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学生ボランティア活動に関する考察~学生の教育的学びを読み解く~

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学生ボランティア活動に関する考察

- 学生の「教育的学び」を読み解くために -

谷   哲 弥

 はじめに

 教員養成課程の学生は、所属する大学が教職課程に開設した選択科目の中か ら、「初等教育実践論」等の名称を持つ講義を選択し、学生ボランティア活動 に参加する機会を得る。それは、教育現場の教員による講義を聴講し、学生ボ ランティア活動経験を積み重ねながら、教育現場での経験をテーマに即して、 報告しあい、共有しあっている。このような活動を通して、教育現場にて見聞 したことを土台とし、教員志望の意志を高めている。  「学生ボランティア活動」は、本稿に於いて「京都市の学校や幼稚園」にお ける「学生のボランティア活動」を指している為、「学校ボランティア活動」 と呼ぶこととする。

 第1章 課題意識

   背景と課題意識  4年間の大学生活における教育現場での経験には、教育実習、インターンシッ プ、学生ボランティア活動に加えて、都道府県教育委員会等が独自に開設する 「教師塾」における教育現場体験がある。  それぞれの特徴は後述するとして、学校ボランティア活動に参加することで、 学生は、どんな経験を得ることのできるのか、何を学び取り、現場の教育活動 に対してどのような見方・心情を持つのだろうか。  本稿では、学生が学校におけるボランティア活動から教育現場で見聞きした ことを、事後レポートを通して知ると共にそれらを吟味し、学校ボランティア 活動の持つ教育的学びを明確にできないか、考察を深める。

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学生ボランティア活動に関する考察 76

 第2章 目的と方法 及び 学生の行う教育的直接体験

 研究の目的と方法  京都市A大学の教員養成課程において開設されている 2017 年度「初等教育 実践Ⅰ(前期)」および 2017 年度「初等教育実践Ⅱ(後期)」を受講し、学校 ボランティア活動を体験した学生の作成したまとめのレポートを分析すること とした。  具体的には、受講生 44 人の学生が作成したレポート本文を対象に、(1) 全体 的なテキスト分析を行い、(2) 記述に見られる事実から、教育的タクトの要素を 読み取り、学生一人一人の教育的学びの抽出を試みる。(担当教員から本研究 への深い理解のもと、提供された学生の事後レポートを研究対象とする。)  また、同市A大学入学後、教員養成課程に所属すし、学校ボランティア活動 への参加経験をもつ学生 77 名に対して、2020 年 8 月から 9 月にかけて、「学校 ボランティアに関するアンケート」を実施して、45 名(58.4%)からの回答を 得たため、合わせて報告を行う。  この結果得られた教育的学びを将来の教員としての資質・能力の土台になる ものと位置づけ、大学教員による意図な学生へのフィードバックが実施されれ ば、学生が自らのボランティア活動の価値を理解し、今後の学校ボランティア 活動への問題意識と参加意欲を高揚させることが期待される。そして、教育実 習で得られる学びへの期待感を高めることにつながるものと考えられる。

 学生の行う教育的直接体験の特徴

 - 教育実習、インターンシップ、教師塾、学生ボランティア活動 -

(1)教育実習  教育実習は、教育実地研究として、原則必修で学生に4週間の現場体験を求 める。教育学部教員養成課程において、「教育の実際に触れ、その実践を通して、 教育に関するあらゆる理論、教科の知識、幼児・児童・生徒の理解等を、経験 体系として組織化する課程」であり、「教職教養を含めた大学教育全体の総合 的実践であるとともに、教育精神を体得し、教育における研究問題を発見し、

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 77 教育技術を錬磨する創造的生活体験の場」であるとされる。(国立大学法人上 越教育大学) (2)インターンシップ  インターンシップは、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連 した就業体験を行うこと」として幅広くとらえられている。そして、大学等及 び学生にとっての意義としては、次の5点が示されている。 ①キャリア教育・専門教育を推進する ②アカデミックな教育研究と社会での実地の体験を結び付け、大学等におけ る教育内容・方法の改善・充実につながり、学生の新たな学習意欲を喚起 する契機となることも期待できる ③学生が自己の職業適性や将来設計について考える機会となる ④実務経験によって自主性・独創性のある人材の育成 ⑤企業等の現場にて、高度な知識・技術に触れながら実務能力を高めること で、社会人として必要な能力を高め、自主的に考え行動できる人材の育成 にもつながる。  また、大学へは、大学の教育活動にインターンシップを組み込むことによる メリットを示し、教育目的の明確化を図ると共に、実施体制の整備を促してい る。  受け入れる企業には、「社会・地域・産業界等の要請を踏まえ、将来の社会・ 地域・産業界等を支える人材を産学連携による人材育成の観点から推進するも の」と明記し、6点にわたる留意事項を示している。(「インターンシップの推 進に当たっての基本的考え方」)  ある都道府県では、教職を目指す学生のサポートとして、公立小・中学校に おいて、授業、HR活動、学校行事、部活動など様々な学校教育活動を通して 演習を受けることができる制度を設けている。担当の教員が配置され、教育実 習よりも長期間であることが特徴となっている。   (3)教師塾  教師塾は、教員養成塾や教員養成講座等の名称で示される「塾」である。具 体的な取組は、総合的な教師力向上のための調査研究事業の1つとして、文部

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学生ボランティア活動に関する考察 78 科学省への報告書から読み取ることができる。一例として、B市教師塾の活動 報告書の一部を次に紹介する。 教師塾の目的  高い志と情熱・行動力に溢れる塾生に対して,大学で身に付けた専 門的知識を基盤として,本市の教員の熱意溢れる取組や本市教育の理 念,市民ぐるみの教育実践に直接触れる機会を提供し,教師として求 められている資質や実践的指導力に磨きをかける。 教師塾の状況 * 対象とする学校種・職種:小・中・高・特別支援学校の教諭,養護教諭, 栄養教諭 * 定員:300名 * 受講者の募集方法:入塾願書の選考 * 実施期間:10月~翌年6月 * プログラムの内容:カリキュラムの4つの柱 ①  B市教育学講座 10月~3月の間に全10回 いずれも平日夜間に補講実施/「教育実践特別公開講座」全6回 ② B市立学校実地研修 10日間 ③ 授業実践講座 4月~5月の間に全2回 ④ フィールドワーク 3会場以上を選択  * 教員採用選考試験との関連  B市立学校教員採用選考試験での受験免除制度は設けていないが, 教師塾をきっかけに,他府県出身者がB市の教員を志望する場合もあ る。平成29年度B市立学校教員採用選考試験は,直近の卒塾生(第 10期生)の約50%が受験し,内定者の約3割を第1期から含めた 卒塾生が占めている。 (以上、B市報告書より引用)  教員養成課程を置く大学に対しては、教育委員会や学校現場から「即戦力」

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 79 を求められる状況がある。一方で、教育委員会は、「即戦力」のある教員を確 保するために「教師塾」を実施している。最近では修了生に対し採用選考での 優遇措置を行っているところもある。 これは、一種の青田買いとも見られている。実際に、塾生たちの一部には教員 採用に有利だろうという功利主義的な考えがあることは否めないようだが、し かし、参加している学生の大半が大学での講義では得られないことを学べてい ると満足していることには注意を払いたい。(「教師塾」の提起するものは何か) (4)学校ボランティア活動  A大学の学校ボランティア活動の契機となる講義のシラバスには、15 回の講 義中、第1回から第 4 回において、ゲスト講師である現場教員から、授業・特 別活動・学校行事等の講義を聴き、レポートを作成することで、ボランティア 活動参加の準備を行う。この後、第 5 回~第 14 回までの週1回、約 10 回程度 の学校ボランティア活動について、学生が現場の担当教員と直接連絡を取り合 い、学生の講義履修状況等、その他必要なことを配慮して、現場の教員と準備 を進める。具体的には、計画された学校ボランティア予定日に、学校を訪問し、 担当の教員からの指示を受け、学級に配置され、授業を進める担任の学習活動 を補助することや、個別の指導援助が必要な児童への直接的な働きかけを担う ことが多い。時には、緊急的な対応を迫られることや、学校行事等引率補助と いった宿泊を伴う活動にも参加することがある。  第 15 回(最終回)講義においては、学校ボランティア活動で得られた現場 経験を、大学教員のファシリテーション等により、振り返りを行う。学生間の 情報交換は、互いの経験を共有し合い、学びを広く確認できる場となる。 シラバス内容の概要(2017 年度 前期及び後期) 初等○○○実践論Ⅰ(前期)・同Ⅱ(後期)/単位数 2 /形式 講義  授業テーマ「学校における教育実践とは何か」  授業概要 ・授業計画 小学校の教育実践に対して、講義・学校ボランティア体験・体験発表を 通して多面的にアプローチする。まずは、現職教員をゲスト講師に迎え、

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学生ボランティア活動に関する考察 80 授業・特別活動・学校行事などの実際について講義を聴き、レポートを 作成する。次に、受講者全員が小学校にて学校ボランティアとして活動 後、各自のボランティア体験を発表する。そして各自の体験談を検討し、 授業へのフィードバックを図る。  学習到達目標 ・授業・特別活動・学校行事などの現状を知り、レポートを作成する。 ・学校ボランティアとして活動後、各自のボランティア体験を発表する。 ・受講生の体験談を検討し、実践的なスキルとして授業にフィードバッ クする。    以上、4つの経験の場は、計画的組織的で職業意識を高めるものである。そ の中で、学校ボランティア活動は他の経験と比べて、指導者の関与が比較的少 なく、学生は子ども達と直接対面する場が多い。故に予測しにくい場面に出会 う経験が多いと考えられる。そこから学べる事柄も様々なため、学生が持ち寄 る経験は、教職の専門性を研くための好材料となる。

 第3章 事後レポートの分析と結果

(1)全体的なテキスト分析と結果  44 枚のレポートは手書きであるため、原文のまま、活字に書き換え、テキス トマイニングを行った。分析には、ユーザーローカル テキストマイニングツー ル( https://textmining.userlocal.jp/ )を用いた。   この方法により、ワードクラウド・単語出現頻度・共起キーワード等の分析 結果を得た。( 出現頻度には、一般的に TF-IDF 法という統計処理による重み 付けが結果に反映された )  ワードクラウド(図-1)では、「ボランティア活動」が大きく示された。 つまり、出現頻度、スコアとも、最大であることが示された。続いて、大きく 示された言葉は、「子ども達」「学ぶ」となり、以下、「児童」「小学校」「授業」「先 生」「教師」という結果となった。

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 81 図-1  分析対象のレポートには、「ボランティア活動」と「ボランティア」が混在 使用されているケースが多く見られたため、「ボランティア活動」に統一した。  しかし、「子ども達」と「子ども」や、「先生」と「教員」・「教師」・「担任」等、 微妙なニュアンスの違いが含まれているものと見られたため、それぞれの言葉 の使用を尊重し、原文のまま取り扱うこととした。  単語出現頻度から、全文に見られた3つの品詞(名詞・動詞・形容詞)合計は、 4,100 語であった。この頻度を品詞毎に 20 位まで集計したものが、表-1である。 頻度の右欄に、上位のスコアを示した。これにより、学校ボランティア活動に 関するレポートとしての特徴が読み取れ、学生がボランティア活動の状況をど う表現したのか推測することができる。 校ボランティア活動は他の経験と比べて、指導者の関与が比較的少なく、学生は子ども達 と直接対面する場が多い。故に予測しにくい場面に出会う経験が多いと考えられる。そこ から学べる事柄も様々なため、学生が持ち寄る経験は、教職の専門性を研くための好材料 となる。 第3章 事後レポートの分析と結果 (1)全体的なテキスト分析と結果 44 枚のレポートは手書きであるため、原文のまま、活字に書き換え、テキストマイニン グ を 行 っ た 。 分 析 に は 、ユ ー ザ ー ロ ー カ ル テ キ ス ト マ イ ニ ン グ ツ ー ル ( https://textmining.userlocal.jp/ )を用いた。 この方法により、ワードクラウド・単語出現頻度・共起キーワード等の分析結果を得た。 (出現頻度には、一般的に TF-IDF 法という統計処理による重み付けが結果に反映された) ワードクラウド(図-1)では、「ボランティア活動」が大きく示された。つまり、出現 頻度、スコアとも、最大であることが示された。続いて、大きく示された言葉は、「子ども 達」「学ぶ」となり、以下、「児童」「小学校」「授業」「先生」「教師」という結果となった。

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学生ボランティア活動に関する考察 82 表-1  単語出現頻度・スコアに関して  【名詞】は、全体で 2,443 語集計され、上位 20 位までで 852 語(35%)を占 めていることが分かる。単語出現頻度の第 1 位は、「ボランティア活動」、次い で「先生」、それから「子ども達」「子ども」が高い値を示した。スコアの第 1 位が「ボランティア活動」、第 2 位が「子ども達」、第 3 位が「児童」であった。  【動詞】は、全体で 1,406 語集計され、上位 20 位までで 727 語(52%)を占 めていることが分かる。単語出現頻度の第 1 位は、「思う」、僅差で第2位に「で きる」、第 3 位が「学ぶ」となった。スコアの第1位に「学ぶ」が圧倒的な値 を示した。続いて、第 2 位が「関わる」、第 3 位が「できる」であった。  【形容詞】は、全体で 251 語集計され、上位 20 位までで 212 語(84%)を占 めていることが分かる。出現した言葉の値には大きな差が見られない。単語出 現頻度の第 1 位は、「良い」、第 2 位が「多い」、第 3 位が「すごい」であった。 スコアは、20 位までの単語では、第 1 位が、「難しい」がとなっているが、頻 度が 21 位以下で、第 22 位に「接しやすい(8.29)」、第 25 位に「~が、わきや すい(5.10)」、第 26 位に「答えにくい(3.03)」という結果が見られた。  共起キーワードによる分析結果(図-2)から、「ボランティア活動」「先生」 図-1 分析対象のレポートには、「ボランティア活動」と「ボランティア」が混在使用されてい るケースが多く見られたため、「ボランティア活動」に統一した。 しかし、「子ども達」と「子ども」や、「先生」と「教員」・「教師」・「担任」等、微妙な ニュアンスの違いが含まれているものと見られたため、それぞれの言葉の使用を尊重し、 原文のまま取り扱うこととした。 単語出現頻度から、全文に見られた3つの品詞(名詞・動詞・形容詞)合計は、4,100 語であった。この頻度を品詞毎に 20 位まで集計したものが、表-1である。頻度の右欄に、 上位のスコアを示した。これにより、学校ボランティア活動に関するレポートとしての特 徴が読み取れ、学生がボランティア活動の状況をどう表現したのか推測することができる。 表-1 名詞 頻度 スコア 動詞 頻度 スコア 形容詞 頻度 スコア 1 ボランティア活動 129 1122.86 思う 110 良い 35 1.65 2 先生 127 92.99 できる 101 12.50 多い 22 1.39 3 子ども達 72 398.01 学ぶ 63 111.77 すごい 22 1.08 4 子ども 70 115.79 くれる 48 楽しい 19 0.84 5 授業 56 行く 45 いい 18 6 小学校 47 感じる 38 難しい 16 2.01 7 児童 45 206.05 いく 32 嬉しい 14 8 クラス 45 関わる 27 18.69 よい 11 9 今回 34 考える 27 強い 8 1 0 指導 29 言う 27 ほしい 7 1 1 経験 28 入る 26 厳しい 6 1 2 1人 28 しまう 25 うれしい 6 1 3 注意 23 分かる 24 優しい 5 1 4 活動 21 聞く 23 大きい 4 1 5 大切 20 教える 20 悪い 4 1 6 担任 17 遊ぶ 19 わかりやすい 3 1 7 教師 16 わかる 19 危ない 3 1 8 幼稚園 16 行う 18 忙しい 3 1 9 対応 16 違う 18 少ない 3 2 0 学級 13 話す 17 うまい 3 小計 852 727 212 35% 52% 84% 2443 1406 251 品詞別出現総数 対品詞別総数比

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 83 「思う」「できる」が大きな円で示され、出現数が多いことが伺われる。続いて、「子 ども達」「学ぶ」「授業」が少し小さな円で示され、出現数が少ないことを示し ている。   また、出現パターンのつながりの規模を見ると、多くのワードが絡み合った 【A】、中規模の【B】【C】、少数ワードのつながりである【D】【E】【F】の 6つのグループに着目できる。 図-2  【A】では「ボランティア活動」「思う」「できる」を中心としたネットワー クが示されている。例えば、「ボランティア活動ができて、良い経験ができる」 や「今回のボランティア活動で学ぶことができた」と読み取ることができる。  【B】では、「先生や子ども達が(学生を)学級に受け入れてくれ、うれしい」 と読み取ることができる。  【C】では、「授業の中に、(学生が)児童にわからないことを教える場面で、 わかりやすく、教えることが難しい」と読み取ることができる。 図-2 【A】では「ボランティア活動」「思う」「できる」を中心としたネットワークが示され ている。例えば、「ボランティア活動ができて、良い経験ができる」や「今回のボランティ ア活動で学ぶことができた」と読み取ることができる。 【B】では、「先生や子ども達が(学生を)学級に受け入れてくれ、うれしい」と読み取 ることができる。 【C】では、「授業の中に、(学生が)児童にわからないことを教える場面で、わかりや すく、教えることが難しい」と読み取ることができる。 【D】では、「楽しい活動」をたくさん見ることが出来たと読み取ることができる。 【E】では、「幼稚園では、優しい雰囲気であるが、厳しく教える先生の姿と出会った」 と読み取ることができる。 【F】では、「児童一人一人に対応したり、指導したりする仕方が参考になった」と読み

E

F

D

C

B

A

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学生ボランティア活動に関する考察 84  【D】では、「楽しい活動」をたくさん見ることが出来たと読み取ることがで きる。  【E】では、「幼稚園では、優しい雰囲気であるが、厳しく教える先生の姿と 出会った」と読み取ることができる。  【F】では、「児童一人一人に対応したり、指導したりする仕方が参考になった」 と読み取ることができる。  以上、3つの分析から、学校ボランティア活動に参加した学生の事後レポー トには、生の教育現場で見聞したこと、自らの肌で感じたこと、目の前の教員 の姿に自らの姿を重ねて想像されたと思われる事柄が示されているといえる。 (2)記述の読み取りによる分析と結果  教員志望の学生が在学中に、教育現場を体験することは、教職に対する職業 意識の変化や、「先生」と呼ばれる体験が「教職的アイデンティティ」の形成 の契機になると指摘されている。(原、芦原、2006)  学生は、学校ボランティア活動を通して、教員と同じ目線で、子ども達と関 わるため、目の前で行われている教育活動を自らの学びにしようと、意識・無 意識に自らの感覚に取り込もうとする。つまり目の前の教員が行う教育活動を 恰も自らが行っているような感覚でとらえながら、しかし、そのようにはなか なかできないという思いで、その現場に立ち会っているといえる。  教員志望の学生にとって、教育現場体験は、大変刺激的なものであり、近い 将来、現場の教員の一人として働くという意識を高めてくれる側面があるが、 一方で、子どもをどのような存在として捉えて、どのような教育方法で、ある いは、どのような能力を持ってすれば、現場の教員のように振る舞えるのか考 えさせられる側面もある。  すなわち、教育現場体験によって、目の前の現象や問題に対して、教員が即 座に行う臨機応変の判断・決定・対応といった一連の働き、換言すれば、子ど もにとってよりよいもの(善)を導くという才能の一端を目の当たりにしたと いうことができる。    教育学において、近代教育の父と称されるヘルバルト(J.F.H erbart,

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 85 1776-1841)は、この才能を「タクト」と称し、教育の理論と実践を統合する役 割を持つ中間項と位置づけた。教育的タクト(padagogical Takt)という用語 を用い、教師が身に付けるべき最高の資質とした。  教員養成課程の学生は、大学で教育学を学び、教育実習等、教育現場での経 験を積み重ねて、教員としての資質・能力を高めていく。また、本稿で検討し ている学校ボランティア活動体験が、大学の学びと教育現場での実践をつなぐ 機会となるよう、教育的タクトという視点で見ていくことは望ましいと考えら れる。  村井 (2014.2015) は、ヴァン=マーネンが『最初の教育学講義』(1802)にて 定式化した教育的タクトの構成要素を以下のように述べている。 第1要素 教育的敏感さ  子どもの内的思考、理解、感情、欲求を、その身振りや顔つき、表現、 ボディランゲージといった間接的な手がかりから解釈する敏感さ。 第2要素 教育的な感覚  教育的な敏感さによって、解釈した子どもの内面が、具体的な状況 において、どのような意味を持つかを理解することを可能にする。 第3要素 教育的判断  その場その場における子どもとの適切な距離の取り方を判断するた めのバランス感覚。 第4要素 教育的行為  どのような行為が正しいのか、善いかを即座に感知する能力で、活 動的な倫理的直感によって特徴付けられる。  学校ボランティア活動についてのレポートを、「学校ボランティア活動体験 のまとめ」として読むのではなく、「1 本 1 本のレポートの中から、教育的タク トを構成する 4 つの要素を拾い出す」という視点で扱えば、彼らの得た学びを、

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学生ボランティア活動に関する考察 86 将来の教員としての資質につなぐことができると考えられる。  すなわち、学生が、学校でのボランティア活動の中で、どのような状況で児 童や学級担任の指導と出会い、どのようなことを考え、感じ、行動したのか、 結果として、教職に対する意識にどのような変化が見られたのか等、レポート の文脈に沿って、読み取り分析を行うことが大切である。(レポート本文から、 4つの要素を、部分抽出して表記する。後付の括弧付きの数字はレポートに付 した通し番号である。)  まず、4つの要素を意識しながら、学生提出の事後レポート (44 本 ) を読み、 要素の内容に即したと思われる表現箇所とその集計結果を表-2に示した。 表-2  次に、上記の4つの要素毎にレポートから抽出した表現を示す。 第 1 要素  教育的敏感さ-子どもの様子を感じ取る感覚についての記述が見られる例 『…去年から回数を積んで少しずつ「この子はこういう子なんだな」というこ とを感じることが多くなってきた。これからも、…1人1人のニーズに合った 対応をしていけるように…』-(10 番) 『…先生が援助することなどを変えておられたので、子ども達の様子を見極め ることが大切だと学び、…』-(20 番) 『…ひとつの遊びをとってみても、友達との協力の有無や集中して遊ぶことの できる時間、体の動かし方などに大きな差があり…』- (32 番) の括弧付きの数字はレポートに付した通し番号である。) まず、4つの要素を意識しながら、学生提出の事後レポート(44 本)を読み、要素の内容 に即したと思われる表現箇所とその集計結果を表-2に示した。

第1要素

第2要素

第3要素

第4要素

教育的敏感さ 教育的な感覚 教育的判断 教育的行為

17

36

26

64

表-2 次に、上記の4つの要素毎にレポートから抽出した表現を示す。 第 1 要素 教育的敏感さ-子どもの様子を感じ取る感覚についての記述が見られる例 『…去年から回数を積んで少しずつ「この子はこういう子なんだな」ということを感じる ことが多くなってきた。これからも、…1人1人のニーズに合った対応をしていけるよう に…』-(10 番) 『…先生が援助することなどを変えておられたので、子ども達の様子を見極めることが大 切だと学び、…』-(20 番) 『…ひとつの遊びをとってみても、友達との協力の有無や集中して遊ぶことのできる時間、 体の動かし方などに大きな差があり…』- (32 番)

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 87 『…あまり目立たないようにメモをしていたつもりだったが、すごくよく、子 どもは人を観察しているのだなあと感心した出来事だった。…』 - (34 番)  これらの表現から、学生が、一定期間、学校ボランティア活動で接した子ど もの様子をよく感じ取っていたことが推察できる。同じ学級や集団でボラン ティア活動を行うことで、個別の子どもの様子や、集団内で比較した子どもの 様子の違い、子ども全般にみられるような傾向について気づいたことが表記さ れている。 第2要素  教育的な感覚-子どもとの距離の取り方や、その感覚についての記述が見ら れる例 『…1つは、教師が児童に対して私が思っていたよりも厳しくしていた点です。 …』- (02 番) 『子ども同士がトラブルになって、その場に私しかいなかった時はどのように 対応すれば良いか分からなかった。トラブルになった2人がお互いの主張をし てきて、悪い子がはっきりしていてもどのように声をかけるべきか分からず、 解決できなかった。… 』- (10 番) 『…1 年生の児童目線になって話すことがとても難しかった。1 年生は、切り替 えることが…』- (14 番) 『…自分が作ったものを見せに来てくれる子どもがいっぱいいました。私が「す ごいやんそれ、○○くんがつくったん?!」と驚きながらほめると、嬉しそう に他のお友達にも見せに行きました。…』 - (18 番)  これらの表現から、教員と子どもの距離感、学生が子どもに接する時の距離 感、そして、どのような言葉が、子どもにとって、より良いのかと探究模索す る様子、また、よりよい言葉のかけ方によって得られた成功体験が表記されて

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学生ボランティア活動に関する考察 88 いる。 第3要素  教育的判断-子どもの内面理解についての記述が見られる例 『…その子は周りと合わせられず、一人で行動することが多かった。先生達の ことは、どうやら信じているが、やはり週一で来る私は信頼されず、私の言う ことには耳をかたむけてくれなかった。…』 - (19 番) 『 …しかし、彼女の気持ちを考えると、どう答えて良いのかすこし困ったこ とがあった。言葉選びはとても難しいし、言葉選びを間違えると、大変なこと になると感じた。…』 - (25 番) 『 …すると、生徒たちも心を開いてきてくれて、たくさん声をかけてくれる ようになって、嬉しかった。子ども達は…』 -(36 番) 『…子どもへの注意の強さをどの程度にすればよいか、わからなかった。弱く ても言うことを聞かないし、強くても先生としての印象は悪くなる。注意の強 弱を…』- (41 番)  これらの表現から、子どもとの関わりの中で、よりよい行動を模索しようと する学生の姿が読み取れる。それらは、子どもにとっても、教員にとっても最 善とは何かを問い続ける心情を感じさせるものである。 第4要素  教育的行為-活動に対する振り返りの記述が見られる例 『…名前も覚えていかなければいけないと思いました。小学校の先生は名前も 性格なども理解していたので、記録力や観察力をもっとつけていかないといけ ないなと感じた。… 』- (3 番)

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 89 『…悩んで、頭が真っ白になりました。でも、先生たちは慣れているというも のあるけれど、その対応がうまく一人一人対応の仕方も違っていて、とても勉 強になりました。…』- (9 番) 『子ども達のがんばりを 1 つずつでも褒めていくことで、その子自身のやる気 にもつながるし、目標が達成できると教師も嬉しいと思います。…』 - (11 番) 『先生の応用力を感じられたのは、てんびんの授業…、てんびんが1つこわれ てザワザワしているところがありました。でもパッとすぐその班をふりわけて、 授業を再開していました。自分には、… とっさにその行動ができるかわから ないので、…』 - (22 番)  これらの表現から、現場の教員が、今まさに目の前の課題や状況を瞬時に判 断して、問題解決のための行動を選択している状況がうかがえる。そして、教 員の行った問題解決行動の持つ価値への視線が注がれるとともに、その教員の 姿が、学生にとっては、「教員としての成長モデル」に成るものと考えられる。

第4章 アンケートの結果と分析

 「学校ボランティアに関するアンケート」の結果と分析  アンケートの名称 「学校ボランティアに関するアンケート」  実施期間 2019 年 8 月~同年 9 月  対象 同市A大学 2017 年度入学から 2019 年度入学学生 77 名  回収率       45 名(58.4%)  回生分布 2 回生- 12 名 (27%)/ 3 回生- 27 名 (60%)/ 4 回生 6 名 (13%)  (4 回生は、研究対象とした事後レポートの作成者)  ボランティア経験  有 45 名(100%) 無 0 名(0%)  参加動機 講義 42 名 (93%)/ その他、友達や先輩の誘いによる 3 名(7%)  ボランティアの校種  小学校 45 名(100%)  幼稚園等 1 名(2%)  ボランティア活動回数 10 回まで 7 名 (15%)

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学生ボランティア活動に関する考察 90       11 から 20 回まで 10 名 (22%)       21 から 30 回まで 18 名 (40%)         31 回以上     10 名 (22%)  学校ボランティア活動の経験前と経験後に、自分の中で起きた変化を尋ねた 設問では、【教職への肯定的な回答】と、【否定的な回答】を得ることとなった。 以下に回答の原文を紹介する。 教職への積極的・肯定的な変化 3 回生 2 回生 子どもがより好きになった。1 回生 から同じ小学校でボランティアをし ているため、子どもの成長を感じる ことができるのがとても嬉しい。ボ ランティア経験を重ねるにつれ、児 童の授業補助をしつつも、だんだん と現場の先生方の授業を目で盗むこ とができるようになった。年々子ど もの対応がスムーズになり、自分自 身の成長も感じる。 (30 回以上参加) 学年によって子どもの様子が全く異 なっており、対応を変えていくこと が難しかった。そして野外研修に参 加した際には、学外ということで、 より多くのことに目を向けないとい けない大変さを知った。だから私は、 より現場を意識した学びをして、子 どもを育てる 1 人としての役割を ちゃんと果たせるようになりたいと 強く思った。 (20 回から 30 回参加) 実際の教育現場を体験することで、 普段の講義から学べない事を多く経 験することが出来る。例えば講義で 生徒進路指導論での場面を想定して どのように対処するか話し合ったり したが、実際の学校でその現場が訪 れた時にすぐに身体を動かすことが できなかった。そのため、座学だけ では体験できない事をみにつけるこ とができる。 (20 回から 30 回参加) 私は以前より子どもが好きであった ので、希望に満ちていました。しか し実際に活動をしてみると教員と児 童という距離間がわからず戸惑い、 さらには教員の方々に対して失言を してしまって、力不足を痛感し、次 第に絶望に変わっていきました。そ んな現状を打破しようと、後半は何 もできないことを前提に何か得るこ とができれば儲け物とポジティブに 考え直し、参加するようになった。 (30 回以上参加)

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 91 1 番の大きな変化は、教員になりた いというような気持ちが強くなった ということだ。実際に先生と呼ばれ ることにより、数年後の自分を意識 させられた。そして、教壇に立ち、 自分の学級を持つ為に勉強等頑張ろ うと思えるようになった。 (20 回から 30 回参加) 大学の授業だけではなくて実際小学 校に行くわけだから、教師を目指す 上でモチベーションも高まって、教 科のことだけでなくたくさん勉強し たいと思った。今までは教えられ る側だったけど教える側になったと きにどう教えたらわかりやすくなる か、考える時間ができた。小学生の 頃、特別支援学級の子どもたちと接 することがすごく苦手だったけれ ど、学生ボランティア活動を通して どう接したら良いのかわかったし、 障がいをより理解したいと思った。 (20 回から 30 回参加)  上記の積極的・肯定的な変化を回答した学生は、学校ボランティア活動への 参加回数が多い。積極的に参加した結果、活動を通して自らへの問いかけを行 いつつ、一層教職への意欲を高めていることが推察される。 教職への消極的・否定的な変化 3 回生 2 回生 先生の道を諦めました。 (6 回から 10 回参加) 小学校の教員にはならないことを決心した。(6 回から 10 回参加) 正直行くのがしんどくて、嫌になっ てしまいました。(11 回から 20 回参 加) 先生という職業の大変さを感じ、先 生になるかならないかという迷いが 生じた。(11 回から 20 回参加) 教員という仕事の大変さと責任のお もさを感じ、自分にできるか不安に なった。(20 回から 30 回参加)  上記の消極的・否定的な変化を回答した学生は、教育現場の実際の状況を、 自らの問題としてとらえ、大きな不安や困難を感じたと考えられる。体験回数 は、積極的・肯定的な回答の学生と比較すると、必ずしも少ないとは言えない。 一人一人の感じ方がそれぞれの教職への変化に現れていると推察される。

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学生ボランティア活動に関する考察 92

第5章 考察とまとめ

 考察  学校ボランティア活動に参加した学生の体験に基づいたレポートを2つの方 法で分析を行ってきた。テキスト分析では、学校ボランティア活動を想起させ る用語が多く出現し、学生が教員や子ども達とかかわる体験から、多くのこと を学んだと推測できる結果となった。  また、現場での学びをより明確にする試みとして、教育的タクトを構成する 4つの要素を紹介し、それらを意識してレポートを読み込むことで、第 1 要素 から第 4 要素の教育的タクトを読み取れることがわかった。特に、第4要素で ある【教育的行為-活動に対する振り返りの記述】にかかわるものが多く見ら れた。他の要素(第1= 17 件、第2= 36 件、第3= 26 件)に比べて、64 件 という数から、次のようないくつかの推測がされる。  すなわち、学生は、教員が行う教育活動を目の当たりにし、その活動の教育 的効果(具体的な指導により児童の変容等)が確認できた多くの事例に立ち会 えたのであろう。また、教員の教育活動を真似たり、指導のコツを聞いたりして、 学生自らが児童の指導や支援に当たった際に、担当教員のような教育的効果が、 はっきりと確認できなかった事例を体験したのであろう。そして、担当教員が 不在の際の児童への効果的な対応ができなかったという振り返りが、印象的に 記憶されたのであろうなど考えられる。  この結果から、学校ボランティア活動体験は、学生にとって、現職教員が行 う教育活動に触れると共に、その価値を見いだす契機となり、教職への志を高 く持ち、教員としての職業的アイデンティティを形成する起点となりうること が示された。  同時に報告した「学校ボランティアに関するアンケート」の回答者は、全員 が講義をきっかけに学校ボランティア活動への参加経験を持ち、参加者の多く が、30 回程度以上に体験を積み重ねていることが判明した。  学校ボランティア活動は、教職への志を高め、職業的アイデンティティを形 成する起点となっていることがはっきりしたが、一方で、教職への消極的な心 情を示す学生があることもわかった。これらの学生には、どのような要因が影

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真宗総合研究所研究紀要 第38号 93 響したのか、面談等による学校ボランティア活動後のフォローが必要になるも のと考えられる。  まとめ  本稿では、学校ボランティア活動は、教員養成課程の学生が教員になろうと する過程において、教育的タクト(「教員として身に付けたい最高の資質」(へ ルバルト))に気付く機会になることを示すことができた。学生が、その体験 ボランティアから導かれる教育的タクトへの気付きに関心を持ち、その後の教 育実習での教育活動経験を経て、一層教育的タクトを意識し、高め、自らの教 職に対する向上心を持ち続けていくことを期待したい。 参考文献・資料 「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」平成 9 年以降、同 26 年 4 月、 同 27 年 12 月に一部改訂された 文部科学省・厚生労働省・経済産業省の3省による文書、 2020 年 9 月 22 日参照、 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfi le/2015/12/15/1365292_01.pdf 国立大学法人上越教育大学、 2020 年 9 月 22 日 参照、  https://www.juen.ac.jp/080faculty/teachingpractice.html  谷哲弥 2019 年 8 月「学校ボランティアに関するアンケート」 谷哲弥 大谷大学 文学部 教育・心理学科 2017 年度「初等教育実践Ⅰ(前期)」 「初等教育実践Ⅱ(後期)」シラバス 成山治彦「教師塾」の提起するものは何か 大阪教育大学理事 2013.2.28  2020 年 9 月 5 日 参照 https://www.meijitosho.co.jp/eduzine/opinion/?id=20130131 原清治、芦原典子、実践的教員養成のあり方に関する研究Ⅱ 「教育学部論集」佛教大 学 第 17 号 81. 2006.3  村井尚子 ヴァン=マーネンの教育的タクト論:定義と特徴 大阪樟蔭女子大学研究紀 要 4 巻 181-192 2014 村井尚子 教師教育における「省察」の意義の再検討:教師の専門性としての教育的タ クトを身につけるために  大阪樟蔭女子大学研究紀要 5 巻 175-183 2015 ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )

参照

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