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平成28年度社会貢献賞に新井信一先生

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平成 28 年度社会貢献賞に新井信一先生

社会貢献賞選考委員会

日本船舶海洋工学会平成 28 年度社会貢献賞は, 去る 5 月 26 日の平成 28 年度春季講演会初日の表 彰式において,東北工業大学名誉教授の新井信一先 生に授与されました。新井先生は,昭和 46 年 3 月 に東北大学大学院修士課程を修了後,同年 4 月に 日立造船(株)技術研究所に着任,昭和 54 年に工学 博士の学位を授与されました。その後,昭和 62 年 に足利工業大学に助教授として着任,平成 5 年に 教授に昇任され,平成 13 年に Newcastle Univer-sity の客員教授も経験されています。平成 16 年に は東北工業大学の教授に着任,平成 24 年に退職, 平成 26 年まで客員教授,以降は東北工業大学名誉 教授・客員研究員として研究・教育に尽力されてお ります。 新井先生は東北大学在学中から海洋開発に深い関 心を持っており,日立造船では洋上火力発電所,関 西新空港浮体,半潜水式構造物などの海洋構造物の 係留や波浪中挙動解析に積極的に係ってこられまし た。また,足利工業大学,東北工業大学では,津波 の研究など土木工学分野の研究も手掛け,造船と土 木の両分野にまたがる海の工学の研究者として活躍 され,海洋工学に関する研究会などにも参加されて おりました。その研究会の場で学会の海洋教育関係 者と懇談した折に,将来の海事産業発展のために次 世代の若者の人材育成の必要性を痛感されて,本学 会の海洋教育活動に積極的に係って頂いておりま す。特に定年後は本学会が推進しています海洋教育 フォーラムの仙台地区開催にご尽力されています。 この海洋教育フォーラムは海洋教育推進委員会が 海や海事産業に関する啓蒙活動として,子供たちや 若者たちに「海に親しみ,海を知り,海を守り,海 を利用する」を広く理解してもらうこと目的として 展開している事業であります。この啓蒙活動を全国 に広げるために,毎年全国各地開催のフォーラムの 実行委員会を編成し,平成 28 年度は秋田,盛岡, 仙台,東京,横須賀,群馬,静岡,大阪,広島,今 治,博多,長崎の 12 カ所で開催する予定です。開 催回数も全国展開の趣旨に沿って,わずか数年間で 33回に達することとなり,この活動は学会として も極めて評価すべきものと考えます。 海洋教育 フォーラムは一般人を対象にしているため,専門技 術関係のフォーラムやシンポジウムと比較にならな いほど,テーマ決定,講師選定,広報活動等に極め て大変な労力を要するものであります。これらの活 動はボランティア的な活動であり,少ない人材にも かかわらず,各地の実行委員長はフォーラム事業の 趣旨を十分理解して各地の実行委員会を立ち上げ, ここまで活動を拡げたのは特筆すべき活動でありま す。 この中で,新井先生には,仙台地区に学会員がほ とんどいなく,退職後にもかかわらず 3 年間継続 して実行委員長を担当して頂き,3 年間で約 400 名 の参加者を集め仙台でのフォーラムを成功裏に導か れました。県や市の教育委員会の後援名義を申請す るにも,そもそも本学会とは何か,の説明から入ら ねばならず,また,鉱物資源・エネルギーなどの海 洋工学に関心の薄い地域社会の背景の中で,津波等 の防災と組み合わせることで海への関心を誘起する など,苦労の多い地区での活躍ですが,本年度も先 生には実行委員長を担当して頂いております。 以上,ご紹介しましたように新井先生は海洋関係 の豊富な知見を有し,仙台での海洋教育フォーラム 活動の基盤を作って頂いており多大な貢献をされま した。新井先生の社会貢献賞の受賞にあたり,先生 の豊富な知見と海洋教育活動等を改めて紹介した次 第です。

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