• 検索結果がありません。

Prognostic impact of a single-nucleotide polymorphism (SNP) near the CTSO gene in hormone receptor-positive breast cancer patients(CTSO遺伝子近傍の一塩基多型がホルモン受容体陽性乳癌の予後に及ぼす影響)<内容の要旨及び審査結果の要旨>

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Prognostic impact of a single-nucleotide polymorphism (SNP) near the CTSO gene in hormone receptor-positive breast cancer patients(CTSO遺伝子近傍の一塩基多型がホルモン受容体陽性乳癌の予後に及ぼす影響)<内容の要旨及び審査結果の要旨>"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Nagoya City University Academic Repository

学 位 の 種 類 博士 (医学) 報 告 番 号 甲第1529号 学 位 記 番 号 第1100号 氏 名 波戸 ゆかり 授 与 年 月 日 平成 28 年 3 月 25 日 学位論文の題名

Prognostic impact of a single-nucleotide polymorphism (SNP) near the CTSO gene in hormone receptor-positive breast cancer patients. (CTSO 遺伝子近傍の一塩基多型がホルモン受容体陽性乳癌の予後に及ぼす 影響)

International Journal of Clinical Oncology vol.20 No.5 October 2015

論文審査担当者 主査: 高橋 智

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 乳癌は女性の代表的な悪性疾患であり、乳癌による死亡数は近年増加傾向にある。乳癌の約80% においてエストロゲン・レセプター(ER)の過剰発現が認められるが、これら ER 陽性乳癌は、 エストロゲン依存性の増殖を示すためホルモン治療が有効である。乳癌ホルモン治療薬として選 択的エストロゲン受容体作用物質(selective ER modulator:SERM)は古くから使用されてい る代表的な抗エストロゲン剤であり、SERM の中でもタモキシフェンは、術後 5 年間のアジュバ ント療法によりER 陽性乳癌の再発率を約 40%低減させることが知られている。また健常人女性 を対象としてSERM の 5 年間予防的投与の臨床試験が実施され、乳癌発症を 50%低下させるこ とが報告された。最近、この試験に登録された症例に対しゲノムワイド関連解析を行った結果、 ZNF423 遺伝子内の一塩基多型(SNP)(rs8060157)と CTSO遺伝子近傍のSNP(rs10030044)が乳 癌発症リスク低減に関与していることが報告された。そこで、ホルモン受容体(HR)陽性原発性乳 癌における術後ホルモン療法の再発抑制効果に、上述したSNP が関連しているのではないかとの 仮説のもと本研究を計画した。まず、1983~2003 年の間に当院にて手術を施行した原発性乳癌 586 例の乳癌組織から DNA を抽出し、TaqMan® SNP Genotyping Assays を用いて SNP 解析を 行った。全乳癌症例(n=572 例)において、CTSO rs10030044 SNP variant type (VT)群は wild type (WT)群と比較し、全生存期間(OS)、無病生存期間(DFS)ともに予後不良であった(OS: P=0.017、DFS: P=0.055)。さらに術後ホルモン療法を行った HR 陽性乳癌(n=335 例)ついて も検討したところ、CTSO rs10030044 SNP VT 群は WT 群と比較し、OS、DFS ともに予後不良 であった(OS: P=0.0001、DFS:P=0.005)。また、多変量解析においてもCTSO rs10030044 SNP VT は再発高リスク因子であった(OS: RR = 2.71; 95%CI, 1.64 to 4.37)。一方で、HR 陰性乳癌 (n=129 例)においては、これらの SNP と予後との間に相関は認めなかった。また、ZNF423 遺伝子内のSNP rs8060157 は、予後との間に相関は認めなかった。次に乳癌リスクと関連する遺 伝子として BRCA1 遺伝子に注目し、RNA 抽出可能であった 290 例について TaqMan® Gene Expression assays を用いてリアルタイム PCR により BRCA1 mRNA 発現を解析し、SNP と

BRCA1 mRNA 発現の関係について検討した。術後ホルモン療法を行った HR 陽性乳癌のCTSO

rs10030044 SNP とBRCA1 mRNA 発現に有意な相関は認められなかった。本研究により、術後 ホルモン療法を行ったHR 陽性乳癌においてCTSO rs10030044 SNP VT は予後不良因子である と示唆されたが、真に意義があるかはvalidation study が必要である。現在、HR 陽性原発性乳 癌の再発リスク評価にOncotype DX という multi-gene assays が使用されているが、この assays 中の21 遺伝子にCTSO SNP は含まれていない。今後、追加項目としてCTSO SNP を加えるこ とが可能かもしれない。

(3)

論文審査の結果の要旨 【発表の概略】乳癌は女性の代表的な悪性疾患であり、乳癌による死亡数は近年増加傾向にあ る。乳癌の約 80%においてエストロゲン・レセプター(ER)の過剰発現が認められるが、これら ER 陽性乳癌は、エストロゲン依存性の増殖を示すためホルモン治療が有効である。乳癌ホルモン 治療薬として選択的エストロゲン受容体作用物質(selective ER modulator:SERM)は古くから 使用されている代表的な抗エストロゲン剤であり、SERM の中でもタモキシフェンは、術後 5 年間 のアジュバント療法により ER 陽性乳癌の再発率を約 40%低減させることが知られている。また健 常人女性を対象として SERM の 5 年間予防的投与の臨床試験が実施され、乳癌発症を 50%低下させ ることが報告された。最近、この試験に登録された症例に対しゲノムワイド関連解析(GWAS)を行 った結果、ZNF423遺伝子内の一塩基多型(SNP)(rs8060157)とCTSO遺伝子近傍の SNP(rs10030044) が乳癌発症リスク低減に関与していることが報告された。そこで、ホルモン受容体(HR)陽性原発 性乳癌における術後ホルモン療法の再発抑制効果に、上述した SNP が関連しているのではないか との仮説のもと本研究を計画した。まず、1983~2003 年の間に当院にて手術を施行した原発性乳 癌 586 例の乳癌組織から DNA を抽出し、TaqMan® SNP Genotyping Assays を用いて SNP 解析を行 った。全乳癌症例(n=572 例)において、CTSO rs10030044 SNP variant type (VT)群は wild type (WT)群と比較し、全生存期間(OS)、無病生存期間(DFS)ともに予後不良であった(OS: P=0.017、DFS: P=0.055)。さらに術後ホルモン療法を行った HR 陽性乳癌(n=335 例)ついても 検討したところ、CTSO rs10030044 SNP VT 群は WT 群と比較し、OS、DFS ともに予後不良であった (OS: P=0.0001、DFS: P=0.005)。また、多変量解析においてもCTSO rs10030044 SNP VT は再発 高リスク因子であった(OS: RR = 2.71; 95%CI, 1.64 to 4.37)。一方で、HR 陰性乳癌(n=129 例)においては、これらの SNP と予後との間に相関は認めなかった。また、ZNF423遺伝子内の SNP rs8060157 は、予後との間に相関は認めなかった。次に乳癌リスクと関連する遺伝子として

BRCA1遺伝子に注目し、RNA 抽出可能であった 290 例について TaqMan® Gene Expression assays

を用いてリアルタイム PCR によりBRCA1 mRNA 発現を解析し、SNP とBRCA1 mRNA 発現の関係につ いて検討した。術後ホルモン療法を行った HR 陽性乳癌のCTSO rs10030044 SNP とBRCA1 mRNA 発 現に有意な相関は認められなかった。 【審議の内容】主査の高橋から、乳癌のタモキシフェン治療抵抗性獲得メカニズムにはどのよ うな機序が知られているのか、また、それらの機序に対して今回の CTSO genotype による影響 がどのように関わっていると考えられるのかなど 11 項目、第一副査の近藤教授からは、GWAS の 利点、欠点など知っている事項について、CTSO と発がんとの関連性についてなど 9 項目、さら に第二副査の中西教授からは乳癌外科治療および化学・内分泌療法の最近の進歩についての質 問があった。これらの質問に対して申請者から適切な回答が得られ、学位論文の内容を十分に 理解していると判断した。本研究は、CTSO 遺伝子近傍の rs10030044 SNP における GG genotype が ER 陽性乳癌における全生存期間、無病生存期間の両者において独立した予後不良因子である 事を明らかにしたものであり、これらの新しい知見を報告している本論文の筆頭著者は博士 (医学)の学位を授与するに相応しいと判定した。 論文審査担当者 主査 高橋 智 副査 近藤 豊、中西 良一

参照

関連したドキュメント

膵管内乳頭粘液性腺癌、非浸潤性 Intraductal papillary mucinous carcinoma(IPMC), noninvasive 8453/2 膵管内乳頭粘液性腺癌、浸潤性 Intraductal papillary mucinous

保育所保育指針解説第⚒章保育の内容-⚑ 乳児保育に関わるねらい及び内容-⑵ねら

採取容器(添加物),採取量 検査(受入)不可基準 検査の性能仕様や結果の解釈に 重大な影響を与える要因. 紫色ゴムキャップ (EDTA-2K)

不能なⅢB 期 / Ⅳ期又は再発の非小細胞肺癌患 者( EGFR 遺伝子変異又は ALK 融合遺伝子陽性 の患者ではそれぞれ EGFR チロシンキナーゼ

・ 教育、文化、コミュニケーション、など、具体的に形のない、容易に形骸化する対 策ではなく、⑤のように、システム的に機械的に防止できる設備が必要。.. 質問 質問内容