グループ学習に困難を示す生徒とそれに対応する教師の指導・支援に関する研究
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(2) は、生徒が持つさまざまな二一ズに応えることの. 割分担に応じるのが難しい、他者の話を聞くのが. 難しさが示唆された。この結果から、グループ学. 難しい、グループでの共同作業が難しい、課題に. 習に困難を示す生徒のより具体的な実態とそれ. かかわらず、自分の言いたいことばかりを言って. に対応する教師の指導・支援の実態を明らかにす. しまう、に集約された。その一方、着席の難しさ. る必要性が示された。さらに自由記述の分析から. に関しては該当が少なかった。対象が中学生であ. 具体的な調査項目を設定することが出来た。. ることから、行動面では落ち着いてきている、と. 第3章研究皿. 捉えることが出来るものと思われる。. 1目 的 グループ学習時に困難を示す生徒の. グループ学習に困難を示す生徒への教師の指. うち発達障害を持っ生徒、及び診断はされていな. 導・支援の実態は、多様な二一ズを持つ生徒への. いが同様な傾向を持つ生徒の実態を明らかにし、. 対応について全体指導と個別指導に限界を感じ、. 困難を示す生徒に対応する教師の指導・支援の実. 教師間、管理者との連携にもあまり期待せず、生. 態を明らかにする。. 徒同士を関わらせたり、課題設定やグループ構成. 2方 法 r通常学級でのグループ学習と特別. への配慮など自分でできることで対処を図るの. な教育的二一ズに関するアンケート」と題した. だが、うまくいくときとそうで無いときがあり、. 質問紙による調査を実施する。. 具体的な解決策を求めて悩んでいるというもの. (1)対象近隣の国公ユ中学校教員及び講 師. (2)時期:2012年7月. である。また、特別支援教育の研修会を受講する ことは、直接問題解決にはつながらないものの、. 問題の所在や対処方法等の知識が得られること. 3結果及び考察 対象者93名、回答者68名、有. が示され、教員対象の研修会の有効性がここに示. 効回答67名、無効1名、回収率は72.O%であっ. 唆された。. た。. 第4章総合考察. 生徒同士が共に学び合うグループ学習時に困. 研究I,IIの結果は、先行研究の結果を裏打ち. 難を示す生徒の存在には、回答者の87%が「当て. するものであり、生徒及び教師の実態をやや具体. はまる、やや当てはまる」と回答しており、この. 化できたところに意義を見いだせるものと思わ. 回答に研修会受講の有無や勤続年数による差異. れる。今後の課題は教師が求める具体的な手立て. は認められなかった。また発達障害を持つ生徒は. を提示することである。特に、全体指導の中での. クラスに1∼3名存在し、診断はされていないが. 個別指導に悩む教師達にとって、その解決方法は. 同様な傾向を持つ生徒が各クラスに1∼6名存. 直接解決に結びつく具体的な手立てが求められ. 在することが示された。. ている。各専門家がチームで治療に当たる医療現. また生徒が示す困難は、対人関係に関わるコミ. 場の体制が参考になると思われるが、今後各方面. ュニケーションカや社会性にあることが見られ. からの連携した研究成果が得られることが待た. た。具体的には自分の意見を言うことが難しい、. れるところである。. 話し合いの輪に参加するのが難しい、他者の思い. 主任指導教員 高野美由紀. を受け止めることが難しい、グループの中での役. 指導教員 高野美由紀.
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