本 文
篇
凡 例
一、
神宮文庫蔵の延宝二年版﹃績松葉集﹄四巻四冊を底本として全文翻刻した︒
一、
翻 刻 に当たっては︑可能な限り底本に忠実であることを期するために︑漢字・仮名の別︑語の清濁︑宛字︑
踊り字︑送り仮名の不足︑仮名遣いの乱れ等もすべて底本のままとした︒
一、
底 本 に おける誤字・誤刻・脱字・宿字等はすべて原文通りとし︑誤植との誤解をまねく恐れを有する場合に 限り︑本文の右傍に︵ママ︶を施した︒
一、
漢字の字体は通行字体を用いたが︑底本における使用例︑通行の度合い等に応じて次に掲げる異体・略体等 を 使 用した︒
㈲ 次のような諸字は底本に従って両字体とも採用した︒
余辺沢尺嵜
lllll
鹸邊澤釈歌 万宝灯声亀萬費燈聲亀
lllll
乱峯仏陀杉
lllll
餓峰佛随椙
回 次のような諸字は通行の正字体または俗字体に改めた︒
往←往 規←規
築←篠
挺←蛋
玖←挟
露←鶴 黍←松 玖←杉 玲←珍
雰←霧 r・薦←鳩
妖←秋 舩←船 祥←府
r←磨・摩
一、
底本の丁移りは翻刻では表裏の区切れに﹂印をつけて︑下に丁数を意味する漢数字とオ︵表︶︑
号 をもって示した︒ただし︑全巻共通ではないので次に各巻について記しておく︒ ウ︵裏︶の略
侑 巻第一・巻第二は︑底本では三段に分かれており︑上段に景物及び語句︑中段に名所があり︑下段に和歌 は一首一行になっている︒一般的には︑上段が頭注部分︑中・下段が本文部分に相当する︒上・中段の間に は匡郭での区切りが施されていることからも︑上段と下段︵中・下段︶とに分かれているとするのがより適 当であろう︒翻刻においては︑いずれも底本に近似した形で組版した︒なお︑丁移りに関しても︑底本通りに
〔」 一オ・L一ウ︺のように区別したが︑上段には行数の多寡があるため︑組版の都合により︑必ずしも中・下 段
の当該箇所に収まっていない部分が存する︒殊に巻第二はズレが生ずるので留意されたい︒
回 巻第三は︑題詞が巻第一・巻第二の名所部分に相当し︑和歌はその下に一首一行になっているが︑それぞ れ 底 本 通りに組版した︒なお︑底本の空白部分は︹︵以下六行分余白︶︺のように示し︑追い込む形を採っ
た︒
内 巻第四は和文が主体となっているので︑底本通りの体裁ではなく追い込む形を採った︒その場合丁移り は︑本文中に︹﹂一オ・﹂一ウ︺のように丁数及び表裏を示した︒また︑句読点は概ね中央下に﹁・﹂をもって施 されているが︑原状では句点・読点の区別は認め難い︒したがって︑翻刻ではすべて﹁・﹂として示した︒
若干の﹁︒﹂が存するが︑それも底本通りに示した︒なお︑底本の蹟文には句読点はない︒これは編者が私
に 施したものである︒
一、
和 歌 には︑脚部に排列順に従って歌番号を施し︑検索の便を図った︒︵したがって︑集自体の重出歌や他人 の 歌 にも歌番号が施してある︒︶
一、
最 後に︑本書を編むに際して︑翻刻出版を御許可くだされた神宮文庫︑また︑図版掲載を御許可くだされた 宮内庁書陵部・神宮文庫・内閣文庫に対して︑それぞれ深謝申し上げる次第である︒
績 松 葉 集 第 一晶﹂︵題籏︶
績松葉集第一
7
山城上駿伊
陸近 総河賀 佐若 奥江
石丹 渡狭 見波
畿 内 大 和 河内 東 海 道 伊 勢 志摩 伊 豆 甲斐 下 総 常陸 東山道 美 濃 飛弾 出羽
北陸道 越 前 加賀 山陰道
丹 後 但馬 隠岐 山陽道
和 泉 尾
張
相模
信濃 能
登
撮 津 参
河 遠江 武 藏 安房 上
野 下野 越中 越後
因幡 伯者 出雲 ﹂一オ
8
周播防磨
紀
日筑 伊
向前
美 作 備前 長門 南 海 道 淡 路 阿波 西 海 道 筑 後 肥前 大隅 薩摩
備中 備後 安藝
讃 岐 伊豫 土作 肥 後 豊前 豊後 萱 岐嶋 封馬嶋
Lヲ
績松葉集第一︵内題︶
績松葉集第一
9
▲ 八 幡山君か代 御幸松月 神社梓花 藤浪住吉神垣
▲ 鹿山下水 尾上杉花雀 神山坂瀧霞
▲ 賀 茂 杜 松虫 松 櫻 花秋の花 社豊御幣 ▲花の都紫野
▲ 大 宮 人
杜の下露 かしらかたく
日蔭草雲 鹿月花薄 ▲山野小野の秋つ
▲ 姻 霧 氷 室
鴛卯花苔莚
▲ み か の
千鳥御祓水鳥 蛙舟山吹宮木 原月里
▲ 花
田 帯 御 祓
瀬見小川逢瀬Lニオ
▲ 千 種 の 花
▲一説播磨ノ シカマ川ト云﹀
▲ 蛙遣火 雨山水
▲ すくせ
紅葉榊 尾上嶺高根 ▲おこしの櫻月 山城
石 清 水
同
稲 荷山
同︵;︶
斉 院
同
今 宮
同
岩 神 杜
同同同 同同
石泉石石 川河影蔵
出雲道同
市 川
同
今 里
同
伊佐奈美瀧
大
伊和
駒山
伊
神
まもれわかあふく心は石清水いはても神やくみてしらまし 祇
同
いなり山神の心や瀧つ瀬の流絶せす世を守る覧
社頭花
櫻 咲 い つきの宮の松風はしめの内をやよきて吹らん
なかsらん御代の為とて更に今宮古の北に祝ふ御社 物名
石神の森の紅葉S散敷て木の間に残る在明の月
庵 を 結 ひ て 久しく籠ける人に云つかはしける 世 を いとふ人の心や動なき岩くら山に年をつむらん
朝夕に姻たsすは岩陰に住人ありと誰かしらまし
哀
したひ佗ぬ泪も黄なる泉川いつみしまsの長き別そ 傷
石 河 や 花田の帯か空の色を移して細き水の流は﹂ニオ 八 千 草
の花の八重垣作らなん行かふ人のしけきいつもち
名のみしてかり屋もみえす市川や風にし波は立さはけとも
今 里
はまた住なれぬ程なれやさせる柳の枝もみしかき
神代より流出たる水ならし其名を聞もいさなみの瀧
足 は やきいこまの山の嶺の雲幾里かけて時雨行らん
五四 一一
一 一
四三ニー〇九八七六 一一
10 布留の神杉 松鐘 ▲山田子規寺 きりくす ▲山水上瀧
▲ 池 児手柏 萩女郎花 野鴨薄 よるかの池 ▲富の緒川 角さはふ初瀬山 ▲山時鳥霞
▲ は ね か つら
うらわかみ
▲ 鶯小萩原 子鳥雪鵠鷹 杜野川山呼
谷 の 下水﹂一ウ
▲ 葛
櫻郭公鷹 城神鶯
▲ 梶 咲 散 花
吹雪
▲ 立 別 れ
長居して
▲ 立
曙花鹿筏 民宮木雪
▲ 小 野 杜 川 浦
若菜郭公
鷺月擦衣
▲ 住 江 柴
月
▲
柞霧薄 時鳥紅葉
▲ す 酒湊の沖 小 船 神垣 浦の濱ゆふ ▲神風榊
▲月鈴鹿川
▲ 川 榊みてくら 原宮花月
度會瀬ぐ山石波L三オ 同
石 上
同稲 淵
同
磐 余
同
斑鳩里
河同同同同内岩磐率石 橋瀬川村
伊加﹀崎
同
稲 葉 里
和
泉泉
杣
摂
生 田 津
同出見濱
同
磐 手 杜
同 一 渚
伊
伊勢
勢 神
同
伊 勢 雄 宮
同
五十 鈴川
旧撒神杉にいつならひてか石上ふりにし懸の色もかはらす
今はとていなふち山の瀧つせのけさしも閨の内に流るs 別懸
女 郎 花 匂 ふ あ
たりに一夜ねん人にいはれの野へにはあり共
流絶ぬ富の小川の水上を思へはうれしいかるかのさと
時鳥聲のあやにや角さふる石むら山を分まよふらん
いさ川の清き流にすむ月の光や神のこsろ成らむ
時鳥=戸 一聲のおほつかなさは聞つともいかて岩瀬の山郭公﹂ヲ
春
か曙
つらきの神もうからし岩橋の霞わたれる春の明ほの
述
身をとかく思ふもいかsさきの世のすくせのまsに任てそふる 懐
に ゐ
はりの作る田面の程もなくかるやいなはの里のますらお
述
なにか世にいつみの杣木年へても人にひかれぬ身こそやすけれ 懐
杜
とひてこそ生田の里の涼しさも身にしら露の杜の夕風 納涼
海邊納涼月もはや出見の濱の夕すsみなれも帰らぬ海士の釣舟
哀傷
かきり有て消はきえなんと斗をなとやいはての杜の下露
いちのすに猶心せよはるくの塩路分来し沖つ船人
住
所もとめ侍し比梨の木の花咲けるを見て
我宿に生のうら梨花咲ぬ吹来にけらし伊せの神風
祈
鈴懸
鹿川いせおの宮に祈らまし我塩たるs袖もひるやと
乙 女 子 か ふるやいすsの川音も神さひわたる冬の夜の空﹂一 オ
九八七六五四三ニー〇九八七六五
き 三 三二
績松葉集第一 ヱ1
▲ 神 風 塩 風 霞薦▲ 釣舟細石 飽田鶴貝
▲ 霞 月蛋 みるめ
礒菜衙霰 ▲春の月池
▲ 伊 勢 人
津嶋よりかい 川行は
▲ 松
うき嶋の山
▲ 原 時 雨 紅葉櫻▲ 鯛 釣 蚤 玉 藻
みさこゐる
▲ 玉 藻
鰹鷹忘貝 船崎
▲ うゐの世を 我まよはすな
▲ い たれたるなたつ っくさのあひう もの
▲ 鳥みをつくし﹄ヲ 鷹真菅友千 松の嵐 ▲浪の音
▲ 塩 風 清 見 か 崎
▲松︐
こぬみの崎
▲ 花駒なつむ 嶺岩つsし ぬらくはならく ▲まかなしみ 笠にぬひ ▲白玉小菅
▲
いくせをへてか よる瀬 同
伊 勢 濱
同
伊 勢 海
同
伊 勢 嶋
同 一志浦
同
泉 野
同
池 浦
同
去 来 見山
同
礒 等崎
志
伊摩
良 虞嶋
参
出生寺 河 遠
池田里 江
同引佐細江
同
伊 間 浦
駿河
庵 原
同
庵 崎
同
磐 城山
伊
伊豆
豆 高 根
甲斐
板 野
相
色 川 模
又も来て旅ねやせまし夏の夜の月に折しく伊せの濱荻
寄 玉
物懲
思 ふ 我 や い
せおのあま衣たえすも袖に玉をひろへは
片
なとや思ひあはひの貝を拾ひけん我いせ嶋の海士の袖かは 懸
おなし名の花かと見えていちしろく一志の浦によする波哉
夜
をこめて旅の宿りをいつみのsはらひもて行道芝の露
浮嶋の松のしら雪心して吹なはらひそ池のうらかせ
乗 マこ 駒もいさみの山を跡に見て帰る家路の妹をしそ思ふ
かくて憂身とは思はし釣乗るいそらか崎のあまも有世に
旅宿
かりてほすめなれぬ旅の宿り哉いらこか崎の蟹の笛屋は
きかはやないつる思ひの家を出て生るs寺の松風のこゑ
底
寄江懸 深き池田の里と成にけり船こそ通へ五月雨のころ
か ひもなくいなさ細江のみをつくし身をこそつくせ淺き懸ちにL ヲ
いまの浦を漕もはなれす待人のあはれはそ帰るあまの釣舟
沖つ波立にけらしも庵原の松の梢にさはくゆふ風
待
庵懸
崎
聞時鳥 のまつ夜つもれる白雪はこぬみの濱に消や果まし
待 夜 を やさすか過さぬ時鳥いはきの山の岩木ならねは 風 吹はいつの高ねに立まよふ雲も残らぬ月のさやけさ 吹 風もいた野に生る菅の根の長夜いかて髪に明さん
紅葉sのなかれぬ水も色川と名にや夕日の雲そうつれる
五五四四四四四四四四四四三三三三三三三
一 〇九八七六五四三ニー〇九八七六五四三
12 角田河原 ▲月千鳥
▲ 榊 蝉 旅 行 人
▲ 郭 いさや川 關のあなたの 公相坂の
▲國もせに
▲ 橋 嶺 花
春月つらs氷L四オ
たり秋風寒み ▲横田山を讃合 清水と請り▲相坂山の岩
▲ 池 若 松 藤
山吹鴨鶴
▲榊鹿霧
時雨まゆみ ▲白妙の花
▲時 雨 菊
▲さしも草嶺 紅 葉 櫻 子 規
▲ 雪 千 鳥 莚田鶴 雪鳥の子 ▲山箸鷹
▲ 信 濃なる
いなの郡
▲
蛙螢水鳥 あやめ杜若 根うゑこなき
▲ 杜 若 濡 標
忘水秋月L四ウ
▲ 杜 山吹時鳥槙 岡關里山
▲ 里 水 草
圓居して
下
庵 崎 総 近
弥江
高山
同
不知也川
同
伊保乃井川
同
石 山
同
石 邊
同
岩 清 水
同
岩 根山
同
岩 戸山
同
五 十師嶺
同
板目山
美濃
伊 吹山
同
伊 津 貫 川
信
犬濃
飼 御 湯
同
伊 那 郡
上
伊野
香 保沼
同
石 垣沼
陸
磐奥
手
同
磐 井
日も暮ぬ此庵崎に宿かりて角田河原をあすや渡らん
皇のめくみも深き御代なれはあふきても猶いや高の山
都 思 ふ
かりねの夢もいさや河いさとき夜はの床の山風
すみなせるいほの井川の月清み水も浮世の流なれとも
石山や深きねかひも水海にうかふ斗のしるしともかなL四オ
うら枯てたてる蓬の直ならぬ石へかはらの道そ過うき
水邊納涼
岩 清 水 む す
ふあたりの涼しきは夏をとをさぬ逢坂の関
雲
おこる岩ねの山の山風に降こん雨そかねてしらるs
雲とちてとこやみの世に帰るかと岩戸の山の五月雨の空
花にふす枕の夢も覚にけりいそしの嶺の曙のそら
しら菊のまたき移ふいため山いたくな置そ秋の初霜
玉 か
つら伊吹の山の面影に散ても残る嶺の紅葉s
ぬる夜なきいつ貫川の波枕猶聲そへて田鶴そ鳴成
ますらおは遠く山ちの狩にいぬかひのみ雪やいかに分らん 物名
い や
遠く隔たる中は信濃なるいなやたのまし人の詞も
かりこもの思ひみたるsいかほ風いかなるつてにかくとしらせん
寄 沼懸
い か に せ ん 岩 かき沼のうへこなきつまぬ挟もぬるs懸路を﹂四ウ
ことに出ていはての山の紅葉sも色にそみゆる秋は限りと
水 邊 納 涼
夏
衣日もくるsまて袖ひちて結ふ岩井の水やこほれる
七六×六六六六六六六六五五五五五五五主
〇九八七六五四三ニー〇九八七六五四三二
績松葉集第一 18
の山月 ▲出羽の板しき
▲ 坂山 雲 ゐ の 薦
▲ 紅 葉 貝 拾 ふ 雪 むら千鳥
▲ 藤 郭 公 妹
▲ 萩 駒なへて 鷹 狩 雪
▲ 時 鳥
▲ 鴛 君 かまにく
▲あゆの風船 鶴渚鳥
▲ 里 子規蘭女郎花 小山田薄 君か代L弄 ▲山岡山田守
▲ 苔 姫 小 松 鶴
▲ 村 子 規 万 代
苔むしろ
わかめかる ▲よさの入海
▲原
月時鳥
帰 鷹 松 風 とし ▲因幡川いな 郭公月雪 ▲嶺松花
▲ 紅 葉 宮
ちきのかたそき
しらま弓 ▲月雪
底のみくつ ▲月 出羽
板 敷山
越前
伊 津 波多
同
色 濱
越中
伊 久 理 杜
同
石 勢 野
同
伊 頭 部山
同
礒 浦
同
射 水 河
丹波
生 野
同稲 村
同
磐 坂山
同岩根山
丹波
伊根浦
但
入馬
佐山
因幡因幡川
同因幡山
出雲出雲杜
同出雲山
同出雲川
故 郷 を 獄るもおなしあはらなる板敷山の月に明して
はるくと越の旅路に日数へていつはた帰る都ならまし
昔たれ越路の中に髪をめてs色の濱とは名付初けん
い
つくにか暮ていくりの杜の露むすひたにせよ秋のかたみに
駒 い は ふ い は せ の野への秋萩に小鷹狩して誰暮すらむ 子 規 い つち行ゑもしら雲のいつへの山を鳴て過らん
寄 鴛 懸
礒の浦にすむをし鳥の劒羽に身をかく斗つらき独ね
無
世中にありともいはしいみつ川めくれる玉の消やすき身を 常
末
遠く暮るいく野の篠枕一夜はしかん霜さやくとも
風 にさはくいなむら岡の稲雀をのか心もしつかならねは﹂穿
細石の幾代へぬらん苔のむす岩坂山のむかしおもへは
心してなかは鳴なん二聲とえこそいはねの山ほとsきす
夕日さすよさの入海色に成てなひく斗のいねの浦風
述
あさくとも心のうちの隠家に入佐の山を外にもとめし 懐
いなは川いなとないひそ假初に流逢瀬もふかきえにしを
暮秋吹音も又こそかはれ秋ははやいなはの山の峯の松かせ
八 雲 立出雲の森の下涼みしらぬ神代の風や吹らん
暮ぬれは男鹿鳴也八雲立いつもの山に妻やこめけん 暮山鹿
哀傷
帰りこぬ水そ悲しき出雲河いつも絶せぬ流なれとも
八八八八八八八八八八七七七七七七七七七 九八七六五四三ニー〇九八七六五四三ニー
14 ふかみる ▲角さはふ
▲ 月そいさよふ 花ちる
▲ 貝
住吉の神﹂五ウ
▲ 身を絶す懸 石見の川の
▲山花︵;︶
木立のしく
▲
浦淺茅萩 野川海嶋
▲ な
千鳥月 のりそ櫻
▲ 定なき世を 朝夕に
▲濱泊山
友 千鳥鶴
▲ 舟子の聲 はりまかた
▲ 雪 ふ いや高山の梢 れは 石崎の松 ▲また二葉なる
▲ いなおほせ鳥 波のぬれ衣 ▲あたならん人には
▲ 家 人 草 枕
旅行鶴L六オ
野への下草雪 結松かやね尾上 ▲岡濱森岸
▲ 川麻衣臆金 神嶋嶋神鴎 浦藻に住虫 細 谷 川 施 玉 篠
▲ せ 懸 むかへるいもの山 の山にたsに
▲ よ
せくる浪の
石
石見
見 海
同
石 見 野
同
石 川
同
石 見川
播磨活 道
同印 南
同
家 嶋
同
生 嶋
同
揖 保 湊
同出 崎
備中
弥 高山
同
石 崎
同
板 倉 橋
安
寵 嶋 藝
周防
祝 嶋
紀
磐 代 伊
同
礒 間
同
妹 背山
同
妹 山
寄 海
い懸
か
にとも人にしらせんいへはえに石見の海の深き思ひを
花
春雪
風もそsうに寒き石見のや雪ふみ分る花の下道
哀
石川のかひこそなけれなき人の形見の雲を見つs忍ふもL五ウ 傷
寄川懸今更に何かいはみの川はやみ早く契しことなわすれそ
見花
め か れ せ す 見るともあかしいくち山幾千世まての花の盛を
野 花
ぬるs共枕からましいなみ野の尾花の露に袖をかはして 露
海
藻邊
塩 焼 姻 たちけりあら礒もわか家嶋とあまの住らん
いき嶋にいきてすまsし名にしおはs老す死なすの薬有やと
聲そへよいほの湊の泊舟なれたにうとき友ちとりかな
くるしさをよそにしらるs海士小船出崎めくる漁火の影
春
春来ても嵐を寒みけぬか上に猶ふる雪はいや高の山 雪
岩 に 生る種はあり共石崎の松の姿のたくひやは見ん 乗 駒
のあやうく見えし夕闇にかちより渡るいたくらの橋
見 な れ は や 我 思 ふ 人 は い
つくしま波のぬれ衣よしやきるとも
細 石 に よ そ へ て 君 を い は ひ 嶋 我も巖の末を見んまて﹄︵オ
岩代の松の下草かり初に結ふ枕もとけてねられす
寄 海 士 感
かく計いそまの浦に網引する海士の挟もほす隙やなき
寄山懸
幾 度 か ふ み 見 て た
にも迷ふらむいもせの山の道やはるけき
妹山の名をなつかしみ一夜ねん岩ねに生る菅枕して
○OOOOOOOO九九九九九九九九九九
八七六五四三ニー〇九八七六置四三ニーO
績松葉集第一 15
▲うきみる嶋舟 藻 田鶴 かり舟月 夕涼み ▲松かね 藤波五月雨 ▲山嶺岡松鵠
▲ 木 をみの木︐ むら 右は九中は十六 ▲ゆけたの数は左八
▲ 湯 わ か せ 子とも
檜橋よりきつに
▲ 濱 塩 しき波懸﹂六ウ やく餐
▲ 三 笠 ふみ川に駒泥む なるいは
▲ 嶋 下 紐
つなて縄船
▲ 家人の 宿りする君
▲ 杜 我駒つまつく 瀬をはやみ
▲ 竿 鹿 尾 花 雑 子散かふ花
▲ 嶺 時雨紅葉 箸鷹
▲ つくはね
▲ 鳩金鴎坂越て 菩提の種嵐 寺鳥の音藤花
▲ 泉 川 嵐 吹 霧
の夕くれもみち 竹の下道時雨
杜の雫なけき ▲家の風郭公
▲山檜原川道 同
伊 那 瀧
同
妹 賀 嶋
同
岩 根 岸
同
今 来
伊
射与
狭 庭 岡
同
伊 豫 湯
同
櫟 津
同
石 城 嶋
筑
石前
踏川
同
恰 土濱
萱岐
石田野 出入河 未勘
同
入 野
同
入日岡
同
伊 奈岡
山城
花 山
同柞 森
同
羽 束師杜
流あふ末をそ頼むいな瀧のいなてふことはゆsしけれとも
都出て忘れもやらぬ妹か嶋きけは千鳥も妻やこふらん わ
かしめし所ならねは有へんとえこそいはねの岸の松陰
子 規 今きの岡の名もしるく鳴やう月の聲もほのかに 待出しいさよひの月もいさ庭の岡のこむらに又やかくろふ
待
幾癒
帰りいよのゆけたをかそふ共待に来ぬ夜の数にまさらし
いとはしないちゐつならて思ふとち圓居する夜にきつは鳴共
浪 かくる岩きの濱のはま庇久しく見ても面かはりせすL×ウ
是もうき世中なれや駒なつむ石ふみ川を渡りかねつる
心ほそき旅にもあるか船つなくよるへと頼むいとの嶋へを
露の玉袖につsまんいはた野の散なん萩の花の形みに
駒とめて水やかふらん打渡す遠近人の出いりの川
旅 人 の 入 野 の 原 の 手 枕 に 薄 かうれの秋は来にけり 狩 人 の 入日の岡に鳴推子かくれ所も淺きしの原
いな岡のいなや思はしつくはねのしけきなけきも夢の世中
葉
花山の散にし春の名残をも忘ねとてや鳴郭公
泉川行舟ならて秋は又はsその杜の色そこかるs
述
花さかて我心さへはつかしの杜の木葉のふり果る身は 懐
ニニニゴー一一一一一一一一一〇 三ニー〇九八七六工四皇ニー〇九
六王弘四
16
隠 口白ゆふ花
月時雨雪つsしL
門の原に 舎人垣安の御 マこ▲堤池麻の衣 七オ
▲ と鷺短夜︑月 鶯岩つ﹀しみ 大鳥の呼子鳥
▲ 過ぬらん 幾年なみを
▲ 時鳥駅擁衣里有明の月
▲ 長柄釈教
▲ 玉 藻 に 藤咲か︑る 氷芦月萩鴛 ほ鳥 鳥の音 ▲さsやの床
▲ 朝け過れは 行わひぬ芹
▲ 川の青柳の から衣ぬふ針
▲ 里 子 規 霞
鶯棲かり
▲ 鹿白露 秋はたつらん
▲ 霜 枯 五月雨 駒 三 川 の 沢 の 八橋﹂
七ウ
▲ 海 浦 川 援 東 路 橋 柱 霞
薦霧駒▲ 大 合せたり 井川を讃
▲ む かしを思ふ
波の音梢
▲ た 鵠の橋下 かし山月
▲ す む 里 人 の 心 霜 枯 川 霧
▲ 原 嶺 おろし 鹿 枝 折
大
泊 瀬 和
同
波 尼 夜 須
同
羽易山
摂津
濱 松岸
同羽東山
同橋下寺
同参同伊同
河針濱勢原原
河村山池
花園山
同
萩 山
同
原 野 沢
遠
濱名橋 江
同初倉山
同
濱 松 里
同
橋 下
同
腹 川
駿
端 山 河 古を聞もたのもし泊瀬寺我日本に生れ来る身はL芽 山寺懐旧
又も出ん影そと思へとはにやすの池にし月のかくる〜はおし
子 を 思
ふ聲も哀に鳴維の羽かひの山はこsうしてやけ
夕涼みかsれとてもや濱松のきし方の世に誰かうへけん
月影のはつかの山のつかの間に明るもおしき短夜の空
くらき道にまよはん人や渡すらむ橋下寺の法のともしひ
吹風の跡こそみゆれ方分て氷とちぬる原の池水
閨 の
ひまもしらむとみれはさsのやに音せて雪のつもる原山
置
霜もまた深からぬ濱村に立や朝けの煙なるらん
はり川の岸の青柳雨ふれは糸にいとをやより合すらむ
人 心 の 花
園山の春の色も移れはかはる嶺の紅葉に
咲花の枝もたはsに萩の山風をそけにもをける露哉
尋
ても草の原野の沢水をむすひし後はとはさらめやはL夕
心ある濱名の橋の海士小船さして今夜の月や見るらん
今
朝よりは草葉に置る白露もあらはに秋の初くらの山
濱 松 の 風 寒 渡る里遠みふらぬ時雨に袖やぬれまし
七夕のけふのためとや鵠の橋もとかけてむれわたるらん
誹
腹詣
川
の中に小河のはらむらん流そひろき五月雨の比
ふしのねの雲間もりくる春の日には山かすその雪の村消
四四四四四四三三三三三三三三三三ニニニ 五四三ニー〇九八七六五四三ニー〇九八七
績松葉集第一
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南に出るゆの ▲神いつの国山の 小菅つほ童 栗にこ草玉 ▲山足柄郭公
▲ 瀬 に 汐木流るs ゐる鳥 月 ▲氷のか︑み
▲ 東 路 や 苗 代 水
▲ 霜 に枯たるL八オ
▲ 筑 春の夕暮 波山姻月
鳥の聲 してS神まつる ▲白妙のゆふとり 嵐も寒し ▲をひえ
▲ の駒 の霧望月 落瀧つ寛
▲ たな引 霞吹行霞 里宮木守鶯
▲またら衣
▲月紅葉
▲ 罪 ふ かき身
▲ 煙 た つ
難波の御代
▲ 礒うっ波
友よふ千鳥
おさまれる世 ▲ちらぬ樫
▲ 玉 汐風月L八ウ 田鶴千鳥 の浦あら礒 くししるしの松▲石た︑み心つ
伊
走 湯 豆 相 模
箱 根同
早 川
武 蔵
箱 池同
原田里
常
萩陸
原 里
同
葉山里
近 江
花垣里同
波 母山
同
丹 加 陸 上 同
後蓮賀揮奥針野花 走
浦関原園井
春 部 村
播
播磨潟 磨 備中
花 見山
紀伊
離 小嶋
筑
箱 崎 前
寄
璽えぬ心の中や走湯のわきかへるとも人はしらしな
取出んたひの衣のはこね山またきよりなぞ寒き秋風
懸佗て袖に流る\早川は塩ならぬにもからき物かは
む か ひ
見る老の姿そはつかしき月の鏡の箱の池水
春 雨
に水の碧の色そそふ原田の里やゆたねまきけん
咲 花 に 心 をsけは夕露とともに宿らむ萩はらの里L︵オ 人 通 ふ
道もなきまて散つもる木ミのは山の里そさひしき
神祭る時しもあれとにきはふや人の心の花かきの里
古
撰山やをひえの椙の木間よりさやかに見ゆる法の灯
相坂や夏の夜渡る月影の宿りもあへぬ走井の水
古の人も心や残し置て春は見るらん志賀の花園
ほころふる衣縫てふ針原に独旅ねの宿やからまし
みちのくに有けるのみか世中にすめはいつくも揮のせき
た
のもしな何あらかひもつきぬへき法の蓮のうらに住身は
跡
絶しゆきsの道も消初て今は春への村そのとけき
月よめにうきを忘て播磨潟灘の塩路を漕はなれ行
きのふかも宿は出しか帰るさを忘るs春の花見山かな
さすらふる人や中く浮ことをはなれ小嶋の月を詠めて﹂八ウ
髪ならぬ緑の色に夕附日さすやをくしの箱崎の松
六六六×六五五五五五五五五五五四四四四 四三ニー〇九八七六五四三ニー〇九八七×
Z8 舟出追風▲沖唐人
▲ 時鳥思草 里濱風
▲ 天の御孫の国 嶺あまくたる
▲ み そ れ 降
板間風
▲ 鳴 瀧 御 祓 おつる月影 御幸鶴の毛衣
カヘリ▲買しきぬ
▲ 汀氷槙なかす 斧五月雨 川檜山杣人
▲春の柳 御法の花 ▲梅の花
▲ 西 の 海 風 えひすさふらふL九オ 柴小舟 祭り
▲ 春 曙 色 を つ
くしてよる貝
菊鷹氷あま 鳩花ちる月 ▲沖川舟玉藻
▲ や はらくる影
▲ 御たからの や︑立まさる
▲ 岩根の枕 妹 郭公 ▲まかねふく
▲ 山下水 清き瀬施散
▲ そ の 立山に
雪降しきて
未 日 筑 同 旗勘速向速後博
見野日浦多
山城
西 河
同
西 市
大
丹 生 和
同
西 大 寺
摂津
西 林 寺
同
西 宮
志 摩
錦 浦
近
湖江
海
同
二 宮
同
新 井 里
上
新田山 野 越
丹前
生山
能登
饒 石川 越中
新 河
暮ぬれはいそへの松の聲添ぬ吹やはかたの沖つ塩風
外よりは長閑なるらし玉椿はやみの里の花の春風
かきりなき今行末の世を照すはや日の嶺に光とsめて
音もせぬ雪にやよるの床寒みはたのs風は吹すさめ共
仁
西川や清き流にいくしたて幾世の人か御祓じつらん
寄市癒
いささらは西の市にも出なまし我ぬれ衣を人のかふやと
さそふ水あらはと頼む杣人の宮木そつもるにふの山川
青柳の糸につらぬく白露は思ひの玉か西の大てら
世 を 照
す月は入ても猶西の林に残る法のともし火
足
たsぬ我を見そなへ西のみややまとことくみまくほしきに﹂穿
是 や 夜 の
にしきの嶋か立こむる霧に紅葉の色し見えねは
湖 上
塩霞
や か ぬ
浦とはいはし春霞たつは煙に湖の海つら
物名とく法の道は思はてあちきなく此世にのみや心つくさん
民 の
世も更ににきはふ時なれや新ゐの里にたてる煙は
うらかるsにゐたの山の草枕むすへは結ふ袖の露霜
さひしやと思ふ夕の一こゑは何かはにふの山ほとsきす
古郷にきて帰るてふにしき川わたらは我も名にやあへまし
に ゐ 川 の
河瀬の霧やたち山に降しく雪の色にまかへる
一套 一奈
=ハ七
一六
八八八七七七七七七七七七七六 八
ニー〇九八七×五四三ニー〇九