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順応水準理論に関する研究(精神物理学的函数の実験的研究)(1)

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(1)Title. 順応水準理論に関する研究(精神物理学的函数の実験的研究)(1). Author(s). 木村, 士郎. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 17(2): 38-49. Issue Date. 1966-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4554. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 17 巻 第 2 号. 昭和41年12月. 順応水準理諭に関する研究 (精神 物理学的函数の実験的研究) 1 木. 士. 村. 郎. 北海道教育大学旭川分校教育心理学研究室. I Theory : An ion Leve 6 K1MURA : A Study on AdaPtaと Shi r Exper i tudy of PsychophysicaI Functions: No, 1. lnentaI S. は. じ. め. に. AL 予測 He l son , H. は, 1947年 に, い わ ゆ る 精 神 物 理 学 的 資 料 を 記 述 す るた め の枠 組 と して の 1959, 1964), こ の 公 式 を さ らに 発 展 さ せ て, 単 に 精 の 公 式 を, は じめ て 公表 した, そ の 後 彼 は(. 神物理学的判断や知覚の領域にと どま らず, ある種の方法的修正を施すことによっ て, 学習, 情 緒, 動機 づけ, 人格, 社会的行動, 言語的行動, 知能, 外傷的o精神病的行動な どの多くの面に も適用 して, い わゆる順応水準理論 ( AL 理 論) の 体 系 を 構 成 した, と こ ろ で, こ の AL 予測の 公式とは, 鯖 (AL 十o .75メ ド. ト. ・……………………① ・ ・‐…………・ og c) 影 1 og x - i. であり, ここに 為 は系列刺激の刺激 強度, α はその刺激間隔, 〃 はその個数であり, C は挙錘 実験などにおける係留刺激の刺激強度である, さ らに, 単一刺激法で係留刺激を用い な い 場 合 . I og (AL 刊 .75メ ド. ”… … … 1 .--….- ”. ・ .- ・…… …--. og ル ー・. であり, 先行経験による残留要因の効果 (Z) を考慮に入れる場合は, I l (蹴 l og の〕…③ og c十 吻 l og 盈 十 og (AL十 o ,75メ ド 1 〔 彰 l. 叶. である. 従っ ていまかりに, 単一刺激法で係留刺激を用いない が, Z を考慮にいれなければなら な い 場 合 を 考 え て み る と, ③ 式 の C は ゼ ロ と な る の で, ③ 式 を,. ・--……”….…………”④ 鯖 (AL 十o og 昂 十l og z)……--・ ,75メ ド テ ( 影 l. の よ う に 変 形 す る こ と が で き る*.. l He 9 1 7) は, これ らの公式を 一種の評定尺度法によっ て得 られた精神物理学的資料にあ ‘ son (1. l ight l h l h, medium‐ ight て は め て い る の で あ っ て, そ こ で は, very veryl , mdium, ,very ig t , ig t. 葺 く 先行経験による残留要因の効果を 係留刺激について考える場合には, 例えば秒単位で測定される ような比 , i 1 :問後の s 1 s e s s on に影響をおよぼすような比較的長時間にわたって 較的短時間後の残留要因の 効果と, 24 残留する効果と, 両様の効果が考え られるが, 本研究では残留要因の効果を後者のように考えている. 従っ て, 系列刺激についての残留要因の効果は, その提示回数や時間間隔を一定 し, また提示順序をランダムに して, 同一実験では終始同じ種類のものを用いて, その効果が直接実験結果に現われないように しているの で, 本研究では一応考慮の外に置くものとする.. - 38 -.

(3) . 木. 村. 士. 郎. medium-heavy, heavy, very heavy, very very l l eavy と い う 9個の記述的範ち ゅ うを用 いて. いる, 従って, 彼は, 刺激強度の対数とこのような記述的範ちゅうを用いる評定尺度法によっ て 得られる判断との間には直線関係があることを, 暗々裡をこ仮定していたと考えることができる. l 後に He 1 964) 適当な数尺度上に整理された判断が刺激強度に対する関係 を現わすよう son は (. l lfunc な函 数 を, 一 般 的 に 精 神 物 理 学 的 函 数 (psyc i t ca lophys ons) と い い, 彼 自 身 こ れ を 実 験 的 l. に検討することが 必要であるとのべている. このような精神物理学的函数は, 単に刺激の時間空 間的配置だけによっ て影響されるものではなく, 判断を得る場合のその他の条件, 例えば, 判断. 範ちゅ うの数や種類, 末端範ちゅうを特定の刺激に対応させるような指示やそ の他の強制などに. よ っ て も, 影 響さ れる も の で あ ろ う。 だって, 一般に精神物理学的函数を検討する場合には こ ,. れら両面の条件を組織的に変化さ せて, それぞれの条件における函数の型を, 条件分析的に記述 するように心がけなければならない, と こ ろ で 筆 者 は(1964), 先 行 す る ses s l on で用いた係留刺激の効果は, かなり長期間にわた っ. て残留して, 少くとも24時間経過 した 後の session における判断にも影響することを発見した, またこのような効果 は, ある場合には2週間経過した 後の session にも影響するようであった.. そこで, 本研究では, このような係留刺激 の非常に長い期間にわた っ て残留する効果 (以下にお いて, これを係留刺激の残留効果という) をできるだけ排除するために, まだ本研究において行 なうような実験を一度も経験 したことがない被験者を, ただ1回だけ実験に参加させて, い わゆ る精神物理学的函数を検討してみることにした. 実 目. 験. 1,. l 的; He on は( 1 947) s 00g ま , 前途の公式①②③を検証する挙錘実験において, 200gか ら4. での50g 間隔の5個の系列刺激から極端に離れた900gの係留刺激を使用 しているが, そこでは前 述の通り範ち ゅうの数が9個に制限されているので, 被験者に対して, ある種の不自然な判断を. i 要求することになるかも知れない, 例えを い ま か り に, 200g を very very l ght と 判 断 し, 400 を medium と判断した者は, 600g を very vesy heavy と判断するのが極く自然な状態なの. g. で あ る か も 知 れ な い の で あ っ て, そ れ に も か か わ らず, 900g を係留刺激として用いることは, 被 験者に対 してある種の無理な判断を要請 していることになるかも知れない, 被験者に対して, あ る種の不自然な判断や無理を要請 しているとまではいえなくても, 200g か ら 400g ま で の 刺 激 の 範 囲 は, 対 数 に 変 換 す れ ば, 2.301か2.602か らま で の 範 囲 に 対 応 して い る の で あ っ て,. さ らに 対. 数 値 2,903 は800gに 対 す る こ と に な る か ら, 彼 が900gの 係 留刺 激 を用 いた と い う こ と は, 感覚 量. は刺激強度の対数に比例するという 彼自身が暗々裡に みとめていたのであろうところの仮定に合 致するように, 故意に刺激を選らんだのであるとも考えられる, もしもそうだとするな らば, 感 覚量は刺激強度の対数に比例すると仮定しないで, 感覚量は刺激強度そのものに比例すると仮定. して, 600gぐらいの係留刺激を用いて, 刺激の系列と範ちゅうの系列とが極く自然に無理なく対 応するような条件を設定した場合には, 感覚量 (適当な数尺度上に整理された判断) は, 刺激強 度の対数に比例する結果にはな らないので, 刺激強度そのものに比例するような結果になるかも 知れない。 本実験は, このような予想のもとに, 係留刺激を系列刺激に前述の意 たでほどよく接 近 さ せ るた め, 900gの 係留刺 激 を用 い ず, 550gを用 いた。. さ らに, Helson は very very l ight か ら very very heavy にいたる, 9個の記述的な範ちゅ. うを用いて判断を得ているが, 1から9にいたる, 9個の数値的範ちゅうを用いて判断を得るな - 39 - -.

(4) . 順応水準理論に関する研究 (精神物理学的函数の実験的研究) 1 らば, 各範ち ゅうの間の心理的間隔は一層等 しくなるかも知れない, そこで, 本実験では, 係留刺激を系列刺激にほ どよく 接近させて, 1から 9 ま で の 9 個 の数 値. 的範ち ゅうを用い, さ らむに係留刺激の比較的長い期間にわたるような残留効果を排除して, いわ ゆる精神物理学的函数を実験的に検討することに した, 方. l 法: 系 列 刺 激 は, He l l(1947) に 同 じく, 200g,250g,300g,350g, 400gの 5 個 を用 いた so. が, 係留刺激は900gでなく550gを用いる, 単一刺激法で刺激を提示し, 最も軽いと感 じられると きは1, 最も重いと感 じられるときは9というように, 9個の数値的範ちゅうを用いて判断させ る. 係留刺激は系列刺激の常に前に継時的に挿入し (時隔は1秒) , 特定の範ち ゅうに所属すると. いう指示はしない, 先行する実験 での種々の残留効果を排除するため, まだこのような実験に参 i 加した経験のない被験者(大学生)7名を, ただ1回だけ実験に参加させる. 実験は 4s e s ons か s. ら成 っ て い て, 前 述 の AL 予測の公式を②①④⑥の順に検討するため, これ らの理論式に対応 し i ), no-anchorses ton (NA2), anchor ) s て, no…anchor sess on (NA. on (550A. 1 ,anchorsess. ion ( sess 550A2 ). の順に行なう。 各 session では, 系列刺激をランダムな順序に提示 して, 各系 列刺激について5回ずつ合計25回の判断を練習 した後に, 各系列刺激について10回ずつ合計50回 の判断を資料として得る. ‐ 結 果: 表1は実験1の結果である. 数 値は, 各系列刺激 (X)に対する10回の判断の平均値を 表. 1. 実験1の結果: 数値的範ちゅうを用いた評定尺度法による精神物理学的函数の検討. 各被験者ごと (Ss) の, 各系列刺激 (又) に対する10回の判断の平均値と, これをさらに7名の集団で平均した i on ごとに示している. 値 (Y) とを, 各 sess 550A.. NA,. NA2. 550A2. 200 250 300 350 400 200 250 300 350 400 200 250 300 350 400 200 250 300 350 I 2 3 4 5 6. 3 .7 5 .3 6 .8 8 ,O 8 .9 2 .] 3 .9 5 .3 6 .6 1 .9 4 .5 8.2 8 .8 1 .8 3 .2 3 .9 5 .3 .O 6 1 .6 6 .] 7 .7 1 ,8 8 .I .4 4 .4 2 .8 4 .5 5 2 ,5 8 .7 1 ‐3 .7 4 .6 5 .7 7 ,3 2 .i .4 5 .O. 1 ,5 8 .9 3 .7 5 .8 7 .9 4 5 6 2 8 2 7 3 8 , . , , .2 1 .5 7 .2 8 ,4 3 .5 5 .]. 7 .2 2 .9 4 .7 6 ,7 5 ,9 2 .4 4 .2 5 .8 6 .6 1 .6 3 .8 5 ,7 5 .5 5 .8 3 .I 6 .4. 2 .3 3 .2 4 .9 6 .9 8.2 2 .7 3 2 5 4 O 4 7 6 6 7 0 , . , . . .2 1 .9 .3 2 .7 3 .9 5 .3 6 ,5 2. 7 ,8 8 .8 1 .6 3 .2 5 .O 7 ,3 7 .0 8 .4 1 .4 2 .5 3 ,8 4 .8 7 .5 8 ,7 1 ,5 3 ,4 4 ,9 6 .3. 7 .3 8 ,6 1 ,6 4 .4 6 .3 8 .O 8.7 2 .O 4 .6 6 .5 6 .7 7 .7 3 .O. 2 .8 4 .4 3 .7 5 .5 4 .4 5 .9. 5 .4 6 ,7. 6 .5 4 I 1 4 1 3 6 0 2 7 8 8 5 O 6 . . . . , . . .8 3 4 6 O 1 7 1 2 3 8 6 7 6 8 3 I 4 4 6 7 2 4 4 6 2 7 3 8 5 8 3 3 4 9 5 8 6 , , . . . . , . , . . . . . . . , . .2 l 3 0 0 0 0 6 6 3 7 8 8 8 3 0 2 5 0 4 0 0 4 0 0 8 3 0 4 3 0 6 4 0 6 0 3 0 0 9 9 6 7 6 7 9 0 8 9 2 5 5 2 6 9 0 og γ 0 , . . . . . . . , . . , . .79 , . . . . 7 ′ 1. . ー一- -ナナダイ ′. o /. ----ナずク″2. タン メ メ メ ノ タ ク 父 f U‘ タJ リ ク ク J毎 メ . ′′ ′ ′′ ′ ′ ′ ′ ′ ′ ・ ′ ′′. メ ク ジ ノ テラ78(物淳〆:r). タ メ. ′ / /. メラフ C (及げ火;ルデ“. l o- ‘.

(5) . 木. 村. 士. 郎. 図 1 実験1の結果: 数値的範ちゅうを用いた場合の, 評定尺度法による. 精神物理学的函数の 検討. グラフAと グラフBとに直線関係が認められるようであるが, グラフCと グラフDと には直 係が認められない. 線関・. 各被験者 (N=7) について求めた値と, これをさ らに平均した値 (γ)とを, 各 sesslon ご と に 示 した も の で あ る, そ して表 1 の 叉 ま た は log 又 を横軸に Y または ]og γ を縦軸にと て グ , っ. ラ ム 化 した の が, 図 1 で あ る, NAI の結果は細い実線で, 550A. の結 果 は 細 い 点線 で, NA2 の 結果は太い実線で, 550A2 の結果は太い点線で示 してある, さ らに, グラフAには各系列刺激の. 刺激強度 (x)に対する, 判断の算術平均値(Y) が プロッ トL て あ る, さ らに, グラ フ B に は, l 刺激強度の対数値 ( og 又) に対する, 判断の算術平均値(Y) がグラフC には, 刺激強度の対数 l 値( l og ズ)に対する,判断の算術平均値の対数値 ( og γ)が,グラフDには,刺激強度(〆)に対す l る, 判断の算術平均値の対数値 ( og γ) が, プ ロ ッ ト して あ る, こ れ らの グラフ の 形 状 を 直 観 的 に検討することによって, 種々の条件におけるいわゆる精神物理学的函数が, a型 0’=”考十の, b 型 (y=” 1 l 1 l ’=”尤+る 0g↓ 十わ) ogγ=α og劣十る) ) の う ち の, ど の 型 に 属 す る og) , c型 ( , d型 (. ものであるかを検討しようとしたのである. 即ち, グラフ Aで直線関係が認められて, その他の グラフ で直線関係が認められなかったならば, この場合の精神物理学的函数は, a型 であると判 定するこ と ができるし, 同 じように して, グラフB にだけ直線関係が認め られる場合は b 型で ,. あると判定することができる. 従って, グラフAとグラフ Bとに直線関係が認められて, そ の他 のグラフには直線関係が認められないような場合は, a型か b型か判定できないことになる 実 , 験1の結果 を以上のような方 法で直観的に検討した結果, グラフA とグラフBで直線開 係が認め られた が,. グラ フ C と グラ フ D で は 直 線 関 係 が 認 め られ な か っ た. 従 っ て, ここ に 得 られ た 精 神. 物理学的函数はa型かb型か判定することができなかったが, c型や d型ではないことが明らか に な っ た,. 実. 験. 2,. 目 的: 実験1では, いわゆる精神物理学的函数が, a型かb型か判定するこ とができなかっ た. ところで実験1では, 刺激強度と, 一種の数値的範ち ゅうを用 いる評定 尺度法によって得 ら れた判断との間には, 直線関係があることを仮定して, 刺激の系列と範ち ゅうの系列とを極く自 然に対応させるため, 係留刺激を系列刺激にほ どよく接近させたが, 同 じような刺激条件のもと で, S t 1957 ) のいう量推定法を用いても, 刺激の系列と範ちゅうの系列 (一定 の標準を evens(. もとと して, 量的判断を行なう場合に用 い られる数の系列) とを極く自然に対応させ る こ と が できる, 即ち, 量推定法において, 百分率で判断をさせるように指示すれば, 量的判断を行なう 場合の数の選択 が, 範ちゅうの数が9個に制限されているような評定尺度法の場合よりも, い っ. そう自由に行なわれて, 被験者は, 系列刺激に対する感覚量を極く自然に, 無理なく表現するこ と が で きる よ う に な る と 考 え られ る.. そ こ で こ ん ど は, こ の よ う な 量 推 定 法 を用 い て, い わ ゆ る. 精神物理学的函数を実験的に検討してみることにした.. i は (1957a, 1957b, 1958) い わゆ る prothet c な知覚連続体における, 刺激量に対する感覚量の関係は, べき函数で表言することができると主張しているが, この実験 と こ ろ で, Stevens. は, こ のよ う な Stevens の主張に対しても, 実験的検討を加えるという意味をもつ , 方 法: Stevens の量推定法においては, 標準が用 いられている ところで この標準の操作. .. ,. l 的 定 義 を, He son が評定尺度法において用いている係留刺激の操作的定義と比較 してみると, 両. 者はただその指示を異にするだけであって, その他の手続は, 操作的に全く同じであると考えら - 41 一.

(6) . 順応水準理論に関する研究 (精神物理学的函数の実験的研究)1 l では, 係留刺激 が特定の範ちゅ うに所 属するという指示 れ る. さ らに, 実 験 1 の anchor sessiol ight か ら very Very heavy に い た る ve ry very l はしなか た が 係留刺激 が末端範ち ゅ うに (. っ , 9個の記述的範ちゅうの場合は, very very heavy に, 1 か ら9 までの数値的範ちゅうの場合は 9に) 所属するという指 示を行なうこともできるのであっ て, このようにすれば, 量推定法にお. いて標準を100または10であると指示す る場合に, いっそう類似した 方法となる, 従っ て,実験2 では Stevens の 量 推 定 法 を修正 しな い で, そ の ま ま550AI と 550A“こ用いる. 即ち, 係留刺激. (標準) を1 00と したときの, 系列刺激に対する判断を百分率で もとめる. しかし, 量推定法を NAI や NA2 に用いるためには, 少し方法を変える必要 がある. そこで, 系列刺激の中で最も重. いと主観的に 感 じられる刺激を100としたときの, 他の軽い系列刺激に対する判断を百分率でも とめる. 系列刺激の中のある刺激 が, その中で最も重いと主 観的に感 じられるようになるために は,前もっ て, 何回か 系列刺激を持ち揚げてみた経験がなけれを な らな い. そ こ で,実 験 3 の NAIと 5回刺激提示を行なうが, その間は NA2 では, 最初各系列刺激を5回ずつラン ダムな順序で合計2 判断を求めないで, 被験者に対してた だ刺激を持ちあげさせるだけにとどめる. その後, 「今持 ちあげていただいた刺激と同 じ刺激を, 今と全く同 じ方法で, 1 つ ず つ 出 して い き ます か ら, こ 00としたとき, 他の軽い刺激が, 何% れらの刺激の中で1番重いと主観的に 感 じられる刺激を1. に相当するか判断してこたえてく ださい, 50%に相当すると感 じたときは50 , 80%に 相当すると 感 じたときは80というようにこたえてく ださ い, その場合, 1番重いと感 じられる刺激は,100と 判断してこた えてください.」 という指示をあたえて, 各系列刺激について10回ずつ, 合計50回の 判断を資料と して得る. 従って, 実験1の NA・ や NA2 では, 最も重いと感 じられる刺激は9 最も軽いと感 じられる刺激は1, と判断するように指示されていて, 数値的範ちゅうの両末端範 ちゅう (1と9) が, 系列刺激の中で最も重いと感じられる刺激や, 最も軽いと感 じられる刺激. に対して用い られるように, 一種の指示的強制がなされたのであるが, 実験2の NA1 や NA2 で は, 判断に用いる数の系列のうち, 上端の数(100)だけが, 系列刺激の中で最も重いと感 じられ る刺激に対して用い られるように, 一種の別の指示的強制をするのであると考 えるこ と が で き る. その他の方法は, すべて実験1に同 じであっ て, 実験1の集団とは異なる未 経験の大学生7. 名を, 被験者とした, 結 果: 表2は, 実験2の結果である. 結果の整理方法は, 実験1に同 じであるが, 判断は百 表 2 実験2の結果; 量推定法による精神物理学的函数の検討. 各被験者ごと(Ss)の, 各系列刺激(又) s e s on こ i に対する10回の判断の平均値と, これをさらに7名の集団で平均 した値 (γ) とを, 各 s と に示 して い る. NA,. NA2. 550A,. 550A2. 200 250 300 350 400 200 250 300 350 400 200 250 300 350 400 200 250 300. 350 400. 35 )49 .O .O 67.O 75 .O25 ,O32 ,O52 .O 92 .O70 .0 86 .O53 .O62 .O35 .O 96 .O22 .O36 ,O46 .O 78 .{ .O89 .O62 8 7 5 6 O 3 7 7 0 4 O 6 O 2 4 O )54 2 42 .O , ,O 9 , , . . ,〔 .O75 .O 90 .O46 .O58.O70 .0 84 .O40 ,O100 .031 .O61 ,O73 ,O91 3 ) 8 6 O 7 4 O O 5 1 O 9 9 8 O 4 2 O 3 3 25 .( . , , . . . .O66 .O8 ,O 88 .O51 ,O49 ,O76 .O 78 .O100 ,039 .O64 .O49 .O72 .O92 4 6 7 O 0 O 6 3 5 O 5 O 3 2 O 5 ( ) 8 O 9 7 3 O 1 O 4 31 , . . , . . , . 6. .O52 ,O 8 .O31 .O33 .O51 ,O 59 .O 95 ,O23 .O55 ,O82 .O37 24 5 ,O .O44 .O 59.O 75 ,O32 .O22 .O 96 .O58 ,O42 .O 76 .O 64 ,O24 .O45 .O57 .0 94 .O26 .O33 .O77 ,O56 .O40 6 0 3 1 3 4 O 9 O 4 9 O 3 O 2 9 O 3 O 5 4 O 7 7 0 1 2 O 9 O 2 O 3 O 6 31 .O . , , . . . . 6, . , , .O81 .O12 .O17 ,0 7 . 55 .O 97 .O62 .O41 8 9 6 8 0 4 0 ( ) O 4 O 8 O 2 6 9 7 3 4 O 8 9 O 5 4 O 7 3 2 O O 3 O 5 7 O 8 O 1 0 0 0 1 O 5 7 7 7 23 . ,O . , . . ・ . . , . . ,O90 .O . 5 . 2. . , ,O75 .O4 6 G 1 7 3 7 7 2 6 7 2 5 40 3 4 4 8 9 3 4 1 4 7 8 8 5 6 1 I 2 5 4 5 O 3 3 8 4 5 7 6 7 I Y 6 O 6 9 7 2 4 3 30 .5 . . . . . . . . . . . . . . . 8, ,146 . 5 1 1 3 1 5 7 1 7 3 8 4 3 1 1 1 1 3 i 2 9 8 9 1 8 1 5 4 7 ] 6 1 7 9 8 1 3 1 6 6 r l 1 9 9 1 3 8 1 8 1 1 9 4 5 1 4 8 1 6 7 og ,88 . , . . , , . , , . , . . . , . . . . I. - 42 -.

(7) . 木 -- ~月′ ---- ずすりパ′. /”. ---すずり月乙. ク タ ′/ ′. メ. タ. . ク ?. ″ . J“ J師 J仰 ノ J 序 《 メラフA (欠:T〉. 村. 士. 郎. ′づ. . ′/ ′ /′ ′ ′ 十 ′ ′十 ′ ′ . ノ′. . . . . ノン . ノ′ / 、〆. ノ. す J J Jβ 2 J , , , グラ 76(上夕〆 ごγ). . . 多/ が. / ,戸. ” ノナ ノ‘ J J , , 7 rラ7c (鳥 メ キ ルザr). ′ / /. ノの 山妙 ヂの れ伊 α” グラフD(メ: 均 r). 図 2 実験2の結果: 量推定法による精神物理学的函数の検討. グラフAとグラフBとに直線関 係が認められるようであるが, グラフCとグラフDとには直線関係が認められない . 分 率 で 得 て い る の で, そ の 数 値 は, 実 験 1 の結 果 よ り 一 般 に 大 きく な っ て い る 表 2 の う ち の , ,. 7名についての平均値 (γ) をグラフ化したものが, 図2である. 実験1に同 じ方法で 直観的に , 函数型を検討した結果, グラフAとグラフBにおいては 直線関係が認められたが グラフCと , グラフDにおいては, 直線関係が認められなかった, 従っ て, ここに得 られた精神物理学的函数 は, a 型 か b 型 か 判 定 で き な か っ た が, c 型 や d 型 で は な い こ と が あ き らか に な っ た 即 ち 実 . ,. 験2では, 実験1の結果と全く同 じ結果を得た. 実. 験. 3,. 目 的: 実験1と実験2では, いわゆる係留刺激の残留効果 を排除した場合の, 評定 尺度法と 量推定法とによっ て得られるいわゆる精神物理学的函数を, 実 験的に検討したのであるが これ ,. ら の 場 合 に 得 られ る 函 数 型 は, a 型 (γ=”茅十ろ) か b 型 (ッ=α 1 og匁+る) か, 判 定 す る こ と が で き な か っ た. こ れ は お そ らく, 200gか ら400gま で の 刺 激 の 範 囲 を 対 数 値 で 示 す と 2 602-2 301 , , ,. 0 1というような, かなり小さい値となるために, 刺激強度を対数変換 しても, その効果が =0 ,3 函 数 型 に は ほ と ん ど 影 響 しな か っ た た め で あ る と も 考 え られ る.. そ こ で こ ん ど は, 55gか ら141g. までの系列刺激を用い, 系列刺激の範囲 の対数値が比較的大きく なるように して 検討を加えて , み る こ と に した. 即 ち, 55gか ら141gま で の刺 激 の 範 囲 を 対 数 値 に 変 換 す る と, 2 149一1 740= . ,. 0 09となり, 前よりも比較的大きな値となる ので, 刺激強度を対数に変換 して結果を検討すると .4 函数型にその効果があ らわれるであろうと考えるのである.. f i 方 法: Roger s 1941), Sher .( ,S , M, ら (1958) お よ び Bravo ら (1961) と 同 じよ う に, 系 列 刺 激 を, 55g, 75g, 93g, 109g, 125g, 141g と す る, 実 験 1 と 同 じ よ う に, 感 覚 量 は刺 激 強. 度の対数比例すると仮定しないで, 刺激強度そのものに比例すると仮定 したた場合に, 刺激の系 列と範ちゅうの系列とがより自然に, 無理なく 対応するようにさせるために175g の係留刺激 を 用 い る, そ の 他 の方 法 は,. 一種の評定尺度法) , 結. す べ て 実 験 1に 同 じ で あ る (1 か ら9 までの数値的範ちゅうを用いる. 果: 表 3 は, 実 験 3 の結果である. 結果の整理方法{ ±, 実験1と同じである. また, 表3 ′. の7名の被験者についての平均値(Y)をグラフ化して, 図3 を 得た, こ れ らの グラ フ に よ っ て,. 直観的に函数型を検討してみると, グラフAでは, 明らかに直線関係を認めることができたが, - 43 -.

(8) . 順応水準理論に関する研究 (精神物理学的函数の実験的研究) 1 表. 3 実験3の結果: 数値的範ちゅうを用いた評定尺度法による精神物理 学的函数の検 討. 各被験者ごと (Ss) の, 各系列刺激(Zり に対す 0回の判断の平均値と, これをさらに7名の集団で平 均 し た 値 る1 (Y)とを, 各 session ごとに示している. 175A,. NA. 55 I 2 3 4 5 6. 75. 1 .5 ,8 3 3 3 1 .2 . 3 1 4 . .4. 2 .3 3 ,4 1 6 2 . .4 1 4 2 .4 .. 93. 141. 125. 109. 5 .O 4 ,4. 6 .3 6 ,1. 7 ,3 7 ,6. 4 ,O 4 .I. 5 ,7 5 .6. 6 ,4 7 .0. 4 ,6 5 .2. 5 .7 7 .I. 6 .9 8 .3. 93. 75. 55. 8,1 1 .6 .2 2 2 0 8,7 1 .7 . 3 1 5 8 5 ,3 . , I 2 1 O 9 .O . ,. 3 .4 3 .9. 5 ,3 4 ,6. 5 .9 5 .8. 3 .2. 4 .6 4 .4. 5 .6 6 .I. 5 .I 4 .4. 4 .6 3 ,3. 7 .7 .6 2 ,7 1 8 .6 ,O 2 .O 2 9 .7 .0 2 .O 1 8 .7 ,3 2 ,4 1. 125. 109. 3 ,8. 4 ,8 4 ,7. 3 ,7 3 .7. 6 .9 5 .2. 6.I 5 .9. 141 7 .5 7 .4. 7 ,9 6 .1 6 .4 6 ,3 7 .5. 1 ,O .6 8 .6 6 .9 4 .I 2 7 7 6 2 4 6 3 O 1 6 .0 .4 , , , . 7 0 7 0 7 3 0 5 7 0 6 4 l .85 og γ 0 . . . . .11 0 .92 0 ,87 0 .79 0 .66 0 ,48 0 .20 0 7. γ. 175A2. NA2 55 I 2 3 4. 75. 1 ,3 ,8 3 i .4 3 .O 1 .6 3 .3. 2 .3 ,1 3 3 1 .8 .8. 93 4 .8 3 .6. 4 .8 4 .4. 125. 109 5 .4 5 .3. 6 ,8 5 ,7. 6 ,8 6 ,3. 7 .7 6 ,9. 93. 75. 55. 141. 7 ,3 ,I 2 ,9 1 1 0 2 5 7 ,O . . 8 2 8.6 1 ,9 . 2 1 0 8 O .4 , .. 125. 109. 4 ,I 3 .2 4 ,3. 3 .I 3 ,2. 5 .4 4 .6. 5 ,6 3 ,5. 6 .6 6.I. 6 .4 4 ,9. 1 41 ‐ 7 .I 7 ,8. 6 .9 5 ,6. 4 7 ,5 6 .7 .2 5 .1 .6 1 ,3 2 4 8 6 4 6 3 3 8 1 2 7 7 2 6 .3 . . . . , , 6 3 5 4 9 2 6 1 9 8 1 0 8 8 4 7 6 4 7 7 . .5 , . . , . . , . 6 G 4 5 5 3 3 5 2 1 2 0 8 O 7 3 5 7 4 γ ・ .7 . , , , . , , . 0 4 0 6 5 0 7 5 5 0 3 6 0 0 0 8 5 0 9 0 0 8 3 0 7 6 4 0 6 l γ 0 0 8 0 2 .83 og . . . . , . , . , . , 5. 1 .4 ,6 2 2 1 I ,2 , 3 1 6 .O .. m-- ‐ /7ず4′. 4 ,5 3 ,6. 6 .6 6 .8. 5 .5 5 .1. ′ 〆 〆 “. ′. - 卿z 鴎-- /7ず″. ‐ a . . . . ダ / . メラフA(火: γ〕. ” . . ケ ル. クノ ノ. つ ンう ′ / /. ラフ B ( 鳥βα’γコ. . 〆 る. . . . ′ ′ ; /. クJ クJ ゑ/. . アラ7 c(ル′火:ルタrJ. . “ . グラフo(叉‘&β“. 図 3 実験3の結果; 数値的範ちゆうを用いた場合の評定法による, 精神物理学的函数の検討. グラフAに直線関係が認められる, 1- ‘ -4.

(9) . 木. 村. 士. 郎. その他のグラフでは, 直線関係を認めることができなかった (グラフB では, 列系刺激の上方で 曲 線 は 急 峻 と な っ て い る し,. グラ フ C で は, 一 見 した と こ ろ で は, 直 線 関 係 を認 め る こ と が で き. るようではあるが, 実験1のグラフCでは, 直線関係が認め られないので, 直線関係を一般的に 認めるわけにはいかない). 即ち, このような条件のもとで得 られる精神物理学的函数は, a型に 属するものである,. 実. 験. 4.. 的: 実験3では, a型の精神物理学的函数を得た, もしも, このような結果が, 刺激の系 列と範ちゅうの系列とが自然に無理なく 対応したために生 じたのであるならば, 同 じ刺激条件を 設定すれば, 量推定法によっ ても, a型の函数型が得られなければな らない (実験3で述べた 理 目. 由による), そこでこんどはこの量推定法によっ て, いわゆる精神物理学的函数を, 実験的に検討 して み る こ と に した,. 方. 法; 刺激条件は, 実験3に同 じであり, そ の他の方法は, 実験2に同じである (量 推 定. 法) . 結 果; 表4は, 実験4の結果である, 結果の整理方法は, 実験2に同 じである. 表4の7人 表 4 実験の4結果: 量推定法による精神物理学的函数の検討. 各被験者ご. と (&) の, 各系列刺激 (ズ)に対する10回の判断の平均値と, これ をさらに7名の集団で平均した値 (γ) とを, 各 sesslon ご と に示 し てい る.. NA, 55 I 2 3 4 5 6 7 Y. 75. 93. 109. 175A, 125. 17 .0 33 ,O 47 ,O 61 .O 80 ,O 30 O 5 3 O 4 7 O 8 3 O 8 7 . . . , ,O 12 5 2 2 O 4 0 O 6 4 O 7 2 . , , . ,O 21 O 3 5 6 3 O O 7 2 O 5 8 . . , , .O 16 .O 35 ,O 77 ,O 64 .0 18 O 3 4 O 5 7 O 8 3 , . . .O 27 O 4 9 O 6 7 O 7 9 , . , ,5 20 2 3 7 3 5 8 9 4 7 . , . .2. 141. 55. 75. 93. 109. 125. 141. 90 ,O 14 ,O 25 .O 50 .O 57 ,O 70 .0 80 ,O 96 .O 16 ,5 32 ,O 48 .O 68 .O 77 .5 84 .O . 94 ,O 11 .0 10 ,0 34 .O 46 ,5 65 .5 73 5 1 93 2 O O . , 29.O 45 ,O 52 ,O 72 ,O 86 ,O. 83 .O 15 ,O 96 .O 8 .O 36 .O 51 .O 1 0 0 1 2 94 O 0 ,O 28 . , ,O 53 ,O 57 ,O 84 .O 40 .5 92 .O 37 .5 54 .5 62 .O 83 6 9 4 4 1 5 8 2 5 6 4 5 8 5 6 . . , . . .2. 71 .0 85 .O 76 ,O 87 ,O 80 ,5 86 .3. 73 .2 83 ,1 r 1 31 1 57 1 77 1 87 1 92 1 98 1 20 1 41 1 66 1 75 186 1 92 l og 1 , . . , . , , , . . , . NA2 55 I 2 3 4 5 6 7 r 1. 75. 93. 109. 175A2 125. 14 .O 25 ,O 38 .O 55 ,O .O 64 3 O 10 0 0 4 7 O O 6 5 8 0 . . , . .O 8.O 44 9.5 1 O 6 1 O 8 7 . , ,O 3 14 O 7 O 6 O O 5 8 4 8 8 . . , . .O 11 .0 22 ,O 52 ,O 65 ,O 16 O 2 9 O 4 9 O 6 2 . , . .O 40 5 6 4 O O 6 O 7 6 . . , .8 16 4 3 1 O 5 0 O 6 7 . , .O ,. 141. 55. 75. 93. 109. 82 .O 15 .O 24 .O 33 ,O 47 .O 90 O 1 0 0 1 9 O 3 4 O 3 9 . . . , .O O 1 3 1 92 O 2 5 2 5 O 6 3 , . . . .O 1 98 O 0 0 2 2 O 4 4 4 O 4 , . . . ,O. 83 .O 84 .0 30 ,O 10 ,0 17 ,O 72 O 8 O 1 0 0 O 5 2 1 4 5 , , , . ,O 84 O 9 6 O 3 6 O 5 0 5 3 5 . , . , ,9 79 7 8 9 5 1 4 8 2 3 7 3 7 . . . , ,8. 125. 141. 60 .O 64 .O 56 O 7 4 , ,O 60 ,O ,O 69 8 4 76 O . ,O. 44 .O 68 .O 81 .O 54 O 7 5 O 7 7 . , .0 75 O 1 O 8 8 8 , . ,5. 48,4 68 ,8 ,O 76 l 2 1 1 1 9 1 8 3 1 9 0 4 7 0 og y 1 1 9 5 1 1 7 1 3 7 1 5 8 1 8 6 1 8 3 1 , , . . , , , , , , , ,89. - 45 -.

(10) . 順応水準理論に関する研究(精神物理学的函数の実験的研究)1. 一痴. 一---/グヂβ′. . ′ / ノ′ /‘ / ・. ′′. ′ ′/. ′ ~ ノ. . /′. . ル′. . / α す “ “ ルノ 友ず/ ぃラフハ( 欠i r) 7. 7ぃラフB (ゑ多久:r). ′ ′ ′ / /. ク . J/ ヌ/ クノ ‘ぎ ‘ . すふ 7 ア デラフ c(ノリ 欠rルザrJ アラブp(欠: ムジ アン. 図 4 実験4の結果: 量推定法による精神物理学的函数の検討. グラフAに直線関係が認 められる.. の被験者について平均 した値(Y)をグラフ化 して, 図4を得た. これらのグラフを直観的に検討 した結果, グラフAでは, 直線関係を認めること ができた が, そ の他のグラフでは, 直線関係を 認 め る こ と が で き な か っ た (グラ フ B で は,. 系 列 刺 激 の 上 法 で 曲 線 は 急 峻 に な っ て い る し, グラ. フCでは, 系列刺激の上方で曲線はゆるやかになり, 下の方法に折れまがっ ている), 即ち, この ような条件のもとに得られる精神物理学的函数は, a型に属するものであった. 考. 察. 各実験で, 異なった集団を被験者としたにもかかわらず, 実験1と実験2で, また実験3と実 験4で, 全く同じような結果を得た. 即ち, 評定尺度法によっ て得 られる精神物理学的函数と, 量推定法によっ て得られる精神物理学的函数とは, 本研究に関するか ぎりでは, 全く同じ型の函. 数型を示 した, その理由は, 一種の数値的範ち ゅうを用いる評定尺度法を採用 した実験1と実験 3 では, その範ちゅ うの数は 9個に制限されているにもかかわらず, 係留刺激を系列刺激にほど ′ こ, 刺激の系列と範ちゅう よく 接近させたために, 量推定法を用いた実験2や実験4と同じようむ の系列とが, 自然に無理なく対応 した結果であると考えられる. 一般に, このような精神物理学. 的函数は, 単に刺激布置の条件のみによっ て変化するものではなく, 刺激布置の条件と相対的な 関係にあるところの, 判断範ち ゅうに関する種々の条件や, 測定法に関する種々の条件によっ て も, 変化するものであると考えられる, 従っ て, 本研究において, 両方法の間に相違があらわれ なかった のは, 係留刺激 が系列刺激にほどよく接近 しているという, 本研究の特殊条件のもとに 生じたところの, 特殊な結果であるとみるべ きであっ て, 一般的な結論に到達するためには, 上 に述べたような諸条件を組織的に変化させて, それぞれの条件における函数 型を, 条件分折的に. 記述しなければならない, 本研究では, 実験1と実験3で, 一種の数値的範ち ゅうを用いる評定 l 94 7) 1 尺度法を採用 したにすぎず, He son が ( , 行なったような, 一種の記述的範ちゅうを用い る評定尺度法は採用 しなかったが, 今後は是非後者の方法も採用 してみようと思う, また, 今後 . はさ らにすすんで, 範ち ゅうの種類や数を組織的に変化させたり, 指示法を変化させたりして, また他方では, 系列刺激と係留刺激との距離や, 系列刺激のならび方などを組織的に変化させる こ と に よ っ て,. こ の 方 面 の 研 究 を い っ そ う 進 展 さ せ て い きた い. また 本研 究 で 採 用 した 量 推 定 法. - 46 -.

(11) . 木. 村. 士. 郎. についても, 指示の方法を工夫 したり, 標準の位置を移動したり して, 適当な修正を行なえば, 新しい測定方法が考案されて, いっそう興味ある研究の領域がひらかれるであろう.. l He 7) son が (194 , 評定尺度法によっ て得 られる精神物理的資料の函数型を, 厳密に検討しな. いで, 安易に, 前述の AL 予測の公式をその資料にあてはめたのは, その時に用いた系列刺激が 00gから4 00gという, 比較的に刺激水準の高いものであり, しかも刺激の範囲が狭いものであっ 2 たために, 彼の実験結果からだけでは, そこにあ らわれる函数型が, 1次函数に属するものであ るか, それとも対数函数に属するものであるか, 判然としなかったためであるかも知れない. 本 研究の実験1と実験3では, 数値的範ち ゅうを用いれば, 範ちゅう間の心理的間隔はその等 しさ. を増すであろうという予想のもとに, 実験をしていて, He l s onと同 じような記述的な範ちゅうを 用いる評定尺度法では, 実験をしていないので, 以上に述べた点について, 明確な考察を加える わけにはいかない, しかし, 本研究の実験1と実験2では, そこに得られた精神物理学的函数は a型かb型判然としなかったのであるが, その後ひきつ づいて, 実験3と実験4で, 刺激の水準. を比較的低く して検討した結果, そこに得られた精神物理学的函数は, a型であると判明した の である。 一般に, このような精神物理学的函数を検討する場合には, 刺激強度の水準を 全般的に. 低くすると同時に, 系列刺激 の範囲を広く して 刺激強度を対数値に変換したときに, 対数 の真 , 数部分で表言される刺激 の範囲が, 少くとも0 ,5以上の値である時が, 効果的であろう, そのた め に は, 45g か ら 155g までの範囲の系列刺激 を用いて検討するのも 適当 で あ る と い う こ と に な る.. l さ らに, He 94 son(1 7) は,おそ らく,同じ被験者を, 幾度も異なる条件に参加させて, 実験を. した の で は な い だ ろ う か (こ の 点 に つ い て は Helson は何もいっ てはいない) 本研究では 各実 , ,. 験 ご と に 被 験 者 を か え て, 24時 間 以 上 経 過 した 後 の sess i on にも影響をおよ ぼすような, いわゆ. る係留刺激 の残留効果を排除 したのである, 一般に, このような精神物理学的函数の函数型を検 討する場合には, このような比較的長期間に渡っ て残留 して 後の session に影響を お よ ぼ す , ような, 係留刺激 (標準) の残留効果を, 実験条件を設定する場合の要因として, 考慮に入れる. 必要がある, 本研究 に関するかぎりでは, NA. や 550A. で得られた精神物理学的函数と, NA2 や550A2で得られた精神物理学的函数とでは, ほぼ同じような函数型を得ているし, NA・や175A・ と NA2 や 175A2 に つ い て も 同 じ よ う な 函 数 型 を 得 て い る の で, 550AI や 17 5A・ での係留刺激. の残留効果は, その後ひきつづいて行なわれた NA2 や 55A2 や 1 75A2における精神物理学的函 数の函数型には, 影響しなかったと考えられるが, このようなことが, 一般的にすべ ての実験に つ い て い え る も の で あ る か どう か に つ い て は, ま だ 明 らか で な い. 従 っ て, 今 後 は sess i on 間の. 時間間隔を変化したり, 係留刺激の使用 順序を統制 したりして, 精神物理学的関数におよぼす時 間間隔の効果とか, 順序の効果とかいうべ きものについても,. 実験的に検討してみることが必要 と な る で あ ろ う,. 実験1や実験2の結果に比較すると, 実験3や実験4 の結果は, そのグラフが上下に折れ曲が り, 屈曲する度合が大きい。 これはおそらく, 実験1や実験2では, 系列刺激の刺激間隔が等間 隔になっ ているにもかかわらず実験3と実験4では, それを等間間隔にしな かったた め で あ ろ f ら, Bravo らに な らっ て, 系 列 刺 激 の刺 激 強 度 を 決 め i う, 実 験 3 や 実 験 4 で は, Roger s ,Sher. たのであった が, 今後は, 系列刺激の刺激間隔を等間隔にして, 精神物理学的函数の函数型を検 討 して みた い.. そ う す れ ば お そ らく, い っ そ う 屈 曲 の 度 合 の 小さ い, ス ム ー ズな グラ フ が 得 られ. る で あ ろ う,. - 47 -.

(12) . 順応水準理論に関する研究(精神物理学的函数の実験的研究)I Bevan 963) は, このような精神物理学的函数におよ ぼす, 系列刺激の提示順序の効 , W. ら (1 果を発見している, 本研究では, 系列刺激の提示順序は, すべてランダムに したが, 今後は, こ の提示順序についても, 統制した条件のもとで, 函数型を検 討 していきたい, Stevens は ( i thet 1957a c ,1957b, 1958), い わ ゆ る pro. な知覚連続体における刺激量と感覚量. との関係は, べ き函数がよくあてはまるでっ て, 対数函数はあてはまらないと主張 し て い る.. Stevens の い う よ う に, べ き 函 数 が よ く あ て は ま る も の で あ る な らば,. 実 験 2 と 実 験 4 の グラ フ. Cでは, 直線関係が認められなければならないのであるが, 残念なが らそこには, このような直 線関係を認めることはできなかった. 即ち, 本研究の実験2と実験4は, ともに Stevens の主張. するべき法則を, 否定する結果となったのである。 一般に, べ き函数は, 種々の感覚様相の資料 に, 近 似 的 に は よく あ て は ま る も の で あ っ て, St evens は, 大局的な立場から, このような主張. を したのであろうが, 物理量の変化に対する感覚量の変化の関係は, 単に感覚様相の種類によっ て変化するものではなく, その他の種々な刺激布置の条件や, 測定法の条件によっ ても変化する. と考えられるのであっ て, どんな感覚様相が, どんな実験の条件では, どんな関係を示すかが, いっそう条件分析的に検討されなければならない. 本実験では, 判断はす べて数値によっ て得た. が, もしも, 数連続体そのものが, 心理的には等間隔ではなくて, 数が大きくなるにつれて心理 的間隔がせまくなるようなものであるならば, 実験1や実験3 で用いたような数値的範ちゅうの. 系列を, 刺激の系列とは逆に対応させて (最も重いと感じられるものは1, 最も軽いと感じられ るものは9, と判断するように指示する), 判断させるような実験をした場合には, 当然, 実験1 や 実験3で得 られた精神物理学的函数とは異なる別の函数型 が, 得られなければならないことに i な る が, はた して こ ん な 事 が 実 際 に あ る で あ ろ う か, Stevensの い う よ う に, い わ ゆ る prothe t c. な知覚連続体における刺激量と感覚量との関係には, べ き函数がよく あてはまるものであるな ら ば, 当然, 判断範ち ゅうの心理的間隔は等間隔ではなく, 範ちゅうの上方は狭くなっ ていると考. えられる. しかし, 本研究の実験1や実験2では, そこに得られた精神 物理学的函 数は, 1次函 数か対数函数かのいずれかであっ て, 少くともべき函数ではなかった・ また実験3や実験4では その函数型は1次関数に属するようなものであった, このように, いわゆる精神物理学的函数の 函数型が, 1次数か対数函数に属するものであるならば, 判断範ち ゅうの心理的間隔は等間隔と なる場合が考えられる. 評定尺度法や, 量推定法における, 判断範ち ゅう (量推定法の場合は,. 判断をするときに用いる数値) の心理的間隔が, 等間隔のものであるかどうかを検討することは. 順応水準理論に関する研究の, 最も重要な課題の一つであるが, 判断範ちゅうの心理的間隔が, 等間隔であることを証明する方法が, 筆者にはまだよくわからない. 実験結果にもと づいて, 尺. 度化を試みるのも一方法であると考えられるが, それだけで十分な証明となるであろうか. この 点については, 先 輩諸師の, よき御指導をこいねがうところである.. 一般に, 精神物理学的函数が, 種々の条件によっ て変化するようすは, 極めて微妙なものであ っ て, その変化のようすを厳密に統計的に検定するためには, 非常に多く の被験者について実験. を行なうか, または, 同一被験者について非常に多くの判断を得るかのいずれかの方法によって 検定のときに用いる自由度を大きく しなければならないことが予想される. 今後は, なによりも まず, 信頼するにたるだけの多くの実験結果を着実に集積 していくことが, 急務である. 約. 要. いわゆる係留刺激 (標準) の残留効果を排除 した場合の, 精神物理学的函数を実験的に研究す. - 48 -.

(13) . 木. 村. 士. 郎. るた め に, 4 集 団(N = 7)の未経験の被験者を用いて , それぞれの集団について1実験ずつ4実. 験を行なった, 各実験は4つの sessions か らな っ て い て, 2 集 団 に つ い て はNA・ 550A・ NA2 , , 550A2 の順に, 他の2集団については NA・ 175A・ NA2 175A2 の 順に 実 験 した こ の 場 合 係 , , . ,. 留刺激 (標準) を系列刺激にほどよく接近させて, 感覚量は刺激量そのものに比例すると仮定 し た場合に, 刺激の系列と範ちゅうの系列 (量推定法の場合は, 一定 の標準をもととして 量的判 , 断を行なう場 合の数値の系列) とが, 無理なく 自然に対応するような条件を設定した 即ち 実 , , 験 1 で は 200g か ら500g ま で の 5 個 の 系 列 刺 激 に 対 し て , 550g の係留刺激を挿入し, 1から9 までの9個 の数値的範ちゅうを用いる評定尺度法によっ て判断を得た 実験2では実験1と同じ ,. 刺激布置の条件のもとで, 量推定法と, これを少しばかり修正 した方法とによっ て判断を得た . 実 験 3 お よ び 実 験 4 で は, 55g か ら141g の 6 個 の 系 列 刺 激 に 対 して 175g の 係留刺激を挿入し , 実験3では実験1に同じ方法で, また実験4 では実験2に同じ方法で判断を得た . ‐: Y (刺激強度に対する判断 各実験の結果を, X の算術平均値 : グラフA) og x:?(グラフ ,l. ‐ B), l og ズ:l og γ(グラ フC) , 又:log y(グラ フD) の 4 グラ フ 上 に プ ロ ッ ト して,. 直 観 的 に検. 討した. その結果, 実験1と実験2 で得られた精神物理学的函数は a型 ( ) かb型 y = α# + ら , (y = α1og X‐十 ろ) か 判 然 と しな か っ た が, c 型 (logγ = ”log % + る) や d 型 ( l ogγ = ”# +. る) で は な か っ た また 実 験 3 と 実 験 4 で 得 られ た も の は a型 で あ た か b 型 c 型 d 型 , , っ , , , , で は な か っ た. 結. 論. いわゆる精神物理学的函数は, a型 ( y= ”尤 +る) となる場合がある, このような場合に AL 理論の理論公式を適用する場合 には, その理論公式を一部修正する必要がある , 精神物理 的函数がa型となるための条件については, いっそう条件分析的な検討が 必 要 で あ る.. 引. 用. 女. 献. Bevan i t l lsca l ing me chard i lbowing thod ca , W. . F.(1963) The Newha ,Barker , H. , & Pr ,J ,pschophys , i l t l and adapta eve onl .J .gen ,psycho . , 69 , 95‐111 . Bravo Lucy & Mayzner M, S imi i l f f i s imu l i on at te on and Cont ras t ect s of anchor ng s ,(1966) As , , , judgment i lrep l i i he sher i f s: A pat a t l ca l on oft tudy and s , Taub . } . .psycha ,and Hov , 52 , 33一 34 . He l i l son l 1947 f data ) Adapat on- eve sasf ran i i ・ e ofre ernce f i l or pr ed ct er onof psychophys ca ・ , H,( , , An l j 6 0 1 - 2 9 . Psycho . , , . He l i 1 lt heory son くock (Bd) A st 1 9) AdaPヒat 95 eve on一 i l udy ofsc ence , 日, ( . 工n s ,重 , vo .1 . New-york: N [ l I Hi l l C Gra ÷621 .565 . He l i l ltheory son 19 64 ) Adaptat on- eve , Harper & Row,189…203 , H.( .. 木村士郎 (1 964 ) 順応水準理論に関する実験的検討, 広島大学大学院教育学研究科修士論文抄, 37 - 40 ,. Roger f abso i l 1 f psycho s 941) The anchor ngo l ut ejudgment s chi veso .( ,S , Ar . No ,261 , 1‐42 . Sher i f b T D & H l d C i i a u A i ー v 1 1 l t ( 9 5 8 圧 i o a n ) t f ing s imul s s t h m a o n a C s te t n ( o n r a e c so a n c or , , M. . . , , , , l on judgment s ,J ,exp ,psycha . , 150-155 ,55 , St i evens ll 1 l 957a ) on the psychophys ca aw. psycha ,S .( ,S . Rey , , 153-181 ,64 . St lant i evens t l er l egory s o-s ca es and cat l ca es for a dozen per cept ua ,S .S . , & Ga , B. H,(1957b) Ra inua l cont , 1 ,exp ,psycho , ,54 , 377-411 . St i lvs ini evens l 19 58 ty ofjudgment ) Adaptat onl eve at ,S ,( , the re ,S , Amer ,J ,psychoL , 633- , 71 646 .. - 49 -.

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参照

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これは基礎論的研究に端を発しつつ、計算機科学寄りの論理学の中で発展してきたもので ある。広義の構成主義者は、哲学思想や基礎論的な立場に縛られず、それどころかいわゆ