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地方における後期中等教育制度の今日的課題(1) : 普通科の現状と改革動向

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(1)

31

地方 における後期 中等教育制度の今 日的課題

(

1)

一普通科の現状 と改革動向一

西

A Study on Present Subjects of the Upper Secondary School

System in the Local Government(1)

-the Present Condition and the Reform Movement in the General

Courses-Kaoru Nishiyama

は じめ に

前稿では、長野県の普通科高校 を事例 に、普通科の職業教育の展 開 と変容 を考察 した。 そ して

、1

9

8

0

年代以降の職業教育の導入 を 「就職希望者 に応 える職業科 目の拡充や コー ス設定ではな く、普通科の構造 自体 を変 えうる試み」 と位置づ けた(1)。本稿 は同 じく長 野県 を事例 として、普通科の今 を分析、考察 したい

。9

0

年代 の急速 な高校改革 とは、「新 制高校が 目指 した二つの制度原理の統合の終幕であ り、また新 たな高校像の出発点」(2)を 模索する動 きであ り、普通科の現状 もその文脈で とらえることがで きる

。9

8

年の教課審 答 申が提言 した様 々な改善策 も、職業教育の導入 ・拡充 に止 まらず、普通科 自体の枠組 み を見直す契機 となっている。本稿 は、 とくに教育課程の現状 を検討 し、改革の方向性 とその課題 を考察す る試みである。

1.普通科の変容 と流動化

-7

0

年代半 ばか ら

9

0

年代

普通科への志向が強 まった

1

9

7

0

年代以降について、我が国全般の教育課程 と進路構造

(2)

の軌跡 と変容 を、長野県の状況 と合 わせて概括 してお きたい。

(1

)高校の多様化施策 と普通科 ①教育課程の改訂 とその方向 高校進学率 は

7

4

年 に

9

0

%

を超 え、量的な完成期 に入 った。大学 (短大)進学率 も

6

0

年 代後半か ら上昇 し

、7

5

年 にピーク

(

3

7.

8

%)

を迎 え、普通科志向が強 まるきっかけとなっ た。その後、オイルシ ョックや大学定員の抑制、専修学校の法制化等 を背景 に、大学進 学率 は

8

0

年代半ばまで停滞す る。これにより多様 な能力 と進路志望の生徒 を抱 え、学習 ・ 生徒指導上の問題、中途退学等の問題が、普通科 にも顕在化 した。すでに70年度の学習 指導要領 (以下 「要領」 と略称)では、必修単位 ・科 目の削減 (男子で17科 目最低

6

8

単 位 を11-12科 目

4

7

単位)、「数学一般」等の基礎 的科 目の導入、類型の原則設定 を 「必要 によ り」設定へ と変更 していた。56年度要領 に5類型、62年度要領 に2類型が例示 され ていたが、生徒の多様 な能力 ・適性への対応 は類型のみでは難 しく、各学校 に委ねるに 至 った。 しか し現実 には、新制高校発足時か ら進学/就職の2分的な類型が普通科 に定 着 し(3)、類型の細分化 による進路の枠づけが進行 していた

7

8

年度要領 は、更 に必修単位 ・ 科 目を削減 (男子7科 目32単位) し、必修単位数の弾力的運用 と 「現代社会」等の基礎 ・ 基本 を重視する総合的科 目を設定 した。

8

0

年代 は臨教審の 自由化路線 を受 け、高校 の多様化 ・個性化が政策課題 となった

。8

9

年度要領 は卒業単位 を

8

0

単位 に縮減 し、普通教科 の選択科 目を増加 した

(

8

教科43科 目 を9教科62科 目)。 また、「その他の教科 ・科 目」 の設定や 自由選択履修 を重視 した

。9

0

年代 は中高一貫教育や総合学科 な どの制度改革、特色ある学科 ・コースや単位制 ・総合 選択制の導入 など多様 な内部改革が一層推進 された。今回の新要領 は、 この流れをよ り 加速化す る内容である。卒業単位の縮減

(

7

4

単位)、必履修単位 の削減

(

3

1

単位)

、2

単 位科 目と選択必修制の導入、「学校設定教科 目」の 自由裁量化 などにより、普通科 として の共通項 は圧縮 され、多様 な教育課程が編成可能 となる。 こうした背景 には、高校教育 の方向転換がある(4)

「自ら学 び自ら考える」ことを目指 した 「学 び」の転換、大学への 接続か ら義務教育 との連続性 の重視、進路選択の態度 ・能力の重視 などである。 こうし た方向転換 は、アカデ ミックな敦科 目を核 に安定 した教育課程 を維持 して きた普通科 に も、多様化 ・個性化 を迫 ることになる。

(3)

西山 :地方における後期 中等教育制度の今 日的課題 (1) 33 (∋長野県の 「特色ある高校づ くり」施策 高校 の多様化 ・個性化政策 を受 け、長野県 も様 々な施策 に着手 して きた(5)。84-87年 度の 「魅力ある高校づ くり」施策は、普通科への職業科 目の開設、文系 ・理系 ・教養系 など多様 な類型の設定 などを主眼 とした。 さらに、 これ を継承 ・拡大 した 「特色ある高 校づ くり推進事業」が実施 されている。 まず、複数学年 に及ぶ多様 な選択科 目や類型の 導入 ・拡充である。88年度の28校 に始 ま り年 々規模 を拡大 し、98年度 には69校が指定校 になっている。 この うち94年度 には 「コース制の拡充」施策が独立 し、98年度 は20校 が 指定校 となっている。普通科 における 「職業教育の拡充」策は88年度の3校 か ら96年度 以降24校 に拡大 し、 とくに情報処理教育の拡充指定校 は93年度 に29校 となった。後述す る普通科の専 門科 目の開設状況 はこうした施策 を背景 としている。また、「特色ある学科 ・ 学校 の新設」がある。理数科、英語科 な どの新 たな学科が次 々 と普通科高校 に設置 され、単 位制高校 も発足 した。96年度 には総合学科の開設が検討 され、2000年度 に発足 した。 こ のほか、94年度か ら 「学校 間連携 による単位 の修得」や 「個性 ある高校づ くり連絡協議 会」 などが図 られて きた。 この 「特色」事業 は生徒募集や地域 の活性化 とも絡み、普通科の個性化 を促進す るね らいがあるが、一方で4年制大学-の進学率向上 を目指 した 「学力向上推進事業」 も実 施 され、「多様化」 と 「進学」の両面か ら普通科 を再構成する動 きと考 え られる。

(2

)進路の多様化 と普通科の進路構造 停滞 していた全国の大学 (短大)進学率 も、急増対策 による臨時定員増 も追い風 とな り、80年代後半か ら再 び上昇 した (90年度30.6% (現役)、98年度42.0%)。同 じく横 ば いだった就職率 は85年度 を境 に低下 し、98年度 は22.7%となっている。それに対 して、 専修学校への進学率 は一定の割合 (15-16%台) を維持 し、各種学校 を含める と20%近 くを占める(98年度19.6%)。実践的な職能開発や資格取得が進路志向 と合致 し、ダブル スクール層や進学断念層 を含め、幅広い受 け皿 となって定着 している と言 えよう(6)。つ ま り、卒業後の進学 とは 「必ず しも高等教育機関への進学 だけを意味せず、専 門学校や 一部の職業訓練機関 を含めた 『中等後教育』進学 をさす ようになって きている」(7)とい う ように、就職以外の多様 なルー トに広が っているのである。 次 に、長野県の普通科 の進路状況 をみてみ よう (図 1)。大学 (短大)進学率 は80年 ∼

(4)

図1普通科 の進学率の推移 -長野県.公立全日制(1977年∼1998年、現役のみ) -50% 40% 30% 20,i 長野県教育年報より作成 大学には短大も含み 、専修学校には各種学校 、職業訓練施設も含む ーl■■ 勾 E 夢 『 一■ ■ ■ ■ 一一一一一一 + 大学進学率 ー 就職率 10% 一七一専修学校進学率 77 78 79 80 8182 83 84 85 86 87 88 89 90 9192 93 94 95 96 97 98

9

0

年度 まで低下 ・停滞 してお り、全国 と同 じ傾向である

。9

1

年度か ら上昇 に転 じ

、9

8

年 度 は

4

7.

1

%

と約半数が進学 した。就職率 は

、8

0

年度

(

3

0.

3

%

) をピークに徐 々に低下 し は じめ

、9

0

年代 に入 る と急減

、9

8

年度 は

1

1.

2

%

に落ち込んだ。一方、専修学校等への進 学率(8)は

8

0

年代 に上昇 し

、9

4

年度

(

4

2.

4

%)

をピークに低下 しているが

、9

8

年度 は

3

5.

9

%

と全国平均 を大 きく上回 り、中等後教育機関 として、普通科生徒の有力 な進学先 となっ ていることがわかる。

5

人に

4

人が進学する とい うその 「進学」 とは、一部の大学 をめ ぐる激 しい競争や推 薦入試等の穏やかな競争、専修学校等への非競争的な進学 など、就職 を含めると多様 な 経緯 を経 た進路構造 となっている。その進路構造 も各普通科 によって大 きく異 っている。 「過熱 した進学競争、緩やかな進学競争、競争 によらない進学」の3つの進学 トラック (9)と就職 とをあわせた進路構造は各 トラックの幅 によって異な り、どの トラックに誘導 あるいは志向す るかは、普通科 の教育内容 と密接 に関わ ってい る。 したが って、先の 「特色づ くり」 は、各普通科の進路構造の展望 と不可分の関係 にある。雇用体系の変容 や若年層の離職率の上昇、高卒者の労働市場の変化 を背景 として、資格や実学志向の高 ま り、生徒の将来展望や職業意識の多様化 などがみ られるなかで、学力偏差値 による画 一的な進路づけが揺 らぎ、「特色づ くり」が多様 な進路決定のあ り方、尺度 を広 げる可能 性 もある。

(5)

西山 :地方 における後期 中等教育制度の今 日的課題 (1) 35 しか し、そ うした可能性 には、普通科が存立基盤 として きたアカデ ミックな教育 ス タ イルが対峠 している。旧制度の 「高等普通教育」 をある意味で継承 して きた普通科 は、 進路決定や職業選択の意識 を抽象化 し、多様 な進路構造 とのズ レを埋め難い性格 をもつ か らである。普通科の改革 とは、普通科 の本質に関わる問題 に直面するのである。

2.

長 野 県 にお け る 「普 通 科 」 の教 育 課 程 - そ の現 況 と多 様 化 ここでは長野県の普通科の現況 を、 とくに教育課程の面か ら分析する。 なお、公立全 日制の普通科 に限定 し、多様化の現況 を探 るために進学率や就職率 を軸 に整理 したい(10)。

(1

)普通科高校の現況 と特質 ①普通科設置の経緯 と進路構造 99年度現在、全 日制106校の うち普通科 を設置す る高校 は68校 である。普通科志 向の高 ま りによって、一時75%まで上昇 した全 日制生徒数 に占める割合 は、90年代 の新学科の 設置 に伴 い、98年度で71.3%となっている。普通科のみ を設置す る高校 (普通科単独校) は42校で、他学科 を併置す る26校 中、農業科併置が4校 、工業科

5

校、商業科

5

校、家 庭科5校、看護科2校、その他の専門学科 は13校 である。その他の専 門学科 は、理数科 6校、英語科4校、国際教養科、体育科、音楽科が各 1校 であ り、大学進学上位校 に理 数 ・英語科が設置 されている場合が多い。 次 に、いかなる経緯のなかで今 日の設置状況 に至 ったのか。表 1は、戦後の普通科増 設 と他の学科改廃の変遷 を年代別 に表 した ものである。普通科拡大策 としての高校 ・学 表1 新制高校発足以降の普通科高校の学科改廃の変遷 ∼1950年 1950- 1960- 1970- 1980- 1_99 0-普通科新 設 高校新設学科設置 41 33 21 3 6 学 科 廃 止 農業科商業科 5(2(22)) 5(1(31)) 6(5) 2(1) 家庭科 4(2) 7(5) 2(2) 学 科 設 置 衛 坐看工業科

42 その他の学科 12 数値は学校数、カッコ内は廃止によって普通科単独校となった学校数

(6)

科新設 は、50年代半ばまでの地域高校(ll)新設 と、志願者増 に対応 した80年代 の高校新設 が主であ り、既存高校への普通科新設 は68年 までに終結 している。拡大策の もう一つで ある他学科の廃止 と普通科の拡張 は、上記の 「す き間」 を埋 める時期 に進行 した。50-70年代 に34学科 を廃止 し、23校の普通科単独校が誕生 した。廃止対象 となったのは、永 い歴史 と伝統 をもつ農業科や家庭科が多かった(12)。90年代 の 「特色づ くり」推進校 にこ うした高校が多いことは、む しろ単独校化が 「特色づ くり」 を困難 に して きた とも言え よう。大学 (4年別)進学率でみて も、50%以上ある12校で他学科 の廃止経験があるの は 2校 にす ぎず、10%以下の17校 の うち15校が他学科廃止経験校 であ り、多様 な進路構 造 とのズ レを抱 えて きたことがわかる。 (参設置母体 とのつなが り 次 に、新制高校発足 の母体 となった旧制中等学校 と現在の進路状況 との関係 をみる(秦 2)。やは り、旧中学系 は大学進学上位校が圧倒 的で、就職率 は きわめて低い。ただ し、 他の中等学校 との統合 による場合、大学進学率は低 く、就職率 ・専修学校等への進学率 が高い傾向がある(13)。旧高女系 は大学進学率が10-30%台 と幅広 く、10%以下の就職率 の高校が多い ものの10%∼40%台 に散 らばっている。専修学校等-の進学 も30%以上校 が16校 にのぼる。 また旧中学系 と同様 に、異種学校 と統合 した高校 は進学率が低 く就職 率が高い傾向にある。旧実業系の多 くは大学進学率が低 く就職率が高い。専修学校等進 学率 も10%-40%台 と比較的高い。戦後の新設校 では、大学進学率 は20%以下が多 く、 就職率 は分散傾向、専 門学校志向 も強いことがわかる。大学進学の面 に旧制度の階層構 造 との共通性が認め られるが、就職や専修学校等進学では、旧中学系 を除 き、明確 な階 層構造 とはなっていない。かつての進学/就職の2分的構造 は多様化、流動化 している 表2 設置母体 と進学率の関係 設置母体 新制高校発足形態 50%大学3(0%4年制)進学率10% 10% 40% 30%就 職 率10% 10% 40%専修学校等進学率30% 10% 10% 以上 以上 以上 以下 以上 以上 以上 以下 以上 以上 以上 以下 旧中学系 単独 9 2 ll 2 9 異種学校 と合併 2 2 3 1 1 1 4 3 3 1 旧高等女学校系 異種学校 と合併単独 .合併

0

7 63 36 1 42 33 l1l 23 56 72 戦後新設 1 7 5 3 2 3 5 9 4 合計 12 13 18 22 10 lO ll 34 6 26 20 ll (数値は学校数、進路等の%は1998年度のデータによった)

(7)

西山 :地方 における後期 中等教育制度の今 日的課題 (1)

3

7

のである。

(2

)教育課程の多様化状況 (訓 参得単位数 ・選択科 目数 表

3

は、卒業単位数、選択単位 ・科 目数 を大学進学率別に整理 した ものである。全普 通科が法定単位数(80単位)を上回っているが、大学進学上位校 ほど教科学習量が多い。新 要領は74単位 まで卒業単位 を縮減するが、大学進学校 における進学準備学習の抑制が課 題 となろう。卒業単位 に占める選択単位数の割合は、進学率 を問わず3割程度であ り、 平均18単位である。学年別では、1年で 「芸術

」の選択のみが多 く、2 ・3年 と増加 しているが単位数は共通 している。 1年 に8単位

、2

年で

2

0

単位近 く、 3年で

2

4

単位 を 充てている普通科 もあるが主流ではない。 しか し、選択科 目数では進学下位校 ほ ど多 く の選択科 目を開設 している。学年別で も科 目数は多 く、最 も多い普通科で1年13科 目、 2年23科 目、3年38科 目である。専門教科 目や多彩 な科 目を開設 し、科 目幅 を拡大 して いることがわかる。今後、必修単位の削減 と選択必修制の拡大 により、一層 この選択単位 ・ 科 目が拡大 し、単位 ・科 目数 も多様化することが予想 される。 表3 大学 (4年制)進学率別の修得単位数 ・選択単位数 ・選択科目数 大学進学率 卒業要件単位数 1選択単位数2 3 選択単位数割合 1 2選択科 目数 3 合計 50%以上 97.8 2.8 10.3 19.4 33.2% 3.6 9.2 25.6 38.3 30

%以上

9

5

.

8 2.

0

10.3 18.9 32

.

6

%

2.

9

8.5 27.5 38.8 10%以上 91.5 2.4 9.2 17.8 32.1% 3.3 10.4 28.4 42,2 10%以下 89.3 2.6 9.2 15.6 30,7% 4.3 12.6 27.8 44.7 単位数はHR・特別活動を除き、選択必修は選択 に含む。数値は各層の平均値。 ② コースの設定 次 にコース (あるいは類型)の設定状況である (表

4

)。 コースな しの高校 は

2

4

校 あ り、 普通科全体の

3

7%

を占める(14)。 コース ・類型別採用の

4

0

校 の うち

、2

年か らコース制 を とるのは29校、 3年か らは3校であ り、大学進学上位校 に比較的多い。1年か らコース 制 をとる普通科 も8校あるが、いずれ も進学率が低 く就職率が高い という共通点がある。 多様 な資質、進路志望 に応 え、かつ学習意欲や学校への帰属感 を維持する方途の一つ と

(8)

なっているのではないだろ うか。 コースの種類では、進学上位校 は文系 ・理系、 さらに 大学種 別 に細分化 した コース を設定 している。進学 ・就職 ともに中位 の普通科 は、それ ぞれ に対応可能 な コース となってお り、進学率下位 ・就職率上位 の場合、文 ・理系 以外 の コース設定が多 い。基本的 には、進路別 コース とい う 「機能的期待」(15)への対応 が多 いけれ ども、就職希望者 に対す るコースや科 目が、現実の職種 や職能 にどの程度有効 に 機能 しているか とい う問題がある。 また卒後 の進路 に直結 しない、生徒 の 「即 日的期待」 に応 えるコース(16)が、開設科 目やその内容面 で どの程度内実 を伴 っているか も重要であ る。 アカデ ミックな教科 目を基幹 とす る普通科 は、施設 ・設備や教員 な ど外 的な制約 と ともに、それ以外 の教科 日を設定 しに くい性格 をもつか らであ る。 表4 進路別にみたコース設定 数は学校数 設定学年とコース 大学 (4年制)進学率 就職率 50%以上 30%以上 10%以上 10%以下 40%以上 20%以上 10%以上 10%以下 第3学年から 2 1

0 0 0 0 0

3 第2学年 (第3学年別コース) 3 6 2 3 2

2 I

9 〟 (第3学年同一コース) 5 2 6 2 2

2 0

12 第1学年から

0 0

2 6 2 3

3 0

な し 1 4 8 ll 4 8 2 lO 合計 12 13 18 22 10 15 6 34 二丈、.理系のみ ll 「/ ら U U U U 24 ・理 む

0

2 4 5 2 5 2 0 (勤専 門教科 ・科 目の開設状況 コースの特徴 、特色 を打 ち出す には、普通教科 目以外 の科 目の活用が ひ とつの方途 と なる。 まず、専 門教科 目の開設状況 である (表

5

)。開設科 目数で は、大学進学上位 ほ ど 少 ない。 しか し、就職率10%以上の普通科では平均 7科 目開設 されてお り、一定の就職 志望者 に対 して専 門科 目を提供 しているようである。教科別では家庭科が最 も多 く、次 に商業科 となっている。体育科 目 (スポーツⅠ・Ⅱ ・Ⅲな ど)、外 国語科 目 (総合英語、 時事英語 など) は、 コースの特徴 的科 目となっている場合が多 い。 また、工業 ・農業料 目は学科併置校 の普通科 に限 られ、施設 ・設備面の制約があることがわか る。 と くに農 業科 目はわずか に3校3科 目の開設である。 開設校 の多い家庭科科 目は、旧高女系 の普通科 に多 く開設 されている。科 目別では、 「食物」 (54校85.9%)、「保育」 (38校59.4%)、「被服」 (32校50.0%)の 3科 目に集中 し、

(9)

西山 :地方における後期 中等教育制度の今 日的課題 (1)

3

9

次いで 「家庭経営」 (6校)、「手芸」(4校)、その他 6種類の科 目を 1- 2校で開設 して いる。商業科は、就職率

1

0

%

以上の普通科すべてに開設 され、科 目別では 「情報処理」

(

3

8

5

9.

4

%)

、「簿記

」(

2

7

4

2.

2

%)

、「文書処理

」(

2

1

3

2.

8

%)

に集中 し、「計算実務」 (11校)、「流通経済」 (6校)、「商業法規」 (4校) と続 き、その他 6種類の科 目が開設 されている。「特色づ くり」事業の 「職業科 目の開設拡充」の影響 と思われる。 現行の学習指導要領では、各専門教科 ごとに普通科 に適する指定科 目があったが、新 要領 にはそれがない。 したがって専門科 目を自由に開設で きるが、外的な条件 と合わせ、 開設科 目が コースの特色、履修効果に合致するかが重要であろう。 表5 専門教科 ・科目の開設状況 大学 (4年制)進学率 就職率 50%以上 30%以上 10%以上 10%以下 40%以上 20%以上 10%以上 10%以下 開設科 目の合計数 (平均) 1.3 3.2 5.6 7.5 7.1 7.1 7.4 2.9 家庭科開設割合 75.0% 100.0% 100.0% 100.0% 90.0% 88.9% 100.0% 91.2% 1校 あた りの平均科 目数 1.2 2.7 2.6 2.2 2.1 2.3 2.2 2.3 商業科開設割合 0.0% 30.8% 94.4% 100.0% 100.0% loo.0% 100.0% 35.3% 家庭科 商業科 : 工業科 農業科 体育科 音楽科 美術科 ・外国諦科 教科別の開設科 目のべ数 143 116 13 3 21 4 2 10 ④ 「その他の科 目」の開設状況 現行要領では、「地域、学校及び生徒の実態、学科の特色等 に応 じ、特 に必要がある場 合」 に、定め られた教科以外の教科 ・科 目 (以下 「その他の教科 目」)を設け、 2単位 ま で法定卒業単位 に算入することがで きる。ただ し、科 目名称や単位数、内容等 は設置者 が定めるとされた(17)。新要領は、これを 「学校設定教科」、「学校設定科 目」 と改称 し、 「特色ある教育課程の編成 に資する」 ために、開設条件 を外 し開設主体 を各学校 とした。 「特色づ くり」の観点か ら、普通科で もこの教科 目の活用頻度は高 くなると考 えれる。 では 「その他の教科 目」(18)の現状である (表6)。多彩 な科 目群 だけに、開設教科 は 「その他」を含め

1

2

教科 にわた り、じつに

7

3

種類の科 目がある。教科別の科 目種類では、芸 術科が最 も多 く、次いで地歴科、福祉科、理科 と続 く。開設学校数では、数学科が最 も 多 く、次いで国語科、地歴科、外国語科 と続 く。科 目種類でみれば、多様 なコースを特 色づける科 目として活用 されていること、開設学校数では、大学進学の準備学習や補充

(10)

学習 に活用 されている と考 えられる。 この点 をさらに くわ しくみてみ よう。 「数学演習」 は最 も多 く32校 で開設 しているが、開設高校 は大学進学上位 と下位 に分 かれる。科 目の内容、実態 をみる必要 はあるが、上位校では進学準備、下位校では進学 希望者の進学準備あるいは補充学習の機会 として活用 されているのではないだろうか。 この点 は、「国語演習」 (20校 開設)、「日本史演習」(14校)、「世界史演習」 (lo枚)、「英 語演習」(17校)なども同様 と考 えられる。 しか し、アカデ ミックな教科で も、例 えば国 語科 の 「郷土の文学」や 「作家研究」、地歴科の 「現代文化」、「地域研究」、理科の 「環 境 (科学)」、「実験理科」など、地域性や コースの特色、よ り探化 した学習 など様 々なね らいの もとで活用 されている面 も見逃せ ない。 一方、普通

5

教科以外の科 目は、大学進学下位の高校で開設 される傾向がある。芸術 の 「硬筆」 (6校 開設)、「総合音楽」 (書道 ・美術)、「器楽基礎」 な ど、商業科の 「観光」、 家庭科の 「生活教養」、福祉科の 「社会福祉基礎」 (5校)他の実習 ・演習科 目、 さらに 「地域」(5校)、「一般教養」など多彩 な科 目がある。 これ らはコースの特徴的科 目とな り、生徒の興味 ・関心 を導 き、 また社会 ・職業 に開かれた科 目として活用 されている と 考 え られる。各学校の 自由裁量 に委ね られる今後 は、既存の教科 目に依存 した特色づ く りでは不十分 として、 この科 目を有効 に活用 し、新鮮 さを打 ち出す戦略 も考 えられ よう。 しか し、進学準備- と特化する可能性 も否定で きない。「高等学校教育の 目標及びその水 準の維持等 に十分配慮する」 とい う設定条件が、多様化 ・個性化の流 れのなかで明確 さ に欠 くか らである。 表6 (その他の科目)の開設状況 教科 開設科 目種類 40%以上 2大学0%以上 1(4年制)進学率0%以上 10%以下 学校数開設 国語科 6 7

7

5

7 22 地歴科 ll 16

8

5

1

0

20 公 民科 6 3 2 2 4 9 数学科 4 10 7 5 15 33 理科 7 5 5 2 6 ll 外国語科 6 5 8 5 a 20 教科 開設科 目種類 40%以上 2大学0%以上 1(4年制)進学率0%以上 10%以下 学校数開設 ⊥ヽ 13 0 0 9 15 13 家 '& 料 32 01 00 11 61 72 福祉科 8 0 0 8 12 5 その他 6 0 0 3 8 9 数値 は開設科 目ののべ数

(11)

西山 :地方 における後期 中等教育制度の今 日的課題 (1) 41

3.

地域高校の特色づ くり

ここでは、いわゆる地域高校 の特色づ くりを教育課程 に探 ってみたい。地域高校 は地 元の強い要請 によって創設 された高校 に多 く、地域 に密着 した教育 を目指 して きた高校 である。 しか し、通学圏の拡大や産業構造の変化、大学進学志向 とともに、地域 との結 びつ きが弱化 し、学習 ・生徒指導上の課題 を抱 える傾向にある。今 日の 「特色づ くり」 は、高校 の存立基盤 を強化す る とともに、地域社会の活性化 も視野 に収めた改善努力 と 言 えよう。い くつか事例 をとりあげ、その特質 をみてみ よう。 飯山照丘高校 は2年か ら3コース制 (進学 ・情報 ・地域社会)である。 2年 に8単位、 3年 に17単位 をコース選択 に充てている。 3年ではコース必修科 目のほか、各 コース指 定の

3-5

つの科 目群か ら各

1

科 目を選択す る。地域社会 コースは、「地域

」 を必 修 とし、「地域

」では地域産業、寺巡 り、 自然観察 を、「地域

」では保健 ・体育理論、 食物 (郷土料理 な ど)、地域実習 などを予定 している。 北部高校 は 2年か ら4コース (情報 ・スポーツ ・クラフ ト ・進学) を設定 している。 情報 コースは 「情報処理

「文書処理

「総合実践」 など、スポーツコースは 「スポーツ

Ⅱ・Ⅲ

「野外活動

「体育理論」 など、 クラフ トコースは 「工芸

Ⅲ・Ⅲ

」のほか芸術科 目か ら追加4単位 を履修す る。 また、3年 に 「一般教養」 を共通必修 とし、 1・2年必 修 (進学 コースは 1年のみ)の 「地域」では、地域産業や文化 ・歴史の学習、社会人講 師による進路講話 などの体験学習 を積 む。具体的な活動 として乗馬、北国街道歴 史館巡 り、リンゴ園農作業、ジャム作 り、和太鼓、老人介護、そば うち体験、先輩講話 、企業 ・ 専 門学校見学 な どじつ に多彩である。 高遠高校 は 1年 か ら4コース制 (進学 ・芸術 ・福祉 ・経営)で あ る。芸術 コース は 「文化史

「現代文化

「コンピュータ造形

「芸術鑑賞」な ど、福祉 コースは 「心理学基 礎

「社会福祉援助技術

「社会福祉制度基礎

「老人介護」などを履修 し、特色 あるコー ス を鮮明に している。 阿南高校 も 1年か ら4コース制 (進学文系 ・理系 ・情報 ・福祉)である。進学 コース は 1年か ら少人数 クラス とグレー ド別授業 を採用 し、授業外補習 (通常 ・長期休業) と 個別指導、学習合宿、進路先見学 などによって積極 的 に進学希望者 をバ ックア ップ して

(12)

いる。福祉 コースは、福祉系7科 目、「保育」、「レクレーシ ョンスポーツ」を履修するほ か、 2 ・3年の夏休みに 2日間の施設実習や福祉 関係者の講話 を実施 している。 蘇南高校 はコース別は採用 していないが、伝統の ミックス

HR

のほか、学科 (普通、 電気、商業)の枠 を取 り外 した科 目か ら自由に選択す る点が特徴である。 2年では 4-6科 目を配 した 3つの科 目群か ら計12単位 を選択、 3年では共通必修 は 6単位 と少な く、 6つの科 目群 (計36科 目)か ら各 々指定 された科 目数 を選択す るとい う、 自由選択 を重 視 した履修方法である。 いずれの高校 も教育課程や科 目内容の工夫 によって特色づ くりを図っている。選択科 目 ・単位数や 自由選択枠の拡大 などの履修上の工夫、特色あるコース設定 と科 目の開設、 体験学習や実習、 きめ細かな指導 などの工夫である。 これ らに共通 しているのは、アカ デ ミックな教科 目か ら専 門教科 目やその他の科 目に重心 を移動 させ、進路 に配慮 しつつ も福祉や地域、芸術、スポーツなど生徒の興味 ・関心 に学 びの焦点 を合わせている点で あろう。

4.

普通科」改革 の課題 と可能性

(1)

「普通科」の行方 と 「高等普通教育」の内実 長野県の普通科の現況か ら、お よそ3つの教育課程改革の方向が推測で きる。それは、 設立母体や学科改廃の経緯、今 日の進路状況 とも密接 に関連 している。第 1は、アカデ ミックな教科で選択の拡大 を図 り、大学進学体制 を維持 ・強化す る普通科である。ただ し、生徒の自主性や 自由選択 を重視する伝統校 と、志望校 に応 じた効率的な選択 を重視 する普通科 に分 け られ よう。第2は、多様 な進路志向 を包摂 しなが ら大学進学 を強化 し てい く普通科である。 コース制の強化 と選択の拡大のなかで、進学 コースにアカデ ミッ クな敦科 目を厚 く配 し、指導体制 を強化する。第

3

は多様 な教育課程である。多彩なコー スを早期か ら導入す る、 自由選択 を中心 にする、総合学科 あるいは連携型の中高一貫校 に転換するなど、多様 な進路構造-の対応 と地域 との関係の強化 による、個性的な教育 課程が考えられ よう。いずれの改革方向 もこれ までの普通科の枠組み を弱化 させ、学科 自体 を流動化 させ ることになろ う。 しか し、いわばこうした拡散的展開は、普通教科 目か ら専 門教科 目 ・学校設定教科 目

(13)

西 山 :地方における後期中等教育制度の今 日的課題 (1) 43 まで学習内容の幅 を拡大 し、また、多様 なコースや履修上の工夫 によって、学習の系統、道 筋 をよ り複雑化 させ る。 こうした学習内容 と系統の拡張のなか に、様 々な普通科が散在 す ることになろう。問題 は普通科の中心 とされて きた 「高等普通教育」 の役割である。 「高等普通教育」 は高校教育の 目的を表 し、義務教育 とは区分 した高校段階の普通教育 を意味す る。 しか し、旧制度下の 「高等普通教育」が進学準備教育 と同視 され、 また戦 後 において も十分な論議 を経ず に目的規定 されたことにも由来 して(19)、その内実 は暖味 にされて きた。そのため、「同一の教科 ・科 目であ りなが らも、進学か非進学かに応 じて -質的に も量的 にも異 なる もの となった」(20)とい うように、すべ ての高校生 に必須の内 容 として 「高等普通教育」 は定置 されてこなかったのである。普通科の流動化が進 むな かで、旧来のアカデ ミズム的性格 を付与 された 「高等普通教育」 を再検討 し、それ を前 提 とした普通科 を展望す る必要がある と考 える。

(2

)進路構造 と教育課程の間 多様 なコース、選択制の拡大の もう一つの問題 は卒後の進路 との関係である。戦後、 進学/就職 とい う2分的な進路構造が教育課程の類型の基本 となって きた。確 かに今 日 の多様 な教育課程の創 出は、進路構造の変化 を背景 としているが、 この両者の関係 の結 びかたに問題が伏在 している。多様な進路構造への教育課程の合理的 ・効率的な対応、 すなわち枠づけは、一見 して生徒の進路 ・適性 に応 じることになると考 えられるが、逆 にそ うした教育課程 こそが生徒 を進路 に枠付 けているとい う見方がある(21)。 また、進路 構造 と切 り離 した自由選択の拡大が、生徒の興味 ・関心 に応 じるとい う目的 を離れ、結 果 として進路 を基準 とした選択が主流 となってい く傾向 もある(22)。 したがって、「進路指 導」 を織 り交ぜ た進路構造 との緩やかな関係が必要 と考 える

。3

年間の様 々な学習 ・体 験 を通 じて、生徒の 自己洞察や進路決定がなされるのであ り、学習の選択が選択能力 を 高める一つの機会 となるか らである。 コース ・科 目選択-の助言 ・指導 は もちろん、生 徒の主体的な選択 とそのための 「ゆとり」が重要 な意味 をもつ ことになるのではないだ ろうか。 本稿 は、長野県の普通科の現況 を概括 したにとどまる。今後 は先 に示 した普通科の方 向性 を、教育課程や進路の変遷、改革の経緯や普通科 を取 り巻 く環境 の変容 を視野 に入 れなが ら、事例研究 として進めてい きたい。

(14)

注 (1)拙稿 「戦後地方 における後期中等教育制度改革の展開 (4)-普通科 における職業教育 の変容 と課題 -

『清泉女学院短期大学紀要 第18号』1999年、p.650 (2)拙稿 「戦後地方 における後期中等教育制度改革の展開 (3)一長野県 における普通科増 設 と質的変化

-

『清泉女学院短期大学紀要 第15号』1997年、p.90 (3)国立教育研究所の 「高等学校実態調査」(1953年)によれば、地方 によって差はあるもの の兵庫県では8割近 くの普通課程が コースを設け、進学 ・就職 (あるいは家庭)の各 コー ス を設定 していた。 (4)教育課程審議会答 申 「幼稚 園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校及び養護学 校の教育課程の基準の改善について」1998年 7月。 (5)県の施策は長野県教育委員会編 『教育年報』、進学デー タ等 は同 『教育要覧』 によった。 (6)文部省 「1997年度専修学校実態調査」 によれば、いわゆるダブルスクールの正規課程在 学者 は35,178人で前回調査 (88年度)の6.1倍であ り、また進路選択 した理 由では 「実践的 な職業能力」「興味や関心」「公的資格の取得」が多 く、満足度 も高い (『内外教育』1999年 6月15日)。 (7)平塚真樹 ・児美川孝一郎 「高卒後進学構造の変容 と中等後教育」、竹内常-ほか編著 『講 座高校改革 5青年期 をひらく制度改革』労働旬報社、1995年、p.1030 (8)専修学校専門課程のほか各種学校、各種の職業訓練機関を含んだ進学率である。 (9)平塚真樹 ・児美川孝一郎、前掲書、pp.145-1460 (10)各普通科のデー タは収集で きた各学校の 「学校要覧」(64校)に依拠 した。進学率、就職 率が算定で きない場合、「県内高校 ・短大連絡懇談会」の内部資料 によって補足 した。 また、 他の学科 を併置 した高校で、普通科のみのデー タが不明の場合 は高校全体の数値 とした。 (ll)地域高校の公的な定義はないが、一般 に地勢や交通網の面か ら特殊 な地域 にある高校 で、 地域がその必要 を認め設立、維持 に関わって きた高校 とい うのが通説である。 (12)詳 しくは拙稿 「戦後地方における後期 中等教育制度改革の展開 (3)」 を参照。 (13)こうした高校 は、旧設置主体が県立以外 (町村、組合等)であるケースが多い。 (14)教育課程表 に表記 されたコースを対象 としたが、表記 されない実態 としてのコースや、 履修指導上のモデル としてコースが存在する場合 もある。 (15)飯 田浩之は 「生徒 の学校 に対する期待」 について、「進路 に応 じた期待」、すなわち結果 に対する期待 を 「機能的期待」、「興味 ・関心 に応 じた教育」 -今学びたい内容への期待 を

即 日的期待」 としている

(

「学校の 『枠づけ』 に対す る生徒の志向

『筑波大学教育学系

(15)

西山 :地方における後期中等教育制度の今 日的課題 (1) 45 論集第22号第 2号』1998年、p.23)0 (16)進路別の コースではな く福祉、スポーツなど学習内容 を特徴づけたコースをい う。 (17)設定の実際 として、各高校の要望 に応 じ県教委が設定す る、あるいは県教委が例示 し各 高校が選択す るなどがあ りうる。 (18)教育課程表 に 「その他の教科 目」 として注記 された科 目のほか、現行の学習指導要領 に 掲 げ られた科 目以外の もの をこれに含めた。 (19)佐 々木享 『高校教育論』大月書店、1976年、pp.81-88。

(

2

0

)

竹内常- 「高校教育改革の構図」、竹内常- ほか編著 『講座高校教育改革 1高校教育 は 何 をめ ざすのか』労働旬報社、1995年、p.68。 (21)飯 田は、「コースー進路」のつなが りは高校 の社会的機能 を支 える基本構造の一つであ り、 「その構造 に重 きをお くことが学校の枠づけの受容 につ なが っている」 と指摘す る (前掲 論文、p.32)

(22)田中葉 は、総合選択制高校 を事例分析 し、 自由な科 目選択が次第 に 「進路」 に応 じた系 統的 ・効率的履修へ と収赦 してい く経過 を詳細 に明 らかに している

(

『総合選択制高校』 の科 目選択制の変容過程 に関する実証的研究」 『教育社会学研究第64集』1999年)0

参照

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