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社会イノベーション事業のさらなる進化をめざして

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Academic year: 2021

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2015

年を迎えて

社会イノベーシ

ン事業のさらなる進化をめざして

平素より『日立評論』をご愛読いただき,心より御礼申 し上げます。「

2015

年度 日立技術の展望」をお届けするに あたり,一言ご挨拶申し上げます。 私たち日立は,社会イノベーション事業をグループ一丸 となってグローバルに展開してきました。その間,

IT

(情 報技術)で高度化された安全・安心な社会インフラを提供 していくというこの取り組みは,世界各地のお客様やパー トナー企業の共感を得ながら,さまざまな成果を結実して きています。 英国の都市間高速鉄道計画では,先行生産車両を公開し, 本年には現地への輸送を開始する予定です。鉄道システム 事業の本社機能をロンドンに移すことで,地域に密着した 事業展開を加速しています。また,同国のマンチェスター 地域では,

IT

を活用したヘルスケアサービス向上の概念 実証プロジェクトに取り組んでいます。これらの例はほん の一部にすぎませんが,ここに共通するのは,お客様の近 くで物事を考え,本質的な課題を抽出・把握し,人々の

Quality of Life

(生活の質)の向上や社会的な課題の解決に つなげていこうという私たちの姿勢です。 一方,現代社会は依然として,食糧の安定確保,資源・ エネルギーの枯渇,環境問題など,地球規模で考えるべき 深刻な課題やさまざまな脅威に直面しています。いずれも 多くの要素が関連し合う複雑化した問題であり,これらに 対処していくには,エネルギー,交通,水といった社会イ ンフラシステムを個別に最適化するだけでは限界がありま す。さらなる進化を遂げた社会インフラの構築に向けては, システムの個別最適という考え方から脱却し,あらゆるシ ステムが連携・協調した全体最適へ,すなわち共生自律分 散の概念へと,大きくパラダイムシフトを図ることが求め られているのではないでしょうか。異なるシステムどうし が有機的につながり,相互に作用しながら全体としての機 能を発揮することで,限られた資源が有効に活用され,サー ビスの高度化によってビジネスに革新がもたらされ,環境 変化にも柔軟に対応できる社会が実現するものと考えてい ます。 そのようなめざすべき社会に向け,私たち日立は,一人 ひとりがたゆまぬ向上心でお客様と成長の喜びを分かち合 いながら,社会イノベーション事業で世界中の課題に応え ていきます。例えば,本号の巻頭企画でご紹介しているよ うに,大規模蓄電システムを活用したエネルギーの安定供 給,自動車と

IT

が連携する次世代の交通インフラ,医療 機器の機能的な進化による新しいケアサイクルの実現を見 据えた技術開発を進めています。そして,共生自律分散の 思想に基づき,そうしたさまざまな営みを結び付けてイノ ベーションを育む

IT

基盤の提供,企業活動や人々の暮ら しを支えるセキュリティの確保にも取り組んでいます。  私たちは,時代や社会環境の変化に合わせて幾多の改革 を進める中でも,「優れた自主技術・製品の開発を通じて社 会に貢献する」という企業理念を受け継ぎ,守り続けてき ました。SOCIAL INNOVATION — IT’S OUR FUTURE,社会 イノベーション事業で世界に応える日立へ。これからも日立 グループの挑戦に,ぜひご期待ください。

日立製作所

参照

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