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機能訓練教室の費用便益分析仮想評価法によって測定された支払意志額を用いて

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Academic year: 2021

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平成14年1月15日 第49巻 日本公衛誌 第1号 29

機能訓練教室の費用便益分析

仮想評価法によって測定された支払意思額を用いて

トイダ ミチコ 樋田美智子 タケムラ シンジ 武村 真治 目的 市町村で実施されている老人保健法に基づく機能訓練教室に関して,仮想評価法を用いて 参加者の支払意思額(Willingness To Pay: WTP)を測定し,WTPを便益とした費用便益分 析を行う。 方法 対象地域は横浜市18区とした。平成11年度の機能訓練教室の事業費の決算額,従事した職 員およびボランティアの延べ人数,参加延べ人数などの実績データを用いて,各区の参加者 1人1回当たり事業費,人件費,ボランティア費を算出した。平成12年10∼11月に実施され た機能訓練教室の参加者631人を対象に自記式調査票を配布し,参加者個人の機能訓練教室 1回当たりのWTP(便益)などを設問した。参加者1人1回当たり費用として,事業費と 人件費を合計した費用1,費用1にボランティア費を加えた費用2を算出し,それぞれ18区 の最小値から最大値までの範囲を算出した。参加者1人1回当たり便益として,WTPの中 央値,平均値,および95%信頼区間を算出した。そして費用と便益を比較した。 成績 調査票の有効回答率は73.4%であった。WTPは中央値300円,平均値441円,95%信頼区 間-800∼1,682円であった。WTPと発症期間との負の相関,年間所得との正の相関がみられ たが,主観的効果,SF-36との関連はみられなかった。参加者1人1回当たり費用は,費用 1が2,079∼6,732円,費用2が3,289∼8,366円で,便益を上回っていた。 結論 機能訓練教室の効率性を厳密に評価するためには,機能訓練教室によって節約された医療 費や介護費用の測定,ボランティアや地域住民などの非利用者の便益の測定,機能訓練教室 の効果(活動能力の向上や悪化防止,QOLの向上,障害の受容,仲間づくりなど)を明確 に把握した上でのWTPの測定が必要である。 Key words : 老人保健事業,機能訓練,支払意思額(WTP),費用便益分析,経済的評価

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