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曲線と曲面の幾何学・講義ノート

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Academic year: 2021

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(1)

曲線と曲面の幾何学・講義ノート

10

(202012 9()配信分)

(2)

§3.

曲面

(

続き

)

 回転面について、これらを計算してみよう。一変数の関数

z = h(x)

のグラフを

x-

軸を軸として回転してできる回転面は、

z = ±h(x)2 y2

と表される。今、上半分だけを考えて、

f(x, y) =

h(x)2 y2

とおいて、上の公式に代入してみよう。

fx = hh

f , fy = −y f , fxx = h3h′′ (h2 + hh′′)y2

f3 , fxy = hhy

f3 , fyy = −h2 f3

より、

(3)

平均曲率は

H = hh′′ h2 1 2h(1 + h2)3/2

となり、また

Gauss

曲率は、

K = h′′

h(1 + h2)2

となる。

 一般に平均曲率が恒等的に

0

となる曲面を極小曲面と呼ぶ。こ れは十分小さい範囲では、同じ境界を持つ曲面の内、最も面積の 小さい曲面となっていることによる。気泡を含まない石鹸膜は極 小曲面である。

3.4

 極小曲面の

Gauss

曲率は

0

以下であることを示せ。

(4)

 極小曲面で回転面であるものを求めてみよう。

H = 0

より、常

微分方程式

h(x)h′′(x) h(x)2 1 = 0

を解けばよい。曲面を考えているので、

h(t) ̸= 0

のところで考え

る。解

h(t)

C2

級ならば、

h′′(x) = (h(x)2 + 1)/h(t)

より自動

的に

C3

級となることに注意して、方程式の両辺を微分すると、

h(x)h′′(x) + h(x)h′′′(x) 2h(x)h′′(x) = 0

より、

h′′(t) h(t)

= h′′′(t)h(t) h′′(t)h(t)

h(t)2 = 0

よって、

h′′(t)/h(t)

は定数とわかる。

(5)

これを

c

とおいて、元の方程式に代入すると、

ch(x)2 h(x)2 1 = 0

これは変数分離されているので、

§1

の計算同様に解けて、回転面 に限定すると、極小曲面は懸垂面

(catenoid)

すなわち懸垂線

(catenary) z = h(x) = a cosh((x b)/a)

の回転面に限ることがわ かる。

3.5

 確かめよ。

 回転面に限定しなければ、極小曲面はたくさん存在する。

 平均曲率が

0

でない定数のときは、気泡を含む石鹸膜の曲面と

なる。球面もその一つであるが、回転面に限っても、他にもいろ

いろある。

(6)

 一般に

Gauss

曲率が一定な曲面を定曲率曲面と呼ぶ。

Gauss

率一定な回転面は

0

の場合は円柱か円錐に限ることが、

h′′(x) = 0

よりすぐにわかる。これは広げれば平面になる。実は

Gauss

曲率

は、空間内へのはめ込まれ方にはよらず、その

Riemann

計量(各

接平面での内積)のみによって定まることが知られており、くだ いて言えば、長さを変えない変形では変わらないものである。

Gauss

曲率が正定数の場合は球面、負定数の場合は擬球面

(pseudo-sphere)

すなわち懸垂線の伸開線

tractrix

x(t) z(t)

=

a(log tan 2t + cos t) a sin t

の回転面がその一例となることが、常微分方程式

h′′(x) + ch(x)(1 + h(x)2)2 = 0

を用いて示される。

(7)

3.10

 球面は

Gauss

曲率が正定数の定曲率曲面であることを 確かめよ。

3.11

 擬球面は

Gauss

曲率が負定数の定曲率曲面であること を確かめよ。

回転面が定曲率曲面となるための条件(微分方程式)をパラメーター表示に書き 換えるとよい。

 擬球面を切り開いたものがずっと伸びていると思えば、双曲平 面と言うものになる。これは曲面

z = xy

の原点での反り返った

状態がずっと続いている曲面であるが、普通の空間には全体をは め込むことができない。相対性理論で言うところの時空の、時間 軸を回転軸とする、直角双曲線の回転面である二葉双曲面を考え れば、その一葉が、双曲平面となっている。

 双曲平面は同じ点を通る平行線が無数に引ける世界で、これに

ついては、

§5

でもう少し詳しく見てみる予定である。

(8)

第9回の問の解答 問

3.1

P

として二通りに選んだとしても、第

3

( Z

軸正方向

)

のと

り方は一通りに限定されているので、残るは

XY

平面方向の回転

の自由度しかない。しかし、

tQ

ZXX ZXY ZXY ZY Y

Q

の固有値は、

2

次直交行列

Q

のとり方によらない

(

と言うことを

丁寧に示せばよい

)

(9)

3.2

 いずれも公式通りに計算するだけ。

( z = ax2 + by2 )

H = (a + b) + 4a2bx2 + 4ab2y2 (1 + 4a2x2 + 4b2y2)3/2

K = 4ab

(1 + 4a2x2 + 4b2y2)2

原点での主曲率は

2a, 2b.

( z = xy )

H = −xy

(1 + x2 + y2)3/2 K = 1

(1 + x2 + y2)2

原点での主曲率は

1, 1.

(10)

3.3

 これも公式通りに計算するだけ。

( z = a Tan1y x )

H = 0

K = −a2

(a2 + x2 + y2)2

参照

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