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井上栄 Studies on the Relation between Drapery and

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Academic year: 2021

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(1)

長崎大学学芸学部自然科学研究報告第12号43‑47 (1961)

織物の「Drape性」と「剛軟度」との関係について

井上栄

Studies on the Relation between Drapery and Flexibility of the Textiles

Sakae INOUE

I緒言

織物の風合を判定する項目中, 「Drape性」と「剛軟度」との関係については,既に若干の 報告(1)(2)(3)(4)があるが,それらの測定方法には,極めて複雑で且つ高価な装置を要するも

のが多い。

これらの中で,大坂市大の田中道‑博士はHamburgerのDrape Coefficient Fの不備を 指摘し, 「Ft」なる量を示された。然し,この装置もまだ複雑であるので,筆者は更に簡便

な万歳を考案し,それによって「Drape性」を測定して上記「Ft」を出し,叉「剛軟慶」に 描, 「450ヵ‑Jチ1/‑く法」を用いて両者の関係を求めたところ,ほぼ満足すべき結果を得たの で,ここに報告する次第である。

Ⅲ実験方法 (1)試料:第1表の如くである。

第1表斌

品名 混紡率

(?サ)

厚さ

m感官

ウ←ルサージ ウールギャバジン 倉敷ビニロン カネボウベルサージ

エクスラン ロマンコr‑ノレ 化繊ポプリン ベッチン フラノ エラスティック

nU

nD

in

mo

nD

io

mo

nU

LO

LO

LO

^f

*

*

h

U

ON

Or

Oc

dm

d

ul

<

i

綿

Il

t

iI

経:スプリンジナイロン

緯:統毛糸

綾織 綾織 綾織 綾織 乎織 平織 平織

綿添毛織物 平織 綾織

糸密度本/cm 経!緯

*長崎大学学芸学部家政教室

(2)

(2)実験方法

 (イ) 「Drape性」測定方法

四 囮

    ,

   1團ll

       :l        o.

       り        II        l曾

       冨

      第1図 DraPe性測定装置

 備考

  i互/:ビーカー(口径:約7.6cm高さ:約9cm)

  1五I I亙1:シャーレ(直径:9cm 中心点をしるしておく)

  1亙1:試験片(直径:18cm)

  匝/:針付三角定規

  匡1:ミシン針(図のようにミシγ針2本を,それぞれ針先が0.2cm出るようにはりつ          ける)

 試験布は予め中心点および,周辺に於て10。毎,36個所にしるしをつけたものを,硫駿デシ ヶ一ター中で調製しておく。試験布の大きさは,文献(3)により投影が節数4の太十字形にな る大きさを試みてきめた。

 先ず水平台の上に,サージ程度の布,グラフ用紙の順に重ね,その上に上記巨kビーカー)

に囹 (シャーレ)をふせておく。そのシャーレの中心点に試験布の中心点を合わせてのせ,

その上にまた中心点を合わせて回のようにシャーレを仰向きにのせる。回の三角定規を静 かにすべらせて布に近付け,布に接する直前に定規をおし下げてグラフ用紙にしるしをつける。

これを約0.5cmおきに繰返しながら一周する。あとでこのしるしをつないでいけば投影面積 が得られる。ここで注意すべきことは,

 (1)定規が布に強く接して布の変形を来すことのないよう定規の当て方に留意すること。

 (2)節点をまわる時,接触角に注意し正しい投影を得ること。

 次に,先にしるした36個所に於いて下面への垂直距離を測り,試験片支持台の上面よりの垂

(3)

織物のrDrape性」とr剛軟度」との関係について 45

直距離との差の平均から試験片周辺の垂下の高さの平均値Pを求める。なお測定回数は4回で

ある。

 (・)r剛軟度」測定方法

 rJIS L1006毛織物試験方法」のr45。カンチレバ法」に準拠して行った。即ち,2.5×15cm の試験片を45。の斜面を持つ表面の滑かな平台の上に,短辺をその台にとりつけたスケールの 基線に合わせて置き,試験片の末端より1cm隔った所にスラィドグラスをのせる。その1cm の所をおさえつつ450の斜面に緩かに押し出し,試験片の一端が斜面と接した時に他端の位置 をスヶ一ノレによって読み,押し出された距離を測った。各々5個の表裏を測り経緯それぞれの 平均値で菱わし,次いでその経および緯方向のかたさの相乗積の平方根を求めた。これは,経 および偉方向のかたさに影響される450bias方向の織物のかたさの近似値である。(4)

 なお実験室の条件は,温度16土30C,湿度63±3%RHであった。

皿実験結果および考察

(イ) 「Drape・1生」

     !

日 l l

l I l l

 セ   む    じ

1野[

h  l l

   亀   l

l l    l

 据1   、  l

 l l l

   !

 第2図のように,直径Dの円形試験片を直径dの円形 支博台上にのせた場合に於て,Hamburger Drape Coefficient Fは次の式によって示される。

F=(As−Ad)/(AD−Ad)×100%

但し As:試験片の投影面積    AD:πD2/4(試験片の面積)

   Ad:πd2/4(円形支持台の面積)

次いで,新しいDrape係数Ftは次の式によって示され

るQ(4)

Ft冨P/{(As−Ad).(AD−Ad)}

(・)r剛軟度」:前記の通りである。

以上の結果を表示すれば第2表の通りである。

第2図

(4)

2  

 

7F  

7 ‑)11 

i ‑  

i7 ‑)11     l  

A 1   r:  T  / 

) *i7 

)v  ‑    :CL ; :/ 

T:r7)l  :  ‑)V  4  

Xl 'f ,) :l 

y F:/ 

77) 

:r! ';  

4 y i7 

Drape '   S (cm2) 

I J 

185.95  181 .945 

200.29s  201 .545 

188.47  215. 05  21 5.645 

170.45  220 . 945 

256.495 

2 I 

184 . 645 

l 81 . 008 

199.1  205.155 

l 94 . 69 

211.69  215.195  169.5 

220 . 51 5 

252 . 55 

5 1 

l 81 . 825 

l 81 . 1 87 

205.85 

205 . 09 

189.918 

21 O . 555 

215.815  168.65  221 . 955 

256 . 045  4 186.915  182.57  198.715 

200 . 805 

196.575  212.565  217.61  169.575  219.55 

256 . 47 

( l ;  

l 84 . 528  (1 . 81 9) 

l 81 . 6275  (O . 61 4) 

200.485  (5 . 42 ) 

206 . 094  (5 . 48 ) 

192.415 

(5 . 527) 

21 1 . 974  (1 . 629)  214.991 

(4 . 491 ) 

l 69 . 488  (O . 544)  220.651 

(1 . 1 97) 

255 . 5895  (1 . 649) 

(cm) 

2 . 827 

2.9 

2.575 

2 . 452 

2.726  2.212  2.142 

5 . 045 

l . 91 9 

l . 545 

(  6) 

65.2  61.8 

71.7 

75 . 08 

67.4  77.7  79.5 

55 . 5 

82 . 2 

89 . 9 

Ft 

O . OO0122 

0.000128 

o . oo00985 

0.0000921  0.0001108  0.0000745  O . CO00741 

0.0001507  0.000D645 

0.0000409 

   f : 

(45・ )fy :/    /

;  

(G,) 

5.515  5.216 

5 . 775 

5.715 

5 . 625 

4.78 

5 . 555 

2.985 

5 . 85 

6.27    (G.) 

5.09  2.85 

5 . 785 

5.805 

5 . 45 

5 . 825 

4 . 85 

2.5 

5 . 82 

6 . 69 

45'bias  n J  (A/G * G .) 

5.2  5.016  5.779 

5 . 759 

5.556 

4 . 275 

5.085 

2 . 621 

5 . 82 

6 . 52 

*  Ft   /G,G. 2i ) i t J ) ,  ;3 l Q<  

,s 

ft  xlo ‑ r 

IQ 

dt 

IL 

・ 4C1' > l:r T ・1. 

e w ,¥' o T e  x wlt‑*/' e 7.l  ' J:7; :/ g N FL 

‑1‑ o JL?; 7/v/ VR/ 

t J 1'  rl 

3 l 

(5)

織物のrDrape性」とr剛軟度」との関係について 47

 即ち,Ftと〆(瓶とは大体直線関係を示す。なお,Hamburger D−ape Ccefficieエ1t F とでは,これより遙かにばらつきが多かった。

 一股に織物は繊維と違って種々の複雑な要素を持つため,特殊な結果も混るので簡単に論じ られない場合が多い。特にrフラノ」のように起毛加工のほどこしてあるもののばらつきは認 めねばなるまい。そこで,今回のrDrape性」とr剛軟度」との関係を,その測定原理に従い つつなるべく簡易な測定装置に移して求めるという目的は達せられたと思う。

 なお,本研究終了後,剛軟度測定法に於てClark法(4)と450カγチレバ法間に高度の相関が ある旨の報告(5)を得た。

      IV要   約

 (1)簡易装置を使って織物のrDrape性」と r剛軟度」との関係をみるため, rDrape 性」には,従来のドレーブメーターによらず筆者の考案した方法を試み, r剛軟度」には

r45。カyチレバ法」を用いたが,両者の間に大体直線関係を得た。

 (2)Hamburger Drape Coefficient FよりrFt」の方が良いこともたしかめた.

      文   献

(1)桝田 庸: 奈良女大家政学研究2,2(1955)

(2)呉,篠原: 繊維学会誌 14,855(1958)

(5)同 上:〃   14,860(1958)

(4)田中道一:大阪市大家政紀要 6,25(1959)

(5)北田,山名,横超:家政学雑誌 11,485 (1960)

       Summary

(1)  For study on the relation between Drapery an(l Flexibility of the textiles with   a simple apparatus,I used my own device in testing Drapery,without applying   the Drape・meter which had been used,and the 450cantilever method  was   used for Flexibility・ In consequence,it was proved that their relation can   roughly be shown with a straight line in a graph.

(2) Besides,it was ascertaine(i that Ft is better than  Hamburger Drape   Coefficient F

参照

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