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微細藻類ユーグレナの特徴と食品・環境分野への応用: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title 微細藻類ユーグレナの特徴と食品・環境分野への応用 Author(s) 嵐田, 亮 Citation 南方資源利用技術研究会 総会・特別講演会資料(32): 11-12 Issue Date 2009-07-30 URL http://hdl.handle.net/20.500.12001/16578 Rights 南方資源利用技術研究会

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微細藻類ユーグレナの特徴と食品・環境分野への応用

亮 ナ レ 田 グ 山 風 一 ユ 社 会 A 式 株 1.微細藻類ユーグレナとは 微細藻類ユーグレナ(学名:Euglenagracilis)は池・沼,水田 等の淡水に生息し、光合成をして増殖する微生物であり、その 大きさは 0.1ミリメートル程である(図 1)。顕微鏡の発明者である

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がユーグレナを初めて発見し、

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眼)Jから名付けたと言われている。ユーグ'1,/ ナは鞭毛と細胞収縮による運動性を持つ動物的性質と、葉緑 体を持ち、光合成によって栄養を得るとしづ植物的性質を併せ 持つユニークな生物である。 1980年代までは、光合成の代謝経路の研究、光を当てると光源に向かつて移動するd性質(走 光性)の研究等の基礎研究の対象とされることが多かったが、 1990年以降、ユーグレナの機能性 栄養食品素材としての可能性に着目した研究が日本で、広く行なわれるようになった。 図1 ユーグレナの顕微鏡写真 2.ユーグレナの含有成分と機能性 ユーグレナのタンパク質含有量は乾燥重量ベースで50%を越える。タンパク質中に含まれる必 須アミノ酸のバランス評価指標のアミノ酸スコアは88と動物性タンパク質に次くGスコアを示し、栄養 学的に優れたタンパク質であることが確認された。同じ藻類で健康食品として昔から販売されてき たクロレラ、スピルリナのタンパク質(それぞれ 54、51)と比較しても、アミノ酸ノ〈ランスのとれたタン パク質であることがわかる。 一方、ユーグレナはヒ

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12以外の全ての水溶t性ビタミンを合成することができる。特に、 ユーグレナに含まれるビタミン A、B2、C、Eの量的バランスは、健康食品素材として知られる大麦 若葉、モロへイヤ、ケール等と比較して優れている。 さらに、ユーグレナはパラミロン

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と呼ばれる独自の貯蔵多糖を含有する。パラミロン はデンフ。ンと同じグルコースの重合体(重合度 700-750)で、

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3-結合のみで構成されるとしづ 特徴を持つ。ユーグレナをラットに給餌した摂食実験を行なったところ、コレステロールの排出量 が著しく増加することが示されている。当社では、ユーグレナに多量に含まれるパラミロンに着目し、 ユーグレナからパラミロンのみを単離してマウスへの短期的な摂食実験を行なったところ、パラミロ ンの経口投与はマウスに対してセルロースと同等ないしはそれ以上のコレステロール排出効果を もたらすことを示唆する結果が得られた。そのため、ユーグレナのコレステロール排出効果はパラ ミロンの高次構造に起因している可能性が高いと考えている。

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-11-3.ユーグレナの食品分野への応用 当社はユーグレナの高栄養性・機能性に着目し、 2005年から石垣島においてユーグレナの大 量培養を行なっている。生産したユーグレナ粉末は健康食品に加工し、現在では自社商品 2種 類、 OEM商品 10種類以上の販売を行なっている。ユーグレナ粉末は、急性経口毒性試験、 13 週間反復経口投与毒性試験、復帰突然変異試験等の安全性試験を行い、食品として提供する ために徹底した品質管理を行っている。最近では、一般食品への参入も開始し、ユーグレナ入り クッキーの販売、レストランでのユーグレナ入りパスタの提供も行なっている。 3.ユーグレナの環境分野への応用 微細藻類を利用した二酸化炭素削減技術・バイオ燃料化技術の開発は、近年世界中で急速 に進展している。微細藻類が陸上植物と比べて優れている点は、単位面積当たりの生産性の高さ にあり、ヒマワリ、ナタネ、大豆等と比べて数 10倍の油脂生産能力を有することが知られている。ピ ルゲイツ所有の投資会社が米国の藻類ベンチャー企業

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社に 100億円規模の出 資をしたこと、ヒトゲノムの解読に貢献した著名科学者クレイグ・べンタ一博士が藻類を用いたバイ オ燃料の量産化を行なうベンチャー企業

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社を設立し、米石油最大手企業の エクソンモービルが 560億円規模の投資を行なうことからも、その注目度の高さがうかがえる。 ユーグレナは優れた光合成能力を持ち、 15"'-'20%の高濃度の二酸化炭素環境下でも生育す ることができる。一般的な火力発電所の排出ガス中には、 15%前後の二酸化炭素が含まれている ため、火力発電所の排出ガスを用いてユーグレナを培養すれば、二酸化炭素削減につながると 考えられていたが、これまで実際に火力発電所の排出ガスを用いてユーグレナの生育を確かめた 例はなかった。 当社は沖縄電力株式会社金武火力発電所にユーグレナ培養槽(容量 500リットル)を設置し、 発電所の煙道に配管をつないで排出ガスをユーグレナ培養槽に通気する実証試験装置を構築し た。 2009年 l月 19日から2009年2月 13日までの期間において、排出ガスを通気した実験を3 週間行った後、空気を通気した実験を 1週間行った。 その結果、 (1)火力発電所の排出ガスを通気しでもユーグレナは生育可能であること、 (2)空気 を通気して培養した場合よりも火力発電所の排出ガスを通気して培養した場合の方がユーグレナ の増殖が速いこと、 (3)高濃度の二酸化炭素を通気することによって培養液中の pHが低下するこ と等により、ユーグレナ以外の他の生物の増殖が抑えられることを確認したO 本実証実験で得られた可能性と課題を検証するため、当社は2009年7月以降「海洋バイオマ ス利用による

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2排出削減・新エネルギー創出の実証モデル事業」に参画し、琉球大学等と共同 で排出ガスを利用したユーグレナ培養の最適化と生産したユークやレナのバイオ燃料化の検討を 行ない、環境分野での事業化を目指す。

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