが、 之等はやはり自然の銘. . 桐柾杢 楓 杢. 木を愛好する国民性か・らみて あま り感心出来ない。 次に. 杢の種類、 性状を挙ぐれぱ-- bbon grain) ④ リボン紙杢蝶 (Ri. ケソポナ. 逆目のある材で、 之 れは鈎削困難であるが適当に錐 割 すれば光線の反射を異にし、 恰もリ ボン状 を 呈 す る。. 種 杢 樟柾目 桑 杢. (ゴム、 橡、 鈴懸、 マホガニ【) 55. 山形、 稿島 長 野 同 上 台 . 湾 口. 上. 備. 考.

(4) . 1鴛1 GAKUG鴛. ▽o l .1 ,2 , No ”ー ・ー” ー “ ・{ ′ --- - --. i. 種 類 チーク柾. ピ ン カロ ←. -- - - ーー ーーー. 主 漆 地E. 備. 刷毛は中三糎以上の毛の班い、 剛い、 叉抜けないもの を選ばねばならぬ。 普通膨には藤の茎を繊維の弛むま で. 考. 槌で叩いて 使用するか、 杢貼には適しない. 度 上. ⑭ 杢の貼方 杢貼は 温室内 (華氏六七十度) で行うの が理想的 であ. 楓譜代染 タ マ クロ .ラ・ ピ /. るが、 温室のない場合は塵のない、 温い部屋で行う。 先 づ心木に前言巳程度の鵬を、 むらのない様に塗布する 心. 、 三宅島. 木を温めて塗ると平均に塗ることが出来る。 震い面の場 合は鯵塗機を (ロール) 使用する) 杢は予め温湯にて濡. 栓 杢 . らして、 必要量に切り, (余裕をつけて) 水分を少 しく含 んでゐる時に (この コツを会得することが肝要であるが 4 , 杢 .の. 大体濡ら した布で杢の両面を拭く程度) 之を心木に当て. 貼 方. る。 この際杢叉は勝の面に鋸暦様のものが入らぬ様注意 しなければならない 杢に水分不足の時は杢 が後 に浮. 勝. ④. Aug .1950. 杢貼には先づその接着剤である勝を選定す る 要 が あ. き、 逆に水分の多い時は貼った後に割製する。 之等は杢 の鴎類にもよって異る, 次に湯呑様のもので中心より過. る。 謬には耐水的なものと、然らざるものとあり、前者は カゼイ ンを主原料と して、 之れに猫石友を混じたカゼイ. 剰の膨を圧出す。同時に気泡を抜き去り、杢を心末に充分. ン鵬で、之れは普通行はれる杢鮎には適せず、ー粍以上の 薄板をプレスにより貼付けるに用い、 苛性ソー ダを混和. 3粍-0 4粍位まで 接着せしめねばならぬ。 杢の厚さが0 . . 5 0 はよいが、 . 粍 以 上の厚杢は腰を少 し 凝固せしめて か. し用いる。 筒之れに撒〆漆を少し入れると接合を有効な らしめる, 後者は普通謬で、 和1 謬、 洋膨、 液状謬の別が ある。 その種類も多い が概 して上質のものを選定する要. ら、 鱗鰻を温めて之れに当て 勝を溶解 しつ 外側に圧出 せしめる方 が効 果的である。 湯呑、 掌等で数度摩擦 して ′接着せ しめる 鍛を熱 し過ぎる時は その部分の 膨 よく d 、 が表面に出、 叉は鰻に焼付き杢が鰻と共に剥駁られるこ. がある。 気温擬獲り程度により乾燥の早い時は多少中質 のものを混じて使用するが、 貼付後の耐久力からみる時. とあり、 叉 は接着に必要なる勝が表面に喰出し、 その部 分が浮いて しまうこ とがある) 杢の端の割裂 し た 場 合. は上質の洋豚がよい. 洋腸は電気乾燥故襟度に対する力 ・色択は硝 が蝦い様である, 一般に良質なるものは、(A) 子の光輝ある鳶色叉は濃茶で斑点ないものd(B、透明な. は、 糊で和紙叉は布を裏貼 して、 之れを表にして貼り後. に紙を剥ぎ去る。 接着に必要な勝が局部的に不足で杢の. るもの、 黒色になるに随って悪いJ 然 し漂泊 したものは. 浮く場合は、 温湯で杢を濡らし、 温き鰻を当てる 熱し た銀を上から当て 1勝を白く焼いて接着させる法もある. 時として固着力を失う原因となることあり注意を要す, (C)良く乾燥してゐるもの、 空気中の湯気に .感 じ易いの. (之れは樺細工 ‐概の皮細工の際貼りつける法であるが. はあまりよく ない, 速度の脆性あるものよく、 硝子の様 に脆性あるものは杢帖には適 しない (D)冷水に数時間. 杢は伸縮が甚だしい故杢 貼には適しない) 叉杢を曳合せ. 入れ、 之れを版出して重量を計ってみて水を吸収 して重 くなってゐるものはよいが、 逆に水に溶解して軽くなっ. る場合は大体の形に切り、曳合部 分を重ねて 心木に乗せ、 曳 合部分を残 しで他の部分を貼付け、 曳合部を鋭利な親. てゐるものは粘着力もなく不可である,(配)臭気も上等 のもの程少ない。 以 上の如く ,して豚を選定したならば、. 物で両方一緒に切り、 鰻を当て} 、勝を溶かし掌で圧して 貼付ける。 薄い杢の場合は片方の曳合部をよく凌えて貼 ‐ 〔貼付けも.後にサン ドペー 付け、 一方の端をそれに重ネ J バで平にする場合もある} 寄貼り等は予め心木に図案を. 厚布にて包み、 小さな砕片を作り之れに水 (蒸溜水な ら 最もよい) を入れ四、 五時間放置して充分水分を吸収さ せ、 然る後勝鍋に入オむこ二、 三時間湯煮をなすo 火に直 接かけたものは杢賭には絶 対禁物である 溶解 したなら. 画いて貼付けてゆくとよい。. ば刷毛で滴る有様をみると、 続いて容易に流れる位の濃 度がよく、 温度は華氏九十度位にして使用する。 何回も. 塗ること。 ⑩心木には穴があったり、 釘の頭が出て ゐる ことば禁物である, ⑮勝は…杢につけず 必ず心木につける. 使用し臭気を発するもの・ カビの生えたもの・ 木屑の 入 ったもの等使用してはならぬ。. ⑯杢は水に浸 した ら平等に乾燥させなければならぬ,. ◎ 刷毛. 杢と同種の木材がよい. 筒注意すべき事項を拳ぐれば、 ④勝は平等に必要量丈. ◎心木は杢帖後反張 しない程度の厚さをもち、 出来れば. 56. ◎白色の杢には晒勝か、 普通の.

(5) . 第2範 第1号. 昭和25年8月. 聾. 学. 膨にフレー クホワイトを混入使用する。 ◎′b木の表面及. 杢に塵挨叉は脂肪等附着しない様特に松の如く油錆の多 い木材には接着力が弱い。⑦梅雨期、寒冷期等杢貼には適 しないが、ホルマリ ン溶液を用いて乾燥を早めるとか、室 内の保温を必要とする, ⑨心木は特に平滑に飽割するo 以上の注意事項に随って杢を貼り終えたら、 8~12時間. 6 , 杢. の 塗. 装. 塗装は普通の塗装と大差ないが、 杢の持味を生かす篤 めに或程度限定きれ、 透明叉はそれに近い塗装による外 は殆 ど行われない。′二三の例を示せばゞ ④酒精性ニスに よる場合は茶棚箪笥等水、 熱を用いなU・ものに多く使用 され、 杢貼家具の大部分が之れによる。 現在北海道で行. 後更に刷毛叉は布で水を艶り、 完全に接着 して ゐるか否. われてゐるのは速乾ニスが最も多く使用され、 従来のラ ックニス叉は人造ロジンP こ比 L、 刷毛塗可能で、 殆 ど無 展擦性 色のものあり、 に富み、 償格も割に低廉であり、. かを椴査すると同時に、 木地の打込められた部分を正常 に戻す。 表面の光により貼れない部分は到るが、 筒掌、 指、 爪等で検査すると書で到る故その部分を 濡 布 で 拭 き、 温めた銀を当 .て}貼付ける。 次に飽をかけるが、 裏. 乾燥早く優れてゐる点が多い。 種類も質も製造会冠 :によ. る故特に技 術を要する。 飽双叉は皮細工用の包丁を直角. り異るが、 使用法は混気のない天候を選 び (塗装室があ ればよい) 塵挨のない部屋にて行う。 一回毎に乾燥後サ. に立て 」平滑にしてもよい。 親物の効かない部分はサン ドペー パーによる外はない。. 何等 饗らない。 2~3回塗った後、 耐水ペーパー にて研磨. 金をよく効かせて かけないと貼った杢を測限ることにな. ン ドペー パーをかけて塗りを重ねることは普通の塗装と し塗面を平滑になす。 次に水分のよく乾きたろ後、 タボ 0%位の薄めた塗料を刷毛にて薄く塗 塗りをなす。 叉は5. 5 , 杢の着色、 目止 目止料を杢目に填充 し、 平滑な面を作ると共に、 筒 一 層鮮明なる杢目を現す薦めに行はれるもので、 最初酒精 メスを2~3回塗り木蓮の凸部が着色しない様にするか、. る時は 艶のある塗面が得られる。 尚之れをエアブラシュ. 場合により全体を着色し、 凹部に異つた色の目止をなす 場合もある。 杢の着色目止は普通木材, と同様に主として 砥の粉を用い、 之に染料叉は顔料を入れて目止料を作る. ◎. によっても出来るが、 之れには乾燥の早いラッカ」性 の ニスを用いる。. ーを異にする故注意を要する。 薄めたものを回数多く塗 る方が塗面 が平滑に出来る。 ⑳油性ニス、 前言巳塗料は熱. が、 陶石を目止に使用する時は、 乾燥後体積が減らず平 滑な面 が得られる。 同一の着色剤を用いても杢の材質に より一様には言い得ない. ラッカ【は硝 化綿塗料で刷毛塗用のものもあり叉速. 乾ニスにもラッカー性のものもある故薄める場合シンナ. に弱く食卓唐机の類には適せず随ってこの場合は油性ネ. 杢貼家具に最も多く使用され. ス叉は尿素系の塗料等を用いねばならぬ. 擦漆によるの. るものは、 褐色及透明、 黒等である故次に之を記せば、 ○褐色目止料、砥の粉 (石英の粉末、白聖、陶土、滑石、大. が最もよいが、 高債につく点、 多少着色するのを欠点と ま生漆叉姻蹴〆漆を綿叉は柔軟なる布片につ する。 之れご. 理石粉等も用いる) に茶粉類を混じて用いる 紅柄に種. けて器物の表面を摩擦 し、 塵挨のかふらぬ場所に置いて. 々の顔料を入れたものでも割に明るい杢目が現はれる。. 乾燥せ しめる。 漆の乾燥は湿気を必要とすることは言う までもない。 ライ ト漆、 三井漆等筆者は未だ試験してゐ ない。 油性ニス、 ラッカー等の場合は乾 燥した上を00. 先づ剛毛の刷毛にて木孔に充分充填せしめる鍬特で酸付 け、 後布片で拭い去るが、 充填した目止料を拭い去らぬ 様杢目に直角に拭い、 余分を更に杢目に圧入する様に拭 く ・ことが肝要である。 目止料には勝を5~lo%入れて作 るが、 砥の粉に乾性油かワニス類を25%~30%混和して 作る場合もある。 ○透明目止は木地の色を淡色透明にす る時に用い 、 胡粉、 石膏、 白璽叉は木地により砥の粉を . 前言巳同様にして用いる。 筒黒粉にて全体を黒くし、 杢目 . を白く出す場合は亜鉛華叉は白ワニスを摺り込む。 銀理. 0番叉は0 000番のスティー ルウール (鋼毛) を束ね ト状の轍(コンパウソト)をたっぷりつけて・ て、 ペース・ 前後に撫で、 そのあとを布でよくみがく。 筒ラッカーの :性 艶出にはアクセライト等ある。 尿素 塗料にはアルカリ の下塗は禁物である。 7 , 杢 の. 精. 察. はこの法によるのがよくその持味を現はず◇ ○黒色目止 料は砥の粉の中に油煙、 叉は黒粉を混和する。 叉は黒ワ. 杢貼家具は数少い銘木を有効に使用する点、 叉安置な 材を債値づけ美麗な調度品を作れる点からも意 味 が あ. ニスに砥の粉を入れて練り合せ・ テ レメン油にて適当 ・に 稀釈して用いる。 着色目止が終れば充分乾燥後アルコー. り、 吾図の国民性に、 明朗さと、 希望を輿えるものであ るこ・ とを信ずる。 吾々{ 浅古東日本家具の意匠技術をこの. ルにて続く時は最初に塗ったニスが溶解平均化されると 同時に目止料の余分を拭き去ることが出来る。. 大きな奨励期に際 して、 決して見捨て はならない。 只 之れ が工業的生蓬に適せず専らクラフトによらねばな ら 57.

(6) . Aug ,i950. (UG聡1 GA1. VO I .l .2 , No. われるので、 諸賢の御指導をお瀬いする次第である。 主 な 丈 献. ぬ点及その量感に於ける欠点 は大いに反省を要すると思 われる。 学校等に於ける教材としては、 手工業的な貼方. の技術を修練すると同時に・銘木についての知識を襲え、 ノO有用木材 の性質及用途 O木材=カワ貼ソクィ鮎実施 法 精 密こして明朗な国民性を養ぅこと が出来ると思ぅ。. この稿を書くに当り、 適当なる参老書見当らず、貧賜. 8竃 鰯. なる研究、 実験をも省みず発表することは汗顔の至りで あるが、 技術上其他に誤り訂正を要する個所が多いと思. 塗装法. ○木材の加工及仕上 l OPopu rScience a. 工作 篇. 田 中 隊 古著 丈・ 治著 米田文 満 水 正 対際著 瀦 墓 箸 岡 山 秀 吉‐ 木 槽 恕 ー著 1949年 -. 学萎第一巻第一号所載 「古代地名 簿説の考察」 に対する補註 ,減 釧路分校国語園文学研究室. 阿. 部. 源. ‘A Cons i i 1 idera i i l t t onto‘ Geuzo Abe; Supp ry 起×P on ont ・ e Anc ana ement a ent l I Names” int i V l 1 1 i i N Tradi l ・ e Gakuge o t ca o on of Geograpl , , , . ,. が示 している様に、 固より多くの例タトがあったには速. 1 , 一例をあげれば: 磯卸ゐは つ らな る な り、 お ぼ く つ らな り と ぶ 鳥 な り。 雁 も つ らな り と べ ども 次 第 に さ が る。 つ る は す ぐに つ ら. なるなりJ 云々 (日本覇沢名 2 . 一例をあげれば:. ひない が、 未だこの恋 愛 を 知 る に 至 らな か っ た。 ギリ シャ 人の老へ では、 女性の能力で最もす ぐれてゐるも . ・ のは、ノその肉体上の償値にすぎなかった, それ故結婚. ,48) 中 盆軒全集 総一p. は感情にもとづかないで、 必要と義務とにもとづいて. 歌際 雫生ひて、 四つの腹あれば毛腫物といふべきを 50) -全集 巻八 p l g i l .ヱ 略せるかJ (円珠庵雑記 亥 一度口を開 図体を論ずるもの 最近まで日本の 3 、 , つい けば祭政の一致を説か ざるはなかった。 しか し、 一 のも 致 という概 念は、 本来相異る ,二つ叉はそれ以上 うのであっ 態にある場合をい 同-の厭 たまたま のが、 て、 従って 祭政→致ミ は祭紐 と政治とを別 固のも の と して概念し、 その前提に立って の用言昔法であること. ゐた) (リュヰス・モルガ ン著 荒畑寒村訳 古代諺 金 下 p ) ,299 6 倉野憲司 日本 文学史 第三 第一章第七節参照 , 7 , 風土記の古博の大多数は、 書紀叉は昔からあった脂 辞から発展 したものであり、 然らざるも のも多くは机 上の製作であって、 地方の博識ではない。 (津田左右 青: 古事記及び日本書紀の新研究 p , 266) 8 , 宇野円空: 上代人の民族信仰 (岩波講座 日本文学) 9 , か れ こ Mこ天照らす大御調見畏みて、 天 の 石 屋 戸 ,すなは・ ち 高 天の原皆暗く、 を開てて刺 し隠りま しき。 葦 原の中っ 図悉に聞かりき。 これ に 因 り て、 常牙安住. ば明かである。 この二つ のものの一致の上に生活の理 念を見出そう とするが如きは、 古代にあっては企て及 ぶべくもなかった。 今日の政治学的常識を しらず しら ずの間に、 古代生活に移入 しての常識的解釈と言わざ ・々も、 今日高 るを得ない。 同様に製衛・宗教・歴史等 しては・ やふ る我々と が常識となってい 度の分化主義 人の間にも び 古代 もすると先入観にみち かれて、 、こ う した観念が存在 したかに考え易い のであるが、 科 学. おとな し ・. lの 声 は、 狭蝿なす満ち、 万の妖悉 i l く。 こュに万の琢 に発りき。 (古事記上) ミ ミ の記事: 1 10 1 , 風土記に於ける 荒ぶる縦 l前郡はに間の里、 肥前 a 鳴波の里、言 l 播磨記÷ ÷÷賀古郡ヰ i i 記一一基群 (き) 郡姫云 :の郷、 園埼郡、 佐嘉郡。. ・る現代生活と、 呪的世界観に支配 文化の上に立ってv. 伊勢記 G盤女) --阿佐賀 の荒ぶる稗. されていた古代生活とを峻別することな しには、 古代. 鏡後記 G墾文〕 --筑紫の図の閥号. 生活の実態にふれることはむつか しいであろろo. 厚板 その他 駿河記 (逸文〕 --こぬ歩の洪 てこのー. 4 . 本女の番号は譲入につき削除, . ・な か っ た 所 5 , 恋愛 の賭は未開人の間には知 られてv. ”, 折口信夫: 古代研究 (民俗学筋 p.990 石の成長す る信仰、 石の移動する信仰等参照). で、 彼等 ‐は文明と附加的洗練との結果なる、 その感情 よりも以下にあった。 一般ギリシャ人はその結婚習俗. -武天皇即位の係に、 天皇の功業を 12 , 日本書紀巻三 瀦 称えて、 始 ”駅天下之天皇とある の を 波 津 久 美 (爾) 58.

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