小学校理科におけるオーセンティック概念に基づいた指導と評価
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(2) 価問題を試作した。開発過程の各段階や質問. 第5章では,第4章で開発した単元を実践. 紙調査による試行的評価を行った結果,枠組. し,その有用性を検証した。検証に当たって. みには妥当性があるという判断に至った。ま. は,枠組みに基づいた実践を行う実験群と一. た,採点結果やモデレーション時の協議によ. 般的な教科書通りの実践を行う統制群に分け. り,活用型評価問題やルーフリックの改善を. て実践し,授業実践の実際と分析,事前・事. 行うことができた。第2章で示した枠組みに. 後調査,概念についての面接法を行った。そ. 基づいた評価問題の試作から改善までの一連. の結果,現実世界とのつながりの中で.科学. の開発過程は,活用型評価間題開発の方法論. 的知識を活用する能力の向上に効果があると. 的視座を提供したといえよう。. 同時に,学習内容の習得の保障にもなってい. 4 研究2の概要. ることがわかった。また,実験群の児童の方. 第3章では,オーセシディック・ラーニン グを構成する要素や基準等について指摘して. が科学的知識の適用範囲が拡張し,より統合. いる論文を収集し,KJ法の要領で分類・ラベ. 用型授業が児童の保持している燃焼概念形成. リングすることで枠組みの導出を試みた。そ. に影響を及ぼしていることが推察された。以. の結果,授業開発のための枠組みを9点導出. 上のことから,「もののもえ方」の事例の範囲. することができた。. 内であるものの授業開発のための枠組みに. された知識を保持していることや単元末の活. (i)現実世界とのつながり. は,有用性があると判断するに至った。. (i)知識やスキルの活用. 5 まとめと今後の課題. (血)理科学習の内容の習得. 実験授業の範囲内という条件付きではある. (如)多様な学習材. ものの,オーセシディック概念に基づいた指. (V)他者とかかわり. 導と評価問題を開発するための枠組みには,. (Vi)情意的側面(コミットメント等). 妥当性及ぴ有用性があると判断することがで. (油)教師の適切な支援(足場かけ等). きた。本研究の成果は,現実世界とのつなが. (汕)オーセシディック・アセスメント. りや科学的知識の活用を重視した理科授業デ. (iX)学習者中心. ザインをする際の基本的視座となり得るだろ. 第4章では,上記の枠組みのうち,オーセ. う。. シディック概念の中核的なものとして位置づ. 今後は,授業開発のための枠組みの精緻化. けられる目標・内一容論の枠組み「(i)現実世. や別単元での追認を検討していく必要がある. 界とのつながり」, 「(i)知識やスキルの活. と考える。また,Ede1son et.a1.(2006)や. 用」, 「(血)理科学習の内容の習得」に焦点. Mims(2003)が指摘するように,オーセシディ. を当てて,小学校第6学年理科「もののもえ. ック・ラーニングが子どもの学習に対する動. 方」を題材に単元開発を行った。枠組みに基. 機づけ等,学習観に影響を与えることが報告. づいた単元の特徴は,次の3点である。. されている。そのため,児童の理科に対する. (1)実際に七輪や空き缶の中で割箸を燃やす. 学習観への効果も実践的に探っていくことが. 活動から始める単元の導入. さらなる研究テーマとされる。. (2)燃焼の3要素を追究する学習展開. 修学指導教員 増澤 康男. (3)現実世界と関わった燃焼事例に燃焼の3. 溝邊 和成. 要素を適用して考える単元末の学習. 指導教員 松本 伸示. 一41一.
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