微生物検査室が発信する血液培養陽性初期情報の有用
性と診療支援効果
大川 浩永
1)諸戸 昭代
1)山本由紀恵
1)伊藤 楓
1)寺澤 圭祐
1)中根 一匡
1)宮田 栄三
2)左右田昌彦
1) 1) JA愛知厚生連海南病院臨床検査技術科(〒 498-8502 愛知県弥富市前ヶ須町南本田 396) 2) JA愛知厚生連海南病院検査診断科 要 旨 微生物検査室が発信する血液培養陽性初期情報の有用性について調査を行った。2016 年 4 月から 2017 年 3月までの血液培養陽性検体で菌血症と判定された 437 例を対象とした。血液培養陽性後,直ちに Gram 染 色を実施し,塗抹所見から推定される菌種情報を「第一報」とし 1 時間以内にて診療側へ報告した。第一 報と最終報告との一致率は 92.7%であった。微生物検査室からの第一報を受けて 328 例(75.1%)は推定菌 に関するカルテ記載があり,284 例(65.0%)で抗菌薬に関する記載が認められた。また,使用中の抗菌薬 が変更されたのは 220 例(50.3%)で,そのうち第一報後の変更は 98 例(22.4%)であった。変更のタイ ミングは,グラム陽性球菌群では第一報後,グラム陰性桿菌群では最終報告後でその割合が高かった。血 液培養陽性時は,迅速かつ詳細な情報提供が臨床における抗菌薬選択の一助となる。今回の調査で,微生 物検査室からの推定菌情報を含む第一報が,医師によるカルテ記載や抗菌薬投与,薬剤変更などの直接行 動に繋がることが確認できた。以上から,血液培養陽性情報の迅速報告は,診療支援に貢献すると考えら れた。 キーワード 血液培養,陽性情報,推定菌,Gram 染色,適正抗菌薬I
はじめに
血液培養検査は,血流感染が疑われた時点で実施 され,感染症診断と適切な抗菌薬治療における重要 な検査である。血液培養陽性の症例は重症感染症で あるため,微生物検査室(以下,検査室)の迅速な 対応が求められる。また,早い段階での適切な抗菌 薬使用が救命に繋がり,検査室と診療側との密接な 連携が患者の予後を大きく左右することも報告され ている1)。 そこで今回,われわれはグラム(Gram)染色を主 体とした初期情報に着目し,検査室が発信する血液 培養陽性情報が診療側にいかに反映され,早期の診 断と治療にどのように役立てられているか,その有 用性と診療支援効果について調査したので報告する。II
対象および方法
1.対象 2016年 4 月から 2017 年 3 月までの 1 年間に血液 培養が陽性となった 575 例のうち,感染対策チーム (infection control team; ICT)の医師により菌血症と診 断された 437 例を対象とした。患者年齢は 0 歳から 100歳(中央値 76 歳),性別は男性 243 例,女性 194 例である。 2.方法 1)血液培養検査 血液培養検査は 24 時間対応で実施した。血液培養 (2018 年 5 月 27 日受付・2019 年 4 月 2 日受理) © 2019 Japanese Association of Medical Technologistsボトルは 92F 好気用レズンボトル,93F 嫌気用レズ ンボトル,および 94F 小児用レズンボトル(日本 BD)を使用した。成人は好気用と嫌気用ボトル各 1 本,小児は小児用ボトル 1 本が検体 1 セットとして 提出された。検査室到着後,すみやかに血液培養検 査装置 BACTEC FX(日本 BD)に装填して培養を開 始した。培養期間は最長 5 日間とした2)。 2)Gram 染色検査 血液培養陽性後,ディスポーザブルシリンジ(テ ルモ)で採取したボトル培養液を直接スライドグラ スに 1 滴滴下して白金耳で薄く塗布した。乾燥後に メタノール固定を行い,neo-B&M ワコー(富士フイ ルム和光純薬)を用いて Gram 染色を実施した。鏡 検は,血液培養を担当する検査技師(以下,技師) と 5 年以上の微生物検査業務経験を有する技師との 2名で実施した。所見判定は,菌の染色性や形状, 辺縁,菌幅など形態的特徴の確認を行った3)。また, 菌推定については日本臨床微生物学会発行の「血液 培養検査ガイド」を参考に4),患者背景,臨床症状 および他の検査情報と併せ,総合的に判断した。 3)第一報の報告 「第一報」は血液培養陽性を確認後,Gram 染色所 見を主体に菌種の推定を行い,1 時間以内に報告す る推定菌情報とした。第一報は終日実施し,夜間は オンコールで対応した。報告方法は,検査室から医 師 へ の 直 接 電 話 連 絡 と 微 生 物 検 査 シ ス テ ム BACTSYSTEM®(栄研化学)による結果送信,およ び電子カルテ MegaOakHR(NEC)内の血液培養専 用テンプレートを利用してカルテ記載報告を同時に 行った(Figure 1)。記載内容は,①血液培養採取 日,②陽性ボトルの種類,③陽性と判定されるまで の培養時間,④Gram 染色所見,⑤陽性ボトル所見 (溶血性,ガス産生の有無),⑥血液培養以外の検体 からの検出菌,⑦上記情報を併せ,予想される推定 菌名,以上の 7 項目とした。また,第一報後に起炎 菌に関連した新たな情報が得られた場合には,再度 中間報告として医師に直接電話連絡や微生物検査シ ステムを介し,新規情報を提供した。 4)医師の初動対応と抗菌薬変更状況 検査室からの第一報を受け,24 時間以内に起炎菌 の推定や経験的抗菌薬治療の再検討などについて, 医師のカルテ記載があるかどうかを調査した。抗菌 薬の変更状況は,感染管理支援システム BACT Web® (栄研化学)を利用して,主要推定菌における抗菌薬 変更時のタイミングや変更後の抗菌薬についての確 認を行った。また,検査室からの第一報後と最終報 告後の抗菌薬変更状況を比較した。「最終報告」と は,血液培養陽性検体の菌種同定,薬剤感受性検査 などすべての検査が終了したものとした。
III
結 果
1.第一報の推定菌報告状況および正確性 全 437 例における第一報の推定菌報告状況および 最終報告との一致数を Table 1 に示す。菌群別では, グラム陰性桿菌(Gram-negative rods; GNR)群の 210 例が最も多く,菌種は Enterobacteriaceae が 178 例で あった。次いで,グラム陽性球菌(Gram-positive cocci; GPC)群は 159 例であり,菌種は Staphylococcus spp. 85例,Streptococcus spp. 46 例,Enterococcus spp. 21例であった。 第一報と最終報告との一致率は,92.7%(405 例) であった。菌群別では,GPC 群 95.6%(152 例)が 最も高く,次いで Anaerobic bacteria 群 93.3%(14 例),GNR 群 91.9%(193 例)の順であった。GPC 群 に お け る 推 定 菌 と 最 終 報 告 と の 一 致 率 は ,The dedicated template used for the first report, the blood culture positive initial information
Staphylococcus spp. 96.5%(82 例),Streptococcus spp. 97.8%(45 例),Streptococcus pneumoniae 100%(4 例),Enterococcus spp. 100%(21 例)であった。一 方,第一報と最終報告との不一致,または推定菌の 特定に至らなかった症例は 7.3%(32 例)であった。 その内訳は,推定菌不明 21 例,推定菌の誤り 8 例, 染色所見の誤り 3 例であった。 2.医師による第一報受信後の推定菌と抗菌薬変更に 関わるカルテ記載率 第一報を受信した医師による 24 時間以内の診療 行動については,カルテ記載率で評価した(Table 2)。 推定菌に関わるカルテ記載率が 75.1%(328 例), 抗菌薬に関わるカルテ記載率は 65.0%(284 例)で あ っ た 。 GPC 群 で は 同 順 で 85.5% ( 136 例 ), 75.5%(120 例)であった。しかし,GNR 群では同 順で 69.0%(145 例),58.6%(123 例)であり,第一
Accuracy for estimated strain of microorganism in the first report
推定菌名 報告数 最終報告との 一致数(%) Gram-positive cocci(GPC) Staphylococcus spp. 85 82(96.5) Streptococcus spp. 46 45(97.8) Streptococcus pneumoniae 4 4(100.0) Enterococcus spp. 21 21(100.0) Undetermined bacteria 3 ―(―) 小計 159 152(95.6) Gram-positive rods(GPR) Bacillus spp. 6 5(83.3) Listeria monocytogenes 1 1(100.0) 小計 7 6(85.7) Gram-negative rods(GNR) Enterobacteriaceae 178 175(98.3)
Pseudomonas aeruginosa and NF-GNR※ 16 14(87.5)
Haemophilus spp. 2 2(100.0)
Spiral Gram-negative rods 2 2(100.0)
Undetermined bacteria 12 ―(―)
小計 210 193(91.9)
Anaerobic bacteria
Anaerobic Gram-positive rods 7 7(100.0)
Anaerobic Gram-negative rods 8 7(87.5)
小計 15 14(93.3) Others Candida spp. 10 10(100.0) Multiple bacteria 36 30(83.3) 小計 46 40(87.0) 合計 437 405(92.7)
※Pseudomonas aeruginosa and non-fermenting Gram-negative rods
Table 1 報受信後のカルテ記載率は GPC 群の方が高かった。 3.抗菌薬変更の有無と変更タイミング 抗菌薬変更は,437 例中 220 例(50.3%)で行われ た ( Table 3 )。 変 更 の 内 訳 は , 第 一 報 後 98 例 (22.4%),最終報告後 114 例(26.1%),それ以外 8 例(1.8%)であった。また,GPC 群を推定した場合 の抗菌薬変更率は,第一報後 32.1%,最終報告後 27.0%であり,GNR 群を推定した場合は,同順で 17.1%,28.6%であった。 4.主要推定菌における第一報後と最終報告後での抗 菌薬変更状況 主要な推定菌における第一報後と最終報告後での 抗菌薬変更状況を Table 4 に示す。 Staphylococcus spp.を推定報告した場合,第一報後 の抗菌薬変更が 28 例(32.9%),最終報告後は 23 例 (27.1%)であった。また第一報後の抗菌薬変更では 21例(24.7%)が抗 methicillin-resistant Staphylococcus aureus(以下,MRSA)薬に,最終報告後は 12 例 (14.1%)が第一世代セファロスポリン系抗菌薬に変 更された。 Enterobacteriaceaeを推定報告した場合,第一報後 の抗菌薬変更が 29 例(16.3%),最終報告後は 52 例 (29.2%)であった。また,第一報後の抗菌薬変更で は 10 例(5.6%)がカルバペネム系抗菌薬に,最終 報報告後は 15 例(8.4%)がニューキノロン系抗菌 薬に変更された。 Candida spp.を推定報告した場合,第一報後の抗菌 薬変更は 5 例(50.0%)であり,すべてが抗真菌薬 に変更された。
IV
考 察
菌血症は,重篤な感染症であり起炎菌の特定が急 務となる。今回,われわれは血液培養陽性時に第一 報として発信する推定菌情報が,菌種判明以前の感 染症初期診断や抗菌薬選択にどの程度寄与できたの か,その診療支援効果について調査を行った。 本調査において,第一報と最終報告との一致率は 92.7%であり,江端ら5)の 90.2%,川上ら6)の 94.7%の 報告とほぼ同様の結果であった。これは複数技師に よる Gram 染色の鏡検チェックに加え,ボトル所見 や臨床的背景を考慮した技師間のディスカッションを日常業務に取り入れたことで,より精度の高い推 定菌情報を診療側に発信できたと考える。また今回 の検討から,血液培養陽性の第一報を受けて何らか のカルテ記載があった例は,推定菌関連が 75.1%, 抗菌薬関連が 65.0%であり,検査室からの積極的な 情報提供が,患者状態や抗菌薬などを確認する診療 側の行動に繋がることが示された。 敗血症を含めた重症感染症では,適切な抗菌薬を より早期に投与することが重要であると報告されて いる7)。今回の調査で抗菌薬の変更は 220 例で行わ れ,菌種が推定された時点である第一報後には 98 例 が変更されている。なかでも Staphylococcus spp.を推 定した場合,第一報後の抗菌薬変更 28 例のうち,抗 MRSA薬への変更は 21 例であった。これは MRSA 感染症治療ガイドラインにおいて,薬剤感受性結果 が判明するまでは MRSA 菌血症として治療すること が明記されている8)ためであると考える。また,第 一報後のカルテ記載率や抗菌薬変更率などの診療行 動からも MRSA 菌血症に対する医師の意識の高さが 窺われた。これらのことから推定菌が Staphylococcus spp.の場合,第一報と併せスクリーニング培地を利 用した MRSA 判定の中間報告の発信は,MRSA に対 する早い段階での治療や院内感染対策に貢献できる と考える。 第一報で推定菌を Candida spp.と報告した場合, 抗菌薬の変更はすべて第一報後であり,抗真菌薬に 変更されている。これは Candida 血症による真菌性 眼内炎の発症9)を考慮に入れ,第一報の発信と同時 に薬剤部と連携を取り,診療側に眼科受診と早期の 抗真菌薬治療を促したことが要因と考えられる。 Enterobacteriaceaeを推定した場合,第一報と最終 報告との一致率は 98.3%であった。しかし,抗菌薬 の変更は第一報後ではなく最終報告後に多く実施さ れている。その理由として,基質拡張型 β-ラクタ
The prescription rate related to the presumptive microorganism and antibiotic therapy change after the reception of first report by doctor
推定菌名 報告数 第一報後のカルテ記載率 推定菌関連(%) 抗菌薬関連(%) Gram-positive cocci(GPC) Staphylococcus spp. 85 76(89.4) 65(76.5) Streptococcus spp. 46 39(84.8) 37(80.4) Streptococcus pneumoniae 4 4(100.0) 4(100.0) Enterococcus spp. 21 14(66.7) 12(57.1) Undetermined bacteria 3 3(100.0) 2(66.7) 小計 159 136(85.5) 120(75.5) Gram-positive rods(GPR) Bacillus spp. 6 4(66.7) 3(50.0) Listeria monocytogenes 1 0(0.0) 0(0.0) 小計 7 4(57.1) 3(42.9) Gram-negative rods(GNR) Enterobacteriaceae 178 120(67.4) 100(56.2)
Pseudomonas aeruginosa and NF-GNR※ 16 13(81.3) 13(81.3)
Haemophilus spp. 2 2(100.0) 2(100.0)
Spiral Gram-negative rods 2 1(50.0) 1(50.0)
Undetermined bacteria 12 9(75.0) 7(58.3)
小計 210 145(69.0) 123(58.6)
Anaerobic bacteria
Anaerobic Gram-positive rods 7 4(57.1) 2(28.6)
Anaerobic Gram-negative rods 8 6(75.0) 5(62.5)
小計 15 10(66.7) 7(46.7) Others Candida spp. 10 10(100.0) 10(100.0) Multiple bacteria 36 23(63.9) 21(58.3) 小計 46 33(71.7) 31(67.4) 合計 437 328(75.1) 284(65.0)
※Pseudomonas aeruginosa and non-fermenting Gram-negative rods
マーゼ(extended spectrum β-lactamase; ESBL)産生 菌など薬剤耐性菌の問題が推察される。血液培養に よる ESBL 産生菌の検出が増加傾向であるため10), 診療側は ESBL 産生菌などの耐性菌を考慮し,最終 報告を待ってから抗菌薬変更を行ったことが考えら れる。これらを踏まえ,薬剤耐性因子を保有する菌 種を推定した場合は,耐性菌スクリーニング培地や ボトル培養液を用いた直接薬剤感受性検査による中 間報告を発信することが,MRSA と同様に第一報後 の適正抗菌薬の使用や院内感染対策に繋がると考え る。 今回の調査は,検査室側に限局した視点の調査で あるため,血液培養陽性時の初期情報が入院期間や 患者の予後にどのような影響を与えたかは不明であ る。これらに関しては,ICT と抗菌薬適正使用支援 チームの活動を通じて検討していくことが今後の課 題であると考える。
V
結 語
今回,血液培養陽性初期情報の有用性と診療支援 効果について調査を行った。第一報として正確な菌 推定と効果的な情報発信を行うことが,医師による 感染症の治療方針や適切な抗菌薬選択の意思決定に 寄与でき,診療支援に繋がると考えられた。 本論文の要旨は第 67 回日本医学検査学会にて発 表した。 謝辞 本論文を執筆するにあたり,ご助言を賜りました中東遠総合医 療センター総合内科 伊藤裕司先生,ならびにペンシルバニア大 学臨床疫学・生物統計学部門 今泉貴広先生に深謝申し上げます。The presence or absence of antibiotic therapy change and timing of antibiotic therapy change
推定菌名 報告数 抗菌薬変更あり 抗菌薬変更なし(%) 第一報後(%) 最終報告後(%) その他(%) 合計(%) Gram-positive cocci(GPC) Staphylococcus spp. 85 28(32.9) 23(27.1) 2(2.4) 53(62.4) 32(37.6) Streptococcus spp. 46 14(30.4) 13(28.3) 0(0.0) 27(58.7) 19(41.3) Streptococcus pneumoniae 4 1(25.0) 0(0.0) 0(0.0) 1(25.0) 3(75.0) Enterococcus spp. 21 8(38.1) 5(23.8) 0(0.0) 13(61.9) 8(38.1) Undetermined bacteria 3 0(0.0) 2(66.7) 0(0.0) 2(66.7) 1(33.3) 小計 159 51(32.1) 43(27.0) 2(1.3) 96(60.4) 63(39.6) Gram-positive rods(GPR) Bacillus spp. 6 1(16.7) 1(16.7) 0(0.0) 2(33.4) 4(66.6) Listeria monocytogenes 1 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 1(100.0) 小計 7 1(14.3) 1(14.3) 0(0.0) 2(28.6) 5(71.4) Gram-negative rods(GNR) Enterobacteriaceae 178 29(16.3) 52(29.2) 2(1.1) 83(46.6) 95(53.4)
Pseudomonas aeruginosa and NF-GNR※ 16 4(25.0) 5(31.3) 0(0.0) 9(56.3) 7(43.7)
Haemophilus spp. 2 2(100.0) 0(0.0) 0(0.0) 2(100.0) 0(0.0)
Spiral Gram-negative rods 2 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 2(100.0)
Undetermined bacteria 12 1(8.3) 3(25.0) 0(0.0) 4(33.3) 8(66.7)
小計 210 36(17.1) 60(28.6) 2(1.0) 98(46.7) 112(53.3)
Anaerobic bacteria
Anaerobic Gram-positive rods 7 0(0.0) 1(14.3) 0(0.0) 1(14.3) 6(85.7)
Anaerobic Gram-negative rods 8 1(12.5) 0(0.0) 1(12.5) 2(25.0) 6(75.0)
小計 15 1(6.7) 1(6.7) 1(6.7) 3(20.1) 12(79.9) Others Candida spp. 10 5(50.0) 0(0.0) 0(0.0) 5(50.0) 5(50.0) Multiple bacteria 36 4(11.1) 9(25.0) 3(8.3) 16(44.4) 20(55.6) 小計 46 9(19.6) 9(19.6) 3(6.5) 21(45.7) 25(54.3) 合計 437 98(22.4) 114(26.1) 8(1.8) 220(50.3) 217(49.7)
※Pseudomonas aeruginosa and non-fermenting Gram-negative rods
文献
1) 青木 洋介:「血液培養陽性/菌種・感受性判明以前の抗菌薬
投与について」,臨床病理,2010; 58: 498–507.
2) Cockerill FR et al.: “Optimal testing parameters for blood cultures,” Clin Infect Dis, 2004; 38: 1724–1730.
3) 山本 剛:「Gram 染色を用いた感染症診療支援について」,日 本臨床微生物学雑誌,2015; 25: 265–276. 4) 日本臨床微生物学会:「陽性ボトルの Gram 染色と各種原因 菌の特徴」,血液培養検査ガイド,61–68,検査法マニュアル 作成委員会・血液培養検査ガイド作業部会,日本臨床微生物 学会,東京,2013. 5) 江端 晃子,他:「臨床検査センターにおける血液培養陽性検 体の Gram 染色による菌名判定の精度に関する研究」,埼臨 技会誌,2013; 60: 205–210. 6) 川上 剛明,他:「血液培養検査の 24 時間対応による診療支 援」,医学検査,2012; 61: 523–528.
7) Levy MM et al.: “The surviving sepsis campaign bundle 2018 update,” Crit Care Med, 2018; 46: 997–1000.
8) 二木 芳人,他:「MRSA 感染症ガイドライン―2017 年改訂 版」,感染症学雑誌,2017; 91: 307–310. 9) 風間 逸郎,他:「聖路加病院における最近 6 年間のカンジダ 血症についての検討」,感染症学雑誌,2003; 77: 158–166. 10) 夏目 聖子,他:「当院における血液培養からの ESBL 産生腸 内細菌の検出状況について」,医学検査,2014; 63: 11–17. 本論文に関連し,開示すべき COI 状態にある企業等はありません。
The status of antibiotic therapy change after the first report and the major presumptive microorganism after the final report Staphylococcus spp.を推定報告した場合(n = 85) 変更後の抗菌薬 第一報後の変更数(%) 最終報告後の変更数(%) その他の変更数(%) 抗菌薬変更なし(%) 抗 MRSA※薬 21(24.7) 9(10.6) 2(2.4) ―(―) 第 1 世代セファロスポリン系 3(3.5) 12(14.1) 0(0.0) ―(―) ペニシリン系 0(0.0) 1(1.2) 0(0.0) ―(―) その他 4(4.7) 1(1.2) 0(0.0) ―(―) 合計 28(32.9) 23(27.1) 2(2.4) 32(37.6)
※methicillin-resistant Staphylococcus aureus
Enterobacteriaceaeを推定報告した場合(n = 178) 変更後の抗菌薬 第一報後の変更数(%) 最終報告後の変更数(%) その他の変更数(%) 抗菌薬変更なし(%) カルバペネム系 10(5.6) 9(5.1) 2(1.1) ―(―) ニューキノロン系 7(3.9) 15(8.4) 0(0.0) ―(―) 超広域ペニシリン系 5(2.8) 0(0.0) 0(0.0) ―(―) 第 3 世代セファロスポリン系 2(1.1) 4(2.2) 0(0.0) ―(―) 第 1 世代セファロスポリン系 0(0.0) 8(4.5) 0(0.0) ―(―) 第 2 世代セファロスポリン系 1(0.6) 2(1.1) 0(0.0) ―(―) 第 4 世代セファロスポリン系 1(0.6) 1(0.6) 0(0.0) ―(―) ペニシリン系 1(0.6) 6(3.4) 0(0.0) ―(―) その他 2(1.1) 7(3.9) 0(0.0) ―(―) 合計 29(16.3) 52(29.2) 2(1.1) 95(53.4) Candida spp.を推定報告した場合(n = 10) 変更後の抗菌薬 第一報後の変更数(%) 最終報告後の変更数(%) 抗菌薬変更なし(%) 抗真菌薬 5(50.0) 0(0.0) ―(―) 合計 5(50.0) 0(0.0) 5(50.0) Table 4
Material
Usefulness of clinical decision support with initial information of
positive blood cultures provided by a microbiology laboratory
Hironaga OKAWA1) Akiyo MOROTO1) Yukie YAMAMOTO1) Kaede ITO1)
Keisuke TERASAWA1) Kazumasa NAKANE1) Eizo MIYATA2) Masahiko SOUDA1)
1) Department of Clinical Laboratory, Aichi Koseiren Kainan Hospital (396, Minamihonden, Maegasu-cho, Yatomi-shi, Aichi 498-8502, Japan)
2) Department of Laboratory Diagnosis, Aichi Koseiren Kainan Hospital
Summary
We investigated the usefulness of clinical decision support with the initial information of positive blood cultures provided by a microbiology laboratory. Four hundred thirty-seven positive blood cultures from April 2016 to March 2017 were determined as having bacteremia or fungemia. Immediately after detecting positive blood cultures, the laboratory reported the information of putative microorganisms on the basis of Gram staining results as “first report” to clinicians within an hour. The agreement between the first and the final reports was 92.7%. Putative microorganisms were described on medical charts in 328 cases (75.1%), and the alterations of antibiotic therapy were described in 284 cases (65.0%) in accordance with the first report from the laboratory. Clinicians altered their antibiotic therapy in 220 cases (50.3%) over the entire clinical courses, in which the antibiotic therapy in 98 cases (22.4%) was altered after the first report. The frequency of treatment changes for Gram-positive cocci microorganisms was higher after the first reports, whereas that for Gram-negative cocci microorganisms was higher after the final reports. Providing prompt and detailed information can be helpful for antibiotic selection when blood culture results are positive. In this study, we clearly demonstrated that the first reports including putative microorganisms from a microbiology laboratory can lead to a doctor’s appropriate actions such as documentation of medical charts, administration of antibiotics, and alteration of antibiotics. Thus, the prompt reporting of initial blood culture results can contribute to clinical decision-making.
Key words: blood culture, positive information, estimated bacteria, Gram stain, appropriate antimicrobial agent