小学部1 学年 算数科学習指導案 1 単元 1つずつどうぞ 〈「数量の基礎」1 段階(1)具体物があることが分かり、見分けたり、分類したりする。〉 〈「数と計算」2 段階(1)身近にある具体物を数える。〉 2 指導観 ○ 本学級の子どもたちは、1年生男子◯名、女子◯名で構成されている。子どもたちは日常生活 において、3色に色分けされた名札を頼りに、自分の靴箱に靴を入れたり、自分の棚に荷物を片 付けたりするなどはできている。また、1学期の算数では3までの順序数、集合数について学習 し、個別の活動において3つの丸印にシールを貼ったり、3つの卵パックにピンポン球を入れた りすることを繰り返しているが、それが3という集合数であることは理解するに至っていない。 児 童 実 態 A児(T1) 発語がある。みかんジュースを教室で一人に1つずつ配ることができる。 1~11まで順序数を唱えることができるが、数字は読めない。 ひも通しをしていくつできたか数えようとするが、確実な1対1対応ができてい ないので9個あっても「11」と答えてしまう。 B児(T1) 注視することがやや難しいが、少しなら追視ができる。 両手を使った作業が苦手なので、丸印にシールを貼ることができない。 学習への意欲を継続しにくい。 C児(T2) 注視することが難しく、追視することもできない。 両手を使った作業が苦手なので、丸印にシールを貼ることができない。 活動の意味を理解することが難しい。 ○ 本単元の指導にあたっては、初めに一人に1つずつ配るなどの具体的に対応させる体験を通し て、一対一対応を理解させる。まず、教師が箱型のキャラクター「パックン」を3人登場させ、 パックンの口にケーキやおにぎりといった食べ物を入れることで、一人に1つずつ配る体験をさ せる。その際、きちんと一対一対応ができれば、「ぴったり」なので、パックンはみんな笑顔のま まで、もし、同じパックンに2つや3つ食べさせたならば、食べ過ぎたパックンはおなかが痛く て泣いたり、もらえないパックンは泣いたりするように箱の裏側は泣き顔にしておく。ストーリ ーを持たせた学習課題に取り組ませることで、一対一対応について体験的に理解させていきた い。また、配る食べ物についても、子供が両手で1つずつしか持てない大きなものから、片手で 2〜3個握れてしまう小さなものへ、また具体物から半具体物へと変えていくことで、1つずつ 配るということをより意識させていく。 次に、具体物を操作する活動に慣れてきたら、抽象化していくために、パックンをカードにし たものでも同様に口の上に食べ物のカードやおはじきを配らせるようにする。これも、配るカー
ドの位置をパックンの口から徐々に離していき、カードを上下並列に並べても1つずつ配ったと 理解できるように繰り返し練習させる。 さらに傘や風船、犬といった食べ物以外のひもでつながっているものも配らせることで、離れ ていても線でつながっていれば1つずつ配ったことになることも理解させる。 最後に、3人のパックンよりも1つ多い数や少ない数も配らせることで、今までのように「ぴ ったり」にはならない「たりない」「あまる」という状態も体験させる。たりない時は、「くださ い」と言わせたり、ジェスチャーをさせたりすることで、その事象と行為を結びつけて意識させ る。あまる時は、あまったものを教師に渡す作業で意識させる。 これは「数と計算」2段階(1)「身近なにある具体物を数える」につながり、順序数や集合数 を理解することや、数の多少が分かり、多い方(少ない方)を指し、生活場面において「おな じ」「たりない」「あまっている」を理解することの素地を養う点でも、大切な学習である。ま た、日常生活において、クラスの友達にみかんジュースを配ったり、箱にクレパスを片付けたり する活動にも生かされていく。 ○ 本時指導にあたっては、まず、つかむ段階で教師がパックンに1つずつ紙皿を配る動作をして 見せ、一対一対応をするという学習のめあてをつかませる。次に調べる段階では、今まではパッ クンに配っていた物を、紙皿に対応させて配っていくことで、一対一対応を抽象化させていく。 そして、深める段階では、個別学習で各自の課題に応じて、ワークシートを使い1~10の順序 数を唱えながらおはじきを置いたり、3~5枚の紙皿やカードに具体物を配ったり、3個までの 具体物を左端から順に配ったりすることで、学習を発展させたり、補充したりする。最後にまと める段階では、振り返る時間を設け、授業を通して頑張ったことを発表し、自信を高めるように する。授業を通して児童の実態に応じて、一緒に活動するなどの支援を行い、全員が活動に取り 組めるように留意する。 3 目標 ○ 具体物や半具体物の一対一対応に関心を持ち、意欲的に操作活動することができる。 ○ 具体物や半具体物の操作活動を通して、具体物の一対一対応や「たりない」や「あまる」を理 解することができる。 4 指導計画(全7時間) (1) 1つずつどうぞ 5 パックンに1つずつ (2) カードに1つずつ (2)本時(4/7) 線でつないで1つずつ (1) (2) 「たりない」と「あまる」 2 「たりない」から ください (1) 「あまる」 (1)
5 日時 平成29年◯月◯日(◯) ◯校時 於 小学部◯組教室 6 主眼 ○ 紙皿等に具体物や半具体物を配る操作活動を通して、一対一対応を理解することができる。 児童名 個別主眼 A児(T1) パックンカードや数字カードに1つずつ、おはじきなどを配ったり、ワークシー トにシールを貼ったりする活動を通して、1〜10の数唱を唱えながら、一対一 対応ができる。 B児(T1) お皿やカードに1つずつ、スプーンやおはじきなどを配る活動を通して、3〜5 までの数の一対一対応ができる。 C児(T2) 箱やカードに1つずつキャンディーやおはじきなどを端から順に配る活動を通し て、3までの数の一対一対応ができる。 7 準備 「パックン」(箱のキャラクター)、紙皿、紙コップ、スプーン、おはじき、パックンの カード、数字カード、具体物のカード(鉛筆など)、ホワイトボード、ワークシート、シ ール、キャンディー 8 展開 段階 学習活動・内容 指導上の留意点 評価の観点