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真の友情とは何か?

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Academic year: 2021

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「ディスカッションで考えを補完し合い,自己の友情観を育む授業」

第6学年2組

道徳学習指導案

主 題 真の友情とは何か? パートⅡ <2-(3)> 信頼・友情 資料名 走れメロス (太宰 治 作 走れメロスより 一部改作) 指導観(主題設定の理由) ○ 本学級の子どもたちについて(子どもの実態) 本学級の子どもたちは,最高学年となり半年が経過した。学級の子どもたちは,全体的には男女の 仲はよく,普段も気軽に声を掛け合ったり,昼休みなども一緒に遊ぶ姿が見られる。しかし,一方で は,女子の心の成長が著しく友達同士の仲間意識が急速に強くなり,少人数の特定の友達で遊ぶ姿も 時折,見られるようになってきた。また,仲のよい友達,気の合う友達だけで集まり,そうでない友 達を排除しようとする行動や行為も見られる。この期の子どもたちは,「親友とは,どんな友達か」 ということを意識し始める時期であり,特定の友達を大切にしながらも,自己を中心とした価値観を もち自分の考えや感情を表現し合うため,お互いがなかなか歩み寄れないという実態もある。そこで, このような時期に「真の友情とは何か」や,「自分自身の友情への見方・考え方」について繰り返し, そしてらせん的に見つめさせることは大変,意義深い。 ○ 本主題について(教材化の工夫) 本主題のねらいは,既有の自分の友達に対する見方・考え方を,友達との学ぶ協働の活動を通して 互いに磨き合い,真の友情に対する見方・考え方を育むことである。具体的には,①自分の友達に対 する見方・考え方を見つめ,その傾向性を明確にもつこと,②自分の友達に対する見方・考え方を他 の友達に伝えることができること,③他の友達の見方・考え方をしっかりと受けとめ,自分の見方・ 考え方をつくり出すことができることである。明るくのびのびとした生活をするためには,友達の存 在は大切である。友達の身になって思いやり,助け合ったり,励まし合ったりすることで信頼が生ま れ,よりよい友達関係を形成していくことができると考える。 本資料は,正直者のメロスが王様に憎まれ処刑されることになった。メロスの友達は,彼の身代わ りに牢屋に入り,メロスが,妹の結婚式に出られるようにする。しかし,処刑の日になったがメロス は帰ってこない。メロスの代わりに友達が処刑されようというとき,万難を乗り越えメロスが帰って きた。そして,疑り深い王様も2人の友情に心を打たれ罪を許すという話である。以上のことから, これまで扱った資料「ロレンゾの友達」などと本資料を用い,自分の生活と重ねながら,友達のこと を信じる心を見つめ,現時点での友情観を育むことに適していると考える。 ○ 本主題の指導について(学習過程の工夫)(協働:②他者の考えを自分の考えに取り入れる) 本主題の指導にあたっては,自分の友達への見方・考え 方を見つめ友達の見方・考え方にふれることで,価値観の 多様さに気付かせたい。このことで,友情にかかわる葛藤 場面でよりよい選択ができる道徳的判断力や豊かな友情観 を育みたい。そのために第1時では,範読による資料の場 面の提示を行い,メロスの考えや行為をもとに友達につい て考えたいことを明確にし,学習意欲を十分にもたせる。 次に,第2時の導入では,前時にもった考えをお互い出し 合い,話合いのめあてをもたせる。展開前段では,メロス に対する他者の考えにふれ,自分の考えを強めるために2 つの考えのディスカッションを行う。展開後段では,板書をもとに2つの思いの共通点やこれまでの 資料で学んだ友達に対する考えを比較し,いずれも友達を信じる心に違いはないことに気付かせ,友 情観について自分の考えをもたせたい。そのためには,『個人~全体~個人』という交流形態をとり, 自分の判断基準や友情観の形成を援助し,終末では,心のノートを用い,道徳的実践力に結びつける。

方法

考え

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目 標(めざす子ども像) ○ 友達と自分の見方・考え方を交流し合う,ディスカッションの活動に意欲的に取り組むことがで きるとともに,自分の友達に対する見方・考え方を見つめたり,友達の見方・考え方を受けとめた りして自分の考えをつくることができる。 ○ 自分の考えを友達にわかりやすく伝え合いながら信頼・友情の道徳的価値をとらえ,友達と互い に理解し,信頼し合う友情観を高めていくことができる。 主題の指導計画(約2時間+課外) 段階 活 動 と 内 容 子どもへの支援と評価 配時 1 学級アンケートや資料「走れ!メロス」を読み, ※学級アンケートを提示し,自 1 今の自分の友達とのかかわりを考える。 分の考えを話し合わせる。 事 (1)学級アンケートや今までの学習から,自分の ☆アンケートのデータを分析し, 前 つ 友達とのかかわりを考え,話し合う。 自分の友達に対する考えをもっ ○ 自分のこれまでの友達とのかかわりについて ている。(発表交流・ノート) か の気がかりなどの考えをもつこと ・自分の好きな友達はこんな友達。 ※役割演技を行い,状況把握を む (2)資料「走れ!メロス」を読み,自分だったら, させ,自分の考えを明確にもた どういう考えをもつか話し合う。 せる。 ○ 資料場面の理解と自分の立場の判断・決定 ☆資料の状況を十分にとらえて ・自分の考えは,友達のために走る,やめるの いる。(役割演技・ノート) 考えのどちらに近いのか。 2 今まで学んだ資料や「走れ!メロス」をもとに ※他者の考えをメモを取ってき 1 したディスカッションを行い,友達への思いや信 くことでよさを考えさせる。 本 さ 頼・友情の大切さについて話し合う。 ☆友達の考えのポイントをとら 時 ぐ (1)友達のために走る,やめるという2つの考え えメモしている。(ノート) る をもとにディスカッションを行い,考え方を交 ※自分と友達の関係を振り返り, ・ 流し合う。 本当に大切な心は何かを考えさ ふ ○ 自分と重ねて信頼・友情の価値を考えること せる。 か ・友達のことを考える心が大切。 ※自分の友達への思い(友情観 め ・私を信じている友達を見捨てない。 で)大切な心のベスト5を考え る (2)自分の友達とのかかわりを見直す。 させ,発表し合う。 ○ 信頼・友情の価値をとらえること ☆話合いの内容を総合的にとら ・自分のことのように友達のことを思う心 え,自分なりにまとめている。 ・友達と信じ合うことが友情 (発表,ノート) い 3 友達との信頼・友情を深める意欲をもち,実践 ※毎日の帰りの会で友達とのか 事 か していく。 かわりを評価させる。 後 す ○ 実生活での信頼・友情の道徳的価値の実現へ ☆友達のよさを発表している。 の実践意欲の向上 (発表) ・卒業までの友達との残りの日々を大切に 本時の目標 友達に対する信頼や友情に対する見方・考え方を見直し,自分の友情観をつくることができる。 準 備 ・教師:資料,挿絵,言葉カード ・児童:学習ノート,心のノート

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学習指導の展開 活 動 と 内 容 子どもへの支援と評価 1 前の学習で出てきたメロスの友達に対する2つの考え方を ※資料の状況の提示により,前 学習課題として今日の学習のめあてを話し合う。 時学習を想起させる。 ○ 自分の友達とのかかわりについての気がかりや学習のめ あてを把握すること ※前時のアンケートや資料から めあて 話し合ったことをもとに今日の 友達のために走るのか,走るのをやめるのかの2つの考 パネルディスカッションにつな えでディスカッションをして,どんな心が必要か考えよう。 ぐ意欲をもたせる。 ☆資料中からとらえた自分の今 ・もし,自分がメロスだったとしたら,友達のために走る 日の学習課題を発表している。 のか,あきらめるのかを自分なりに考える。 (発表,ノート) 2 ディスカッションを行い,自分の考えと友達の考えを比べ, ※道徳ノートに書いた自分の考 信頼・友情の大切さや意味について話し合う。 えをもとに発表し合う。 <協働:ディスカッションⅠ> ※友達の考えを聞きながら共感 (1)自分の考えを発表し合うディスカッションを行い,友達 できることはメモし,自分の の考えを聞く。 考えを確かにさせていく。 ○ 自分と友達の考えの視点からよりよい考えをつくりあげ ☆3人の心情のとらえ方を自分 ていく大切さを実感すること なりの言葉で発表している。 <走るのをやめるかも> <走り抜きたい> ☆自分の考えと友達の考えを比 ・もう力尽きた。間に合いそ ・友達を見捨てることはでき 較しながら聞いている。 うもない。 ない。 ☆自分の考えに友達の考えを取 ・こういう結果になるのは最 ・ぼくのために代わりを務め り入れている。 初から分かっていた。 ているのだから。 (発表,ノート) ・ぼくは,家族のためにも死 ・友達との友情をこわしてし ※発表をつなぎ,他の友達から にたくはない。 まう。 質問・意見を求め,全体討議 ・友達だから,ぼくの心は分 ・ぼくを信じている友達なの へとコーディネートする。 かってくれる。 だから。 ※子どもの発言を生かしながら <協働:ディスカッションⅡ> 板書し,価値の把握を支援する。 (2)友達の考えを自分の考えと比べ,共感できるところは取 ※友情観の心ベスト5を考えさ り入れながら,自分の友情観をつくり出す。 せ,発言を受容的に受けとめさ ○ 真の信頼・友情の価値をとらえ,自己の友情観を創り出 えたり,無意識だった内面の信 すこと 頼・友情の考え方を顕在化させ ・2つの心に共通する心はどんな心かを考える。 たりする。 ・真剣に友達を思う心。 ☆信頼・友情を自分なりの言葉 ・自分のことのように友達のことを思う心。 で表現できる。 ・友達を信じる心。信頼の大切さ。信頼への誇り。 (発表,ノート) 3 心のノートを読み,今日の学習のまとめをする。 ※心のノートを用い,学習をま ○ 実生活の場面での友情の価値の実現への実践意欲の向上 とめさせる。 ・何でも語り合える友達でいたい。 ☆信頼・友情を自分なりに実践 ・相手のことを真剣に考え,信じ合えることができるのが, する意欲をもっている。 本当の友達と思う。 (発表,ノート)

参照

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