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ロシア語の受動節 における主語特徴の分布*

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(1)

山 田 久 就

1

始めに

ロシア語 は主格 ・対格型の格配列 を持つ言語である。 ロシア語 をはじめ、主 格 ・対 格 型 の格 配 列 を持 つ言 語 の多 くは、大 多 数 の能 動 節 で 主格 の名 辞

(nomina

l )だけが示す統語的特徴 をい くつか持 っている

1

。 このような統語的 特徴 は 「 主語特徴

(subjectproperties)

」 とよ く呼ばれている

2

。本稿で も、 こ れに従 って、大多数の能動節で主格名辞 だけが持 っている統語的特徴 を 「 主語 特徴」 と呼ぶ ことにす る。例 えば、 ロシア語の 「 再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きる」 という統語的特徴 は、大多数の能動節で主格名辞だけが 持 っていて、主語特徴 と呼ぶ ことがで きる

3。

主語特徴 とは大多数の能動節で主格名辞だけが持 っている統語的特徴である か ら、必ず しも全 ての節で主格名辞 だけが主語特徴 を示すわ けではな く、また、

必ず しも全 ての節で主格名辞が主語特徴 を示すわ けで もない。い くつかの言語 において受動節や一部 の能動節で主格以外の格 を担 っている名辞が主語特徴の 一部 ( あるいは、全部) を示 した り、主格名辞が主語特徴の一部 ( あるいは、

全部) を示 さなかった りす ることが報告 されている

受動節では、能動節の主格名辞 に意味的に対応す る名辞 ( 日本語では 「に」、

「によって」、英語では

by

、ロシア語では具格 で現われ る。以下では、便宜のた めに 「 受動態名辞」 と呼ぶ ことにす る。)が主語特徴の一部 ( あるいは、全部) を示 した り、主格名辞が主語特徴の一部 ( あるいは、全部) を示 さなかった り する。

多 くの言語 に 「 経験者

(Experiencer)

」と一般 に呼 ばれている意味役割 を担 っ

ている名辞が斜格 ( 主格以外の格)で現われ る述語 ( 以下では、「 斜格経験者述

語」と呼ぶ ことにする。 )がい くつかある。例 えば、 ロシア語 には、経験者名辞

が与格で現われ る述語 ( 以下では、「 与格経験者述語」 と呼ぶ ことにする。 )が

い くつかある。 ロシア語の与格経験者述語の例 を下 に示す。

(2)

( 1 )

vanu nravitsja Tanja.

イワン

・DAT

好 いている

・PRS

タ一二 ヤ

・NOM

「イワンはタ一二 ヤを好 いている。 」

(2)01egu videlas' mashina.

オ レグ

・DAT

見 える

・PST

・NOM

「オ レグに車が見 えた。 」

斜格経験者述語 を主要部

(head)

とす る能動節で は、斜格経験者が主語特徴 の一部 ( あるいは、全部)を示 した り、主格名辞が主語特徴 の一部 ( あるいは、

全部) を示 さなかった りす る。

(3)

は、 ロシア語 の所有表現の一つであ り、意味役割 「 所有者」が前置詞

u+

属 格名詞句で現われている。

(3)U menja est' denigi.

に 私

・GEN

ある

・PRS

お金

・PL,NOM

「 私 にはお金がある。/私 はお金 を持 っている。」

世界の多 くの言語が、 ロシア語 の

(3)

の ように所有者が斜格名辞で現われ る能動 節 を持 っている。 この ような能動節で は、斜格所有者が主語特徴の一那 ( ある いは、全部) を示 した り、主格名辞が主語特徴の一部 ( あるいは、全部) を示 さなかった りす る。

主語特徴 は現代 の理論的文法研究の一つのテーマになっている。多 くの研究 者が主語特徴 に関心 を向けるようになったのは、やは り

、Keenan(1976)

RG

(RelationalGrammar)(Perlmutter1982

な ど)の影響である。現代の文法 理論 で主語特徴 に特 に注 目 して い るの は

RG

LFG (Lexical Functional Grammar)(Joshi1989,Mohanan1994

な ど)である。 ロシア語の主語特徴 に ついては

、RG

Perlmutter(1982)

が簡単 に扱 っているが

、LFG

では全 く扱 われていない。

普遍文法の構築 を視野 に入れた文法研究では、 次のような課題が考 えられ る。

(i)

世界 のそれぞれの言語が どの ような主語特徴 を持 っているのかを明 らかにす

ること。

(

i i ) それぞれの言語が持 っているそれぞれの主語特徴が受動節や斜格経

験者述語 を主要部 とす る能動節 な どで どのような分布 を示すのかを明 らかにす

(3)

ること.( 前世界 の言語 の主語特徴の分布 を比較す ることによって、 どの ような 主語特徴の分布が一般 的であるかを明 らかにす ること。( i v ) 世界 の言語 の主語特 徴の分布 を説明で きる文法理論 を構築すること。対象 をロシア語の文法研究 に 限定すると、ロシア語が どの ような主語特徴 を持 っているのかを明 らかにし、

それぞれの主語特徴が受動節やい くつかの種類 の能動節で どの ような分布 を示 すのかを明 らかにす ることが重要である。本稿では、考察の対象 を受動節 に限 定 し、ロシア語 の主語特徴が受動節でいかなる分布 を見せ るのか を明 らかにし ていきたい

4。

本稿 の構成 は次の通 りである。第

2

節では、 ロシア語が持 っている主語特徴 を提示する。第

3

節では、 ロシア語の受動節 について簡単 に説明す る。第

4

節 では、 ロシア語の受動節 における主語特徴 の分布 を論 じる。主語特徴 は受動節 にお ける分布 の観点 か ら次 の四つの タイプに分 ける ことがで きる。主語特徴

A:

受動節で主格名辞 と受動態名辞 の両方が持 ってい る主語特徴。主語特敬

B:

受動節で主格名辞 は持 っているが受動態名辞 は持 っていない主語特徴。主 語特徴

C:

受動節で受動態名辞 は持 っているが主格名辞 は持 っていない主語特 徴。主語特徴

D :

受動節で主格名辞 と受動態名辞 の両方が持 っていない主語特 徴。 ロシア語のそれぞれの主語特徴が上の主語特徴

A,B,C,D

の どのタイプに 入 るのかを明 らかにす る。

2

主語特徴

1

節 で定めた ように、 主語特徴 とは、 大多数の能動節で主格名辞 だけが持 っ ている統語的特徴である。本節では、 ロシア語の主語特徴 を八つ提示す る。

まず最初 に扱 うのは、再帰 ( 所有)代名詞 に関す る統語的特徴である。( 4) は 再帰代名詞 を含んでいて、( 5) は再帰所有代名詞 を含んでいる。( 4) 、( 5) の主格名 辞 は ともに再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きるが

、(4)

の与格名辞 や

(5)

の対格名辞 は再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きない。

( 4

)Ivanl raSSkazal Sashe2 0 Sebel′*2.

イワン

・NOM

語 る

・PST

サー シャ

DAT

について 自分

LOC

「イワンがサー シャに自分 について語 ったO 」

(4)

(5) Ivanl ubil Sashu2 V SVOeJ./*2komnate.

イワン

・NOM

殺す

・PST

サー シャ

・ACC

で 自分 の 部屋

・LOC

「イワンがサーシャを自分の部屋で殺 した。 」

このように、大多数の能動節で再帰 ( 所有)代名詞 は主格名辞 だけを先行詞 に 選ぶ。 したがって、 ロシア語の統語的特徴 「 再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 にな ることがで きる」 は、主語特徴である。 ロシア語のように、大多数の能動節 に おいて主格名辞だけが再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きる言語 は 世界の諸言語の中にた くさん存在す る。柴谷

(1978)

な どが述べているように、

日本語 もそのような言語の一つである。英語のように、全体的 に、再煤 ( 所有) 代名詞の先行詞になることがで きる名辞が主格名辞 に限定 されていない言語 も

ある。

ロシア語の再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きる名辞 に制限があ ることは、かな り前か ら記述 されている

。Peshkovskij(1914/1956),Shaxmatov (1925/1941),Vinogradov(1947/1986)

も再帰 ( 所有)代名詞の先行詞の制限に関

して簡単なが ら言及 している

。Shaxmatov(1925/1941:496)

は、文の主語だけ が再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きるとい う主 旨の ことを書いて いる

5。Peshkovskij(1914/1956:163),Vinogradov(1947/1986:27

2

)

は、行為 あるいは状態の主体 ( ロシア語で

sub"ekt)

だけが再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きるという主 旨の ことを述べている。 彼 らが用いている用語「 文 の主語」や 「 行為 あるいは状態の主体」が具体的に何 を指すのかが問題 になる のだが、能動節では、主格名詞句 を指 していると思われ る。

次に、主節の名辞 による従属節のコン トロールに関わ る四つの統語的特徴 に ついて述べ る

6

。コン トロールに関わる第一の統語的特徴 は

pered‑tem‑kak

( 前 /前 に) に導かれ る不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きる」である。

(6)

、( 7) では

、pered‑tem‑kak

( 前/前 に)に導かれている従属節の主要部動詞が

不定詞の形 をしている。 そして、 この不定詞従属節では、定形節であれば主格

で現われ る名辞が明示的に現われていない

。(6)

、( 7) で主節の主格名辞 は不定詞

従属節 をコン トロールすることがで きる。 それに対 して

、(6)

の与格名辞や( 7 ) の

対格名辞 は不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きない

7。

(5)

(6)peredtem‑kak [[e](NOM)1*2ueXa

t '

v Moskvu]

, 前 に 去 る

・INF

に モスクワ

・ACC Olegl pOZVOnil Sashe2.

オ レグ

・NOM

電話す る

・PST

サー シャ

・DAT

「モスクワに去 る前 にオ レグがサー シャに電話 した。」

( 7

)01egl priglashil Sashu2 domoj

オ レグ

・NOM

招待す る

・PST

サー シャ

・ACC

家 に

peredtem‑kak [[e](NOM)1/*2Zhinit'sja].

前 に 結婚す る

・INF

「 結婚す る前 にオ レグがサーシャを家 に招待 した。」

このように、 ロシア語 の

peredtem‑kak

( 前/前 に)に導かれ る不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きるのは大多数の能動節で主格名辞 だけである。

したがって

、「peredtem‑kak

( 前/前 に)に導かれ る不定詞従属節 をコン トロー ルす ることがで きる」 とい う統語的特徴 は主語特徴 と呼ぶ ことがで きる。 ヨー ロッパのい くつかの言語では、主節の主格名辞だけがい くつかのタイプの不定 詞従属節 をコン トロールす ることがで きる。

コン トロールに関わ る第二の統語的特徴 は、「 副詞的分

詞(AdverbialPartici ple)

従属節 をコン トロールす ることがで きる」である。 この統語的特徴 も主語 特徴である。( 8) では、副詞的分詞従属節が用い られていて、定形節であれば主 格で現われ る名辞が明示的 に現われていない。( 8) で主節の主格名辞 は副詞的分 詞従属節 をコン トロールす ることがで きるが、主節の与格名辞 は副詞的分詞従 属節 をコン トロールす ることがで きない。

(8) [[e](NOM)1*2Zakonchiv rabotu

] ,

終 える

・AdvP,PST

仕事

・ACC Sashal pOZVOnil Tane2.

サー シャ

・NOM

電話す る

・PST

タ一二 ヤ

・DAT

「 仕事 を終 えて、サーシャはタ一二 ヤに電話 した。」

一般化 して言 うと、大多数の能動節で主格名辞だけが副詞的分詞従属節 をコン

トロールす ることがで きる。

(6)

コン トロールに関わ る三番 目の統語 的特徴 「 不定詞従属節 にお けるコン ト ロールのターゲ ッ トになることがで きる」 について述べ る。( 9) では、主節の主 格名辞が不定詞従属節 をコン トロール している.不定詞従属節で コン トロール のターゲ ッ トになっているのは主格名辞である。

(9)01egl XOtet [[e](NOM)1 VStretit

'

vana].

オ レグ

・NOM

たい

・PRT

会 う

・INF

イワン

・ACC

「 オ レグはイワンに会 いたがっている。」

大多数の能動節で、主格名辞 は不定詞従属節 におけるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きるが、主格以外の格 を担 っている名辞 は不定詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きない。 したがって、統語的特 徴 「 不定詞従属節 におけるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きる」 は 主語特徴 の一つであるO

コン トロール に関わ る最後の統語的特徴 について述べ る。統語的特徴 「 副詞 的分詞従属節 におけるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きる」 も主語 特徴である。大多数の能動節で、主格名辞 は副詞的分詞従属節 におけるコン ト

ロールのターゲ ッ トになることがで きるが、主格以外の格 を担 っている名辞 は 副詞的分詞従属節 におけるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きないO 主格名辞が副詞的分詞従属節 におけるコン トロールのターゲ ッ トになっている 例 は先 に示 した( 8) である。

次 に、形容詞的分詞 に関わ る統語的特徴 について述べ る。大多数の能動節で、

主格名辞 は形容詞的分詞 を用いた関係節で関係節化 され ることがで きるが、主 格以外の格 を担 っている名辞 は形容詞的分詞 を用いた関係節で関係節化 され る ことがで きない。 したがって、統語的特徴 「 形容詞的分詞 を用いた関係節で関 係節化 され ることがで きる」 は、主語特徴 とみなせ る。主格名辞が形容詞的分 詞 を用いた関係節で関係節化 されている例 を

(1

0

)

で示す。

(10) lle](NOM)1 Chitajushchij knigu], studentl

読 む

・AdjP,PRS

・ACC

学生

「 本 を読 んでいる学生」

統語的特徴 「 意図性 を表わす副詞 と関係 を結ぶ ことがで きる」 も主語特徴で

(7)

ある

。namerenno

( 意図的に、故意 に)や

narochno

( 意図的に、故意 に)な ど の意図性 を表わす副詞 は、能動節で用い られ る場合、主格名辞 とだけ関係 を結 ぶ。すなわち、節 によって表わ され る状況 に対す る主格名辞 の指示対象の意図 性だけを表わす ことがで きる。例 えば、

(

川で副詞

namerenno

( 意図的に、故意 に) は文 によって表わ され る状況 に対する主格名辞 の指示対象の意図性 は表わ す ことがで きるが、対格名辞 の指示対象の意図性 は表わす ことがで きない。

( 川

Milicija namerenno arestoval Olega.

警察

・NOM

意図的に 逮捕す る

・PST

オ レグ

・ACC

「 警察がオ レグを意図的に逮捕 した。 」

世界の多 くの言語がそ うであるように、 ロシア語で も、命令文で命令 の受 け 手 になることがで きるのは、大多数の能動節で主格名辞 に限 られている。 ロシ ア語の能動節では、主格以外の格 を担 っている名辞 は命令文で命令の受 け手 に なることがで きない。 したがって、統語的特徴 「 命令文で命令の受 け手 になる ことがで きる」 は主語特徴である。(

12)

は、 ロシア語の命令文の例で、能動節の 主格名辞が命令の受 け手 になっている例である。

(12)Ubej lvana.

殺す

・IMP

イワン

・ACC

「イワンを殺せ。」

以上が ロシア語 の八つの主語特徴である。

3

ロシア語の受動節

ロシア語の動詞 には、完了相動詞 と不完了相動詞がある。多 くの場合、完了 相動詞 と不完了相動詞 は意味的に対 をな している。例 えば、完了相動

詞 postro‑

j

t '( 建 てる)と不完了相動詞

stroj

t '( 建 てる/建てている) 。完了相動詞 と不完 了相動詞では受動態形の作 り方 に違 いがある。完了相動詞の受動態形 は存在動

詞 by

t '( ある)+受動態形容詞的分詞 の短語尾形である。完了相動詞

postroj

t '

( 建 てる)の受動態形 は

byt'postroen

<男性形 >である。不完了相動詞の受動

態形 には再帰動詞が用い られ る。不完了相動詞

stroj

t '( 建 てる/建 てている)

(8)

の受動態形 は

str

o

j

t

'sja

である。ロシア語の受動節では、受動態名辞 ( 能動節の 主格名辞 に意味的に対応する名辞)は具格で現われるO( 1 3 ) は完了相動詞の受動 態形、( 1 4 ) は不完了相動詞の受動態形が用いられている例である。

( 1 3 ) Dom

byl postroen imi.

・NOM

ある

・PST

建てる

・PAS

彼 ら

・INS

「 家 は彼 らによって建て られた。 」 掴 Dom

strojtsja iml.

・NOM

建 てる

・PAS,PRS

彼 ら

・INS

「 家 は彼 らによって建 てられている。 」

ロシア語の受動態形 は、口語では用い られることがほ とんどな く、文語で も あまり用い られない。特 に、不完了相動詞の受動態形 は、論文調の文章では用 いられるが、小説や新聞などではほとん ど用いられない。また、ロシア語 には、

受動態形 を欠 く他動詞が多 くある。ロシア語の受動態に関するさらなる詳 しい 情報 については

、Bulanin(1986),Bondarkoetal.(eds.)(1991)

などを参照 して

いただ きたい。

4

受動節 と主語特徴

主語特徴 を受動節 における分布 を基準 に次の四つのタイプに区別する。主語 特徴

A:

受動節で主格名辞 と受動態名辞 ( 能動節の主格名辞 に意味的に対応す る名辞)の両方が持 っている主語特徴。主語特徴

B:

受動節で主格名辞 は持っ ているが受動態名辞 は持 っていない主語特徴。主語特徴

C:

受動節で受動態名 辞 は持 っているが主格名辞 は持 っていない主語特徴。主語特徴

D :

受動節で主 格名辞 と受動態名辞 の両方が持 っていない主語特徴。 この節では、 この四つの タイプの主語特徴 のそれぞれに第

2

節で提示 したロシア語の八つの主語特徴の どれが属するのかを順 に示 してい く。

4.1

主語特徴

A

2

節で、 ロシア語の大多数の能動節で主格名辞だけが再帰 ( 所有)代名詞

の先行詞 になることができることを示 した。受動節では

、Klenin(1974),Perl mutter(1982),Kozinskij(1983)

などが述べているように、主格名辞 も受動態名

(9)

辞 も再帰 ( 所有)代名詞の先行詞 になることがで きる。例 を示す と、( 1 5 ) 、( 1 6 ) で 主格名辞 も受動態名辞 ( 具格名辞) も再帰所有代名詞の先行詞 になることがで

きる。

(15) Sashal byl ubit lvanom2

サーシャ

・NOM

ある

・PST

殺す

・PAS

イワン

・INS v svoeJl/2 komnate.

で 自分の 部屋

・LOC

「 サーシャがイワンに自分の部屋で殺 された.」

(16)Rebenokl byl otpravlen AnnojPavlovnoj2

子供

・NOM

ある

・PST

送 る

・PAS

アンナ ・パ ブロブナ

・INS k svoiml/Z SeStram.

の所 に 自分の 姉/妹

・DAT

「 子供 はアンナ ・パ ブロブナに自分の姉/妹の所 に送 られた。」

(Klenin1974:64)

(1

5

)

、( 1 6 ) では、主格名辞 の指示対象 と受動態名辞 の指示対象が ともに人間である。

そのため、再帰所有代名詞の先行詞 に主格名辞 を選 んで も、受動態名辞 を選 ん で も文 に自然 な解釈 を与 えることがで きる。このような場合、 多 くのイ ンフォー マ ン トは再帰所有代名詞の先行詞 を主格名辞 とす る読 みが再帰所有代名詞の先 行詞 を受動態名辞 とす る読 みよ りもかな り強い と判断 している。 また、(

15)

、(

16)

の再帰所有代名詞の先行詞 を受動態名辞 とす る読 みをほ とん ど容認 しないイン フォーマ ン トもいる。

下の(

17)

は、(

15)

、(

16)

と違 って、主格名辞 の指示対象が物 であ り、再帰所有代名 詞の先行詞 に主格名辞 を選ぶ と自然 な解釈 を得 ることがで きない。 この ような 文で受動態名辞 を再帰代名詞の先行詞 とする読 みを容認 しないインフォーマ ン

トはいない。

( 1 7 )

Kniga byla naplSana lvanoml dlja sebja1.

・NOM

ある

・PST

書 く

・PAS

イワン

・INS

ために 自分

・GEN

「 本 はイワンによって自分のために書かれた。」

簡単な比較 として、 日本語 の再帰代名詞 「自分」 について言及す る。第

2

(10)

で も触れたように、 日本語で 「 再帰代名詞の先行詞 になることがで きる」 とい う統語的特徴 は主語特徴である。受動節では、柴谷

(1978:139)

な どが述べて いるように、主格名辞 は再帰代名詞の先行詞 になることがで きるが、受動態名 辞 は再帰代名詞の先行詞 になることがで きない。すなわち、日本語では、「 再帰 代名詞の先行詞 になることがで きる」とい う主語特徴 は主語特徴

B

に属す る。

4.2

主語特徴

B

ここでは、主語特徴

B

( 受動節で主格名辞 は持 っているが受動態名辞 は持 っ ていない主語特徴) に分類 され る五つの主語特徴 について論 じる。

2

節で、大多数の能動節で主格名辞 だけが

pered‑tem‑kak

( 前/前 に)に 導かれる不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きることを例示 した。受動 節では、主格名辞 は不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きる。 それに対 して、受動態名辞 は不定詞従属節 をコン トロールすることがで きない0(

18)

は、

受動節の主格名辞が不定詞従属節 をコン トロール していて、容認 され る文であ る。それに対 して、

(19)

は、受動態名辞が不定詞従属節 をコン トロール していて、

容認 されない文である。伽

)

では、主格名辞 は不定詞従属節 をコン トロールす る ことがで きるが、受動態名辞 は不定詞従属節 をコン トロールすることがで きな

い 。

(18) pered‑tem‑kak [[e](NOM)I Stat

'

nachal'nikom

] ,

前 なる

・INF

主任

・ⅠNS

Olegl byl napravlen

オ レグ

・NOM

ある

・PST

派遣 す る

・PAS v Leningrad.

に レニ ングラー ド

・ACC

「 主任 になる前、オ レグはレニ ングラー ドに派遣 された。 」 ( 1 9 )

*Rabota byla zakonchena Tanejl

仕事

・NOM

ある

・PST

終 える

・PAS

タ一二 ヤ

・INS pered‑ten‑kak [[e](NOM)1 Zabole

t ' ].

前 に 病気す る

・INF

「 病気 になる前 に仕事 はタ一二 ヤによって終 えられた。 」

(20)Sashal byl priglashon domoj Olegom2

サー シャ

・NOM

ある

・PST

招待す る

・PAS

家 に オ レグ

・INS

(11)

pered‑ten‑kak lle](NOM)./.2 Zhinit'sja].

前 に 結婚 す る

・INF

「 結婚 す る前 にサー シャがオ レグに家 に招待 された。」

主語特徴

pered‑ten‑kak

( 前/前 に)に導かれ る不定詞従属節 をコン トロー ルす ることがで きる」の受動節 における分布 についての研究 は、筆者 の知 る限 りで は、全 く行 われていないが、次 に扱 う主語特徴 「 副詞的分詞従属節 をコン トロールす ることがで きる」が受動節で どの ような分布 を見せ るのか について は多 くの研究者が問題 に していて、研究者の間で意見が異 なっている

。Rjabova (1981),Ickovich(1982)

な どは、受動節で主格名辞 は副詞的分詞従属節 をコン ト

ロールす ることがで きるが、受動態名辞 は副詞的分詞従属節 をコン トロールす ることがで きない としてい る

。Yokoyama(1979),Rappaport(1984)

な どは受 動節で主格名辞 と受動態名辞が ともに副詞的分詞従属節 をコン トロールす るこ とが で きる として い る。 自身が行 った調査 に よる筆 者 の判 断 で は

、Rjabova (1981)

,

Ickovich(1982)

な どが述べているように、受動節で主節 の主格名辞 は副 詞的分詞従属節 をコン トロールす ることがで きるが、受動態名辞 は副詞的分詞 従属節 をコン トロールす ることがで きない

(

2 1

),(22)

の ように、受動節 の主格名 辞 が副詞的分詞従属節 をコン トロール している文 は容認 され るが、(

23)

、( 2 4 ) の よ

うに、受動態名辞 が副詞的分詞従属節 をコン トロール してい る文 は容認 され な い。

(21) lle](NOM)10konchiv v 1940godu desjatiletku]

, 終 える

・AdvP,PST

1940

・LOC

10

学年

・ACC jal OSen'ju byl prlZVan V armlJu.

・NOM

秋 に ある

・PST

呼ぶ

・PAS

に 軍隊

・ACC

1940

年 に第

10

学年 を終 えて、私 は秋 に軍隊 に召集 された。」

(Ickovich1981:137)

( 2

2) lle](NOM)1 Narushiv pravi

l

o

] , 破 る

・AdvP,PST

規則

・ACC sosedl byl oshtrafovan.

隣人

・NOM

ある

・PST

罰金 を課 す

・PAS

「 規則 を破 って、隣人 は罰金 を課 された

」(Ⅹrakovskij1991:173)

(12)

(23)*lle](NOM)I Soxranjaja osnovnoe dejstvie romana]

, 保 つ

・AdvP,PRS

基本的 な 筋

・ACC

小説

GEN mnogoe avtoraml1 pridumano zanovo.

多 くの こと

・NOM

作者

・PL,INS

考 え出す

・PAS

新 たに

「 基本 的な小説 の筋 を保 ちなが ら、多 くの ことが作者達 によって新 たに 考 え出 された

」(Rjabova1981:56)

(2

4

) *lle](NOM)1 Proletaja mad gorodom]

, 飛ぶ

・AdvP,PRS

上で 街

・INS letchikoml byli sbrosheny listovki.

飛行士

・INS

ある

・PST

投下す る

・PAS

ビラ

・PL,NOM

「 街 の上 を飛 びなが ら飛行士 によって ビラが投下 された。」

(Rjabova1981:60)

次 に、主語特徴 「 不定詞従属節 にお けるコン トロール の ターゲ ッ トになるこ とがで きる」 について述べ る。受動節では、主格名辞 は不定詞従属節 における コン トロールのターゲ ッ トになることがで きるが、受動態名辞 は不定詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きない。( 2 5 ) は、主格名辞が 不定詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになってい る例 である。

(25)vanl ne XOtel

イ ワン

・NOM NEG

たい

・PST

[[e](NOM)1 by

t '

arestovannym miliciej].

ある

・INF

逮捕す る

・PAS

警察

・INS

「イ ワンは警察 に逮捕 された くなか った。」

統語的特徴 「 副詞的分詞従属節 におけるコン トロールの ターゲ ッ トになる ことがで きる」も主語特徴

B

に属す る。受動節では、副詞的分詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになることがで きるが、受動態名辞 は副詞的 分詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになるこ とがで きない。主格 名辞 が副詞的分詞従属節 にお けるコン トロールのターゲ ッ トになっている例

を(

26)

に示す。

(13)

(26) oni. pogibli,

彼 ら

・NOM

死 ぬ

・PST

[[e](NOM).buduchi razoblacheny Olegom].

ある

・AdvP,PRS

正体 を暴露す る

・PAS

オ レグ

・INS

「 オ レグに正体 を暴露 されて彼 らは死 んだ

」(Bulanin1986:69)

統語的特徴 「 形容詞的分詞 を用いた関係節で関係節化 され ることがで きる」

が主語特徴であることは第

2

節で述べた。この主語特徴 も主語特徴

B

の一つで ある。受動節では、主格名辞 は形容詞的分詞 を用いた関係節で関係節化 され る ことがで きるが、受動態名辞 は形容詞的分詞 を用いた関係節で関係節化 され る ことができない。( 2 7 ) は、形容詞的分詞 を用いた関係節で主格名辞 が関係節化 さ れている例である。

(27) [[e](NOM)1 napisannaja lvanom], knigal

書 く

・AdjP,PST,PAS

イワン

・INS

「イワンによって書かれた本」

4. 3 主語特徴 C

2

節で

、namerenno

( 意図的に、故意 に)や

narochno

( 意図的に、故意 に) な どの意図性 を表わす副詞 は、能動節で用い られ る場合、主格名辞 とだけ関係 を結ぶ ことがで きることを述べた

。(28)

は第

2

節の ( l l ) k対応す る受動節である

(28)

では、副詞

namerenno

( 意図的に、故意 に)は具格で現われている受動態名 辞 の指示対象が文 によって表わ される状況 に対 して持 っている意図性 は表わす ことがで きるが、主格名辞 の指示対象が持 っている意図性 は表わす ことがで き ない。

(28) 01eg namerenno byl arestovan miliciej.

オ レグ

・NOM

意図的に ある

・PST

逮捕す る

・PAS

警察

・INS

「 オ レグが警察 に意図的に逮捕 された。」

このように

、namerenno

( 意図的に、故意 に)な どの意図性 を表わす副詞 は、

受動節で、受動態名辞 とは関係 を結ぶ ことがで きるが、主格名辞 とは関係 を結

(14)

ぶ ことができない。 したがって、主語特徴 「 意図性 を表わす副詞 と関係 を結ぶ ことがで きる」 は主語特徴

C

に属する。

日本語の意図性 を表わす副詞 「 意図的に」は、(

28)

の 日本語訳か ら分かるよう に、受動節で主格名辞 と受動態名辞の両方 と関係 を結ぶ ことができる。英語の 意図性 を表わす副詞

intentionaly

も、 日本語の 「 意図的に」 と同様 に、受動節 で主格名辞 と受動態名辞の両方 と関係 を結ぶ ことがで きる。英語 に関するこの 事実 については

、Jackendof

f

(1972)

な どが述べている。

4.4

主語特徴

D

主語特徴

D

は、受動節で主格名辞 と受動態名辞の両方が持 っていない主語特 徴である。第

2

節で提示 した八つの主語特徴の中で主語特徴

D

に属するのが一 つある。主語特徴 「 命令文で命令の受 け手になることがで きる」が主語特徴

D

に属す る。 ロシア語の受動節では、主格名辞 と受動態名辞 の両方が命令文で命 令の受 け手 になることがで きない。

( 2 9 ) は英語の例文であ り

、(30)

は日本語の例文であるが、( 2 9

)、(3

0 ) では、受動節の 主格名辞が命令文で命令の受 け手 になっている。

(29)Bepersuadedbyyourfriends.(Palmer1994:111)

)

タマニ監督ニシッカ リ鍛エラレロ。 ( 仁田

1991:43)

ロシア語では、 ( 2 9 ) 、 伽) のような受動節の主格名辞が命令文で命令の受 け手 になっ ている文 は容認 されない

。Bulanin(1986:25,6667)

は、ロシア語で、動詞の受 動態命令形 は、形態論の観点か らは可能であるが、実際に用い られない と述べ ている。彼 は、その理由を受動節の主格名辞が命令文で命令の受 け手 になるの は意味的におか しいか らとしている。 しか し、 日本語や英語で受動節の主格名 辞が命令文で命令の受 け手 になることがで きる以上、この説明には問題がある。

受動態名辞が命令文で命令の受 け手 になっている文 はロシア語、英語、 日本 語の全てで容認 されない。

4.5

まとめ

4.1

か ら

4.4

では、主語特徴

A、B、C、D

のそれぞれにロシア語の どのような

主語特徴が属するのかを明 らかにした。 まとめると次のようになる。主語特徴

A ( 受動節で主格名辞 と受動態名辞 の両方が持 っている主語特徴)には「 再帰 ( 所

(15)

有)代名詞 の先行詞 にな ることがで きる」が属 す る。主語特徴

B

( 受動節で主 格名辞 は持 っているが受動態名辞 は持 っていない主語特徴) には

pered‑tem‑

kak

( 前/前 に)に導かれ る不定詞従属節 をコン トロールす ることがで きる」、

「 副詞的分詞従属節 をコン トロールす ることがで きる」、「 不定詞従属節 にお け るコン トロールのターゲ ッ トになることがで きる」、「 副詞的分詞従属節 にお け るコン トロールのターゲ ッ トになることがで きる」、「 形容詞的分詞 を用 いた関 係節で関係節化 され るこ とがで きる」が属す る。主語特徴

C(

受動節 で受動態名 辞 は持 っているが主格名辞 は持 っていない主語特徴) には 「 意 図性 を表わす副 詞 と関係 を結ぶ ことがで きる」が入 る。主語特徴 D ( 受動節で主格名辞 と受動 態名辞 の両方が持 っていない主語特徴) には 「 命令文で命令 の受 け手 になる こ

とがで きる」が入 る。

重要 なの は次 の二点 である。第一 に、ロシア語 には主語特徴

A、B、C、D

の 全 てがあること。第二 に、 ロシア語 にはた くさんの主語特徴が あるが そのほ と ん どは主語特徴

B

であ ること。主語特徴

A、C、D

は、筆者 の知 る限 りで は、

ロシア語 にそれぞれ一 つづつ しかない。

5

終 りに

本稿で は、 ロシア語 に どの ような主語特徴が あるのか を提示 し、 それぞれの 主語特徴 が受動節で どの ような分布 を示すのか を明 らか に した。本稿 で示 した ロシア語 の言語事実 を、以後 の研究 において、他 の言語 の言語事実 と比較す る ことによって、言語一般 に内在す る傾 向性、 あ るいは言語普遍性 を明 らかにす る方向へ と近づいて行 きたい。

* 阿部軍治先生、狩野景子先生、安井泉先生、西田光一氏に草稿 に対 して貴重な ご助言をいただいた。 ここにお礼を申し上げたい

。FjodorA.Akimov

、Irina M.Voznesenskaja

、MarinaJu.Zhukova

氏を中心に多 くの方にロシア語の インフォーマン トになっていただいた。感謝の意を申し上げたい。本稿で用いる 省略記号は次の通 りである

。ACC:

対格

、AdjP:

形容詞的分詞

、AdvP:

副詞的 分詞

、DAT:

与格

、GEN :

属格

、IMP:

命令形

、INF:

不定詞形

、INS:

具格、

LOC:

所格

、NEG:

否定辞

、NOM :

主格

、PAS:

受動態形

、PL:

複数

、PRS:

現在形

、PST:

過去形。本稿では、言語学で一般に用いられている用語を使って

(16)

いる。そのため、本稿で用いる用語 とロシア語学で一般 に用い られている用語 に は違 いがある。本稿で用いる用語 とロシア語学で用い られている用語の対応関係 は次の通 りである。形容詞的分詞 :形動詞、具格 :造格、受動態 :被動相、所格 : 前置格、相 :体、属格 :生格、態 :相、副詞的分詞 :副動詞。*は、文あるいは名 詞句が容認 されないことを表わす。

1

.本稿では、名辞

(nomina

l )という用語 を、名詞句、前置詞句、後置詞句の総称 として用いる。

2.

主語性

(subjecthood)

を示す統語的特徴 とも呼ばれ ることがある。主語特徴 と は便宜的な名前であ り、主語特徴 を示す名詞句 をすべて 「 主語

(subjects)

」 とみ な しているのではない。 したがって、「 主語」を主語特徴 を示す名詞句 と定義 して いるのではない。本稿では、「 主語」をどの ように定義す るべ きか ということを問 題 にしない。

3.

具体的な例 は第

2

節で提示する。

4.ロシア語の与格経験者述語 を主要部 とす る能動節 における主語特徴の分布 につ

いては山田

(1997)

を参照 していただいたい。

5.

ロシア語で、「 主語」 は、一般的には、

"podlezhashchee"

である

。Shaxmatov (1925/1941)

は、

"sub"ekt"

とい うロシア語 を

"podlezhashchee"

と同義で用いてい

る。

6

.コン トロール とい う用語 について説明す る。名辞

Aが従属節Bをコン トロー

ルするとは、従属節

Bに明示的に現われていない名辞Cがあ り、名辞Aの指示対

象が名辞 Cの指示対象 を決めること、すなわち、名辞 Cの指示対象が主節の名辞 A の指示対象に一致す ることである。名辞 A と受属節 B の関係 をコン トロー ル と呼ぶ.名辞

A

が名辞

C

をコン トロールす る とも言 う。名辞

A

をコン トロー ラー、名辞

C

をターゲ ッ トと呼ぶ。

7.[e

]は明示的に現われていない要素 を表わす

。 (NOM)

[e

]に当たる要素が 定形節で主格で現われ ることを意味す る。つ まり、明示的に現われていない要素 が主格 を担 っていることを意味するのではない。

参照文献

Bondarko,A.Ⅴ.etal.(eds.)(1991)TeonjaFunkcional'nojGylammatiki:Per‑

sonal'no

s

t'

,

Zuogovost'SanktPeterburg:Nauka.

Bulanin

,L.

L.(1986)Kategonja2blogavSovremennom Russkom Jazyke.Lenin‑

grad:LeningradskijGosudarstvennyjUniversitet.

Ickovich,V.A.(1982)Oche71kiSintaksicheskojNormy.Moskva:Nauka.

Jackendo

f

f,Ray S.(1972)SemanticZnteゆretation in Generative G71ammar.

Cambridge,Mass.:MIT Press.

参照

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