プレキャストPC素材で補強したコンクリート連続合
成はりに関する基礎的研究
著者
松本 進
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
20
ページ
101-107
別言語のタイトル
FUNDAMENTAL STUDY ON THE CONTINUOUS COMPOSITE
BEAM REINFORCED WITH PRECAST PC ELEMENTS
プレキャストPC素材で補強したコンクリート連続合
成はりに関する基礎的研究
著者
松本 進
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
20
ページ
101-107
別言語のタイトル
FUNDAMENTAL STUDY ON THE CONTINUOUS COMPOSITE
BEAM REINFORCED WITH PRECAST PC ELEMENTS
プレキャストPC素材で補強したコンクリート
連続合成はりに関する基礎的研究
松 本 進
(受理昭和53年5月31日) FUNDAMENTALSTUDYONTHECONTINUOUSCOMP⑪SITEBEAM R砥INFORCEDWITHPRECASTPCELEMENTS SusumuMATsuMoToI
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1 . 緒 言 近年,プレキャストコンクリート製品を利用したコ ンクリート構造物の活用にはめざましいものがある. 例えば,コンクリートブロックによる合成橋梁,プレ キャストJIS桁を使用した合成橋梁および大径プレ キャストPCパイルを用いた橋脚等が挙げられ,これ らのものはそれぞれに良好なる成果を収めている. プレキャストコンクリートの活用は上記に挙げたも のにとどまらず,さらに広汎なる利用が考えられるの であって,その一つとして筆者はプレキャストPC素 材を補強材として利用すると共に型枠材としても用い て,場所打ちコンクリートと接合した合成構造の開発 を行ってきた。この種のコンクリート合成構造に関す る一連の基礎的研究についてはその成果を既に数篇学 会に報告した通りであって,場合によってはこの種の コンクリート合成構造の方が通常の鉄筋コンクリート 構造やプレストレストコンクリート構造にくらべ,省 力化および急速化施工の可能性を明らかにした.')2)8)本研究は上記のプレキャストPC素材で補強した合
成構造の研究の延長上の一つとして連続合成はりの問 題一正・負のモーメントを同時に受けた場合の力学性状,中間支点におけるプレキャストPC素材の定着お
よび中間支点における沈下が不静定力に及ぼす影響等
の問題を取上げ,この種合成構造の力学的特性を明ら
かにするものである.2.使用材料および実験方法
2-1.使用材料 実験に使用したコンクリートは場所打コンクリート とプレキャストコンクリートの2種類である.場所打 コンクリートの圧縮強度および弾性係数は281kg/ cm2,2.24×105kg/cm2程度のものであり,プレキャス トコンクリートのそれぞれは500kg/cm2,2.7×105kg/ cm8程度のものである.これら両コンクリートの示方 配合を表-1に示す. 鉄筋コンクリートはりの主鉄筋には異形鉄筋を使用1800 90* 102 23.9 26.1 表 1 コ ン ク リ ー ト の 配 合 *プレキャストPC素材の有効プレストレスとした。 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 0 号 ( 1 9 7 8 )
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コ ン ク リ ー ト の 種 類 L L 麓 し,径13mm,降状点応力度3000kg/cm2のものであ った.また,プレストレス導入に使用した鋼材は降伏 点応力度13000kg/cm2程度の径7.4mmの異形PC鋼 線を用いた. 咽 骨 材 | 粗 骨 材 l A E 斉 成構造物と鉄筋コンクリート構造物の比較検討を次に 示す二つの考え方に立脚して行なった.なお,この場 合の計算結果を表-2に示す. (1)設計荷重作用時において,鉄筋コンクリート 構造物の主鉄筋に作用する引張応力度が許容 引張応力度以下となるようにし,また,合成 構造物の場合にはプレキャストPC素材に作 用する引張応力度が恰度有効プレストレスと なるように設計した. (2)終局時においては,RCはりも合成はりも曲 げ引張破壊を起すとして,両者の終局モーメ ントがほぼ同一となる様に設計した. 上記の仮定に従って計算した結果の詳細については 図-1に示したとおりであって,(a)合成連続はりおよ び(b)RC連続はりともにスパンが150cmの2スパ 場 所 打 ち コ ン ク リ ー ト 2 0 1 8 士 2ご駒三M2018土212士11368142116714701709110221564
表2設計曲げモーメント作用時の計算応力度等騨醗僻
醗鎚繋
ノ且L辿旦旦聖』 青 1800 。‐ 曹 画 − 0 ‐ 。ー ー ‐ − ・ D13 一 中間支承点 載 荷 点 供 試 体 の 種 類 計 算 引 張 破 壊 荷 重(t) 応 力 度 (kg/cm2) 許 容 引 張 応 力 度 (kg/cm2) 計算引張 応 力 度 (kg/cm2) 許 容 引 張 応 力 度 (kg/cm2) RCはり 合成はり 1782 1723 1800 1800 1601 90 ノ狸迫 Lb′鉦1BBL』E皿9k.歩
(Q)COMPOSITESTRUCTURE a 2-2.実験供試体 実験に使用した供試体は図-1に示す通りであって, (a)プレキャストPC素材で補強したコンクリート合 成連続はり(合成連続はり)と比較検討のための(b) 鉄筋コンクリート連続はり(RC連続はり)の2種類 であり,両者ともに2径間連続はりとなっている. 現在,鉄筋コンクリート構造物の設計は許容応力度 設計法で行なわれているが,プレキャストPC素材で 補強したこの種合成構造物の設計方法は確立されてい ない.この様な設計事‘情の中で本実験では,この種合↓
b 望坦旦u1巡旦'且入↓
人と10﹄ D13 ” 一 1800 4 H u P 【 1 L ーマ− 0 (b)REINFORCEDCONCRETESTRUCTURE 図−1実験体試体 0、
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1-170‐ _ 1 8 0 1 − 3 5 0 a ぞ 350 -180‐ 270brla−270 _180−1−.350 T●・ 3 5 0 1 1 8 0 _1701 一冗負△ 』 n R ▲ 令 F V U − 9 ‐ 〃 U U − 0 ー 曹曹ッ−V一ーマー。-=ーーU ● ① . ● 凸 一 一 一 一 a ■ ニ ニ ー、
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ン連続はりとなっている.合成はりの断面は1.5× 23.2cmの矩形断面であって,スパン中央断面では断 面引張側に5×15cmのプレキャストPC素材(プレ ストレス量90kg/cm2)を型枠兼補強材として配置し てあり,中間支点上の断面は通常の鉄筋コンクリート ばりと同様の構造となっている.また,中間支点上で は右スパンおよび左スパンの主鉄筋(ここではPC鋼 材)は単に突き合せただけとした.また,プレキャス トPC素材の定着としては素材を支点より外側に30 cm程度出し,その端部よりPC鋼材のみを多少取出 してナットとアンカープレートで場所打コンクリート に埋込んだものである. 2-3.実験方法 図−2は実験方法の概略を示したものである.荷重は 載荷フレームを通して行ない,2点集中荷重である. 両端支承の一端は線支承とし,片端は球面座つきの2 個のロードセルである.また,中間支承のものは球面 座つきの1個ロードセルとなっている.供試体の設置 に当っては水平となる様にセメントペーストを用いて 注意深く行なった. 載荷方法は4回の繰返し載荷であって,最初の3回 までは設計荷重まで載荷を行ない,4回目の載荷で破 壊に至らしめた.三
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図 − 2 実 験 方 法 ③TESTSPECIMEN ④LOADCELL ⑤DIALGAUGE 測定としては,ワイヤーストレインゲージにより主 鉄筋の歪およびコンクリート表面の歪を,ダイヤル ゲージ(1/100mm)で各支点のたわみを,ロードセル により支点反力の測定を各荷重段階毎に行なった.また,コンクリート表面に発生したひびわれの発達状況
も併せて観察・記録を行なった. 3.結果および考察 3−1.ひびわれ性状 本実験の場合,図一'に供試体の断面を示したように, 合成連続はりの中間支点における断面は基本的には RC連続はりと同一のものであると考えられるため, 中間支承近辺に存在する負の曲げモーメント領域に 生じる曲げひびわれは合成連続はりおよびRC連続は りとも余り変化がないものと考えられるが,一方スパ ン中央における正の曲げモーメント領域では合成連続 はりの断面下縁にはプレキャストPC素材が配置され ていてそのプレストレスにより,曲げひびわれの生じ 方はRC連続はりとは異なった様相になると考えられ る. 図−3は合成連続はりおよびRC連続はり表面に生じ た曲げひびわれの観察結果を示したものである.これ より,負の曲げモーメント領域における曲げひびわれ の生じ方は合成連続はりおよびRC連続はりとも同様 一すなわち,曲げひびわれの発生荷重,本数および間 隔等はほぼ相似していることが認められる.一方,正 の曲げモーメント領域における合成はりの曲げひびわ れについてRCはりとかなり異なる点は(')曲げひ びわれ発生荷重は素材に導入したプレストレスにより 合成はりの方が大きい.(2)引張側の場所コンクリー ト部に曲げひびわれが生じてもプレキャストPC素材 arabicfigure(t)ScaIelノ10 図 − 3 供 試 体 表 面 に 発 生 し た ひ び わ れ 一表 3 各 点 の 実 測 た わ み 104 には曲げひびわれが生じないことがある●および(3) 破壊時近辺においてプレキャストPC素材と場所打コ ンクリートとの接合面に水平方向のひびわれが一部生 じること等があげられる.その他,ひびわれの分布お よび本数等については合成はりおよびRCはりともに 余り遜色がないことが認められる. 以上のことから,合成連続はりの場合にはプレキャ スト素材にプレストレスを導入されているため設計荷 重作用時(荷重11t)に曲げひびわれを生じさせない 様に設計することが可能であり,したがってこの種合 成構造物の方が鋼材の腐食の観点からみれば,鉄筋コ ンクリート構造物に比べてかなり耐久的なものとする ことができ,また通常のプレストレストコンクリート 構造物に似た耐久性能を有させ得る可能性があると考 えられる. 図−4曲げモーメント分布の数例
〆
、
3-2.モーメント分布 一般に,不静定構造物においては不静定力をいかに 正しく求めるかが重要な問題となる.この様な不静定 力の算定に当っては弾性理論による線構造体として解 析されるのが通常である.実際の構造物は2次元もし くは3次元構造物であることが多く,この様な構造物 が弾性理論解によるものとは必ずしも一致しないこと が認められている.また,中間支点が何らかの原因で 不等沈下や弾性変形を起すような場合には上記の不静 定力はそれぞれに応じて変化してくることが考えられ る.この様な問題に対して,土木学会鉄筋コンクリー ト標準示方書ではある程度の対処がなされているが, 明確にはされていない所もあると考えられる.以上の 様なことから,ここでは曲げモーメント分布の観点か ら上記の問題に対して検討を行なった. 図−4は試験に際して支点に設置したロードセルから 反力を計算し〆この反力に基づいて曲げモーメント分 布の実測値を各荷重段階について示したものである. なお,図中には三連モーメント法により求めたモーメ 0.15 0.15 0.17 右 載 荷 点 頁 厄 … 河 ン卜分布の計算値を併せて示す・同図より,曲げモー メント分布について合成連続はりおよびRC連続はり 共に実測値と計算値との間にはかなり良い近似がみら れ,また全般的には次の様な傾向一すなわち(')負 の曲げモーメントの実測値はいずれの場合も計算値よ り小さい.(2)正の曲げモーメントの実測値はどの場 合にも計算値よりも大きい.(3)実測の曲げモーメン ト分布の性状は全体的正の曲げモーメントの方に移動 している.こと等が認められる.この様な傾向になる 原因としては前記した様に支点変位および線構造解析 がまず考えられる.特に,支点変位の影響については たわみの実測結果(表-3参照)が得られているので, この支点変位の影響を考慮に入れて弾性計算をしてみ ると,図-5に示した曲げモーメント分布図の一例にみ られるように,支点変位の影響により,正の曲げモー 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 0 号 ( 1 9 7 8 ) 0.21. 0.34 0.35 0.49 0.57 0.76 左 載 荷 点 | 中 間 支 承 点 0.09 0.17 0.10 荷 重 0.23 0.37 0.42ttt518
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RCはり│合成はり│RCはり│合成はり 0.07 0.12 0.20 *単位は、、松本:プレキャストPC素材で補強したコンクリ 105 クリートの塑性的性質の影響を受けて変形は大きくな り,荷重25tで破壊に至った.一方,RC連続はりの
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20 ク 〃 0 5 0 0 、 1 0 0 0 1 5 0 0 TENSILESTRAIN(xlO6) 図−6連続合成はりの載荷点における変形性状の=例 (Q)COMPOSmESTRUCTURE 3 − 3 . 変 形 性 状 図-6および図-7は合成連続はりの載荷点および中間 支 点 に お け る 荷 重 歪 の 実 測 値 の 一 例 を 実 線 で 示 し た も のである.なお,同図には破線で計算値をも併せて示 した.また,図-8および図-9はRC連続はりの載荷点 および中間支点の荷重一歪の実測値の一例を同様に示 したものである. 図−6より,合成連続はりの載荷点における歪性状を 詳細にみると,荷重が小さい範囲では変形性状は弾性 的であることが認められ,荷重5tにおいて,まず場 所打コンクリート部分に曲げひびわれが生じる.この 場合,プレキャストPC素材には未だ曲げひびわれは 生じていない.この曲げひびわれが生じたのち,一時 変形が大きくなり,荷重7tにおいて断面下縁に配置 されたプレキャストPC素材に曲げひびわれがわずか に生じる.なお,この曲げひびわれは図-3にも示して いるようにPC素材断面を全部横切るようなひびわれ ではなく,PC素材断面全面に曲げひびわれが生じる のは設計荷重11t程度のときである.設計荷重11tま での繰返し載荷を数回行なっても合成はりの変形性状 はかなり弾性的であり,しかも残留変形がかなり少な いことが認められる“設計荷重を超えると場所打コン/
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︵ご口迂○三 ト連続合成はりに関する基礎的研究 ( 図−5沈下を考慮に入れた曲げモーメ ン卜分布の一例 メントが2∼13%程度小さくたり,より実測値に合致 することが認められる.また,線構造解析による影響 については本実験では中間支点の幅が小さく,また支 点変位を考慮した計算値が実測値に88∼104%程度と ほぼ合致していることから考えて,本供試体に及ぼす その影響は極めて少ないものとなったと考えられる. ︵︾︶○江○二 TENSILESTRA1N(X106) 図−7連続合成はりの中間支点における変形性状の一 例 皿 里/ / / Z 106 ノ が生じた.その後荷重が増大するにつれて変形は大き くなりこの段階初期でコンクリートの塑性的性質の影 響がかなり認められる.設計荷重11t以下において数 回の繰返し載荷を受けた場合の変形性はかなり弾性的 であるが,処女載荷を受けた場合の残留変形がかなり 大きなものとなっていることが認められる.設計荷重 11t以上になると変形は徐々に大きくなり,荷重 19.85tで破壊に至った. 以上,載荷点下における合成連続はりおよびRC連 続はりの変形性状について述べたものであるが,この ことより,合成連続はりについて(1)プレキャスト PC素材の剛性を利用できるので,設計荷重下におけ る曲げ剛性を大きいものとすることが可能であり,曲 げ 変 形 も 極 め て 弾 性 的 な も の と す る こ と が で き る . (2)設計荷重下において,プレキャスト素材に曲げひ びわれが生じない様に設計することが可能であるので, 鋼材の腐食の:点から極めて耐久的となる.(3)図-6∼ 図−9中に示した計算値は実測値と良く合致しているこ とが認められ,このことより,プレキャストPC素材 を通常の鉄筋コンクリートはりの計算における鉄筋と 同様に取扱えば,その変形を弾性理論で表わすことが 十分に可能であること等の特徴が認められる.なお, 中間支点における変形性状は合成はりの場合もRCは りの場合も,それぞれの断面形状はRC構造となって いるので,図-7および図-9にもみられる様にほぼ同様 の変形性状を有していることが認められる. ノ 2 ○く○J XX TENSILESTRAlN(xlO s) 図−8連続RCはりの載荷点における変形’性状の一例 〃 20 /
識/
05 S'雲
ダ
︵︾︶○く○J 4 . 結 言 現在,プレキャストコンクリート製品を活用した土 木構造物は種々のものがあり,それぞれに良好な成果 を収めている.これから将来にわたってもプレスキャ ストコンクリート製品が土木建設業において担う役割 は増々重大なものになってくるものと考えられる. 本研究はプレキャストPC製品を活用する一つの方 法として場所打コンクリートとの合成構造を考えたも のであって,ここではプレキャストPC素材で補強し た合成連続はりの主として力学的特性について検討を 加えたものである.実験の数が少ないので確定的なこ とはいい難いが,実験の範囲から次のことがいえると 思われる. (1)プレキャストPC素材で補強した合成はりは 設計荷重下においては素材に曲げひびわれを 生じない様に設計することが可能であるので, ' / 夕 〃 〃 〃 / 00 '' 〃 ノ ノ グ ダ ダ ' ' 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 0 号 ( 1 9 7 8 ) ' ' ダ ダ 〃 〃 ノグ 〃 ノ ′ ′ ′ ′ / / / /〆
5 ' グ 〃 ' 0 5 0 0 1 0 0 0 1 5 0 0 TENSILESTRA1N(xlO6) 図−9連続RCはりの中間点における変形性状の一例 〃 〃 〃 〃 〃 グ 載荷点における歪性状は図-8をみる通りである.すた わち,荷重3tで場所打コンクリートに曲げひびわれ グ グ ① CrQckincdStinplqce concrete グ グ松 本 : プ レ キ ャ ス ト P C 素 材 で 補 強 し た コ ン ク リ ー ト 連 続 合 成 は り に 関 す る 基 礎 的 研 究 1 0 7 曲げ剛性が大きく取れ,復元特性に優れる. また,鋼材の腐食の点からは極めて耐久的と なる. (2)不静定構造物とした場合,支点の沈下や弾性 変形等が不静定モーメントに及ぼす影響はあ る程度考慮に入れる必要が認められる. 本研究は楯岡静夫氏(現熊本県庁勤務)に昭和52年度 卒論研究として取上げられた所に負うものが多く,研 究の実施に当っては徳永勝己氏(現南日本高圧コンク リートKK勤務)および前村政博技官に数多くの御協 力を賜った.ここに‘慎んで感謝の意を表します. 参 考 文 献 1 ) 松 本 進 : プ レ キ ャ ス ト P C 素 材 で 補 強 し た コ ン ク リ ー ト 合 成 構 造 の 力 学 的 特 性 に 関 す る 基 礎 研 究 土木学会論文報告集246号,1976年2月. 2)第2回異形鉄筋シンポジウム:土木学会コンクリ ートライブラリー,第14号,1965年12月. 3)大浜・小林:プレキャストコンクリート連続合成 はりの力学的挙動に関する研究,土木学会論文報 告集,第206号,1972年10月. 4)横道・岡田他4名:コンクリートにおけるプレキ ヤスト部材の活用,土木学会誌,Annual'74. 5)山口隆一:プレキヤストPC素材の接合に関する 基礎的研究,鹿児島大学工学部卒業論文,昭和51 年度. 6)岡田・神山:プレストレストコンクリートの設計, 国民科学社,1968年. 7)コンクリート標準示方書,土木学会. 8)プレストレストコンクリート設計施工指針,土木 学会,昭和36年度.