琵琶湖・淀川流域と韓国・洛東江流域を素材にした流域管理政策の日韓比較研究
1 .プロジェクトメンバー
中村 正久 環境総合研究センター・教授 只友 景士 経済学部・准教授 中野 桂 経済学部・准教授 遠藤 修一 教育学部・教授 李秀 澈 名城大学・准教授2 .研究の目的と計画
琵琶湖・淀川水系地域の本学を中心とした研究機関、韓 国洛東江水系の啓明大学、大邱慶北硏究院を中心とした研 究機関の交流を通し、流域管理政策の日韓比較研究を行う 趣旨で 2006 年に発足した本プロジェクトの最終年度とな る本年度は 3 年間の研究交流の成果のとりまとめの一環と して、)2007 年度の日韓交流セミナーを特集した冊子の 発刊、2)本プロジェクトに関わった洛東江研究機関メン バーからの当センター研究年報(本誌)への投稿、3)韓 国の他の河川・湖沼流域をめぐる流域ガバナンスの課題に ついて情報収集、をそれぞれ遂行した。3)は、韓国大河 川流域に建設されてきた三大貯水池に関する情報収集を主 とするもので、当センターが文科省研究費助成のもとで遂 行している湖沼流域管理と流域ガバナンスをめぐるグロー バルプロジェクトへの反映を意図するものである。3 .2008 年度の活動状況
1)日韓交流セミナー冊子の発刊:2007 年度開催した日韓 研究交流セミナーは、両国の自然生態系復元とノンポイン トソース対策をめぐる研究交流を中心とするものであっ た。とくに韓国側からは生態河川づくりと 4 大河川(漢江、 洛東江、錦江、栄山江)の非点源汚染源管理総合対策につ いて、また日本側からは琵琶湖の自然生態系保全やノンポ イント対策事業の最近の動向と河川生態系保全の研究動向 の紹介があったが、冊子には、セミナーを通した情報交換 の詳細な記録と共に関連して行った現地視察・施設見学の 概要も掲載した。 2)研究年報(本誌)への活動成果記事の掲載:以下の研 究成果を本誌に掲載した。 ⅰ.「日韓の流域管理制度-日本の森林・水源環境税と 韓国の水利用負担金制度との比較考察を中心に」、 李スゥチョル ⅱ.「韓国の生態河川作り 0 年計画推進現況と課題」、 ナム・グァンヒョン , 金ヒチョル ⅲ.「韓国の非点汚染源管理政策の方向」、イ・チャンス , 朴スンチョル 3)韓国の他の河川・湖沼流域をめぐる流域ガバナンスの 課題:韓国には約 8,000 の貯水池があり、その大半は集 落規模の溜池だが大規模な貯水池は、灌漑用水用に 778 箇 所(韓国農業基盤公社、KARICO)、飲料水・工業用水は 5 箇所で供給量は年 4 億 5 千 7 百万立方メートル(韓国 水資源公社、K-WATER)、多目的ダムが 5 箇所で供給量 は年 22 億立方メートルとなっている。本年は忠南大学の Dongil Seo 教授の協力で、これらのうち洛東江を始めとす る主要河川に位置する貯水池群、例えばソヤン貯水池、チュ ンジ貯水池、ダエチュン貯水池とその流域に注目し、日韓 湖沼流域ガバナンス研究の比較研究への事前調査を行い、 その一端を文部科学省特別教育研究推進プロジェクト「湖 沼流域ガバナンス」年次レビュー会議で議論した。4 .今後の計画
一応の終結を迎えた本プロジェクトは、上記 3.3)で 述べた後継プロジェクトへの引継ぎを検討している。1 .プロジェクトメンバー
遠藤 修一 滋賀大学教育学部 川嶋 宗継 滋賀大学教育学部 奥村 康昭 大阪電気通信大学工学部 大久保卓也 滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター2.研究目的・計画
2 - 1.目的 びわ湖に流入する主要な河川を対象として、水文・水質・ 生態系の観測を継続実施するとともに、びわ湖の水質や物 質分布を連続的に測定することによって、河川水の水質・ 流量の季節変化、河口域及び湖内における河川水の分散過 程、さらには河川によってもたらされる溶存態・懸濁態物 質の挙動について定量的な把握を行う。観測結果の解析と、 観測値に基づいた数値モデルによって、湖の水質形成と物 質循環について、より高い精度での評価を行う。 2 - 2.計画 本プロジェクト研究では、河川および、びわ湖における 物質循環を 3 年間にわたり追跡する。研究計画は以下の通 りである。 ・びわ湖に流入する河川のうち最大の流域面積を有する野 洲川の河口域を対象として、河川水の分散過程を明らか にする。 ・水質プロファイラを用いて、水温・電導度・濁度・クロ ロフィル a、溶存酸素、pH 等の三次元分布を測定する。 また、各層の採水を行い、懸濁態物質と溶存態物質の化 学分析を行う。 ・河口域から沖帯への河川起源物質の輸送や沈降、および 自生性懸濁態態物質との相互作用などの実態を解明する ために、野洲川河口から沖合に向けた測線上に、現有の 自記流向流速水質計、係留式 ADCP、自記濁度計、セディ メントトラップなどの係留系を展開し、物質の動きを時 間的に連続して追跡する。 ・以上の観測によって得られる河川水の流量・水質の時系 列、河口域および沖帯における水質・湖流の連続記録、 湖における水質の三次元分布、本学のテレメータブイに よる気象・水質・湖流データ、および国土交通省による 水文水質データベース、気象庁による河川流域における 気象データなどを用いて河川水の分散・輸送過程の実態 を把握する。3 .今年度の状況報告
湖底における溶存酸素の低下が大きな問題となっている ため、近江舞子沖と今津沖において溶存酸素と水温の連続 観測を実施した。従来、冬季の酸素回復機構として湖面冷 却による鉛直循環が重要視されてきたが、近江舞子沖にお いて野洲川河川水あるいは沿岸域の低温水が密度流として 湖底深くに侵入し溶存酸素の回復を促すことが見いだされ た(図)。この現象は、びわ湖縦断観測および安曇川沖で の水質観測により、冬季には低温・高濁度の河川水が底層 に潜入することにより裏付けされた。 今津沖では冬季の酸素回復が例年より早かったにもかか わらず 月には 0.2mg/L という低酸素濃度を記録した。 これは、地球温暖化や富栄養化などの影響もあるが、近年 の難分解性有機物や農薬・肥料などの流入による酸素消費 の増加だと考えられ、今後の重要な研究課題であることが 浮き彫りにされた。 河川水によるびわ湖の水質変動を把握するため、米原市 を流れる天野川の水質を年間を通して追跡した。この河川 は上流に石灰岩地帯を有するため河川水の電気伝導度が高 く、河川水の流入により 年間に湖水の電気伝導度を 0.6μS/cm 上昇させることが明らかになった。びわ湖に流入する河川水の分散機構
1 .プロジェクトメンバー
久保 加織 教育学部教授 堀越 昌子 教育学部教授2 .研究の目的と計画
ふなずしは、東南アジアから稲作の伝来とともに伝わっ たなれずしの一種であり、古くから滋賀県に伝わる優れた 魚の保存食品である。しかし、最近の若い世代にはふなず しを苦手とする人も多く、今後の伝承が危ぶまれている。 我々はこれまでに、ふなずしの伝承に関する調査とともに、 その栄養価や嗜好性について研究を進めてきた。本研究は、 ふなずしの付加価値を高め、伝承と消費拡大につなげるこ とを目的として、ふなずしの機能性成分の探索を行う。 食品には、これまでから知られている栄養価や嗜好性に 加え、様々な身体調節機能、いわゆる機能性をもつことが 明らかになっている。これからの高齢化社会に向けて、食 品の機能性を利用して生活習慣病などの疾病を予防する研 究がすすめられている。最近、ワインや醤油のような発酵 食品に抗酸化作用、血圧上昇抑制作用などの機能性をもつ ことが報告され、発酵食品の持つ機能性に対する関心が高 まっている。ふなずしは、乳酸発酵食品であることから、 様々な機能性が期待される。海外では、ふなずし同様に乳 酸発酵食品であるチーズの発酵・熟成における微生物の作 用と機能性についての研究が進んでいるが、日本をはじめ アジア各国で伝承される水産発酵食品に関するこれまでの 研究は、保存性や栄養価に関するものが中心で、機能性に 関しては最近始まったばかりである。ふなずしの機能性を 明らかにすることは、アジアの気候 ・ 風土に根ざして発展 してきた米と魚を中心とした伝統的発酵食品の価値を再認 識し、さらなる伝承につなげていくために重要な意味を持 つと考え、本研究に着手した。3 .今年度の状況報告
今年度は、ふなずしの機能性を探索する一方、福井県の 伝統食品であるへしこやさばなれずしについて研究を進め ている研究者を招いての公開研究会を開催し、多数の参加 者とともに意見交換を行った。 ()第 3 回 公開研究会(2008.9.22) 講演:福井県立大学 生物資源学部 伊藤光史氏 「福井県に伝わる「へしこ」の嗜好性と機能性」 (2)ふなずしの機能性の探索 今年度は、機能性としてラジカル捕捉活性能とγ - アミ ノ酪酸(GABA)の面から検討した。 試料は、滋賀県内の専門店から購入したふなずしと研究 室で調製したふなずしの水抽出画分とした。ラジカル捕捉 活性能は、DPPH ラジカル捕捉活性能とペルオキシラジカ ル捕捉活性能(AAPH-CL 法)、およびヒドロキシラジカ ル捕捉活性能(ALOKA ラジカルキャッチ)をルミネッセ ンスリーダー(ALOKA AccuFLEX Lumi400)を用いて 測定して検討した。GABA は、アミノ酸分析計により定 量した。 DPPH ラジカル捕捉活性能は、ふなや塩漬けふなでは 200mgTrolox/00g 程度であったが、ふなずしではそれよ り高かった(図 )。ペルオキシラジカル捕捉活性能やヒ ドロキシラジカル捕捉活性能も、ふなずしでは塩漬ふなの .3 ~ 2.5 倍の値を示した。試料ごとの活性能には違いが あったが、各ラジカルに対する活性能の間に相関はみられ なかった。GABA は、ふなや米飯では検出されなかったが、 ふなずしでは試料間に差はあるものの約 700mg%含まれて おり、飯漬け中の GABA 生成能をもつ乳酸菌によるもの と推察された(図 2)。ラジカル捕捉活性能や GABA 含量 の試料間差は、生育する乳酸菌の種類と発酵の程度による ところが大きいと考えられる。また、ふなずし飯には、ふ なの身以上のラジカル捕捉活性能と GABA 含量が認めら れ、廃棄されることの多い飯も積極的に利用すべきである と考えられた。 本研究結果は、平成 2 年 5 月に開催される日本家政学 会第 6 回大会において発表する予定である。ふなずしの伝承を目的とした機能性成分の探索
1 .プロジェクトメンバー
田中 勝也 環境総合研究センター准教授(研究代表者) 金子 慎治 広島大学大学院国際協力研究科 准教授 小松 悟 広島大学大学院国際協力研究科 博士後期課程2 .研究の目的と計画
環境と調和した農業の持続可能性の評価・政策研究は、 先進国・途上国を問わず既に幅広く実施されている。しか しながら、これまでの研究は農業における生産性の変化、 あるいは農業における環境の変化など個別のテーマに特化 したものが大半であり、いまだに両者の関わりを解明する には至っていない。本研究プロジェクトは文理融合型の学 際的なアプローチにより、中国における農業と環境の持続 可能性にむけた政策シナリオを経済・環境の両面から評価 する試みであり、ユニークで先進的な取り組みといえる。 そこで本研究は、中国における農業と環境の持続可能性 を定量的に分析し、必要とされる政策シナリオを科学的分 析に基づいて評価するモデルの開発を目的とする。環境問 題扱う上で学際的なアプローチを重視し、経済・農学・水 文学などの理論・実証手法を有機的に組み合わせた現実的 で実用性の高いモデルの開発を目指す。 本研究は 2 年間のタイムフレームで遂行する。研究初年 度(平成 20 年度)は評価モデルの基礎となるデータの収 集および経済・環境予測モデルのベースモデルの開発・試 用を目的とする。研究 2 年目(平成 2 年度)には初年度 に開発した経済・環境予測モデルを精緻化し、それぞれの モデルの有効性・妥当性を検証する。研究最終年度(平成 22 年度)はモデルを統合し、農業と環境の持続可能性を 定量的に評価する。3 .今年度の活動状況
研究初年度となる平成 20 年度は、研究遂行のために必 要となるモデルの試験的運用に力点を置いた。本研究では 河川流域の水量・水質の動態を明らかにするために Soil and Water Assessment Tool (SWAT)を使用するが、そ の最新版ではインターフェース・GIS 環境などが大きく異 なるため、最新の環境に慣れるとともに、今後の運用につ いて一定の目処を付けることができた。 現時点では必要な流域データの整備途上にあるため、海 外の研究協力者より提供を受けたフィリピンおよびタイの 流域 GIS データを利用し、最新バージョンの SWAT であ る ArcSWAT2. による流域モデル開発の試行を重ねた。 その結果、流域の詳細データが不十分な場合でも広く利用 可能なリモートセンシングデータで補完することにより、 モデルの精度を大きく損なうことなくデータ制約を大幅に 解消することが示された。この手法はアジアの流域全般に 適用可能で、本プロジェクトを中国で実施する上での障壁 が大幅に低くなったと考えられる。 また今年度は、0 月に北京で開催された SWAT モデル の年次学術会議に出席し、中国流域のモデル開発を専門と する中国内外の研究者達と意見交流をおこない、データ収 集や今後の共同研究などについても協力の目処をつけるこ とができた。 こうした成果を踏まえ、2 年目となる平成 2 年度は中 国海河流域における小流域を対象に、ArcSWAT を利用 した水文モデルの開発を進め、農業と水の相互関係を明ら かにする。モデルの結果をもとに、年度の後半には持続可 能な流域管理に向けた政策分析に着手する計画である。 研究会等の活動記録 ◆公開研究会 2008 年 0 月 6 日(月)6:30 ~ 8:30 大津サテライト 「環境評価の最先端:湖沼生態系評価を事例として」 三谷 羊平氏(早稲田大学・コロラド大学ボルダー校 日本学術振興会特別研究員(PD))“How decision-making rule influences citizens' preference for ecological restoration: Evidence from experimental survey in Kushiro, Japan”
伊藤 伸幸氏(神戸大学大学院経済学研究科 博士後期 課程) 2009 年 2 月 23 日(月)6:30 ~ 8:00 大津サテライト 「自由貿易と環境保護の両立」 馬奈木 俊介氏(横浜国立大学経営学部 准教授)
中国における持続可能な流域管理に関する統合モデル開発
1 .プロジェクトメンバー
藤栄 剛 環境総合研究センター准教授(研究代表者) 小糸健太郎 酪農学園大学酪農学部講師 佐々木宏樹 OECD アナリスト2 .研究の目的と計画
食品の偽装問題や農薬混入問題をはじめとして、食品の 安全性への関心が急速に高まりつつあるなか、有機農産物 や減農薬栽培農産物をはじめとする多くの環境保全型農産 物が流通する状況にある。また、滋賀県においても環境農 業直接支払制度の一環として、環境こだわり農産物の浸透 が図られている。しかし、消費者間で食品の安全性に対す る態度は大きく異なり、消費者のリスク態度が環境保全型 農産物の消費に及ぼす影響は必ずしも明らかにされていな い。そこで、本研究では、行動経済学的な視点から、特に 減農薬栽培農産物をはじめとする環境保全型農産物の消費 に消費者のリスク態度や利他性が及ぼす影響に着目して、 よりのぞましい消費者政策のあり方を検討する。 平成 20 年度は、環境保全型農産物の消費や行動経済学 に関する先行研究のサーベイならびにリスク態度の定量化 に関する検討を行う。平成 2 年度は、前年度の検討をも とに、消費者のリスク態度が環境保全型農産物の消費・購 入行動に及ぼす影響を定量的に検討することによって、リ スク態度が環境保全型農産物の消費に果たす役割を明らか にするとともに、消費者政策の制度設計に資する政策的含 意を導出し、とりまとめを行う。3 .今年度の活動状況
(1)研究会の実施 下記の通り、農業・環境・資源経済学ワークショップを 他のプロジェクト研究と共催して複数回開催した。開催場 所はいずれも滋賀大学大津サテライトである。 第 4 回農業・環境・資源経済学ワークショップ 日時:7 月 2 日(水)6:30 ~ 8:30 報告者:吉田謙太郎氏(筑波大学大学院システム情報工 学研究科社会システム・マネジメント専攻・准教授) 報告タイトル:日本・中国における飲料水水質改善政策 の便益評価-回避支出法と選択実験の適用- 第 5 回農業・環境・資源経済学ワークショップ 日時:0 月 6 日(月)6:30 ~ 8:30 報告者 :三谷羊平氏(日本学術振興会特別研究員(PD)) 報告タイトル :環境評価の最先端:湖沼生態系を事例 として 討論者 :竹内憲司氏(神戸大学大学院経済学研究科・ 准教授) 報告者 2:伊藤伸幸氏(神戸大学大学院経済学研究科博 士後期課程)報告タイトル 2:How decision-making rule influences citizens' preference for ecological restoration: Evidence from experimental survey in Kushiro, Japan
討論者 2:田中勝也氏(滋賀大学環境総合研究センター・ 准教授) 第 6 回農業・環境・資源経済学ワークショップ 日時:2 月 23 日(月)6:30 ~ 8:30 報告者:馬奈木俊介氏(横浜国立大学経営学部・准教授) 報告タイトル:自由貿易と環境保護の両立 討論者:大槻恒裕氏(大阪大学大学院国際公共政策研究 科・准教授) (2)その他の活動 本研究の内容を発展させる形で、環境省地球環境研究総 合推進費の申請を下記のとおり行い、採択された。 研究タイトル:水田地帯の生物多様性再生に向けた自然 資本・社会資本の評価と再生シナリオの提案(サブテー マ:水田地帯の生物多様性保全を効果的に進めるための 経済的条件に関する研究) 研究参画者:藤栄剛(滋賀大学環境総合研究センター・ 准教授)/田中勝也(滋賀大学環境総合研究センター・ 准教授)/中野桂(滋賀大学経済学部・准教授) (3)活動内容とその総括 本年度は、先行研究のサーベイならびに前年度に実施し た環境保全型農産物の消費に関する調査結果の整理を行っ た。また、本研究の質を高めるために、農業・環境・資源 経済学ワークショップを複数回実施し、本研究の推進に資 する知見を多く得ることができた。さらに、本研究を発展 させる形で、環境省地球環境研究総合推進費の採択に結び つけることができた。こうしたことから、萌芽的研究を発 展させ、外部資金の獲得につなげるとする、プロジェクト 研究の所期の目的を達成したと評価することができる。