1
中間評価から見えた課題と今後の取り組みの方向性(歯科口腔保健計画)
(1)歯科口腔保健推進の方向性を踏まえた目標
<個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 小学生n=530 中学生n=708 高校生n=453 一般 n=867 現状値 (30 年度) 小学生 中学生 集計中 高校生 一般 n=1217 目標値 (35 年度) 達成 状況 1 「8020 運動」という言葉を知 っている者の増加 小・中・高 4.5% 一般 27.8% 小・中・高(集計中) 一般 29.7% 80% C 2 「噛ミング 30」という言葉を知 っている者の増加 小・中・高 3.8% 一般 8.4% 小・中・高(集計中) 一般 9.4% 80% C 3 フッ素入りの歯磨き剤を使用し ている者の増加 小・中・高 36.2% 一般 45.9% 小・中・高(集計中) 一般 49.1% 90% C 4 過去 1 年間に歯科医院で口腔清 掃について個別に指導をうけた 者の増加 小・中・高 25.0% 一般 51.4% 小・中・高(集計中) 一般 55.9% (n=803) 65% B- 5 過去 1 年間に歯科健康診査を受 診した者の増加 小・中・高 28.9% 一般 59.1% 小・中・高(集計中) 一般 63.8% 65% B+ 6 かかりつけ歯科医を有する者の 増加 高校生 55.8% 一般 62.8% 高(集計中) 一般 66.0% 70% B- <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>8.4
9.4
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 「噛ミング30」という言葉を知ってい る者の割合 目標値27.8
29.7
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 「8020運動」という言葉を知っている者 の割合 目標値資料2-2
2 29.7 12.8 18.5 28.9 27.7% 33.3 30.4 32.4 40.0 27.0 23.1 11.1 26.3 26.1 29.2 30.8 28.5 13.3 41.9 61.5 70.4 44.7 45.7 36.8 37.4 36.0 46.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 16~19歳 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 無回答 「8020運動」という言葉を知っている割合 よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答
45.9
49.1
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 フッ素入りの歯磨き剤を使用している 者の割合 目標値 9.4 2.6 2.5 5.3 8.2 7.0 9.7 14.5 6.7 22.8 10.3 6.2 14.0 16.3 18.7 30.4 30.3 26.7 66.6 84.6 91.4 80.7 75.0 73.7 59.0 52.6 66.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 16~19歳 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 無回答 「噛ミング30」という言葉を知っている者の割合 よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答51.4
55.9
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 過去1年間に歯科医院で口腔清掃につ いて個別に指導をうけた者の割合 目標値 <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>3 66.0 61.1 32.0 29.8 60.0 55.2 70.6 69.7 33.3 57.1 48.2 68.7 63.0 73.1 69.5 79.6 75.0 31.9 38.9 64.0 68.1 40.0 43.3 26.6 26.5 66.7 38.1 50.0 31.3 37.0 26.9 27.1 16.9 25.0 2.1 4.0 2.1 1.5 2.8 3.8 4.8 1.8 3.4 3.5
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体 (N=1217) 男性 16~19歳 (N=18) 20歳代 (N=25) 30歳代 (N=47) 40歳代 (N=65) 50歳代 (N=67) 60歳代 (N=109) 70歳以上 (N=185) 無回答 (N=3) 女性 16~19歳 (N=21) 20歳代 (N=56) 30歳代 (N=67) 40歳代 (N=119) 50歳代 (N=104) 60歳代 (N=118) 70歳以上 (N=201) 無回答 (N=8)かかりつけ歯科医を有する者の割合
はい
いいえ
無回答
62.8
66.0
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 かかりつけ歯科医を有する者の割合 目標値59.1
63.8
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 過去1年間に歯科健康診査を受診した 者の割合 目標値 <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>4 【これまでの主な取り組み】 ・枚方市歯科口腔保健計画のダイジェスト版を作成し、各項目について市民へ啓発を行いました。 ・歯と口の健康週間に、「8020 運動」や「噛ミング 30」のキャッチフレーズを書いたプレートを保健 センター職員がつけて市民対応を行い、啓発を実施しました。 ・枚方市健康・医療・福祉フェスティバルで 8020 達成者の表彰式や、歯の検診等を実施し、歯と口の 健康づくりの普及啓発を実施しました。 ・市民団体や介護施設管理者に向けて、歯と口に関する健康講座を実施しました。 ・友好・交流都市物産展や大学の健康フェアに参加し、歯と口の健康づくりの普及啓発を実施しました。 ・児童・園児に正しい歯の磨き方を習得させるため、歯科衛生士による枚方市立幼稚園及び小学校への ブラッシングの巡回指導並びに歯に対する一般的な指導を行いました。 【課題及び今後の取り組み方向】 「8020 運動」という言葉を知っている者、「噛ミング 30」という言葉を知っている者に、大きな 変化はありませんでした。枚方市民の歯と口腔に関するアンケートを年代別に分析すると、特に 10 歳 代・20 歳代においての各言葉を知っている割合が低いため、今後、大学や企業と連携してさらなる周知 に取り組みます。 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者に大きな変化はみられませんでした。フッ素入りの歯磨き剤 を使用することは、う蝕を予防するために、個人が普段から取り組めることであるため、引き続き、フ ッ素入りの歯磨き剤を使用することの有効性について啓発を行います。 また、かかりつけ歯科医を有する者が増加したことで、過去1年間に歯科健康診査を受診した者や個 別に指導をうけた者が増加したと考えられます。今後、かかりつけ歯科医を有する者の割合が低い 20 歳代~30 歳代の男性に重点的に取り組むことで、これらの目標のさらなる改善を図ります。
5
(2)重点的歯科口腔保健対策
1)ライフステージの課題と取組 a)乳幼児期(0~6 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 7 3 歳児でのう蝕のない者の増加 85.3% (n=2935) 88.3% (n=2779) 90% B+ 8 3 歳児での不正咬合等が認められる者の 減少 12.4% (n=2935) 12.9% (n=2779) 10% D 12.9 12.4 12.2 10.2 12.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 枚方市 目標値 3歳児での不正咬合等が認められる者の割合 <枚方市母子保健事業実績報告> 85.1 85.3 85.3 87.2 88.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <枚方市母子保健事業実績報告> 3歳6か月児のう蝕のない者の割合 3歳6か月児 目標値6 【これまでの主な取り組み】 ・1歳6か月児健康診査及び3歳6か月児健康診査にて実施していたフッ素塗布を平成 28 年度 より2歳6か月児歯科健康診査においても実施しました。 各健診におけるフッ素塗布実施人数 平成 28 年度 平成 29 年度 健診 受診者数 フッ素塗布 実施者数 フッ素塗布を 受けた割合 健診 受診者数 フッ素塗布 実施者数 フッ素塗布を 受けた割合 1歳6か月児 健康診査 2,990 人 2,948 人 98.6% 2826 人 2783 人 98.4% 2歳6か月児 歯科健康診査 2,773 人 2,715 人 97.9% 2761 人 2679 人 97.0% 3歳6か月児 健康診査 2,873 人 2,735 人 95.2% 2779 人 2667 人 96.0% ・保育所、幼稚園において、食後の歯みがき、年に 1 回の歯科健康診査、保護者への歯科健康診査の案 内チラシの配布を実施しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 3 歳児でのう蝕のない者の割合は増加傾向で目標値に近づいています。今後も、1 歳 6 か月児健康 診査・2 歳 6 か月児歯科健康診査でのフッ素塗布やブラッシング指導等を継続し、3 歳 6 か月児での う蝕のない者の割合のさらなる増加を目指します。 3 歳児での不正咬合等が認められる者の割合は増加していました。不正咬合の原因としては、遺伝 による骨格の問題、う蝕による噛み癖、習慣的な癖(指吸い、上下の歯で舌や唇を咬む等)などが挙 げられています。今後、歯の生え始める 1 歳頃から生えそろう 3 歳児の保護者を対象に、う蝕や習慣 的な癖が不正咬合に及ぼす影響について、チラシや健康診査での個別指導を通して啓発していきます。 乳幼児期から定期的に歯科医院を受診し、乳幼児期のう蝕やう蝕による不正咬合を予防することが、 その後のライフステージにおける歯と口の健康に重要となるため、引き続き、定期的な歯科医院への 受診を啓発します。 また、保育所(園)、幼稚園等の職員へ、う蝕や不正咬合の予防に関する情報提供を行い、保育所(園)、 幼稚園等が歯や口の健康づくりにさらに取り組みやすくなるよう支援します。
7 b)学齢期(7~18 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 9 12 歳児でう蝕のない者の増加 59.4% 集計中 65% 10 中学生・高校生における歯肉に所 見を有する者の減少 22.9% 集計中 20% 11 CO・GOと診断された者に対して 個別指導を実施している小学校・ 中学校・高等学校の増加 小学校 4/45 校 中学校 0/19 校 高等学校 2/6 校 集計中 全校で実施 12 学校歯科健康診断の結果について 「わからない・覚えていない」者 の減少 小学生 24.9% (n=530) 中学生 30.4% (n=708) 高校生 25.6% (n=453) 集計中 小学生 13% 中学生 15% 高校生 13%
8 c)成人期(19~59 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 13 20 歳代における歯肉に炎症所見を有 する者の減少 42.7% (n=482) 45.3% (n=386) 25% D 14 40 歳代における進行した歯周炎を有 する者の減少 54.8% (n=42) 58.2% (n=390) 25% D 15 40 歳の未処置歯を有する者の割合 41.2% (n=17) 41.0% (n=188) 10% C 43.9 42.7 42.5 47.3 45.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <成人歯科健康診査> 20歳代における歯肉に炎症所見を有する者の割合 現状値 目標値 55.0 54.8 55.0 57.2 58.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診> 40歳代における進行した歯周炎を有する者の割合 現状値 目標値
9 <個別目標> ※35~44 歳で再算出した値 48.4 41.2 40.0 37.8 41.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診> 40歳の未処置歯を有する者の割合 現状値 目標値 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 16 40 歳で喪失歯のない者の増加 (35~44 歳で算出) 62.5% (n=16) ※(60.0%) (n=140) 67.7% (n=155) 75% B+ 17 喫煙と歯周病の関係について知ってい る者の増加 30.6% (n=867) 41.1% (n=1217) 50% B+ 18 50 歳で歯間部清掃用器具を使用する 者の増加(45~54 歳で算出) 30.8% (n=93) 53.2% (n=173) 55% A <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート> 60.0 67.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 40 歳で喪失歯のない者の 増加 目標値 30.8 53.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 50歳で歯間部清掃用器具 を使用する者の増加 目標値 30.6 41.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 喫煙と歯周病の関係につい て知っている者の増加 目標値
10
10.8%
25.7%
60.6%
2.9%
平成30年度
よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答枚方市歯周病検診を知っている者の割合
6.5%
16.8%
71.1%
5.6%
平成26年度
成人の喫煙率 <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>11 【これまでの主な取り組み】 ・平成 28 年 8 月より歯周病検診の対象者(35 歳~70 歳までの 5 歳刻みの者)に個別案内はがきを 送付しました。 歯周病検診の対象者数、受診者数、受診率 対象者数 受診者数 受診率 平成 24 年度 51,636 人 390 人 0.8% 平成 25 年度 53,782 人 384 人 0.7% 平成 26 年度 53,552 人 281 人 0.5% 平成 27 年度 52,080 人 183 人 0.4% 平成 28 年度 42,728 人 866 人 2.0% 平成 29 年度 42,610 人 1,429 人 3.4% ・歯周病検診を効果的に展開するために、歯周病検診において要精密検査と判定された者の追跡調査を 医療機関や受診者に行い、精密検査結果の把握を行いました。また、未受診者に対しては郵送にて医療 機関への受診勧奨を行いました。 ・喫煙と歯周病の関係について、禁煙サポート機関ガイドを配布し、啓発を行いました。 ・大学の健康フェアで歯科ブースを設け、職員と大学生に向けた歯と口の健康づくりに関して啓発を実 施しました。 ・「保健所つうしん<企業版>」に歯周病に関する記事を掲載しました。 ・ひらかた健康優良企業に登録している企業の協力のもとアンケートを実施しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 20 歳代における歯肉に炎症所見を有する者、40 歳代における進行した歯周炎を有する者は増加傾向 で、40 歳の未処置歯を有する者の割合に大きな変化はみられませんでした。一方、40 歳で喪失歯のな い者および 50 歳で歯間部清掃用器具を使用する者は増加していました。う蝕と歯周病は歯の喪失の主 原因であり、歯周病は糖尿病や動脈硬化などの全身疾患にも悪影響を与えるため、早期から予防するこ とが大切です。引き続き、成人歯科健康診査や歯周病検診において、う蝕や歯周病に関する情報提供、 ブラッシング指導、歯周病と全身疾患との関連について周知・啓発を実施していきます。 また、20 歳代・30 歳代の男性において、かかりつけ歯科医を有する者の割合は低く、30 歳代~60 歳代の男性において、喫煙率は高いため、今後、大学生や働く世代の特に男性に対しての啓発が必要と 考えられます。今後、周知方法を工夫し、成人期の歯科口腔保健の推進を図ります。 歯周病検診の受診率に関しては、個別通知の効果もあり向上しており、歯周病検診を知っている者の 割合も増加しています。今後も歯周病検診の個別通知を継続し、周知を図りつつ、受診率の向上を目指 します。
12 d)高齢期(60 歳~)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 19 60 歳で未処置歯を有する者の減少 (55~64 歳で算出) 61.3% (n=31) 33.1% (n=139) 10% B+ 20 60 歳代における進行した歯周炎を 有する者の減少 65.3% (n=95) 60.9% (n=350) 45% B- 51.2 61.3 33.3 41.9 33.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診> 60歳の未処置歯を有する者の割合 現状値 目標値 72.5 65.3 61.4 58.3 60.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診> 60歳代における進行した歯周炎を有する者の割合 現状値 目標値
13 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 21 60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する者 の増加(55~64 歳で算出) 70.2% (n=159) 69.4% (n=193) さらなる増加 ― 22 80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有する 者の増加(75~84 歳で算出) 45.4% (n=81) 47.6% (n=187) 50% B- 23 60 歳代における咀嚼良好者の増加 82.0% (n=205) 80.2% (n=227) さらなる増加 ― 24 60 歳で歯間部清掃用器具を使用する者 の割合の増加(55~64 歳で算出) 50.0% (n=159) 47.7% (n=193) 60% D <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>
45.4
47.6
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 80 歳で20歯以上の自分の歯を有する者の割合 目標値70.2
69.4
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 60歳で24歯以上の自分の歯を有 する者の割合82.0
80.2
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 60 歳代における咀嚼良好者50.0
47.7
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 60歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合 目標値 <枚方市民の歯と口腔に関するアンケート>14 【これまでの主な取り組み】 ・平成 28 年 8 月より歯周病検診の対象者(35 歳~70 歳までの 5 歳刻みの者)に個別案内はがきを 送付しました。 ・健康寿命の延伸を目指すため、歯科疾患の予防、口腔機能低下や誤嚥性肺炎等の予防を目的として、 75 歳以上及び 65 歳から 74 歳までの後期高齢者医療保険の被保険者を対象に、無料で後期高齢者歯 科健康診査を実施しました。高齢者の特性を踏まえた歯科健康診査であり、咬合の状態、舌機能、嚥下 機能、口腔乾燥といった口腔機能に関する項目についても評価を行いました。 後期高齢者歯科健康診査の対象者数、受診者数、受診率 対象者数 受診者数 受診率 平成 28 年度 45,381 人 494 人 1.1% 平成 29 年度 47,826 人 368 人 0.8% ・歯と口の健康づくりに関して、健康教室や地域の団体への出前教室を実施しました。 ・高齢者元気はつらつ健康づくり事業として、身近な地域で口腔機能向上のための健康講座を実施し、 介護予防の普及啓発を図りました。 ・枚方市健康・医療・福祉フェスティバルで 8020 達成者の表彰式や、歯の検診等を実施し、歯と口の 健康づくりの普及啓発を実施しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 60 歳で未処置歯を有する者の割合、60 歳代における進行した歯周炎を有する者の割合、80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有する者の割合は、策定時と比べて改善しています。3ページの「かかりつけ 歯科医を有する者の割合」のグラフより、60 歳代・70 歳代のかかりつけ歯科医を有する者の割合が 70%を越えていることが目標項目の改善の背景にあると考えられます。今後もかかりつけ歯科医を有 する者の割合が増加するよう、歯科医師会と連携し、さらなる啓発を行います。 一方、60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する者、60 歳代における咀嚼良好者に大きな変化はみら れず、60 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合は減少していました。歯の喪失により、咀嚼が困 難となると、誤嚥性肺炎や高齢期の低栄養を招き、ADL・QOL の低下に繋がります。歯間部清掃用器 具を用いて口腔ケアを行うことは、それらを予防するために個々がすぐにでも実施できる手段である ため、健康教室等にてさらに周知を図ると共に、高齢者に直接関わる機会のある歯科医師、包括支援 センター、健康づくりボランティア等、各種団体と連携し、普及啓発を実施します。
15 2)配慮を要する者の課題と取組 a)妊産婦の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 25 妊産婦歯科健康診査受診率の増加 25.9% (n=3160) 27.2% (n=2878) 35% B- 【これまでの主な取り組み】 ・母子健康手帳発行時に保健師が個別面談を実施し、妊産婦歯科健康診査の案内および妊産婦と歯周病 の関連についてのチラシを配布しました。 ・4 か月児健康診査の際に、乳児後期健康診査の案内とあわせて、妊産婦歯科健康診査に関するチラシ を配布しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 平成 29 年度の妊産婦歯科健康診査の受診率は増加傾向にありますが、まだまだ低い状況です。妊産 婦の口腔機能の低下は、母体だけでなく、子どもの健康にも影響を与えるため、妊産婦歯科健康診査の 受診率を向上し、妊産婦の口腔機能を維持することが重要です。今後、産科にポスターを掲示するなど、 妊産婦と歯周病の関連や胎児への影響についての知識の普及を行い、妊産婦歯科健康診査の受診率のさ らなる向上を目指します。 26.1 25.9 28.0 26.2 27.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <妊産婦歯科健康診査> 妊産婦歯科健康診査の受診率 現状値 目標値
16 b)障害者(児)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 26 障害者(児)入所施設での定期的な 歯科健康診査実施率の増加 60.0% (n=5) 100% (n=5) 100% A 【これまでの主な取り組み】 ・障害者支援施設、障害者入所・通所施設に入所・通所する障害者(児)に対して、障害者(児)施設 歯科健康診査を実施し、歯科健康診査やフッ素塗布、口腔衛生指導を実施しました。また、健診後に希 望のあった施設へ健康教育を実施しました。 障害者(児)施設歯科健康診査の実施実績 実施施設数 実施回数 実施者数 平成 28 年度 3 施設 5 回 44 人 平成 29 年度 21 施設 25 回 262 人 ・一般歯科診療所では治療が困難な障害者(児)を対象として、障害者(児)歯科診療を歯科医師会の 協力のもと継続して実施しました。 障害者(児)歯科診療の実施実績 【課題及び今後の取り組み方向】 全ての障害者(児)入所施設で定期的な歯科健康診査は実施されていました。今後、歯科サービスを 受けることが困難な者の口腔の健康の保持増進を図れるよう、施設における障害者(児)歯科健康診査 に関するニーズや現状の把握を行うと共に、定期的な歯科健康診査の機会や、口腔機能の維持・増進を 図る目的で、障害者(児)施設歯科健康診査を実施していきます。また、障害者(児)や施設職員等に 対する情報提供等を行い、施設が歯と口に関する取り組みを継続して実施できるよう支援します。 実施者数(延べ) 平成 27 年度 631 人 平成 28 年度 620 人 平成 29 年度 636 人
17 c)要介護者の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 【これまでの主な取り組み】 ・介護施設管理者に向けた歯と口に関する健康講座を開催しました。 ・地域ケア会議にて、歯科医師が専門的な立場から、地域への歯と口の健康づくりに関する情報提供を 実施しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科健康診査実施率は増加しています。歯科健康 診査を定期的に実施することにより、個々にあった口腔ケア方法の指導を受けることができ、誤嚥性肺 炎の予防や健康寿命の延伸につながる為、今後も、要介護者が定期的に歯科健康診査を受診できるよう、 歯科医師会と連携し、歯科健康診査の重要性を啓発します。また、介護施設職員に対して、歯と口の健 康に関して情報提供を行い、介護施設で歯と口の健康づくりへの取組みが継続してできるよう支援しま す。
31.8
39.1
0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成30年度 介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科健康診査実施率 目標値 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 27 介護老人福祉施設・介護老人保健施設で の定期的な歯科健康診査実施率の増加 31.8% (n=22) 39.1% (n=23) 50% B-18 d)有病者の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> ※目標値達成のため、目標値を 50%へ変更 【これまでの主な取り組み】 ・枚方市歯科口腔保健推進連絡会にて、糖尿病と歯周病の関係について周知・啓発方法を検討しました。 ・糖尿病教室(血糖コントロールセミナー)にて、歯周病簡易検査や歯科衛生士による指導を実施しま した。 ・歯周病および糖尿病の講演会を行い、歯周病と糖尿病の関係について啓発を行いました。 ・有病者の歯科口腔保健を推進するために求められている医科歯科連携をより効果的に実施できるよう、 平成 28 年度に病(医)院及び歯科医院にアンケート調査を実施し、歯と口に関する課題と現状を把握 しました。 【課題及び今後の取り組み方向】 糖尿病と歯周病の関係について知っている者の割合は増加しており、目標値を達成していました。知 識の普及に関する目標のひとつである「喫煙と歯周病の関係について知っている者の増加(項目番号 18)」 の目標値は 50%であるため、本項目の目標値を 50%へ変更します。今後、糖尿病と歯周病の関連を啓 発するリーフレットを、病(医)院、歯科医院、薬局などに設置し、さらなる啓発を実施します。 また、病(医)院及び歯科医院へのアンケート調査より、医師と歯科医師の連携に糖尿病連携手帳を 活用していくことが有効であると考えられたため、今後、医師会、歯科医師会と連携をし、糖尿病と歯 周病患者の医科歯科連携を図ります。 項目 番号 項目名 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 28 糖尿病と歯周病の関係について知って いる者の割合の増加 34.3% (n=867) 42.5% (n=1217) 40% (※50%) A