1人目 【受験回数】3 回 【生まれた年】1989 年 【性別】男 【略歴】公立大学理学部卒業 国立大学大学院医学系研究科中退 【併願校】筑波大学 【得点】 1 次試験 物理学 59 化学 48 英語 73 生命科学 102 1 次試合計 282(4 位) 2 次試験 小論文 29 面接 4.2 2 次試合計 33.2(最終成績 315.2 最終順位 5 位) 【勉強方法】 ●生物 かつての大学院入試の際に蓄えた知識で大部分は対応できそうだったため, あまり多く時間を割 くことはしませんでした. 分子生物学や細胞生物学分野に関しては,『THE CELL 細胞の分子生物 学』を読み込んでいたので, 記憶が曖昧になっていた細部を都度確認し直すという程度でした. 他方で, 生理学や生化学の知識がやや貧弱であるとの自覚があったため, これらについては適宜 知識を補強する作業を行いました. 生理学については『コスタンゾ明解生理学』を, 生化学につい ては南江堂『シンプル生化学』や大学時代に授業や研究室で使用していた『ヴォート基礎生化 学』などを用いました. これらは通読することはせず, 必要に応じ章レベルあるいは項目レベルで 拾い読みをした程度です. 『シンプル生化学』は重要事項が非常によくまとまっており, 代謝やホ ルモンなどの知識の整理に重宝しました. 免疫学については講談社『休み時間の免疫学』を直前に読みました. 本書は試験対策として短期 集中的に知識を詰め込むのには適していますが, 個人的にはあまり後に残るものがなく, 積極的に はお勧めしません. 少し古い本ですが, 未読であれば多田富雄の『免疫の意味論』など読んでみら れると面白いかもしれません. ●物理 基本的には演習を主軸とした学習を行いました. 各分野ごとの簡易的な教科書を読み, 主にサイ エンス社の問題集を解いていきました. 力学は岩波書店『力学(物理入門コース (1))』や東京図書『基幹講座物理学 力学』などを読 み, 『演習 力学 [新訂版](セミナーライブラリ物理学 (2))』のほぼ全ての問題を解きました. 『基 幹講座物理学 力学』はやや発展的な事項までカバーされており, 退屈することなく学習できると思 います. 電磁気学は東京図書『よくわかる電磁気学』を読み, 『電磁気学演習 [新訂版](理工基礎 物理学 演習ライブラリ (3))』および『演習 電磁気学 [新訂版](セミナーライブラリ物理学 (3))』を解 きました. こう言っては失礼ですが, 『よくわかる電磁気学』は軟派なアンチョコ本のような見か けに反して非常に良心的な内容です. 加えて, 岩波書店『電磁気学(岩波基礎物理シリーズ (3))』 で発展的な事項を拾い読みしました. 演習書としては, 上記のうちどちらか 1 冊で充分だと思われ ますが, 大阪大学の物理学対策としては, どちらかといえば後者の方が適合的ではないでしょうか. 電磁気学は, 特に我々生物系出身者のような門外漢からすると難解ですが, 枝葉末節にとらわれ過 ぎず, 諸々の法則がいかにして Maxwell 方程式として集成され, また演繹的に電磁気学上の諸現象
に展開されるのかという大略を念頭に置いておくと, 幾分かは学習がしやすくなるのではないかと 思います. 熱力学に関しては, 化学熱力学の勉強でほぼカバーできると感じましたが, 『熱・統計力学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ (4))』もひと通り解いておきました. 学部生の頃に, 裳華房『熱 力学―現代的な視点から(新物理学シリーズ (32))』を読んでいたことも少しは役立ったかもし れません. ●化学 概ね, 広義の物理化学と有機化学が出題範囲であると言えると思います. 化学も物理と同様, 演習 をメインとした学習を行いました. 化学熱力学については, 裳華房『化学熱力学 (物理化学入門シリーズ)』を用いて化学熱力学の全 体像を把握しました. 平易かつ簡潔でありながら, 化学熱力学の基礎が一冊で必要十分に身につく よう配慮された良書です. 演習用にサイエンス社の『演習 化学熱力学 [新訂版](セミナーライブラ リ化学 (6))』および『演習 物理化学 [新訂版](セミナーライブラリ化学 (7))』を解きました。2 冊とも章末の演習問題まで含め解きましたが, 後者の方がカバーしている範囲が広く, 結果的には 後者のみで充分であったと思います. この問題集の最後の「個体の構造と結合」の章は不要と判断 し無視しましたが, 本番で結晶を題材とした出題があり少し後悔しました. 量子化学は化学同人『量子化学―基礎からのアプローチ』を読み基礎的な部分を学習しまし た。あとは残った時間で上記の『演習 物理化学 [新訂版](セミナーライブラリ 化学 (7))』や大 阪大学の理学系研究科の入試問題など, 目についた問題を解いていました. この分野は手計算で解 けるような系が限られているため, 出題できる範囲もかなり限定されてくるので, 過去問をベース に一度自分で手を動かしてみて, 典型的な問題を解く手順を把握しておけば問題ないと思います. 有機化学は大学の頃の教養の授業以来遠ざかっていたので, まず『マクマリー有機化学概説』を 通読し, 概要を思い出すことから始めました. 途中, 東京化学同人『電子の動きでみる有機反応のし くみ』を読みつつ, 同書に掲載されている例題や演習問題を解いていたことが, 有機化学的なセン スを涵養するのに役立ったかもしれません. その後, 東京化学同人『有機化学演習―基本から大学 院入試まで』を解きつつ, 覚えにくい反応などをルーズリーフにまとめていきました. 過去問を眺 めていればわかるかと思いますが, この問題集は演習問題まで全ての問題を解けるようにしておく 方がよさそうです(ただ 8 章「アルデヒドとケトン」の演習問題はマニアック過ぎるように感じ たので省きました). 基本的には, 問題を解きながら不明点を講談社『有機反応のしくみと考え方 (KS 化学専門書)』を辞書的に使い確認するというスタイルで学習していました. はじめ『ウォ ーレン有機化学』を使っていましたが, 辞書として断片的な情報を拾うには不向きであると判断し 鞍替えしました. 逆に『ウォーレン有機化学』は体系的に有機化学を理解するうえで非常に優れた 教科書であると思うので, 時間が許せば通して読んでみるのもよいかと思います. 要点をまとめた ルーズリーフは読み込んで, 試験直前に短時間で全体を復習できるようにしました. その他, 反応速度論や錯体化学の知識を補填するのに, 『ボール物理化学』や『マッカーリ サイ モン 物理化学―分子論的アプローチ』, 東京化学同人『基本無機化学』などを適宜参照しました. ●英語 特に試験対策のための勉強はしていません. 学士編入学試験の受験生諸氏は日常的に英語論文な どを読み書きする環境にある方も多いと思うので, 改めて試験対策をする必要性も薄いように思わ
れますが, 強いて言えば自由英作文対策として日頃から小論文対策も兼ねた情報収集をしておくと 役立つかもしれません. また, 最近は医学から離れたより一般的なテーマの出題も散見されるため, 幅広いジャンルの英 文に触れておくことも, あながち無駄ではないと思います. 個人的にも, 過去に英語学習の一環とし て趣味的な読書をしていたことが, 英語を読み書きする上での総合的な能力の底上げをしてくれた ように感じています. 参考までに読書遍歴の一部を抜粋して挙げておくと, ナンセンスな言葉遊びが楽しい Lewis Carrol の “Alice’s Adventures in Wonderland” や, ジョークに笑い転げながら哲学が学べる(?) Thomas Cathcart & Daniel Klein の “Plato and a Platypus Walk into a Bar... : Understanding Philosophy Through Jokes” などは平易で読みやすいと思います. また, より学術色の強いものとしては Bertrand Russell の “The Problems of Philosophy” や Humberto R. Maturana & Francisco J. Varela の “Tree of Knowledge”, Ilya Prigogine の “The End of Certainty - Times, Chaos, and the New Laws of Nature” など が明快な英語で書かれおり, 英語学習の用途にも勧められそうです. ●小論文・面接 小論文の書き方を学ぶ目的においては, 個人的には, 実務教育出版『社会人入試の小論文 [改訂 版] 思考のメソッドとまとめ方』を推します. 一定の体系性を持って明確に小論文の書き方が提示 されており, その点で巷間に氾濫する凡百の小論文指南書とは一線を画すものです. 論理的に考え, 表現することの何たるかを再確認でき, 受験勉強の枠を超えて役立つものであると思うので, 一読 の価値はあります. その他, 多数の書籍を斜め読みしましたが, 今回の試験に直接的に役立ったと思えるものは, 中山 書店『臨床研究イノベーション』や『医療が日本の主力商品となる(ディスカヴァー携書)』な どです. 碩学舎『医療イノベーションの本質―破壊的創造の処方箋』なども, 情報量が多く読み物 としては楽しめました. 面接対策としては, 一応就活向けの書籍などにも目を通しましたが, 大して身にならなかったと 思います. 過去になされた質問に対する答えは一通り用意しましたが, 実際の面接では, 志望動機な どごくベーシックな質問を除いて, ほとんど類似した質問はなされませんでした. 面接官は 3 人で, 1 人につき 10 分程度の持ち時間のようです. 1 人目の面接官に志望動機や過去の研究などについて 訊かれ, 2 人目の面接官に志望動機の不明点について少々踏み込んだ質問がなされました. 3 人目の 面接官は前年と同じ先生であったためか, まず軽く質問を振られ, あとは一方的に話を聞くような 形で終了し, 予定よりかなり早めに面接室を出ました. 記憶にある限り, 面接で質問を受けた項目は 下記のようなものです. ・医学部に入る目的は何か? ・どのような研究をしていたか? ・(志望動機に関して)医師になったからといってあなた一人にできることは限られているが, そ れについてはどう考えるか? ・〇〇医についてどのようなイメージを持っているか?(志望理由書の中で〇〇医について言及 したため) ・チーム医療についてどう思うか? 【なぜ阪大か】
基礎・臨床双方の水準の高さ, および両者の融和という点でも先進的な立ち位置にあること, 教 育研究環境の充実など, 多くの方が挙げるであろう環境面での魅力もその答えとなり得るものです が, むしろ「なぜ阪大か」という問いに対する答えの核となるものは, いくつかのごく個人的な理 由により構成されるものであり, この場に記載することは控えておきます. 【採点への印象】 あくまで主観的な印象ですが, 物理学は妥当, 化学はややシビアな採点で, 英語と生命科学は甘く 感じました. 物理学は解答欄に余裕があったので途中過程なども記載しておきましたが, 概ね最終 的な解答が正解か不正解かで採点がなされているのではと思います. 化学に関しては, 思ったより 得点が伸びなかった印象で, 記述形式の問題で詳細に解答を書き込んだことが, 逆に減点可能な余 地を多く与えてしまった可能性もあります. 英語や生命科学については, 模範的な解答から少々ズ レていても, 一定の合理性のある記述がなされていれば, ある程度の得点が与えられるのかもしれ ません. 自由英作文に関しては, 細かな文法エラーに神経質になるよりも, テーマに関する知識や英 語表現の幅をアピールする方が得点に繋がりやすいような印象を持っています. 小論文や面接については今ひとつよくわかりませんが, 面接の得点にはいくつかのパターンがあ るようであり, 面接中や次の被面接者が呼ばれるまでの間に面接官がメモや採点項目のチェックな どをしている様子も見受けられなかったので, 少なくとも一人一人に細かく採点基準を設けて採点 しているわけではなさそうです. 私個人について言えば, 前年の経験から志望動機をあまり深堀さ れることを想定しておらず, そのために要領を得ない応答を繰り返したため, 冒頭に記載した通り 著しく低い得点に終わったことについては甘受すべきなのかもしれません. 【入学後思う事】 以前いた大学と比較して対話的な授業が多く, 楽しんで講義をされている先生が多いように感じ ます. 学生も皆優秀であるので, いきおい教える側にも熱が入るのかもしれません. 「科学は討論の 中から生まれる」とはある物理学者の言ですが, そうした雰囲気が自律的に醸成されていること自 体は, 非常に好ましいことであると思います. 【学士編入全般について思う事】 医学の周辺領域にとどまらず, 多様なバックグラウンドを持った人材に医学・医療の発展に資す るための道を拓く, というのがこの試験制度が掲げる趣旨のひとつであると認識していますが, 管 見の限りでは, 特定の大学や学問分野の出身者が寡占しているような状況も, 残念ながら存在して いるように見受けられます. 本来的な趣旨に照らして, そのような状況は全く健全であるとは言い 難いでしょう. 具体的には, 生物系から離れた分野の自然科学系, あるいは人文・社会科学系などの出身者は, 依 然少数派であるように感じられます. 理想的には, そうした人材がより活発に医学の領野に参入し, 百花斉放するような状況が生まれることで, 本制度の真の価値が確認されることになるのでしょ う. 同時にその先行きの明暗について, 自分自身も責任の一端を担う立場にあるのだということは 銘記しておきたいと思います. 【受験生へのメッセージ】 上述の内容を受ける形になりますが, 個人的には, 該当する少数派受験生諸氏には特に頑張って いただきたいとの期待があります. 学科試験に関して言えば, たかだか受験勉強であり, 文系であっ たとか, 生命科学に関して素人であるとかいった不利は, 少しの意志さえあれば大きな足枷にはな
らないはずです. むしろ, 異質な分野で培われた知識や経験, 思考様式こそ強力な武器となり得るも のであり, 無用な思い込みは極力排して果敢に挑戦していただきたいです.
2人目 【受験回数】1回 【生まれた年】1985 年 【性別】男 【略歴】 国立大学農学系(学士・修士) 同大学院医学系研究科博士課程(在学中DC1)中退 同大学院農学系助教(論文博士)として6年ほど勤務 【併願校】 岡山・筑波(最終合格) 東京医科歯科(二次不合格) 神戸(一次不合格) 名古屋・千葉(未受験) 【得点】 物理:80 化学:62 英語:55 生命科学:113 1次:310(1位) 小論文:29 面接:37.5 2次:66.5 総合:376.5(1位) 【勉強方法】 ●全般 高校生物は未履修。物理は教養まで、化学は大学後期まで、生物は教員となってからも修学して いました。ブランクは長いですが、もともと物理化学は得意。生物は分野によっては大学で講義 を担当するレベルです。英語は不得意。高校生物(特に生理学分野)をマスターすること、物理 化学のブランクを解消すること、学士編入受験生に求められる人物像へ近づくことを中心に、学 力・人間力の底上げを図りました。仕事は辞めず、KALS を利用して少ない勉強時間の効率化を 行いました。 ●物理 一番ブランクが長く、マクスウェル方程式が怪しいまでになまっていてショックでした。カンを 取り戻すため『難問題の系統とその解き方』をやり直し、KALS の講座を受講しました。理解を 補強するため『基幹物理学』『よくわかる初等力学』『熱力学の基礎』『今度こそわかる マク スウェル方程式』『物理数学の直観的方法』などを参考にしました。これらは辞書的な活用法 で、頭から読み込むという事はしませんでした。 ●化学 やはりブランクが長かったため、『化学の新研究』で全般のカンを取り戻しました。あとはとに かく問題慣れあるのみ。KALS 教材の他、『フレンドリー基礎物理化学演習』『有機化学演習 (東京化学同人)』などで演習を積みました。参考書としては学生時代にお世話になった『アト キンス物理化学』『ジョーンズ有機化学』などを利用。他、理解を深めたい分野は『単位が取れ る量子化学ノート』『基礎生物無機化学』などの初級書を乱読しました。 ●英語 単語を重点的に覚え、TOEFL の対策と過去問を少々齧っただけです。留学経験がある人や英語が 得意な人と勝負するにはコスパが悪いと判断しました。日々論文を読み、定期的に論文を出すこ とが一番の勉強だと考え、深追いはしませんでした。
●生命科学
仕事柄ある程度の問題には対応できたのが強みです。ただ、「試験におけるアウトプット能力」 が決定的に不足しており、KALS を利用して徹底的に演習を積み、鍛えあげました。その他、 『大森徹の最強講義』のテキストと問題集で高校生物をカバー。『プログレッシブ生命科学』で 網羅的に学習。あとは様々なテキストを乱読しました。『Essential Cell Biology』『Human Biology』『現代免疫物語』『ストライヤー生化学』『医学を学ぶための生物学』など。 ●小論文 初体験だったので、入門レベルからはじめました。『樋口裕一の小論文トレーニング』『社会人 入試の小論文」の他、阪大の過去問の引用元になった本と、その著者の新刊はチェックしまし た。仕事柄文章の作成は慣れていたので、作文自体は無対策でいきました。ですが、近年の学生 は東大生でもまともな文章が書けない事が多いため、正しい文章を書く習慣がついていない人は 文章作成対策も必要だと強く思います。 ●面接 「志望動機」「将来像」「自分のスキル」「何故阪大か」について、かなり深く掘り下げまし た。答えに対し、「○○ではいけないのか」を重点的に自問しました。例えば、「人の命を救いた い」という答えに対しては「看護師ではダメか」;「人の命を救う研究をしたい」に対しては 「MD無しでも医学研究はできるのでは?」といった具合です。あとはネタとして使えそうな自 分の経験をコンパクトに引用できるようにしました。その経験を通して考えた事なども、素早く 引き出せるようにトレーニングしました。その結果、非常に手ごたえのある受け答えができたよ うに感じています。 【なぜ阪大か】 研究、とくに橋渡し研究が盛んであるから。本音を言えば、試験問題の相性が自分と良かったこ と、推薦状がいらないこと、編入実施校の最難関であることなども少なからず影響しており、な により実家から通える場所だったのが大きいです。 【採点への印象】 物理と化学は妥当。大体予想通りの点数が来ました。 生命科学は、もう少し高い点を予想していたので、記述の採点は想像より少し厳しめだったのか もしれません。 英語と小論文は、全く予想がつかなかったです。英文や課題文自体はある程度読めるけれど、要 約字数が厳しく何を書いて良いものか悩みました。その状態で、(阪大を受験する程度には腕に 自信のある受験生たちの)平均点よりそこそこ高い点が取れていたので、自分としては御の字で す。特に小論文は大きな差がつかない科目のように思います。 面接も同様に採点基準が分からないのですが、戴いた厳しいご指摘と、こちらの返答に対するリ アクションから考えて、まずまずの点はもらえているだろうと思っておりましたし、実際その通 りでした。ただ、面接はかなり運が絡むようです。 【学士入学全般について思うこと】 元大学教員としての見解では、少なくとも研究において、試験成績だけで測る事が出来ない適性 が存在すると思います。おそらく臨床やその他の分野においても同様でしょう。一般入試で確保 しづらい人材を確保できるチャンスがあることは、大学側にもメリットがあることのように感じ
ます。ただ、そのために多忙な大学教授の貴重な時間が削られている事は見逃してはならない事 実です。試験問題の作成や面接だけでなく、会議やら何やらを含めると相当な負担でしょう。自 分はその手間に見合う人材なのか、価値のある人物になれるのかを常に意識しなければならない と思います。 【入学後思うこと】 入学した直後から、学士編入生だけで基礎系の研究室を訪問し、基礎医学研究を体験するという 授業が始まります。そこでの教授陣の雰囲気を見ていると、やはり学士編入をしてくる学生には 大きな期待が寄せられているという事を感じずにはいられません。受験勉強中は大変でしたが、 しっかり勉強を積んできて良かったと思います。 【受験生へのメッセージ】 多かれ少なかれ、自分と正直に向き合う事が必要だと思います。乱暴な言い方ですが、勉強はや ればできます。学士編入では、勉強だけでなくそれ以上の物が求められているのではないかと思 います。
3人目 【受験回数】1 回目 【生まれた年】1989 年 【性別】女 【略歴】 国立大学薬学研究科博士後期課程修了 【併願校】 神戸大学:1 次合格、2 次辞退 名古屋大学:出願のみで受験せず 【得点】 物理 34、化学 52、英語 63、生命科学 91 小論文 31、面接 37.5 最終成績 308.5、最終順位 6 位 【勉強方法】 大学の学部の時の講義ノートを見直しました。 【なぜ阪大か】 入学時期が 4 月で大学院修了後ブランク無しで入学することが出来る大学だったので受けまし た。 【採点への印象】 妥当だと思います。 【学士編入全般について思う事】 良い制度だと思います。 【入学後思う事】 研究環境は非常に良いと思います。 【受験生へのメッセージ】 勉強が大変だと思いますが頑張ってください。
4人目 【受験回数】3 回目 【生まれた年】1990 年代 【性別】男 【略歴】 国公立大学理学部 卒業 【併願校】なし(三回とも) 【得点】 物理 95 化学 54 英語 62 生命科学 96 一次試験合計 307 一次試験順位 2 位 小論文 25 面接 12.5 二次試験合計 37.5 最終成績 344.5 最終順位 3 位 以下、非常に初歩的なことを書いた上に、大した経歴がない割には偉そうなことを書いている箇 所があるかもしれませんが、ご了承ください。あと、文章が下手で申し訳ございません。読みに くい部分が多々あるかもしれませんが、皆さんの優秀な頭で何とか解読してください。 【勉強方法】 ●全般 本格的に試験に向けて勉強を始めたのは学部を卒業した後で、勉強期間は二年と三か月ぐらいで す。塾などには通わず、自宅や複数の図書館(大学、公共)で独学をしていました。学部時代は 化学を専攻していたのですが、勉強のやり方がまずく(その場しのぎでやってしまった)、試験 勉強を始めたときは英語以外の科目はほぼゼロからのスタートでした。それが合格するまでに時 間を要した原因だと思うので、現在は非常に反省しております。ですので、学部時代からきちん と学び、空き時間などを有効に使い早めに対策することをお勧めします。試験まで時間に余裕の ある方は、できるだけ様々な本(特に分厚い本)を読み、自分に合う本を見つけ、自分の脳の中 にある程度本棚を作っておくと、試験さらにはその先にも役に立つと思います。もちろん試験に 受かることが一番重要ですので、時間のない方などはそんなやり方をせずに、まずは合格するこ とを優先してください。一応以下にもう少し具体的な勉強方法を書きますが、それは参考程度に してあまり惑わされず、自分に合ったやり方をすることが一番大切だと思います。まずは過去問 に目を通し、ある程度勉強の方針を立てます。注意していただきたいのは、よっぽど試験までに 時間がない方は別ですが、分野をあまり絞りすぎないことです。私は 1 年目それで失敗しました し、もし奇跡的に合格していても後々困ったと思います。あと、特に初めてやる科目は、分厚い 本や終えるのに時間のかかる本には下手に手をださないことです。分厚い本を読むことは後々役 には立ちますが、時間のない方がこれをやると試験本番までに知識が定着しません(実際私も 1 年目そうなりました)。ですので、簡単すぎず(過去問が解けるぐらいの)適度に薄い本を繰り 返しするか複数の本をやり終え広い知識を定着させる方がいいと思います。時間に余裕のある方 は、分厚い本も読み理解を深めておいた方が試験でも深い解答が書けていい点数が取れますし、 今後にも役立ちます。これから科目ごとの対策を書きますが、問題は毎年変わるので、これが正 解というやり方はないと思います。ですので、何回も言いますが、参考程度にして自分に合った 方法で勉強してください。自分に合わない本はだらだらとせず早く違う本に切り替えることが私 の経験上いいと思います。合わない本は大体、本当に合わないか、その時点では難易度が高い か、のどちらかです。ですがごくたまに、少し時間を置いてから我慢してやり続けると大幅に成 績が上がる本(私の場合は高校物理の本である物理のエッセンス)もあるので厄介ですが。時間 があれば、他の本をやってある程度時間がたってから難しくて合わなかった本をやってみるのも
いいかもしれません。本はそれぞれ特徴があるので、単元ごとに自分に合う本を選択するのもい いと思います。勉強期間が長かった分多くの本を読むことができ、以下に読んだ本を全部書くと 随分スペースを取るので、主な本だけを書きます。 ●生命科学 阪大で出題される範囲は主に、細胞生物学、分子生物学、生化学、生理学です。この 4 つの科目 はそれぞれ重なっている部分もあるので、細胞生物学、生化学、生理学をやっておけばいいと、 私は思います。私が勉強を始めたときはこの分野の分け方すら知らず、1 年目(平成 26 年度)の 試験は細胞生物学(Essential)だけをやって受けるという無謀なことをしてしまい、試験では Essential だけでは対応できない分野(免疫、内分泌など)からの出題が多く、結果は良くなかったで す。Essential という比較的分厚い本にいきなり手をだし知識が定着していなかったこと、さらに がんやシグナル伝達など頻出分野に絞りすぎたことも原因だと考えられます。年によっては、細 胞生物学、例えば Essential だけをやっていてもある程度対応できる時もあるので間違ったやり方 ではなかったかもしれませんが、リスクがあるのと医学部に入ってから苦労すると思うので、生 化学、生理学もやっておくことをお勧めします。実際、2 回目の試験は、細胞生物学、生化学、生 理学をやったので、生命科学の点数は大幅に上がりましたし、医学部に入ってからも役に立って います。生理学はあまりやりすぎずに細胞生物学と生化学を中心にやった方がいいと思います。 あと、これは 3 年目の試験の直前に気付いたことですが、生命科学という題名の付いた本は、レ ベル的に十分かは分かりませんが、範囲的には試験範囲をだいたい網羅しています(実際試験科 目も生命科学となっている)。時間に余裕のない方や生物をゼロから始める方は、生命科学とい う題名の付いた薄い本を複数読んでおくと、いいかもしれません。しかし、私は分厚い本から読 み最終的にこういうまとまった本を読んだので、このやり方でいい点が取れるか、生物の知識が ない方が理解できるかは、無責任で申し訳ないですが分かりません。 ・主な参考書 比較的広範囲を網羅している本 ZERO からの生命科学(初学者でも読みやすい) 現代生命科学 21 世紀の分子生物学 先端技術と倫理 医学を学ぶための生物学 細胞生物学 イラストレイテッド細胞生物学(薄いので読みやすい) 生化学 イラストレイテッド生化学(理解しやすいが分厚いので試験には不向き) マクマリー生物有機化学 生化学編 (初学者でも読みやすい) 生理学 イラストレイテッド生理学(理解しやすいが分厚いので試験には不向き) コスタンゾ明解生理学(理解しやすいが分厚いので試験には不向き) 集中講義生理学 人体生理学 朝倉書店 (ある程度知識がついてからのチェックには良い) イラストで学ぶ生理学(初めて読むには良い) 免疫学 好きになる免疫学
●物理 阪大の場合、高校の物理をやるよりもいきなり大学の物理をやった方がいいと感じました。です が、私は高校のとき物理を選択していたこと、高校の物理の復習から始めたことから、いきなり 大学の物理をやって理解できたかは分かりません。ですので、まず大学の物理をやってみて理解 できなかったら高校の物理に戻るのがいいと思います。大学の物理は、数学の説明も親切にして くれているのと例題のレベルがちょうどよいことからキャンパスゼミシリーズから始めるのが、 私はいいと感じました(この本が合わない人もいるみたいなので合わなかったら他の本に切り替 えてください)。私はキャンパスゼミさえきちんと(過去問を解けてこの本に載っている数学の 計算手法を使えるぐらいに)理解していれば、今までの問題であればある程度の点数が取れると 思います。波動の分野はキャンパスゼミがないので、他の本でやる必要があります。熱力学と量 子力学は、物理化学にもこの 2 つの分野と重なる所があるので、どちらかでやればいいです。 ・主な参考書 大学の物理 キャンパスゼミ(力学、電磁気学、熱力学) 演習キャンパスゼミ(力学、電磁気学、熱力学) 演習の本は時間に余裕があったらするぐらいでいいと思います。それよりもキャンパスゼミの本 文や例題を完璧に近づける方が重要だと、私は感じました。 振動・波動講義ノート レベル的には十分でないかもしれませんが、比較的容易であり数学の計算手法が身につくのと、 波動は頻出ではないことから、この本ぐらいでいいと思います。この本をやる前に高校の波動分 野を物理のエッセンスなどでやっている方が理解しやすいと感じました。 ビジュアルアプローチ 力学、電磁気学 (計算力が身につく) マクスウェル方程式 電磁気学がわかる 4 つの法則 高校の物理 物理のエッセンス 私は、大学受験時この本をやって点数が大幅に上がりました。しかし、この本が合わない人もい るみたいので、合わなかったら他の本に切り替えてください。時間のある方は原子の分野もやっ ておいた方がいいと思います。 ●化学 阪大の化学は主に物理化学と有機化学からの出題なので、この 2 つの分野をやっておけばいいと 思います。有機化学は全体をやっておいた方がいいですが、物理化学は時間に余裕がないなら ば、マイナーな分野はやらなくてもいいと、私は感じました。今回の試験では X 線に関する問題 が出ましたが、おそらく解けている人はほとんどいないです。 ・主な参考書 物理化学 物理化学(化学マスター講座) 化学・生命科学系のための物理化学 物理化学演習(化学入門演習) 演習物理化学 サイエンス社(時間がなければやらなくてもいいと思います) 化学熱力学(応用化学シリーズ) 量子化学 演習による基本の理解 クリスチャン分析化学(出そうなところだけをやりました) 有機化学
ボルハルト・ショア―現代有機化学 上下 ブルース有機化学 上下 マクマリー有機化学 上中下 とりあえず上の 3 つのような有機化学の本をどれか 1 つやればいいと思います。もっと薄い本で もいいかもしれませんが。時間のある方は様々な本をやってみてもいいかもしれません。個人的 にはボルハルト・ショア―が阪大の試験には適度なレベルでいいと思います。有機化学を極めた ければウォーレン有機化学がいいですし、この本を理解すればおそらく有機化学は満点を取れま すが、理解し読み終わるには時間がかかります。有機化学は反応を覚えるだけでなく反応機構な ども理解しておいた方がいいです。私は学部時代、ほぼ反応を覚えただけでしたので編入試験に 向けた勉強を始めたときはほとんど何にも残っていませんでした。 有機化学演習 基本から大学院入試まで 演習の本をあえて挙げるならこの本ですが、私は教科書をしっかり理解する方が大事だと思いま すし、演習するなら過去問でいいと思います。もしくはもう少し薄い本で演習してもいいかもし れません。 ●英語 最近傾向が大きく変わっているので一番対策がしにくい科目だと感じました。読解問題はどんな 題材が出るか全く予想ができないので、過去問、短めの論文、大学受験時の教材などを使い要約 する練習をしておくといいと思います。自由英作はできればきちんと対策しておいたほうがいい です。なぜなら、私は今回の試験で先に自由英作をやったので、読解問題を解く時間がほとんど なく完成度が低いものになりましたが、予想以上に英語の点数が良かったからです。もしかした ら自由英作の配点が高いのかもしれません。ただ単に読解問題が予想外の題材で難しく、他の人 の出来も良くなかったせいかもしれませんが。自由英作は型ももちろんですが、それ以上に内 容、特に具体例を挙げることが重要だと感じました。あとは、文法ミスなどを極力減らす必要が あるので、そこまで難しい表現を使う必要はないと思います。 ・主な参考書 英語で学ぶ生物学 新英語で学ぶ生物学 上の 2 冊の本はレベル的には少し優しいかもしれませんが生物系の英語を読むにはいいと思いま す。自由英作にも使えそうな表現が本文にあります。 医療の世界 : 基本情報と表現演習 実践的時事英語「医療版」 : ザ・デイリー・ヨミウリを読む ニュースで読む医療英語 上の 3 冊の本は読解練習用として使うには簡単すぎて適切ではないかもしれませんが、医療系の 単語を覚えるのと自由英作の表現を増やすにはいいと思います。 Essential 原書 生物系の英文の読解練習と自由英作の表現を増やすのに役立つと思います。 Nature News and Views
読解練習としてはちょうどいい長さです。
●小論文
私は元々小論文が苦手で、二年目(平成 27、28 年度合同の試験の時)受けた時の小論文は悲惨な 点数を取ってしまいました。今回(平成 29 年度)もそこまで点数は良くなかったですが、二年目 よりかはだいぶ改善されました。その理由の一つは型が使えるようになったからだと思っていま
す。二年目の時は中途半端に型を使ってしまい、結局よくわからない文章になっていたと感じて います。もう一つの理由は具体例を挙げたことだと思います。二年目の時は小論文なのに具体例 を挙げていない(どちらかというと挙げられなかった)という、意味不明なことをしてしまった と反省しています。小論文の採点基準はよく分かりませんが、型や誤字脱字をしないことより も、一番大事なのは内容だと思います。特に具体例を挙げることが重要だと感じました。実際今 回と二年目の時の一番の違いは具体例を挙げたかどうかだと考えています。これは英語の自由英 作にも当てはまると思います。私のように小論文(文章を書くこと)に自信がない方は、具体例 を挙げられるようとりあえず普段から医学・医療に関して広く書かれている本を読むか、新聞を 見ておくといいです。あとは大学受験用の小論文の本などを読んで型を使えるようにするのと、 小論文自体をシンプルに考えることです。シンプルに考えるということは私の経験上、他の科目 においても重要かもしれません。実際私は、難しく固く考えているときは(特に小論文と自由英 作)結果が良くなかったです。以下に小論文に役立った本を二冊挙げます。 千客万来:ライフサイエンスのトップランナー16 人と語る 千客万来:ライフサイエンスのトップリーダーと語る この二冊は確か非売品ですので大学の図書館などでしか読むことができないと思います。あとは 千里ライフサイエンス振興財団の公式サイトでも似た内容のものを見ることができます。この二 冊の本それぞれと公式サイトに載っている内容は重なっている部分もありますが、異なっている 部分もあります。これらの本には複数の研究者との対談が書かれており、私は小論文において参 考になりましたし、今後の人生という観点でも勉強になりました。私は編入試験を志した時は正 直に言うとほぼ臨床しか考えていなかったですが、これらの本を読んで研究の魅力と様々な道・ 生き方があることを学びました。勉強が行き詰まった時のモチベーション上げにもこの 2 冊の本 は役立ちました。 ●面接 面接の採点基準は正直に言ってよく分かりません。私は二年目の時の面接の点数から今回の点数 は半分以上下がりました。二年目と今回では面接官も違いましたし聞かれた内容も違ったので、 相性もあるのかもしれません。それ以外に考えられることは、経歴(学部卒)が良くないこと、 志望理由やこれからの目標の明確性がなかったこと、話が端的でなかったこと、今回は二回目の 面接だったので緊張はあったが少し余裕もあったのでそれが裏目に出たこと、研究について聞か れた時にぼろが出てしまったかもしれないこと、などが考えられます。とにかく面接は、社会経 験などがあり自信のある方や素晴らしい経歴がある方など以外は不確定要素だと思うので、あま り当てにせず、一次と小論文できちんと点数を取っておくほうが無難です。しかし実際それは簡 単ではないので、想定質問に対する答えをある程度考えておくなどの基本的な対策は一応してお くべきです。特に志望理由、どんな研究をやっていたか、これからのビジョンなどはできるだけ 明確に言えるようにしておいた方がいいです。ですが、嘘をついてまで明確に言おうとしてしま うとぼろが出て、逆に悲惨な点数になることもあり得るので(実際明確であればいいという問題 でもなさそうです)、自分のできる範囲でやればいいと思います。よっぽどのことがない限りは 自分の考えを正直に話し、自然に受け答えすることも大事です。当たり前かもしれませんが、 元々の所属先や研究に対する不満などは言わず、尊重する姿勢を見せた上でなぜ医学部に行きた いかを言うべきです。あと、これは言わなくてもいいかもしれませんが、服装はスーツの方が無 難です(おそらく服装はよっぽどな格好じゃない限りは合否に影響しないと思いますが)。二次 試験は二回受けましたが、周りの人はほぼ全員スーツでした。少なくとも面接を受ける直前の段 階では全員スーツでした。
面接で主に聞かれたこと ・志望理由 ・研究について(結構詳しく) ・これからのこと(やりたい研究、目標など) ・経歴(どこの大学を出たかや最終的な学歴など) ・編入試験の勉強と状況について(勉強の仕方・期間、どんな科目があるかなど) ・生活面について(例えば家族とは何を話しているか、現在会っている友人はいるかなど) ・素晴らしい研究をやっているのになぜ医学部に行くのか ・研究していた方が良かったと思ったことは ・医学と理学の違い ・短所二つ、それが問題となったことは ・学部の時の大学生活について 他にも細かいことは聞かれましたが、二年目の時と今回を合わせて主なものはこれぐらいです。 実際重要なのは上の三つぐらいだと思います。小論文については二年目と今回両方とも聞かれま せんでした。面接の雰囲気は比較的穏やかで淡々と進んだ感じです。他の方も言われていました が、面接官の態度などはけんかになったりしない限りは関係ないようなので油断しないようにし ましょう。質問は 3 人の方が順番に聞いていく感じです。時間は 15 分か 20 分ぐらいだったと思 います。何が聞きたかったのか分からない質問はありましたが(特に二年目)、鋭い質問はあり ませんでした(学部卒であることとこれからの事などを明確に言わなかったからかもしれません が)。 【なぜ阪大か】 ・やっていた研究の関係で細菌、他の微生物、免疫について学び視野を広げたかった ・阪大には微研があり、免疫でも素晴らしい実績を持っている ・学士編入制度がある大学の中ではトップクラス ・関西であり、家から何とか(約 2 時間)通える ・試験の形式が自分に合っており、他の大学に合格することが想像できなかった など 【採点への印象】 今回(平成 29 年度) 物理は妥当。どこで 5 点引かれたかは分かりませんが。化学は、大問①が採点対象に入っている という面では厳しいですが、それ以外は妥当です。英語は優しめ。読解の問題が予想外だったか らかもしれません。生命科学は厳しめ。比較的問題のレベルが容易だったから、もしくは英文読 解の配点が大きかったのかもしれません。小論文・面接はよくわかりません。 二年目(平成 27,28 年度合同) 物理優しめ。問題が多く難しかったからかもしれません。化学は妥当。英語は点数開示した時は 厳しく感じましたが、今は妥当だと感じています。生命科学は優しめ。理由はよく分かりません が、英文読解が容易だったからかもしれません。小論文は妥当。面接は優しめ。 平成 27 年度 物理学 42 化学 59 英語 40 生命科学 111 小論文 15 面接 29.2 一次順位 5 位 最終順位 7 位 一年目(平成 26 年度) あまりよく覚えていませんが、物理優しめ、化学妥当、英語やや優しめ、生命科学妥当。 物理 43 化学 60 英語 57 生命科学 78 一次順位 29 位
【学士編入全般について思うこと】 学士の大半の方が、遠回りしている分人間として深みがあり一般生とは違うものを持っているの で、そういう人が医学部に入ることはいいことだと思います。逆に、一般生とは違うところを見 せられるような人が来てほしいですし、私もそうなれるように努力したいです。あと、合格者を もう少し増やしてほしいです。大学にも何らかの事情・考えがあると思うので難しいですが。試 験自体は精神力勝負だと感じました。 【入学後思うこと】 一般生も先生も、学士という目で見てくるのでプレッシャーを感じますが、自分を高めるには適 度なプレッシャーになっています。学士の他の方は、研究を一年しかやってなくて学部卒の私と 違い、年が近くても博士課程卒などのすごい経歴を持っておられるので、正直少し戸惑っていま す。ですが、後ろ向きになるのではなく私にしかできないことを追い求めていきたいと思ってい ます。人は人、自分は自分、編入試験においても大事なことです。あとは、組織学を入学する前 に勉強しておいたらよかったな、と感じています。合格後時間のある方は、シラバスが公表され ているので、せめて二年前期にやるところはしっかり予習しておいたほうがいいと思います。 【受験生へのメッセージ】 周りの人は間接的には援助してくれても直接的には手出しができないので、編入試験合格の扉は 最終的には自分で切り開くしかありません。そのために私が大事だと思ったのは、まずはできる だけ前向きにいることです。前向きにいるためには、自分に合う方法を見つけるしかありませ ん。例えば私の場合は、成功者のインタビューを見たりしました。成功者にだいたい共通してい ることは、人と違うことをしていること、遠回りすることで人間として深みが出ていること、だ と感じました(成功者の定義にもよりますが)。編入試験に挑戦するということもこういう側面 があると思うので、こう考えると私は前向きになれました。2 つ目は継続することです。継続する にはあまり頑張りすぎないことも大事だと思います。私は勉強のスケジュールをあまりきつくし すぎず、自分の無理のない範囲で行いました。例えば定期的にスポーツをするなどしてリフレッ シュしていました。働きだしたら特に体力が必要になると思うので、適度に運動することをお勧 めします。実際運動により学習効果が上がると最近言われだしています。3 つ目は周りと比べない ことです。他人のことを気にしすぎるとどうしても自分は何をしているのか、と感じてしまいま す。ですので、人は人、自分は自分、と強い気持ちを持ち自分の意思を貫きましょう。最後に言 いたいことは、この編入試験を、合格するだけでなく今後の人生の糧としてほしいです。私は運 が良ければ 2 年目で合格していたかもしれませんが、今ではその時に落ちてよかったと思ってい ます(落ちたときは非常に落ち込み 2 か月ぐらい前向きになれませんでしたが)。なぜかという と、そのおかげで精神的に強くなれたと思いますし、様々な本を読み自分自身についてよく考え ることができたからです。みなさんもあまり焦りすぎずしっかりと力をつけて合格を勝ち取って ください。この編入試験において、きっと何かは得られるはずです。私もさらに進化できるよう 皆さんと一緒に努力したいと思います。