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IRUCAA@TDC : 水道橋病院総合歯科における学生臨床実習での一診療一質問への取り組み : 歯学教育モデル・コア・カリキュラムとの対応

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

水道橋病院総合歯科における学生臨床実習での一診療一

質問への取り組み : 歯学教育モデル・コア・カリキュラ

ムとの対応

Author(s)

金井, 由起; 久留島, 幸奈; 澁川, 義宏; 三宅, 菜穂子;

早川, 裕記; 堀田, 宏巳; 藤波, 弘州; 細川, 壮平; 古

澤, 成博; 山下, 秀一郎

Journal

歯科学報, 112(2): 172-172

URL

http://hdl.handle.net/10130/2730

Right

(2)

目的:矯正治療による形態的改善に伴う治療後の機 能的評価に関する前向き研究は少なく,咀嚼時の機 能と患者自身の実感の変化の関連性についての報告 についても見られない。そこで本研究では同一対象 者において矯正治療前後に客観的評価としてデンタ ルプレスケールを用いて咬合接触状態の評価を行う と同時に,主観的評価として食品アンケートを行い 咀嚼の実感の変化の調査を行った。 方法:対象は平成19年9月から平成20年7月の期間 に東京歯科大学千葉病院矯正歯科の来院患者から無 作為に抽出した永久歯列を有し,顎顔面の成長発育 が終了している不正咬合患者16名(男性4名,女性 12名)である。動的矯正治療開始前と治療後保定期 間1年未満に食品アンケートおよび咬合力測定感圧 フィルム(デンタルプレスケール50HタイプR)を 用いて咬合力の評価を行った。資料採得時,平均年 齢は治療開始前22.6±8.0歳(最小:12歳,最大: 46歳),治療後26.1±8.2歳(最小:15歳,最大:50 歳)であり,動的矯正治療期間は平均31.8±4.9ヶ 月であった。治療後に調査を行った時期は,保定 2.8±2.3ヶ 月(最 小:1ヶ 月,最 大:8ヶ 月)で あった。治療方針は矯正治療単独8名,外科的矯正 治療が6名で,非抜歯治療が4名,抜歯治療が10名 であった。 成績:食品アンケートでは治療後に咀嚼しにくいと して選択された食品はなく,咀嚼の実感が向上した という結果が得られた。デンタルプレスケール計測 結果からは治療前の咬合力,咬合面積,平均圧力は そ れ ぞ れ639.9±210.0N,13.8±5.6mm2 ,48.0± 6.3MPaで,治療後は398.8±101.4N,6.5±1.6mm2 , 62.2±5.3MPa であった。治療前と比較して治療後 の咬合力,咬合面積は有意に減少した(p<0.001) が,平均圧力は有意に増加した(p<0.001)。デンタ ルプレスケールの画像から,動的治療終了直後には 咬合接触面積は小さく点接触であったが,咬合接触 部位のバランスは治療前と比較して均一になってい るものが多かった。 考察:矯正治療後間もない時期は新しい咬頭嵌合位 での咬合力,咬合面積が小さいが小面積にかかる平 均圧力が高まっており,この咬合圧の増加と咀嚼の 実感の向上に関連性があると考えられる。今後も同 一対象者における保定期間を通した咬合状態の変化 の調査を継続することは,重要であると考えられる。 目的:確かな臨床能力を備えた歯科医師養成の方策 として,歯学教育モデル・コア・カリキュラムが平 成22年に改訂され,これに即した臨床教育を行うこ とで診療参加型臨床実習の更なる充実と臨床能力の 担保につながる評価方法の確立が可能になると期待 されている。 そこで,今回水道橋病院総合歯科における学生臨 床実習での一診療一質問を検討し,その内容がコア カリキュラムに対応しているかを調査した。臨床実 習でコアカリキュラムの内容に不足していた項目を 把握し,今後の臨床講義,臨床実習のあり方につい て考察を加えることにより教育効果の向上を目的と した。 方 法:平 成22年10月19日 か ら 平 成23年3月9日 に 行った第118期生128名の臨床実習において,全10班 を10∼11日で交替し,診療の見学,介補を行わせ た。その際,一診療一質問を行うことを医局員に課 し,各学生に記録をさせた。記録された質問のう ち,総合歯科における質問内容を集計し,それらが コアカリキュラムに即した内容であるかどうかを評 価し,検討を行った。 成績:質問内容は歯周療法,歯内療法,保存修復, 補綴(有床,クラウン・ブリッジ)だけでなく,口 腔外科,その他の分野まで多岐にわたっていた。い ずれの分野も概ねコアカリキュラムに即した質問内 容であった。コアカリキュラムの内容に不足してい たのは,歯周療法では歯周炎の急性症状への対応, 歯内療法では根尖切除術や歯根吸収,保存修復では ホワイトニング,有床では下顎位と下顎運動記録, クラウン・ブリッジでは研究用模型と作業用模型の 製作,咬合器,フェイスボウ,チェックバイト,調 節性咬合器の使用法などに関連する質問であった。 また,質問する用語の使い方の統一が図られていな いこと,基礎に関連した質問の少ないことなどが問 題点として挙げられた。 考察:総合歯科という分野の特性より,治療内容が 広範囲にわたるため,多岐の質問内容になったと考 えられる。質問の多くはコアカリキュラムに即して いたが,語句や質問内容の統一を図ることが望まし いと思われた。コアカリキュラムに不足していた内 容は,臨床で行われる頻度の少ない処置に関連する ものが多く,講義などを通じて教育,補足する必要 があると考えられた。臨床­基礎関連の質問に関し ては,行った処置に対する基礎関連の問題を事前に 準備し,医局員に周知させることで漏れがないよう に配慮すべきである。今回の結果をもとに,質問内 容の充実を図ることで更なる教育効果の向上を目指 したい。

№31:水道橋病院総合歯科における学生臨床実習での一診療一質問への取り組み

−歯学教育モデル・コア・カリキュラムとの対応−

金井由起,久留島幸奈,澁川義宏,三宅菜穂子,早川裕記,堀田宏巳,藤波弘州,細川壮平, 古澤成博,山下秀一郎(東歯大・口健・総歯)

№30:デンタルプレスケール

を用いた矯正治療前後の咬合力における前向き研究

須田永子1),野村真弓2),茂木悦子2),石井武展2),小泉友里子3),林 真理子4),末石研二2) (東歯大・口健・矯正)1)(東歯大・矯正)2)(埼玉県)3)(千葉県)4) 学 会 講 演 抄 録 172 ― 96 ―

参照

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