製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響 : 1980-2000年の日本経済の産業連関分析
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(2) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 118 (300). 100% 90% 80%. 第三次産業. 70% 60% 50% 40% 30%. 第二次産業. 20% 10%. 第一次産業. 0% 1980年. 1985年. 1990年. 1995年. 2000年. (出所)RIETI(2007)長期接続産業連関データベースより作成. 図 1 雇用シェアの推移 単位:100万円 1000 900 800 700. 第三次産業. 600 500 400 300. 第二次産業. 200 100 0 1980年. 第一次産業. 1985年. 1990年. 1995年. 2000年. (出所)RIETI(2007)長期接続産業連関データベースより作成. 図 2 実質産出量の推移. 2.先行研究. 雇用 な ど 様々で あ る が,Rowthon and Wells (1987)をはじめ主要な先行研究では雇用ター. 戦後になって欧米先進国では,産出あるいは. ムで議論されている.. 雇用タームで製造業からサービス業へとシェア. 図 1 に日本の 1980 年から 2000 年までの雇用. が移動する脱工業化の現象がみられるように. シェアの推移を示した.第二次産業(製造業). なった.この脱工業化をどの指標を用いて把握. の雇用はこの 20 年間一貫して漸減傾向にある.. するかについては名目付加価値, 実質付加価値,. また図 2 には実質産出量の推移を示した.実質.
(3) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (301) 119. 産出量 ターム で は,第二次産業は 1980 年代に. フトが発生するとされる.この場合の脱工業化. は増加しており,1990 年代になってもほぼ横. は雇用量においてであり,実質生産量において. ばいである.こうした雇用と産出の動向の乖離. 発生するとは限らない.. は, 労働生産性上昇率の差となってあらわれる.. これらの議論は労働生産性上昇率格差など,. 一般的に,製造業の労働生産性上昇率はサービ. 供給サイドに脱工業化の原因を求めたものであ. ス業のそれよりも高いとされるが,これは日本. る.それとは反対に,需要構造の変化により,. についても当てはまる.. サービス業が実質生産量・雇用量ともに拡大す. Rowthon and Wells(1987)による脱工業化メ. るという経路も考えられる.日本銀行調査統計. カニズムの説明は,各部門の労働生産性上昇率. 局(1989)では,「消費のサービス化」がサー. の差に原因を求めたものである.彼らは製造業. ビス業の拡大の大きな要因のひとつであると. とサービス業の労働生産性上昇率の差が,サー. されている3).宇仁(2007)では「需要構造の. ビス業への雇用の移動(脱工業化の発生)の原. 変化」として「所得水準の上昇にともなう消. 因であるとした.一般的に観察される現象とし. 費支出 の 商品別構成 の 変化」を 挙 げ,生産 サ. て,サービス業の生産性上昇率は製造業部門よ. イドの要因である生産性レジームに加えて需要. り低いので,サービス業が産出を拡大させるた. レジームを用いて,90 年代日本の経済停滞を. めには,雇用を増やすことによって相対的に低. 説明している.また,原田(2007)は多変量解. い生産性をカバーしなければならない2).農業. 析を用いて OECD の 18 カ国の産業構造の変化. 部門からの雇用移動は前段階である工業化のさ. パターンについてグループ分けを行い,その多. いに既に行われているので,製造業からシフト. 様性を規定する要因として機械産業と公共サー. することとなる.. ビスの果たした役割を指摘している.. また彼らによれば,脱工業化にもポジティヴ. また,Franke and Kalmbach( 2003, 2005). なものとネガティヴなものがあるとされる.ポ. では,90 年代のドイツ経済について,サービ. ジティヴな脱工業化とは,製造業が技術革新を. ス業と製造業の連関から分析している.彼らに. 進めてゆくことにより省力化・省人化が可能と. よれば,この時期のサービス業の拡大は製造業. なり,余剰化した労働力がサービス業に吸収さ. からの中間需要の増加によるところが大きく,. れる形で脱工業化が進行するというものであ. 特に輸出製造業が依然としてドイツ経済を牽引. る.この場合,製造業部門の産出量の増大(あ. する役割を果たしていたとしている.. るいは維持)と雇用者数の減少が同時に発生す. 宇仁,原田,Franke and Kalmbach ら の 研. ることとなる.. 究には,産業構造変化について,生産性の上昇. 一方でネガティヴな脱工業化とは,国内需要. 率格差だけでなく,特定の産業の動向によって. の減少や国際競争力の減退により,製造業部門. 引き起こされるというアイデアがある4).これ. の産出が減り,解雇やレイオフという形で雇用. らの先行研究を受けて,本分析では製造業の構. 数が減少するものである.この場合,製造業部. 造変化が各産業の産出量・雇用量変化(産業構. 門の産出は減り,同時に雇用者数も減少する.. 造変化)にどのように影響を与えたかについて,. いわゆる「産業空洞化」という用語が示す状況. 実証的に分析することを試みた.これは,中間. はこれにあたる.. 投入構造の変化を産業連関分析によって検討す. Pasinetti(1981)のモデルでは,需要が一定. ることにより,産業間の内部連関および特定産. であると仮定して,製造業部門の実質生産成長. 業の動向が他産業に与える影響を明らかにする. 率から労働生産性上昇率を引いた値がサービス. という点で,従来研究と異なった本稿の特徴と. 部門におけるそれよりも小さいとき,雇用のシ. なっている..
(4) 120 (302). 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 上式の◦は行列の積ではなく,行列の各要素 ごとの積であることを示す記号である.また,. 3.産業連関分析に向けた基礎作業 3. 1 使用データ. 部門は i = 1,...,n あるいは j = 1,...,n と数える.. 本稿ではデータソースとして,経済産業研究. このように投入係数を定義した上で,最終需. 所(RIETI)から公表されている長期接続産業. 要ベクトル y,国内調達比率行列 H,技術係数. 連関データを用いた.. 行列 AT それぞれの産出量変化への寄与度を求. 511 行× 398 列 と い う 詳細 な 産業部門分類. める.. で,名目表と 95 年価格での実質表が用意され. ま た,以降 の 記述 の 簡略化 の た め,レ オ ン. ている.期間は 1980 年から 2000 年までの 5 年. チェフ逆行列を記号 V で表す. ごとである.また対応する労働データも整備 されているので,雇用とからめた分析も可能と. -1 V = ( I-A ) . ⑷ . なる.本稿でも,各シナリオの結果として,雇 用にどのような影響が生じるかについて分析を. 以上から,本稿での産出量決定式は以下のよ. 行っている.. うに表される.. 3. 2 基本モデル. -1 x = ( I-H◦AT ) y=Vy. 産業連関表の構造から,部門別産出ベクトル xは以下のように求められる.. ⑸ . また,各部門の雇用量について以下の関係式 が成立する.. -1 x = Ax + y = ( I-A ) y. ⑴ . A は投入係数行列,y は最終需要ベクトルを あらわす5). 投入係数行列 A は,中間投入 を 国内 に 求 め る 比率(国内調達比率)行列 H と 技術係数行 列 AT(technology coefficient)とに分割される.. Li = li xi. ⑹ . ここで li は i 部門の労働係数(一単位を生産す. るのに必要な労働量),Li は i 部門の雇用量で. ある.式からわかるように,労働係数は労働生 産性の逆数となっている.. これは中間投入に特に注目するという分析の目 的から,国内からの調達と海外からの調達を区. 3. 3 部門統合. 別するためである.. Franke and Kalmbach の 分 析 で は,産 業 連 関表を 8 部門に統合している.まず,大まかな. A = H◦AT. ⑵ . 分類 と し て「農林水産業(agriculture, forestry, fishery )」,「製 造 業( manufacturing )」,「建. ここで注意する必要があるのが,投入係数行. 設 業( construction) 」 , 「ビ ジ ネ ス 関 係 サービ. 列 A は 国内調達比率行列 H と 技術係数行列 AT. ス( business-related service) 」 , 「消 費 者 サービ. との行列の積ではなく,行列内の各要素をかけ. ス(customer service) 」 , 「社会 サービ ス(social. たもの(アダマール積)となっていることであ. service) 」の 6 部門に分けられる.このうち,製. る.つまり以下の構造となっている.. 造業は「輸出コア製造業(export core) 」と「そ の 他製造業(other manufacturing) 」に,ビ ジ. aij = hij◦aT, ij. ⑶ . ネス関係サービスは「狭義のビジネス関係サー ビ ス( Business-related service in the narrow.
(5) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (303) 121. 単位:100万円 70 その他の製造工業製品 精密機械 輸送機械(自動車除く) 自動車 電気・電子機器 機械 非鉄金属 鉄鋼 窯業・土石製品 石油・石炭製品 化学製品 バルブ・木製品 繊維製品. 60 50 40 30 20 10 0 1980年. 1990年. 2000年. (出所) RIETI(2007)長期接続産業連関データベースより作成. 図 3 製造業の部門別輸出額. sense) 」 と「広 義 の ビ ジ ネ ス 関 係 サービ ス. それぞれ異なった推移を示しており,ひとつの. (Business-related service in the broader sense) 」. 統合部門に集計することの妥当性については検. とにそれぞれ分けられる.この副次部門を含め. 討の余地がある.具体的には前半期の 1980 年. て,合計で 8 部門となる.. 代 に は 機械,自動車 の ウェイ ト が 高 く,1990. 本稿の分析では日本の産業連関表のデータの. 年代になると電子・電気機器が台頭した.本稿. 性質を考慮して, 「分類不明」を新たに加えた. では,製造業の動向が産業構造変化に与える影. 9 部門とした.. 響について,国際的な貿易の変化・中間財調達. 部門統合は可能な限りフランケらのものと対. 構造の変化を含めて検討することに重点を置い. 応させているが,データの都合上いくつか相違. て,このような部門分類を採用した.. 点がある.. なお,「機械」は中分類の「一般産業機」「特. 第 1 統合部門 で あ る 農林水産業 は,こ れ は. 殊産業機械」 「その他の一般機械」 「事務用・サー. データの制約は特になく,フレンケらの枠組み. ビス機械」から構成される.「電気・電子機器」. をそのまま用いている.. は 中分類 の「民生用電子・電気機器」「電子計. 第 2 統合部門の輸出コア部門の設定は,フラ. 算機・同付属装置」 「通信機械」 「電子応用装置・. ンケ 論文 と は 異 なり,日本での産業別産出額. 電気計測器」「半導体素子・集積回路」「電子部. と輸出額の推移を考慮して「機械」 「電子・電. 品」「重電機器」「その他の電気機器」から構成. 機機器」 「自動車」の 3 部門 と し た.1980 年,. される.「自動車」は中分類の「乗用車」「その. 1990 年,2000 年の値を比較して,常に輸出を. 他の自動車」から構成される.これが第 2 統合. リードしていると思われるこの 3 部門を選択し. 部門の「輸出コア製造業」である.. た.ただ,これらの産業は 20 年間のあいだに. 第 3 の統合部門である「その他製造業」は,.
(6) 122 (304). 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 日本の産業連関表中分類で製造業と分類されて いる産業のなかで,上記の輸出コア以外の部門. 4.製造業の構造変化の産業連関分析. と「事務用品」によって構成される.. 4. 1 モデル式. 第 4 の統合部門はフランケらの分析では「建. 本節ではある産業にのみ局所的な変化が生じ. 設業」 であるが, 本稿では「鉱業」 「電気・ガス」. る 5 つのシナリオを実行する.便宜上,それぞ. 「水道」を合わせて「その他工業」とした.フ. れのシナリオを A~E と呼ぶこととする.. ランケらの研究で建築業が単独の部門とされて. 局所的な変化が生じる産業は,「輸出コア製. いるのは,1990 年のドイツ再統一時の建築ブー. 造業」と「その他製造業」である.輸出コア製. ムとその後 90 年代の半ばまでに急激に産出が. 造業においてのみ変化が生じた場合と,その他. 減少するという,他産業とは非常に異なった推. 製造業においてのみ変化が生じた場合につい. 移を示したため,別枠としたことによる.本稿. て,それぞれシナリオを行う.ここでは,変化. では製造業とサービス業に特に注目するという. が生じる産業を m 産業と呼ぶ.. 観点から,産業の性質的に他の統合部門に組み. 基準年の 0 期が本稿では 1980 年と 1990 年に. 込みにくい鉱業と電気・ガスと水道を加えて,. あたる.まず 1980 年を基準年として 1990 年の. 第 4 統合部門を「その他工業」とした6).. 値をそれぞれのシナリオで推計し,この 1990. 次に,サービス業については,基本的にフラ. 年をもとに 2000 年の値を推計する.. ンケらが用いた分類を踏襲している.. 各シナリオについて,概観すると以下のよう. 狭義の対事業所サービスは,フランケらの分. に整理できる.各シナリオに共通しているの. 析においては「狭義のビジネス関係サービス」. は m 産業に技術水準の変化が生じることであ. と呼ばれていたが,これに相当する産業連関表. る.これに加えて,シナリオ A では最終需要が,. 中分類 の「対事業所 サービ ス」を 用 い た.た. シナリオ B では輸出需要が,シナリオ D では. だ,フランケらで広義のビジネス関係サービス. 輸出入構造 が,シ ナ リ オ E で は 仮想的 に 輸出. に 分類 さ れ て い る リース 業(leasing)は,本. が 0 となることで,それぞれ差がつけられてい. 稿の分類では狭義の対事業所サービスに含めて. る.各シナリオで変化するファクターの違いに. いる.これは,中分類までしか用意されていな. より,製造業をとりまく動向のなかでどの要因. い輸入表において,リース業は「その他の対事. の影響が強かったかが明らかとなる.. 業所サービス」に含まれており,それ以上細分. 具体的にいえば,実際値(1990 年,2000 年). 化できないというデータ上の制約があったため. の推移とシナリオ A の推計値との差は,m 産. である.サービス業が過去の産業連関表中分類. 業の動向以外の要因に起因したものである.シ. において,どのように分類されてきたのかを示. ナリオ A とシナリオ B の差は,m 産業への国. したのが表 1 である.. 内最終需要と輸入需要に起因するものである.. また,産業連関表中分類と,最終的に決定さ. シナリオ B とシナリオ C との差は,m 産業へ. れた統合部門分類との対応表が表 2 である.. の輸出需要に起因するものである.シナリオ C. また,統合された各部門のシェアを表 3 に示. とシナリオ D との差は,m 産業における中間. した.製造業の産出シェアは 33.22% であるが,. 投入を含む輸出入構造の変化に起因するもので. 輸出に占めるシェアは約 80% であり,さらに. ある.シナリオ D とシナリオ E との差は,仮. その 2/3 を輸出コア製造業が占めている.. 想的なものであるが m 産業への輸出がどれほ どの効果を持っていたかを示すものである..
(7) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (305) 123. 表 1 過去の産業連関表中分類におけるサービス産業の分類 80 年中分類. 90 年中分類. 00 年中分類. 商業. 商業. 商業. 金融・保険. 金融・保険. 金融・保険. 不動産業. 不動産仲介及び賃貸. 不動産仲介及び賃貸. 不動産賃貸料. 住宅賃貸料. 運輸(自家輸送を除く). 自家輸送. 鉄道輸送. 住宅賃貸料. 統合分類 卸売 4b 小売 5 金融 4b 保険 5 不動産業 5. 住宅賃貸料(帰属家賃) 鉄道輸送. 道路輸送. 道路輸送. 自家用自動車輸送. 自家用自動車輸送. 水運. 水運. 航空輸送. 航空輸送. 運輸 5. 貨物運送取扱 倉庫. 倉庫. 運輸附帯サービス. 運輸附帯サービス. 通信. 通信. 通信 5. 放送. 放送. 放送 5. 公務. 公務. 公務. 公務 6. 教育. 教育. 教育. 教育 6. 研究. 研究. 研究. 研究 4b. 医療・保険. 医療・保険. 社会保障. 社会保障 介護. なし. その他の公共サービス. その他の公共サービス. その他の公共サービス 6. 広告・調査・情報サービス. 広告・調査・情報サービス. 物品賃貸サービス. 物品賃貸サービス. 自動車・機械修理. 自動車・機械修理. その他の対事業所サービス. その他の対事業所サービス. 娯楽サービス. 娯楽サービス. 通信. 保険・社会保障機関. その他公共サービス. その他のサービス. 事務用品. 対事業所サービス 4a. 飲食店. 飲食店. 旅館・その他の宿泊所. 旅館・その他の宿泊所. その他の対個人サービス. その他の対個人サービス. 事務用品. 事務用品. その他・分類不明 7. 分類不明. 分類不明. その他・分類不明 7. 梱包 分類不明. 医療・保険・社会保障 6. 対個人サービス 5. 運輸 5.
(8) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 124 (306). 表 2 産業連関表中分類と統合部門分類との対照表 番号 001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 020 021 022 023 024 025 026 027 028 029 030 031 032 033 034 035 036 037 038 039 040 041 042 043 044 045 046 047 048 049 050 051 052. 耕 畜 農 林 漁 金 非 石 原 食 飲 飼 た 繊 衣 製 家 パ 紙 出 化 無 有 合 化 医 化 石 石 プ ゴ な ガ セ 陶 そ 銑 鋼 鋳 非 非 建 そ 一 特 そ 事 民 電 重 そ 自. 種 業. サ. 金 油. 部門名. 属. ・. 分類 農. ー. 属 天 料. ビ. 鉱. 然. 鉱 ガ. 料 ・有 機 質 肥 料 ( 除 別 掲 ば 維 工 業 製 服 ・ そ の 他 の 繊 維 既 製 材 ・ 木 製 具 ・ 装 備 ル プ・ 紙・ 板 紙・ 加 工 加 工 版 ・ 印 学 肥 機 化 学 基 礎 製 機 化 学 基 礎 ・ 中 間 製 成 樹 学 繊 薬 学 最 終 製 品 ( 除 医 薬 品 油 製 炭 製 ラ ス チ ッ ク 製 ム 製 め し 革 ・ 毛 皮 ・ 同 製 ラ ス ・ ガ ラ ス 製 メ ン ト ・ セ メ ン ト 製 磁 の 他 の 窯 業 ・ 土 石 製 鉄 ・ 粗 鍛 造 品・ そ の 他 の 鉄 鋼 製 鉄 金 属 製 錬 ・ 精 鉄 金 属 加 工 製 設 ・ 建 築 用 金 属 製 の 他 の 金 属 製 般 産 業 機 殊 産 業 機 の 他 の 一 般 機 務 用 ・ サ ー ビ ス 用 機 生 用 電 子 ・ 電 気 機 子 ・ 通 信 機 電 機 の 他 の 電 気 機 動. 業 産 ス 業 業 物 物 炭 ス 品 料 ) こ 品 品 品 品 紙 品 刷 料 品 品 脂 維 品 ) 品 品 品 品 品 品 品 器 品 鋼 材 品 製 品 品 品 械 械 械 器 器 器 器 器 車. 1. 3. 2b. 2a. 番号 053 054 055 056 057 058 059 060 061 062 063. 部門名 船 舶 ・ 同 修 そ の 他 の 輸 送 機 械 ・ 同 修 精 密 機 そ の 他 の 製 造 工 業 製 建 建 設 補 土 電 ガ ス ・ 熱 供 水 廃 棄 物 処. 理 理 械 品 築 修 木 力 給 道 理. 064. 商. 業. 065. 金. 066 067 068 069 070 071 072 073 074 075 076 077 078 079 080 081 082 083 084 085 086 087 088 089 090 091 092 093. 不 住 鉄 道 自 水 航 貨 倉 運 通 放 公 教 研 医 社 そ 広 物 自 そ 娯 飲 旅 そ 事 分. 融 動. 産 宅. ・ 仲. 道 路 輸 送 ( 家 空. 物 輸. 付. 療. 運 帯. 保. 介 賃. 及. び 貸. 険 賃. 輸 除 自 家 輸 送 輸. 送 サ. 輸. ー. 取 ビ. ・ 保 会 保 の 他 の 公 共 サ ー ビ 告 ・ 調 査 ・ 情 報 サ ー ビ 品 賃 貸 サ ー ビ 動 車 ・ 機 械 修 の 他 の 対 事 業 所 サ ー ビ 楽 サ ー ビ 食 館 ・ そ の 他 の 宿 泊 の 他 の 対 個 人 サ ー ビ 務 用 類 不. 貸 料 送 ) 送 運 送 扱 庫 ス 信 送 務 育 究 健 障 ス ス ス 理 ス ス 店 所 ス 品 明. 分類 2b. 3. 4b 5 4b 5 5. 5. 5 5 6 6 4b 6 6 4a. 5 2b 7.
(9) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (307) 125. 表 3 統合部門の産出および輸出シェア. 1 2. 産 出. 農林水産業 製造業 2a 輸出コア部門 2b その他の製造業 その他工業 対事業所サービス 4a 狭義の対事業所サービス 4b 広義の対事業所サービス 対個人サービス 公共サービス その他. 3 4. 5 6 7 合計. (2000 年,%表示) 輸 出 0.19% 80.84% 58.06% 22.78% 0.09% 10.58% 1.82% 8.76% 8.20% 0.06% 0.06% 100.00%. 1.68% 33.22%. 13.08% 20.14%. 11.45% 19.10%. 8.26% 10.84%. 24.92% 9.18% 0.45% 100.00%. シナリオ A. 下のように定義される.このシナリオでは技術. シ ナ リ オ A で は,m 産業 へ の 最終需要 と,. 係数のみが変化し,労働生産性などは変化しな. m 財を生産するにあたっての技術係数が次期. い.よって労働係数は 0 期のものをそのまま用. の も の に 変化 す る.0 期 に お い て 投入係数 は いる. 0 0 0 a h a 1, , n) 00 00 00 im im T , im (i 0 0 0 aaimim hhimim aaTT, ,imim ((ii 11,, ,,nn))とあらわされる.これ aim him aT , im 続いて,雇用量を求める.各シナリオにおけ (i 1, , n) 0 aim him0 aT0 , im (i 1, 0 1 , n) 1 1 る労働係数は,m 産業を除いて 0 期で固定され が 1 期になると1 a im 1 him 1 aT , im となるはずであ 0 him hhim0im0 h a im him aT , im im 0 ている.つまり,以下のように労働係数は定義 るが,ここでは国内調達比率を him として基準. m im. aT ,im. 0 のみが変化する.つ 0 0 0 0 年に固定し,技術係数 aaTim0 a,im 1, (i (i1, , n), n) im himhimaT ,a imT , im. m. aa0 T0T0,,ijij aa0 ij0ij0 aT ,1ij1 aij aaTT,,ijij aT1 ,ij. される.. 0 0 0 1 1 1 1 1 1 A での技術係数行列は以下のよ まりシナリオ a im him himaT a, imT , im a im 0 ij 0 T ,ij 0 ij a ij T ,ij ij うにあらわされる. aTa,imT ,im a ij 0 1 (7) (7) ij 0 ij 1 T ,ij T ,ij (7) 0 0 0 0 0 0 ij . j zhmh , i 1, , n ,,nnh°h a a a a jj zz m m,, ii 11,, ,n j z m, i 1, a ° l 0 l 0 °li0i z imz mi z m (7) j z m, i 1,a, n® ® s° i °s i s l l l ,n® s sa(7) j m, i i® 11,® , e(10) i ,sc, b, d, ca, ,edb, ce,d⑽ ,ba (10) (10) ,,n°nh°¯h a a jj m m,, ii 11,, j m, i i 1,°¯ li °¯,lni1 °¯li1i im mi m ¯ , 1 , , a j z m i n , 1 , , j z m i n j ama , °h°iijhija1Ta,,ijT ij ,ij ,an ij 0 0 im im. 1 ⑺ a a ® ® (7)(7) 1i, i 1y , , n, n h°¯h a a j jam,m,i ° °°yy1i1i1 ii °¯m i m mこの労働係数と,それぞれのシナリオで求めた Lsi Lsi lisLxlsiisis xislissx issa ,ba,sc, b, d, ca, ,edb, ce,d, e (11) y (11) (11) m ° i i y a h a ( i 1 , , n ) aa i h a ®(i 1,, n) °®®y i 1 1 y 0 (8) i m 産出額を用いて,各シナリオでの雇用量が求め a a h haaaa i ®m ° (8) (8) hi z h m (8) ®°¯°¯yy0i0i0 また,最終需要系列についても,m ¯i0yi産業の最 zm myiyi °®°®yi0yi0 i i m° y ° y °°yly y yiyz ym y y ii z (8) i z m i im mi m ¯ y°(8)(8) y られる. s a , b, c , d , e °¯ y i i z m a a °¯ °¯yiyi ® ®yl ®®°¯l (12) (12) (12) i zmm iz °y iy m y izm ij ij. 0 0 1 1 ij ij T ,ijT ,ij. 0 im. 1 im. 1 1 im im. 00 imim. 0 0 T im, im T , im. 0 im. 11 1 T , im T , im im. 0 im. i. T ,im T ,im. fdu Ex, ,01imF , 0 imF , 0 fdu , 0 fdu , 0 0Ex ,1, 0Ex ,1 imF iii si i i i i i i. (10). . 1. fdu Ex,,00imF , 0 imF , 0 Ex , 0, 0Ex , 0 imF °¯ y, 0ifdu °¯ yifdu ¯, 0yii i z imz m i yi yii yi i , 1 , , h a a j z m i n , i 1 , n jzm a 0 a 1 a ij °hijT ,ijaT ,ij ij a ij ° a s s s a 00 aij aaaij® 1®1 aa fdu imF fdu 0 imF imF にあらわされる. In y (7) 1)(7) ay Li y iExliyxiExi i yi iExs ia, b, c, d , e (9) y⑾ H y ifdui y$ iiaA y i yi (11) i Ti xxa aa ((II H H AaTT °¯))h1ij0°¯xhaayxijy0aT1 ,aijaT1(,ijI( Ia HhH0j $xa0 jm$Aax,T(Aai m)iTa1,,)1(1iy,,I1n)ay(1 (9) ,a ,in(9) H $ A ) y 0 a$$ A (9) (9)(9) T h h a ( I H $ AT ) y 1 1 (9) imF , 010 a b 1 b b ybfdu , 0 by Ex0,1 y i m ° i x IHiは,後で示すシナリオ (H $I A0iTa$H )ATay)$b1A (13) aT ,im (13) y y i y i i im m T ) y C yx ®x (fduI, 0(A シナリオ a a° ° と比較 (12) Ex , 0 imF , 0 ° y y y i z m y y ⑻ i i i ® ¯ ® i i 0 0 ,n (8) (8) °hij0 aT0 ,ij °ayij0 ° して,m 産業への最終需要変化が加えられてい a ¯ ¯i y i j z mi ,ziimz1,m. 終需要のみ次期の水準となるので,以下のよう 0 0 00 0 0 0 im. 1 im. aij. 1 im. 0 im. 0 T , im. 0 im. 1 T , im. ® 0 1 °¯hij aT ,ij. j. m, i 1, , n. y ifdu (7). 1 a x ° xya1( I ( IH H$ 0A$T )AATa )yの産出は以下 ⑺式と⑻式から,シナリオ y i i m a y ® i のように定義される. 0 (8) izm ¯° y i a. x. a. 0. a 1. a 1 T. a. (I H $ A ) y 0. a. ⑼ (9). また,シナリオ A での雇用量については以. i. y iEx. i. y iimF. る.シナリオ C と比較することにより,m 産 xb. ( I H 0 $ ATa ) 1 y b . (9)業への最終需要がマクロの産出量変化にどれほ (9) (13). ど影響を与えていたかを明らかすることができ る. シナリオ B シナリオ B では,m 産業の輸出需要のみが. (13).
(10) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 126 (308). °li°0 li0 i zi m zm l l ® ® b, bc, cd,,de,e (10) i z 変化する.ある産業の輸出量の変化が,経済に m s s a , a (10) 1 1 シナリオ D 0 ° ° l l i i m m l i m z i i ¯ ¯ ° l ss ® i a , b, c, d , e (10) a, b, c, d , e (10) シナリオ D では,技術水準の変化に加えて i s i どれほど影響を与えたかを検討するシナリオで m °¯li1 i m s s i i. 0. s i. l x. 0. . 0. . 輸出入の係数も変化すると想定したものであ ある.シナリオ B での最終需要は以下のよう s s s ss s b, bcる. , cd,,de,e (11) (11) s Lsi lis xis si ia, b, ci , di, ei i s s a, a に定義される. (11) a, b, c, d , e (11) i s まず 1 期における m 財への最終需要の特定. L L l lx x. imF , 0,fdu ,0 ,0 y fdu , 0 y Ex ,1 y i y,1Ex m,1 imF y°iifdu yi 0 , 0 yiEx y imF 化から始める. i i m m これは最終需要のみの話であり, y °® ifdu , 0 iEx ,0 ⑿ ° i y i i (12) imF , 0 Ex ,1 imF , 0 °¯ yi 0 yyi y ® y®i izm (12) (12) yi y 国内で生み出された財に直結する購買力(国内 fdu , fdu 0 , 0 Ex , 0 Ex , 0 imF imF , 0 , 0 i m l i m z i °i y°¯i yi s yi yai, b,c, dyimF,i eyi (10) i zi z mm lis ® 1 y Ex ° fdu ¯ y i i y (12) i i i imF , 0 最終需要)は一定に留まる.これは 1 期におけ °¯lii z m i m cc aa 11 yiEx ,0 y i fdu fdu 0 る輸入と輸出が以下のような関係を満たすこと i x b ( I H 0 $ ATa ) 1 y b yiExyiEx は i ici部門 y iimFyc iimF y i y iは ii 部門への国内最終需要, a 1 0 (13) a 1 x c ( II A A a )) 1yy0 (14) (14) Lsi lis xis y imF s は海外の a, b, c, d, ei 部門財へ (11)を意味する. x ( (14) y iEx i への海外からの需要, i. x. ((II AA )) yy. b b 0 0 a a1 1b b c a 1 0 (13) (13) cT T fdu ,0 fdu imF , 0 fdu fdu, a0, 0 1 000 Ex Ex yi yi , 0 i m fdu fdu Ex , 00 (14) a 1 b ° yi fdu ,, 00 y 00 y Ex im fdu , imF , 0 y y y : im mm0 mm imc y m im y ®Bfdu a 1 シナリオ im im m m y y :1yimF Exy, 0im , 0 での産出は,先ほどのシナリオ ,0 fdu (13) fdu , 0 c 0(12) a 0 , 0 Ex , 0 imF T im m m °¯ yi m,1 ,1(15) yi yi i z mim (15) fdu fdu ,,11 11 Ex imF im m m 11 Ex ,1 y imF ,,11 fdu ,1,1 ⒂ (14) Ex , 1 A と同様の形で以下のように定義される. ymimfdu ymfdu yyamEx c y 1 0 ym (15) y fdu , 0 0 Ex , 0 imF , 0 c a 1 0 mm mm imF I A my) )y y my im , 0im, 1x x y(m im y (14) 1 ,0 y ifdu i y iEx i ym m (14) y imfdu : fduyyi,imfdu y1 m0 y mExEx, 0,1 y mimFimF im ( I: 00A im 11 m K 㸪 Kfdu im m m m fdu 0 11 Ex , 0 imF, 00 Km 㸪K m, 0(15) 0 0. の国外からの需要である. xx fdu , 0 Ex ,1 imF , 0. ( I (I H H$ A$ A) )y y x (I A ) y y : y x y (I y A ) y y. (I H $ A ) y . xx. (I A ) y. y. x b. ( I H 0 $ ATa ) 1 y b fdu . y y. y. y y y y y y y [ 㸪y[m[my my y m y K y K (15) y[ m 㸪 1 EximF , 1 ,, tt 0 imFim1tt, 1 fdu imF fdu ,, tt0 0 1 1 y m率を分数比 y myy m [ my㸪mK K[ mmと表される. yy m K mK㸪m0K㸪mKm1 Km 㸪K m . y [ y[. y. [ y K [㸪yK K K. [ m 㸪 [ m[ 0 㸪 [ 1 y im シナリオ B は,後で示すシナリオ C と比較 m m 1. y. y. yyy yy ) y yy yy. :yy. fdu , 1. y. m. m. . y. KK 㸪 㸪KKmm. m fdu ,m 1 1 Ex , 1 imF , 1 fdu , 1 1 Ex , 1 imF , 1 mm im m はm分数比 m fdu fdu , 0 0 Ex , im 0 im の , 0比率 1 m m 1m,y0 の 国内最終需要 輸入 ⒀ im fdu , 0 m (13)00 m 0 m0部門 Ex imF fdu fdu,, 00y 0と ,m 0 1 y y ymimFy imF : 㸪 im im m y im : y im0 y m1m y mEx, 0fdu m 㸪 mm m 1 0 Ex , 1 , 1 imF , 1 m m m 1 1 im m0 m 0 1m imF , 1 m㸪 m (15) (15) 1y imF , 1 m m m y imfdu ,1fdum,1 y 1m 1 my mEx,1Ex,im m 㸪 m で表され,同じく輸出と最終需要の比 m. y im : y. 0. yyx ::( Iyy A ) x (I A yy. . (16) (16). m. KK yy. imF t t fdu [ m0 [㸪00[㸪m1 [ 1 1 0 imF, t, t fdu, t, t して,m 産業への輸出需要の変化が加えられ m m [ m 㸪 [ m1 imF , t t fdu , t m m m fdu ,,tt K m 㸪K m imF ,imF t ,t t t fdu m m m K,1m(16) y m ⒃ ,tt t yfdu t Ex y K y m ,fdu y Ex ,, ttymimF imF t, t 0 ている.シナリオ C と比較することにより,m t, ty tt m,yt m K m m m (16) (16) [ (17) y[m mm y mm K m m m , m y mimFt ,t 0 ,1t fdu ,t (16) (17) m y m [ m0 㸪 [ m1 ym K m ym 産業への輸出需要が産出量変化にどれほど影響 Ex , t t t Ex , t Ex t t t y dd (17) tEx, t,t t Ex , t y11m tt y を与えていたかを明らかすることができる. y1 tt 00, y⒄ 0,, mm y(17) [ t y t , t 0,1y my mEx, t [ m[ymtmyy,mmt ,t yt[y0mm,m10y,1(17) m m, mm ,y m m Ex t mimF , tt m t m0 t fdu , t Ex , t t t (17) 0 y , t 0 , 1 y ym y y y m [ m ym , ty (16) y0, 1 m m my mm m m y y md y 1m 1 fdu Ex ,1 y m0 y 0 これら 2 D に シナリオ C fdu 式の関係から,このシナリオ ,1 y yy mEx m yy 1m y m. yy. K y. y. y [. [[. K y. m. 0. ym シナリオ C は,m 産業の技術係数のみが変. [t. Ex , t. t. d m. 0m. y y ym おける my m部門への最終需要 00. y mEx ,1 Ex ,1 ym. d. fdu fdu m m. yy. 1 d m m. 1 m. y y y 1m を基準年の 1 m. m. 1 m. ytm y 0 の倍数として整理する. 0,m1m ym y1m (17) 化したシナリオである.このため,投入係数に y m y mfdu y mEx ,1 0 m y m , 最終需要 m. ym. ついてはシナリオ A のものを用い,最終需要 Ex ,1 y mfdu については 0y期のものをそのまま使う. m. Ex ,1. fdu. fdu fdu. Ex ,y 1 yymm の 倍数 と し ymmEx ,1 を 国内最終需要 y mfdu さ ら yに m y 1my 1m に つ い y md を て あ ら わ す.そ の た め に,⒂式. Ex ,1. [ y [ (y y て解き,⒄式に代入する.すると y y [ y [ (y y ら に ⒃式 y ⒁ [ y [ > ( y y y @ > ) が 得 ら れ,さ y @ [[ yy [[ ((yy yy yyy ))> [ (1 K ) /(1 @ [ )y y yyy y [ ( 1 K ) /( 1 [ ) y を代入すると が得 y > [ (1 K ) /(1 @[ ) y > @ y y y シナリオ C で求められた推計値を前期と比 > y@y と yy について以下の関 られる.この式から yy [[ ((11KK ))/(/(11[[ )) yy ym [ m ym [ m ( ym ym ym ) y im ym ym ym 係式が得られる. 較することにより,m 産業の構造変化がどれほ 1 1 0 1 11 11. fdu E Ex ,1 ExEx fdu 1 ,1 ,1 ,11 1imF1,1 11 1 ,1 y m,Ex imF y imF y mEx,1 [ m1 y 1m [ m1 ( y mfdu yymExm,1 yExm[m,1[m1 my 1myymm1 [m[m11)m(my(myfdum 1 my mEx fdum y m m Exm Ex ,11 1 1 11 imF ,1 m m m m m m fdu 1 Exfdu ,1 imFEx ,1 ,1 1 fdu [ m y m m[ mym(Exy,m1 m[y1m(m1 Ky1 m) m/(1)yEx[ExEx 1 1 1,1,1 fdu1 1 y Ex m [ 1 1fdu fdu Ex ,1 1 y1 1 fdu ,1 ,1 1 (1 K1 ) /( 1 fdu Ex,1,1m 11 (14) 11 fdu fdu Ex Ex imF m m(1 K m) /(11[[ m) ) y y m m 11 m m,1,1 m ),1 y[m y mimF 1 m y m m [ m y mm [ m ( y m fdu Ex ,1 m Ex ,1 Ex ,1 m1 m 11 m fdu m Ex ,11mm imFfdu mm mm mm mm mm mm m1mm 1 1 ,1 m m y my fdum[ m 1y m [mm ( fdu y mEx ,1 y m 1m y m 1mm ) Ex ,1 1 1 1 fdu Ex , 1 1 1 1 fdu m y m0 [ (1 imF K m, 0) /(1 [ m ) y m m m ym [ m (1 K m ) /(1 [ m1 ) y mfdu Ex , 0m 11 m fdu y imfdu : y imfdu , 0 Ex fdu m Ex,y1,1mm y m11 m y m 11 m 11 m fdu fdu m y 1m ymfdu y mEx ,1 [ m1 (1 K m1 ) /(1 [ m1 ) ymmmfdu (15) m m m m m m m m m m m m Ex , 1 1 1 1 fdu Ex , 1 imF , 1 fdu , 1 1 Ex , 1 imF , 1. x y. c. y m0. (I A ) y a 1. >>. Ex ,1 m . 0. >. @@. >. >. @. @. @. 1imF ,1,K1 m ª)ª [1[mºm(1(1fduKK yEx,1,1 [ m (imF fdu Ex ,111 ,1 y ªEx fdu 1m[m)1)(1 ymm1 yymyimF y y 1 K y 1 1 im y 1my y y ª fdu Ex « imF 1 ,11 ,1 y mª[ (1mK im m m m « « » 1 im m m 1 1 1 imF ª [ m1(1 K º imFfdu y mEx y ,1 ºym fdu11[ fdu Ex ,1 imF ,1 1 fdu,1 ª y [,1m,1y(11im [«1m[m1m(m11 K[yimF 1fdum ) y 1 y Ex ,11 1 mm) m,1¬¬1 ª ¬ ¼ fdu Ex 1 明らかにすることができる.また,シナリオ C 1 K K y y y y y 1 m im m m « K y y y y y 1 ª º ¬ [ ( 1 K ) m m Ex ,1 m imF ,« my » immm 1 «y m fdu1 [y1m m 11 m im m» 1 m 1 y 1m t fdu 1 t y fdu ,im 1 1 m 1 [ y mimF , t yK m « 1 [ (16) 1 1 ª ª º º m ¼ ¬ m m y yと比 ym 1 [,[1Kmm(ª(11m fdu Exy,,1m11 imF K ))K11¼1)KK111K1 mº »¬fdufdu 1 1 fdu fduim A,B,D,E imF fdu ⒅ を基準として,各シナリオ m,,11 Ex¬,1 mm «1imF 1 (18)[ m1 [K fdu fdu fdufdu 1 K m m y m 1 1 m (11 mK m ¬ K yy1m1m m yyimim y y y 1 1 1 yymEx [ K y y y y y 1 y y m mm «« ¬m 11«yKmm 111fdum[ 1 m1m1»m»1y»mm¼mmm 1(18) m 較することにより Ex , t Kt m 0,1 fdu m im m (17) [ m1 1 [1m1¬ [1[mymm 1m11[[K [ mt y mtm, 1産業への最終需要,輸出 ym 1¼¼ fdu ¬ ¬ m¼ mm y 1 [ 1 m 1 K m 1 yfdum (18) (18) m 需要,輸出入構造などがどれほど効果を持って 11[11Km1 m fdu 1 yK m1 y fdu (18) y y y y 1 y [ yy m y (18) K m 㸪K m. >[. y Ex ,1. 1. m. @. 1 m. (1 K 1 ) /(11 [ m1 ) y mfdu fdu. m m m ど各部門の産出量に影響していたのかについて ym [ 0 㸪[ 1. fdu m. m. m , 0, 0 m fdu m fdu , 0,m00 0 imF 0 0 m 0 0 0 0m 0 0 ExmEx , 0 0 0 0 0 ExEx y m 1ym0[ 1 yymmfduy m0 ymfdu y m0m0と yymmmfdufdufduとの関係を, 11KKmm 1 fdu 0 imF , 0 yy fdu y y y いたのかについて明らかにすることができる. yyfdu [ [m my my m K fdu y my m,10,m y imF yyKmymm0mimF y mfduy m1y y mymyy[mmm0 [y m0m yK mm m [ m m mm m y m0 m m mmymm y y 1 [ m m 0 fdu 0 Ex , 0 imF , 0 0 0 0 0 fdu 1 1 fdu m y y0m [ m y m K m y m のように組みかえて,下式 m 11[[ y m y m y m y y m yy m y fdu 0 Ex , 0 imF , 0 0 d m. fdu m. Ex ,1 m. yym0m0. y. 0 m. mmy 0. m. fdu fdu fdu m mm. yy. y. y mfdu. fdu fdu fdu m mm. yy. y. fdu m. y. 0. 1 m. 1 m. Ex , 0 imF , 0 y m0 y y 0m m y my m. fdu. fdu. 0. Ex , 0. imF , 0. 0. fdu ym ym ym y [ y K y yfdu 0y m m fdu yが得られる. y m0 y mEx , 0 fduy mimF ,10 [ymm0 0 [ imF 0 0 0 y mfdu 0 m , 0 ym 0 y y y y y y [ y K y 0 1 [ m m mfdu 00 mfdu 0 imF,m,00 1 [mmm0 010Km0(19)m m[m0m0 yfdu ymKKmmyy1mmfdu yym0m0 yy yymimF yym0m0 [[m0m0 yym0m0fdu 0 1 [ mfdu m 0 ym 1 K m0yymymm 00 yymm 0 1 [ mfdu fdu 01 [ m 0 11KKmm 0 1 y m y m fdu 0 y m K m y mfdu ym (19) 0 ymK (19) 1 y c[0my1 0 1 fdu m 1 K. 0 m. y mfdu. Ex , 0 Ex Ex, ,0m 0 mm. fdu y fdu fdum. yy. y. fdu m. 0 m. 0 m. 0 m. fdu m. 0 m. 1my 0[0 m0 0 1 yy[ 1 K 11[[mm 0 00y m ° y yy y ®1 0[ 1 K1 fdu m. d. fdu fdu mm0 i 1. 1. c i. 0. yc. 01 i. yy . y m 1 1[ 1 [Km 0y y0my y fdu ° K0my y m i [11 K 0i m ®1 1 (19) 1 K m 0 1 y 1 md y i. 0 i 1 i. 1 i 0 i. c. 0 i. 1.
(11) m ¬ (18) K m » ym 1 [ m1 1 K 1 ¼ 1 m ª [fdu(1 K 1 ) 1 º 1 fdu y1m yimfdu ymEx ,1 ymimF ,1 1«1 y mmª 1[m1 (1 K(18) mK » mym) º fdu Ex ,11 [imF ,1 1 m 1 [ ¼ y m yim ym ymm¬ K m1 » ymfdu «1 m 1. ym. m. fdu m 0 m 0 m. «1 ¬. m. 1 [m. ¬. 1 K1. (18). ¼. (18). ,0 m 0 fdu y y mEx ,Ex0 ,0 y mimFimF y y1m0 [ m0 y0 m0 0 K m0yy0fdumfdufduy 0 y Ex , 0 y imF , 0 0 y y m y m y1m,01[m1yKmmfdu ymm fdu[ m y m K mm y m m m m. du m. ¼. m. y m0 [ m0 ym0 (18) K m0 y mfdu y y m0 yy mEx , 0y y mimF , 0 1 y[m0ym1 [mmy0 ym0 y Km0 yy mfdu製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原) y [ y K y 0 m. y m0. fdu m. fdu m. Ex , 0 m. 0 m. imF , 0 m. 0 m. 0 m. 0 m. (309) 127. fdu m. 0 m. ym ym ym ym y m [ m y m K m0y m 0 1 [ m 0 る. 0 fdu 0 1 [ y y m このシナリオの結果を他のシナリオと比較す fdu 0 0 m fdu 0 m m y y 0 (19) (19) 1 [ mm m0 0 m y 1 [Ky0 [ m(y y y 1) fdu K ⒆ m y fdu 0 y m m m 0 (19) m m m ることにより,製造業の輸出が経済成長をどれ y y (19) >[ (1 K ) /(1 @ y 1[ (19) [ ) 00y fdu m 1 Kmymmmfdu fdu y m0 yc y1 ほど支えていたかを明らかにする. y c y1 0 (19) ⒅式と⒆式を y my mを介してつなげると,シナ 1 K m 1 1 [ i0 1 K i1 0 y c 1y(y1c1は, シナリオ E のモデル式はシナリオ D を踏襲 リオ1 D における最終需要 c 1y 1 º y ª i [ mm Ex ,11 imF 0y K m ) yK1 m1 » ymfdu y c y 1 0 ,1 i d fdu ° y m yymyfdu y y 1 mi « 1 [ i 11 K i im ® 1 m[ i 1 K 0 (20) i 1 [m ¬° y¼i i m したものである.シナリオ D の相違点として °y0 0 d izm 1 10 [ i0 1 1K i1 0 (18) 1¯ i 0y i 1® 1 [ i 1 K i は,最終需要系列中の輸出額がゼロになると同 1 K (20) 1 [ i 1 K i 0 i mm K i 10 y mfdu 0y i 1 K y i0 [ ! [i m 1 [°®1[i i01[1 ° ° 1 K 0 1 0 y i m d i 1 [ i ⒇ i z m 時に,最終需要に輸出が占める割合 [ m がゼロ 1 [i 1 Ki¯y i (20) iy yiim ®m 1 0 i (20) i ( ) [°¯ y[i i0i11 1KKi ym0i0 y となる.このため,シナリオ E における最終 i z my mfdu°¯0 yi0ym0ymExK, 0! KymimF,0 y m0i [zm0 ymm0 Km0 ymfdu(20) (20) °aij ࠉࠉyi z [my , i [ ( y1,..., y n y ) [ m1 ! [ m0 d [m 需要 y は以下となる. 0 aiyij z >[®m 1K ) /(10 [ )@ y y 1 y 0 (21) i z°¯[(am11m [ [ m ! [(m 1 10 ) [ m i m, i 1,..., n ij!ࠉࠉ 1Km !KKim 0, fdu ⒇式 は 次 の よ うな経済学的意味を持つ.輸 1 [(Km0 ! K0 ) yi yi0,imf ) 0m e ° m ,i0 ( 1 y mfdu y (K m1 ! K m0 ) [ 1 0 1 1 0a ࠉࠉ y) iº z (19)n ,..., [ ! [ 1 K ª [ ( 1 K 1 K i1 1 0,Kfdui1 0, fdu0,imf 0,imf 出 シェア( )の 上昇 は,m 財 へ の 最 1 0 ,1 0mimF ,1 1 K m ij m i i d «i1 z y1m yimfdu my[mEx ymfdu K m1 »® °mm i mm !ij yࠉࠉ [ i yi y i yi ) ) ( (23) mm y ( 1 1,..., a i n , 0 ° m 0 e i ° aij ¬ ® 1 [ m e yi 0 ®1 K i d ¼° 0 c °aij ࠉࠉi z終需要 m, i を1増大 n° せる.また輸入シェアの上昇 ,..., さ (23) K i 1 (21) yi ®1 1 (23) , °1y (K m1 !1 K m0 )y0mfdu1a ijKd1 fdu® 1 d 1 °d a ij1 ࠉࠉi ¯ y im 0 Ki 0 , fdu yi (18) y 1 ,..., n (21) yi0,imf ) ii zzmmm [ m ( ) ° 0 x ( I A ) y °¯ i 0 ( yi ¯ ® 1 a ijࠉࠉ i m e y ° ,i 1 ,..., (21) n 㸦22㸧 (K m ! K m )は 財への最終需要を減少させる. 1 mm ¯ 1 K y y ® i i i ¯ 1 [ (23) m m, i 1,..., 0° izm ° y0 1n [ i0 1 K i1 0 ¯0 aij ࠉࠉi 中間投入 の°輸入比率の変化も考慮するため y i m 1 K i1¯ i 0, fdue j d 0 ,imf y y 1 [y 1 1y K0 y i y [ y K y y d 1 ie y y y ( ) ® ij i i i (i I A ) y m D と同様な (20) e °1K0 i x (24) yi ® に,シナリオ とは異なり,m 部門の中間 投入係数については,シナリオ i °A~C 0 (23) (21) 1 yi izm i z m e d 1 e ° d 1 e 0 e ¯ e d 1 e (21) yx 1 I )A ) y y x (Iのでそのまま用いる. 財国内調達比率も 1期のものを使う.よってシ ) ¯ iy (xI (A (24) A (24) 0d 01 d (24) j d y fdu 1 [ md ij d 1 (19)d m ( I A0 y m x ) y [ ! [ ナリオ D の投入係数は以下のようになる. ( I A ) y 㸦22㸧 1 x Km 㸦22㸧. yy. fdu. y mfdu. 11[[ y 11KK y Ex ,1 m. Ex , 0. 0. Ex ,1 m. 1 m. 1 m. 1 m. 1 m. imF , 0. 1 m. 0. fdu m. 1 m. Ex ,1 m. 1 m. Ex ,1 m. Ex ,1 m. 1 m. 1 m. 1 m. 1 m. 0. 0. 1 m. fdu m. fdu. imF ,1 m. fdu m. 1 m. fdu m. 0. 0 m. 0 m. 1 m. 1 m. fdu m. Ex ,1 m. imF ,1 m. 1 m. fdu m. 1 m. fdu m. i. 0 m. m. izm. aࠉࠉ ࠉࠉi izzmm, i, i aࠉࠉ ࠉࠉi i mm, i, i 0 m. xd. fdu m. 1,..., 1,...,nn 1,..., 1,...,nn fdu m. 0 m. Ex , 0 m. imF , 0 m. 0 m. 0 m. 0 m. 0 m. 1 m. 0 m. K m1 ! K m0. a. d ij. y id. c. y1. 0 i z m, i 1,..., n °aij ࠉࠉ ®1 1[ i0 1 K i1 y 0 i m 1 i0 i m, i 1,..., n °¯°®1aij[ࠉࠉ i 1 Ki (20). °. 0 i. izm ¯y d 1 d d 1 d 㸦22㸧 [ ![ 最終的に,⒁式と同様の形での産出量決定式 㸦22㸧. ( I( IAA ) ) yy. 1 m. m. m. fdu m. ( I A d ) 1 y dy ( ) 㸦22㸧 y fdu m. m. 0 m. (K m1 ! K m0 ). x. . e. ( I Ad ) 1 y e. (24). (21). シナリオ E は,これまでのシナリオとは異 なり,輸出額が 0 になったケースを想定した仮 想的なものである.このシナリオが持つ意義は,. d 1 d が得られる.シナリオ は単純化して言えば, x d aij0 ࠉࠉ ( I i zADm ), i y1,..., n 㸦22㸧m 産業における輸出の存在が各部門の産出およ d. °. aij ® 1 (21) 輸出入構造が変化したシナリオと考えることが °aij ࠉࠉi m, i 1,..., n. できる.. ¯. び雇用にどれだけ貢献していたのかを推計でき 11. ることである.輸出の存在は当該部門の産出・ 雇用を構成しているだけでなく,中間需要など 11. d x. ( I Ad ) 1 y d 㸦22㸧. シナリオ D の特徴は,輸出および輸入額の. を通じて国内の他産業をも部分的に支えている ことがわかる.. 11. 11. 変化ではなく,中間財貿易を含む輸出入係数が. 4. 2 シナリオの結果:輸出コア製造業. 変化している点にある.製造業の構造変化に. 輸出コア製造業に各シナリオが生じたケース. よって生じた,輸出入構造の変化がどれほどの. の結果を表 4 と図 4 に示した.. 影響を持っていたのかについて明らかにするこ. 11 各シナリオの結果からわかることとしては,. とができる.. 第一には 1980 年から 2000 年にかけての産出量 増大には輸出および最終需要の果たした役割が. シナリオ E. 大きいということである7).最終需要が変化し. シナリオ E は仮に m 産業の輸出が全く無く. たシナリオ A と輸出が変化したシナリオ B で. なってしまったとき,どのような影響がみられ. は総産出が増大している.これに対して,技術. ていたかについて推計する仮想シナリオであ. 係数が変化したシナリオ C と,技術係数およ.
(12) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 128 (310). 表 4 輸出コア製造業に各シナリオが発生したケースでの産出量変化 期間:1980 年─1990 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. シナリオ B. 10.05% 1.77% 0.65% 1.44% 0.57%. シナリオ C. 3.86% -0.03% 0.22% 0.54% 0.10%. シナリオ D. 0.57% -0.98% -0.01% 0.07% -0.14%. シナリオ E. 0.01% -1.15% -0.05% -0.02% -0.18%. -2.85% -1.98% -0.25% -0.44% -0.40%. 期間:1990 年─2000 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. シナリオ B. 2.11% 0.06% 1.50% 1.04% -0.29%. シナリオ C. 3.28% 0.48% 1.65% 1.27% -0.20%. シナリオ D. 0.79% -0.11% 1.48% 0.93% -0.36%. シナリオ E. 0.08% -0.32% 1.42% 0.84% -0.41%. -0.77% -0.47% 1.38% 0.75% -0.46%. 注:各シナリオにおける部門別産出量変化によって,総産出量が前期と比較してどれほど変化するかについて百分率で表示し た.. 単位:100万円 1000 950 900. 実際値. 850 800 750. シナリオA. 700 650. シナリオB. 600. シナリオC シナリオD. 550. シナリオE. 500. 1980年. 1990年. 2000年. 図 4 輸出コア製造業に各シナリオが発生したケースでの総産出量変化. び輸出入構造が変化したシナリオ D では,総. 第二には,輸出コア製造業内での連関がより. 産出はほぼ横ばいからやや減少している.さら. 強まっているが,その需要が国外に漏出する傾. に輸出が 0 になったと仮定したシナリオ E で. 向がみられることである.シナリオ C の結果. は,総産出は大きくマイナスとなっている.. をみると,自部門(輸出コア)の産出増加によっ.
(13) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (311) 129. て マ ク ロ の 総産出 は 1980 年代 に は +0.57%,. C~E では,1980 年代から総雇用が減少した.. 1990 年代には+0.79% とそれぞれ増加してお. 輸出コア製造業の構造変化により総雇用が減少. り,内部連関が強まっていたことがわかる.し. する作用があったことがわかる.. かし,その需要は国外に漏出していた.貿易構. 表 4 で示した産出量変化とは異なり,対事業. 造が変化するシナリオ D と比べると,輸出コ. 所サービスへの雇用増効果は小さい.狭義の対. ア製造業の総産出量へのプラスの効果は 1980. 事業所サービスの雇用増効果は産出量への効果. 年代には+0.01% に,1990 年代には+0.08% へ. と比べると小さいものであるし,広義の対事業. とそれぞれ縮小しており,内部連関強化による. 所サービスの雇用への効果はマイナスに転じて. 中間需要の増大の一部が海外からの調達によっ. いる.また,輸出コア製造業内の内部連関の強. て賄われていたことがわかる.これはこの時期. 化も,雇用増には結びつかずむしろマイナスに. の海外直接投資,生産拠点の海外移転などと符. 作用していることがわかる.これらの傾向は. 合している.. 1980 年代からみられ,1990 年代になると一層. 第三には,対事業所サービスとの連関がより. 強まった.この時期の輸出コア製造業の構造変. 強まっているということである.技術変化と輸. 化は,雇用タームでは一貫してマイナスに作用. 出入構造を変化させたシナリオ C および D の. していたことがわかる.. 結果をみると,1980 年代には-0.05% および- 0.02% とほぼ効果が無かったが,1990 年代には. 4. 3 シナリオの結果:その他製造業. +1.42% および +0.84% と一変して高いプラスと. 表 6 と図 6 にその他製造業に各シナリオが発. なっている.その効果は,シナリオ C で確認し. 生したケースの結果を示した.. た輸出コア製造業の内部連関強化によるものよ. その他製造業では,輸出コア製造業と比較し. り大きい.技術係数や輸出入係数の変化が製造. て最終需要の増加が小さく,シナリオ A とシ. 業の構造変化を反映したものだとするならば,. ナリオ B でも総産出がほとんど増加していな. 80 年代の構造変化はもっぱら部門の内部にお. い点が特徴的である.シナリオ D とシナリオ. いて行われており,90 年代になると外注などの. E では総産出が減少しているが,その度合いも. 形で外部化を進めたと見ることができる.1990. 輸出コア製造業と比べるとより大きい.. 年代には,狭義の対事業所サービスの産出量に. 表 6 と図 6 の結果からいくつかの点を読み取. おいて各シナリオで概ね+1.5% 前後,広義の対. ることができる.第一には,その他製造業部門. 事業所サービスの産出量においては概ね+1%. の内部連関が弱まっており,輸出コアやサービ. 前後の,総産出を増加させる効果があった.. ス部門など他産業との連関がより強くなってい. 図 4 で製造業の総産出についてみると,シナ. るということである.表 6 をみると,各シナリ. リオ C~E において 1980 年代から既に減少に. オが自部門(その他製造業)の産出に与えた影. 転じていたことがわかる.実質産出量タームで. 響は,1980 年代にはシナリオ D およびシナリ. の製造業のシェア減少(脱工業化)は,現実に. オ E でマイナスとなっており,1990 年代にな. は 1990 年代から生じたが,すでに 1980 年代の. るとすべてのシナリオでマイナスとなっている. 段階で潜在的に用意されていたと解釈される.. ことがわかる.自産業への需要減効果はとりわ. 雇用量への影響について,表 5 と図 5 に示. け大きく,輸出入構造のみに条件の差異がある. した.最終需要が増加したシナリオ A と輸出. シナリオ D とシナリオ C を比較すると,1980. 需要が増加したシナリオ B では,1980 年代に. 年代には+0.37% から-2.27%,1990 年代には. 総雇用が増加したものの,1990 年代には減少. -1.29% から-2.44% へと大きく減少させてい. に転じている.需要の変化がなかったシナリオ. る.中間需要が国外へ漏出したため,国内の産.
(14) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 130 (312). 表 5 輸出コア製造業に各シナリオが生じたケースの雇用量変化 期間:1980 年─1990 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. 1.55% 1.11% 0.64% 1.77% 0.69%. シナリオ B. シナリオ C. -0.68% -0.02% 0.21% 0.67% 0.13%. シナリオ D. -1.87% -0.61% -0.01% 0.08% -0.17%. -2.07% -0.72% -0.05% -0.03% -0.22%. シナリオ E -3.10% -1.24% -0.25% -0.54% -0.48%. 期間:1990 年─2000 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. -0.32% -4.35% 0.39% -1.97% -4.61%. シナリオ B. シナリオ C. 0.32% -4.13% 0.49% -1.67% -4.69%. シナリオ D. -0.31% -4.41% 0.33% -1.92% -4.95%. -0.50% -4.51% 0.28% -1.98% -5.02%. シナリオ E -0.60% -4.57% 0.23% -2.02% -5.16%. 注:各シナリオにおける部門別産出量変化によって,総産出量が前期と比較してどれほど変化するかについて百分率で表示し た.. 70. 単位:100万人. 実際値 65. 60. シナリオA 55. シナリオE. 50. シナリオB シナリオC. 45. シナリオD. 40 1980年. 1990年. 2000年. 図 5 輸出コア製造業に各シナリオが生じたケースの総雇用量変化. 出がより一層減少している状況にあることがわ. 用している.自部門の産出への効果が小さく. かる.. なっていく傾向にあるのとは,対照的である.. 一方で,輸出コア製造業と対事業所サービス. この背景には,サービス業へのアウトソーシン. に対しては,ほとんどのシナリオでプラスに作. グなど,自部門ではなく他部門との連関を強め.
(15) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (313) 131. 表 6 その他製造業に各シナリオが発生したケースでの産出量変化 期間:1980 年─1990 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. シナリオ B. 0.10% 1.79% 0.36% 0.28% -0.05%. シナリオ C. 0.07% 0.11% 0.27% 0.11% -0.17%. シナリオ D. 0.08% 0.37% 0.28% 0.14% -0.15%. 0.05% -2.27% 0.18% -0.09% -0.30%. シナリオ E 0.01% -4.58% 0.05% -0.31% -0.47%. 期間:1990 年─2000 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. シナリオ B. 0.61% -3.75% 1.16% 0.84% -0.55%. シナリオ C. 0.69% -0.62% 1.39% 1.20% -0.34%. シナリオ D. 0.67% -1.29% 1.34% 1.12% -0.38%. 0.62% -2.44% 1.18% 0.97% -0.51%. シナリオ E 0.62% -3.29% 1.13% 0.86% -0.58%. 注:各シナリオにおける部門別産出量変化によって,総産出量が前期と比較してどれほど変化するかについて百分率で表示し た.. 単位:100万円 700 680. 実際値. 660 640. シ. 620. シナリオB. シナリオA. 600. シナリオC. 580 シナリオD. 560 シナリオE. 540 520 500 1980年. 1990年. 2000年. 図 6 その他製造業に各シナリオが発生したケースの総産出量変化. る形でその他製造業の構造変化が進行している. て,シナリオ D および E では一層減少してい. ことがあると思われる.. る点も,その他製造業に特徴的な動きである.. ま た,シ ナ リ オ B お よ び C で は 総産出 が. シナリオ C と D の相違点は輸出入構造の変化. 1990 年代になると増加に転じているのに対し. の有無である.前述のような国内需要の国外へ.
(16) 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). 132 (314). 表 7 その他製造業に各シナリオが発生したケースの雇用量変化 期間:1980 年─1990 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. 0.06% -3.55% 0.35% 0.34% -0.06%. シナリオ B. シナリオ C. 0.04% -4.33% 0.27% 0.14% -0.20%. 0.05% -4.21% 0.28% 0.17% -0.18%. シナリオ D 0.03% -5.44% 0.18% -0.11% -0.36%. シナリオ E 0.01% -6.51% 0.05% -0.39% -0.56%. 期間:1990 年─2000 年 シナリオ A 輸出コア製造業 その他製造業 狭義の対事業所サービス 広義の対事業所サービス 対個人サービス. -1.98% -4.08% 0.02% -2.11% -5.30%. シナリオ B. シナリオ C. -1.98% -2.70% 0.21% -1.77% -5.13%. -1.98% -2.98% 0.17% -1.84% -5.17%. シナリオ D -2.03% -3.24% 0.02% -1.95% -5.34%. シナリオ E -2.09% -3.42% -0.03% -2.05% -5.51%. 注:各シナリオにおける部門別産出量変化によって,総産出量が前期と比較してどれほど変化するかについて百分率で表示し た.. 単位:100万人 65. 実際値 60. シナリオA 55. シナリオE 50. 45. シナリオB シナリオC シナリオD. 40 1980年. 1990年. 2000年. 図 7 その他製造業に各シナリオが発生したケースの総雇用量変化. の漏出傾向がこの差となってあらわれていると. シナリオ B および C で 90 年代に上向きがみ. 思われる.. られた総産出とは異なり,総雇用はすべてのシ. 続いて,その他製造業に各シナリオが生じた. ナリオで減少傾向にある.減少幅はどのシナリ. ときの雇用への影響を,表 7 と図 7 に示した.. オでも大差はない.産出面では他部門にプラス.
(17) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). (315) 133. に働いていたにも関わらず,雇用面では一律に. る.これは輸出コア製造業でもその他製造業で. マイナスとなっている.構造変化による雇用減. も同様に見られた.原因としては,この 20 年. は, その他製造業においてより強いものだった.. 間に進行した生産拠点の海外移転や,中国をは. これは 1980 年代にしばしば議論された「産業. じめとする東アジア諸国からの中間財輸入の拡. 空洞化」に対応する状況だと考えられる.. 大が考えられる.. 5.おわりに. これらの結果から,製造業の構造変化を起点 として,脱工業化あるいはサービス経済化が進. 本稿 で は,製造業に局地的な変化が生じる. 行していることがわかった.宇仁(2002)や原. 「シナリオ」をいくつか行うことで,80 年代と. 田(2007)らの議論にある,特定産業に牽引さ. 90 年代における製造業の構造変化が経済にど. れた産業構造変化のメカニズムに今回の分析結. のような影響を与えていたかについて分析し. 果を引きつけて言えば,1980 年代および 1990. た.. 年代の日本では,製造業の,特に輸出コア製造. その結果明らかになった点について整理す. 業が産業構造の変化に大きな役割を果たしてい. る.第一には,輸出をはじめとする最終需要の. る こ と が わ かった.総産出 の 減少,対事業所. 伸びが無ければ,製造業では既に 1980 年代か. サービスの産出拡大,海外への需要漏出などを. ら実質産出量が減少に転じていたと考えられる. もたらした製造業の構造変化は,雇用・産出両. ことである.例えば,最終需要の伸びが無く技. タームでの脱工業化に作用していた.労働生産. 術係数・輸出入係数のみが変化すると想定した. 性上昇率格差だけによらない産業構造変化の説. シナリオ D が,輸出コア製造業において発生. 明を,ある程度まで実証的に行えたと考えられ. したケースでは,2000 年までの 20 年間に総産. る.. 出は 1.5% 減少し, 総雇用は 24.60%(1500 万人). 今後の課題としては,部門統合の妥当性につ. 減少したと推計される.現実のデータでは,製. い て の 再検討 や,分析期間 の 延長,データ を. 造業の実質産出量の減少は 1990 年代になって. 10 年ごとから 5 年ごとに短くするなどの作業. 開始されたが,これは最終需要の旺盛な伸びに. を通じて,製造業の動向に起因する構造変化の. よって時期が遅らされたものであり,潜在的に. 詳細とその意義について明らかにしていく必要. は 1980 年代から既に用意されていたといえる.. 性がある.. 第二点は,輸出コア製造業とその他製造業と の間で異なった構造変化がみられたことであ る.輸出コア製造業の構造変化は,自部門の産. 補論 国内調達比率行列 H の作成について. 出を増やす部門内連関をより強める性質のもの. 中間投入 に 占 め る 国内調達比率 を 示 す 行列 H は,データ ソース で あ る 長期接続産業連関 データ には用意されていないので,別途用意した.各年 度の産業連関表データに用意されている「輸入表」 と 当該年度 の 名目額 の 中間投入行列 を 利用 し て, この行列 H を作成している.この「輸入表」とは, 中間投入の輸入額の名目値を記載した行列である. この行列の各要素を,対応する名目額の中間投入 行列で割ることにより,中間投入に占める輸入比 率を示す行列が求められる.行列 H は中間投入の 国内調達比率を示したものであるので,この行列 の各要素を 1 から引くと,行列 H が完成する. 次に 9 部門へと統合するために,中分類表にい くつかの加工を行った.. であり,サービス業との連関は進行しているも のの部門内連関と比べるとそれほど強まってい ない.これに対して,その他製造業では,自部 門の産出を減らし,輸出コア製造業と対事業所 サービスの産出を大きく増やすという,他部門 との連関をより強める性質の構造変化が見られ た.こうした二極化傾向は 80 年代から既にみ られていたが,90 年代により一層進行した. 第三点は,国内調達比率の減少などにより, 製造業への需要が国外に漏出していたことであ.
(18) 134 (316). 横浜国際社会科学研究 第 15 巻第 3 号(2010 年 9 月). まず,中分類表では,すべての年度において小 売と卸売が「商業」に,金融と保険が「金融・保 険」に,それぞれまとめられている.これを分割 し,小売は対個人サービスに,卸売は広義の対事 業所サービスに,金融は広義の対事業所サービス に,保険は対個人サービスへとそれぞれ割り当て た.. 参考文献 Clark, C (1951) The Conditions of Economic Growth, second edition, Macmillan. Cohen, S. S. and Zysman, J.(1987)Manufacturing Matters, Basic Book. 大 岡・岩 田 訳『脱 工 業 化社会の幻想』TBS ブリタニカ,1990 年. Franke, R. and Kalmbach, P.(2003), “Structural Change in the Manufacturing Sector and its Impact on Business-Related Services: An Input-Output Study for Germany”, IKSF Discussion paper 29, University of Bremen. Franke, R. and Kalmbach, P.(2005), “Structural Change in the Manufacturing Sector and its Impact on Business-Related Services: An Input-Output Study for Germany”, Structural Change and Economic Growth, Vol. 16, p. 467─ 468. 原田裕治(2007)「産業構造 の 変化 の 多様性─多 変量解析による類型化の試み─」『現代資本 主義への新視角』昭和堂. 長谷部勇一(2002)「東アジアにおける貿易と経 済成長─ 1985─90─95 年 ア ジ ア 国際産業連関 表による相互依存関係の分析」『横浜国際社 会科学研究』第 7 巻第 3 号 , 124─145 頁. Kuznets, S.(1971)Economic Growth of Nations: Total Output and Production Structure, Harvard University Press. 日本銀行調査統計局(1989)「わが国における第 三次産業の拡大について─その背景とマクロ 経済的含意」『調査月報』9 月号 , 1─36 頁. Pasinetti, L. L. (1981) Structural Change and Economic Growth: A Theoretical Essay on the Dynamics of the Wealth of Nations, Cambridge University Press. 大塚勇一郎・渡会勝義訳 『構造変化と経済成長:諸国民の富の動学に 関するエッセイ』日本評論社,1983 年. Petit, P.(1988)La Croissance Tertiaire, Economica. 平野泰郎訳『低成長化のサービス経済』藤原 書店,1988 年. Raa, T. T. and Schettkat, R.(2001)“The Growth of Service Industry”, Edward Elgar. Rowthorn, R. and Wells, J.(1987)Deindustrialization and Foreign Trade, Cambridge University. Press 高須賀義博(1965) 『現代価格体系論序説』岩波 書店. 植村博恭 (1996) 「脱工業化と資本蓄積の構造変化」 『マルクスの逆襲 政治経済学の復活』日本 評論社. 植村博恭(2004) 「 「選択と集中」と雇用システム ─バリューチェーン変化のもとでの雇用と 内部労働市場 の 職種別分析」 『選択 と 集中 日本の電気・情報関連産業における実態分析』 有斐閣. 宇仁宏幸(2007) 「90 年代日本と米国の構造変化 と 資本蓄積」 『現代資本主義 へ の 新視角』昭 和堂.. データソース RIETI(2007)長期接続産業連関データベース (http://www.rieti.go.jp/jp/database/d01.html) 総務庁(1984)昭和 55 年産業連関表. 総務庁(1989)昭和 60 年産業連関表. 総務庁(1995)昭和 55─昭和 60─平成 2 年接続産 業連関表. 総務庁(1994)平成 2 年産業連関表. 総務庁(1999)平成 7 年産業連関表. 総務庁(2000)昭和 60─平成 2─7 年接続産業連関 表. 総務庁(2004)平成 12 年産業連関表.. 注 1)2000 年代 に なって か ら の 研究 で あ る が,植 村(2004)では電気・情報関連企業においてバ リューチェーンに変化が生じ, 川上の研究開発・ 設計部門,川下の営業・販売部門の重要性が増 大したことが指摘されている. 2)同様の観点から高須賀(1965)は,賃金が平 準化されているときに,部門間の労働生産性上 昇率の差がインフレーションを引き起こすとい う「生産性格差インフレーション」のメカニズ ムを説明している. 3) 「消費のサービス化とは,サービスが総じてみ れば上級財であり,人々が豊かになっていくに つれてサービス消費を増やしていく傾向があ るということであるが,これは主として第三次 産業の趨勢的なシェア拡大を説明する要因であ る. (日本銀行調査部(1989) , p. 10) 」 4)こうした「成長のエンジンとしての製造業」 の役割は,レギュラシオン学派の R.ボワイエ, P.プチらからも指摘されている(植村(1996) ) . また,製造業とサービス業との連関を強調しつ.
(19) 製造業の構造変化と部門別産出量・雇用量への影響(田原). つ も,サービ ス 産業 へ の 需要 は 製造業 の 活動 からもたらされる部分が大きいとして,経済を リードするのはあくまでも製造業であると主張 する研究に Cohen and Zysman(1987)がある. 5)なお,今回用いた記号の用法とモデル式はす べてフランケらのものと同じとした. 6) こ の 第 4 統 合 部 門 は,Clark(1951) で は 第二次産業 の う ち 製造業以外 の 部分 と さ れ, Kuznets(1971)で は I 部 門(industry)の う ち製造業と運輸・倉庫・通信以外の部分とされ ている.本稿での分類はこれら先行研究に倣っ たものである. 7)経済全体 で み れ ば,こ の 時期 の 日本 の 経済. (317) 135. 構造 は 内需依存型 だった.長谷部(2002)は 1985─90─95 年のアジア国際産業連関表を用い て,貿易構造と経済発展構造を分析している. その結果によれば,生産誘発分析から最終需要 への依存度をみると,日本とアメリカは内需依 存度がかなり高い.本稿の分析では,製造業の みへの最終需要および輸出需要の影響を推計し ているため,総産出に対する輸出需要の効果が より大きなものとなっている. [た は ら し ん じ 横浜国立大学大学院国際社会 科学研究博士課程後期].
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