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作家と作品をかかわらせて読もう 「宮沢賢治」④

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Academic year: 2021

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第6学年3組 国語科学習指導案

指導者 ○○ ○○ 1 単元名 作家と作品をかかわらせて読もう 「宮沢賢治」 2 指導観 【子どもの実態】 ○ 5年生で「注文の多い料理店」を学習し複数の宮沢賢治作品を読んだ経験はもっているが,読書活動において一人 の作家や同じテーマについて比べて読んだり,深く味わおうとしたりするには至っていない。 ○ 根拠とする叙述を挙げながら人物について自分なりの考えをつくることはできてきた。また,その共通点・相違点 などを明らかにしながら互いの読みを評価して作品の主題に迫ることの大切さに気づいてきた。 ○ 自分の考えの根拠を明らかにしたり具体的な例を示したりする際,本や文章から必要な語句や文を抜き出して自分 の表現に生かすことができる子が増えてきた。 ○ 表現の工夫に気付くことはできてきたが,主題にかかわる表現の効果に気付くまでには至っていない。 【めざす子どもの姿】 ○ 宮沢賢治の生き方や理想に関心をもち,伝記や作品を読み比べながら,意欲的に作家と作品をかかわらせて読むこ とができる。 ○ 行動と考え・理想を関係付ける読み取り、異なる2作品と教材文の読み比べなどを通して、賢治の生き方や作者の 捉える賢治の人物像に対する読みを深めることができる。 ○ 推薦したい作品を選び,作品に表れている賢治の理想・それが分かる叙述・書き方のよさという3つの観点をもと に推薦文を書くことができる。 ○ 伝記や賢治の作品を通して、登場人物の行動や会話(心内語),情景描写,象徴性の高い表現,場面の構成などに 作者が主題を明確に表すための表現の効果があることに気付くことができる 【テーマとのかかわり】 教材の価値 ○ 本教材「宮沢賢治」は,作者の捉える理想を追い求めた賢治の人物像とその作品とのかかわりが導入と結びに,展 開の部分に賢治の生涯が述べられており,賢治の生き方と作品とを年代に即して読み取ることのできる教材である。 また,その生き方と作品を重ねることで双方の読みに深まりが期待できる教材でもある。 ○ 賢治の人物像を際立たせる比喩の多用,「自然」「理想」などのキーワードを軸とした対照的な表現や心内語の多用 により、賢治の考えと行動を関係付けてその生き方を考えることができる。 ○ 教材と賢治の作品,作品と作品を比べ関係付けて読み取ったことを交流することで,賢治の生き方に対する互いの 見方・考え方を広げたり深めたりするとともに自分の生き方を考えることにつないでいくことができる。 読み方を生かした交流活動について 本単元では,伝記と作品を読み比べ,作品に込められた作家の思いを読み取って推薦文を書く活動を通して,宮沢 賢治の生き方を読み深めるとともに,作家と作品をかかわらせる読み方を身に付けさせていきたい。そのために,以 下のような読み方を生かした交流活動を取り入れるとともに、読解を苦手とする子にT.Tで個別に対応する場を増や したり、課題別の読み深めを促すため少人数分割で賢治の作品を読み深めたりする支援を取り入れていく。 まず,「であう段階」では,「雨二モマケズ」を基に賢治の生き方に関心をもたせ,教材文の感想を交流してめあて をもたせる。次に「つくる段階」では,年表の作成を通して、賢治の生き方を概観させるとともに「理想が実現したか どうか」について叙述に基づき考察する活動を仕組み自分の考えをつくらせる。そして,「みがき合う段階」では,作 品を通して理想の実現とその生き方についての読み深めを図る。その際,「注文の多い料理店」で賢治の理想が作品に どのように表れているかを人物の言動・情景描写・象徴している言葉と賢治の理想を関係付けて交流し、友達に読解を 勧める推薦文を書く活動を仕組む。その読み方を基に、異なる人物像を描いた2作品のグループに分かれて交流し,作 品に表れた理想を読み取る活動を仕組む。再度、伝記にもどって理想の実現について交流し,賢治の生き方に対する自 分の考えを付加・修正・強化しながらまとめることができるようにする。最後に「生かす段階」では,読み広げた中か ら紹介したい作品を選び,推薦文を書いて紹介し合う活動を仕組む。 特に本時では,農民としての暮らしぶりを考えたり、賢治の考えと周囲の人の見方とを比較したり、農民として 生きた賢治の願いと行動を関係付けて、賢治の生き方を読み取らせたい。そのために、まず、めあてを基に読み着 眼点と方法を確かめ、カードを書いて発表に準備をさせる。そして、「みがきあう段階」では、賢治の暮らしぶりを 叙述から読み取り、賢治に考えと周囲からの見方を比較することで賢治に考え方に迫らせたい。また、賢治に願い と行動を関係付け、農民だけのことではなく、みんなの幸せを願って、病床についても、賢治が作品を書き続けた ことを感じさせたい。さらに、作者の賢治の見方と関係付けて、賢治の理想と生き方をつかませたい。最後に、「生 かす段階」では、付加・修正された自分の読みを振り返り、賢治の生き方に対しての自分の考えをもたせたい。

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3 本時の主眼 ○ 賢治の暮らしぶり、賢治の行動を支えた考えがわかる叙述に着眼し、生活の様子の違いや行動を支えた考えを関係付けながら、 農民として生き、病床に倒れても作品を書き続けた賢治の生き方を読み取ることができる。 ○ 根拠になった叙述やそこから読み取ったことの共通点・相違点を明らかにしながら交流し、自分に考えを広げたり深めたりする ことができる。友だちの読みとの共通点や相違点を見つけ出し、自分の考えを書くことができる。 4 準 備 教師・・カード 前時の読み取り図 児童・・学習ノート 5 展 開(6/15) 学習活動 主な支援(※主要発問) で あ う つ く る み が き 合 う 生 か す 1 本時のめあてをつかむ。 ○ 前時に書いた自分の読みを振り返り,めあてをつかむ。 2 自分の読みを確かめ、発言の準備をする。 ○ 交流に生かす読み方を確認し、二人組で読みを伝え合う。 (読みの着眼点)農民時代の賢治の様子がわかる叙述、賢治の行動や考 え(願いや理想)がわかる叙述 (読みの方法)農民時代の暮らしぶりや賢治の考えと周囲の人の見方を 関係付け、農民時代の賢治の行動と考えを関係付け 3 賢治の生き方について話し合う。 ○ 農民となってからの暮らしぶりや周囲の見方と賢治の考えを比較し て賢治の生き方に迫る。 ・ 止められても農民の役に立ちたかったんだと思う。 ・ どんな生活よりもすばらしいものに思えてくると書かれているか ら賢治は自分がなりたくてなっているから幸せだと思っている。 ○ 農民となっての賢治の考えが表れた行動を叙述から探して賢治の生 き方に迫る。 〈賢治の行動〉 〈賢治の考え〉 ○ 農民の幸せだけを願っていたのか話し合う。 ・ いつも農民のことを考えて行動していたのだから農民のことだけ を考えていたと思う。 ・ 農民のことだけ考えていたら、詩や童話は書かなくてもよかった のだから、農民のことだけではなかったと思う。 ・ 「人間が自然と心を通わせ、宇宙の小さな命になってこそ」と書 かれているので、農民ではなかったと思う。 4 読みの内容と方法を振り返り、読みの高まりを評価する。 ○ 「今日の学習で」を書き読みや読み方を振り返る。 ○ 賢治の生き方についての自分の考えを書き、読みや読み方を振り返 る。 ○ 賢治のそれまでの生き方を想起し、農民時 代の賢治の生き方を叙述から探させる。 ○ 読みの着眼点と方法を確かめ、着眼した言 葉をカードに書いて発言のモデルを基に交 流の準備をさせる。 ○ 二人組で読み取り図をもとに自分が考え た根拠を伝えたり、質問したりさせる。 ※ 賢治はどんな生き方をしたのだろう。 ○ 前時の学習のまとめと比較できるように、 農民時代の暮らしぶりわかる叙述をまとめ て提示し、賢治の考えをはっきりさせる。 ○ 教師をやめる時に止めた校長や両親の考 えや賢治を尋ねた卒業生の「胸がいっぱいに なった」思いを考えさせることで、周囲の人 が賢治をどう見ていたのか気付かせる。 ○ 農民になってからの賢治の考えが行動に つながっていることを叙述から述べさせる。 ○ 羅須地人協会がつぶれてからの賢治の生 き方に目を向けて、あきらめなかった生き方 に気付かせる。 ○ 「前にもまして農民のために働き続けた」 の意味を考えさせたり、どんなにつかれてい ても、病床でも詩や童話を書き続けた」の叙 述からやめることができたのにどうしてや めなかったのか考えさたりすることで、あき らめなかったこと、賢治の意思の強さに気付 かせる。 ※ 農民の幸せだけを願って生きたのだろう か。 ○ 「人間が自然と心を通わせ、宇宙を支える 小さな命になってこそ、農業も宗教も、いき いきとした、美しくたのもしいものになると 考えた。」の叙述から農民だけではなかった ことに気付かせる。 ○ 「作者のとらえた賢治」からの叙述を掲示 しておき、その部分とつないで考えさせる。 ○ 読みの着眼点や読み方を振り返り、賢治の 理想と生き方を自分の言葉で書かせ、それに ついてどう考えるか自分の考えを書かせる。 職業を変えて、農民として生きた賢治の生き方を考えよう。 農民の暮らしに身を置くことで、人間も自然もひとつになって心を 通わせることのできるまことの幸せを考えて、激しく燃え続けた 交流を通して自分の読みを付加・修正・強 化し、賢治の生き方をはっきりとつかむこと ができる。(ノート) 周囲の人の見方 賢治の考え 暮らしぶり ・賢治の暮らしぶりや賢治の考えと行動を関係付けて読んだことで、賢 治がすべての幸せを考えて、太陽のように激しく生きたことがわかりま した。わたしは、賢治のように自分の考えをしっかりもって、生き方が できるといいと思いました。 ・羅須地人協会を作る ・農民のために働く ・病に倒れても作品を書き続ける。 ・農民にために役に立ちたい ・お互いに楽しい生活ができたら ・農民の幸せ 賢治は(考え)で(行動)をしたのだと思います。

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6 単元計画(全15時間) 段階 配時 学 習 活 動 主 な 支 援 で あ う ① ① 1 単元のめあてをつかみ,学習の見通しをもつ。 ○ 「雨二モマケズ」を読み,宮沢賢治の考え方や生き方に ついて考える。 ・「ソウイウモノ」とは何だろう ・この詩を書いた宮沢賢治はどんな生き方をした人だろう。 ○ 全文を読み,初発の感想を出し合って学習のめあてと見 通しをもつ。 ○ 事前に「雨二モマケズ」の推薦文を提示し た上で継続的に音読させる。既習の「注文の 多い料理店」についても読み返させておく。 ○ 教室に宮沢賢治の童話を集め,作品に親し める環境を作っておく。 ○ 個々の課題を整理して,賢治の理想と生き 方を関連付けていく読みの課題をつくる。 つ く る ① ① ① ① 3組 本時 ① 2 宮沢賢治の理想と生き方とのかかわりについて考えを つくる。 (1)作者がとらえた賢治の人物像と賢治の生涯を関係付け て,その生き方を考える。 ○ 導入・展開・結びの構成をとらえ,導入から作者が賢治 という人物とその作品をどう捉えていたか読み取る。 ○ 賢治の生涯を生まれた環境や行動・考え(願いや理想)・ 詩や童話とのかかわりの3点で簡単な年表にまとめる。 ○ 自然の魅力が忘れられず童話や詩を書き始める教師時 代までの賢治の理想と生き方のかかわりについて考える。 ○ 農民として生きながら詩や童話を書いた賢治の理想と 生き方とのかかわりについて考える。 (2)賢治の生き方と理想の実現について考えをつくる。 ○ 賢治の理想が端的に表れている叙述から,賢治の理想に 迫る。・世界が全体幸福にならないうちは~。人間も動物も自然も一つになって心を 通い合わせることのできる「まことの幸せ」。だれもが幸せになれる新しい世界 ○ 賢治の理想が実現したかどうかについて,作者が賢治を 評する叙述を基に自分の考えをつくる。 ○ 書くために必要なことの見通しをもたせる ために推薦文の例示をする。 ○ 作者が捉えた賢治の人物像や作品に込めら れた夢を表す言葉を意識してその生涯と関係 付けていけるようカード化しておく。 ○ 行動と考えを着眼点とし,それを関係付け て自分の読みをつくる方法を一人ひとりが身 に付けられるようT.Tで演示をしたり,個 別指導をしたりする。 ○ 叙述を基にした自分の考えをもたせるため に,「賢治の理想は実現したのか」と問う。 み が き 合 う ① ③ 3/3 1組 本時 ① ① 2組 本時 3 作品を通して賢治の生き方と理想の実現について読み 深める。 (1)「注文の多い料理店」に表れている賢治の理想を読み 取り,推薦文を書く。 (2)自分の選んだ作品に表れている賢治の理想を読み取 り,推薦文を書く。 「なめとこ山の熊」グループ 「虔十公園林」グループ (賢治がこうあって欲しくないと願う世界) (賢治がこうあって欲しいと願う世界) ○ 賢治の考え方や生き方が表れている登場人物の言動や 象徴している表現を関係付けて作品に表れている理想を 読み取る。 ○ 作品を通して考えたことを基に推薦文を書き,賢治の理 想は実現されたと思うか自分の考えを再構築する。 (3)理想は実現したのか話し合い,生き方について深める。 ○ 作品を通して読み深めたことと賢治に対する作者の考 え方が分かる叙述を関係付けながら,理想の実現について 見つめ直す。 ○ 生涯をかけて理想を探し続けた賢治の生き方に対する 自分の考えをまとめる。 ○ 選んだ作品に読み方が生かせるように,読 みの抵抗の少ない既習作品で着眼点・方法を もとに読み取り,推薦文を書く活動を仕組む。 ○ 賢治の考えが顕著に表れている文を探し, 叙述と叙述を関係付けて作品に表した理想を 捉えるために読み方をT.Tで演示する。 ○ 「こうあって欲しい」「こうあって欲しくな い」という理想の表し方をした2つの作品を 通して思考を深めていくために課題別の少人 数のグループに分けて取り組む。 ○ 他の作品と比べた特徴を明らかにするため に推薦文の書き方を演示する。 ○ 理想の実現について振り返るために,理想 の実現度を表すノートの工夫をするとともに 発言モデルを示す。(初めは~と思っていたけど~と 思いました。それは(叙述)から~が分かったからです。) 生 か す ① ① 4 賢治の理想と作品をかかわらせて読み,推薦文を書いて クラスの友達に紹介する。 ○ 自分が紹介したい宮沢賢治の作品を選ぶ。 ○ 作品に表れている賢治の理想を読み取り,推薦文を書く ・これまでの読みを生かし,他の作品との共通点・相違点を書く。 (課外)推薦文を教室や図書室に掲示し,互いに読み合って読書につなぐ。 ○ 既習の読み方が生かせるよう着眼点・方法 を振り返らせながらT.Tで個別指導をする。 ○ 作品を読むことや紹介することが賢治の理 想の実現にもつながることを意識化する。 賢治の理想や生き方を読み取り,作品の中にそれがどの ように表れているかが分かる推薦文を書こう。 詩や既習学習から宮沢賢治の理想や生き方を想 像することができる。 (発言・感想文) 賢治の理想を読み取って,その生き方と理想の 実現について自分の考えをつくることができる。 (ノート・発言) 賢治の理想がどのように表れているのかを作品 を比べながら読むことができる。(ノート・発言) 叙述を根拠にして,3つの観点から推薦文を書 くことができる。 (推薦文) 3つの観点:作品に表れている賢治の理想・賢治の理想 がはっきり表れた言葉・書かれ方のよさ (他の作品と比べて 共通していること・特徴)

参照

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