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次世代ライブラリ:0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)特集. ■. 次. 編集にあたって. 世. 代. から長尾スキームに基づいて電子化された資料群は, ついに 2014 年 1 月から日本国内の公共図書館や大 学図書館に向けて配信されるようになった.このよ うにすでに電子図書館というものは,半ば実現した. 岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド(株)). 状態にある. そこで,本号の特集では,電子図書館のより先に ある次世代の図書館のあり方を模索した.その結果. 本. 444. 号の特集タイトルから,2012 年の「電子書. が以降にお読みいただく,各記事とその書き手の顔. 籍の未来」特集(Vol.53 No.12)を思い出し. ぶれの選択となっている.なお,各記事は大きく. た方もいらっしゃるだろう.事実,本号の「次世代. 2 つの傾向を持つと考えている.. ライブラリ」特集は,「電子書籍の未来」特集の後. 吉本龍司による「カーリル─図書館のオープン. 編的な位置づけとして企画された.. データ化を促す仕組み─」,地藏真作による「リブ. 情報処理の分野で,図書館というと 2012 年の特. ライズ─すべての本棚を図書館に変える仕組み─」,. 集で紹介した国立国会図書館による大規模ディジタ. 大久保ゆうによる「クラウドソーシングを先取りし. ル化がまず連想されるだろう.本会の元会長でもあ. た青空文庫の軌跡─ボランティアによる電子ライブ. る長尾真氏が国立国会図書館長時代に提唱したこと. ラリ活動─」は,すでに日本国内で取り組まれ,世. 情報処理 Vol.55 No.5 May 2014.

(2) ラ. イ. ブ. ラ. リ. 界的に見てもインパクトのある次世代図書館を志向. さらそうだろう.しかし,本特集で紹介するように,. する試みを伝えるものである.. 次世代の図書館は「Web で読める」といった次元. そして,片岡真,香川朋子による「変わる大学図. にとどまらない広く深い可能性を秘めている.また,. 書館─九州大学附属図書館のシステムデザイン─」. 実空間の図書館においても,人々の関心を大きく集. では,情報処理分野の研究者にとって最も馴染みが. め,年間来場者数が 100 万名を超える図書館が続々. 深いと思われる大学図書館のイノベーションの現在. と登場し,さらには場としての図書館,知の広場と. を,また金成隆一による「MOOC と大学教育のイ. しての図書館の可能性が訴えられ,大学図書館では. ノベーション」では大学そのものの変革を,小林巌. ラーニングコモンズと呼ばれる協働学習空間の整備. 生による「文化芸術デジタルアーカイブの活用とオ. が進んでいる.このような社会の動静を 1 つの背. ープン化─次世代の文化機関像─」では図書館を含. 景として頭に入れつつ,本特集の各記事をお読みい. む多様な文化機関の将来を,それぞれ解き明かすも. ただくと,新たな研究・開発課題としての,次世代. のである.. 図書館の姿が目の前に広がってくるのではないだろ. 図書館,あるいは電子図書館という言葉からは,. うか.そう期待したい.. ディジタル化された資料を Web で閲覧できる仕組. (2014 年 3 月 10 日). みといった連想が一般的だろう.特に会誌や論文誌 を電子図書館として配信している本会の場合はなお. 情報処理 Vol.55 No.5 May 2014. 445.

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