• 検索結果がありません。

電気双極子モーメントおよび 磁気双極子モーメント

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "電気双極子モーメントおよび 磁気双極子モーメント"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1

電気双極子モーメントおよび 磁気双極子モーメント

目次

1.電気双極子モーメントとそれが作る電場 2.外部電場の中の電気双極子モーメント 3.磁気双極子モーメントとそれが作る磁場 4.電気双極子間相互作用ポテンシャル 5.外部磁場の中の磁気双極子モーメント 4.電気双極子間相互作用ポテンシャル 7.微小円形電流と磁気双極子の比較 8.磁気双極子モーメントと角運動量

9.原子の磁気双極子モーメントは電子のスピンで決まる

Made by R. Okamoto (Kyushu Institute of Technology) filename=ele-mag-dipole-moment090715.ppt

(2)

2

1.電気双極子モーメントとそれが作る電場

3 0 0

1 [ ]

2 E p

r ε

= πε :真空の誘電率

q

p d

距離dだけ離れて存在している-q, +の正負の電荷対を電気双極子とい い、p=qdを電気双極子モーメントという。dに向きを持たせると

電気双極子モーメントは一般にはベクトルである。

-q +q

d p=qd

電気双極子がその方向の十分遠方の距離の地点につくる電場の大きさE

-q +q

d

r E

(導出法)2つの電荷が(両方の中点から)距離rの点につくる 電場を求め、dに比べてrがかなり大きい条件の下で、

近似すれば得られる。

(3)

3

2.外部電場の中の電気双極子モーメント

ext ext cos U

pE θ

= −

= −

p Ei

p

Eext

外部電場Eext中の電気双極子に働くポテンシャル・エネルギー

PベクトルとEextベクトルが平行になろうとする。

θ

空間的均一な外部電場Eext中の電気双極子に働くトルク(力のモーメント)

= × ext

N p E p

Eext θ

(導出法)電荷(-q)が(x,・・・))にあり、(+q)が(x+dx,・・・)にあるとして、

ポテンシャルをもとめ、 (x+dx,・・・)におけるポテンシャルをテーラー 展開し、第二項までで近似すれば 得られる。

(4)

4

3.電気双極子モーメント間の相互作用ポテンシャル

1 2 1 2

12 5 3

0

3( )( ) ( )

1 U 4

r r

πε

⎞ ⎡

= − ⎟ ⎢

p r p ri i p pi

p1

p2

r

導出:一番目の電気双極子モーメントが位置rにおいて作る 電場の下で、2番目の電気双極子モーメントが感じる 電気的ポテンシャルエネルギーを計算する。

p1 r p2

左記の相互配置が最もエネルギーが低い。

類似:分子間のファン・デア・ワールス力

(5)

5

4.磁気双極子モーメントとそれが作る磁場

2

1 4

qm

B = π r B

距離dだけ離れて存在している-qm, + qmの正負の「磁荷」対を磁気双極 子といい、μ=qd/μを磁気双極子モーメントという。dに向きを持たせ ると磁気双極子モーメントは一般にはベクトルである。

-q +q d

「磁荷」qmが距離の地点につくる磁場(磁束密度)の大きさB +q

r

S N 微小磁石

0

3 , [ 0 ]

B 2

r

μ μ μ

= π :真空の透磁率 磁気双極子がその方向の十分遠方の距離の地点につくる磁場の大きさB

- q + q

d

r B

0

q dm

μ μ

(6)

6

5.外部磁場の中の磁気双極子モーメント

ext ext cos U

μB θ

= −

= −

μiB

μ

Bext

外部磁場Bext中の磁気双極子に働くポテンシャル・エネルギー

μベクトルとBextベクトルが平行になろうとする。

θ

空間的均一な外部磁場Bext中の磁気双極子に働くトルク(力のモーメント)

= × ext

N μ B μ

Bext θ

(7)

7

6.磁気双極子モーメント間の相互作用ポテンシャル

0 1 2 1 2

12 5 3

3( )( ) ( )

U 4

r r

μ π

⎞ ⎡

= − ⎟ ⎢

μ ir μ ir μ μi

μ1

μ2

r

導出:一番目の磁気双極子モーメントが位置rにおいて作る 磁場の下で、2番目の磁気双極子モーメントが感じる 磁気的ポテンシャルエネルギーを計算する。

μ1 r μ2

左記の相互配置が最もエネルギーが低い。

類似:核力におけるテンソル力成分

(8)

8

7.微小円形電流と磁気双極子の比較

0

2 3

B r

μ π

= μ

I S μ = ×

半径a、電流の強さIの円電流(分子磁石)が十分遠方の距離rの地点につくる磁場B

2 2

0 0 0 2

3 3 3 , , 0 :

2 2 2

I S

Ia I a

B S a

r r r

μ μ π μ π μ

π π

= = =

真空の透磁率

a I

B

微小円形電流の作る磁場 磁気双極子のつくる磁場

磁気双極子モーメント=(微小電流の大きさ)X(微小電流が囲む面積)

等価

(9)

9

8.磁気双極子モーメントと角運動量

= ×r mv

2

orbit

/ ( ) /(2 ),

2

I q T q v r S r q

m

π π

μ

= = =

= ⎜

質量m、電荷q,速さvの荷電粒子が半径rの円運動をする場合の軌道角運動量

m

荷電粒子の軌道運動による磁気双極子モーメント=[(電荷)/2x(質量)]x(軌道角運動量)

電子の軌道運動による磁気双極子モーメント

orbit

orbit ,

2 e 2 e

e e

m m

μ = μ =

ベクトル表現

参考:量子力学においては、スピン角運動量sに起因する磁気双極子モーメントも定義できる。

(10)

10

9.原子の磁気双極子モーメントは電子のスピンで決まる

e

p

e p

; ( )

2 2

; ( )

2 2

| | | |

2.0023.

1

2.00

(1940

e e e e

e e

p p p p

p p

e e e

e e

g s g

m m

e e

g s g

m m

g g g μ

μ

μ μ

= + =

= + =

>>

=

電子のg因子

陽子のg因子

であることは古典論では理解できない謎であった。

の値の からのずれ(電子の異常磁気モーメント)

は量子電磁力学 年代)により解明された!

陽子(p)の質量は電子(e)の1840 多くの材料では、電子の軌道運動による磁気的効果は相互に相殺し、

正味ゼロか非常に小さくなる。

e e 2 e e

g e s

μ μ m

(11)

11

参考文献

中山正敏「電磁気学」、裳華房、1986年。1章、5章。

中山正敏「物質の電磁気学」、岩波書店、1996年。4章、5章。

V.D.バーガー、MD.オルソン「電磁気学I」、培風館、1991年。特に、4、7 章。

参照

関連したドキュメント

 ある種の磁性材料(以下,磁気作業 物質)に磁場を加えると,原子の不対

授業科目名 (英文名) 電磁気学B (Electromagnetism B) 科目区分 対象学生 ※ 単位数 2.00 開講年次・ 学期 2年次・後期 担当教員 石川 潔 所属

4.発表内容: ① 研究の背景と経緯

分極した分子の電場 水分子のように、外から電気 的な力を加えなくても分極した 分子がある。 一番単純な例として2つの点

工業科「電気基礎」学習指導案 1 単元(題材)名 〇第2章 電流と磁気 第1節 磁界中の電流に働く力 2 単元設定の理由

2.実験の目的 核磁気共鳴NMRは原子核の持つミクロな磁気モーメントを利用して物質内部の磁場 を測定する手段である。磁気モーメントが磁場と平行に向いたときと、逆に向いたときのエネ ルギー差2µHに等しいエネルギーωを持つ電磁波を照射すると吸収が起こる。この吸収 がおこる周波数ωから内部磁場の値がわかる。特に複数原子からなる化合物では、それぞ

さらに、電磁波発生の一般論からの結論として、電気的双極子モーメントの時間について の 2

先進ポテンシャルの物理的解釈には諸説あるが、私は、電磁波伝 搬の時間反転性に基づく解の一つであり、実在するポテンシャル