• 検索結果がありません。

序文(pdf)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "序文(pdf)"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

 本書は,建築学を学び始めた大学,短期大学,工業高等専門学校,専修学校, 工業高校などの学生のための建築材料学の教科書として著されたものである.  安全で快適,かつ機能的な建築空間を創り出すために,様々な材料と部材が 組み合わされて用いられている.本書は,第 1 章の最初に,「建築とは何か?」 という問いを発することから始まっているところに,その特徴が端的に表され ている.すなわち,建築材料の種類や性質について,建築空間を構成する建築 部材に付与すべき機能と結びつけながら建築の性能との関係で分かりやすく述 べたものである.  また,言いかえるならば,建築に用いられる膨大な種類の材料についての情 報をすべて並べ立てるのではなく,建築に要求される性能を満足する部材を構 成する材料として,その性質を理解して用いようとする考え方を示すように配 慮している.このようにして培われた基本的な理解力は,性能設計が求められ る新しい時代にあっても適切な判断を下す基礎を構築するであろうという期待 が込められている.  本書は,このようなねらいのもとに,第 1 章では,「建築材料と建築部位お よび建築性能との関係」(1.2 節)とともに,建築材料の分類方法(1.4 節)な どについて分かりやすく解説している.  さらに,第 2 章では,建築構成部位と材料との関係を示し,建築空間を具体 的に構成している柱や梁といった構造骨組や屋根・床・壁などの部位にはどの ような要求性能が課せられ,それを満足させるためにどのような材料がどのよ うに用いられているかを詳しく解説している.ここでは,建築材料学と建築構 法学の間の密接な関係が理解されよう.そして,各部位のはたらき(機能)と そこで材料が果たす主要な役割との関係から,建築に用いられる材料は,「構 造材料」(3 章)と「仕上材料」(4 章)の 2 つに大きく分類される理由もしだ いに分かってくる.  第 3 章では,最初に構造性能を理解する上で欠かせない材料力学の基礎的事 項が示されている.さらに,わが国において使用される代表的な構造材料とし

(2)

iv  序 てコンクリート,鉄鋼材料ならびに木質材料について詳しく述べるとともに, 大規模屋内スポーツ施設などで広く利用されている膜構造材料をはじめとする その他の構造材料についても概説している.  第 4 章に述べる仕上材料は,建築材料独特の面を強く持っているもので,他 の工学分野における材料学が力学的性質と耐久性をおもに取り扱うのに対して, その性質を大きく異にしている.すなわち,建築空間を構成する部位に求めら れる様々な要求性能は,時として相矛盾することもある.それらの条件に対し て,様々な材料を何層にも組み合わせて用いることによって満たすとともに,居 住者や利用者に対する心理的・生理的な影響にも配慮が求められるからである.  第 5 章の機能性材料とは,特定の機能に限定して部位の性能向上のために用 いられる仕上材料のことを意味している.具体的には,塗料や防水材料,断熱 材料などである.  第 6 章には,近年開発された新しい材料を取り上げ,各々の特徴について概 説している.  第 7 章では,近年その重要性を増している地球環境と建築材料,さらには建 築産業とのかかわりについて解説している.環境負荷低減を考える上で,ライ フサイクルアセスメント(LCA)の考え方(7.3 節)やリサイクル問題(7.4 節) など,従来の建築材料学の教科書には扱われていなかった内容も取り上げられ ている.  第 8 章は,建築材料学をさらに続けてより深く学ぶ上で参考になるであろう, ものの見方や考え方の一例が紹介されている.  本書では,読者の理解を助けるために,随所に現実感に富んだ図を挿入して いる.これらの図の多くは,執筆者の一人である秋田県立大学 石山智助教の 労作である.また,本書をまとめるにあたり,共立出版(株)編集部の関係各位 には大変お世話になった.ここに記して謝意を表する. 2007年 2 月 執筆者を代表して 三橋 博三 大濱 嘉彦 小野 英哲

参照

関連したドキュメント

国公立大学 私立大学 短期大学 専門学校 就職