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科学的な見方や考え方を拡大・深化させる小学校社会科の単元開発とその検証 : 小学校3年生単元「ものを売る仕事 : 通信販売」を事例として

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全文

(1)

社会

系教科教育学会

『社

会系教

科教

育学研究』第18

号 2006

(pp.

19-30)

科学的な見方や考え方を拡大・深化させる小学校社会科の

単元開発とその検証

一小学校

3年生単元厂

もの

を売る仕事一通信販売

−」を事例

して−

Developing and Testing of Teaching Materials for Elementary Social Studies :

The Case of the Unit

”Retail Dealer : Mail Order

”(Elementaiy School Grade 3)

中 

本 

和彦

(広

河 

田 

育セ

節生

ー)

(福

校)

I 

じめに一

問題の所在−

1 

教育研究上の課題一科学

的教育実践研究の必

要性一

,各学校

では,教育研究

,公開授業研究が

さかんに行われ

ている

。ふ学校社会科においても

授業改善等に係

る研究授業が行われている

。その

中では

,優れた授業実践もみ

られるが

,多くは

二つの

学力向上策

,教

え込み

と活動主義の

どちら

かに特化した社会科授

業が展開されている1

。こ

らは

一見

,二極化

しているよ

うにみ

える

。しか

,日常では,そこまで極端に特化

され

ない状態

,これ

ら二つのことが同

じ空間

(教室

)で行わ

れて

いるのではないだ

ろうか

。授

業と

しては活動

主義で児童の学びに任せ

,テス

トな

どの学習評価

としては事項の暗記を強いる

,というものであ

る2

。そういった意味で,現在行われ

ている教育

研究は

日常の授

業とうま

くリンク

しているといえ

。教育研究と

してス

ローガンを掲げはすれ

も3

,研究の

中身は

日常の営み

を強調

しただけに

とどまってお

,日常の授

業の

反省を迫

り,変革

を求め

ることまでは

していない

。また

,その

よう

な教育研究に

よって培われたノウハウは

,便利な

ハウツウと

して日常の授業に還元され

,本質的に

は変わ

らない授

業が再生産され

るのである

ここに

,二つの

問題が挙げ

られよ

う。一つは

主観的

・常識的」教育研究の変革であり,もう

一つは

「主観的

・常識的」社会科授業の変革で

ある

。前者は

,社会科教育学

を超

えた教育一般の

問題であ

し,両者は密接に結びついてお

,外在的な問題の

ようにも思

り,社会科教育

える。

学に

問題を投げ掛けているの

ではないだろうか

じて言えば

,それは

,教育実践研究による厂

観的

・常識的」社会科授

業の

変革である。

社会科教育学では

,これまで優れた教育内容開

発研究が

なされ

,その成果が報告され

てきた。

,それ

らの

多くは授

業モデルの提

示でと

どまっ

てお

,その授

業モデルの検証にまで至っている

ものは少ない

。近年,少

しずつではあるが,授

モデルの提示か

ら実践へ

,さらには実践後のテス

トやアンケ

トなどに

よる児童生徒の

変容の考察

にまで至るものが

,学会や学会誌において報告

れは

じめているところである4

。評価が学

力論と

表裏

一体

であ

り,評価の

目的の

一つが教師自身の

業を改善する

ことであるのならば

,今まさに

これ

まで蓄積

され

てきた

,あるいは新たに開発

た授

業理論をもとに

,授

業を開発

し,実践

を行い,

評価まで含めた検証を行う

,教

育実践

的な研究が

求め

られ

ているの

ではないだ

ろうか

2 

小学校第3

・4学年社会科授業における教育

内容上の課題

一閉

ざされた学習内容

小学校学習指導要領における第

3学年及び第4

学年の内容

(2)に厂

地域の人々の生産や販売に

ついて

,次の

ことを見学

した

り調査

した

りして調

,それ

らの仕事に携わ

っている人々の工夫を考

えるようにする

」とある。

これ

を受けて

,例

えば

,匚

店ではた

らく人びと

しごと

」の授

業であれ

ば,まず

,児童に計画

立てさせ

,はた

らく人びとについての事実を見学

やインタ

ビュ

によって収集させる。次に,それ

らから

「お客

さんの喜ぶ顔が見た

いか

ら工夫や努

19

(2)

力をしている

O」

などの道徳的価値を共感的理解

によって見

出させ

,それに基づいて児童は事実を

整理

,まとめ,発表する

,という授業が

多く行

われ

ている

‰しか

し,この

ような授業において

獲得され

る知識は

,主観的

・常識的である。学習

内容は

,始めから終わ

りまで,児童がすでに持っ

ている

,あるいは

日常生活で理解できる範囲内で

自己完結

している

。児童は

,小学校3

年生であれ

,す

でに

日常

生活の

中で一消費者

して振

る舞っ

ている

。商品を購入することに

よって,物理的,

精神的に充た

され

こと

を体験

して知っている

えに

,このよ

うな授業の学習課題は

,児童が

常生活の中で培ってきた社会認識体制の範囲内で

解決可能なものであ

り6)

,児童の社会認識体制を

飛躍的に拡大

・深化させるものにはな

りえない。

して

,その

ような授業は

,児童にとって学ぶ意

義を見いだ

しに

くいもの

となる

現実の販売の仕事は

,資本主義社会の中で,利

を上げるために

,少

しでも

多くの商品

を売った

,費用

を少な

くした

りすることによって存在

続けている7)

。けれ

ども,これまでの小学校にお

ける販売の仕事についての授業では

,その

ような

利益=売

り上げ

一費用」という基本的な経済的

な視点は

,学習内容

として十分に保証され

てこな

かった8)

。特にコス

トの概念は

,消費者である児

童が経営者の側に立って考

える必要かお

,難

いと考えられているせいか

,十分に保証され

てこ

なかった9)

。この

ようなことは

,学習内容

を児童

日常の世界にとどめ

,児童を現実の社会か

ら目

をそらさせ

,児童の科学的な見方

・考え方の成長

を閉

ざして

しまっているのではないだろうか

本研究は

,以上の

ような問題の所在

を踏ま

え,

業者の今

日的課題

を乗

り越えるために行った教

育実践研究である1,)

H 

事象の

いて考

る力

を育

学校

社会

科授

業の在

り方

一意

味連

関の

り入れ

会科

業構

1 

的事

象の

と理

学校

習指導要領

おけ

る第3

年及び第

年の

目標

(3)に匚

地域

おけ

る社

的事象

,調査

し,地

図や

各種の

資料

を効

に活用

,調べた

ことを表現するとともに,地域

社会の社会的事象の特色や相互の

関連などについ

て考

える力を育てるようにする

」とある。

社会的事象の特色とは何であろうか

。結論的に

述べると

,社会的事象の特色

とは

,観察

し,理解

,認識

し,説明する対象となる事象の

共通性

,特殊性

である。常にわれわれ

は特色

を見

い出

うとす

るとき

,意識

・無意識

を問わず

,われわれ

ら理論

を対象に浴びせかけ

,共通性や特

殊性

を明

らかに

している

。言い換

えれ

,理

論を使わ

なけれ

ば共通性や特殊

性は暴けな

いの

である

この

理論に

よって見

いだ

され

た共通性

や特殊性が特

色で

ある

社会科の授

業に

おいて社会

的事象の特色につい

て考

える力を育成

しようとす

るならば

,特色

を見

出す

ことができる

一般的理論を,児童に質の高い

理論的な思考

をさせることによって発見させる必

要があろう

。すなわ

ち,児童の科学的な見方や考

え方を拡大

・深化させ

る必要が

あろう11

2「

工夫や努

力」と意味連関の探究

次に

,第3

学年及び第4

学年の内容

(2)にみ

る人々の

工夫や努

力を扱いながら,それ

を科学

的な見方や考

え方の拡大

・深化に繋

げるには

,ど

のような授

業構成

をすればよいのであろうか

筆者は

,森分孝治の述べ

る厂

なぜ

「 ̄

どう

して」

の連続的追究による社会的事象の意味連関を探究

する

業に着

目す

る12

そもそも人の行為

工夫や努力)といった個別

の事象は

,それ

自体独立

して存在

して

いるもの

はな

。工

夫や努

力を

目的一手段の

関連か

ら原

因一

結果の関連に置き換

えてみ

ていくと

,それ

らは最

終的にはある目的へ

と統合

され

,すべての事象は

手段と

して位置づけられる

。そ

して,それ

らはあ

目的を頂

点とした

ピラミッ

ド構造

として表

され

。この時,最上位におかれた

目的は

,個別な事

を超

えた

一般的な理論となる。この

一般的な理

を習得す

ることは

,他の事象でも応用できる科

学的な見方や考え方を習得す

ることになる

。そ

てこの

ような科学的な見方や考

え方を習得するこ

とにより

,人の行為についての因果関係を演繹的

に分析

していくことを可能とするので

ある

それは

,ピラミッ

ド構造の最下位の事象から順

に上位へ

と厂

なぜ○○という行動をするのか?」

(3)

→ 匚そ れ は△ △ の た めで あ る 」 → 「 ̄

そ れ で は な ぜ

△ △ を す る の か ?」 → 匚そ れ は☆ ☆ の た めで あ る」

と 連 続 して 問 い 続 け, 答 を 導 き出 す こと で, 目的 一

手 段 の 構 造 と し て 明 ら か に さ れ る 。

3 研 究 仮 説 と 仮 説 検 証 の 視 点

以 上 か ら, 表 1 の よ う な 研 究 仮 説 を 立 て , そ の

検 証 の 視 点 と 方 法 を 設 定 し た。

表1 研 究仮説と 仮説検証 の視点と方法

仮 説 人 々 の 販売 の 仕事 に みら れ る工 夫 や努力 を , 意味 連 関 の視点 を 取り 入 れ て授 業 構 成に す れば, 社 会 的事 象を みてい く 理論 的 な知 識が 発 見 でき , 社 会的事 象 の特 色 につい て 考え る力 を育 て るこ とが で きる であ ろうo 前 提 条 件 結  果 意味連 関によ って構 造化さ れた「知 識の構造 図」 に基 づいて工夫 や努力を 追究 する授業 ① 「 知 識 の 構造 図」 の中 で一 般化 さ れ てい る理 論 的 な知 識の発見。 ② ①の知識を使っ た 社 会的 事 象 の 特 色 につ い て の考 察o

(1) 学 習 内 容が 意 味 連 関 によ っ て 柵 造化 され て いるかo (2 ) 学習方法 が 「 な ぜ」 を 中 心 とし た 連 続 的 追究 の 過程 と な って い る かo (3) (1)(2)が 実 際 の授 業 にお い て 行 わ れて い るかo (1) 理論 的 知 識を 発見 し て い る かo (2) 学 習 して い な い他 の社 会 的 事 象 につ い て も, 具 体的 に 考 え る こと が できてい るかo

学 習 指 導 案 の 検 討 VTR に よ る 検 討 学習 し て い な い他 の社 会 的 事象 につい てのプ レ テスト・ ポ スト テ スト と そ の記 述 の 分 析

Ⅲ よ(5 )図2. 単 元 「 も のを 売 る 仕 事 一通 信 販 売 −」 の 意 味連関参照。 Ⅲ. 1.(8)単 元 構 成 参 照。 学 習 指導 案 に そっ た指 導 と 学 習の様子o 理論 的 知 識 と 関連した記述。 学 習 し てい な い 他 の事 象 に つ い て の具 体 的な 記述。

Ⅲ 単元「 も のを 売る 仕事一 通信販 売− 」 の 教育

内 容開発 一 意味連 関の視点 を取 り入 れた授業 の

実 際−

1 今日 の通 信販売 一コ スト削減 と成長 の秘密 ―

今 日 の資本主 義 の社会 の中 で,販 売 の仕事で 働

く人 々 は,「利 益 を上 げ る た めに, 少 しで も多 く

の商 品を売 っ たり, 費用を少 な くしたり す る様々

な工 夫 や努 力」 をし てい る。 そ の意味 におい て,

現 在最 もコ スト 削減 を実現 し成長 して いる小売 業

態 が通信販 売で あ る。 通信販 売 のコ スト削減 の秘

密を 簡単 にま とめ ると次 のよう にな る。

第 一 に, 通 信販売 は店舗を 持 だない小 売り の業

態で あ るので, 店舗 費用や土 地費用 が少 なく て済

む と いう利 点 か お る(店 舗 コ スト )

。 第 二 に, カ

タロ グの作 成 や配布 にか かわ る費用 の効 率化 があ

げ ら れる。 これ は, 店舗を持 たないで消 費者 に認

知さ れ,営 業活 動を 行わ なけ ればな らない通 信販

売 にと って避 ける ことので きない コ スト で はある

が, 商品数 を 絞っ た薄 めのカ タロ グに切 り替え た

り, カ タロ グ配 送時 の郵便利 用 の比 率を下 げ て,

よ り 低 コ スト の 民 間 企 業 の メ ー ル 便 な ど へ 配 送 を

委 託 し た り し て コ ス ト の 削 減 に 取 り 組 ん で い る

( 宣 伝 広 告 コ ス ト )。 第 三 に , 通 信 販 売 は過 去 の 販

売 状 況 を 分 析 し , 売 れ筋 の 商 品 だ けを 置 く よ う に

し て 在 庫 を 大 幅 に削 減 し て い る ( 在 庫 コ ス O 。

そ し て 第 四 と し て, 商 品 の 受 注 ・ 配 送 ・ 代 金 回 収

や 業 務 全 体 に 関 わ る コ ンピ ュ ー タ ー シ ス テ ムな ど

の フ ル フ ィ ル メ ント に か か る コ スト を ア ウ ト ソ ー

シ ン グ に よ り 削 減 し て い る ( フ ル フ ィ ル メ ント コ

ス O 。 お も に こ れ ら 大 き く 四 つ の コ ス ト の 削 減

を 実 現 さ せ, 通 信 販 売 は日 本 経 済 全 体 が も はや 右

肩 上 が り の 成 長 が望 め な く な っ た 現 在 で も, 年 々

売 り 上 げを 伸 ば し な が ら 利 益 を 上 げ て い る 。

以 上 の よ う な 通 信 販 売 を 事 例 に コ スト の 概 念 を

発 見 ・ 習 得 さ せ る こ と が で き た な ら, 児 童 の 経 済

的 な 見 方 ・ 考 え 方 を 拡 大 ・ 深 化 さ せ る こ と が で き

る の で は な い だ ろ う か 。 そ れ は ま た, 第5 学 年 の

産 業 学 習 に も う ま くつ な か っ て い く も の と な ろ う 。

さ ら に , 通 信 販 売 は, 児 童 に と っ て , 学 習 教 材 な

ど の 購 入 に よ っ て , す で に身 近 な 存 在 と な って お

り, 教 材 と し て の 魅 力 を 持 っ て い る と い え る。

2 研 究 授 業 の 計 画

(1) 期 間  平 成17 年6 月28 日( 火 )∼7 月14 日( 木 )

(2) 対 象  所 属 校  第3 学 年1 組 (39 名 )

(3) 単 元  も の を 売 る 仕 事 一 通 信 販 売 −

(4) 単 元 の 目 的

通 信 販 売 を 事 例 に し て , 販 売 の 仕 事 に み ら れ る

一 般 的 な 理 論 を ,「 な ぜ 」 の 連 続 的 な 追 究 に よ っ

て 発 見 す る 。

(5) 通 信 販 売 に み ら れ る工 夫 や 努 力

販 売 の 仕 事 に お け る 人 び と の 工 夫 や 努 力 を , 意

味 連 関 の 視 点 で 構 造 化 し た も の が 図1 で あ る 。

(6) 単 元 の 到 達 目 標

①  通 信 販 売 の 学 習 を 通 し て , 販 売 の 仕 事 につ い

て の 理 論 的 知 識 1 匚利 益 を 上 げ る た め に は, 売

り 上 げ を 増 や すO」 を 発 見 す る。

②  通 信 販 売 の 学 習 を 通 し て , 販 売 の 仕 事 につ い

て の 理 論 的 知 識 2 匚利 益 を 上 げ る た め に は, 費

用 を 少 な く す る。」 を 発 見 す る。

③  ① ・ ② で 発 見 し た 理 論 的 知 識 を 使 っ て , ス ー

パ ー マ ー ケ ッ ト の利 益 を 上 げ る た め の 工 夫 に つ

い て 考 察 す る こ と が で き る 。

21

(4)

小売

≪上位の

的知識

圜小売業は

,売り上

げを増や

し,費用を

げて

いる

信販

いる。

品の

り上

≪下位

理論

的知識

1≫

多くの商

品が売れる

ように

して

【安心】

○通信販

できる

売は

うに

,安心

して

して

いる

買い

通信

売は

,商

く買っ

える

ように

して

いる

【品

数の

さ】

○通信販

売は

,品数

を多くし

いる

えている。

スー

パー

マー

ケッ

・スー

マー

ケッ

トは

,売

り上げを増や

,費用を減

らすことで利

上げ

てい

コス

トの

削減

≪下位の

論的

知識

信用

している。

品の

り上

≪下位の

的知識

○ス

パー

ーケ

では

,少

でも多くの

商品が

売れ

ように

いる

コス

トの

削減

≪下位

理論

的知

○スーパー

マーケット

は費用を少

なくしよう

している

【便

○通信販

きる

売は

うに

,手軽に

して

いる

買い物

【情報】

通信販売は

消費者のニ

ズをつかんで

いる。

○通信販

売は

情報を収集し

ている。

【宣伝

広告

コス

ト】

通信

売は

,カタ

ログ

作成

布にかかわる費用の効率化

を図

って

いる

【店舗

コス

ト】

通信販

売は

,店舗

を持たな

い小

りの

態で

ある

【在庫

コス

ト】

通信販

売は

,在庫を大幅に

削減

して

いる

【フル

フィル

トコス

ト】

○通信

販売は

,アウ

トソー

ングによ

回収などの

,受注

フル

・配送

フィルメン

・代

トを効率

して

いる

ログ

・テ

しセ

デパー

トやスーパーより

セッ

いても

文で

をカー

ドや

ている

している

ニーズ

をパソコン

げから

j怠しているC

ターサー

ビス

カタ

ログの

えて

いる

ログの

している

トに

よる

いよ

うに

のカタロ

てい

ニーズ

をつかんで

ている

レジッ

トカー

ドやコンビニエンスス

トアーで

−ニン

チラシ

タイム

サー

ビス

ボー

うに

して

まま

いる

ている

ている

ベン

タイムサー

ビス)

ョッ

れている。

-、つている。

した

り,箱

して

いる

スマス

つている

1 

単元

「もの

を売る仕事一通信販売一」の意味連

(5)

④ ①・ ②・ ③を通 して 最上位 の理論 的知識 「小

売業 は,売 り上 げを増 やし, 費用を 減 らすこ と

で, 利益を 上 げてい る。

」 を発 見 する。

(7) 単元 の指導計 画(全 9時間)

[1]

枕や本 をど うや って買 った のだろ う 2時間

(8)単 元 構成

[2]通販 のひ みつ( 通 販探検 隊)

[3]通販 の もう一 つ のひ みつ

3 時 間

3 時 間

(通販 とス ーパ ーのロ ー ル・プ レ イン グ)

[4]ス ーハ −7 − ケ ッ ト の ひ み9

( ス ーパ ー探 検 隊)

1 時 間

時 間 学 習 過 程 主 な 問 い ・ 指 示 学 習 活 動・ 学 習 内 容 1 2 3 4 5 6 7 8 9 導 入 学 習課 題 の設定 ○ 枕 はど こで買 っ たの だろう か。 ○ なぜ,通 販だ けが のびてい るのだろ うか。・具 体資 料(枕)を どの よう にして 購 入し たのか を考え る。・資 料1( 通 信 販売 の世 帯利 用 率 の グ ラフ)及 び資 料2( 形 態 別売 上 高 の グラフ)か ら推 測 する。 ・学習 課 題を 決定 する。(「なぜ,通 販だ けが のびて い るのだ ろう か。」)

学 習 問 題 と 仮 説 の 設定 検 証 まと める ○ な ぜ, みんな 通販を 利 用す るだろ うか。 (通販 の ひみつ1) ○ ど んな ひみつ か おる のか, 通 販探検 隊 に な って調 べて こよ う。 ○ な ぜ,通 販 はお 客さ ん が満足 す るよ う な 商品 を取 りそ ろえ て, 少し で も多 くの 商 品 が売 れ るよ うに して いる のだろ うか。 ・ 資 料3( 男 女 別・ 年 齢 別 に みた通 販 利 用 の グラフ) を も と に, な ぜ多 く の人 が通 販を 利用 す るのか につ いて の学習問 題 と仮 説を 設定 す る。 ・ 通 販探 検 隊(社 会科プ リント1 ・2)を も とにし て, 調 べ たこ とを 発表 す る。 ・ 出 た意見 を, 通 販 のひ みつ とし て 5項目(便利 さ,安 さ, 品数, 安心, 情報) にま と める。 ・ 出 て き た意 見 を ま とめ る。(「 通 信販売 は, お客 さ んが 満足 す る よう な 商品 を取 り そろ え て, 少 し で も多 く の商品 が 売 れる よ うに工 夫 し てい るん だ ね。」) 学 習 問 題 の 追 究 n 新 たな 学習 問 題 の 追 究 検 証( ロ ー ル・ プ レ イ ング) 学 習問 題 のま とめ ○ なぜ, 通 販 の方が も うけが多 い のだ ろ う か。( 通 販 のひ みつ2 ) ○ ロ ール・プ レ イン グで たしか めよ う。 ○ なぜ, 通 販 は費用を 少 なく しよ うと して い る のか。 ・ 新 たな 資料4( 通 販 と スーパ ーマ ーケ ット の原 価・売 り 値・ もう けの 表) の提 示。 ・ 新 たな学 習問 題 の設定。(匚なぜ, 通販の方 がもうけが多 いのだろうかo」) ・ 通 販, スーパ ーマ ーケ ット, お客 さ ん等 に分 か れて ロ ール・プ レ イ ン グを 行 い, なぜ 通販 の方 がも うけ が多 くな るのか 追究 す る。 ・ 出て きた意 見 を まと め る。(「通 信 販売 は, お 店 や雇 う人 の費 用を 少 な くし たり, 売 れ残 りが で ない よ う に工夫 し たり し て, もう けが 増 え る よう にして い る。」) 学習 課題 の まと め ○今 まで の学 習を まと めよ う。 ・ 今 ま で の 学 習 を ま と め る 。(「 通 信 販 売 は, お 客 さ ん が 満 足 す る よ う な 商 品 を 販 売 し て , 少 し で も 多 く売 れ る よ う に し た り, お 店 や 雇 う 人 の費 用 を 少 な く し た り, 売 れ残 り が で な い よ う に 工 夫 し て , も う け が 増え る よ う に し て い る。」) 学習 成果 の応 用・検証 ○ ど ん な ひ み つ が あ る か , ス ー パ ー探 検 隊 に な って 調 べて こ よ う。 ・ ス ーパ ーマ ーケット の事 実集 め。 ・ 出て き た意 見を まと める。(「 ス ーパ ーマ ー ケット も も うけを 増 や す ため に, 少し で も多 く の商品 を売 ろ う と工 夫 し たり[タイ ムサ ービ ス 等],費 用を 少な くす る努力[段 ボ ールの まま売 る]を して いるん だ ね。」 (9) 第

授 業 展 開

1・2 隕

発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学 習 活 動 資  料 児 童 か ら引 き出 し たい 知 識 導 入 ○ 「 さ て, こ こ で 問 題 で す 。 わ た し は こ の 枕 を ど こ で 買 っ た で し ょう か ?」 ・ 「 残 念, 違 い ま す。 そ れ で は こ の本 は ど こ で 買 っ た で し ょ う か ? みん な の家 に も あ る ん じ やな い。」 (「 し ま じ ろ う 」 の本 を 提 示 す る。) ・「 残 念 , 違 い ま す 。 正 解 は 枕 も 本 も家 で 買 い ま し た。」 T : 発 問 す る。 P : 答 え る 。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る 。 T : 説 明 す る 。 枕 1. 本(「し まじろ う」) ・「 フ ジグ ラン。」「 イト ーヨ ーカド ー。」 「100 円 シ ョ ップ。 」 ・ 「 本 屋 さ ん。 」「 ̄コ ン ビ ニ。」「 郵 便 局 か ら 申 し 込 ん だ ?」 ・ 「家 で だ っ て。 」 ・ 「 ど う や っ て ?」 展 開 1 O 「 さ て , 私 は家 で ど う や っ て枕 と 本を 買 っ た ので し よ う か ?」 ・ 「 正 解 で す 。 正 式 に は 通 信 販 売 っ て 言 う ん だ よ ね。 私 は 家 で こ の カ タ ロ グを 見 て 買 い ま し た。 い ろ ん な も の が あ る よ。 見 て ご らん。 」 ( 通 販 の カ タ ロ グや 折 り 込 みチ ラ シを 見 せ る。) ・ 「 と ころ で み ん な は 通 販 を 利 用 し た こ とあ る ?」 ・ 「 そ うよ ね。 あ ん ま り 普 段 は 使 わな い よ ね。」 ・ 「 じ ゃあ , み ん な は普 段 ど こ で 買 い 物 を す る ?」 T : 発 問 す る。 P : 答え る。 T : 資 料 提 示 。 T : 発 問 す る。 P :答 え る。 T : 説 明 す る。 T : 発 問 す る。 P :.答 え る。 通 販 カ タ ロ グ ・ 厂家 で買 え る の ?」 ・ 「 わ かっ た通 販 だ。」 ・ 「 知 って る。 知 って る」 ・ 「 う ちに もあ る よo」 ・ 「 家 の 人 は 使 っ て い る け ど , 私 は な いで す。」 ・ 「1 回 か2 回 はあ る け ど普 段 はあ ま り 使い ま せん。」 ・ 厂やっ ぱり ハ ロ ー ズかなo」 展 ・ 厂そ う よ ね, い ろ ん な お 店 が で き た か ら便 利 よ ね 。 で も ね, こ の グ ラ フを 見 て 。 こ れ は ね , 通 販 を 使 っ て い る 家 庭 の 数 の変 化 を 示 す グ ラフ な ん だ け ど , こ の グ ラフ か ら何 か わか る ?」 ( 通 販 の世 帯 利 用 率 の グ ラ フ を提 示 す る。) ・ 「 そ うで す ね。 みん な はあ まり利 用 して い ない か もし れ ない けど, 通 販を 利用 し てい る家 庭 は増え て い るね。」 ・ 「 じ やあ もう 一つ , こ の グ ラフ を 見 て。 こ の グ ラ フ は 通 販 や ス ーパ ーや デ パ ート で買 っ た 物 の 量 の変 化 を 示 す グラ フだ け ど, こ の グ ラフ か ら何 か わか るか な ?」 T 二資 料 提 示 。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 説 明 する 。 T 二資 料 提 示 。 T : 発 問 す る 。 P : 答え る。 2. 資 料 1( 通 販 の 世 帯 利 用 率 の グ ラ フ) 3. 資 料 2( 形 態 別 売 上 高 の グ ラ フ) ・ 「 ど ん どん 増 え て い る。」 ・ 「 年 々 通 販 を 使 って い る家 が多 く な っ て い ま す。」 ・ 匚そ う だ ね。 」 ・ 「 結 構 増 え て い る。 」 ・ 「 通 販 はだ ん だ ん 増 え て い ま す。」 ・「 ちょ っ と減 って る年 も あり ま す。」 ・ 「 通 販 は2001 年 が一 番多 い で す。」

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(6)

開 2 「 通 販 で 買 う 家 も 増 え て い る し , 買 う 量 も多 く な っ て い る ん だ ね。」 7  ○ 「な ぜ, 通販 だけが こん なに のびてい るんで しょ う?」 T :説 明 す る。 T :発 問 す る。 P :答 え る。 「 通 販 は も う か っ て い る ん だ ね 。」 「 家 で 賈 え る か ら で す 。」 「 便 利 が い い か ら だ。」 「 安 い か ら か な。」 第 3 隕 発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学 習 活 動 資  料 児童 か ら 引 き 出 し た い 知 識 導 入 ・ 匚今 日 は通 販 の ひ み つ に つ い て 考 え て み ま し よ う。」 ・ 厂通 販 って ど ん な 人 が 利 用 し て い る ん だ と思 う ?」 ( 考 え る 時 間 を1 ,2 分 程 度 と る。 ) T : 説 明 す る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 ・ 「 お金 を た く さ ん 持 っ て る 人 だ と 思 い ま す。」 展 開 1 ・ 「 ̄そ う よ ね , お 金 を 持 っ て な い と な か な か買 え な い よ ね 。 じ やあ , ち ょ っ と こ の グ ラ フ を 見 て 。 こ れ は 男 女 別 ・ 年 齢 別 に み た 利 用 の グ ラ フ な ん だ け ど , ど ん な こ と が わ か る ?」 T :資 料 提示 。 T :発 問 す る。 P :答 え る。 4. 資料3 ( 男女 別・ 年 齢 別 に み た 通 販 利 用 の グ ラ フ) ・「 女 子 の方 がた く さん 使 って いる。」 ・ 「"30-39歳 代 の 人 が 一 番 多 く 使 っ て る と い え ま す。 」 ・ 「 女 子 の人 で30 歳 代 の人 が 一 番 多 く 使 っ て い る と 言 え ま す。 」 展 開 2 ・ 「 そ うだ ね,30 歳 代 の 女 性 が 通 販 を一 番 利 用 し て い る ねえ。 」 ・ 厂そ う だ ね, み ん な の お 母 さ ん の 年 と一 緒 だ ね。 な ん で30 代 の 女 の人 が 多 い ので し ょ う ?」 T :説 明 す る。 T : 発 問 す る。 P : 答え る。 ・ 「 う ち の お 母 さ ん も30 代 よ。 」 ・ 「 仕 事 を し て い て 忙 し い か らだ と 思 い ま す。 」 ・ 厂赤 ち ゃ ん の い る お 母 さ ん は外 に 買 い 物 に 行 け な い ので 利 用 して い る ん だ と 思 い ま す。 」 終 末 ・ 「 ほ か に も お じ い ち ゃ ん や お ば あ ち ゃ ん に と っ て も 通 販 は 便利 な んだ ね。 家 にま で 配 達 し て く れ る し ね。」 ・ 「 じ ゃ あ , 通 販 は こ の よ う な 人 た ち に 商 品 を 買 っ て も ら う た め にど ん な工 夫 を して い る か な ? 」 ○ 厂な ぜ , み ん な 通 販 で 買 う の か な ?通 販 に は ど ん な ひ みつ が あ る の か , 通 販 探 検 隊 で み ん な 調 べ て き て ね。 」( 社 会 科 プ リ ント1 ・2 を 配 布 す る。 ) T : 説 明 す る 。 T : 発 問 す る 。 P : 思 考 す る 。 T : 発 問 す る 。 T : 説 明 す る。 社 会科 プ リ ント 1・ 2 ・ 「 う ち の お ば あ ち ゃん も使 って る よ。 」 ・ 「 わ か っ た よ 。 い っ ぱい 調 べて く る ね。 」 第 4 隕 発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学 習 活 動 資  料 児 童 か ら引 き 出 し た い知 識 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 ○ 厂そ れ で は こ の 時 間 は , 通 販 探 検 隊 の探 検 結 果 を 発 表 して も らお う か な。 ど ん な ひ みつ が あ る か ら 通 販 で 買 う ので し ょ う か ?」 (板 書 は出 て き た意 見 を ジ ャ ンル ご と に 整 理 す る 形 で 書 い て い く。) 【 便 利 】 ・ 「 家 にい て も買 い 物を す る こ と が で き る か らで す。」 ・「24 時 間 いつ で も注 文 を す る こ とが で き る か ら で す。」 ・ 「 宅 配 便 で 家 まで 持 っ て き て く れ る か ら で す 。」 【 安 さ 】 ・ 「 近 く の ス ー パ ー で買 う よ り安 い か らで す 。」 ・ 厂い く ら か以 上 買 う と, 送 料 が タ ダ に な る か らで す。」 【 品 数 】 ・ 匚近 く のお 店 で は買 え な い 物 が 買 え る か らで す 。」 ・ 「 ゆ う パ ッ ク や ふ る さ と 小 包 で 遠 く の物 が賈 え る か ら で す 。」 【 安 心 】 ・ 厂お 試 し セ ッ ト が あ る の で安 心 で す 。」 ・ 「 壊 れて も 修理 し て も ら え る し , 気 に入 らな か っ た ら返 せ る か ら で す 。」 【 情 報 】 ・ 「 い つ も き れ い な カ タ ロ グ が 送 ら れ て きて , い ろ ん な こ と が わ か る か らで す 。」 第 5 限 発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学習 活 動 資  料 児 童 か ら 引 き出 し たい 知 識 導 入 ・ 「 前 の 時 間 で は た く さ ん の 通 販 の ひ みつ が 見 つ か っ た ね。 今 日 はそ のひ みつ を 解 いて い く よ。」 T : 説 明 す る 。 展 開 1 ・ 匚そ れで は 一 つ 目 , な ぜ 通 販 は, 家 に い て も24 時 間 い つ で も 注 文 で き た り , 宅 配 便 で 家 ま で 届 け る こ と が で きる よ う にし て い る の ?」 ・ 「 そ れ じ ゃあ , 二 つ 目 。 な ぜ 通 販 は, 近 く の お 店 よ り も 値 段 を 低 く し た り , い く ら か 以 上 買 う と 送 る お 金 を タ ダ に して い る の か な ?」 ・ 「 そ う よ ね。 そ れで は 三 つ 目。 な ぜ通 販 は, 近 く の お 店 で は 買 え な い 物 が買 え たり , いろ い ろ な 地 方 の 物 が 買 え る よ う に して い る の か な ? 」 ・ 「 い ろ い ろ な 物 が 買 え る ん よ ね。 じ ゃ あ , 四 つ 目 。 な ぜ 通 販 は, お 試 し セ ット が つ い て い た り , 修 理 や 返 品 がで き る よ う に し て い る の か な ?」 ・ 「 最 近 は 修 理 も早 く し て く れ る よ う だ よ 。 さ て , 最 後 の 五 つ 目 。 な ぜ 通 販 は, い ろ ん な カ タ ロ グを ど ん ど ん 送 っ て く る の か な ? 」 T : 発 問 す る 。 P : 答 え る 。 T : 発 問 す る。 P 二答 え る 。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 ・ 「手 軽 に 便 利 に買 い 物 が で き る よ う に す る た めで す。 」 【 便利 】 ・ 「安 く 買 い 物 が で き るよ う に す る た め で す。 」      【 安 さ】 ・ 「 た くさ ん の品 物 が買 え る よ う に す る た めで す。」    【 品 数 】 ・ 「 安 心 し て 買 い物 が で き る よ う に す る た めで す。」    【 安 心 】 ・ 「 買 う人 に い ろ ん な ニ ュ ース を と ど け る た めで す。」 ・ 匚た く さ ん賈 っ て 欲 し い か ら , 買 う人 が ど ん な 物 が 欲 し い か を 知 る た めで す。」      【 情 報 】 展 開 2 ・ 「 ̄で は, 次 の質 問 で す。 な ぜ通 販 は , 手 軽 に便 利 に 買 い 物 が で き る よ う にし た り, 安 く し たり , た く さ ん の 商 品 が 賈 え る よ う に 種 類 を 多 く し たり , 安 心 し て 買 い 物 が で き る よ う に し たり , 買 う人 に い ろ ん な ニ ュ ー スを 伝 え たり し て い る の か な ?」 T : 発 問 す る。 P : 答え る。 ・ 「 買 う人 に 満 足 し て も らう た めで す。」 ・ 「 い い 物 を買 っ た な あ と思 って も ら う た め で す。 」

(7)

○ じ ゃあ, な ぜ通販 は, お客 さんが満足 す るような商

品を販売してい るのでし ょう?」

・「そ うだ ね, 通販 は, お客 さんが満 足す るような商

品を販売 して, 少 しで も多 くの商品 が売 れるように

工夫しているんだ ね。

T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 説 明 す る。 ○ 「 ち ょ っ とで も た くさ ん の 商 品を 売 る た めで す 。」 第 6隕 発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学 習 活 動 資  料 児 童 か ら引 き 出 し た い知 識 導 入 O 「 前 の 時 間 で は , 通 販 は, お 客 さ ん が 満 足 す る よ う な 商 品 を 販 売 し て , 少 し で も 多 く の 商 品 が 売 れ るよ う に工 夫 し て い る こ と を 勉 強 し た け ど, 本 当 に そ れ だ け か な 。 こ れ だ け の 理 由で 通 販 だ け が 伸 び た の ? ほか に理 由 が な い か な ?」 T : 発 問 す る。 P : 思 考 す る。 展 開 ・ 「 ち ょ っ と こ の 表 を 見 て ご ら ん 。 わ か り や す く す る た め に 通 販 と ス ー パ ーマ ー ケ ット の 仕 入 れ の 値 段 を 同 じ 数 字 に し て み た の が こ の 表 で す。 」 ・ 「 通 販 は100 で 仕 入 れ た物 を200 で 売 っ て い ま す ね。 ス ーパ ー は100 で 仕 入 れ た 物を300 で 売 っ て い ま す。 さ て , ど っ ち の も う け が 大 きい で し ょう か ?」 ・ 「 普 通 に 考 え た らそ うだ よ ね。 本 当 に そ う な るか な。 答 を 見 て み る よ , じ やあ ∼ ん。 」( 答 え を 隠 し て お い た紙 を と る。) T : 説 明 す る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 説 明 す る。 5. 資 料 4 ( 通 販 と ス ー パ ー の 原 価 ・ 売 り 値 ・ も う け の 表 ) ・ 厂当 然 ス ーパ ー で す。」 ・「 通 販の もう けが100 で, ス ーパ ー が200 だ か ら ス ーパ ーの も う けが 大 きい で す。」 ・ 「 全 然 違 う よ。」 ・ 「 ち よ っ と し か な い よ。 」 ・ 「 あ れ っ, 通 販 の方 が 多 い よ。 」 ・ 「 本当 に 不思 議 冂 ・ 厂な んで な ん だ ろ。 」 資 料 4 原 価 売 値 粗 利 利 益 もう け はい く らで し ょ う か ? ← あ ら か じ め 提 示 す る。 ← あ ら か じ め 提 示 す る。 ← 児 童 に答 え さ せ る。 ← はじ め は紙 で 隠し て お い て, 通 はん A 社 スー パーマーケット B 社 も と の ね だん 100 100 う る ね だん 200 300 も  う  け 100 20 200 15 砂 こ 廴 こ り ○ ○ 「 本 当 に 不 思 議 だ ね。 な ん で 両 方 と も少 な く な っ て る の か な ? そ れ か ら , な ん で 通 販 の方 が も う け が多 い の か な ?」 T : 発 問 す る。 P 二思 考 す る。 終 末 ・ 「 そ れじ ゃ あ 通販 の ひ みつ を もっ と 知 る た め に, 通 販 とス ーパ ーマ ーケッ ト のお 店 ゲ ー ムを し て みよ うか。 」 ( 通 販 と ス ーパ ーマ ー ケ ッ ト の ロ ー ルプ レ イ ン グの 説 明 を す る。 ) T : 説 明 す る 。 第 フ限 発  問  ・ 指  示 教 授・ 学 習 活 動 資  料 児 童 か ら引 き出 し た い知 識 ロ ー ル ブ レ イ ン ・ 通 販 の もう 一 つ のひ みつ を 探 る た め の ロ ー ル プ レ イ ン グ( 通 販 ・ ス ーパ ー マ ー ケ ッ ト ・ お 客 さ ん 等 に分 か れて ) ( 各 パ ート の 役 割, 教 室 内 の 配 置 , ゲ ー ム の や り 方 な ど に つ い て は, (10)通 販 と ス ー パ ーマ ー ケ ット の 商 品 販 売 ゲ ー ム ( ロ ー ル プ レ イ ン グ) を 参 照 。) 【 ロ ー ルプ レ イ ン グ の 実 際 の 結 果 】 通 販 A 社 スーパ ーマ ーケ ット B 社 本 数 ゼニー 本 数 ゼニー I[可目 17 本 17 8本・ 16 2 回 目 14 本 14 12 本 12 3回 目 19 本 19 1本 2 ( 通 販:1 本1 ゼ ユ ーで 仕 入 れ,2 ゼ エ ーで 販売 , ※2 回 目 は,スー パーマーケフトチーム が, と に か く た くさ ん 売 る た め に安 売 り を 敢 行 し た (1 本2 ゼ ニ ー)。 そ の た め, 売 上 本 数 が 肉 薄 して い る。 し か し, そ れ で も通 販 に は か な わ ず, 厂な ん で ス ーパ ー は こ ん な に 人 を 雇 わ な け れ ば い けな い の か 。」 匚給 料 を た く さ ん 出さ な い とい け な い の で 大変 だ 。」 な ど の人 件 費 にか か わ る 発 言 な ど が み ら れ た 。 ス ーパ ー:1 本1 ゼ ニ ー で仕 入 れ,3 ゼ ニ ーで 販 売 ) 第 8隕 発  問  ・ 指  示 教 授 ・ 学 習 活 動 資  料 児 童 か ら引 き出 し た い知 識 で9 ・ 「 通 販 と ス ーパ ー マ ー ケ ッ ト の お 店 ゲ ー ムを ふ り か え っ て みよ う。 」 T : 説 明 す る 。 展 開 1 ・ 厂ど っ ち のお 店 が も う か っ た か な ?」 ・ 「 確 か に 通 販 の 方 が た く さ ん 売 れ た よ ね 。 ど う し て 通 販 の 方 が た くさ ん売 れて も う か っ た の か な ?」 ○ 「 そ う だ っ た よ ね。 通 販 の方 が 1 ゼ ニ ー安 い もの ね。 な ぜ, 通 販 の方 が 安 くで き る の か な ? 」 T : 発 問 する 。 P : 答 え る。 T : 発 問 する 。 P : 答 え る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 ・ 「 通 販 の お 店 の方 が も う かり ま し た。 」 ・ 「 通 販 で 注 文 す る方 が 安 くて た く さ ん買 え たか らで す。」 ・ 「 通 販 は, 大 き な お 店 を 持 た な く て もい い か らで す。」 ・ 「 ス ー パ ー と 比 べ て は た ら く 人 が 少 な くて も済 む ので , 値 段 を安 く で き る ん だ と思 い ま す。」 ・ 「 通 販 は, ス ーパ ーの よ う に広 い 土 地 を 買 わな くて も い い か ら, そ の分 安 くで き るん だ と思 い ま す。」 ・ 「 通 販 は, た く さ ん 仕 入 れ な く て もい い し, 逆 に売 れ 残 る 心 配 も な い か らで す。 」 ・ 「 い い こ と に気 が つ い た ねo そ うな ん だ ね。 通 販 は, お 店 も土 地 も多 く 持 た な くて も い い し , た く さ ん の 人 も 雇 わ な く て も い い し , 売 れ 残 り ( 在 庫) の 心 配 も し な くて い い ん だ よ ね。 」 T : 説 明 する 。 25

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展 開 2 O「  ̄で は, なぜ 通 販 は お 店を 持 た ず, 人 もあ ま り 使 わ な いで 売 れ 残り も出 さ ない よ う に して い る ん だろ う か ?」 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 T : 発 問 す る。 P : 答 え る 。 T : 説 明 す る。 ○ 厂か か る 費 用 を 少 な く す る た め で す。 」 ○ 「 も う け る た めで す。」 ○ 匚な ぜ, 通 販 は か か る 費 用 を 少 な く し よ う と し て い る のか な ?」 ・ 「 そ う だ ね, 通 販 はお 客 さ ん が 満 足 す る よ う な 商品 を 販 売 し て , 少 し で も多 く 売 れ る よ う に し たり , お 店 や 雇 う人 の費 用 を 少 な く し た り, 売 れ 残 り がで ない よ う な工 夫 を し て もう け が増 え る よ う にし て い る ん だ ね」 終 末 ・ 「 じ やあ , 通 販 で 勉 強 し た こ と を も と に し て , 今 度 は ス ーパ ーマ ー ケ ット のひ みつ を 捜 して み よ う よ。 」 ・ 匚こ れ か ら プ リ ント を 配 り ま す か ら , 今 度 は み ん な ス ーパ ー 探 検 隊 に な って ① 多 く売 る た め の 工 夫 ② 費 用を 少 な くす る た めの 工 夫 を 捜 し て きて く だ さい ね。」 (社 会 科プ リ ント3 を 配 布 す る。) T : 説 明 す る 。 T : 説 明 す る 。 社 会科 プ リ ン ト 3 ・「 よ − し 見 つ け る ぞ。 」 発  問  ・ 指  示 教 授 ・学 習 活 動 資 料 児 童 か ら 引 き 出 し た い 知 識 導 入 ・ 「 さ て , 今 日 は ス ー パ ーマ ー ケ ッ ト の ひ み つ につ い て 発 表 し て も ら い ま す。 」 T 二説 明 す る 。 展 開 1 ○ 「 ま ず, ① 多 く 売 る た め の工 夫 に は ど ん な こ と が あ り ま し た か ?」 T : 発 問 す る。 P : 答 え る。 O 「 ̄大 き な 駐 車 場 を つ く る。 」 ○ 厂品 物 の 値 段 を安 く す る。 」 O 「 お ま け を し て あ げ る。 」 O 「 冷 凍 食 品 半 額 の 日 を もう け る。」 O 「 広 告を 出 し て 宣 伝 す る。 」 O 「 試 食 サ ービ ス を 行 う。 」 O 「 店 の 飾 り を 季 節 で か え る」 O 「 ポ イ ント カ ード を 作 る。 」 O 「24 時 間 お 店 を 開 く。 」 展 開 2 ○ 「 ど れ も 多 く 売 る た め の工 夫 で す ね。 そ れ で は, ② 費 用 を 少 な く す る た め の工 夫 に は ど ん な も の が あ り ま し た か ?」 T : 発 問 す る 。 P: 答え る。 O 「 段 ボ ー ル の ま ま 売 る。 」 O 「 は た ら く 人 の数 を 少 な く す る ( 特 に夜 間)。」 O 「 売 れ残 り を 少 な く す る。 」 O 「 ト レ ー や レ ジ 袋 を な る べ く 使 わ な い よ う に す る。」 O 「 土 地 は賈 う の で は な く , 借 り る よ う に す る。」 O 「 広 告 を 出 さ な い。」

・ 「 た く さ ん で ま し た ね。 ス ーパ ーマ ー ケ ッ ト も も う け を 増 や す た め に 少 し で も た く さ ん の 商 品 を 売 ろ う と し た り , か か る 費 用 を 少 な く す る 努 力 を し て い る んで す ね。」 T : 説 明 す る。 使 用 し た 資 料 と そ の 出 典 1. ベ ネ ッ セ コ ー ポ レ ー シ ョ ン 『 子 ど も チ ャ レ ン ジ 』2.( 社 ) 日 本 通 信 販 売 協 会 「 全 国 通 信 販 売 利 用 実 態 調 査 」 を も と に 作 成URL h ://www.jadma.org/ 3. 経 済 産 業 省 「 商 業 統 計 調 査 」 を も と に 作 成 URL http://www.meti.go.j /statistics/index.html 4. 鸚 ( 社 ) 日 本 通 信 販

会 厂全 国 通 信 販 売 利 用 実 態 調 査 」 を も と に作 成5. (社 ) 日 本 通 信 販 売 協 会 「通 信 販 売 企禀実 態 調 査 報 告 書 」 及 び県 内 の 主 な ス ー パ ー マ ーケ ット の ホ ー ム ペ ー ジ等 を 参 照 し て 作 成

(10 ) 通 販 と ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト の お 店 ゲ ー ム

( ロ ー ル ・ プ レ イ ン グ )

児 童 の 日 常 は, 消 費 者 と し て の 行 動 で あ る

O そ

の た め,「 ̄

買 う こ と 」 と 匚売 る こ と 」 は 結 び つ き

や す く, 匚売 る た め の 工 夫 」 の 理 解 に つ い て は比

較 的 容 易 に 到 達 す る も の と い え よ う 。 

し か し ,

「 コ スト 削 減 の工夫 」 と いう 経営 的視点 の獲 得 に

は, 経営者 として の行動 が理 解で きなけ ればな ら

ず,児 童 の日常体 験か らは遠 い ものといえ る。 そ

の ため, 以下 のよ うなロ ールプ レ イゲ ームを手段

と して用 い, 経営 の模 擬体 験 をさ せ,

「 コ スト」

につ いて の具 体的 な理解 に努 めた13)

○ 通 販 と ス ーパ ーマ ー ケ ッ ト の 商 品 販売 ゲ ーム ( ロ ール ・ プ レ イ ン グ) の や り方 に つ い て ( * ク ラ ス の人 数 が39 人 の場 合 の 例) < ゲ ー ム の手 順 と役 割 > 1. ク ラ スを3 つ の グ ル ープ に分 け る (13 人 ・13 人13 人 ) 2.3 つ の グ ル ープ の う ち一 つ の グ ル ープ はお 客 の グ ル ープ で, も う 一 つ の グ ル ープ は, ス ー パ ーマ ー ケ ット の店 員 の グ ル ー プ と す る 。 そ し て 三 つ 目 の グ ル ープ を さ ら に 通 販 の 会 社 (2 人, ), な んで も 屋(5 人 ), 工 場 (3 人 ), 宅 配 (2 人 ) に分 け る。 * な ん で も屋 ・ ・ ・ 通 販 の 会社 や ス ーパ ーマ ー ケ ット を 起 こ す た め に必 要 な も の を 全 て 調 達 し て く れ る。 * 工 場 ・ ・ ・ 通 販 と ス ー パ ーマ ーケ ッ ト で 販 売 す る 商 品 ( 健 康ド リ ン ク) を 製 造 す る 工 場 。 * 宅 配 ・ ・ ・ 通 販 の 会社 か ら の 委 託 で 商 品 を お 客 に届 け る。 3. ゲ ー ム は「 よ ー い ス タ ート 」 で始 ま る が, ま ず 通 販 ・ ス ーパ ー マ ー ケ ット 商 社 と も開 店 のた め に必 要 な準 備 を す る。( 下 表 参 照 )

(9)

準 備 が で き た ら ,「 い ら っし ゃ い, 開 店 だ よ 。」 の か け 声 で お 店 を 始 め る。 商 品 の仕 入 れ値 は1 本1 ゼ ニ ー( こ の ゲ ー ムで 設 定 し た通 貨 の基 本 単 位) と し , 販 売 す る 値 段 は 初 め は ス ー パ ーマ ー ケ ット は1 本3 ゼ ニ ー, 通 販 は2 ゼ ニ ーと す るが 販 売 状況 に 応 じ て 安 売 り す る こ と も 自 由 と す る。 4. 通 販 はお 客 か ら の 注 文 が 入 る と, 工 場 に連 絡 し , で き た 商 品 は 宅 配 業 者 を 通 し て お 客 の も と に 届 け ら れ る よ う に す る。 5. お 客 は一 人4 ゼ ニ ーの お 金 を 持 って い るが , 商品 の 購 入 に 際 し て はお 店 の人 と の価 格 交 渉 は 自 由 に し て もよ い こ と と す る。 6. 最 終 的 に 通 販 と ス ーパ ーマ ー ケ ット の ど ち ら が も う か っ た か を 判 定 し , そ の理 由 を 考え ら れ る よ う に す る 。 <通 販 と ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト そ れ ぞ れ にお ける 必 要 経 費 > ○ 通 販及 び ス ーパ ーマ ーケ ット を 始 め る た め の 資 金 を そ れ ぞ れ100 ゼ ユ ー と す る。 ○ 開 店, 運 営 に 必 要 な 経 費 は, 次 の通 り と す る。 【 通 販 と ス ーパ ーマ ー ケ ット の商 品 販 売 ゲ ー ム の 必 要 経 費 】

通 信 販 売

ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト

・ 店 舗 代       (5 ゼ ニ ー) ・ 机 , 椅 子      (2 ゼ ニ ー) ・ 土 地 代 (20 ゼ ニ ー)  ・ 看 板代 (2 ゼ ニ ー) ・ 店 を つ くる お 金 (20 ゼ ニ ー) ・ 店 を 飾 る費 用 (1 ゼ ニ ー) ・ 服 代 (1 ゼ ニ ー) ・ 照 明 代 。 庫 乱 (5 ゼ ニ ー) 蜜 匚コ ・ カ タロ グ代    (20 ゼ ニ ー) ・ チ ラ シ代       (2 ゼニ ー)

・ 給 料     (3 ゼ ニ ー ) ×2 6 ゼ ー− ・ 給 料        (3 ゼ ニ ー) ×13 39 ゼ ニ ー

・ 送 るお 金     (10 ゼ ニ ー) ノヽ冫 こ ソ ・ パ ソ コ ン     (2 ゼ ニ ー )

yF

45 ゼ ー− 90 ゼ ー − <通 販 と ス ー パ ーマ ー ケ ッ ト の 商品 販 売 ゲ ー ム ( ロ ー ル ・ プ レ イ ン グ ) の教 室内 の 配 置 等 >

Σ ⊆ 亟こ 二回

② ② ② ② ② ② ② ② ② ② ② ② ②

* お客 さ んは一人 あたり 4ゼ ゴー のお 金 を持っ てい る。

1 3 人(うち1 Å 店厩)

G ③ G)G)

“スー ハーひ わ ちゃん' 暑 い 夏 に 元 気 の で る 一 本 1 新 発 売 冖 み ん な 買 っ て ね ! お い し い よ 。 お 店に い る も のは 何 で もあ ろ韜

廡][賍]囲 口 冂[

三 血

疸] 四 回重 四 月 囚

こ っ ち は 一 個 2ゼジーだ 蚣 お莚 話お 持 ち してい ます。 F A X , イン タ ー ネ ッ ト て t,2 4 時 間 受 け つ け て い ま す , 1 本だ けで も冢 ま で 届け ます。 どっ ち Mお う な? で か 坦 コ 2 人{うち1 人社員 } 宅 配

- 3人

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(10)

IV  研 究 授 業 の 考 察

1 プ レ テ ス ト ・ ポ ス ト テ ス ト に よ る 検 証

先 に述 べ た研 究 仮 説 と 仮 説 検 証 の 視 收と 方 法 を

も と に, 移 動 式 店 舗 の た こ 焼 き屋 を 題 材 と し た 図

2 のよ う な 同 じ テ ス ト を 授 業 前 , 授 業 後 に行 っ た。

そ れ は, こ の授 業 の ね らい が, 通 信 販 売 を 事 例 と

し た理 論 的 な 知 識 の発 見 ・ 習 得 にあ る か らで あ る。

も し, 授 業 で 扱 っ た通 信 販 売 や ス ー パ ー マ ー ケ ッ

囗 こよ る テ スト で は, 授 業 の 再 現 を 問 う こ と に な

り , 通 信 販 売 , ス ーパ ーマ ー ケ ット そ の も の の理

解 ( 暗 記 ) を 問 う こ と に な る。 通 信 販 売 を 事 例 と

し て, 販 売 につ い て の理 論 的 知 識 を 確 実 に 習 得 で

き て い れ ば, 学 習 し て い な い 他 の 事 象 に も 応 用 で

き る はず で あ る。 ゆ え に, た こ 焼 き 屋 とい う 学 習

し て い な い 他 の事 象 を 題 材 と し た 。

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図 2 プ レ テ スト ・ ポ ス ト テ ス ト

各 問 題 の 設 定 の理 由 は次 の と お り で あ る。

問 題 1 学 習 し て い な い 他 の社 会 的 事 象 につ い て

理 論 的 知 識 1「 匚利 益 を 上 げ る た め に は,

売 り 上 げ を 増 や す 。」) を も と に事 実 的 知 識

を 発 見 で き て い る か ど う かO

問 題 2 学 習 し て い な い 他 の事 象 につ い て 下 位 の

理 論 的 知 識 2「 匚利 益 を 上 げ る た め に は,

費 用 を 少 な く す る。」) を 発 見 で き て い る か

どう か。

問 題 3 学習 してい ない他 の事象 につ いて上 位 の

理 論的 知 識 (

( 小売 業 は, 売 り上 げ を増 や

し, 費 用 を 減 ら す こ とで 利 益 を 上 げ て い

る岫)を 発見 できて い るかどう か。

2 プレ テ スト・ポ ストテ スト の結果

問 題 1・2・3 の具 体的 な記 述 内 容 をプ レ テス

ト ・ ポスト テ ストに分 けて示 し たもの が, 表2 で

あ る。 また, 発 見し た知識 の数を同 様 に示 し た も

のが表3 で ある。有 効回答 数 は39 で ある。

表 2 問 題 1・2・3 の 結 果

問 題 プ レ テ ス ト ポ ス ト テ スト 嘖位 具 体 的 記 述 人 間 嘖位 具 体 的 記述 人 間 1 1 焼きたてのいいにおい のする たこ焼きを売るようにするo 21 1 で きるだけ安い値段で売るよ うにする。 21 2 人が多くいるところ に店を出 す。 16 2 焼 きたてのいいにおい のする たこ焼きを売るようにするo 16 3 たこ焼き以外 のたい焼き・ 水 などを売るようにする。 14 3 たこ焼き以外のたい焼 き・氷 などを売るようにする。 13 4 できるだけ安い値段で売るよ うにする。 9 4 人が多くいるところに店を出 す。 11 4 移動できるようにしているo 9 5 移動できるようにしているo 7 6 大きな声で「おいしいよ」と 宣伝している。 6 6 旗や看板を立てて売る工夫を しているo 5 7 できるだけ早く作 ってお客に 出すようにする。 5 6 おいしくなるように願いを込 めて作っている。 5 8 旗や看板を立 てて売る工夫を しているo 4 8 筥凛時間を長くする。 4 9 おいしくなるように願いを込 めて作 っている。 2 9 大きな声で「 おいしいよ」と 宣伝しているo 3 10 その他 の回答 4 10 できるだけ早く作ってお客に 出すようにする。 2 11 その他の回答 4 2 1 お客を呼ぶため。 19 1 一人で作っているので給料を 払わなくてもよいから。 31 2 a仲j のたこ焼き屋にするため。 14 2 土地代がいらないから。 11 3 たこ焼きのおいしさを知って もらうためo 8 3 売れ残りがないからo 4 4 安くしないと売れないからo 7 3 宣伝費が少なくて済むからo 4 5 よく売れているから。 2 3 大きなお店を 持たな くてもよ いから。 4 6 電気代など管理費が少なくて 済むから。 3 7 その他の回答 3 3 1 また次 も来て欲しいからo 18 1 もうけるため。 27 2 おいしいなあと言ってもらう ためo 16 2 いろんな人 に買 って欲しいか らo 6 3 みんなの笑顔が見たいから。 7 3 おいしいなあ と言 って もらう ためo 3 4 手作りのたこ焼きを食べても らうためo 7 4 その他の回答 2 5 もうけるためo 5

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表 3 発 見 し た 知 識

問 題 発 見 した 知 識 プ レ テ スト ポ ス ト テ スト 人 数 % 人 数 % 1 下 位 の 理 論 的 知 識1[ 利 益 を 上 げ る た め に は , 売 り 上 げ を 増 や す] か ら発 見 し た 事 実 的知 識 3 以上 16 41 18 46 1∼2 22 56 18 46 2 下 位 の理 論 的 知 識 2 [利 益 を 上 げ る た め に は, 費 用 を 少 な くす る] 0 0 33 85 3 上 位 の理 論 的 知 識 [小売 業 は, 利 益 を 上 げ る た め に, 様 々な 工 夫 や 努 力 を し て い る] 5 13 27 69

3 プ レ テ ス ト ・ ポ ス ト テ ス ト の 結 果 の 考 察

以 上 の よ う な 結 果 を, 仮 説 検 証 の 視 点 ① , ② に

基 づ い て 考 察 し て い く と, 次 の こ と が い え よ う。

(1 ) 理 論 的 知 識 を 発 見 で き た か ( 視 点 ① )

プ レ テ ス ト の 問 題1 の 結 果 か ら , 児 童 は 学 習 前

に お い て 理 論 的 知 識I を す で に持 っ て い る と い え

る 。 た だ し , そ れ は 利 益 追 求 と い う 経 済 的 視点 で

は な く, 児 童 の 主 観 に頼 っ た情 意 的 ・ 表 面 的 な 視

点 に基 づ い た も の と し て 位 置 づ け ら れ て い る と い

え よ う 。 こ の こ と は 問 題3 の回 答 が 情 意 的 で あ る

こ と か ら読 み と る こ と が で き よ う 。 と こ ろ が, 学

習 後 の ポ ス ト テ ス ト の 問 題1 で は,「 ̄

で き る だ け

安 い 値 段 で 売 る よ う に す る。」 と い う 経 済 的 な 視

点 か ら の事 実 的 知 識 が 多 く み ら れ る よ う にな っ た。

こ の こ と は, 理 論 的 知 識1 が上 位 の 理 論 知 識 に基

づ い た 理 論 と し て 位 置 づ い て い る こ と を 示 し て い

る と い え よ う。 そ れ は, 問 題3 の 回 答 か ら も 読 み

と れ よ う 。 ま た児 童 は, 上 位 の 理 論 に 基 づ く コ ス

ト の 削 減 と い う理 論 的 知 識2 を 発 見 し , そ こ か ら

具 体 的 な 事 実 を 表 現 し て い る。

以 上 の こ と か ら, 学 習 に よ っ て 児 童 は, 理 論 的

知 識 を 構 造 的 に発 見 す る こ と が で き て い る と い え

る。

(2 ) 学 習 し て い な い 他 の 社 会 的 事 象 に つ い て も ,

具 体 的 に 考 え る こ と が で き た か ( 視 点 ②)

問 題2 は, 学 習 して い な い た こ 焼 き 屋 に つ い て ,

理 論 的 知 識2 を 用 い て 演 繹 的 に 考 察 で き る か を 問

う て い る 問 題 で あ る 。 問 題2 の プ レ テ ス ト の 回 答

で は , 問 題 1・ 問 題3 の 回 答 内 容 と ほ と ん ど 同 様

の も ので あ っ た が , ポ スト テ スト で は, 理 論 的 知

識2 に 基 づ い て , た こ焼 き 屋 の コ スト 削 減 の 具 体

例 が とて も多 く 表 現 さ れて い る。

以 上 の こ と か ら, 学 習 し て い な い「 た こ焼 き 屋 」

と い う 他 の 社 会 的 事 象 の特 色 につ い て も 具 体 的 に

考 え る こ と が で き て い る と い え よ う 。

以 上 の 結 果 の 考 察 に よ り , 本 研 究 授 業 は, 図 3

の よ う に, 児 童 の科 学 的 な 見 方 や 考 え 方 を 拡 大 ・

深 化 さ せ, 社 会 的 事 象 の特 色 につ い て 考 え る力 を

育 て る 授 業 で あ る と い え る 。

V  お わ り に一 日 常 世 界 か ら の 解 放 一

本 研 究 の 目 的 は, よ り 科 学 的 な 教 育 実 践 研 究 に

よ っ て よ り 科 学 的 な 社 会 科 授 業 を 開 発 し , 閉 ざ さ

れ た 児 童 の 見 方 や考 え 方 の 成 長 を よ り 開 か れ た も

の に す る こ と で あ っ た。

本 研 究 で は, 教 師 の経 験 や勘 に 頼 る の で はな く,

こ れ ま で の 社 会 科 教 育 学 の 成 果 を も と に教 育 内 容

開 発 を 行 っ た。 そ し て そ の開 発 し た 授 業 を 実 践 し,

図 3 プ レ テ スト ・ ポ ス ト テ ス ト に みる 児 童 の 知 識 の成 長

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表 3 発 見 し た 知 識 問 題 発 見 した 知 識 プ レ テ スト ポ ス ト テ スト人 数%人 数% 1 下 位 の 理 論 的 知 識1[ 利 益 を 上 げ る た め に は , 売 り 上 げ を 増 や す] か ら発 見 し た 事 実 的知 識 3 以上 16 41 18 46 1〜2 22 56 18 46 2 下 位 の理 論 的 知 識 2 [利 益 を 上 げ る た め に は, 費 用 を 少 な くす る] 0 0 33 85 3 上 位 の理 論 的 知 識 [

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