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音波による円筒管の移動現象について

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Academic year: 2021

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(1)音波による円筒管の移動現象について 教科・領域教育学専攻 自然系コース(理科). 学籍番号 M10194B 氏名     柳慶佑. 1.はじめに. 表1.閉管の気柱共鳴と移動振動数(単位:Hz).  水平な机の上に置いた紙コップ,あるいは菓子. 跳.気柱共鳴振動数. の管などの円筒管に100∼1500Hzの特定の振動. i        書ユ7.   書肺,638,五u4,掲馳. 数の音波を当てると,管が音源に対して近づくか,. 2        3鴨. 2班,鉛5,磁亙,1腕7,ユ2蜘. ヨ        曇10.     4鵬,?鍋,搬35. あるいは遠ざかるように移動する現象が起こる。. 表2.旺了解析実験ピーク値. この移動現象は紙コップなどの円筒型の形状を 有する物体であれば,多くの管で見ることができ. 移動振動数. 泌。.. 亙Fアピーウイ直(Hz) 3壬⑪ミ髄ξ,豆u9,旭雛ミ1艘?,ユ9腕,2囎8.. る。円筒管が移動するときの振動数は一っ一つの.  3003,;1…509,38王ユ,452ユ,4705,479王. 円筒管ごとに固有で飛び飛びの値をとり,各振動. 290,3眺,握幽,ユ07◎,ユ2鋤,1銚5,五舳0,. 数も単なる整数倍になっていない。この円筒管の.  盟紬,鴉躯,鎚粥,粥鍋,鈍ユ言,4η3. 移動現象が生じる原理は明らかにされておらず,. 鎚⑪,§蝸ミ7躯,u3⑪,工薯跳,1囎§,蝿25. 3.. 本研究はこの現象を定量的に実験・調査し,原因 を解明することを主たる目的とする。.  2476,2㊧O言,3差45,4善⑰⑪,4543ミ4§壬4. 2.3クラドニ図形の実験.  クラドニ図形とは振動している膜や板に塩な 2.実験と結果. どを撒くと,前線上に塩の直線や曲線が現れる図.  円筒管の移動現象の原因を特定するため,以下. 形のことをいう。円筒管の底面が固有振動をする. の実験を行い,実験的に管の移動振動数の特定及. ときの振動モードの形状はクラドニ図形と一致. び規則性を見出だす。. するため,クラドニ図形出現時の振動数は,底面. 2.1気柱共鳴実験. の固有振動数であると言い換えることができる。.  円筒管(閉管)に音波を当て,管が移動すると. 表3にクラドニ図形の形状と出現時の振動数,及. きの振動数を調査し,気柱共鳴振動数との比較を. び節直径数m,節円教〃を用いて(仏η)で表さ. 行う(表1)。なお,本実験で得られた振動数を,. れる振動モードを示す。. 特に,移動振動数と呼ぶこととする。.    表3.クラドニ図形出現時の振動数. 2.2FFT解析実験  高速フーリエ変換(FFT)ソフトを用いて,円 筒管の固有振動を解析する。円筒管の移動現象は. クラドニ 図形. 三      ハ. No1振動数億一   3毛。  路富. 且王。暮   王室倍。  禍50  葦800  舵。o. No.筥振動数腹z:  盟!  田三里. 王。超4        ユ宮20  室悶0  4鴨。. 底面の固有振動によって生じている可能性が高. No.ヨ振動数櫨メ   {1目  7与。.  一            ユτ彗。    ミ≡偉10    4…ユ。.   珊        o    ].  呈    0    1    0    0. く,底面を棒などで打ち,そのときに管から発せ.   腔        i    】.  且    里    呈    ヨ    {.  β榊ミ王    ユ。。跳  蛆.蝸・. ヨ4.菖量   3宮.τ?   竃。.量室   書9.ユ1  l.5昌.皇5. られる音の振動数をFFTで解析を行う(表2)。.

(2) 50. 3.考察. d嘉嘉. 紙盈義. 3.1気柱共鳴実験.  表1から,円筒管の気柱共鳴振動数と移動振動 数は一致していないことがわかる。また,複数の. 振動数領域において円筒管の移動現象が生じて おり,特に気柱共鳴振動数よりも低い振動数で円 筒管の移動が生じていることから,管の移動は気 柱共鳴に起因しないことがわかる。. 3.2FFT解析実験.      幾 繕 一鱗灘蟻   鱗   畿       鱗      構 ◆  ◆◆ ◇心   壌◇    ◇     続 行一. 工3000  一一. 撮. 祠    十中村キ寺 料  十分  紳. 蟷2000㍑燃搬 ㈱㈱ 繍                    、ケニポ     ←}今く・尚 、妄一一沖一一宗気一‘一㍉×. ユ・・ザ叶叶一ポ舳“刈.     一調   離○電  ・要■←・電菱…   0.     0      50     100     1S0.  気柱共鳴の実験では1500Hz以下の振動数で.              鑑            ρ榊. のみ移動が確認できたが,冊不実験では5000Hz. 図2.No.1における各実験結果の比較。プロット. 近くでもピーク振動数が確認できた。音波を用い. はFFT,実線はクラドニ,破線は移動振動数。. た実験ではエネルギー不足によって出現しにく い振動モードがあるのではないかと考えられる。. 3.3クラドニ図形の実験. 4.まとめ.  円筒管の移動現象が底面に起因しているので.  円筒管の底面は金属の円形の板として振動し. あれば,表1の移動振動数と表2のFFTピーク. ていると考えることができるため,円板の固有振. 振動数及び図1のクラドニ図形出現時の振動数. 動数/は以下の公式で求めることができる。. が一致すると考えられる。図2は二つの実験結果 の比較を行ったグラフである。なお,各ρ帆。’2で.    1ρ肌π’2 舳3 (。) んπ=房’・… (・一。・).σ. の円板の固有振動数は物体のヤング率が不明の ため,(1)式を用いて数学的に値を求めることが. ここで,Rは板の半径,Eはヤング率,んは板厚, Ψはポアソン比,σは面密度,ρ叩’は振動モード. 固有値を表している。ある円筒管の板の半径,ヤ ング率,板厚,ポアソン比,面密度は一定と考え. られるため,円板の固有振動数/は表3に示した ρ肌。’2に比例すると考えられる(図1)。. できない。よって,全FFTピーク値を各ρ叩’2 で総当り的にプロットして比較を行っている。.  図2から,別々の三つの実験から得られた振動 数が各ρ叩’2で一致していることがわかる。この. ことから移動現象は底面の固有振動によって生 じると考えられる。さらに,円筒管の移動現象は. ヘルムホルツ共鳴という空気の共鳴現象によっ                岳 ・伽冊。一ユ                蓼廿. ても確認されている。また,円筒管が移動する原 理は底面や空気塊の振動が管全体に派生し,さら に管の開口部と閉口部では,底面の質量分だけ振 れに差が生じることで台と管との間に摩擦力,反 発力が作用して移動が起こると推測される。. 昌O       亘00       150 ρ^、^. 図1.振動モード固有値ρ肌ノ2と音源の振動数.           主任指導教員 庭瀬敬右             指導教員  石原論.

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