• 検索結果がありません。

皮膚腫瘍切除を行った

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "皮膚腫瘍切除を行った"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

23

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)

分担研究報告書

皮膚腫瘍切除を行ったNF1入院患者の医療収入を含む詳細に関する研究

研究分担者 今福信一 福岡大学医学部皮膚科

研究要旨

神経線維腫症1型(NF1)患者に生じる神経線維腫(NF)は、一般の皮膚良性腫瘍と異なる性 質を持つ。多発する皮膚のNF(cNF)やびまん性蔓状NF(dNF)は、患者の生活の質を低下させる大 きな要因となっているが、現在まで外科的切除以外に有効な治療法はない。cNFは多発する性 質があり、dNFは術中、術後の出血のリスクが非常に高く、ともに大変な労力を要する。本研 究では、入院してNF切除を行ったNF1患者96例を対象に、患者背景、医療収入、術後の出血量、

入院期間など臨床の実情に関する項目について検討を行った。その結果、dNF患者はcNF患者よ りも入院期間が長く入院総費用が高かった。しかしながらdNF患者は有意に出血量が多かった が、手術手技に関する費用に関してはcNF患者とdNF患者の間に有意差はなかった。

A.研究目的

NF1患者に生じるNFは一般的な皮膚良性腫瘍と は異なる性質を持つ。多発したり、大量に出血し たりと術者に大きな負担をかけるが、現在まで医 療収入を含む詳細を調査した研究はない。本研究 では、それらについて明らかにする。

B.研究方法

福岡大学と鳥取大学の2施設で皮膚腫瘍切除を 入院下に行った96例のNF1患者を対象に過去10 年間(2007〜2017)のカルテを用いて後ろ向きに 統計解析を行った。

(倫理面への配慮)

両施設の倫理審査委員会にて本研究の承認を 得た。

C.研究結果

男性28例、女性68例、3歳〜83歳(平均37.5 歳± 17.4)を対象とした。計 216 回の手術が行 われ、そのうちcNFは、のべ188回で、dNFは、

のべ22回であった。全身に1000個以上のNF あった患者は、14.6%であり、100個未満は33.3%

であった。cNFの手術回数は平均して2.2回であ った。出血量は、cNF18.4ml±31.1で、dNF 137ml±107.9dNFが有意に多かった。入院総費 用はcNF487500円±114433dNF660008

±286753で入院期間はcNF患者が9日±3.5dNF

患者が13.8日±7.7日と入院総費用と相関を示し

た(Pearson’s correlation coefficient: r = 0.757)。しかしながら手術費用(保険請求)は、

cNF患者が98590 円±62438に対して dNF患者で 101160円±62992で有意差はなかった。

D.考察

dNF 手術は術中、術後の出血が多く、大変な労力

を要する。cNFと比較して医療収入はdNF患者群 の方が多いが、手術費用は両者に差がなかった。

E.結論

dNF の切除には近年、liga sure などの高度な 止血機能を持つ機器があり、その有効性が少数例 ではあるが報告されている。しかし現在までに保 険請求はできなく、各病院が経済的に負担し、使 用しているのが現状である。dNF の手術の困難さ が認識され、高度止血機器の使用が承認されるこ とを期待したい。

F.健康危険情報

後ろ向き研究であり、健康危険情報はない。

G.研究発表 1. 論文発表

古賀文二、吉田雄一、今福信一:神経線維腫症1 型 (NF1)患児にみられる halo 現象の臨床的特徴 について〜症例集積研究〜,日本レックリングハ ウゼン病学会雑誌10(1):32,2019.

古賀文二:長期フォロー体制 − 皮膚科の立場か ら− ,小児外科51(12)1175-1177, 2019.

2. 学会発表

Monji Koga, Yuichi Yoshida, Yuko Ehara, Shinichi Imafuku: Medical costs of surgical intervention in hospitalized patients with neurofibromatosis 1 in Japan. 2019 NF Conference. (San Francisco, USA).

H.知的財産権の出願・登録状況

(予定を含む。)

1. 特許取得 なし。

(2)

24 2. 実用新案登録 なし。

3.その他 なし。

参照

関連したドキュメント

9歳,男女比56:14,左右比43:

全例腺癌、野口分類TypeAであり最小は7mm      考察

心に径4 cm大の圧痛を伴った緩やかな膨隆があり、胸骨左縁第3肋間にLevine4’の肺動脈狭窄によると思われる

74 報告する.  18.当院における小腸出血症例の検討

74 右肋骨弓下小切開法(10cm以内)による小開腹術を施

(Tanner社)を用いてOMNITAGSキット(Lipshaw 社)によるABC法で染色し, DABで発色さぜた,腫

であったのに対し,CX群では,CXが血清で平均0.0110pMt 肝で平均1.00nmol/g組織.パピローマで平均

2.浮腫状粘膜変化を呈し急速に進行した膀胱癌の1例 須藤 佑太,古谷 洋介,田中 俊之, 塩野 昭彦,町田 昌巳 (